JPH0570710A - 塩素化インジウムフタロシアニン、その製造法およびこれを用いた電子写真感光体 - Google Patents

塩素化インジウムフタロシアニン、その製造法およびこれを用いた電子写真感光体

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JPH0570710A
JPH0570710A JP23325591A JP23325591A JPH0570710A JP H0570710 A JPH0570710 A JP H0570710A JP 23325591 A JP23325591 A JP 23325591A JP 23325591 A JP23325591 A JP 23325591A JP H0570710 A JPH0570710 A JP H0570710A
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Shigeru Hayashida
茂 林田
Yoshii Morishita
芳伊 森下
Hiroko Ishikawa
裕子 石川
Mikio Itagaki
幹雄 板垣
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な塩素化インジウムフタロシアニンおよ
びそれを用いた800nm前後の長波長の光に対して高
感度を有する電子写真感光体を提供する。 【構成】 CuKαのX線回折スペクトルにおいてブラ
ッグ角(2θ±0.2度)が6.7度、7.4度、1
3.5度、14.9度、15.9度、16.8度、2
4.8度および26.2度に回折ピークを有する塩素化
インジウムフタロシアニン、その製造法およびそれを有
機光導電性物質として用いた電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電荷発生能が優れた新
規な塩素化インジウムフタロシアニン、その製造法およ
びそれを用いた半導体レーザ発振領域である800nm
前後の長波長光に対して高感度を有する電子写真感光体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真感光体としては、アルミ
ニウム等の導電性基板の上に50μm程度のセレン(S
e)膜を真空蒸着法により形成したものがある。しか
し、このSe感光体は、波長500nm付近までしか感
度を有していない等の問題がある。また、導電性基板の
上に50μm程度のSe層を形成し、この上に更に数μ
mのセレン−テルル(Se−Te)合金層を形成した感
光体があるが、この感光体は上記Se−Te合金のTe
の含有率が高い程、分光感度が長波長にまで伸びる反
面、Teの添加量が増加するにつれて表面電荷の保持特
性が不良となり、事実上、感光体として使用できなくな
るという重大な問題がある。
【0003】また、アルミニウム基板の上に1μm程度
のクロロシアンブルー又はスクウアリリウム酸誘導体を
コーティングして電荷発生層を形成し、この上に絶縁抵
抗の高いポリビニルカルバゾール又はピラゾリン誘導体
とポリカーボネート樹脂との混合物を10〜20μmコ
ーティングして電荷輸送層を形成した所謂複合二層型の
感光体もあるが、この感光体は700nm以上の光に対
して感度を有していないのが実状である。
【0004】近年、この複合二層型の感光体において、
上記欠点を改善した、即ち、半導体レーザ発振領域80
0nm前後に感度を有する感光体も多く報告されている
が、これらのうち多くのものが電荷発生材料としてフタ
ロシアニン顔料を用い、その膜厚0.5〜1μm程度の
電荷発生層上にポリビニルカルバゾール、ピラゾリン誘
導体又はヒドラゾン誘導体とポリカーボネート樹脂又は
ポリエステル樹脂との絶縁抵抗の高い混合物を10〜2
0μmコーティングして電荷輸送層を形成し複合二層型
の感光体を形成している。
【0005】フタロシアニン類は、中心金属の種類によ
り吸収スペクトルや、光導電性が異なるだけでなく、結
晶型によってもこれらの物性には差があり、同じ中心金
属のフタロシアニンでも、特定の結晶型が電子写真用感
光体用に選択されている例がいくつか報告されている。
無金属フタロシアニンではX型の結晶型のものが、光導
電性が高く、かつ800nm以上にも感度があるとの報
告があり、又、銅フタロシアニンでは、多くの結晶型の
内ε型が最も長波長域迄感度を有していると報告されて
いる。
【0006】しかし、X型無金属フタロシアニンは準安
定型の結晶型であって、その製造が困難であり、又、安
定した品質のものが得にくいという欠点がある。一方、
ε型銅フタロシアニンは、αやβ型銅フタロシアニンに
比べれば分光感度は長波長に伸びているが、800nm
では感度が780nmに比べ急激に低下しており、発振
波長に振れのある現在の半導体レーザー用には使いにく
い性能となっている。このため、多くの金属フタロシア
