JPH0570416A - L−グルタミン酸ナトリウムの固結防止方法及び固結防止組成物 - Google Patents
L−グルタミン酸ナトリウムの固結防止方法及び固結防止組成物Info
- Publication number
- JPH0570416A JPH0570416A JP23510691A JP23510691A JPH0570416A JP H0570416 A JPH0570416 A JP H0570416A JP 23510691 A JP23510691 A JP 23510691A JP 23510691 A JP23510691 A JP 23510691A JP H0570416 A JPH0570416 A JP H0570416A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- msg
- glutamate
- sodium
- weight
- produced
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 L−グルタミン酸ナトリウムの固結防止方法
及び固結防止組成物の提供 【構成】 L−グルタミン酸ナトリウムの固結を防止す
るに際し、「晶析により製造したL−グルタミン酸ナト
リウム」と「粉砕により製造したL−グルタミン酸ナト
リウム」を混合せしめ、かつ、当該「粉砕により製造し
たL−グルタミン酸ナトリウム」がL−グルタミン酸ナ
トリウム総量に対して20〜80重量%存在することを
特徴とするL−グルタミン酸ナトリウムの固結防止方法
及び固結防止組成物。 【効果】 MSG製品中のMSG純度を実質上低下させ
ることなく、晶析・粉砕・混合操作だけで固結防止対策
ができる。
及び固結防止組成物の提供 【構成】 L−グルタミン酸ナトリウムの固結を防止す
るに際し、「晶析により製造したL−グルタミン酸ナト
リウム」と「粉砕により製造したL−グルタミン酸ナト
リウム」を混合せしめ、かつ、当該「粉砕により製造し
たL−グルタミン酸ナトリウム」がL−グルタミン酸ナ
トリウム総量に対して20〜80重量%存在することを
特徴とするL−グルタミン酸ナトリウムの固結防止方法
及び固結防止組成物。 【効果】 MSG製品中のMSG純度を実質上低下させ
ることなく、晶析・粉砕・混合操作だけで固結防止対策
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はL−グルタミン酸ナトリ
ウムの固結防止方法及び固結防止組成物に関する。L−
グルタミン酸ナトリウムは数多くの食品のみならず、医
薬品、化粧品の素材としても利用されている。
ウムの固結防止方法及び固結防止組成物に関する。L−
グルタミン酸ナトリウムは数多くの食品のみならず、医
薬品、化粧品の素材としても利用されている。
【0002】
【従来の技術】従来、L−グルタミン酸ナトリウム(以
下、MSGという)の固結防止対策として有効な手段は
知られていなかった。固結が生じ易い高温高湿の夏期に
は、MSGを空調で除湿した倉庫等に保存するという間
接的な方法が実施されているのが現状である。このた
め、過酷な条件下で長期保存された場合は、固結するこ
とがしばしばあった。固結した場合、MSGの組成自体
は変化しないものの、ハンドリングに大きな問題が生じ
る為、商品価値を著しく低下させていた。
下、MSGという)の固結防止対策として有効な手段は
知られていなかった。固結が生じ易い高温高湿の夏期に
は、MSGを空調で除湿した倉庫等に保存するという間
接的な方法が実施されているのが現状である。このた
め、過酷な条件下で長期保存された場合は、固結するこ
とがしばしばあった。固結した場合、MSGの組成自体
は変化しないものの、ハンドリングに大きな問題が生じ
る為、商品価値を著しく低下させていた。
【0003】また、塩の場合について、固結防止に関す
る無機塩添加効果や塩の粒径・加圧効果等(増沢ら:専
公試報、塩の固結防止に関する研究(第26報等))が
検討されていた。しかしながら、固結性を改善するに至
っていない。
る無機塩添加効果や塩の粒径・加圧効果等(増沢ら:専
公試報、塩の固結防止に関する研究(第26報等))が
検討されていた。しかしながら、固結性を改善するに至
っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、長期間固結
