JPH0570889A - 強靭性に優れた時効硬化性プラスチツク金型用鋼 - Google Patents

強靭性に優れた時効硬化性プラスチツク金型用鋼

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JPH0570889A
JPH0570889A JP23825991A JP23825991A JPH0570889A JP H0570889 A JPH0570889 A JP H0570889A JP 23825991 A JP23825991 A JP 23825991A JP 23825991 A JP23825991 A JP 23825991A JP H0570889 A JPH0570889 A JP H0570889A
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JP
Japan
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less
toughness
age
impurities
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JP23825991A
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English (en)
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Kiyonobu Tetsumoto
本 清 信 鉄
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鏡面仕上げ性およびシボ加工性に優れていると
共に強靭性にも優れた時効硬化性プラスチック金型用鋼
を提供する。 【構成】 C:0.05〜0.18重量%、Si:1.
0重量%以下、Mn:0.5〜2.0重量%、Ni:
2.5〜3.5重量%、Mo:0.1〜0.4重量%、
Al:0.5〜1.5重量%、Cu:0.7〜2.5重
量%、Nb:0.02〜0.50重量%、N:0.02
〜0.25重量%を基本合金成分とし、その他適宜の合
金成分を含有し、残部Feおよび不純物よりなる強靭性
に優れた時効硬化性プラスチック金型用鋼。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック部品ない
しは製品の成形に用いられる金型の素材として利用する
のに好適なプラスチック金型用鋼に関し、さらに詳しく
は鏡面仕上げ性およびシボ加工性に優れていると共に強
靭性にも優れている時効硬化性プラスチック金型用鋼に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形用のプラスチック金型は、自動
車部品をはじめ、事務機器部品,精密機械部品,電気部
品などに至るまで、種々の部品の製造に使用されている
が、最近、多品種少量生産の傾向があると同時に、金型
製作の簡便化,低コスト化,高精度化等の厳しい条件が
要求されるようになってきている。
【0003】従来、プラスチック金型用鋼については種
々の提案がなされ、時効硬化を利用してプレハードン状
態にして使用するものについての提案もある(例えば、
特開昭63−183158号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来提案さ
れているプラスチック金型用鋼は、硬さの割りには靭性
が低く、また、鏡面仕上げ性およびシボ加工性において
も未だ十分でないという問題があり、これらの問題を解
決することが課題として存在していた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、従来の技術における上記の課
題に鑑みてなされたものであって、鏡面仕上げ性および
シボ加工性に優れていると共に強靭性にも優れているプ
ラスチック金型用鋼を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、詳細にわ
たる検討の結果、時効硬化性プラスチック金型用鋼にお
いて、Al,NbおよびNを必須の添加元素とすること
によって強靭性に優れたプラスチック金型用鋼が得ら
れ、時効硬化を利用したプレハードンプラスチック金型
用鋼として使用した場合に、優れた鏡面仕上げ性および
シボ加工性を有すると共に、強靭性にも優れたものにで
きることを見出だし、本発明を完成するに至った。
【0007】本発明に係わる強靭性に優れた時効硬化性
プラスチック金型用鋼は、C:0.05〜0.18重量
%、Si:1.0重量%以下、Mn:0.5〜2.0重
量%、Ni:2.5〜3.5重量%、Mo:0.1〜
0.4重量%、Al:0.5〜1.5重量%、Cu:
0.7〜2.5重量%、Nb:0.02〜0.50重量
%、N:0.02〜0.25重量%を基本合金成分と
し、残部Feおよび不純物よりなるものである。
【0008】そして、上記基本合金成分のほかには、さ
らに次の(1)および(2)のいずれか一方又は両方の
合金成分が含有されていてもよいものである。
【0009】(1)Ti:0.5重量%以下,V:0.
5重量%以下,Zr:0.5重量%以下のうちから選ば
れた1種または2種以上。
【0010】(2)Pb:0.01〜0.30重量%,
Bi:0.01〜0.30重量%,Se:001〜0.
