JPH0570219B2 - - Google Patents

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JPH0570219B2
JPH0570219B2 JP59187368A JP18736884A JPH0570219B2 JP H0570219 B2 JPH0570219 B2 JP H0570219B2 JP 59187368 A JP59187368 A JP 59187368A JP 18736884 A JP18736884 A JP 18736884A JP H0570219 B2 JPH0570219 B2 JP H0570219B2
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JP
Japan
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signal
circuit
output
track
sampling
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JP59187368A
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JPS6166250A (ja
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Hiroshi Sugiki
Makoto Yamada
Shinji Myamori
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Priority to AU46444/85A priority patent/AU583289B2/en
Priority to CA000489328A priority patent/CA1236567A/en
Priority to US06/769,422 priority patent/US4714971A/en
Priority to DE8585306227T priority patent/DE3575492D1/de
Priority to AT85306227T priority patent/ATE49672T1/de
Priority to EP85306227A priority patent/EP0174789B1/en
Priority to KR1019850006515A priority patent/KR930011693B1/ko
Publication of JPS6166250A publication Critical patent/JPS6166250A/ja
Publication of JPH0570219B2 publication Critical patent/JPH0570219B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/584Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/46Controlling, regulating, or indicating speed
    • G11B15/467Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven
    • G11B15/4673Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven by controlling the speed of the tape while the head is rotating
    • G11B15/4675Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven by controlling the speed of the tape while the head is rotating with provision for information tracking
    • G11B15/4676Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven by controlling the speed of the tape while the head is rotating with provision for information tracking using signals recorded in tracks disposed in parallel with the scanning direction
    • G11B15/4677Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven by controlling the speed of the tape while the head is rotating with provision for information tracking using signals recorded in tracks disposed in parallel with the scanning direction using auxiliary signals, i.e. pilot signals
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/02Driving or moving of heads
    • G11B21/10Track finding or aligning by moving the head ; Provisions for maintaining alignment of the head relative to the track during transducing operation, i.e. track following
    • G11B21/103Track finding or aligning by moving the head ; Provisions for maintaining alignment of the head relative to the track during transducing operation, i.e. track following on tapes

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は例えば映像信号やオーデイオ信号を
PCM信号化し、これを単位時間ずつ回転ヘツド
により記録媒体上に1本ずつの斜めのトラツクと
して記録し、これを再生するデイジタル信号の記
録再生装置等に用いて好適なトラツキング制御回
路に関する。
背景技術とその問題点 ヘリカルスキヤン型の回転ヘツド装置によつ
て、磁気テープ上に映像信号やオーデイオ信号を
単位時間分毎に1本ずつの斜めトラツクを形成し
て記録し、これを再生する場合に、映像信号やオ
ーデイオ信号をPCM化して記録再生することが
考えられている。これはPCM化すれば高品位の
記録再生ができるからである。
この場合において、再生時、記録トラツク上を
正しく回転ヘツドが走査するようにするトラツキ
ング制御は、従来は、固定の磁気ヘツドによつて
テープの幅方向の一端側に記録されているコント
ロール信号を上記固定ヘツドで再生し、この再生
コントロール信号と回転ヘツドの回転位相とが一
定位相関係となるようにすることにより行つてい
るのが通常である。
しかし、この方法ではトラツキング制御用に特
に固定の磁気ヘツドを設けなければならない。
このような固定の磁気ヘツドを設けることは、
記録再生装置を小型化したい場合に、その取付場
所等の関係で不都合を来たす。
そこで、この固定ヘツドを用いずに再生用回転
ヘツドの再生出力のみを利用してその回転ヘツド
のトラツキング制御を行う方法が、本出願人によ
つて、先に提案された。
この方法は、PCM信号は時間軸の圧縮・伸長
が容易であり、したがつて、アナログ信号のよう
に信号を常に時間的に連続させて記録再生する必
要はなく、そこで、1本のトラツクに領域を分け
てこのPCM信号と、これとは別個の信号を記録
することが容易にできることに着目してなされた
ものである。
すなわち、PCM信号を時間軸圧縮して複数個
の回転ヘツドによつて斜めにトラツクをガードバ
ンドを形成しない状態で記録媒体上に形成して記
録する際に、各トラツクの長手方向にPCM信号
とは記録領域として独立にトラツキング用パイロ
ツト信号を複数個記録し、再生時、走査幅がトラ
ツクの幅より広い回転ヘツドによつて記録トラツ
クを走査し、回転ヘツドが走査中のトラツクの両
隣りのトラツクからのパイロツト信号を再生出力
によつて回転ヘツドのトラツキングを制御するも
のである。
そして、このトラツキング用パイロツト信号を
記録、再生する際の基準となる信号は、共に、回
転ヘツドの回転駆動用モータの回転に同期して得
られる回転ヘツドの回転位相を示す30Hzのパルス
信号(PG)が使用されている。
ところが、このように再生時も、トラツキング
用パイロツト信号を再生する際の検出位置基準と
してPG信号を使用すると、装置の機械的経時変
化や温度変化等により、PG信号の基準位置がず
れ、再生時に一種のトラツキング誤差の定常量
(オフセツト)として現われる。
このために、再生時、記録時と同様のタイミン
グでトラツキング用パイロツト信号を再生し、回
転ヘツドを制御することが困難となり、特に機器
相互間の互換性がとれなくなる不都合がある。
また、PG信号を基準にしてヘツドの1回転期
間にわたりトラツキング用パイロツト信号の再生
出力を得るサンプリングパルスを形成するように
しているので、その誤差分が積分されたかたちで
増大していわゆるジツタの影響を受け、サンプリ
ングパルスの位置がずれてくる不都合がある。
また、回転ヘツド方式の記録再生装置では、ト
ラツキング制御を考えるとき、ノーマル再生だけ
ではなく、テープ速度を記録時とは異ならせる可
変速再生の場合を考慮しなければならない。
発明の目的 この発明は、斯る点に鑑み、ノーマル再生時は
勿論変速再生時において、装置の機械的経時変化
や温度変化或いはジツタの影響を受けることな
く、トラツキング用パイロツト信号を確実に再生
して回転ヘツドを正しく制御し、機器相互間の互
換性を図ることができると共に複数の再生速度を
切換えて再生を行う際の回路構成を簡略化できる
デイジタル信号の記録再生装置におけるトラツキ
ング制御回路を提供するものである。
発明の概要 この発明では、デイジタル信号を時間軸圧縮し
て複数個の回転ヘツドによつて斜めのトラツクを
ガードバンドを形成しない状態で記録媒体上に形
成して記録し、これを再生するデイジタル信号の
記録再生装置において、隣接するトラツクのトラ
ツキングエラー信号の差をとる減算手段と、この
減算手段の出力を駆動系に伝送する伝送系と、再
生されたトラツキング制御信号のレベルの最大値
を検出し、この検出出力と基準信号を比較する比
較手段とを備え、この比較手段の出力により上記
伝送系の増幅率を調整するように構成している。
これにより、この発明は装置の機械的経時変化や
温度変化或いはジツタに何等影響されることな
く、また記録媒体と回転ヘツドの組合わせ等によ
り出力が変動することがあつても、確実にトラツ
キング用パイロツト信号を再生して回転ヘツドの
トラツキング制御を行うことができ、機器相互間
の互換性を図ることができる。また、複数の再生
速度を切換えて再生を行う際の回路構成を簡略化
できる。
実施例 以下、この発明の一実施例を第1図〜第16図
に基づいて詳しく説明する。
第1図は本実施例の回路構成を示すもので、こ
こでは、この発明に直接関係するトラツキング用
パイロツト信号及び消去用信号を記録し、これを
ノーマル再生と変速再生例えば2倍速及び3倍速
を切換えて再生する回路構成のみを示しており、
