JPH0570906U - ワイヤーソー - Google Patents

ワイヤーソー

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JPH0570906U
JPH0570906U JP181491U JP181491U JPH0570906U JP H0570906 U JPH0570906 U JP H0570906U JP 181491 U JP181491 U JP 181491U JP 181491 U JP181491 U JP 181491U JP H0570906 U JPH0570906 U JP H0570906U
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JP
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wire
spacer
cutting
wire saw
beads
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繁 真崎
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤーソー駆動時にスペーサと切削用ビー
ズとの間の隙間の発生を防ぐ。 【構成】 可撓性を有する金属製ワイヤー11と、ワイ
ヤー11上に所要の相互間隔をおいて設置した複数の切
削用ビーズ12と、隣合う切削用ビーズ12間において
ワイヤー11上に成型したスペーサ15とから成るワイ
ヤーソー200において、スペーサ15を、隣合う切削
用ビーズ12間においてワイヤー11に沿って圧縮状態
に装着した圧縮ばね10を含んでこれと一体に成型す
る。 【効果】 スペーサ15とこれに隣接する圧縮ばね10
との間に圧縮力が生じ、その弾性復元力の作用で隙間の
発生を防ぐ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、採石場における石材の切り出しや、ビル、橋梁、地下鉄構内壁、水 中構造物等の解体工事に際しての鉄筋コンクリート構造物の切断等に使用するワ イヤーソーに関する。
【0002】
【従来の技術】
石材の切り出しや鉄筋コンクリート構造物の切断等に使用するワイヤーソーは 、一般に、スチールワイヤーと、このスチールワイヤー上に所定ピッチで固定さ れたダイヤモンド粒表面層を有する切削用ビーズと、隣合う前記切削用ビーズ間 で前記ワイヤー上に固定された合成樹脂、ゴム等の材料からなるスペーサとから 構成されている。又、上記ワイヤーソーは、種々のケーブル駆動用又はガイド用 のプーリにより所定の走行路に沿って案内されるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように配置されたワイヤーソーを駆動用プーリにより駆動すると、切削 抵抗によりワイヤーソーのワイヤーに張力がかかりこの張力によってワイヤに伸 びが発生する。
【0004】 一方、スペーサは、個々にワイヤーに固定されているから張力が作用せず、し たがって、スペーサとこれに隣接する切削用ビーズとの間に隙間が生じる。そし て、この隙間に石材や鉄筋コンクリートの切断くずが入り込むことにより、ワイ ヤーが摩耗し、あるいは劣化し易くなり、寿命が著しく短縮されてしまう課題が あった。
【0005】 本考案はこの課題を解決するものであって、その目的は、ワイヤーソーが駆動 された際にスペーサとこれに隣接する切削用ビーズとの間に隙間が生じることを 防ぐことにより、この隙間からの摩耗性細片の侵入によるワイヤーの摩耗、劣化 を防止し、ワイヤーソーの寿命を延ばすことのできるようなワイヤーソーを提供 することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るワイヤーソーは、可撓性を有する金属製ワイヤーと、前記ワイヤ ー上に所要の相互間隔をおいて設置した複数の切削用ビーズと、隣合う前記切削 用ビーズ間において前記ワイヤー上に成型したスペーサとから成るワイヤーソー において、前記スペーサを、隣合う前記切削用ビーズ間において前記ワイヤーに 沿って圧縮状態に装着した圧縮ばねを含んでこれと一体に成型するようにしたこ とを特徴としている。
【0007】
【作用】
本考案に係るワイヤーソーは上記のように構成されるので、その結果、圧縮状 態のばねと一体のスペーサと、これに隣接する切削用ビーズとの間に圧縮力が発 生し、張力によりワイヤーが伸びた場合にスペーサを伸ばす方向へ弾性力を作用 させる。
【0008】
【実施例】
図1に、本考案に係るワイヤーソーの一実施例を完成時の断面図で示す。ワイ ヤー11は、一般にステンレススチール製で呼び直径5mm(実寸法5.2mm )のワイヤーロープである。切削用ビーズ12は本実施例においては、ダイヤモ ンド砥粒を含む複数個のリング状のビーズ本体13を、金属製のスリーブ14上 に外挿してホットプレス法で焼結させ図1に示す一体物に形成したものを用いる 。
【0009】 このようにして形成した所要数の切削用ビーズ12をワイヤー11に外挿し、 所要の相互間隔をおいて位置決めした後、スリーブ14上の所定の位置でかしめ 装置(図示しない)によりかしめ力を加えてワイヤー11に対してかしめて固着 する。切削用ビーズ12の外挿位置決め時に、隣合う切削用ビーズ12間におい て前記ワイヤー11に沿って圧縮コイルばね10を外挿し圧縮状態に装着する。 ばね10の装着は切削用ビーズ12のかしめ固着後に行ってもよい。装着完了時 点においてばね10は隣接する切削用ビーズ12から圧縮力Aを受けるように構 成する。この圧縮力Aは以後、スペーサ15成型時にも、又ワイヤーソー200 完成時においても保持される。
【0010】 続いて、図1に示すように、ワイヤー11に沿って隣合う切削用ビーズ12間 に圧縮状態で装着した圧縮コイルばね10の外周からこのばね10を含んで一体 に、一般の成型装置(図示しない)により合成樹脂、ゴム等の材料を溶融して被 覆することにより、スペーサ15を成型してワイヤーソー200を構成する。
【0011】 本考案のワイヤーソー200は、上記のように構成されているので、圧縮状態 で装着されたばね10は、スペーサ15と一体に成型された後ワイヤーソー10 0の完成時点においても、図1に示すように、ばね10の両側で隣接する切削用 ビーズ12との間の一対の接触面においてそれぞれ圧縮力Aを受けている。すな わち、ばね10は圧縮力Aにより弾性変形状態にある。
【0012】 図2は、従来技術によるワイヤーソーの一例を完成時について示す断面図であ る。
【0013】 さて、ワイヤーソーにおいて、一般に、駆動用又はガイド用のプーリを配置し た走行路に沿って駆動用プーリによりワイヤーソー(100、200)を駆動す ると、駆動力によりワイヤーソー(100、200)のワイヤー(1、11)に 張力がかかり、この張力によってワイヤー(1、11)に伸びが発生する。この 場合、従来技術のワイヤーソー100においては前記のように、図2のスペーサ 5とこれに隣接する切削用ビーズ2との間に隙間が生じる。
【0014】 これに対して本考案によるワイヤーソー200においては、上に説明したよう に、ばね10がこれに隣接する切削用ビーズ12との間で圧縮を受けて弾性変形 しているので、ばね10とこれに隣接する切削用ビーズ12とが相互に十分密着 し、駆動時の張力によってワイヤー11に伸びが発生する際には、スペーサ15 と一体に成型されているばね10がスペーサ15と共に伸びて密着状態を保持し 、したがってスペーサ15とこれに隣接する切削用ビーズ12との間に隙間が生 じることはない。
【0015】 この目的を達成するために必要とされる圧縮力Aの値は、ワイヤーの直径、切 削用ビーズの外径、駆動時のワイヤー張力のほか、駆動速度等の諸要素によって も異なるが、ワイヤー呼び直径5mm、切削用ビーズの外径10.5mm の場合 で約50〜100kgである。
【0016】 尚、本考案の実施態様は上記の実施例に限定されるものではなく、本考案の精 神と実用新案登録請求の範囲を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である 。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るワイヤーソーにおいては、ワイヤーソー完 成時においてスペーサと一体に成型された圧縮ばねがこれと隣接する切削用ビー ズとの間に圧縮力を発生させるように構成したので、上記のように張力によりワ イヤーが伸びた場合に、圧縮ばねがその弾性復元力により、圧縮ばねと一体のス ペーサとともに伸びて、隣接する切削用ビーズとの密着状態を保つ。
【0018】 このため、上記圧縮力の値を、ワイヤーソーの使用条件に合わせて設定するこ とにより、上記圧縮力の作用でばね及びスペーサとこれに隣接する切削用ビーズ との間に隙間が生じるのを容易に防止できるので、この隙間が生じた場合に起こ り得る摩耗性細片の侵入によるワイヤーの摩耗、劣化を防ぎ、結果的にワイヤー ソーの使用寿命を延長できる効果がある。
【0019】 又、スペーサと一体に成型された圧縮ばねによりこれと隣接する切削用ビーズ との間に発生する圧縮力は、切削用ビーズ間の距離を一定に保つように働くので 、ワイヤーソー使用中に切削用ビーズがワイヤーに沿って移動する「切削用ビー ズの寄り」現象の防止にも役立つ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のワイヤーソーの一実施例の完成時の断
面図である。
【図2】従来のワイヤーソーの一実施例の完成時の断面
図である。
【符号の説明】
1,11 ワイヤー 2,12 切削用ビーズ 4,14 スリーブ 5,15 スペーサ 10 圧縮コイルばね 100,200 ワイヤーソー A 圧縮力