ニンが検討され、オキシバナジルフタロシアニン、クロ
ロアルミニウムフタロシアニン、クロロインジウムフタ
ロシアニン、オキシチタニウムフタロシアニン、クロロ
ガリウムフタロシアニン、マグネシウムフタロシアニン
などが、半導体レーザーの様な近赤外光に対して高感度
なフタロシアニン類として報告されている。しかし、こ
れらのフタロシアニンを複写機やプリンター用の電子写
真用感光体の電荷発生材料として用いるには、感度だけ
でなく、多くの要求性能を満足しなければならない。こ
の点ではまだ十分に満足できるものではない。
【0007】電気特性は、フタロシアニンの配位金属の
種類で大きく異なるが、同じ金属フタロシアニンでも結
晶形による特性の差は大きい。例えば、銅フタロシアニ
ンでは、α、β、γ、ε型等の結晶形の違いにより、帯
電性、暗減衰、感度等に大きな差があることが知られて
いる(澤田学;「染料と薬品」第24巻第6号、p.1
22(1979))また、結晶形により吸収スペクトル
が異なることにより、分光感度も変化し、銅フタロシア
ニンではε型の吸収が最も長波長側にあり、分光感度も
長波長側に伸びている(熊野勇夫;電子写真学会誌第2
2巻、第2号、p.111(1984))。
【0008】この様に結晶形による電気特性の違いは、
無金属フタロシアニンや、他の多くの金属フタロシアニ
ンに関し公知であり、電気特性の良好な結晶形をいかに
して作るかという点に、多くの努力がなされている。例
えば、金属フタロシアニンの蒸着膜を電荷発生層にする
例が多いが、この蒸着膜をジクロロメタンやテトラヒド
ロフラン等の有機溶剤に浸漬したり、溶剤蒸気にさらす
ことにより、結晶転移をおこさせ、電気特性を改良する
例がアルミニウム、インジウム、チタニウムのフタロシ
アニンについて報告されている(特開昭58−1586
49号公報、特開昭59−44054号公報、特開昭5
9−49544号公報、特開昭59−155851号公
報、特開昭59−166959号公報参照)。
【0009】しかしながら、インジウムフタロシアニン
に関しては、特開昭60−59355号公報およびジャ
ーナル オブ イメージング サイエンス〔Journ
alof Imaging Science、29、1
48(1985)〕において、インジウムフタロシアニ
ン粉末および蒸着膜を溶剤蒸気曝露あるいは溶剤浸漬し
ても、吸収波長は長波長にシフトするものの結晶型は変
化しないと報告されている。前記ジャーナル オブ イ
メージング サイエンスでは、クロロインジウムフタロ
シアニンの結晶型として、ブラック角(2θ±0.2
度)が7.4度、12.6度、16.7度、21.4
度、23.4度、25.3度および27.9度に強い回
折ピークを与えるCuKαのX線回折スペクトル図が示
されている。
【0010】特開昭59−174845号公報、特開昭
61−45249号公報、特開昭63−14154号公
報、特開昭63−56564号公報、特開昭63−26
1267号公報、特開昭63−261266号公報およ
び特開平1−312552号公報では、クロロインジウ
ムフタロシアニンの蒸着膜をテトラヒドロフランの蒸気
に20時間曝露し、電子スペクトルの吸収極大ピークを
半導体レーザ発振波長領域である800nm前後にシフ
トさせ電荷発生層としている。
【0011】これら、公知のインジウムフタロシアニン
は、主に蒸着により、電荷発生層を形成するものであ
り、しかも蒸着後に溶媒蒸気にさらして電荷発生層を得
ているが、蒸着法は塗布方式に比べ、設備投資額が大き
く、しかも量産性に劣るためコスト高になるので好まし
くない。
【0012】レーザ光を光源とし、電子写真感光体を用
いたレーザビームプリンタ等では、近年、半導体レーザ
を光源に用いることが種々試みられており、この場合、
該光源の波長は800nm前後であることから、800
nm前後の長波長光に対して高感度な特性を有する電子
写真感光体が強く要求されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、800nm
前後の長波長の光に対して高い感度を有する電子写真感
光体を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、CuKαのX
線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2
度)が6.7度、7.4度、13.5度、14.9度、
15.9度、16.8度、24.8度および26.2度
に回折ピークを有する塩素化インジウムフタロシアニン
に関する。
【0015】また、本発明は、アモルファス状態の塩素
化インジウムフタロシアニンを、エーテル系溶媒の存在
下、加熱処理することを特徴とするCuKαのX線回折
スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2度)が
6.7度、7.4度、13.5度、14.9度、15.