記録情報である例えばPCM信号の記録、再生の
回路構成に付いては省略されている。
同図において、1A,1Bは回転ヘツド、2は
記録媒体としての磁気テープである。回転ヘツド
1A及び1Bは、第2図に示すように、等角間
隔、つまり180度の各間隔を保つてドラム3の周
辺部に配置される。一方、磁気テープ2がテープ
案内ドラム3の周辺のその180度角範囲よりも狭
い例えば90度角範囲にわたつて巻き付けられる。
そして、回転ヘツド1A及び1Bが1秒間に30回
転の割合で矢印4Hの方向に回転させられるとと
もにテープ2が矢印4Tで示す方向に所定の速度
で走行されて、回転ヘツド1A及び1Bにより磁
気テープ2上に、第3図に示すような斜めの1本
ずつの磁気トラツク5A,5Bが例えばいわゆる
重ね書きの状態で形成されるようにされる。すな
わち、ヘツドギヤツプの幅(走査幅)Wはトラツ
ク幅よりも大きくされている。この場合、ヘツド
1A及び1Bのギヤツプの幅方向はその走査方向
に直交する方向に対して互いに異なる方向となる
ようにされる。つまり、いわゆるアジマス角が異
なるようにされる。
そして、2個の回転ヘツド1A,1Bがテープ
2に対して共に対接しない期間(これはこの例で
は90度の角範囲分の期間である)が生じ、この期
間を利用して記録時は冗長データの付加、再生時
は訂正処理等をするようにすれば装置の簡略化が
図れる。
6はトラツキング用パイロツト信号Pを発生す
る発振器であつて、パイロツト信号Pは、例えば
その周波数0はアジマスロスの比較的多い値、す
なわちアジマスロスの効く周波数例えば二百kHz
程度とされ、且つ、比較的高レベルで記録され
る。なお、このパイロツト信号Pの周波数は、ト
ラツキング位相ずれ対パイロツト再生出力の直線
性が保証できれば、むしろアジマスロスの比較的
少ない周波数である方が好ましい。また、6Aは
パイロツト信号の消去用信号Eを発生する発振器
であつて、消去用信号Eは、以前に記録されてい
たテープに、後に、これに重ねて前の記録情報を
消去しつつ新たな記録をなすとき、記録トラツク
が必ず前の記録トラツクと一致するとはかぎらな
いから前に記録されていたパイロツト信号を消去
する必要があるため使用されるもので、その周波
1は、パイロツト信号の周波数0とは実用的に
離れた例えば700kHz前後のものであつて、かつ、
アジマスロスの比較的多い周波数とされる。ま
た、その記録レベルもパイロツト信号Pを実用上
消去できるものとされる。そして、この消去用信
号Eがこゝではパイロツト信号の位置を検出する
ための位置出し信号として使用される。
また、6Bは上述の消去用信号Eとは別な消去
用信号E0を発生する発振器であつて、この消去
用信号E0は、これによりパイロツト信号P及び
消去用信号Eを重ね書きしたとき、これ等信号P
及びEの消去率が高いものが好ましく、その周波
2としては例えば2MHz程度のものが使用され
る。
7,7A及び7Bは記録波形発生回路であつ
て、後述されるパルスPGに関連した遅延信号の
エツジ例えば立下りを検出するエツジ検出回路8
A,8Bからの夫々出力に応答し、発生回路7及
び7Aは発振器6及び6Bからのパイロツト信号
及び消去用信号に基づき、1トラツク当り何個の
パイロツト信号P及び消去用信号E0を如何よう
な配列で挿入するかに応じて所定時間tp(tpは各
パイロツト信号及び消去用信号E0の記録時間、
但し消去用信号E0の1つの記録領域当りの記録
時間はトラツク5Aでは連続して時間tp、トラツ
ク5Bでは離間した2箇所の時間を合わして時間
tpとする)を有するパイロツト信号P及び消去用
信号E0を、また発生回路7Bは発振器6Aから
の消去用信号Eに基づき、1トラツク当り何個の
消去用信号Eを如何ような配列で挿入するかに応
じて所定時間1/2tpを有する消去用信号Eを、所
定間隔T1で発生する。8Fは発生回路7,7A
及び7Bの出力を論理的に処理するオア回路であ
る。9は回転ヘツド1A及び1Bを切換えるため
のスイツチ回路であつて、タイミング信号発生回
路10からの切換信号S1(第4図A)によつて切
換えられる。このタイミング信号発生回路10に
は、パルス発生器11からの回転ヘツド1A,1
Bの回転駆動用モータ12の回転に同期して得ら
れる回転ヘツド1A,1Bの回転位相を示す30Hz
のパルスPGが供給されている。また、パルスPG
にタイミング信号発生回路10からの30Hzのパル
スとが位相サーボ回路13に供給されて、サーボ
出力によりモータ12の回転位相が制御される。
タイミング信号発生回路10からの切換信号S1
により切換えられたスイツチ回路9からのパイロ
ツト信号等は、アンプ14A又は14Bで増幅さ
れた後夫々スイツチ回路15A又は15Bの接点
R側を介して回転ヘツド1A又は1Bに供給さ
れ、磁気テープ2上に記録される。スイツチ回路
15A及び15Bは記録時は接点R側に接続さ
れ、再生時にはP側に切換えられる。
また、タイミング信号発生回路10からの出力
信号S2(第4図C)が遅延回路16に供給され、
こゝで回転ヘツド1A,1Bとパルス発生器11
の取付位置の間隔等に相当した遅延がなされた
後、エツジ検出回路8Aの入力側に供給されてパ
イロツト信号の記録基準としてのエツジ例えば立
ち下りが検出される。なお、遅延回路16で遅延
された信号S3(第4図D)の立下りは一回転期間
中の最初のヘツドがテープに当接する時間と一致
するようになされている。
また、17A,17B,17C,17D及び1
7Eは夫々遅延時間T1(1トラツク上に記録され
るパイロツト信号P、消去用信号E及びE0
夫々間隔に相当する時間)、T2,2T1,T(ヘツ
ドの半回転期間に相当する時間)、tp及び1/2tpを
有する遅延回路である。遅延回路16からの信号
S3(第4図D)が夫々遅延回路17A〜17Cに
供給される。遅延回路17Aからの信号S4(第4
図E)はエツジ検出回路8Aに供給され、遅延回
路17Bからの信号S5(第4図F)はエツジ検出
回路8Bに供給され、遅延回路17Cからの信号
S6(第4図G)は直接エツジ検出回路8Bに供給
されると共に、夫々遅延回路17A及び17Bで
時間T1及びT2だけ遅延されて信号S7(第4図H)
及び信号S8(第4図I)としてエツジ検出回路8
B及び8Aに供給される。
エツジ検出回路8A及び8Bからの信号S9(第
4図J)及び信号S10(第4図K)は夫々遅延回路
17D及び17Eで時間rp及び1/2tp遅延されて
信号S11(第4図L)及び信号S12(第4図M)とな
る。信号S11はオア回路8Cの一入力端に供給さ
れると共に遅延回路17Eで時間1/2tp遅延され
て信号S13(第4図N)となる。この信号S13はオ
ア回路8Dの一入力端に供給されると共に遅延回
路17Eで時間1/2tp遅延されて信号S14(第4図
O)となり、この信号S14はオア回路8Eの一入
力端に供給されると共に遅延回路17Eで時間1/
2tp遅延されて信号S15(第4図P)となり、オア
回路8Dの他入力端に供給される。
また、信号S12はオア回路8Eの他入力端に供
給されると共に遅延回路17Dで時間tp遅延され
て信号S16(第4図Q)となり、この信号S16はオ
ア回路8Dの別な他入力端に供給されると共に更
に遅延回路17Dで時間tp遅延されて信号S17(第
4図R)となり、オア回路8Cの他入力端に供給
される。
オア回路8C,8D及び8Eからの信号S18(第
4図S)、信号S19(第4図T)及び信号S20(第4
図U)は夫々記録波形発生回路7,7A及び7B
に実質的にゲート信号として供給され、発生器
6,6B及び6Aからの夫々パイロツト信号P、
消去信号E0及びEが記録波形発生回路7,7A
及び7Bを介してオア回路8Fの出力側に合成信
号S21(第4図V)として取り出される。
18A,18Bは再生時、スイツチ回路15
A,15Bが接点P側に切り換えられた時対応す
る回転ヘツド1A,1Bからの再生出力が供給さ
れるアンプであつて、これ等のアンプ18A,1
8Bの各出力はスイツチ回路19に供給される。
スイツチ回路19は、タイミング信号発生回路1
0からの30Hzの切換信号S1′(第5図A、第6図
A及び第7図A)により記録時と同時にヘツド1
Aのテープ当接期間を含む半回転期間と、ヘツド
1Bのテープ当接期間を含む半回転期間とで交互
に切換えられる。
20はスイツチ回路19からの再生出力よりパ
イロツト信号Pのみを取り出すための通過中心周
波数0の狭帯域のバンドパスフイルタ、21は応
答特性を良くするため、フイルタ20の出力をピ
ーク値をホールドするためのピークホールド回
路、22,60はホールドされているピーク値を
サンプリングし、ホールドするためのサンプリン
グホールド回路、23はサンプリングホールド回
路22,60の各出力を減算する減算器であつ
て、サンプリングホールド回路22,60は、実
質的には後述されるように、ノーマル再生時には
現在走査中のトラツクに隣接する両隣りのトラツ
クの各両端部分及び中央部分又2倍速再生時には
現在走査中のトラツクの中央部分か端部、更に3
倍速再生時にはその走査中のトラツクに隣接する
両隣りのトラツクの中央部分か両端部分に記録さ
れている各パイロツト信号のクロストークをサン
プリングし、ホールドするように働く。
61はバンドパスフイルタ20の出力はピーク
ホールドするピークホールド回路、62はピーク
ホールド回路61の出力をサンプルホールドする
サンプリングホールド回路、63はパルス発生器
12からのパルスPGに同期してサンプリングホ
ールド回路62に対してサンプリングパルスを発
生するパルス発生回路、64はパルス発生回路6
3の出力を所定量遅延する遅延回路であつて、こ
の遅延回路64の出力がラツチパルスとしてピー
クホールド回路61に供給される。65は基準信
号を発生する基準信号発生回路、66は基準信号
をサンプリングホールド回路64の出力で割算す
る割算器、67は割算器66の割算出力と減算器
23の減算出力を乗算する乗算器である。後述さ
れるようにサンプリングホールド回路62の出力
で基準値を割り、サンプリングホールド回路2
2,60の各出力の減算値と乗算することによ
り、乗算器67の出力側には常に一定レベルの出
力が得られる。つまり、自動的にループ利得を一
定に調整する、いわゆるAGC動作を行うことが
できる。
24は乗算器67からの乗算出力をサンプリン
グホールドするためのサンプリングホールド回路
であつて、このサンプリングホールド回路24に
与えられるサンプリングパルスのタイミングはサ
ンプリングホールド回路60に与えられるサンプ
リングパルス以降であれば任意の時間でよい。
そして、サンプリングホールド回路24の出力
がトラツキング制御信号としてスイツチ回路25
を介して出力端子26に取り出されるようになさ
れている。
またサンプリングホールド回路22,60,2
4用のサンプリングパルス等を形成するために、
スイツチ回路19の出力側に再生出力より消去用
出力Eのみを取り出すための通過中心周波数1
狭帯域のバンドパスフイルタ29が設けられ、そ
の出力SE(第5図K、第6図I、第7図K)は波
形整形回路30で波形整形されて信号S22(第5図
L、第6図J、第7図L)となる。
31は波形整形回路30からの信号の立ち上り
を検出するための立ち上り検出回路であつて、後
述されるように、ヘツドの半回転期間毎に消去用
信号の立ち上りが検出される。検出回路31の出
力は、複数個のゲート回路331,332,333
334,335及び336に供給され、そのゲート
信号としては例えばカウンタを用いたウインド信
号発生回路34からのウインド信号Sw1〜Sw6(第
5図C〜H)が使用される。ウインド信号発生回
路34は、タイミング信号発生回路10からの出
力信号S2に応答してクロツク端子42からのクロ
ツクをカウントし、少なくとも上述の信号S22
両端縁をカバーし得る所定幅のウインド信号を複
数個の再生モードに応じて発生する。
すなわち、ウインド信号発生回路34は、モー
ド設定回路32よりノーマル再生モード設定の指
令信号を受けると、ウインド信号Sw1〜Sw6を順次