40重量%,Te:0.01〜0.30重量%,S:
0.05〜0.30重量%のうちから選ばれた1種また
は2種以上。
【0011】また、同一の目的を達成する本発明に係わ
る他のプラスチック金型用鋼は、C:0.05〜0.1
8重量%、Si:1.0重量%以下、Mn:0.5〜
2.0重量%、Ni:2.5〜3.5重量%、Mo:
0.1〜0.4重量%、Al:0.5〜1.5重量%、
Cu:0.7〜2.5重量%、およびCr:0.1〜
2.5重量%,W:0.5重量%以下,Co:0.5重
量%以下,Be:0.5重量%以下,B:0.01重量
%以下のうちから選ばれた1種または2種以上、Nb:
0.02〜0.50重量%、N:0.02〜0.25重
量%を基本合金成分とし、残部Feおよび不純物よりな
るものである。
【0012】そして、上記基本合金成分のほかには、さ
らに上記(1)および(2)のいずれか一方又は両方の
合金成分が含有されていてもよいものである。
【0013】さらに、不純物中の水素含有量が3ppm
以下であるようにすることによって、毛割れ感受性を小
さなものとし、品質のより一層の安定化をはかるように
なすことも場合によっては望ましいものである。
【0014】次に、本発明に係わる強靭性に優れた時効
硬化性プラスチック金型用鋼における化学成分の組成範
囲と限定理由を説明する。
【0015】C:0.05〜0.18重量%:Cは、焼
入れ組織を被削性の良好な塊状上部ベイナイト組織に保
ち、かつまた時効処理時における炭化物の析出に基づく
析出効果をもたらすのに有効な元素であるので、このよ
うな効果を得るために、0.05重量%以上とした。し
かし、多量に添加した場合には、基地をマルテンサイト
組織化し、かつまた過度の炭化物を生成して被削性を害
し、時効硬化後の靱性を低下させるため、0.18重量
%以下とした。
【0016】Si:1.0重量%以下:Siは、溶製時
の脱酸剤として作用すると共に、溶体化処理における硬
さの調整元素として添加されるが、多すぎると時効処理
後の靭性が低下することもありうるので、1.0重量%
以下とした。
【0017】Mn:0.5〜2.0重量%:時効硬化処
理を施す際に鋼材の焼入れ時における曲がりの発生を極
力少なくするため、焼入れ時における冷却は空冷で行う
ことが望ましく、この空冷においても所望の焼入れ性を
確保することができるように、0.5重量%以上とし
た。しかしながら、あまり多量に添加すると、加工性や
靱性を阻害するので、2.0重量%以下とした。
【0018】Ni:2.5〜3.5重量%:Niは、ベ
イナイト焼入れ性を高め、またフェライトの生成を制御
し、時効処理時にNi−Al系の金属間化合物を析出さ
せて硬さを増大すると共に、フォトエッチング性を向上
させるのに有効な元素であるので、このような効果を得
るために、2.5重量%以上とした。しかし、多量に含
有するとベイナイト変態温度を低下させ、ベイナイト組
織を微細化させて被削性を低下させるので、3.5重量
%以下とした。
【0019】Mo:0.1〜0.4重量%:Moは、強
靭性の改善に有効な元素であり、少量のMoは均一なミ
クロ組織を生じて優れたフォトエッチング性を確保する
のに効果があるので、これらの効果を確保するために、
0.1重量%以上とした。しかしながら、多く添加する
と硬さが上昇し、被削性が低下するので、プラスチック
金型用鋼として好ましくないことから、0.4重量%以
下とした。
【0020】Al:0.5〜1.5重量%:Alはベイ
ナイト変態温度を高めることによって、望ましい塊状上
部ベイナイト組織を得易くし、またAlNの析出によっ
て結晶粒を微細化し、時効処理時にNi−Al系の金属
間化合物の微細析出による析出硬化をもたらすと共に、
フォトエッチング性を向上させるのに有効な元素である
ので、0.5重量%以上とした。しかしながら、Al含
有量が多すぎると、アルミナ系の介在物が多くなって製
造性を害し、また鏡面仕上げ性や耐食性を害するので、
1.5重量%以下とした。
【0021】Cu:0.7〜2.5重量%:Cuは、時
効処理時にFe−Cu系の金属間化合物を微細に析出す
ることによって析出硬化をもたらすと共に、溶体化処理
状態において被削性の改善をもたらすのに有効な元素で
あるので、これらの効果を生じさせるために、0.7重
量%以上とした。しかしながら、Cuの含有量が多すぎ
ると熱間加工性を低下させると共に、被削性を害するこ
ととなるので、2.5重量%以下とした。
【0022】Nb:0.02〜0.50重量:Nbは、
炭窒化物Nb(C,N)を生成して結晶粒を微細化し、
金型の強靭性を向上させるのに有効な元素であるので、
このような効果を得るために0.02重量%以上とし