9度、16.8度、24.8度および26.2度に回折
ピークを有する塩素化インジウムフタロシアニンの製造
法に関する。
【0016】また、本発明は、導電性支持体上に有機光
導電性物質を含有する光導電層を有する電子写真感光体
において、前記有機光導電性物質がCuKαのX線回折
スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2度)が
6.7度、7.4度、13.5度、14.9度、15.
9度、16.8度、24.8度および26.2度に回折
ピークを有する塩素化インジウムフタロシアニンである
電子写真感光体に関する。
【0017】以下、本発明について詳述する。本発明の
特定のX線回折スペクトルを示す塩素化インジウムフタ
ロシアニンを製造するために用いられる前駆体としての
インジウムフタロシアニン化合物(モノクロロインジウ
ムフタロシアニン、モノクロロインジウムクロロフタロ
シアニン)の合成法は、インオーガニックケミストリー
〔Inorganic Chemistry19、31
31(1980)〕および特開昭59−44054号公
報に記載されている。
【0018】モノクロロインジウムフタロシアニンは例
えば、次のようにして製造することができる。フタロニ
トリル10gおよび三塩化インジウム3.5gを二回蒸
留し脱酸素したキノリン100ml中に入れ、1時間加
熱還流した後徐冷、続いて0℃まで冷した後ろ過し、暗
紫色の結晶をメタノール、トルエン、アセトンで洗浄し
た後、110℃で乾燥する(収量は6.3g)。
【0019】また、モノクロロインジウムクロロフタロ
シアニンは、次のようにして製造することができる。フ
タロニトリル20gおよび三塩化インジウム8.3gを
混合して300℃で、溶融してから60分加熱してモノ
クロロインジウムクロロフタロシアニンの粗製物23.
0gを得、これをソックスレー抽出器を用いてα−クロ
ロナフタレンで洗浄する(収量14.0g)。
【0020】このように製造したインジウムフタロシア
ニン化合物は、X線回折スペクトルにおいてブラッグ角
が7.4度に非常に強い回折ピークを有するものであ
る。
【0021】本発明に係るCuKαのX線回折スペクト
ルにおいてブラッグ角(2θ±0.2度)が6.7度、
7.4度、13.5度、14.9度、15.9度、1
6.8度、24.8度および26.2度に回折ピークを
有する塩素化インジウムフタロシアニンは、前記X線回
折スペクトルにおいてブラッグ角が7.4度に非常に強
い回折ピークを有するインジウムフタロシアニン化合物
の結晶を用いて、例えば次のように製造することができ
る。
【0022】ブラッグ角が7.4度に強いピークを有す
るインジウムフタロシアニン化合物の結晶5.0gを濃
硫酸500mlに溶解し、これを氷水で冷却した純水5
lに滴下し塩素化インジウムフタロシアニンを再沈させ
る。ろ過後沈殿を純水およびメタノール・純水混合液で
充分に洗浄した後110℃で乾燥し3.9gの塩素化イ
ンジウムフタロシアニン粉末を得る。このようにして得
られる塩素化インジウムフタロシアニンのX線回折スペ
クトルは、明確な鋭いピークがなくなり幅の広いアモル
ファス状態を表わすスペクトルである。アモルファス状
態を得る方法としては、上記濃硫酸を用いるアシッドペ
ースティング法以外に乾式のミリングによる方法もあ
る。
【0023】このようにして得られるアモルファス状態
の塩素化インジウムフタロシアニンを、エーテル系溶媒
及び/またはケトン系溶媒で処理することによって、本
発明の特定のX線回折スペクトルを示す塩素化インジウ
ムフタロシアニンを製造できる。例えば、アモルファス
状態の塩素化インジウムフタロシアニン粉末1gをエー
テル系溶媒としてのテトラヒドロフラン120mlに入
れ加熱撹拌する(前記粉末/溶媒(重量比)は、1/1
〜1/100である)。加熱温度は30℃〜100℃、
好ましくは50℃〜80℃であり、加熱時間は1時間〜
12時間、好ましくは2時間〜8時間である。加熱撹拌
終了後ろ過しメタノールで洗浄し60℃で真空乾燥し本