しにくいMSG製品をMSGの製造段階で簡便に製造で
きる方法とその組成物を提供することにある。
しにくいMSG製品をMSGの製造段階で簡便に製造で
きる方法とその組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の課題
を解決するために種々の検討を行った結果、MSGを製
造する際に、晶析により製造したMSGと晶析によって
製造されたMSGの粉砕品とを特定比率で混合したとこ
ろ、固結しにくいMSG組成物が得られることを発見
し、この知見に基づき本発明を完成するにいたった。
を解決するために種々の検討を行った結果、MSGを製
造する際に、晶析により製造したMSGと晶析によって
製造されたMSGの粉砕品とを特定比率で混合したとこ
ろ、固結しにくいMSG組成物が得られることを発見
し、この知見に基づき本発明を完成するにいたった。
【0006】すなわち、本発明は、MSGの固結を防止
するに際し、「晶析により製造したMSG」と「粉砕に
より製造したMSG」を混合せしめ、かつ、当該「粉砕
により製造したMSG」がMSG総量に対して20〜8
0重量%存在することを特徴とするMSGの固結防止方
法及びMSG固結防止組成物に関する。
するに際し、「晶析により製造したMSG」と「粉砕に
より製造したMSG」を混合せしめ、かつ、当該「粉砕
により製造したMSG」がMSG総量に対して20〜8
0重量%存在することを特徴とするMSGの固結防止方
法及びMSG固結防止組成物に関する。
【0007】本発明で述べるMSGとは、L−グルタミ
ン酸ナトリウム結晶、より具体的にはL−グルタミン酸
ナトリウムの1水和物結晶をさすが、通常、1水和物で
あり、その純度は市販レベル程度(98 ー100%)
であればよい。なお、場合により、若干の他物質、例え
ば5’ーイノシン酸ナトリウムや5’ーグアニル酸ナト
リウム等を含んでいてもよい。
ン酸ナトリウム結晶、より具体的にはL−グルタミン酸
ナトリウムの1水和物結晶をさすが、通常、1水和物で
あり、その純度は市販レベル程度(98 ー100%)
であればよい。なお、場合により、若干の他物質、例え
ば5’ーイノシン酸ナトリウムや5’ーグアニル酸ナト
リウム等を含んでいてもよい。
【0008】次に、本発明でいう「晶析により製造した
MSG」とは、晶析方法により最終的に取得されたMS
Gをさし、通常、1水和物である。当該MSGの平均粒
径は100ー350ミクロン、好ましくは、微粉が少な
い方が固結しにくい観点から、150 ー350ミクロ
ンがよい。
MSG」とは、晶析方法により最終的に取得されたMS
Gをさし、通常、1水和物である。当該MSGの平均粒
径は100ー350ミクロン、好ましくは、微粉が少な
い方が固結しにくい観点から、150 ー350ミクロ
ンがよい。
【0009】一方、本発明でいう「粉砕により製造した
MSG」とは、ピンミル、ジェットミル、フェザーミル
等の粉砕装置で粉砕したMSGをさし、粉砕に供するM
SGは「晶析により製造したMSG」、であればよく晶
析方法にはこだわらない。粉砕条件としては、MSGの
粒径が90ミクロン以下の微粉はできるだけ少ない方が
MSG製造工程の歩留まりを減少させない観点からよ
い。そのために、粉砕条件、特にピンミル、フィッツミ
ルでは回転数を低くし、ジェットミルでは空気圧を低く
した条件が好ましい。粉砕に供するMSGの結晶の平均
粒径は、「晶析により製造したMSG」の平均粒径以上
であればよく、特に制限はない。
MSG」とは、ピンミル、ジェットミル、フェザーミル
等の粉砕装置で粉砕したMSGをさし、粉砕に供するM
SGは「晶析により製造したMSG」、であればよく晶
析方法にはこだわらない。粉砕条件としては、MSGの
粒径が90ミクロン以下の微粉はできるだけ少ない方が
MSG製造工程の歩留まりを減少させない観点からよ
い。そのために、粉砕条件、特にピンミル、フィッツミ
ルでは回転数を低くし、ジェットミルでは空気圧を低く
した条件が好ましい。粉砕に供するMSGの結晶の平均
粒径は、「晶析により製造したMSG」の平均粒径以上
であればよく、特に制限はない。
【0010】なお、本発明で述べるMSGの平均粒径と
は、乾式のRO−TAP法(メッシュサイズはJIS規
格)、あるいは自動粒度分布測定装置(セイシン企業
(株)製)を用いた粒度分布測定データから算出され
る。本発明で使用するMSGの粒度分布パターンについ
ては特に制限されず、正規分布をしていてもそうでなく
