JPH0570555U - 横引、水平引防火用シャッター扉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 巻取軸をなくしたり、多様化された曲面形成
その他の建築様式にマッチした横引の防火用シャッター
扉と水平引防火用シャッター扉の機構を提供する。 【構成】 横引防火用シャッター扉については、シャッ
ター１は天壁Ｗ等に取付金具６により固着した上部ガイ
ドレール２と床面等に設けた振れ止め車７をもつ下部ガ
イドレール３に嵌装し、上部ガイドレールはローラレー
ル５に懸架したローラ４を介して上吊り式とし、側部に
設けた格納ボックスに巻装して出入開閉する。水平引防
火用シャッターについては横引シャッターを平面上に設
置し一側部に設置した格納ボックスに巻装して平面開口
部を開閉する。なお、開閉はモーターの駆動により回転
するギアを、シャッタースラットの連結部間に係着させ
て格納ボックスに収納または引出して行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は防火用シャッターの横引もしくは水平引の防火用シャッター扉に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

防火用スラットシャッター扉については従来図６、図７に示すように出入口部 の天壁Ｗ等の構造物下部に設けたボックスＢに内装した巻軸機構Ｊを介して開閉 する防火シャッターＳ構造のものが大部分であった。しかし巻軸機構による上下 方向に開閉する構造はボックスを天壁等に下設するのでその装置が出入口上下の 高さＴを低くすることになる。これは現在の階層高さ制限ぎりぎりに構築されて いる建築構造にとって使用上の機能性に欠ける難点がある。又シャッター扉の巻 軸機構はシャッター構造の巻取による摩擦損傷と負荷重を招き、かつ構造上直線 状の扉構造に限定されるので図８のカーブ状に構築された建造物Ｋに設置する際 は曲線方向に対応する複数のボックスＢと巻軸Ｊによるシャッター構造を必要と する問題があった。又例えばデパート等の上下階層間に設けられたエレベーター の開口フロア部分の防火機構についてもこれに対応した防火用シャッターは従来 開発されていない。そこで多様化された曲面形成その他の建築様式にマッチした 防火用シャッター扉を提供する必要があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は建造物の曲面様式に有効に対応する防火シャッターの課題として横引 シャッター構造については扉の取付開口部上下にガイドレールを設けた上吊り機 構による横引シャッター扉とし、シャッターの格納ボックスを開口部側部の壁等 に埋め込み可能に設ける機構を課題とし、又平面状に設置する水平引防火用シャ ッター機構については階層建物のエレベーター、階段等の上下の吹き抜け開口部 間を遮蔽する防火手段を解決する課題とした。更に防火上の安全性と耐用性につ いての強化構造を手段とした。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成する手段として横引の防火用シャッター扉については防火用 シャッター扉として法的基準を充足する耐用構造とすることは勿論、建物開口部 一側部に設置した収納ボックス内に渦巻状に構成したガイドレールに沿って電動 軸に軸支したギアが前記シャッタースラットの連結部間に係着してシャッター扉 を移行するように建物曲面部に有効に作用する構成とし、水平引防火用シャッタ ー扉については建物内平面部の開口部一側部に設置したボックス内に渦巻状に形 成したガイドレールに沿ってボックスに設けた電動軸に軸支したギアとシャッタ ースラットの両端縁に装着したラックギアとを噛合させてシャッター扉を移行さ せ平面開口部を自在に遮蔽するように構成した手段に係るものである。

【０００５】

【作用】

本考案の横引シャッター機構については、シャッターの開閉はシャッターの収 納ボックス内に装置した電動ギア機構のギアの歯部を図４に示す如くそれぞれス ラットの連結部間に係着してボックス内に渦巻状に構成したローラガイドとガイ ドレールに沿って巻装又は引き出す。水平引シャッターについては、図１１に示 す如くボックス内のガイドレールに臨ませて設けた電動ギアとシャッタースラッ トの両端縁に装着したラックギアを噛合させてボックス内の渦巻状のガイドレー ルに沿って出入させる。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図示説明する。請求項１の横引シャッターについて図１ −図５により説明すれば、スラットシャッター１は天壁Ｗ等に固着した上部溝状 のガイドレール２と床面等に設けた下部のガイドレール３に嵌装し、上部ガイド レールはローラレール５に懸架したローラ４を介して上吊り式に設け横引きに移 行自在に装着する。６は取付金具、７は振れ止め車である。８はスラットシャッ ター１を格納するボックスで側部の壁際に又は埋込状に設ける。９はボックス内 に装置したシャッターの駆動軸、１０はシャッターギア、１１はチエンでモータ ーＭの回転軸と駆動軸との間にスプロケットに掛装する。シャッタースラットの 横引駆動機構は図３に示すようにガイドレールを側面壁Ｗ’等に沿って湾曲させ 、又は壁内に埋込状に設けたシャッターの格納ボックス８内に渦巻状に設ける。 １０はボックスの上部シャッター出入口１２に設けたシャッターギアでシャッタ ースラットの連結部１３間に係着させてギアの回転方向にシャッタースラットを 移行させて格納ボックスに収納もしくは引き出す。１４は戸当り、１５は光電セ ンサーである。ボックス内に引き込まれたシャッタースラット１は上部は渦巻状 のローラレール、下部は渦巻状のガイドレールに沿って巻装される。