た。しかし、多く添加しすぎると被削性を低下させると
共に、靭性をも低下させることとなるので、0.50重
量%以下とした。
【0023】N:0.02〜0.25重量% Nは、窒化物AlN,NbNを生成して結晶粒を微細化
し、金型の強靭性を向上させるのに有効な元素であるの
で、このような効果を得るために0.02重量%以上と
した。しかし、多く添加しようとする溶製時にブローを
生じて鋼の製造性を害するので、0.25重量%以下と
した。
【0024】Cr:0.1〜2.5重量%,W:0.5
重量%以下,Co:0.5重量%以下,Be:0.5重
量%以下,B:0.01重量%以下のうちから選ばれた
1種または2種以上:Cr,W,Co,Be,Bは、と
くに大型の金型において焼入れ性の改善に寄与し、強靭
性を向上させるのに有効な元素であるので、これらの1
種または2種以上を適宜添加することもできる。またC
rは耐食性の向上にも有効な元素であるので、このよう
な効果を得るためには0.1重量%以上含有させるのも
よい。そして、これらの成分の添加により、溶体化硬さ
および時効硬さの調整が可能であるが、必要以上に添加
してもコストの上昇に見合うだけの特性の向上を得るこ
とができないので、含有させるとしても、Crについて
は2.5重量%以下、W,Co,Beについては0.5
重量%以下、Bについては0.01重量%以下とする必
要がある。
【0025】Ti:0.5重量%以下,V:0.5重量
%以下,Zr:0.5重量%以下のうちから選ばれた1
種または2種以上:Ti,V,Zrは、結晶粒を微細化
して強靭性を向上するほか、切欠靱性の改善にも有効な
元素であるが、多量の添加は、溶体化硬さおよび時効硬
さを必要以上に高めて被削性や靱性を低下させることと
なるので、各々0.5重量%以下とする必要がある。
【0026】Pb:0.01〜0.30重量%,Bi:
0.01〜0.30重量%,Se:0.01〜0.40
重量%,Te:0.01〜0.30重量%,S:0.0
5〜0.30重量%のうちから選ばれた1種または2種
以上:Pb,Bi,Se,Te,Sは、被削性を改善す
る効果を有するので、このような効果を得たい場合に、
Pbについては0.01重量%以上、Biについては
0.01重量%以上、Seについては0.01重量%以
上、Teについては0.01重量%以上、Sについては
0.05重量%以上添加することもできるが、あまり多
く添加すると強靭性を害するので、Pbについては0.
30重量%以下、Biについては0.30重量%以下、
Seについては0.40重量%以下、Teについては
0.30重量%以下、Sについては0.30重量%以下
とするのがよい。
【0027】水素:3ppm以下 不純物中の水素含有量が多すぎると毛割れ感受性が増大
し、極端な場合には毛割れを発生する可能性もでてくる
ので、不純物中の水素含有量は3ppm以下とすること
がより望ましく、このような水素含有量の低減に際して
は真空溶解などの特殊溶解を採用することも場合によっ
ては望ましい。
【0028】本発明に係わる強靭性に優れた時効硬化性
プラスチック金型用鋼は、鍛造もしくは圧延を行ったの
ち溶体化処理および時効硬化処理を施した状態でプラス
チック成形用の金型素材として供給される。
【0029】この場合の溶体化処理および時効硬化処理
は、例えば、800〜950℃に加熱したのち、空冷で
溶体化処理を行い、そのあと500〜600℃に加熱し
たのち、空冷で時効硬化処理を行う。
【0030】このようにして溶体化処理および時効硬化
処理を施した状態のプレハードンプラスチック成形金型
用鋼は、硬さ:HR C35〜40、引張強さ:130〜
150kgf/mmであり、また、ミクロ硬さ分布が
狭い範囲にある。なお、硬さは高い方が好ましいが、硬
さがHCで40を超えると機械加工が困難となり、加
工面で問題が生じるので、硬さはHCで40を超えな
いように焼入れおよび時効硬化処理を行うのが望まし
い。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。
【0032】表1に示した化学成分組成よりなるプラス
チック金型用鋼を用意して供試材を作成した。
【0033】次に、これら各供試材を鍛造加工し、さら
に溶体化処理したのち時効硬化処理を行って所定の硬さ
のプレハードンプラスチック金型用鋼とし、これらのプ
レハードンプラスチック金型用鋼において、熱処理後の
硬さ、組織の均一性を示すミクロ硬さ分布(Hv mi
n〜Hv max)、鏡面仕上げ性(良:≦8,歪有≧
15)、シボ加工性、毛割れ感受性を評価した。これら
の結果を表2に示す。
【0034】また、機械的性質(引張強さ、伸び、絞
り、シャルピー衝撃値)を調べた。さらに、金型を作成