てもよい。
は、乾式のRO−TAP法(メッシュサイズはJIS規
格)、あるいは自動粒度分布測定装置(セイシン企業
(株)製)を用いた粒度分布測定データから算出され
る。本発明で使用するMSGの粒度分布パターンについ
ては特に制限されず、正規分布をしていてもそうでなく
てもよい。
【0011】「晶析により製造したMSG」と「粉砕に
より製造したMSG」を混合する際、当該「粉砕により
製造したMSG」をMSG総量に対して20〜80重量
%、好ましくは、20ー50重量%存在させて混合する
ことが本発明に必須の構成要件である。「粉砕により製
造したMSG」の混合比率が20重量%未満または80
重量%より大きい場合は、その他の条件が同じとき、
「晶析により製造したMSG」単独または「粉砕により
製造したMSG」単独の場合と比較して、固結の程度は
ほぼ同程度で改善は少ししか見られない。
より製造したMSG」を混合する際、当該「粉砕により
製造したMSG」をMSG総量に対して20〜80重量
%、好ましくは、20ー50重量%存在させて混合する
ことが本発明に必須の構成要件である。「粉砕により製
造したMSG」の混合比率が20重量%未満または80
重量%より大きい場合は、その他の条件が同じとき、
「晶析により製造したMSG」単独または「粉砕により
製造したMSG」単独の場合と比較して、固結の程度は
ほぼ同程度で改善は少ししか見られない。
【0012】更に、本発明のMSG固結防止組成物中
に、粒径が90ミクロン以下のMSG画分はMSG総量
に対して10重量%以下、好ましくは5重量%以下で含
有するのが好ましい。これは、微粉が多くなると固結し
やすくなることに起因する。従って、万一、粉砕によっ
て製造したMSGの画分に上記微粉が10重量%以上含
まれる場合は、篩分機を用いて、「晶析により製造した
MSG」と「粉砕により製造したMSG」を混合前叉は
混合後に90ミクロン以下のMSG画分をカットすれば
良い。
に、粒径が90ミクロン以下のMSG画分はMSG総量
に対して10重量%以下、好ましくは5重量%以下で含
有するのが好ましい。これは、微粉が多くなると固結し
やすくなることに起因する。従って、万一、粉砕によっ
て製造したMSGの画分に上記微粉が10重量%以上含
まれる場合は、篩分機を用いて、「晶析により製造した
MSG」と「粉砕により製造したMSG」を混合前叉は
混合後に90ミクロン以下のMSG画分をカットすれば
良い。
【0013】なお、「晶析により製造したMSG」と
「粉砕により製造したMSG」の混合方法は特に制限は
なくできるだけ混合時に結晶の破砕の少ない方法であれ
ばよく、特に限定されない。
「粉砕により製造したMSG」の混合方法は特に制限は
なくできるだけ混合時に結晶の破砕の少ない方法であれ
ばよく、特に限定されない。
【0014】上記方法により混合して製造されたMSG
固結防止組成物(第1図)、また「晶析により製造した
MSG」(第2図)と「粉砕により製造したMSG」
(第3図)からわかるように、「粉砕により製造したM
SG」は、「晶析により製造したMSG」とは結晶表面
の形状が異なること、そして、それらを混合することに
より、それぞれが単独の場合と比較して、MSG結晶同
士の面接触が生じにくくなるため、固結しにくくなって
いること推定する。
固結防止組成物(第1図)、また「晶析により製造した
MSG」(第2図)と「粉砕により製造したMSG」
(第3図)からわかるように、「粉砕により製造したM
SG」は、「晶析により製造したMSG」とは結晶表面
の形状が異なること、そして、それらを混合することに
より、それぞれが単独の場合と比較して、MSG結晶同
士の面接触が生じにくくなるため、固結しにくくなって
いること推定する。
【0015】以下、実施例に基づき本発明を具体的に説
明する。
明する。
[実施例1]平均粒径が350ミクロンの「晶析により
製造したMSG」(MSG純度98.5%)を粉砕機ト
リアードジェットミル PM200型(荏原製作所
(株)製)を用いて、フィード圧力1.5kg/cm
2、旋回圧力0.5kg/cm2、供給速度60kg/
hの条件で粉砕した。
製造したMSG」(MSG純度98.5%)を粉砕機ト
リアードジェットミル PM200型(荏原製作所
(株)製)を用いて、フィード圧力1.5kg/cm
2、旋回圧力0.5kg/cm2、供給速度60kg/
hの条件で粉砕した。
【0016】次に、得られた粉砕MSGを90ミクロン
