JPH0571081A - 積層材の製造方法 - Google Patents

積層材の製造方法

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JPH0571081A
JPH0571081A JP3185353A JP18535391A JPH0571081A JP H0571081 A JPH0571081 A JP H0571081A JP 3185353 A JP3185353 A JP 3185353A JP 18535391 A JP18535391 A JP 18535391A JP H0571081 A JPH0571081 A JP H0571081A
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JP
Japan
Prior art keywords
sheet
laminated material
thermoplastic
laminated
foam sheet
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3185353A
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English (en)
Inventor
Katsumi Kawaguchi
勝巳 川口
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KAWAGUCHI GOSEI KK
Original Assignee
KAWAGUCHI GOSEI KK
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Publication date
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明の目的は表面強度の大きい立毛層21A
を有する積層材を提供することにある。 【構成】熱可塑性プラスチック発泡体シート2Aを加熱
軟化状態とし、その両面に基材1Aを重合接着した上
で、該重合物の両面を引張ると、該加熱軟化状態の熱可
塑性プラスチック発泡体シート2Aが開裂してその開裂
面に多数の延伸糸状体からなる立毛層21Aが形成さ
れ、このようにして立毛層21Aを有する積層材が製造
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として自動車の天井
材、扉トリム、リアパーセル、インストルーメントパネ
ル等の内装材、シートの表皮材、保温材、断熱材、防音
材、あるいはレインコート、トレイニングウェア、防寒
衣等の衣服の素材等として用いられる積層材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の素材(3) としては、図1
1に示すように基材(1) 表面に電気植毛を施して立毛層
(2) を形成した構成が提供されている。このような立毛
層(2)を有する素材(3) はバックスキン調の外観を有し
高級感に富み、更に基材(1) を通気性のものにすれば通
気性、保温性に富み、自動車の内装材、シートの表皮
材、あるいは各種の衣服材料として商品価値の高いもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の素材(3) にあっては、立毛層(2) の表面強度が小さ
く、磨耗あるいは破損し易いと云う欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、加熱軟化状態の熱可塑性
プラスチック発泡体シート(2)Aの両面に基材(1)A,(1)A
を重合接着した上で、該重合物(4)Aの両面を引張って該
加熱軟化状態の熱可塑性プラスチック発泡体シート(2)A
を開裂させ、該開裂面には多数の延伸糸状体からなる立
毛層(21)A を形成せしめる積層材(31)A の製造方法およ
び加熱軟化状態の熱可塑性プラスチック発泡体シート
(2)Bの両面に支持シート(11)B を重合接着した上で、該
重合物(14)Bの両面を引張って該加熱軟化状態の熱可塑
性プラスチック発泡体シート(2)Bを開裂させ、該開裂面
には多数の延伸糸状体からなる立毛層(21)B を形成せし
めた立毛シート(31)B と、基材(1)Bとを貼合わせる積層
材(3)Bの製造方法を提供するものである。
【0005】(熱可塑性プラスチック発泡体シート)本
発明に用いられる熱可塑性プラスチック発泡体は、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アク
リロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル
−スチレン−ブタジエン共重合体等の熱可塑性プラスチ
ック発泡体である。
【0006】(基材)本発明に用いられる基材として
は、レジンフェルト,ダンボール,合成樹脂含浸ポリウ
レタン発泡体ボード,ポリエチレン発泡体ボード,ポリ
プロピレン発泡体ボード,ポリスチレン発泡体ボード,
ポリプロピレンボード,アクリロニトリル−スチレン−
ブタジエン共重合体(ABS)ボード,ハードボード,
合板,アルミニウム板,鋼板,ポリエステル繊維,ポリ
アミド繊維,アクリル繊維,ウレタン繊維,ポリ塩化ビ
ニル繊維,アセテート,木綿,絹,羊毛等の化学繊維や
天然繊維の編織物または不織布,ポリエチレンシート,
ポリプロピレンシート,ポリ塩化ビニルシート,ポリア
ミドシート,ポリエステルシート等のプラスチックシー
ト等がある。
【0007】(支持シート)本発明に用いられる支持シ
ートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、
天然ゴム、合成ゴム等のプラスチックまたはゴムのシー
ト、布、不織布、金属、紙等があるが、積層材を通気性
のよいものにするには布、不織布、紙等の通気性の良い
シートが望ましい。
【0008】
【作用】加熱軟化状態の熱可塑性プラスチック発泡体シ
ート(2)A,(2)B,(2)Cを基材(1)A,(1)B,(1)Cまたは支持シ
ート(11)B とを介して両面から引張って開裂させると、
開裂面には多数の糸引きが生じる。該糸引きは上記両面
からの引張り力により延伸されることによって強度が向
上する。そして該糸引きは二つに別れて多数の延伸糸状
体からなる立毛層(21)A,(21)B,(21)C となる。そして該
熱可塑性プラスチック発泡体シート(2)A,(2)B,(2)Cやそ
の立毛層(21)A,(21)B,(21)C は多量の空気を含有する。
【0009】
【実施例】
〔実施例1〕図1〜図4に本発明の第1実施例を示す。
本実施例の方法はセミキュアーしたレジンボード、未硬
化ジイソシアナート含浸ポリウレタン発泡体ボード等の
軟質な基材、あるいはポリプロピレンボード、ABSボ
ード、ポリエチレン発泡体ボード、ポリプロピレン発泡
体ボード、ポリスチレン発泡体ボード等の熱可塑性ボー
ドを加熱軟化状態にした基材に適用される。熱可塑性プ