発生し、また、2倍速再生モード設定の指令信号
を受けると、ウインド信号Sw2,Sw5またはSw3
Sw4のみを発生し、更に3倍速再生モード設定の
指令信号を受けると、ウインド信号Sw2,Sw5又は
Sw1,Sw3とSw4,Sw6)のみを発生する。
従つて、ゲート回路331〜336の各出力側に
は、これ等のウインド信号Sw1〜Sw6の期間内に入
つた信号S22のエツジのみが導出されて、オア回
路35の出力側に出力信号S23(第5図M、第6図
K、第7図M)として取り出され、実質的にスタ
ートパルスとして例えばカウンタを用いた遅延回
路36の一方の入力側に供給される。
また、複数個の遅延時間設定回路38及び39
が設けられ、設定回路38は、2倍速及び3倍速
再生時信号S23の発生時点よりパイロツト信号を
実質的にサンプリング開始するまでの遅延時間ta
を設定し、設定回路39は、2倍速再生時、信号
S23の発生時点よりパイロツト信号の実質的なサ
ンプリング時点までの遅延時間tbを設定する。
このようにして設定回路38及び39で設定さ
れる各遅延時間は、遅延時間設定選択器37にお
いて、ウインド信号発生回路34からのウインド
信号Sw1〜Sw6により選択されて遅延回路36の他
方の入力側に供給される。従つて、カウンタであ
る遅延回路36は信号S23をスタートパルスとし
て遅延が必要でない場合は直接、また遅延が必要
であればその設定された時間だけクロツク端子4
2からのクロツクをカウントし、カウント終了時
点でその出力側に狭幅の信号S24(第5図N、第6
図L及び第7図N)を発生する。
43は例えばカウンタを用いたパルス発生回路
であつて、遅延回路36からの信号S24をトリガ
パルスとしてクロツク端子42からのクロツクを
カウントし、ノーマル再生時及び3倍速再生時
(の第1の方法)では所定間隔で一対のパルスPi
(第5図O、第7図O)を、また、2倍速再生時
及び3倍速再生時(の第2の方法)では一対のパ
ルスPiのうちの1つ(第6図M,P、第7図R)
を、検出しようとする各パイロツト信号に対応し
て発生する。このパルスPiはピークホールド回路
21に供給されると共に例えばD型フリツプフロ
ツプ回路等を用いたサンプリングパルス発生回路
44に供給される。
サンプリングパルス発生回路44はパルスPiに
応答して、サンプリングパルスSP1,SP2をサン
プリングホールド回路22及び24に対して発生
する。
また、51はフイルタ29の出力側に設けられ
た比較回路であつて、この比較回路51はフイル
タ29の出力、すなわち消去用信号Eの再生出力
と基準電源52からの基準値を比較し、再生出力
が基準値を例えば越えるようであれば出力信号
S25(第8図C)を発生し、ラツチパルスとしてD
型フリツプフロツプ回路53のクロツク端子に供
給する。またタイミング信号発生回路10からの
切換信号S1′の例えば立ち下りを検出する回路5
4が設けられ、切換信号S1′からの立ち下りに同
期して出力信号S26(第8図E)を発生し、リセツ
ト信号としてフリツプフロツプ回路53のリセツ
ト端子Rに供給する。また、切換信号S1′がイン
バータ55で反転されて信号1′(第8図F)と
なり、フリツプフロツプ回路53の入力端子Dに
供給される。
更に、切換信号S1′の例えば立ち上りを検出す
る回路56が設けられ、切換信号S1′の立ち上り
に同期して出力信号S27(第8図G)を発生し、ク
ロツク信号としてD型フリツプフロツプ回路57
のクロツク端子に供給する。フリツプフロツプ回
路57の入力端子Dにはフリツプフロツプ回路5
3の出力信号S28(第8図H)が供給され、フリツ
プフロツプ回路57の出力信号S29(第8図I)が
スイツチ回路25の切換え制御信号として使用さ
れる。すなわち、後述されるようにスイツチ回路
25は、制御信号S29が一方のレベル例えば高レ
ベルHの時は接点a側に接続されて、トラツキン
グ制御信号を出力端子26へ取り出して通常の動
作を行うも、制御信号S29が他方のレベル例えば
低レベルLの時は接点b側に接続されて、端子5
8より一定の電位Vc.c.を出力端子26へ取り出
し、これをトラツキング制御信号としてキヤプス
タンサーボ系へ与え、走査中のヘツドを強制的に
正常なトラツキング状態にせしめる。
次に、第1図の回路動作を第4図〜第11図を
参照し乍ら説明する。
先ず、記録時には、回転ヘツド1A,1Bの回
転位相を示すパルス発生器11からのパルスPG
に応答して、タイミング信号発生回路10からの
第4図Cに示すような信号S2が発生され、この信
号S2は遅延回路16で所定時間TRだけ遅延され、
もつてその出力側には第4図Dに示すような信号
S3が出力される。この信号S3は上述の如く直接及
び遅延回路17A,17Bを介してエツジ検出回
路8Aに供給され、こゝでそのエツジ(立ち下
り)が検出され、このエツジに同期してその出力
側に第4図Jに示すような狭幅の信号S3が発生さ
れる。また、遅延回路17B,17C及び17A
からの信号S5,S6及びS7がエツジ検出回路8Bに
供給され、こゝでそのエツジ(立ち下り)が検出
され、このエツジに同期してその出力側に第4図
Kに示すような信号S10が発生される。信号S9
S10が夫々遅延回路17D及び17Eに供給され
て、上述の如き遅延がなされ(第4図L〜R参
照)、この結果オア回路8C〜8Eの出力側には、
第4図S〜Uに夫々示すような信号S18〜S20が取
り出され、これ等の信号S18,S19及びS20によつ
て、実質的にヘツド1A,1Bによるパイロツト
信号P、消去用信号E0及び消去用信号Eの記録
開始基準が夫々決められる。
信号S18,S19及びS20は夫々記録波形発生回路
7,7A及び7Bに供給され、記録波形発生回路
7は、供給された信号S18に同期して発振器6か
らのパイロツト信号Pを第4図Sに示すような所
定間隔をもつて所定時間tpだけ通すようになり、
また、記録波形発生回路7Aは、供給された信号
S19に同期して発振器6Bからの消去用信号E0
第4図Tに示すような所定間隔をもつて実質的に
所定時間tpだけ通すようになり、更に、記録波形
発生回路7Bは、供給された信号S20に同期して
発振器6Aからの消去用信号Eを第4図Uに示す
ような所定間隔をもつて所定時間1/2tpだけ通す
ようになる。
記録波形発生回路7,7A及び7Bからの出力
信号はオア回路8Fで加算され、もつてその出力
側には第4図Vに示すような信号S21が取り出さ
れる。
因みにこのとき、例えばヘツド1Bが第3図に
おけるトラツク5B2を記録している場合を考え
ると、第4図Sにおける信号S18の第1、第2及
び第3パルスは夫々パイロツト信号PA2,PA4及び
PA6に対応し、第4図Tにおける信号S19の第1、
第2及び第3パルスは、消去用信号EA2,EA4の両
側及び消去用信号EA6の一側に夫々隣接する消去
用信号E0に対応し、また、第4図Uにおける信
号S20の第1、第2及び第3パルスは夫々上記E0
に隣接する消去用信号EA2,EA4及びEA6に対応し、
これ等各信号の配列に対応した信号すなわちPA2
E0,EA2,E0とPA4,E0,EA4,E0とEA6,E0,PA6
の合成信号が夫々グループ毎にオア回路8Fの出
力側に取り出されることになる。
また、例えばヘツド1Aが第3図におけるトラ
ツク5A2を記録している場合を考えると、第4
図Sにおける信号S18の第1、第2及び第3パル
スは夫々パイロツト信号PB2,PB4及びPB6に対応
し、第4図Tにおける信号S19の第1、第2及び
第3パルスは、消去用信号EB2,EB4の一側及び消
去用信号EB6の両側に夫々隣接する消去用信号E0
に対応し、また、第4図Uにおける信号S20の第
1、第2及び第3パルスは夫々上記E0に隣接す
る消去用信号EB2,EB4及びPB6に対応し、これ等
各信号の配列に対応した信号すなわちEB2,E0
PB2とEB4,E0,PB4とPB6,E0,EB6,E0の合成信
号が夫々グループ毎にオア回路8Fの出力側に取
り出されることになる。
一方、タイミング信号発生回路10からは、パ
ルス発生器11からのパルスPGに応答して第4
図Aに示すような切換信号S1が発生されており、
この信号S1は回転ヘツド1A,1Bの回転に同期
しており、第4図A及びBに示すように、信号S1
がハイレベルであるヘツドの半回転期間tA内にお
いてヘツド1Aがテープ2に当接し、信号S1がロ
ーレベルである半回転期間tB内においてヘツド1
Bがテープ2に当接するような関係とされる。そ
して、スイツチ回路9は切換信号S1により、期間
tAでは図の状態に、期間tBでは図の状態とは逆の
状態に、夫々切換えられ、ヘツド切換えがなされ
る。
従つて、オア回路8Fの出力側に得られた信号
S21は、スイツチ回路9が図の状態とは逆の状態
にあるときは、アンプ14B及びスイツチ回路1
5BのR側を通つてヘツド1Bへ供給され、期間
tB内のヘツド1Bのテープ2への当接期間の始
め、中央及び終りで、第3図に示すように、トラ
ツク5Bの長手方向の中心位置から等距離l(T1
相当)だけ離れたトラツク5Bの長手方向の両端
部分に設けられたトラツキング用信号の記録領域
AT1及びAT2に夫々時間tp+1/2tp+1/2tp+1/2
tp と1/2tp+tp+tpの間記録され、更にトラツク5 Bの中央部分に設けられた同様の記録領域AT3
時間tp+1/2tp+1/2tp+1/2tpの間記録される
一方スイツチ回路9が図の状態にあるときは、
信号S21は、アンプ14A及びスイツチ回路15
AのR側を通つてヘツド1Aへ供給され、期間tA
内のヘツド1Aのテープ2への当接期間の始め、
中央及び終りで、同図に示すように、トラツク5
Aの長手方向の中心位置から等距離l(T1相当)
だけ離れたトラツク5Aの長手方向の両端部分に
設けられた上述同様の記録領域AT1及びAT2
夫々時間1/2tp+tp+tpとtp+1/2tp+1/2tp+
1/2 tpの間記録され、更にトラツク5Aの中央部分に
設けられた同様の記録領域AT3に夫々時間1/2tp +tp+tpの間記録される。
また、これ等のパイロツト信号及び消去用信号
が記録される時間以外では、図示せずも1本のト
ラツクとして記録すべき1セグメント部分のオー
デイオPCM信号が、期間tAではアンプ14Aを
通じてヘツド1Aに供給され、期間tBではアンプ
14Bを通じてヘツド1Bに供給されて夫々各ト
ラツク5A,5Bの上述したパイロツト信号の記
録領域以外の記録領域AP1及びAP2に記録される。
次に以上のように記録された信号の再生につい
て説明する。
この再生時においても、モータ12には記録時
と同様にして位相サーボ回路13によりドラム位
相サーボがかけられている。
先ず、ノーマル再生時においては、回転ヘツド
1A及び1Bによりテープ2から取り出された信
号は、夫々スイツチ回路15Aの接点P側とアン
プ18A及びスイツチ回路15Bの接点P側とア
ンプ18Bを介してスイツチ回路19に供給され
る。このスイツチ回路19はタイミング信号発生
回路10からの第5図Aに示すような30Hzの切換
信号S1′により記録時と同様にヘツド1Aのテー
プ当接期間を含む半回転期間tAと、ヘツド1Bの
テープ当接期間を含む半回転期間tBとで交互に切
り換えられる。したがつて、このスイツチ回路1
9からは第5図Iのような1セグメントずつの間
欠的なPCM信号SRが得られ、これらが図示せず
も再生プロセツサに供給されてもとのPCM信号
に復調され、更にデコーダに供給されてブロツク
同期信号によりブロツク毎のデータが検出される
とともに誤り訂正、デ・インターリーブ等の処理
がなされ、D/Aコンバータでアナログオーデイ
オ信号に戻されて出力側に導出される。
トラツキングコントロールは次のようにしてな
される。
今、例えばヘツド1Bが第3図において一点鎖
線をもつて示すようなトラツク5B2を含む走査
幅Wの範囲を走査するとすると、ヘツド1Bはこ
のトラツク5B2の両隣りのトラツク5A2,5A1
にまたがつて走査し、第3図に示すように領域
AT1においてはトラツク5B2のパイロツト信号