発明の塩素化インジウムフタロシアニン結晶700mg
を得ることができる。本処理に用いられるエーテル系溶
媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等が挙げられる。ケトン系溶媒としては、アセトン、メ
チルエチルケトン等が挙げられる。
【0024】本発明に係る電子写真感光体は、導電性支
持体の上に光導電層を設けたものである。本発明におい
て、光導電層は、有機光導電性物質を含む層であり、有
機光導電性物質の被膜、有機光導電性物質と結合剤を含
む被膜、電荷発生層及び電荷輸送層からなる複合型被膜
等がある。
【0025】上記有機光導電性物質としては、前記塩素
化インジウムフタロシアニンが必須成分として用いら
れ、さらに公知のものを併用することができる。また、
有機光導電性物質としては前記塩素化インジウムフタロ
シアニン又は該フタロシアニン及び電荷を発生する有機
顔料と電荷輸送性物質を併用するのが好ましい。なお、
上記電荷発生層には該フタロシアニン又はこれと電荷を
発生する有機顔料が含まれ、電荷輸送層には電荷輸送性
物質が含まれる。
【0026】前記電荷を発生する有機顔料としては、ア
ゾキシベンゼン系、ジスアゾ系、トリスアゾ系、ベンズ
イミダゾール系、多環キノン系、インジゴイド系、キナ
クリドン系、ペリレン系、メチン系、α型、β型、γ
型、δ型、ε型、χ型等の各種結晶構造を有する無金属
タイプ又は金属タイプのフタロシアニン系などの電荷を
発生することが知られている顔料が使用できる。これら
の顔料は、例えば、特開昭47−37543号公報、特
開昭47−37544号公報、特開昭47−18543
号公報、特開昭47−18544号公報、特開昭48−
43942号公報、特開昭48−70538号公報、特
開昭49−1231号公報、特開昭49−105536
号公報、特開昭50−75214号公報、特開昭53−
44028号公報、特開昭54−17732号公報等に
開示されている。また、特開昭58−182640号公
報及びヨーロッパ特許公開第92,255号公報などに
開示されているτ、τ′、η及びη′型無金属フタロシ
アニンも使用可能である。このようなもののほか、光照
射により電荷担体を発生する有機願料はいずれも使用可
能である。
【0027】前記電荷輸送性物質としては高分子化合物
のものではポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化
ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポ
リビニルインドロキノキサリン、ポリビニルベンゾチオ
フエン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルアクリジ
ン、ポリビニルピラゾリン等が、低分子化合物のもので
はフルオレノン、フルオレン、2,7−ジニトロ−9−
フルオレノン、4H−インデノ(1,2,6)チオフエ
ン−4−オン、3,7−ジニトロ−ジベンゾチオフエン
−5−オキサイド、1−ブロムピレン、2−フェニルピ
レン、カルバゾール、N−エチルカルバゾール、3−フ
ェニルカルバゾール、3−(N−メチル−N−フェニル
ヒドラゾン)メチル−9−エチルカルバゾール、2−フ
ェニルインドール、2−フェニルナフタレン、オキサジ
アゾール、2,5−ビス(4−ジエチルアミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾール、1−フェニル−
3−(4−ジエチルアミノスチリル)−5−(4−ジエ
チルアミノスチリル)−5−(4−ジエチルアミノフェ
ニル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(p−ジエチル
アミノフェニル)ピラゾリン、p−(ジメチルアミノ)
−スチルベン、2−(4−ジプロピルアミノフェニル)
−4−(4−ジメチルアミノフェニル)−5−(2−ク
ロロフェニル)−1,3−オキサゾール、2−(4−ジ