ラスチック溶融物はアゾビスイソブチロニトリル、アゾ
ジカルボンアミド等の化学発泡剤および/またはガスあ
るいは水の混合により発泡されつゝTダイから押出され
て熱可塑性プラスチック発泡体シート(2)Aとなり、該シ
ート(2)AがTダイから押出された直後で加熱軟化状態を
維持している間に図1に示すように両面に基材(1)A,(1)
A が重合され、押圧ロール(5)A,(5)A により圧着され重
合物(4)Aとなる。この際、熱可塑性プラスチック発泡体
シート(2)Aの表面部分は該基材(1)A,(1)A との接触によ
って冷却されるが、該熱可塑性プラスチック発泡体シー
ト(2)Aの芯部はいまだ加熱軟化状態にある。次いで図2
に示すように該熱可塑性プラスチック発泡体シート(2)A
の芯部が加熱軟化状態を維持している間に該重合物(4)A
の両面を吸盤(6)Aで吸引して引張り、該熱可塑性プラス
チック発泡体シート(2)Aを開裂させる。この際、図2に
示すように該熱可塑性プラスチック発泡体シート(2)Aの
開裂面には多数の糸引きが生じ、該糸引きが二つに別れ
て多数の延伸糸体からなる立毛層(21)A が形成される。
そして開裂面にはノズル(7)Aから冷風を吹き付けて冷却
し、その後所望なればエアーナイフ等によって該延伸糸
体の先端を切り揃える。
【0010】このようにして図3に示すような表面に多
数の延伸糸体からなる立毛層(21)Aを形成した熱可塑性
プラスチック発泡体シート(2)Aと基材(1)Aとの積層材(3
1)Aが製造される。該積層材(31)A は図4のように自動
車天井形状に成形されて天井材(3)Aとなる。該積層材(3
1)A を成形するには例えば基材(1)Aがセミキュアレジン
フェルトの場合にはホットプレスが適用され、未硬化ジ
イソシアナート含浸ポリウレタン発泡体の場合は水蒸気
の接触下にホットプレスが適用され、熱可塑性ボードの
場合はホットプレスし、加熱軟化状態でコールドプレス
または真空成形等が適用される。
【0011】本実施例以外、基材(1)Aと熱可塑性プラス
チック発泡体シート(2)Aとは接着剤によって接着されて
もよいが、本実施例のように接着剤を用いない場合は、
接着剤の変性、劣化等による基材(1)Aと熱可塑性プラス
チック発泡体シート(2)Aとの剥離が防止される。
【0012】更に本実施例以外、熱可塑性プラスチック
発泡体シートをTダイ押出法、鋳込法等でまず製造し、
次いで該シートを加熱して軟化してもよい。
【0013】〔実施例2〕図5〜図8に本発明の第2実
施例を示す。本実施例の方法は完全キュアーしたレジン
ボード、硬化ジイソシアナート含浸ポリウレタン発泡体
ボード、ポリプロピレンボード、ABSボード、ポリエ
チレン発泡体ボード、ポリプロピレン発泡体ボード、ポ
リスチレン発泡体ボード、ハードボード、合板、アルミ
ニウム板、鋼板等の硬質な基材に適用される。熱可塑性
プラスチック溶融物はアゾビスイソブチロニトリル、ア
ゾジカルボンアミド等の化学発泡剤および/または空気
混合により発泡されつゝTダイから押出されて熱可塑性
プラスチック発泡体シート(2)Bとなり、該シート(2)Bが
Tダイから押出された直後で加熱軟化状態を維持してい
る間に図5に示すように両面に支持シート(11)B,(11)B
が重合され、押圧ロール (5)B,(5)B により圧着され重
合物(4)Bとなる。この際、熱可塑性プラスチック発泡体
シート(2)Bの表面部分は該支持シート(11)B,(11)B との
接触によって冷却されるが芯部はいまだ加熱軟化状態に
ある。次いで図6に示すように該熱可塑性プラスチック
発泡体シート(2)Bの芯部が加熱軟化状態を維持している
間に該重合物(4)Bの両面を吸盤(6)Bで吸引して引張り、
該熱可塑性プラスチック発泡体シート(2)Bを開裂させ
る。この際、図6に示すように該熱可塑性プラスチック
発泡体シート(2)Bの開裂面には多数の糸引きが生じ、該
糸引きが二つに別れて多数の延伸糸体からなる立毛層(2
1)B が形成される。そして開裂面にはノズル(7)Bから冷
風を吹き付けて冷却し、その後該延伸糸体の先端を切り
揃える。
【0014】このようにして図7に示すような表面に多
数の延伸糸体からなる立毛層(21)Bを形成した熱可塑性
プラスチック発泡体シート(2)Bと支持シート(11)B との
積層材(31)Bが製造される。該積層材(31)B は図8に示
すように基材(1)Bと貼合わされ、所望ならば所定形状に
成形されて内装材(3)Bとなる。なお基材(1)Bは積層材(3
1)B 貼合わせ前にあらかじめ成形されていてもよい。
【0015】〔実施例3〕実施例1において基材として
図9に示すように繊維編物(ニット)(1)Cを用いて表面
に多数の延伸糸体からなる立毛層(21)C を形成した熱可
塑性プラスチック発泡体シート(2)Cと該繊維編物(1)Cと
からなる積層材(31)C が製造される。該積層材(31)C は
図10のように裁断縫製されて防寒衣(3)Cとなる。該防
寒衣(3)Cにおいては裏側に立毛層(21)C を有する熱可塑
性プラスチック発泡体シート(2)Cが配され、表側に繊維
編物(1)Cが配される。
【0016】上記実施例以外、例えば基材としてプラス
チックシートやゴムシートを用いればレインコートやベ
ッドパット等に適する素材が得られるし、また吸水性樹
脂を混合すればおむつや整理用品に適する素材が得られ
るし、更に不織布を用いれば吸油材等に適する素材が得
られる。
【0017】
【発明の効果】したがって本発明の製造方法において製
造される積層材の熱可塑性プラスチック発泡体シート表
面は多数の高強度延伸糸状体からなる立毛層によって被
覆されるので熱可塑性プラスチック発泡体表面の強度お
よび立毛層の強度が向上し、磨耗や破損が防止される。
そして本発明の積層材は外観がバックスキン調であり、
高級感に富み、また基材として通気性のものを用いれば
空気を多量に含みかつ通気性が良好であるから、保温性
に富みまた体から出る汗等も容易に蒸発するので自動車
の内装材、、シートの表皮材、レインコート、トレイニ
ングウェア、防寒衣等の素材として商品価値の高いもの
となる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
図1〜図4は本発明の第1実施例を示すものである。
【図1】基材重合圧着工程の説明図
【図2】開裂工程の説明図
【図3】製造された積層材の側断面図
【図4】製造された天井材の斜視図図5〜図8は本発明
の第2実施例を示すものである。
【図5】基材重合圧着工程の説明図
【図6】開裂工程の説明図
【図7】製造された積層材の側断面図
【図8】製造された内装材の側断面図図9〜図10は本
発明の第3実施例を示すものである。
【図9】製造された積層材の側断面図
【図10】製造された防寒衣の斜視図
【図11】従来の繊維編織物の側断面図
【符号の説明】
(1)A,(1)B,(1)C 基材 (11)B 支持シート、 (2)A,(2)B,(2)C 熱可塑性プラスチック発泡体シー
ト、 (21)A,(21)B,(21)C 立毛層、 (3)A 天井材 (31)A,(31)B,(31)C 積層材 (3)B 内装材 (3)C 防寒衣