し、その耐用寿命を測定した。それらの結果を表3に示
す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】表1および表2に示す結果より明らかなよ
うに、本発明に係わるプラスチック金型用鋼は、熱処理
後の硬さが適切なものになっていると共に、ミクロ硬さ
分布が狭いものとなっていて、組織が均一であることが
認められ、鏡面仕上げ性およびシボ加工性も良好であ
り、さらには[H]を3ppm以下としたものでは毛割
れ感受性が小さいものとなっていることが認められた。
【0039】また、表1および表3に示す結果より明ら
かなように、本発明に係わるプラスチック金型用鋼は、
強度および靭性が良好な値を示していて強靭性に優れた
ものとなっており、これらを素材とするプラスチック成
形金型の耐用寿命も増大したものとなっていることが認
められた。
【0040】
【発明の効果】本発明に係わるプラスチック金型用鋼
は、上記した化学成分組成を有するものであるから、良
好なる強度および靱性を有する均質な組織が得られるの
で、鏡面仕上げ性およびシボ加工性に優れていると共
に、強靭性にも優れたものになっていて、耐用寿命の長
いプラスチック成形用金型を提供できるようになるとい
う著しく優れた効果がもたらされる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.05〜0.18重量%、Si:
    1.0重量%以下、Mn:0.5〜2.0重量%、N
    i:2.5〜3.5重量%、Mo:0.1〜0.4重量
    %、Al:0.5〜1.5重量%、Cu:0.7〜2.
    5重量%、Nb:0.02〜0.50重量%、N:0.
    02〜0.25重量%を基本合金成分とし、残部Feお
    よび不純物よりなることを特徴とする強靭性に優れた時
    効硬化性プラスチック金型用鋼。
  2. 【請求項2】 C:0.05〜0.18重量%、Si:
    1.0重量%以下、Mn:0.5〜2.0重量%、N
    i:2.5〜3.5重量%、Mo:0.1〜0.4重量
    %、Al:0.5〜1.5重量%、Cu:0.7〜2.
    5重量%、Nb:0.02〜0.50重量%、N:0.
    02〜0.25重量%を基本合金成分とし、さらにT
    i:0.5重量%以下,V:0.5重量%以下,Zr:
    0.5重量%以下のうちから選ばれた1種または2種以
    上を含有し、残部Feおよび不純物よりなることを特徴
    とする強靭性に優れた時効硬化性プラスチック金型用
    鋼。
  3. 【請求項3】 C:0.05〜0.18重量%、Si:
    1.0重量%以下、Mn:0.5〜2.0重量%、N
    i:2.5〜3.5重量%、Mo:0.1〜0.4重量
    %、Al:0.5〜1.5重量%、Cu:0.7〜2.
    5重量%、Nb:0.02〜0.50重量%、N:0.
    02〜0.25重量%を基本合金成分とし、さらにP
    b:0.01〜0.30重量%,Bi:0.01〜0.
    30重量%,Se:0.01〜0.40重量%,Te:
    0.01〜0.30重量%,S:0.05〜0.30重
    量%のうちから選ばれた1種または2種以上を含有し、
    残部Feおよび不純物よりなることを特徴とする強靭性
    に優れた時効硬化性プラスチック金型用鋼。
  4. 【請求項4】 C:0.05〜0.18重量%、Si:
    1.0重量%以下、Mn:0.5〜2.0重量%、N
    i:2.5〜3.5重量%、Mo:0.1〜0.4重量
    %、Al:0.5〜1.5重量%、Cu:0.7〜2.
    5重量%、Nb:0.02〜0.50重量%、N:0.
    02〜0.25重量%を基本合金成分とし、さらにT
    i:0.5重量%以下,V:0.5重量%以下,Zr:
    0.5重量%以下のうちから選ばれた1種または2種以
    上を含有し、さらにPb:0.01〜0.30重量%,
    Bi:0.01〜0.30重量%,Se:0.01〜
    0.40重量%,Te:0.01〜0.30重量%,
    S:0.05〜0.30重量%のうちから選ばれた1種
    または2種以上を含有し、残部Feおよび不純物よりな
    ることを特徴とする強靭性に優れた時効硬化性プラスチ
    ック金型用鋼。
  5. 【請求項5】 C:0.05〜0.18重量%、Si:
    1.0重量%以下、Mn:0.5〜2.0重量%、N
    i:2.5〜3.5重量%、Mo:0.1〜0.4重量
    %、Al:0.5〜1.5重量%、Cu:0.7〜2.
