JPH0571406U - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JPH0571406U
JPH0571406U JP1824692U JP1824692U JPH0571406U JP H0571406 U JPH0571406 U JP H0571406U JP 1824692 U JP1824692 U JP 1824692U JP 1824692 U JP1824692 U JP 1824692U JP H0571406 U JPH0571406 U JP H0571406U
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JP
Japan
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rod
magnet
peripheral side
piston
outer peripheral
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Application number
JP1824692U
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English (en)
Inventor
秀幸 久保田
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直動しかつ回転または揺動するロッド9を有
するアクチュエータについて、当該アクチュエータの全
長を短くして占有スペースを縮小する。 【構成】 ロッド9を駆動源からの回転トルクの伝達に
より回転または揺動させるとともに、磁石の磁力を利用
して直動させる。すなわちシリンダボディ1の内部をチ
ューブ2により内周側空間3と環状の外周側空間4に仕
切り、内周側空間3にロッド9を挿入し、ロッド9に軸
対称の内周側磁石20を固定し、外周側空間4を気密的
なピストン室8としてここに環状のピストン23を収容
し、シリンダボディ1にピストン室8に連通する圧力ポ
ート26,27を開設し、ピストン23に内周側磁石2
0と互いに引き合う軸対称の外周側磁石28を固定す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、アクチュエータに係り、更に詳しくは、直動しかつ回転または揺動 するロッドを有するアクチュエータの改良に関する。本考案のアクチュエータは 例えば研磨機、バリ取り機またはネジ締め機の駆動源として用いられる。これら の自動機械に共通する要素は一定の圧力を加えながら高速で回転運動することで ある。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ロッドをその中心軸に沿って直動(直線的な往復動)させ、かつ中 心軸を中心として回転または揺動(所定角度にわたる往復動)させるアクチュエ ータが知られている。 図4はこの種のアクチュエータの従来例を示しており、ロッドaを空気圧シリ ンダbの作動により直動させるとともに、図示しない駆動源からの回転トルクを プーリc、ロータdおよびボールスプライン軸受eを介してロッドaに伝達して ロッドaを回転または揺動させるようになっている。また空気圧シリンダbの内 部に組み込んだピストン(図示せず)がロッドaの回転時または揺動時に従動し て該ピストンの外周をシールする直動用のシール部材が早期に痛むことがないよ うに、ロッドaと空気圧シリンダbの作動ロッドfを回転ベアリングgを介して 相対回転自在に接続している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来技術には、ロッドaと空気圧シリンダbを直列に接続しているために アクチュエータの全長が非常に長いものになってしまう、という問題がある。近 年、工場等においては限られたスペースを有効に利用するためにアクチュエータ 等の生産設備を極力小型にすることが要求されているが、上記従来技術はこの要 求にそぐわないものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は以上の点に鑑み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され たものであって、この目的を達成するため、駆動源からの回転トルクを伝達され て回転または揺動するロッドを有し、シリンダボディの内部をチューブにより内 周側空間と環状の外周側空間に仕切り、内周側空間にロッドを挿入し、ロッドに 軸対称の内周側磁石を固定し、外周側空間を気密的なピストン室とし、ピストン 室に環状のピストンを収容し、シリンダボディにピストン室に連通する圧力ポー トを開設し、ピストンに内周側磁石と互いに引き合う軸対称の外周側磁石を固定 したアクチュエータを提供する。
【0005】
【作用】
本考案のアクチュエータは次のように作動する。 ロッドの直動 圧力ポートからピストン室に流体圧を供給してピストンを直動させる。ピスト ンが直動すると該ピストンに固定した外周側磁石と内周側磁石の互いの吸引力に より内周側磁石が従動し、該内周側磁石を固定したロッドが従動する。 ロッドの回転または揺動 ロッドは従来技術と同様に駆動源からの回転トルクを伝達されて回転または揺 動する。ロッドが回転または揺動すると該ロッドに固定した内周側磁石も一緒に 回転または揺動するが、外周側磁石は従動しない。外周側磁石が従動しないのは 内周側磁石および外周側磁石がともに軸対称であるために内周側磁石が回転また は揺動しても磁界および吸引力(牽引力)に変化を生じないからである。 しかしてこのアクチュエータによれば、ロッドを内挿した内周側空間の外周側 にピストン室を形成したために、アクチュエータの全長を従来より短いものとす ることができる。
【0006】
【実施例】
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明する。