PA2と、両隣りのトラツク5A2のパイロツト信号
PB2及びトラツク5A1のパイロツト信号PB1とを
再生し、領域AT3においてはトラツク5B2のパイ
ロツト信号PA4と、両隣りトラツク5A2のパイロ
ツト信号PB4及びトラツク5A1のパイロツト信号
PB3とを再生し、領域AT2においては両隣のトラ
ツク5A2のパイロツト信号PB6及びトラツク5A1
のパイロツト信号PB5と、トラツク5B2のパイロ
ツト信号PA6とを再生する。このときスイツチ回
路19からのヘツド1Bの再生出力は通過中心周
波数0の狭帯域のバンドパスフイルタ20に供給
されて、第5図Jに示すようにその出力SFとして
はパイロツト信号のみが取り出され、これがピー
クホールド回路21に供給される。
また、スイツチ回路19の出力SRがバンドパス
フイルタ29に供給され、こゝで周波数1の第5
図Kに示すような消去用信号SEが取り出される。
この信号は波形整形回路30に供給されて第5図
Lに示すような信号S22とされ、その後立ち上り
検出回路31に供給され、こゝでその立ち上りが
検出されてゲート回路331〜336に供給され
る。
また、ウインド信号発生回路34からは、タイ
ミング信号発生回路10からの第5図Bに示すよ
うな信号S2に応答して、第5図C〜Hに示すよう
なウインド信号Sw1〜Sw6が順次発生されてゲート
回路331〜336にゲート信号として供給されて
おり、従つて、これ等ゲート回路の出力側には、
ウインド信号Sw1〜Sw6の各期間中に入つた信号の
みが実質的に取り出され、結果としてゲート回路
331〜336の出力側にあるオア回路35の出力
側には、第5図Mに示すように、信号S22すなわ
ち消去用信号SE(期間tB中ではEA2,EA4,EA6、期
間tAではEB2,EB4,EB6)の始端に一致した狭幅
の信号S23が得られる。
この信号S23は遅延回路36に供給される。と
ころが、このノーマル再生時には信号S23はサン
プリングしようとするパイロツト信号の中央付近
に一致しているので遅延する必要はなく、従つて
この時選択器37による遅延回路36に対する遅
延時間の設定はなされず、遅延回路36は、第5
図Nに示すように、信号S23に一致した信号S24
順次発生する。
この信号S24はパルス発生回路43に供給され、
ここで信号S24に基づいて第5図Oに示すように、
検出しようとする各パイロツト信号に対応した一
対のパルスPiが形成され、サンプリングパルス発
生回路44及びピークホールド回路21に供給さ
れる。そして、サンプリングパルス発生回路44
からは、パルスPiに基づいて、第5図P及びQに
示すようなサンプリングパルスSP1及びSP2が発
生されると共に図示せずもSP2に続く第3のサン
プリングパルスSP3が発生されて、夫々サンプリ
ングホールド回路22,60及び24に供給され
る。
このようにして得られたパルスPiがピークホー
ルド回路21に供給されると共にこのパルスPiに
基づいて形成されたサンプリングパルスSP1
SP2及びSP3が夫々サンプリングホールド回路2
2,60及び24に供給されることになる。
従つて、ヘツド1Bでトラツク5B2を走査中
には、第5図からも明らかなように、パルスPiの
第1のパルスPi1は矢印4T(第3図)で示す移送
方向とは逆側の隣接トラツク5A2のパイロツト
信号PB2,PB4及びPB6のクロストークをピークホ
ールド回路21においてピークホールドする状態
となり、このときのピークホールド回路21の出
力がサンプリングホールド回路22に供給され、
こゝで第1のパルスPi1の立ち下りで発生される
サンプリングパルスSP1によりサンプリングさ
れ、進み位相のトラツキング信号として減算器2
3の一方の入力端に供給される。
また、パルスPiの第2のパルスPi2はテープ移
送方向側の隣接トラツク5A1のパイロツト信号
PB1,PB3及びPB5のクロストークをピークホール
ド回路21においてピークホールドする状態とな
り、このときのピークホールド回路21の出力が
サンプリングホールド回路60に供給され、こゝ
で第2のパルスPi2の立ち下りで発生されるサン
プリングパルスSP2によりサンプリングされ、遅
れ位相のトラツキング信号として減算器23に他
方の入力端に供給され、したがつて、減算器23
はパイロツト信号PB2とPB1,PB4とPB3,PB6とPB5
のクロストークに夫々対応したトラツキング信号
を順次減算する。そして減算器23からの減算出
力信号が乗算器67の一方の入力端に供給され
る。
また、バンドパスフイルタ20の出力SFすなわ
ちパイロツト信号がピークホールド回路61へ供
給され、そのピーク値がホールドされる。この結
果ピークホールド回路61の出力側には第9図C
に示すような信号S30が得られる。この信号S30
サンプリングホールド回路62に供給され、ここ
で、パルス発生器12からの第9図Dに示すよう
なパルスPGに同期してパルス発生回路63より
所定の時間t0,t1,t2の間隔をもつて夫々発生さ
れる第9図Eに示すような信号S31によりサンプ
リングされる。この結果サンプリングホールド回
路62の出力側には第9図Gに示すような信号
S33が得られる。なお、ピークホールド回路61
のピークホールド状態は、パルス発生回路63か
らの信号S31に応答して遅延回路64より所定の
遅延時間t後発生される第9図Fに示すような信
号S32によつて解除される。
サンプリングホールド回路62からの信号S33
は割算器66に供給され、これによつて基準信号
発生回路65からの基準信号が割算されて乗算器
67の他方の入力端に供給される。この結果、乗
算器67の出力側には、テープの特性や回転ヘツ
ドの感度のバラツキ等によつてパイロツト信号の
クロストークにレベル変動があつても、常に一定
レベルの出力が得られる。
このことを第10図及び第11図を参照して詳
述する。第10図はトラツキングの位相と、走行
中のトラツクのパイロツト信号出力及び隣接トラ
ツクのパイロツト信号のクロストーク出力の関係
の一例を示すもので、同図において、fpはサンプ
リングホールド回路62側に得られる走査中のパ
イロツト信号の出力(例えば第9図BのPA2相当)
fP1はサンプリングホールド回路22側に得られ
る隣接トラツクのパイロツト信号のクロストーク
(例えば第9図BのPB2相当)、fP2はサンプリング
ホールド回路60側に得られる隣接トラツクのパ
イロツト信号のクロストーク(例えば第9図Bの
PB1相当)を夫々表わしている。トラツキングの
位相が0度の時回転ヘツドはトラツク上をずれる
ことなく正確に走査しており、この0度を中心に
して出力fPは±45度までは或る一定の値にある
も、これをはずれると或る傾斜をもつて直線的に
降下し、クロストークfP1は+45度より−135度ま
では零より或る一定の値まで徐々に増大してそれ
以降は飽和し、一方クロストークfP1は−45度よ
り+135度までは零より或る一定の値まで徐々に
増大してそれ以降は飽和する。従つて、トラツク
5B2を走査中には、ピークホールド回路61に
おいて、トラツキング位相が略々−100度から100
度の範囲では走査中のトラツク5B2のパイロツ
ト信号PA2,PA4,PA6がピークホールドされ、
略々100度から180度の範囲では隣接トラツク5
A1のパイロツト信号PB1,PB3,PB5のクロストー
クがピークホールドされ、略々−100度から−180
度の範囲で隣接トラツク5A2パイロツト信号
PB2,PB4,PB6のクロストークがピークホールド
される。
ところが、テープの特性や回転ヘツドの感度等
がバラツクと、サンプリングホールド回路22及
び60の出力側に得られるクロストークの量は変
化し、例えば1/2になる場合も考えられる。
そして、これ等のクロストークfP1とfP2の差、
つまり減算器23の出力を見ると、第11図に破
線aで示すような変化となる。従つて、このよう
な特性を成す出力をそのまゝ出力端子26側のサ
ーボ系へ帰還すると、破線aで示す特性の傾きの
変化は、サーボ特性(サーボ利得)の変化とな
る。よつて、テープの特性や回転ヘツドの感度等
のバラツキが著しい場合は、サーボ系が発振した
り、外乱を押さえきれなくなつて、目標とするサ
ーボ特性を満足できなくなる等の不都合を生じる
おそれがある。
そこで、この発明では、減算器23の出力をそ
のまゝサーボ系へ帰還しないで、その出力に或る
値を乗算して帰還するようにする。すなわちサン
プリングホールド回路62の出力側に得られる走
査中のトラツクのパイロツト信号の出力fPを割算
器66に供給し、こゝで基準信号発生回路65か
らの基準信号を、供給されたパイロツト信号の出
力fPで割算し、乗算器67に供給して減算器23
からの減算出力と乗算するわけである。
いま、これをfP,fP1,fP2に関して表わすと次
式で表わされる。
Ref/fP×(fP2−fP1) ……(1) 上記(1)式において、Refは基準信号発生回路6
5からの基準信号のレベル(例えば第10図にお
ける出力1.0相当)、fPはサンプリングホールド回
路62の出力レベル(fP2−fP1)は減算器23の
出力レベルである。そして、上記(1)式において、
トラツキングの位相が−45度から45度の間では、
第10図からもわかるように、fPが略Refに等し
いので、上記(1)式は Ref/Ref×(fP2−fP1)=(fP2−fP1) ……(2) となる。すなわち、乗算器67の出力は−45度か
ら45度の間では(fP2−fP1)に関連して直線的に
変化する。
また、トラツキングの位相が45度から略々100
度近傍までの間では、第10図からもわかるよう
に、fP1=0であるので上記(1)式は Ref/fP×fP2 ……(3) となる。そして、この(3)式よりfPが小さくなるに
つれて上記(3)式の計算値は大きくなる。すなわち
45度から略々100度近傍までの間では、AGCによ
る補正がなされ、乗算器67の出力は直線的に変
化する。
また、トラツキングの位相が略々100度近傍か
ら180度までの間では、第10図からもわかるよ
うに、fP1=0で、しかもfPに代つてfP2がピーク
ホールドされるようになるので、上記(1)式は Ref/fP2×fP2=Ref ……(4) となる。すなわち、略々100度近傍から180度まで
の間では、乗算器67の出力はRefに固定され
る。
また、トラツキング位相が−45度から略々−
100度近傍までの間では、第10図からもわかる
ように、fP2=0であるので上記(1)式は Ref/fP×(−fP1) ……(5) となる。そして、この、(5)式よりfPが小さくなる
につれて上記(5)式の計算値は大きくなる。すなわ
ち−45度から略々−100度近傍までの間では、
AGCによる補正がなされ、乗算器67出力は直
線的に変化する。
また、トラツキング位相は略々−100度近傍か
ら−180度までの間では、第10図からもわかる
ように、fP2=0で、しかもfPに代つてfP1がピー
クホールドされるようになるので、上記(1)式は Ref/fP1×(0fP1)=Ref ……(6) となる。すなわち、略々−100度近傍から−180度
までの間では、乗算器67の出力はRefに固定さ
れる。
これ等を図示すると、第11図の破線bのよう
に表わされる。因みに同図では破線bは0度から
180度までのみ示されているが、0度から−180度
に付いても略々同様の特性となる。
従つて、クロストーク中の出力が変化してもサ
ーボ利得が一定になるいわゆるAGC回路が実現
できる。
このようにして乗算器67の出力側に得られた
一定出力はサンプリングホールド回路24に供給
され、こゝでサンプリングパルス発生回路44か
らサンプリングパルスSP2の後に発生されるサン
プリングパルスSP3によつてサンプリングホール
ドされる。したがつて、サンプリングホールド回
路24からは乗算器67の乗算出力がトラツキン
グ制御信号として得られ、これがスイツチ回路2
5の接点a側を介して出力端子26より図示しな
いがキヤプスタンモータに供給されてテープの移
送量が制御されて、ヘツド1Bがトラツク5B2