    5重量%、およびCr:0.1〜2.5重量%,W:
    0.5重量%以下,Co:0.5重量%以下,Be:
    0.5重量%以下,B:0.01重量%以下のうちから
    選ばれた1種または2種以上、Nb:0.02〜0.5
    0重量%、N:0.02〜0.25重量%を基本合金成
    分とし、残部Feおよび不純物よりなることを特徴とす
    る強靭性に優れた時効硬化性プラスチック金型用鋼。
  6. 【請求項6】 C:0.05〜0.18重量%、Si:
    1.0重量%以下、Mn:0.5〜2.0重量%、N
    i:2.5〜3.5重量%、Mo:0.1〜0.4重量
    %、Al:0.5〜1.5重量%、Cu:0.7〜2.
    5重量%、およびCr:0.1〜2.5重量%,W:
    0.5重量%以下,Co:0.5重量%以下,Be:
    0.5重量%以下,B:0.01重量%以下のうちから
    選ばれた1種または2種以上、Nb:0.02〜0.5
    0重量%、N:0.02〜0.25重量%を基本合金成
    分とし、さらにTi:0.5重量%以下,V:0.5重
    量%以下,Zr:0.5重量%以下のうちから選ばれた
    1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不純物よ
    りなることを特徴とする強靭性に優れた時効硬化性プラ
    スチック金型用鋼。
  7. 【請求項7】 C:0.05〜0.18重量%、Si:
    1.0重量%以下、Mn:0.5〜2.0重量%、N
    i:2.5〜3.5重量%、Mo:0.1〜0.4重量
    %、Al:0.5〜1.5重量%、Cu:0.7〜2.
    5重量%、およびCr:0.1〜2.5重量%,W:
    0.5重量%以下,Co:0.5重量%以下,Be:
    0.5重量%以下,B:0.01重量%以下のうちから
    選ばれた1種または2種以上、Nb:0.02〜0.5
    0重量%、N:0.02〜0.25重量%を基本合金成
    分とし、さらにPb:0.01〜0.30重量%,B
    i:0.01〜0.30重量%,Se:0.01〜0.
    40重量%,Te:0.01〜0.30重量%,S:
    0.05〜0.30重量%のうちから選ばれた1種また
    は2種以上を含有し、残部Feおよび不純物よりなるこ
    とを特徴とする強靭性に優れた時効硬化性プラスチック
    金型用鋼。
  8. 【請求項8】 C:0.05〜0.18重量%、Si:
    1.0重量%以下、Mn:0.5〜2.0重量%、N
    i:2.5〜3.5重量%、Mo:0.1〜0.4重量
    %、Al:0.5〜1.5重量%、Cu:0.7〜2.
    5重量%、およびCr:0.1〜2.5重量%,W:
    0.5重量%以下,Co:0.5重量%以下,Be:
    0.5重量%以下,B:0.01重量%以下のうちから
    選ばれた1種または2種以上、Nb:0.02〜0.5
    0重量%、N:0.02〜0.25重量%を基本合金成
    分とし、さらにTi:0.5重量%以下,V:0.5重
    量%以下,Zr:0.5重量%以下のうちから選ばれた
    1種または2種以上を含有し、さらにPb:0.01〜
    0.30重量%,Bi:0.01〜0.30重量%,S
    e:0.01〜0.40重量%,Te:0.01〜0.
    30重量%,S:0.05〜0.30重量%のうちから
    選ばれた1種または2種以上を含有し、残部Feおよび
    不純物よりなることを特徴とする強靭性に優れた時効硬
    化性プラスチック金型用鋼。
  9. 【請求項9】 不純物中の水素含有量が3ppm以下で
    ある請求項1ないし8のいずれかに記載の強靭性に優れ
    た時効硬化性プラスチック金型用鋼。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0792944A1 (fr) * 1996-03-01 1997-09-03 CREUSOT LOIRE INDUSTRIE (Société Anonyme) Acier utilisable notamment pour la fabrication de moules pour injection de matière plastique
CN110205545A (zh) * 2019-06-05 2019-09-06 中国科学院金属研究所 可抑制海洋生物污损的高强度纳米强化钢及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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