パスを除去した画分(平均粒径200ミクロン)と90
ミクロンパス画分に分級した。90ミクロンパスを除去
した画分(平均粒径200ミクロン)に90ミクロンパ
ス画分を3%添加した画分を「粉砕により製造したMS
G」とした。当該「粉砕により製造したMSG」と、
「晶析により製造したMSG」(平均粒径200ミクロ
ン、90ミクロンパス画分3%、MSG純度98.5
%)とを気流乾燥器を用いて混合した。その際、「粉砕
により製造したMSG」の重量比率が100重量%、8
0重量%、60重量%、50重量%、40重量%、20
重量%、0重量%になるように混合した。
パスを除去した画分(平均粒径200ミクロン)と90
ミクロンパス画分に分級した。90ミクロンパスを除去
した画分(平均粒径200ミクロン)に90ミクロンパ
ス画分を3%添加した画分を「粉砕により製造したMS
G」とした。当該「粉砕により製造したMSG」と、
「晶析により製造したMSG」(平均粒径200ミクロ
ン、90ミクロンパス画分3%、MSG純度98.5
%)とを気流乾燥器を用いて混合した。その際、「粉砕
により製造したMSG」の重量比率が100重量%、8
0重量%、60重量%、50重量%、40重量%、20
重量%、0重量%になるように混合した。
【0017】得られた各サンプル500gずつを厚みが
70ミクロンの高密度ポリエチレン袋に入れ、シールし
た後、各サンプル6袋ずつを恒温恒湿中(34゜C、相
対湿度78%)で30日間保存した。10日毎に各サン
プルを2袋ずつ取り出し、固結性を評価した。
70ミクロンの高密度ポリエチレン袋に入れ、シールし
た後、各サンプル6袋ずつを恒温恒湿中(34゜C、相
対湿度78%)で30日間保存した。10日毎に各サン
プルを2袋ずつ取り出し、固結性を評価した。
【0018】当該サンプルのうち、100重量%、0重
量%のサンプルは10日後に軽い固結が観察され、20
日後には完全に固結した。
量%のサンプルは10日後に軽い固結が観察され、20
日後には完全に固結した。
【0019】一方、80重量%、60重量%、50重量
%、40重量%、20重量%のサンプルは10日後では
固結はなく、20日後に80重量%、60重量%のサン
プルに若干の固結が観察された。しかし、50重量%、
40重量%、20重量%のサンプルだけは20日後でも
固結は観察されなかった。30日後、50重量%、40
重量%、20重量%のサンプルのみに若干の固結が観察
されたのに対し、その他のサンプルは全て固結してい
た。
%、40重量%、20重量%のサンプルは10日後では
固結はなく、20日後に80重量%、60重量%のサン
プルに若干の固結が観察された。しかし、50重量%、
40重量%、20重量%のサンプルだけは20日後でも
固結は観察されなかった。30日後、50重量%、40
重量%、20重量%のサンプルのみに若干の固結が観察
されたのに対し、その他のサンプルは全て固結してい
た。
【0020】[実施例2]平均粒径が350ミクロンの
「晶析により製造したMSG」(MSG純度98.5
%)を粉砕機ピンミル2S型(キッコーマン(株)製)
を用い、スクリーン:1mm、回転数:1800rp
m、供給速度200kg/hの条件下で粉砕した。
「晶析により製造したMSG」(MSG純度98.5
%)を粉砕機ピンミル2S型(キッコーマン(株)製)
を用い、スクリーン:1mm、回転数:1800rp
m、供給速度200kg/hの条件下で粉砕した。
【0021】次に、実施例1と同様にして、粉砕MSG
を90ミクロンパスを除去した画分(平均粒径200ミ
クロン)と90ミクロンパス画分に分級した。90ミク
ロンパスを除去した画分(平均粒径200ミクロン)に
90ミクロンパス画分を3%添加した画分を「粉砕によ
り製造したMSG」とした。当該「粉砕により製造した
MSG」と、「晶析により製造したMSG」(平均粒径
200ミクロン、90ミクロンパス画分3%、MSG純
度98.5%)とを気流乾燥器を用いて混合した。その
際、「粉砕により製造したMSG」の重量比率が100
重量%、80重量%、60重量%、50重量%、40重
量%、20重量%、0重量%になるように混合した。
を90ミクロンパスを除去した画分(平均粒径200ミ
クロン)と90ミクロンパス画分に分級した。90ミク
ロンパスを除去した画分(平均粒径200ミクロン)に
90ミクロンパス画分を3%添加した画分を「粉砕によ