を走査するとき、両側の2本のトラツク5A2
び5A1にそれぞれ同じ量だけまたがるように制
御される。すなわち、ヘツド1Bのギヤツプの幅
方向の中心位置がトラツク5B2の中心位置に一
致して走査するように制御される。
また、その他のトラツクに付いても同様に行わ
れ、例えばトラツク5A2をヘツド1Aが走査す
るときは、第5図の右側部分に示すように、その
両隣りのトラツク5B3及び5B2のパイロツト信
号PA7,PA9,PA11及びPA2,PA4,PA6のクロスト
ークが得られるからこれ等を上述同様ピークホー
ルド回路21で順次ピークホールドし、サンプリ
ングパルス発生回路44からサンプリングホール
ド回路22に供給されるサンプリングパルスSP1
によりパイロツト信号PA7,PA9,PA11のクロスト
ークをサンプリングしてトラツキング信号を得る
と共にサンプリングホールド回路60に供給され
るサンプリングパルスSP2によりパイロツト信号
PA2,PA4,PA6のクロストークをサンプリングし
てトラツキング信号を得る。そして減算器23で
パイロツト信号PA7とPA2、PA9とPA4、PA11とPA6
のクロストークに夫々対応したトラツキング信号
を減算し、この減算出力を乗算器67の一方の入
力側に供給する。また、走査中のトラツク5A2
のパイロツト信号PB2,PB4,PB6をピークホール
ド回路61でピークホールドし(ただし、トラツ
キング位相が略々−100度から100度の場合)サン
プリングホールド回路62でサンプリングホール
ドして割算器66に供給し、これによつて、割算
器66で基準信号を割算した後、乗算器67に供
給する。そして乗算器67からの乗算出力をサン
プリングホールド回路24に供給されるサンプリ
ングパルスSP3でサンプリングすることにより、
ヘツド1Aに対するトラツキング制御信号を得る
ことができる。
また、同様にしてトラツク5B3をヘツド1B
が走査するときには、第3図に示すように、その
両隣りのトラツク5A3及び5A2のパイロツト信
号PB7,PB9,PB11及びPB2,PB4,PB6のクロスト
ークが得られるから、パイロツト信号PB7,PB9
PB11のクロストークをサンプリングパルスSP1
サンプリングすると共にパイロツト信号PB2
PB4,PB6のクロストークをサンプリングパルス
SP2でサンプリングし、減算器23及び加算器
61で、パイロツト信号PB7とPB2、PB9とPB4
PB11とPB6のクロストークに夫々対応したトラツ
キング信号を減算し、減算出力と、パイロツト信
号PA7,PA9,PA11に対応したサンプリングホール
ド出力(ただし、トラツキング位相が略々−100
度から100度の場合)で基準信号を割算した出力
との乗算出力を最終的にサンプリングパルスSP3
サンプリングすることにより、ヘツド1Bに対す
るトラツキング制御信号を得ることができる。
次に、2倍速再生時においては、第3図に破線
TDで示すような位置を回転ヘツドのギヤツプ幅
の中心が通るように走査する。つまり、記録時ア
ジマス角の異なる2個の回転ヘツドで形成された
隣接する2本の記録トラツク5A,5Bの一方例
えばトラツク5Bを各回転ヘツド1A,1Bのテ
ープ当接期間の前半で走査し、他方例えばトラツ
ク5Aをその後半で走査するようにする。
このような走査の仕方で、回転ヘツド1A及び
1Bによりテープ2から取り出された信号は、
夫々スイツチ回路15Aの接点P側とアンプ18
A及びスイツチ回路15Bの接点P側とアンプ1
8Bを介してスイツチ回路19に供給される。こ
のスイツチ回路19はタイミング信号発生回路1
0からの第6図Aに示すような30Hzの切換信号
S1′により記録時と同様にヘツド1Aのテープ当
接期間を含む半回転期間tAと、ヘツド1Bのテー
プ当接期間を含む半回転期間tBとで交互に切り換
えられる。したがつて、このスイツチ回路19か
らは第6図Gのような1セグメントずつの間欠的
なPCM信号SRが得られ、これが図示せずも再生
プロセツサに供給されてもとのPCM信号に復調
され、更にデコーダに供給されてブロツク同期信
号によりブロツク毎のデータが検出されるととも
に誤り訂正、デ・インターリーブ等の処理がなさ
れ、D/Aコンバータでアナログオーデイオ信号
に戻されて出力側に導出される。
トラツキングコントロールは次のようにしてな
される。
今、例えばヘツド1Bが第3図において2本の
トラツク5A2,5B3にまたがつて破線TDで示す
ような方向に走査するとすると、ヘツド1Bは第
3図に示すように領域AT1においてはトラツク5
B3のパイロツト信号PA7と、トラツク5B2のパイ
ロツト信号PA2及びトラツク5A2のパイロツト信
号PB2とを再生し、領域AT3においてはトラツク
5B3のパイロツト信号PA9と、トラツク5B2のパ
イロツト信号PA4と、トラツク5A2のパイロツト
信号PB4とを再生し、領域AT2においてはトラツ
ク5A3のパイロツト信号PB11、トラツク5A2
パイロツト信号PB6と、トラツク5B3のパイロツ
ト信号PA11とを再生する。このときスイツチ回路
19からのヘツド1Bの再生出力は通過中心周波
0の狭帯域のバンドパスフイルタ20に供給さ
れて、第6図Hの左側部分に示すようにその出力
SFとしてはパイロツト信号のみが取り出され、こ
れがピークホールド回路21に供給される。
また、例えばトラツク5A3と5B4の2本のト
ラツクを第3図に破線TDで示すような方向にヘ
ツド1Aが走査するときは、同図に示す領域AT1
においてはトラツク5B4のパイロツトPA8と、ト
ラツク5B3のパイロツト信号PA7及びトラツク5
A3のパイロツト信号PB7とを再生し、領域AT3
おいてはトラツク5B4のパイロツト信号PA10と、
トラツク5B3のパイロツト信号PB9とを再生し、
領域AT2においてはトラツク5A4のパイロツト信
号PB12、トラツク5A3のパイロツト信号PB11及び
トラツク5B4のパイロツト信号PA12とを再生す
る。このとき、スイツチ回路14からのヘツド1
Aの再生出力はバンドパスフイルタ20に供給さ
れて、第6図Hの右側部分に示すようにその出力
SFとしてはパイロツト信号のみが取り出され、こ
れが、同時にピークホールド回路21に供給され
る。
また、スイツチ回路19の出力SRがバンドパス
フイルタ29に上述同様供給され、こゝで第6図
Iに示すような消去用信号SE(期間tB中では代表
的にはEA7,EA9,EA11、期間tA中では代表的には
EB7,EB9,EB11)が取り出される。この信号SE
波形整形回路30に供給されて第6図Jに示すよ
うな信号S22とされ、その後立ち上り検出回路3
1に供給され、こゝでその立ち上りが検出されて
ゲート回路331〜336に供給される。
また、2倍速再生時にはモード設定回路32か
らの設定指令信号によりウインド信号発生回路3
4からは、第6図C及びFに示すようなウインド
信号Sw2及びSw5が発生されてゲート回路332
び335にゲート信号として供給されており、従
つてゲート回路332及び335の出力側には、ウ
インド信号Sw2及びSw5の期間中に入つた信号S22
の立ち上りのみが実質的に取り出され、結果とし
てゲート回路332及び335の出力側にあるオア
回路35の出力側には、第6図Kに示すように、
信号S22の立ち上りに夫々一致した狭幅の信号S23
が得られる。
この信号S23は遅延回路36に供給される。ま
た、この時選択器37において遅延時間設定回路
38が選択されて遅延時間taが遅延回路36に対
して設定される。遅延回路36は、期間tB中で
は、第6図Lの左側部分に示すように、信号S23
より時間taだけ遅延した信号S24を発生し、期間
tAでは第6図Lの右側部分に示すように、信号
S23に一致した信号S24を発生する。
この信号S24はパルス発生回路43に供給され、
ここで信号S24に基づいて第6図Mに示すように、
検出しようとする各パイロツト信号に対応したパ
ルスPiが形成され、サンプリングパルス発生回路
44及びピークホールド回路21に供給される。
なお、この2倍速再生時では、期間tB及びtA
両期間すなわちヘツドの1回転期間で始めて1つ
のトラツキングエラー信号を得るようにしてい
る。
そこで、こゝでは、例えば期間tBではパルス発
生回路43からのパルスPiの第1のパルスPi1
より走査中のトラツクの中央領域で最後に現われ
るパイロツト信号、つまりヘツド1Bがトラツク
5A2と5B3にまたがつて走査する時は第6図H
及びMに示すようにトラツク5A2のパイロツト
信号PB4のクロストークをピークホールド回路2
1でピークホールドし、一方期間tAではパルス発
生回路43からのパルスPiの第2のパルスPi2
より走査中のトラツクの中央領域で最初に現われ
るパイロツト信号、つまりヘツド1Aがトラツク
5A3と5B4にまたがつて走査する時は第6図H
及びMに示すようにトラツク5B4のパイロツト
信号PA10のクロストークをピークホールドするよ
うにする。
従つて、このモードではパルス発生回路43は
ヘツドの一方の走査期間例えば期間tBではパルス
Piの第1のパルスPi1のみを発生し、ヘツドの他
方の走査期間例えば期間tAではパルスPiの第2の
パルスPi2のみを発生するようにする。
そして、上述の如く例えばベツド1Bが2本の
トラツク5A2,5B3にまたがつて走査するとき
は、領域AT3におけるパイロツト信号PB4のクロ
ストークがパルス発生回路43のパルスPiの第1
のパルスPi1(第6図M)でピークホールド回路2
1においてピークホールドされ、この時のピーク
ホールド回路21の出力がサンプリングパルス発
生回路44からのサンプリングパルスSP1(第6
図N)によりサンプリングホールド回路22にお
いてサンプリングされてノーマル再生時のトラツ
キングエラー信号との極性を同じくするために、
減算器23の他方の入力端に供給される。
また、ヘツド1Aが2本のトラツク5A3と5
B4の2本のトラツクにまたがつて走査するとき、
領域AT3におけるパイロツト信号PA10のクロスト
ークがパルス発生回路43のパルスPiの第2のパ
ルスPi2(第6図M)でピークホールド回路21に
おいてピークホールドされ、この時のピークホー
ルド回路21の出力がサンプリングパルス発生回
路44からのサンプリングパルスSP2(第6図O)
によりサンプリングホールド回路66においてサ
ンプリングされて、減算器23の一方の入力端に
供給される。
また、上述の走査中のいずれの場合もパイロツ
ト信号PA9(トラツキング位相が略々−100度から
100の場合)がピークホールド回路61でピーク
ホールドされ、サンプリングホールド回路62で
サンプリングホールドされる。
そして、減算出力と、サンプリングホールド回
路62の出力で基準信号を割算した出力との乗算
出力がサンプリングホールド回路24においてサ
ンプリングパルス発生回路44からのサンプリン
グパルスSP3(図示せずもパルスPiの第3のパル
スPi3(図示せず)に対応して発生れる)によりサ
ンプリングされ、トラツキング制御信号としてス
イツチ回路25の接点a側を介して出力端子26
に導出される。
この導出された制御信号はキヤプスタンモータ
に供給されてテープの移送量が制御されて、ヘツ
ド1Bがトラツク5A2と5B3、またヘツド1A
がトラツク5A3と5B4の夫々2本のトラツクに
わたつて走査するとき、第3図に破線TDで示す
ような走査軌跡を回転ヘツドが描くように制御さ
れる。
なお、上述の2倍速再生時においては、走査中
のトラツクの中央領域に記録されているパイロツ
ト信号のクロストークを利用する場合であるが、
第6図P〜Rに示すように、走査中のトラツクの
端部に記録されているパイロツト信号のクロスト
ークを利用してもよい。
例えば、期間tBでは走査中のトラツクの終り領
域で最後に現われるパイロツト信号PA11のクロス
トークを、ピークホールド回路21において、第
6図Pに示すようなパルスPiの第1のパルスPi1
でピークホールドし、一方期間tAでは走査中のト
ラツクの始め領域で最後に現われるパイロツト信