メチルアミノフェニル)−4−(4−ジメチルアミノフ
ェニル)−5−(2−フルオロフェニル)−1,3−オ
キサゾール、2−(4−ジエチルアミノフェニル)−4
−(4−ジメチルアミノフェニル)−5−(2−フルオ
ロフェニル)−1,3−オキサゾール、2−(4−ジプ
ロピルアミノフェニル)−4−(4−ジメチルアミノフ
ェニル)−5−(2−フルオロフェニル)−1,3−オ
キサゾール、イミダゾール、クリセン、テトラフェン、
アクリデン、トリフェニルアミン、これらの誘導体等が
ある。
【0028】前記フタロシアニン又は該フタロシアニン
及び電荷を発生する有機顔料と電荷輸送性物質とを混合
して使用する場合は、後者/前者が重量比で10/1〜
2/1の割合で配合するのが好ましい。このとき、電荷
輸送性物質が高分子化合物のものであれば、結合剤を使
用しなくてもよいが、この場合でも又は電荷輸送性物質
が低分子化合物の場合でも、結合剤をこれらの化合物全
量に対して500重量%以下で使用するのが好ましい。
また、電荷輸送性物質として低分子化合物を使用する場
合は、結合剤を30重量%以上使用するのが好ましい。
また、電荷輸送性物質を用いない場合でも同様の量で結
合剤を使用してもよい。これらの結合剤を使用する場
合、さらに、可塑剤、流動性付与剤、ピンホール抑制剤
等の添加剤を必要に応じて添加することができる。
【0029】電荷発生層及び電荷輸送層からなる複合型
の光導電層を形成する場合、電荷発生層中には、前記し
たフタロシアニン又はこれと電荷を発生する有機願料が
含有させられ、結合剤を該有機顔料に対して500重量
%以下の量で含有させてもよく、また、前記した添加剤
を該フタロシアニン又はこれと有機願料の総量に対し
て、5重量%以下で添加してもよい。また、電荷輸送層
には、前記した電荷輸送性物質が含有させられ、結合剤
を該電荷輸送性物質に対して500重量%以下で含有さ
せてもよい。電荷輸送性物質が低分子量化合物の場合
は、結合剤を該化合物に対して50重量%以下含有させ
るのが好ましい。電荷輸送層には、前記した添加剤を電
荷輸送性物質に対して5重量%以下で含有させてもよ
い。
【0030】前記した場合すべてに使用し得る結合剤と
しては、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリ
スチレン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリメ
タクリル酸メチル樹脂、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポ
リビニルピラゾリン、ポリビニルピレン等が挙げられ
る。また、熱及び/又は光によって架橋される熱硬化型
樹脂及び光硬化型樹脂も使用できる。
【0031】いずれにしても絶縁性で通常の状態で被膜
を形成しうる樹脂、並びに熱及び/又は光によつて硬化
し、被膜を形成する樹脂であれば特に制限はない。可塑
剤としては、ハロゲン化パラフィン、ジメチルナフタリ
ン、ジブチルフタレート等が挙げられる。流動性付与剤
としては、モダフロー(モンサントケミカル社製)、ア
クロナール4F(バスフ社製)等が挙げられ、ピンホー
ル抑制剤としては、ベンゾイン、ジメチルフタレート等
が挙げられる。これらは適宜選択して使用され、その量
も適宜決定されればよい。
【0032】本発明において導電層とは、導電処理した
紙又はプラスチツクフィルム、アルミニウムのような金
属箔を積層したプラスチツクフィルム、金属板等の導電
体である。
【0033】本発明の電子写真感光体は、導電層の上に
光導電層を形成したものである。光導電層の厚さは5〜
50μが好ましい。光導電層として電荷発生層及び電荷
輸送層の複合型を使用する場合、電荷発生層は好ましく
は0.001〜10μm、特に好ましくは0.2〜5μ
mの厚さにする。0.001μm未満では、電荷発生層
を均一に形成するのが困難になり、10μmを越える
と、電子写真特性が低下する傾向にある。電荷輸送層の
厚さは好ましくは5〜50μm、特に好ましくは8〜2
5μmである。5μm未満の厚さでは、初期電位が低く
なり、50μmを越えると、感度が抵下する傾向があ
る。
【0034】導電層上に、光導電層を形成するには、有
機光導電性物質を導電層に蒸着する方法、有機光導電性
物質及び必要に応じその他の成分をトルエン、キシレン
等の芳香族系溶剤、塩化メチレン、四塩化炭素等のハロ
ゲン化炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、プロ
パノール等のアルコール系溶剤に均一に溶解又は分散さ
せて導電層上に塗布し、乾燥する方法などがある。塗布
法としては、スピンコート法、浸漬法等を採用できる。
電荷発生層及び電荷輸送層を形成する場合も同様に行う
ことができるが、この場合、電荷発生層と電荷輸送層
は、どちらを上層としてもよく、電荷発生層を二層の電
荷輸送層ではさむようにしてもよい。
【0035】本発明のフタロシアニン化合物をフタロシ
アニンをスピンコート法により塗布する場合、塩素化イ
ンジウムフタロシアニン化合物をクロロホルム又はトル
エン等のハロゲン化溶剤又は非極性溶剤に溶かして得た
塗布液を用いて回転数3000〜7000rpmでスピ
ンコーティングするのが好ましく、また、浸漬法によっ
て塗布する場合には、塩素化インジウムフタロシアニン
化合物をメタノール、ジメチルホルムアミド、クロロホ
ルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン等のハロ
ゲン溶剤にボールミル、超音波等を用いて分散させた塗
液に導電性基板を浸漬するのが好ましい。
【0036】保護層の形成は、光導電層の形成における
塗布、乾燥方法と同様にすればよい。本発明に係る電子
写真感光体は、更に、導電層のすぐ上に薄い接着層又は
バリア層を有していてもよく、表面に保護層を有してい
てもよい。
【0037】
【実施例】以下、製造例、実施例によって本発明を説明
する。まず、本発明の塩素化インジウムフタロシアニン
の製造例を示す。
【0038】製造例1 前記インオーガニック ケミストリーに記載された方法
に準じて合成したモノクロロインジウムフタロシアニン
1.0g(X線回折スペクトルを図1として示した)を
濃硫酸100mlを溶解しこれを氷水で冷却した純水1
lに滴下しモノクロロインジウムフタロシアニンを再沈
させた。ろ過後沈殿を純水およびメタノール/純水混合
液で充分に洗浄した後110℃で乾燥しアモルファス状
態のモノクロロインジウムフタロシアニン粉末0.85
gを得た(X線回折スペクトルを図2として示した)。
次いでこの粉末をテトラヒドロフラン100ml中に入
れ、80℃で5時間加熱撹拌した後直ちにろ過しメタノ
ールで洗浄し60℃で真空乾燥し本発明のモノクロロイ
ンジウムフタロシアニンの結晶0.59gを得た。この
結晶のX線回折スペクトルを図3として示した。また、
この結晶とポリ(クロロトリフルオロエチレン)オイル
〔商品名フルオロルーベ、セントラル薬品社製〕から調
製された膜の電子スペクトルを図4として示した。
【0039】製造例2 製造例1において、テトラヒドロフランの代わりにメチ
ルエチルケトンを使用した以外は製造例1に準じて本発
明のモノクロロインジウムフタロシアニン結晶を製造し
た。この結晶のX線回折スペクトルを図5として示し
た。また、この結晶と前記ポリ(クロロトリフルオロエ
チレン)オイルとから調製された膜の電子スペクトルを
図6として示した。
【0040】製造例3 製造例1において、モノクロロインジウムフタロシアニ
ンの代わりに特開昭59−44054号公報に記載され
た方法に準じて合成したモノクロロインジウムクロロフ
タロシアニンを使用した以外は製造例1に準じて本発明
のモノクロロインジウムクロロフタロシアニンの結晶を
製造した。この結晶のX線回折スペクトルおよび電子ス
ペクトルは図3および図4とそれぞれ同等であった。
【0041】実施例1 製造例1で製造したモノクロロインジウムフタロシアニ
ン化合物2.5g、シリコン樹脂KR−255〔信越化