り製造したMSG」とした。当該「粉砕により製造した
MSG」と、「晶析により製造したMSG」(平均粒径
200ミクロン、90ミクロンパス画分3%、MSG純
度98.5%)とを気流乾燥器を用いて混合した。その
際、「粉砕により製造したMSG」の重量比率が100
重量%、80重量%、60重量%、50重量%、40重
量%、20重量%、0重量%になるように混合した。
【0022】得られた各サンプル500gずつを厚みが
70ミクロンの高密度ポリエチレン袋に入れ、シールし
た後、各サンプル6袋ずつを恒温恒湿中(34゜C、相
対湿度78%)で30日間保存した。10日毎に各サン
プルを2袋ずつ取り出し、固結性を評価した。
70ミクロンの高密度ポリエチレン袋に入れ、シールし
た後、各サンプル6袋ずつを恒温恒湿中(34゜C、相
対湿度78%)で30日間保存した。10日毎に各サン
プルを2袋ずつ取り出し、固結性を評価した。
【0023】当該サンプルのうち、100重量%、0重
量%のサンプルは10日後に軽い固結が観察され、20
日後には完全に固結した。
量%のサンプルは10日後に軽い固結が観察され、20
日後には完全に固結した。
【0024】一方、80重量%、60重量%、50重量
%、40重量%、20重量%のサンプルは10日後では
固結はなく、20日後に80重量%、60重量%のサン
プルに若干の固結が観察された。しかし、50重量%、
40重量%、20重量%のサンプルは20日後でも固結
は観察されなかった。30日後、50重量%、40重量
%、20重量%のサンプルのみに若干の固結が観察され
たのに対し、その他のサンプルは全て固結していた。
%、40重量%、20重量%のサンプルは10日後では
固結はなく、20日後に80重量%、60重量%のサン
プルに若干の固結が観察された。しかし、50重量%、
40重量%、20重量%のサンプルは20日後でも固結
は観察されなかった。30日後、50重量%、40重量
%、20重量%のサンプルのみに若干の固結が観察され
たのに対し、その他のサンプルは全て固結していた。
【0025】[実施例3]平均粒径が350ミクロンの
「晶析により製造したMSG」(MSG純度98.5
%)を粉砕機ピンミル2S型(キッコーマン(株)製)
を用い、スクリーン:1mm、回転数:1800rp
m、供給速度200kg/hの条件下で粉砕した。
「晶析により製造したMSG」(MSG純度98.5
%)を粉砕機ピンミル2S型(キッコーマン(株)製)
を用い、スクリーン:1mm、回転数:1800rp
m、供給速度200kg/hの条件下で粉砕した。
【0026】次に、実施例1と同様にして、粉砕MSG
を90ミクロンパスを除去した画分(平均粒径200ミ
クロン)と90ミクロンパス画分に分級した。90ミク
ロンパスを除去した画分(平均粒径200ミクロン)に
90ミクロンパス画分を9%添加した画分を「粉砕によ
り製造したMSG」とした。当該「粉砕により製造した
MSG」と、「晶析により製造したMSG」(平均粒径
200ミクロン、90ミクロンパス画分9%、MSG純
度98.5%)とを気流乾燥器を用いて混合した。その
際、「粉砕により製造したMSG」の重量比率が100
重量%、80重量%、60重量%、50重量%、40重
量%、20重量%、0重量%になるように混合した。
を90ミクロンパスを除去した画分(平均粒径200ミ
クロン)と90ミクロンパス画分に分級した。90ミク
ロンパスを除去した画分(平均粒径200ミクロン)に
90ミクロンパス画分を9%添加した画分を「粉砕によ
り製造したMSG」とした。当該「粉砕により製造した
MSG」と、「晶析により製造したMSG」(平均粒径
200ミクロン、90ミクロンパス画分9%、MSG純
度98.5%)とを気流乾燥器を用いて混合した。その
際、「粉砕により製造したMSG」の重量比率が100
重量%、80重量%、60重量%、50重量%、40重
量%、20重量%、0重量%になるように混合した。
【0027】得られた各サンプル500gずつを厚みが
70ミクロンの高密度ポリエチレン袋に入れ、シールし
た後、各サンプル6袋ずつを恒温恒湿中(34゜C、相
対湿度78%)で30日間保存した。10日毎に各サン
プルを2袋ずつ取り出し、固結性を評価した。
70ミクロンの高密度ポリエチレン袋に入れ、シールし
た後、各サンプル6袋ずつを恒温恒湿中(34゜C、相
対湿度78%)で30日間保存した。10日毎に各サン
プルを2袋ずつ取り出し、固結性を評価した。