【０００７】 次に水平引防火シャッター機構について説明する。水平引シャッター２０は上 下方向に立設した横引シャッターを平面状に設置するものでその駆動機構は図１ ０、図１１に示すように平面（斜面もしくは曲面の場合についても同様である。 ）に対設したガイドレール２１、２１間にガイドレールに接するスラット２０の 両端縁にラックギア２６と取付部金具２８に滑動ローラ２２、振れ止め車２３を 配設する。２４は防火シャッターの格納ボックスでその出入口２５にボックス内 に巻装設置したガイドレール２１に臨ませたギア２６をモータＭにより回転する 電動軸に軸着し、シャッタースラット２０端縁に取着したラックギア２７との噛 合により渦巻状のガイドレール２１に沿ってシャッタースラット２０を収納ボッ クスに出入自在に移行させる。

【０００８】

【効果】

本考案は上述の横引きもしくは水平引シャッター機構による防火用のシャッタ ー機構としたもので曲面もしくは屈曲した建造物の出入口を開閉する防火シャッ ター機構として十分に機能するものである。即ち横引シャッターについてはシャ ッターボックスを左右壁際又は壁内に設置できるので開口部の上下高さの空間占 有度が拡大したので開口部の利用性が昂まった。又建造物の曲面部分の口部シャ ッター機構については、例えば従来の縦引の防火扉は複数のボックスと同シャッ ター扉を必要としその各接続部間に必要としたガイド支柱は不要となり単数の防 火シャッター機構による設計施行が可能となりシャッター構造の機能性と廉価な 工事費による経済性を昂める利点がある。更に水平引の防火シャッター機構につ いては例えば上下階層間に設置したＸ上のエレベーターの設置フロア面開口部を それぞれ本考案の水平引防火シャッターで開閉自在に遮蔽することができ煙突状 の上下開口部を遮断する防煙、防火のシャッター扉として有効に利用できる特長 がある。防災上の安全基準については法定のスチール厚さとスラットのローラ懸 架部分をガイドレール金具でカバーし、防火による焼損を防止している。又シャ ッタースラットの螺旋巻取は摩擦損傷を少なくし、横引、水平引機構はシャッタ ー作動時の負荷を少なくする効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案横引防火シャッター扉の一部切欠正面図
である。

【図２】図１の拡大縦断面図である。

【図３】横引シャッター扉のボックス収納作用を示す平
面図である。

【図４】横引シャッタースラットとギアの係着作用を示
す図である。

【図５】スラット係着ギアの正面図である。

【図６】従来の防火用扉の正面図である。

【図７】図６の縦断面図である。

【図８】建物曲面部の従来の防火用扉の設例図である。

【図９】水平引シャッタースラットの噛合面の一部正面
図である。

【図１０】水平引シャッター扉の側面図である。

【図１１】水平引シャッター扉のボックス収納作用を示
す要部図である。

【符号の説明】

１ 横引シャッタースラット ２ 上部ガイドレール ３ 下部ガイドレール ４ ローラ ５ ローラレール ７ 振れ止め車 ８ 格納ボックス ９ 駆動軸 １０ シャッターギア １３ 連結部 １５ 光電センサー ２０ 水平引シャッター ２１ ガイドレール ２２ 滑動ローラ ２３ 振れ止め車 ２４ 格納ボックス ２６ ラックギア ２７ ギア

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 梁、天井等に設置したガイドレールと下
   部床面等に設置したガイドレール間に上下方向に連設取
   着したスチールスラットを上部ガイドレールに懸架した
   ローラを介して、左右方向に直線もしくは曲線状に移行
   する防火シャッター扉であって、開口部一側端に設置し
   た収納ボックス内に渦巻状に構成したガイドレールに沿
   って電動軸に軸支したギアを前記シャッタースラットの
   連結部間に係着してシャッター扉を移行するように構成
   したことを特徴とする横引防火用シャッター扉。
2. 【請求項２】 平面状に対設したガイドレール間に連設
   したスチールスラット両端に取着したローラを介して直
   線もしくは曲線状に移行する防火シャッター扉であっ
   て、開口部一側部に設置した収納ボックス内に渦巻状に
   形成したガイドレールに沿って、電動軸に軸支したギア
   と前記シャッタースラットの両端縁に装着したラックギ
   アを噛合させてシャッター扉を移行するように構成した
   ことを特徴とする水平引防火用シャッター扉。