号PB7のクロストークを、ピークホールド回路2
1において、第6図Pに示すようなパルスPiの第
2のパルスPi2でピークホールドするようにする。
そして期間tBで、ピークホールド回路21の出
力を、サンプリングホールド回路22において、
サンプリングパルス発生回路44からの第6図Q
に示すようなサンプリングパルスSP1によりサン
プリングしてノーマル再生時と同様減算器23の
一方の入力端に供給すると共にパイロツト信号
PA11(トラツキング位相が略々−100度から100度
の場合)をピークホールド回路61でピークホー
ルドしてサンプリングホールド回路62でサンプ
リングホールドする。一方期間tAで、ピークホー
ルド回路21の出力を、サンプリングホールド回
路60において、サンプリングパルス発生回路4
4からの第6図Rに示すようなサンプリングパル
スSP2によりサンプリングして減算器23の他方
の入力端に供給すると共にパイロツト信号PB7(ト
ラツキング位相が略々−100度から100度の場合)
をピークホールド回路61でピークホールドして
サンプリングホールド回路62でサンプリングホ
ールドする。そして減算出力と、サンプリングホ
ールド回路62の出力で基準信号を割算した出力
との乗算出力を、サンプリングホールド回路24
において、サンプリングパルス発生回路44から
のサンプリングパルスSP3にりサンプリングし、
これをトラツキング制御信号として出力端子26
側へ導出するようにする。
なお、この際には、モード設定回路32からの
設定指令信号により、ウインド信号発生回路34
からは、第6図D及びEに示すようなウインド信
号S3及びSw4を発生させて、これ等の信号Sw3及び
Sw4の期間中に入つた信号S22の立ち上りのみを取
り出し、オア回路35の出力側に信号S23(第6図
K)を得るようにする。
また、このとき、選択器37では、設定回路3
9を選択して遅延時間tbを遅延回路36に対して
設定し、その出力側に信号S23より時間tbだけ遅
延した信号S24(第6図L)を発生し、これをパル
ス発生回路43に供給し、上述の第6図Pに示す
ようなパルスPiを得るようにする。
また、3倍速再生時においては、隣接するトラ
ツク5A,5Bがアジマス角の異なるものであつ
ても、3トラツクピツチで回転ヘツド1A,1B
が交互に走査するから、2倍速の場合のようにヘ
ツドがアジマスの異なるトラツクを走査すること
にならない。そこで、この例では第3図に二点鎖
線TTで示すような走査軌跡を回転ヘツドが描く
ように制御する。
今、例えばヘツド1Bが第3図において二点鎖
線TTをもつて示すようなトラツク5B3を含む走
査幅Wの範囲を走査するとすると、ヘツド1Bは
このトラツク5B3の両隣りのトラツク5A3,5
A2にまたがつて走査し、第3図に示すように領
域AT1においてはトラツク5B3のパイロツト信号
PA7と、両隣りのトラツク5A3のパイロツト信号
PB7及びトラツク5A2のパイロツト信号PB2とを
再生し、領域AT2においては両隣りのトラツク5
A3のパイロツト信号PB11及びトラツク5A2のパ
イロツト信号PB6と、トラツク5B3のパイロツト
信号PA11とを再生する。このときスイツチ回路1
9からのヘツド1Bの再生出力は通過中心周波数
0の狭帯域のバンドパスフイルタ20に供給され
て、第7図Jに示すようにその出力SFとしてはパ
イロツト信号のみが取り出され、これがピークホ
ールド回路21に供給される。
また、スイツチ回路19の出力SRがバンドパス
フイルタ29に上述同様供給され、こゝで第7図
Kに示すような消去用信号SE(代表的にはEA7
EA9,EA11)が取り出される。この信号SEは波形
整形回路30に供給されて第7図Lに示すような
信号S22とされ、その後立ち上り検出回路31に
供給され、こゝで、その立ち上りが検出されてゲ
ート回路331〜336に供給される。
また、3倍速再生時にはモード設定回路32か
らの設定指令信号によりウインド信号発生回路3
4からは、第7図D及びGに示すようなウインド
信号Sw2及びSw5が発生されてゲート回路332
び335にゲート信号として供給されており、従
つて、これ等ゲート回路の出力側には、ウインド
信号Sw2及びSw5の各期間中に夫々入つた信号S22
の立ち上りのみが実質的に取り出され、結果とし
てゲート回路332及び335の出力側にあるオア
回路35の出力側には、第7図Mに示すように、
信号S22の立ち上りに一致した狭幅の信号S23が得
られる。
この信号S23は遅延回路36に供給される。と
ころが、この場合ノーマル再生時同様信号S23
サンプリングしようとするパイロツト信号の中央
付近に一致しているので遅延する必要はなく、従
つてこの時選択器37による遅延回路36に対す
る遅延時間の設定はなされず、遅延回路36は、
第7図Nに示すように、信号S23に一致した信号
S24を発生する。
この信号S24はパルス発生回路43に供給され、
ここで信号S24に基づいて第7図Oに示すように、
検出しようとする各パイロツト信号に対応した一
対のパルスPiが形成され、サンプリングパルス発
生回路44及びピークホールド回路21に供給さ
れる。そして、サンプリングパルス発生回路44
からは、一対のパルスPiに基づいて第7図P及び
Qに示すようなサンプリングパルスSP1及びSP2
が発生されると共に図示せずもSP3に続く第3の
サンプリングパルスSP3が発生されて、夫々サン
プリングホールド回路22,60及び24に供給
される。
従つて、ヘツド1Bでトラツク5B3を走査中
には、第7図からも明らかなように、パルスPiの
第1のパルスPi1は矢印4T(第3図)で示す移送
方向とは逆側の隣接トラツク5A3のパイロツト
信号PB9のクロストークをピークホールド回路2
1においてピークホールドする状態となり、この
ときのピークホールド回路21の出力がサンプリ
ングホールド回路22に供給され、こゝで第1の
パルスPi1の立ち下りで発生されるサンプリング
パルスSP1によりサンプリングされ、進み位相の
トラツキング信号としてノーマル再生時と同様減
算器23の一方の入力端に供給される。
また、パルスPiの第2のパルスPi2はテープ移
送方向側の隣接トラツク5A2のパイロツト信号
PB4のクロストークをピークホールド回路21に
おいてピークホールドする状態となり、このとき
のピークホールド回路21の出力がサンプリング
ホールド回路60に供給され、こゝで、第2のパ
ルスPi2の立ち下りで発生されるサンプリングパ
ルスSP2によりサンプリングされ、減算器23の
他方の入力端に遅れ位相のトラツキング信号とし
て供給される。従つて、減算器23はパイロツト
信号PB9とPB4のクロストークにそれぞれ対応した
トラツキング信号を減算する。そして、減算出力
と、パイロツト信号PA9に対応したサンプリング
ホールド回路62の出力(ただし、トラツキング
位相が略々−100度から100度の場合)で基準信号
を割算した出力との乗算出力がサンプリングホー
ルド回路24に供給され、こゝでサンプリングパ
ルスSP3によりサンプリングされる。
したがつて、このサンプリングホールド回路2
4からは、乗算器67の出力がトラツキング制御
信号として得られ、これがスイツチ回路25の接
点a側を介して出力端子26より図示しないがキ
ヤプスタンモータに供給されてテープの移送量が
制御されて、中央の領域AT3のパイロツト信号
PB9とPB4を用いてヘツド1Bが第3図に二点鎖線
TTで示すような走査軌跡を描くように制御され
る。
また、その他のトラツクに付いても同様に行わ
れ、例えばトラツク5B3より3トラツク後のト
ラツク5A4をヘツド1Aから第3図の二点鎖線
TTの如く走査するときは、第7図Jの右側部分
に示すように、トラツク5A4のパイロツト信号
PB8,PB10,PB12と、その両隣りのトラツク5B5
及び5B4のパイロツト信号PA13,PA15,PA17及び
PA8,PA10,PA12のクロストークが得られるから
これ等のうち両隣りのトラツク5B5及び5B4
中央部分(領域AT3)に記録されているパイロツ
ト信号PA15及びPA10のクロストークをピークホー
ルド回路21で順次ピークホールドし、サンプリ
ングパルス発生回路44からサンプリングホール
ド回路22に供給されるサンプリングパルスSP1
によりパイロツト信号PA15のクロストークをサン
プリングしてトラツキング信号を得、これを次段
の減算器23に供給すると共にパイロツト信号
PA10のクロストークに対応したピークホールド回
路21よりの出力をサンプリングホールド回路6
0に供給してサンプリングパルスSP2によりサン
プリングしてトラツキング信号を得、これを減算
器23に供給する。そして、こゝで、パイロツト
信号PA15とPA10のクロストークに夫々対応したト
ラツキング信号を減算し、減算出力と、パイロツ
ト信号PB10に対応したサンプリングホールド回路
62の出力(ただし、トラツキング位相が略々−
100度から100度の場合)で基準信号を割算した出
力との乗算出力をサンプリングホールド回路24
に供給されるサンプリングパルスSP3でサンプリ
ングすることにより、ヘツド1Aに対するトラツ
キング制御信号を得ることができる。
なお、上述の3倍速再生時においては、走査中
のトラツクの中央領域に記録されているパイロツ
ト信号のクロストークを利用する場合であるが、
第7図R〜Tに示すように、走査中のトラツクの
端部に記録されているパイロツト信号のクロスト
ークを利用してもよい。
例えば、期間tBでは走査中のトラツクの始め及
び終り領域で夫々最後及び最初に現われるパイロ
ツト信号PB2及びPB11のクロストークをピークホ
ールド回路21において第7図Rに示すようなパ
ルスPiの第1のパルスPi1及び第2のパルスPi2
ピークホールドし、一方期間tAでは走査中のトラ
ツクの始め及び終り領域で夫々2番目に現われる
パイロツト信号PA8及びPA17のクロストークを、
ピークホールド回路21において、第7図Rに示
すようなパルスPiの第1のパルスPi1及び第2の
パルスPi2でピークホールドするようにする。
そして期間tBで、ピークホールド回路21の出
力(パイロツト信号PB2に対応)を、サンプリン
グホールド回路22においてサンプリングパルス
発生回路44からの第7図Sに示すようなサンプ
リングパルスSP1によりサンプリングして、ノー
マル再生時のトラツキングエラー信号との極性を
同じにするため、減算器23の他方の入力端に供
給し、また、パイロツト信号PB11に対応したピー
クホールド回路21の出力をサンプリングホール
ド回路60に供給してサンプリングパルス発生回
路44からの第7図Tに示すようなサンプリング
パルスSP2によりサンプリングして減算器23の
一方の入力端に供給する。そして減算出力と、パ
イロツト信号PA7,PA11に対応したサンプリング
ホールド回路62の出力(ただし、トラツキング
位相が−100度から100度の場合)で基準信号を割
算した出力との乗算出力を、サンプリングホール
ド回路24において、サンプリングパルス発生回
路44からのサンプリングパルスSP3によりサン
プリングし、これをトラツキング制御信号として
出力端子26側へ導出するようにする。また、期
間tAにおいてもパイロツト信号PA8及びPA17に対
して同様に動作を行う。
なお、この際には、モード設定回路32からの
設定指令信号により、ウインド信号発生回路34
からは、第7図C,E及びF,Hに示すようなウ
インド信号Sw1,SW3及びSw4,Sw6を発生させて、
これ等のウインド信号の期間中に入つた信号S22
の立ち上りのみを取り出し、オア回路35の出力
側に信号S23(第7図M)を得るようにする。
また、このとき、選択器37では、設定回路3
8を選択して遅延期間taを遅延回路36に対して
設定し、その出力側に信号S23より時間taだけ遅
延した信号S24(第7図N)を発生し、これをパル
ス発生回路43に供給し、上述の第7図Rに示す
ようなパルスPiを得るようにする。
また、本実施例では、上述の如く消去用信号E