【0028】当該サンプルのうち、100重量%、80
重量%、0重量%のサンプルは10日後に軽い固結が観
察され、20日後には完全に固結した。
重量%、0重量%のサンプルは10日後に軽い固結が観
察され、20日後には完全に固結した。
【0029】一方、60重量%、50重量%、40重量
%、20重量%のサンプルは10日後ではほとんど変化
なく、20日後に60重量%のサンプルに若干の固結が
観察された。しかし、50重量%、40重量%、20重
量%のサンプルは20日後でも固結は観察されなかっ
た。30日後、50重量%、40重量%、20重量%の
サンプルに固結が観察されたのに対し、その他のサンプ
ルは全て完全に固結していた。
%、20重量%のサンプルは10日後ではほとんど変化
なく、20日後に60重量%のサンプルに若干の固結が
観察された。しかし、50重量%、40重量%、20重
量%のサンプルは20日後でも固結は観察されなかっ
た。30日後、50重量%、40重量%、20重量%の
サンプルに固結が観察されたのに対し、その他のサンプ
ルは全て完全に固結していた。
【0030】[比較例1]平均粒径が350ミクロンの
「晶析により製造したMSG」(MSG純度98.5
%)を粉砕機ピンミル2S型(キッコーマン(株)製)
を用い、スクリーン:1mm、回転数:2400rp
m、供給速度200kg/hの条件下で粉砕した。
「晶析により製造したMSG」(MSG純度98.5
%)を粉砕機ピンミル2S型(キッコーマン(株)製)
を用い、スクリーン:1mm、回転数:2400rp
m、供給速度200kg/hの条件下で粉砕した。
【0031】次に、実施例1と同様にして、粉砕MSG
を90ミクロンパスを除去した画分(平均粒径200ミ
クロン)と90ミクロンパス画分に分級した。90ミク
ロンパスを除去した画分(平均粒径200ミクロン)に
90ミクロンパス画分を15%添加した画分を「粉砕に
より製造したMSG」とした。当該「粉砕により製造し
たMSG」と、「晶析により製造したMSG」(平均粒
径200ミクロン、90ミクロンパス画分15%、MS
G純度98.5%)とを気流乾燥器を用いて混合した。
その際、「粉砕により製造したMSG」の重量比率が1
00重量%、80重量%、60重量%、50重量%、4
0重量%、20重量%、0重量%になるように混合し
た。
を90ミクロンパスを除去した画分(平均粒径200ミ
クロン)と90ミクロンパス画分に分級した。90ミク
ロンパスを除去した画分(平均粒径200ミクロン)に
90ミクロンパス画分を15%添加した画分を「粉砕に
より製造したMSG」とした。当該「粉砕により製造し
たMSG」と、「晶析により製造したMSG」(平均粒
径200ミクロン、90ミクロンパス画分15%、MS
G純度98.5%)とを気流乾燥器を用いて混合した。
その際、「粉砕により製造したMSG」の重量比率が1
00重量%、80重量%、60重量%、50重量%、4
0重量%、20重量%、0重量%になるように混合し
た。
【0032】得られた各サンプル500gずつを厚みが
70ミクロンの高密度ポリエチレン袋に入れ、シールし
た後、各サンプル6袋ずつを恒温恒湿中(34゜C、相
対湿度78%)で30日間保存した。10日毎に各サン
プルを2袋ずつ取り出し、固結性を評価した。
70ミクロンの高密度ポリエチレン袋に入れ、シールし
た後、各サンプル6袋ずつを恒温恒湿中(34゜C、相
対湿度78%)で30日間保存した。10日毎に各サン
プルを2袋ずつ取り出し、固結性を評価した。
【0033】当該サンプルのうち、100重量%、80
重量%、60重量%、40重量%、20重量%、0重量
%のサンプルは10日後に固結が観察され、20日後に
は完全に固結した。
重量%、60重量%、40重量%、20重量%、0重量
%のサンプルは10日後に固結が観察され、20日後に
は完全に固結した。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
MSG製品中のMSG純度を実質上低下させることな
く、簡単に固結防止対策ができることから、実用化が期
待されるものである。
MSG製品中のMSG純度を実質上低下させることな
く、簡単に固結防止対策ができることから、実用化が期
待されるものである。
【0034】
【図1】 第1図は、晶析によって製造したMSGと、
MSGをピンミルで粉砕して製造されたMSGとを混合
した(粉砕MSGの混合比率40%)、固結しにくいM