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する金属製ワイヤーと、前記
    ワイヤー上に所要の相互間隔をおいて設置した複数の切
    削用ビーズと、隣合う前記切削用ビーズ間において前記
    ワイヤー上に成型したスペーサとから成るワイヤーソー
    において、前記スペーサを、隣合う前記切削用ビーズ間
    において前記ワイヤーに沿って圧縮状態に装着した圧縮
    ばねを含んでこれと一体に成型するようにしたことを特
    徴とするワイヤーソー。
JP1991001814U 1991-01-24 1991-01-24 ワイヤーソー Expired - Lifetime JP2549486Y2 (ja)

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JPH0570906U true JPH0570906U (ja) 1993-09-24
JP2549486Y2 JP2549486Y2 (ja) 1997-09-30

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4741216B2 (ja) * 2004-10-08 2011-08-03 旭ダイヤモンド工業株式会社 ワイヤソー
JP5831860B1 (ja) * 2014-06-16 2015-12-09 ヒョヨン キム ダイヤモンドワイヤーソー

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JPS6313614U (ja) * 1986-07-13 1988-01-29
JP3074905U (ja) * 2000-07-17 2001-01-30 昇三 菅原 太陽光発電設備モジュール受光板ガラス拭き用掃除ロボット

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WO2015194567A1 (ja) * 2014-06-16 2015-12-23 キム,ヒョヨン ダイヤモンドワイヤーソー

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