学工業社製 商品名〕 (固形分50重量%)5.0g
および1,2−ジクロロエタン92.5gを配合し、こ
の混合液をボールミル(日本化学陶業社製3寸ポットミ
ル)を用いて8時間混練した。得られた顔料分散液をア
プリケータによりアルミニウム板(導電性支持体100
mm×70mm×0.1mm)上に塗工し、90℃で1
5分間乾燥して厚さ0.5μmの電荷発生層を形成し
た。
【0042】1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノ
スチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラ
ゾリン5gとポリカーボネート樹脂ユーピロンS−30
00〔三菱瓦斯化学社製 商品名〕(固形分100重量
%)10gを塩化メチレンと1,1,1−トリクロロエ
タンの1:1(重量比)混合溶剤85gに溶解して得ら
れた塗布液を用いて、上記基板の電荷発生層上に浸漬塗
工し、120℃で30分間乾燥し、厚さ20μmの電荷
輸送層を形成した。
【0043】静電気帯電試験装置(川口電機社製)を用
い、前記感光体を5KWのコロナ放電で負に帯電させ
た。その後、ハロゲンランプを外部光源とし、モノクロ
メーター(リツ−応用光学社製)で単色光にして照射す
ることにより、該感光体の表面電位の光減衰を測定し
た。
【0044】その結果、近赤外域の800nmの単色光
を用いた場合、半減露光量(E1/2)(電位残留率が1
/2になる時間と光強度の積)は5.0mJ/m2であ
った。このときの感光体の帯電圧(初期の表面電位
0)は−980V、暗減衰(VD)は9.3V/se
c、露光20秒後の表面電位(残留電位VR)は−5V
であった。
【0045】実施例2〜3 製造例2又は3で製造したモノクロロインジウムフタロ
シアニン化合物を用いてそれぞれ実施例1と同様の方法
で電荷発生層を形成した。この電荷発生層上に実施例1
と同様の方法で厚さ20μmの電荷輸送層を形成した。
こうして得られた感光体について、実施例1と同様にし
て、近赤外域の800nmの単色光を用いて測定した電
子写真特性の結果を表1として示した。
【0046】
【表1】
【0047】実施例4〜6 実施例1乃至3に用いたモノクロロインジウムフタロシ
アニン化合物を用いてそれぞれ実施例1と同様の方法で
電荷発生層を形成した。次にp−ジエチルアミノベンズ
アルデヒド−ジフェニルヒドラゾン5gおよびポリカー
ボネート樹脂ユーピロンS−3000 10gを塩化メ
チレンと1,1,2−トリクロロエタンの1:1(重量
比)混合溶剤85gに溶解して得られた塗布液を用い
て、上記基板の電荷発生層上に浸漬塗工し、120℃で
30分間乾燥し、厚さ20μmの電荷輸送層を形成し
た。こうして得られた感光体について、実施例1と同様
にして、近赤外域の800nmの単色光を用いて測定し
た電子写真特性の結果を表2として示した。
【0048】
【表2】
【0049】比較例1 インオーガニック ケミストリーに記載された方法に準
じて合成したモノクロロインジウムフタロシアニン(X
線回折スペクトルが図1のもの)を2×10-5mmHg
の真空下で、アルミ蒸着基板上に真空蒸着して電荷発生
層を形成した。この電荷発生層上に実施例1と同様の方
法で厚さ20μmの電荷輸送層を形成した。こうして得
られた感光体について、実施例1と同様にして近赤外域
の800nmの単色光を用いて電子写真特性を測定した
ところ、初期帯電V0は−900V、暗減衰VDは27V
/sec、感度E1/2は31mJ/m2、残留電位−10
Vであった。
【0050】比較例2 比較例1に用いたモノクロロインジウムフタロシアニン
化合物の代わりに特開昭59−44054号公報に記載
された方法に準じて合成したモノクロロインジウムクロ
ロフタロシアニン化合物を用いて比較例1と同様の方法
で電荷発生層を形成した。この電荷発生層上に実施例5
と同様の方法で厚さ20μmの電荷輸送層を形成した。
こうして得られた感光体について、実施例1と同様にし