SGの顕微鏡写真(倍率50倍)である。
MSGをピンミルで粉砕して製造されたMSGとを混合
した(粉砕MSGの混合比率40%)、固結しにくいM
SGの顕微鏡写真(倍率50倍)である。
【図2】 第2図は、「晶析により製造したMSG」
(平均粒径200ミクロン)の顕微鏡写真(倍率50
倍)である。
(平均粒径200ミクロン)の顕微鏡写真(倍率50
倍)である。
【図3】 第3図は、「晶析によって製造されたMS
G」を、ピンミルで粉砕し、90ミクロンパスを除去し
た後、パス画分を3%添加した「粉砕により製造したM
SG」の顕微鏡写真(倍率50倍)である。
G」を、ピンミルで粉砕し、90ミクロンパスを除去し
た後、パス画分を3%添加した「粉砕により製造したM
SG」の顕微鏡写真(倍率50倍)である。
Claims (6)
- 【請求項1】 L−グルタミン酸ナトリウムの固結を防
止するに際し、「晶析により製造したL−グルタミン酸
ナトリウム」と「粉砕により製造したL−グルタミン酸
ナトリウム」を混合せしめ、かつ、当該「粉砕により製
造したL−グルタミン酸ナトリウム」がL−グルタミン
酸ナトリウム総量に対して20〜80重量%存在するこ
とを特徴とするL−グルタミン酸ナトリウムの固結防止
方法。 - 【請求項2】 「晶析により製造したL−グルタミン酸
ナトリウム」の平均粒径が150 ー350ミクロンで
ある請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 「粉砕により製造したL−グルタミン酸
ナトリウム」の平均粒径が150ー350ミクロンであ
る請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 L−グルタミン酸ナトリウムの粒径につ
いて90ミクロン以下であるL−グルタミン酸ナトリウ
ム画分の重量比率がL−グルタミン酸ナトリウム総量に
対して10%未満である請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 「晶析により製造したL−グルタミン酸
ナトリウム」と「粉砕により製造したL−グルタミン酸
ナトリウム」を混合せしめ、かつ、当該「粉砕により製
造したL−グルタミン酸ナトリウム」がL−グルタミン
酸ナトリウム総量に対して20〜80重量%存在するL
−グルタミン酸ナトリウム固結防止組成物。 - 【請求項6】 L−グルタミン酸ナトリウムの粒径につ
いて90ミクロン以下であるL−グルタミン酸ナトリウ
ム画分の重量比率がL−グルタミン酸ナトリウム総量に
対して10%未満である請求項5記載のL−グルタミン
酸ナトリウム固結防止組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23510691A JPH0570416A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | L−グルタミン酸ナトリウムの固結防止方法及び固結防止組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23510691A JPH0570416A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | L−グルタミン酸ナトリウムの固結防止方法及び固結防止組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0570416A true JPH0570416A (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=16981147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23510691A Pending JPH0570416A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | L−グルタミン酸ナトリウムの固結防止方法及び固結防止組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0570416A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017522168A (ja) * | 2014-05-13 | 2017-08-10 | アクゾ ノーベル ケミカルズ インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップAkzo Nobel Chemicals International B.V. | キレート剤を結晶化するプロセス |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP23510691A patent/JPH0570416A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017522168A (ja) * | 2014-05-13 | 2017-08-10 | アクゾ ノーベル ケミカルズ インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップAkzo Nobel Chemicals International B.V. | キレート剤を結晶化するプロセス |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI565763B (zh) | 製造包含表面經反應碳酸鈣之顆粒的方法 | |
DE69207727T2 (de) | Verfahren zur Herstellung von Salzgranulaten | |
US4898935A (en) | Method of producing sucrose fatty acid ester granules | |
US2798801A (en) | Production of pelletized nitrogenous fertilizers | |
US5108728A (en) | Process for the production of granulated dicalcium phosphate dihydrate | |
DE3438654A1 (de) | Verfahren zur herstellung eines koernigen wasch- und reinigungsmittels | |
JPH0570416A (ja) | L−グルタミン酸ナトリウムの固結防止方法及び固結防止組成物 | |
JP2011030495A (ja) | 流動性改善剤 | |
US4256479A (en) | Granulation of fertilizer borate | |
US5290495A (en) | Process for granulating 2,2,6,6-tetramethylpiperidine-containing light stabilizer | |
JPH02223537A (ja) | 直接打錠のためのイブプロフエンの単離方法 | |
NZ251104A (en) | Preparing a granular alkali metal pentaborate composition from powdered feedstock comprising at least alkali metal borate | |
WO2018041285A1 (de) | Verfahren zur herstellung von kaliumchlorid-granulaten | |
US1891891A (en) | Granular organic material | |
JP2002322118A (ja) | ソルビン酸またはソルビン酸アルカリ金属塩の造粒物およびその製法 | |
WO1995021689A1 (en) | Granular urea | |
JP2566504B2 (ja) | 水溶性セルロース誘導体の造粒方法 | |
AU679330B2 (en) | Granular urea | |
JP2607587B2 (ja) | 食品添加物およびその製造方法 | |
JP2008303123A (ja) | 塩化ナトリウムの結晶形状維持方法 | |
JPS59196841A (ja) | 2―ヒドロキシナフタリン―3―カルボン酸の顆粒剤の製造法 | |
CN116762943A (zh) | 一种蔗糖辅料及其制备方法 | |
JPS6017336B2 (ja) | 顆粒状水溶性セルロ−ズ誘導体の製造方法 | |
JP2001139388A (ja) | ガス発生剤組成物用酸化剤の粉砕方法 | |
JPH0360771B2 (ja) |