の周波数1をアジマスロスの比較的多い値に予め
設定して記録するようにしているので、ヘツドか
らはそのアジマスと走査中のトラツクのアジマス
との関係は無視できなくなり、アジマスが異なれ
ば、つまり走査中のトラツクよりずれて隣接トラ
ツクに入るようになるとそれだけ消去用信号Eの
クロストーク成分は低減されたものとなる。
そこで、本実施例では、ヘツドのトラツクずれ
量が所定範囲内では、上述の如くトラツクずれ量
に応じたトラツキングエラー出力を検出してトラ
ツキング制御を行う通常の動作を行い、このトラ
ツクのずれ量が所定範囲を越すと、制御量をある
一定の電位Vc.c.に固定し、これによつて強制的に
ヘツドをトラツキング制御するようにする。この
ときの比較対象となる基準値は、ヘツドが同アジ
マスのトラツクを走査している時の隣接トラツク
の消去用信号E(逆アジマス)の再生出力と、ヘ
ツドが逆アジマスのトラツクを走査している時の
隣接トラツクの消去用信号E(同アジマス)の再
生出力のうち、レベルの高い方の再生出力より大
きくなるように最小値を決定し、ヘツドが同アジ
マスのトラツクを走査している時のそのトラツク
の消去用信号Eの再生出力より小さくなるように
最大値を決定し、この最小値と最大値の範囲の任
意の所に基準値を設定するようにする。
更に、この基準値の設定に付いて詳述するに、
通常ジツタ等の影響を考慮しないでこの基準値を
設定するには、例えば第3図において、ヘツド1
Bがトラツク5B2をジヤストトラツキングで走
査する際に、最大値が同アジマスの消去用信号
EA2の再生出力より小さく、また最小値が隣接ト
ラツク5A2又は5A1の逆アジマスの消去用信号
EB2又はEB1の再生出力より大きく且つヘツド1B
が1トラツク分ずれて逆アジマスのトラツク5
A2又は5A1をジヤストトラツキングで走査する
時の隣接トラツク5B3又は5B2の消去用信号EA7
又はEA2(共に同アジマス)の再生出力又は隣接ト
ラツク5B2又は5B1の消去用信号EA2又はEA1(共
に同アジマス)の再生出力より大きくなるよう決
め、この最大値と最小値の範囲内で基準値を設定
すればよい。
ところが、例えばジツタ等の影響があると、本
実施例の如く消去用信号Eの記録時間が少くとも
パイロツト信号Pの記録時間より短かくないと
(本実施例では1/2tP相当)、走査中のトラツクに
隣接する両トラツクの消去用信号Eが一部重複し
てしまい、消去用信号Eの始端を検出できないの
で、セルフロツクを形成出来ず、トラツキング制
御に誤動作を生じるおそれがある。
例えばジツタ等の影響により消去用信号EA7
終端部と消去用信号EA2の始端部が重複するよう
な関係になると、ヘツド1Bが1トラツク分ずれ
て逆アジマスのトラツク5A2をジヤストトラツ
キングで走査したときに同アジマスである消去用
信号EA7とEA2の再生出力の加算されたものが検出
されることになる。従つて、上述の如く基準値の
最小値の条件の1つであるEA7又はEA2の再生出力
より大きくなるように決めても誤動作の原因とな
り、よつて、この場合、最小値は少くとも上述の
消去用信号EA7とEA2の再生出力の加算値より大き
くする必要があり、それだけ、比較回路51にお
ける基準値を設定する範囲が狭くなることにな
る。
そこで、本実施例では、上述の如く消去用信号
Eの記録の仕方を、その始端が隣接トラツクのパ
イロツト信号Pの中央付近に位置するようにする
と共に少くとも終端が当該パイロツト信号Pの終
端付近で終るようにする、つまり消去用信号Eの
記録時間が、少くともパイロツト信号Pの記録時
間より短かくなるようにして、上述の消去用信号
E同士の重複を避けているわけである。従つて、
本実施例では、これ等重複した消去用信号E同士
の重複をも考慮した基準値の設定をする必要がな
くなり、最小値の方を広くとれるので、たとえジ
ツタ等の影響があつても、基準値の設定範囲を大
きくとれることになる。
因みに、本実施例では、基準値の最小値は、ヘ
ツドが同アジマスのトラツクを走査している時の
隣接トラツクの消去用信号E(逆アジマス)の再
生出力と、ヘツドが1トラツク分ずれて逆アジマ
スのトラツクを走査している時の隣接トラツクの
消去用信号E(同アジマス)の再生出力のうち、
レベルの高い方の再生出力より大きくなるように
決定し、最大値は上述同様決定してやればよい。
なお、時間1/2tP内のジツタの影響は機械的に
十分吸収し得るようにしておく。
従つて、検出される消去用信号Eのクロストー
ク出力が、この基準値を越えるようであれば、上
述の如く信号S23が発生されて、これに基づいて
サンプリングパルスSP1,SP2,SP3が形成され
るも、基準値以下であればもはやヘツドは逆トラ
ツクを走査中で信号S23は発生されず、従つてサ
ンプリングパルスSP1,SP2,SP3も形成されな
い。
そこで、本実施例では基準値を境にして、消去
用信号Eのクロストーク出力がこの値以下であれ
ば、もはやヘツドは大幅にトラツクずれを起して
いると見做し、強制的にヘツドを正しい位置へシ
フトしてやるようにする。
この動作を行うのが第1図に示す比較回路51
以降の回路である。次のこの回路動作を第8図を
参照し乍ら説明する。
いま、比較回路51の一方の入力側にフイルタ
29からの第8図Bに示すような信号S30が供給
されると、この信号SEは比較回路51の他方の入
力側に供給される基準電源52からの基準値と比
較され、信号SEが基準値より大きいと、比較回路
51の出力側には第8図Cに示すような信号S25
が発生されてフリツプフロツプ回路53にラツチ
パルスとして供給される。一方、この信号S25
発生に先だつて立ち下り検出回路54により切換
信号S1′(第8図D)の立ち下りが検出されてそ
の出力側に第8図Eに示すような信号S26が発生
されてフリツプフロツプ回路53が第8図Hに示
すようにリセツトされる。また、フリツプフロツ
プ回路53の入力端子Dはインバータ55で反転
された第8図Fに示すような切換信号S1′が供給
されており、従つてフリツプフロツプ回路53は
信号S25(ラツチパルス)が供給された時点でその
出力側に第8図Hに示すように高レベルHの信号
S28を発生し、次段のフリツプフロツプ回路57
に供給する。
また、立ち上り検出回路56により切換信号
S1′の立ち上りが検出されて、その出力側に第8
図Gに示すような信号S27が出力され、フリツプ
フロツプ回路57のクロツク端子に供給される。
この時点でフリツプフロツプ回路57の出力側に
は第8図Iに示すように高レベルの信号S29が発
生され、スイツチ回路25へ切換制御信号として
供給される。スイツチ回路25は、こゝでは信号
S29が高レベルの時は接点a側に接続されるよう
になされているので、もつて出力端子26には、
サンプリングホールド回路24側よりのトラツキ
ング制御信号が導出される。
一方、信号SEが基準値以下であれば、比較回路
51の出力側には信号S25が発生されないので、
フリツプフロツプ回路53は信号S26にリセツト
されたまゝで、その出力信号S28は第8図Hに破
線で示すように低レベルLに維持されている。こ
の状態では、フリツプフロツプ回路57の出力信
号S29も第8図Iに破線で示すように高レベルに
ある。
そして、切換信号S1′の立ち上りで検出回路5
6より信号S27(第8図G)が供給されると、フリ
ツプフロツプ回路57の出力信号S29は第8図I
に破線で示すように高レベルより低レベルに変化
し、この低レベルの信号S29がスイツチ回路25
に供給され、スイツチ回路25は接点b側に切換
わる。この結果出力端子26には端子58より一
定の電位Vc.c.をもつた信号が導出され、この信号
が図示せずもキヤプスタンサーボ系に供給され、
トラツキング制御がなされる。
例えば一定の電位Vc.c.が正の場合、キヤプスタ
ンサーボ系を介してテープの送りは早目られるの
で、実質的にヘツドは自己のアジマスに対応した
次のトラツクに移つて正常なトラツキング動作を
行い、また電位Vc.c.が0の場合、テープの送りは
遅くさせられるので、実質的にヘツドは現在走査
中のトラツクに引き戻されるような形となり、こ
れによつて正常なトラツキング動作に入つてゆく
ことになる。
このようにして、本実施例では、アジマスロス
がある周波数をパイロツト信号に用いても、この
パイロツト信号ピークホールドすることにより、
テープ、ヘツドの異なりに依存せずに、Sカーブ
の傾きを一定にし、その直線部分を拡大すること
ができる。
また、本実施例では、パイロツト信号の消去用
信号Eをアジマスロスの比較的多い周波数のもの
とし、これをパイロツト信号の位置出し信号とし
て兼用するようにしたので、いわゆるセルフクロ
ツクの抜き出しの回路構成が簡略化されると共に
その性能をも向上できる。
また、本実施例では、再生時、トラツクの記録
されている消去用信号Eの再生出力の始端を実質
的に基準としてパイロツト信号を検出してサンプ
リングパルスを自己発生する、つまり、サンプリ
ングパルスとしてのセルフクロツクを実質的にト
ラツクパターン上から発生するようにしたので、
オフセツトの如きパルスPGを基準とした場合の
悪影響がなくなる。
また、アジマスロスの効く周波数を有する消去
用信号Eのクロストーク出力が基準値以下のとき
は、強制的に一定の電位に制御量を固定してヘツ
ドのトラツキング制御を行うようにしたので、精
度の高いトラツキング制御が可能となる。
また、各ヘツドの走査期間毎に上述の如くサン
プリングパルスを発生してトラツキング位置を検
出する、つまりサンプリングパルスとしてのセル
フクロツクを各ヘツドが実質的にトラツクパター
ン上でその都度発生し、1トラツク夫々トラツキ
ング位置を検出するので、ジツタの影響もなくな
る。
更に各再生モードにおいて、パイロツト信号の
検出位置は、実質的にその消去用信号Eのエツジ
を利用するか、またはこのエツジからの遅延時間
を切換えてやればよいので、大部分の回路構成を
共通化できる。
更にパイロツト信号の位置を検出する消去用信
号Eの始端が隣接するトラツクのパイロツト信号
の中央付近に位置するような記録の仕方を行つて
いるので、わざわざ消去用信号Eの始端を上記パ
イロツト信号の中央付近に位置させるべく遅延を
行うような回路等が不要となり、それだけ回路構
成が簡略化される。また消去用信号Eの記録時間
は少くともパイロツト信号Pの記録時間より短か
くなるようにしているので、隣接するトラツクの
消去用信号Eが所定の間隔をもつて保持され、従
つてジツタ等の影響で記録された消去用信号Eが
実質的に隣接トラツク間で重複するようなことが
なく、もつて比較回路51における基準値の設定
範囲に余裕をもたせることができる。
第12図はこの発明の第2実施例を示すもの
で、同図において第1図と対応する部分には同一
符号を付し、その詳細説明は省略する。
AGCをかけるのに、上述の実施例では、走査
中のトラツクのパイロツト信号及び隣接トラツク
のパイロツト信号のクロストークのピーク値を利
用したのに対し、本実施例では、走査中のトラツ
クのパイロツト信号の位置を検出するための位置
出し信号のピーク値を利用する。
このため、ピークホールド回路61の入力側を
バンドパスフイルタ29の出力側に接続し、この
バンドパスフイルタ29の出力側に得られる信号
SE(第13図C)をピークホールド回路61に供
給するようにする。
従つて、バンドパスフイルタ29の出力SEすな
わち位置出し信号がピークホールド回路61へ供
給され、そのピーク値がホールドされる。この結
果ピークホールド回路61の出力側には第13図
Dに示すような信号S30が得られる。この信号S30
は、サンプリングホールド回路62に供給され、
こゝで、パルス発生器12からの第13図Eに示
すようなパルスPGに同期してパルス発生器63
より発生される第13図Fに示すような信号S31
によりサンプリングされる。この結果サンプリン
グホールド回路62の出力側には第13図Hに示
すような信号S33が供給される。なお、ピークホ
ールド回路61のピークホールド状態は、パルス