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱軟化状態の熱可塑性プラスチック発泡
    体シートの両面に基材を重合接着した上で、該重合物の
    両面を引張って該加熱軟化状態の熱可塑性プラスチック
    発泡体シートを開裂させ、該開裂面には多数の延伸糸状
    体からなる立毛層を形成せしめることを特徴とする積層
    材の製造方法
  2. 【請求項2】加熱軟化状態の熱可塑性プラスチック発泡
    体シートの両面に支持シートを重合接着した上で、該重
    合物の両面を引張って該加熱軟化状態の熱可塑性プラス
    チック発泡体シートを開裂させ、該開裂面には多数の延
    伸糸状体からなる立毛層を形成せしめた立毛シートと、
    基材とを貼合わせることを特徴とする積層材の製造方法
  3. 【請求項3】上記基材は繊維編織物である請求項1に記
    載の積層材の製造方法
  4. 【請求項4】上記基材は不織布である請求項1に記載の
    積層材の製造方法
  5. 【請求項5】上記基材はプラスチックシートである請求
    項1に記載の積層材の製造方法
JP3185353A 1990-08-17 1991-06-28 積層材の製造方法 Withdrawn JPH0571081A (ja)

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JP21847690 1990-08-17
JP33958290 1990-11-30
JP2-339582 1990-11-30
JP2-218476 1990-11-30
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Legal Events

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Effective date: 19980903