【0007】 図1に示すように、アルミの押出し成形および切削加工により成形した筒状の シリンダボディ1の内部にステンレス製の薄肉のチューブ2が配置され、このチ ューブ2によりシリンダボディ1の内部がチューブ2の内周側の内周側空間3と チューブ2の外周側の環状の外周側空間4とに仕切られている。チューブ2はそ の両端に固定した環状のエンドカバー5,5によりシリンダボディ1の内周に固 定され、チューブ2と各エンドカバー5の間および各エンドカバー5とシリンダ ボディ1の間はそれぞれOリング等のシール部材6,7によりシールされ、これ をもって外周側空間4は気密的なピストン室8とされている。 内周側空間3にロッド9が挿入されている。ロッド9はその両端においてシリ ンダボディ1の外部に突出する長さを有し、焼入れ処理した軸受鋼製のスプライ ン軸10、非磁性体製の連結軸11、および焼入れ処理した軸受鋼製の丸棒12 の三軸を直列に接続してなり、回転ベアリング13,14、ロータ15およびボ ールスプライン軸受16よりなるスプライン軸10側の軸受機構と、回転ベアリ ング17およびボールブッシュ18よりなる丸棒12側の軸受機構とにより直動 自在および回転自在に支持されている。スプライン軸10とボールスプライン軸 受16は予圧を与えられた状態で組み合わされ,この組合せにより回転トルクを 伝達する。ロータ15はその一端においてシリンダボディ1の外部に突出してお り、この一端の外周にプーリ19が固定されている。 ロッド9の三軸のうち連結軸11が他の二軸より細くなっており、この連結軸 11の外周に軸対称の内周側磁石20が他の二軸により挾まれる形で固定されて いる。内周側磁石20は、図2に拡大して示すように、複数(図では五個)の環 状の磁性体21と複数(図では四個)の環状の永久磁石22を交互に積み重ねた ものであって、永久磁石22はそれぞれ軸方向に着磁され、二個の永久磁石22 が磁性体21を挾んでそれぞれ磁界を対向させるように配置されている。この内 周側磁石20はチューブ2に対して非接触である。 ピストン室8に環状のピストン23が直動自在に収容されている。ピストン2 3とチューブ2の間およびピストン23とシリンダボディ1の間はそれぞれシー ル部材24,25によりシールされている。シリンダボディ1に一対の圧力ポー ト26,27が開設され、ピストン室8の両端に連通している。ピストン23の 内周側に軸対称の外周側磁石28が嵌着されている。外周側磁石28は、図2に 拡大して示すように、複数(図では五個)の環状の磁性体29と複数(図では四 個)の環状の永久磁石30を交互に積み重ねたものであって、永久磁石30はそ れぞれ軸方向に着磁され、二個の永久磁石30が磁性体29を挾んでそれぞれ磁 界を対向させるように配置されている。この外周側磁石28と内周側磁石20は それぞれの磁性体21,29と永久磁石22,30の位置をチューブ2を挾んで 同軸状に対向させ、それぞれの厚さを同じに設定している。また互いに対向する 内周側磁石20の永久磁石22と外周側磁石28の永久磁石30は磁界の方向が 逆になっている。外周側磁石28はチューブ2に対して非接触である。
【0008】 上記構成のアクチュエータにおいて、内周側磁石20と外周側磁石28は磁力 により互いに引き合っており、対向する位置に近付こうとする。これにより上記 アクチュエータは次のように作動する。 ロッド9の直動 圧力ポート26,27からピストン室8に空気圧を供給してピストン23を直 動させると、ピストン23に固定した外周側磁石28と内周側磁石20の互いの 吸引力により内周側磁石20が従動し、内周側磁石20を固定したロッド9が従 動し、すなわちロッド9が直動する。ロッド9は直動して、やがてワークに当た って停止するが、ピストン23は慣性により更に僅かに進み、内周側磁石20と 外周側磁石28の互いの位置に軸方向のずれが発生する。しかしながら内周側磁 石20と外周側磁石28には図3に示すようにずれ量が大きくなるとこれに伴っ て牽引力が大きくなる関係があり、すなわち一種のバネのような特性がある。し たがって、このアクチュエータにはピストン23の摺動摩擦によるヒステリシス がロッド9の作動に影響しないという特徴がある。 ロッド9の回転または揺動 図示しない駆動源からプーリ19に回転トルクが伝達されると、この回転トル クがロータ15およびボールスプライン軸受16を介してロッド9に伝達されて ロッド9が回転または揺動する。ロッド9が回転または揺動するとロッド9に固 定した内周側磁石20も一緒に回転または揺動することになるが、外周側磁石2 8は従動しない。これは内周側磁石20および外周側磁石28がともに軸対称で あるために内周側磁石20が回転または揺動しても磁界および吸引力に変化を生 じないからであって、これによりシール部材24,25が回転摺動して早期に痛 むのを防止することができる。 しかして上記アクチュエータはロッド9を内挿した内周側空間4の外周側にピ ストン室8を形成したものであって、このため当該アクチュエータの全長を従来 より短いものとすることができる。
【0009】
【考案の効果】
本考案は次の効果を奏する。すなわち、ロッドを内挿した内周側空間の外周側 にピストン室を形成したために、当該アクチュエータの全長を従来より短いもの として占有スペースを縮小することができる。またロッドを直動させるときに該 ロッドを磁力により牽引するために、摺動摩擦によるヒステリシスがロッドの作 動に影響を及ぼすことがない。このためガラスを研磨する等、ワークが壊れ易い ものである場合に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るアクチュエータの断面図
【図2】同アクチュエータの要部拡大断面図
【図3】牽引力の特性を示すグラフ
【図4】従来例に係るアクチュエータの断面図
【符号の説明】
1 シリンダボディ 2 チューブ 3 内周側空間 4 外周側空間 5 エンドカバー 6,7,24,25 シール部材 8 ピストン室 9 ロッド 10 スプライン軸 11 連結軸 12 丸棒 13,14,17 回転ベアリング 15 ロータ 16 ボールスプライン軸受 18 ボールブッシュ 19 プーリ 20 内周側磁石 21,29 磁性体 22,30 永久磁石 23 ピストン 26,27 圧力ポート 28 外周側磁石

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源からの回転トルクを伝達されて回
    転または揺動するロッド9を有し、シリンダボディ1の
    内部をチューブ2により内周側空間3と環状の外周側空
    間4に仕切り、前記内周側空間3に前記ロッド9を挿入
    し、前記ロッド9に軸対称の内周側磁石20を固定し、
    前記外周側空間4を気密的なピストン室8とし、前記ピ
    ストン室8に環状のピストン23を収容し、前記シリン
    ダボディ1に前記ピストン室8に連通する圧力ポート2
    6,27を開設し、前記ピストン23に前記内周側磁石
    20と互いに引き合う軸対称の外周側磁石28を固定し
    たアクチュエータ。
JP1824692U 1992-02-28 1992-02-28 アクチュエータ Pending JPH0571406U (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980714