て近赤外域の800nmの単色光を用いて電子写真特性
を測定したところ、初期帯電V0は−800V、暗減衰
Dは30V/sec、感度E1/2は35mJ/m2、残
留電位は−15Vであった。
【0051】
【発明の効果】本発明の製造法によって得られる新規な
塩素化インジウムフタロシアニンを用いた電子写真感光
体は、半導体レーザ発振領域である800nm前後の長
波長域に対して高い感度を示す特性を有し、特にレーザ
ビームプリンタに用いた場合、優れた効果を発揮する。
また、本発明の電子写真感光体は、上述のレーザビーム
プリンタのみでなく、LEDを光源としたプリンタ、更
には半導体レーザを光源としてその他の光記録デバイス
にも好適に応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モノクロロインジウムフタロシアニンのX線回
折スペクトル。
【図2】濃硫酸で処理したモノクロロインジウムフタロ
シアニンのX線回折スペクトル。
【図3】テトラヒドロフランで処理したモノクロロイン
ジウムフタロシアニンのX線回折スペクトル。
【図4】テトラヒドロフランで処理したモノクロロイン
ジウムフタロシアニンの電子スペクトル。
【図5】メチルエチルケトン処理したモノクロロインジ
ウムフタロシアニンのX線回折スペクトル。
【図6】メチルエチルケトン処理したモノクロロインジ
ウムフタロシアニンの電子スペクトル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板垣 幹雄 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社茨城研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CuKαのX線回折スペクトルにおいて
    ブラッグ角(2θ±0.2度)が6.7度、7.4度、
    13.5度、14.9度、15.9度、16.8度、2
    4.8度および26.2度に回折ピークを有する塩素化
    インジウムフタロシアニン。
  2. 【請求項2】 アモルファス状態の塩素化インジウムフ
    タロシアニンを、エーテル系溶媒及び/またはケトン系
    溶媒で処理することを特徴とするX線回折スペクトルに
    おいてブラッグ角(2θ±0.2度)が6.7度、7.
    4度、13.5度、14.9度、15.9度、16.8
    度、24.8度および26.2度に回折ピークを有する
    塩素化インジウムフタロシアニンの製造法。
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に有機光導電性物質を含
    有する光導電層を有する電子写真感光体において、前記
    有機光導電性物質がCuKαのX線回折スペクトルにお
    いてブラッグ角(2θ±0.2度)が6.7度、7.4
    度、13.5度、14.9度、15.9度、16.8
    度、24.8度および26.2度に回折ピークを有する
    塩素化インジウムフタロシアニンである電子写真感光
    体。
  4. 【請求項4】 塩素化インジウムフタロシアニンがモノ
    クロロインジウムフタロシアニン又はモノクロロインジ
    ウムクロロフタロシアニンである請求項3記載の電子写
    真感光体。
JP23325591A 1991-09-12 1991-09-12 塩素化インジウムフタロシアニン、その製造法およびこれを用いた電子写真感光体 Pending JPH0570710A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113135926A (zh) * 2021-04-23 2021-07-20 昆明学院 新晶体结构酞菁铟纳米线及其制备方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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