発生回路63からの信号S31に応答して遅延回路
64より所定の遅延時間t後発生される第13図
Gに示すような信号S32によつて解除される。
サンプリングホールド回路62からの信号S33
は割算器66に供給され、これによつて基準信号
発生回路65からの基準信号が割算されて乗算器
67の他方の入力端に供給される。この結果、乗
算器67の出力側には、テープや回転ヘツドのバ
ラツキ等によつてパイロツト信号のクロストーク
にレベル変動があつても、常に一定レベルの出力
が得られる。
このことを第14図及び第11図を参照して詳
述する。第14図はトラツキングの位相と、走査
中のトラツクの位置出し信号出力及び隣接トラツ
クの位置出し信号のクロストーク出力の関係の一
例を示すもので、同図において、fEはサンプリン
グホールド回路62側に得られる走査中の位置出
し信号の出力(例えば第13図CのEA2相当)fE1
はサンプリングホールド回路22側に得られる隣
接トラツクの位置出し信号のクロストーク(例え
ば第13図CのEB2相当)、fE2はサンプリングホ
ールド回路60側に得られる隣接トラツクの位置
出し信号のクロストーク(例えば第13図Cの
EB1相当)を夫々表わしている。トラツキングの
位相が0度の時回転ヘツドはトラツク上をずれる
ことなく正確に走査しており、この0度を中心に
して出力fEは±45度までは或る一定の値にある
も、これをはずれると或る傾斜をもつて直線的に
降下し、クロストークfE1,fE2は夫々−45度から
180度及び45度から−180度の間で低いレベルで定
位する。従つて、例えばトラツク5B2を走査中
には、ピークホールド回路61において、トラツ
キング位相の−180度から180度の範囲にわたり、
走査中のトラツク5B2の位置出し信号EA2,EA4
EA6がピークホールドされる。
そして、上述の如きテープの特性や回転ヘツド
の感度等のバラツキによる悪影響を防止するため
に、本実施例では、サンプリングホールド回路6
2の出力側に得られる走査中のトラツクの位置出
し信号の出力fEを割算器66に供給し、こゝで基
準信号発生回路65からの基準信号を、供給され
たパイロツト信号の出力fEで割算し、乗算器67
に供給して減算器23からの減算出力と乗算する
ようにする。
いま、これをfE,fP1,fP2に関して表わすと次
式で表わされる。
Ref/fE×(fP2−fP1) ……(7) 上記(7)式において、Refは基準信号発生回路6
5からの基準信号のレベル(例えば第14図にお
ける出力1.0相当)、fEはサンプリングホールド回
路62の出力レベル(fP2−fP1)は減算器23出
力レベルである。そして、上記(7)式において、ト
ラツキングの位相が−45度から45度の間では、第
14図からもわかるように、fEが略Refに等しい
ので、上記(7)式は Ref/Ref×(fP2−fP1)=(fP2−fP1) ……(8) となる。すなわち、乗算器67の出力は−45度か
ら45度の間では(fP2−fP1)に関連して直線的に
変化する。
また、トラツキングの位相が45度から180度ま
での間では、第10図からもわかるように、fP1
=0であるので上記(7)式は Ref/fE×fP2 ……(9) となる。そして、この(9)式よりfEが小さくなるに
つれて上記(9)式の計算値は大きくなる。すなわち
45度から180度までの間は、AGCによる補正がな
され、乗算器67の出力は直線的に変化する。
また、トラツキング位相が−45度から−180度
までの間では、第10図からもわかるように、
fP2=0であるので上記(7)式は Ref/fE×(−fP1) ……(10) となる。そして、この(10)式よりfEが小さくなるに
つれて上記(10)式の計算値は大きくなる。すなわち
−45度から−180度までの間では、AGCによる補
正がなされ、乗算器67の出力は直線的に変化す
る。
これ等を図示すると、第11図の実線cのよう
に表わされる。なお、この場合も破線cは0度か
ら180度までのみ示されるが、0度から−180度に
付いても略々同様の特性となる。
このようにして本実施例では、第11図の破線
bと実線cの対比からもわかるように、上述の実
施例より更にSカーブの直線性を拡大することが
でき、より安定したトラツキングサーボが可能と
なる。因みに、本実施例による直線性は、第11
図では示されていないが、−180度から180度にわ
たつて保持され、第11図に破線dで示す理想的
な特性に略々近いものとなる。
第15図はこの発明の第3実施例を示すもの
で、同図において、第1図と対応する部分には同
一符号を付し、その詳細説明は省略する。
AGCをかけるのに、上記第1実施例では、走
査中のトラツクのパイロツト信号及び隣接トラツ
クのパイロツト信号のクロストークのピーク値を
利用したのに対し、本実施例では、走査中のトラ
ツクのパイロツト信号のみピーク値を利用する。
それには隣接トラツクのパイロツト信号のクロ
ストーク(走査中のトラツクのパイロツト信号に
対して逆アジマス)は除去して走査中のトラツク
のパイロツト信号のみを抽出する工夫が必要にな
る。そこで考えられるのは、位置出し信号が先に
検出されて同アジマスのパイロツト信号が必ず後
に来るようなパターンで、第3図で云えば、トラ
ツク5Bの領域AT2に記録されているパターン及
びトラツク5Aの領域AT1とAT3に記録されてい
るパターンを利用するようにすることである。ト
ラツク5B2と5A2を走査中の場合を示す第16
図の場合で云えば、期間tB中(図面の左側部分)
の位置出し信号EA6とパイロツト信号PA6、期間tA
中(図面の右側部分)の位置出し信号EB2,EB4
パイロツト信号PB2,PB4の関係がこの条件を満足
する。
そのために、ウインド信号Sw3〜Sw5(第16図
D〜F)をオア回路68を介してアンド回路69
に供給し、このアンド回路69がゲートを開いて
いる間オア回路35からの位置出し信号の立ち上
りに一致する信号S23(第16図G)を通し、その
出力側に第16図Hに示すような信号S24を得る。
この信号S24はパルス発生回路63及び遅延回路
64に供給され、遅延回路64はその出力側に第
16図Iに示すように信号S24より所定時間t3
け遅延した信号S31を発生し、これがサンプリン
グパルスとしてサンプリングホールド回路62へ
供給される。
ピークホールド回路61はバンドパスフイルタ
20からの走査中のトラツクのパイロツト信号
PA6,PB2,PB4を順次ピークホールドし、その出
力側に第16図Jに示すような信号S30を発生す
る。また、パルス発生回路63より、第16図K
に示すように、信号S34より所定時間t4だけ遅延
して立ち下り所定時間t5後に立ち上る信号S32
ピークホールド回路61に供給され、これによつ
てピークホールド状態が解除される。
ピークホールド回路61からの信号S30はサン
プリングホールド回路62に供給され、上述の如
く信号S31でサンプリングされホールドされて、
その出力側には第16図Lに示すような信号S33
が得られる。
サンプリングホールド回路62からの信号S33
は、上述同様割算器66に供給され、これによつ
て基準信号発生回路65からの基準信号が割算さ
れて乗算器67の他方の入力端に供給される。こ
の結果、乗算器67の出力側には、テープの特性
や回転ヘツドの感度等のバラツキによつてパイロ
ツト信号のクロストークにレベル変動があつて
も、常に一定のレベルの出力が得られる。
そして、この場合のトラツキング位相とパイロ
ツト信号の関係は、走査中のパイロツト信号のみ
を考えればよいので、第10図において、クロス
トークfP1,fP2の徐かれた出力fPのみを考えれば
よい。換言すれば位置出し信号に関係する第14
図の出力fEと同様の補正の仕方となる。上記(7)式
〜(10)式に関連して云えば、各式における位置出し
信号の出力fEの代りにパイロツト信号の出力fP
入れ替つたのと等価と見ることができる。従つ
て、この場合のSカーブの特性は第11図に示す
実線c、すなわち位置出し信号のピーク値を利用
する場合と等価となる。
このようにして本実施例でも、直線性は−180
度から180度にわたつて保持され、第11図に破
線dで示す理想的な特性に略々近いものとなり、
より安定したトラツキングサーボが可能となる。
なお、上述の実施例において、周波数の異なる
複数個の位置出し信号が記録されている場合もど
うように適用でき、その場合にはバンドパスフイ
ルタ29の周波数特性を周波数の異なる位置出し
信号の再生レベルに応じて同じレベルとなるよう
に変えてやればよい。
発明の効果 上述の如くこの発明によれば、パイロツト信号
やその位置出し信号等トラツキング制御信号のレ
ベルの最大値(ピーク値)を検出し、この検出出
力と基準信号を比較し、その比較出力により伝送
系の増幅率を調整するようにしたので、Sカーブ
傾きはテープの特性やヘツドの感度によらず一定
となり、トラツキングサーボ系を安定にすること
が可能となる。また、パイロツト信号はアジマス
ロスが若干あつても直線性の保てる部分は拡大
し、オフトラツク状態にあつてもサーボ系は安定
する。また、直線部分が拡大され、傾きが一定に
なることにより、トラツキングを自由に電圧基準
でオフトラツクすることが可能となり、例えばト
ラツキング状態を故意にずらしたい場合の利用が
あるときは好適である。
また、回転ヘツドによつて記録トラツクを走査
する際に、隣接トラツクのパイロツト信号の中央
付近にその始端を有し、且つパイロツト信号の記
録信号時間より短かくなるように記録されている
アジマスロスの比較的多い周波数を有する消去用
信号Eの始端を基準としてこのパイロツト信号を
検出するパルス信号を形成し、その検出出力に基
づくトラツキング制御信号によつて回転ヘツドの
トラツキング制御を行うと共に消去用信号Eの再
生出力が基準値以下のときは、或る一定の電位に
制御量を固定して回転ヘツドのトラツキング制御
を行うようにしたので、装置に機械的経時変化や
温度変化或いはジツタがあつても、何等それ等の
影響を受けることなく、再生時に、記録時と装置
が異なつてもノーマル再生時又は変速再生時にお
けるトラツキング制御を精度良く行うことがで
き、機器相互間の互換性を図ることができる。
また、トラツキング制御用のパイロツトの位置
を検出するための消去用信号Eが隣接するパイロ
ツト信号の中央付近に始端を有するように記録さ
れているので、斯る始端をパイロツト信号の中央
付近に位置するように遅延させる回路等が不要と
なり、それだけ回路構成が簡略化される。
更に消去用信号Eの記録時間は少くともパイロ
ツト信号Pの記録時間より短かくなるようにな
し、隣接するトラツクの消去用信号E同士が所定
の間隔をもつて離間されるようにしているので、
隣接するトラツクの消去用信号Eが隣接して記録
される場合より、比較回路51における基準値の
設定範囲を拡大でき、またジツタの影響も軽減さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第一実施例を示す回路構成
図、第2図は第1図で使用される回転ヘツド装置
の一例を示す図、第3図はこの発明の記録トラツ
クパターンの概要を示す図、第4図は第1図にお
ける記録動作の説明に供するための信号波形図、
第5図は第1図におけるノーマル再生動作の説明
に供するための信号波形図、第6図は第1図にお
ける2倍速再生動作の説明に供するための信号波
形図、第7図は第1図における3倍速再生動作の
説明に供するための信号波形図、第8図及び第9
図は第1図における再生動作の説明に供するため
の信号波形図、第10図、第11図及び第14図
はこの発明の説明に供するための線図、第12図
及び第15図は夫々この発明の他の実施例を示す
回路構成図、第13図及び第16図は夫々第12
図及び第15図の動作説明に供するための信号波
形図である。 1A,1Bは回転磁気ヘツド、2は磁気テー
プ、6はパイロツト信号の発振器、6A,6Bは
消去用信号の発振器、7,7A,7Bは記録波形
発生回路、16,17A〜17E,36,64は
遅延回路、8A,8Bはエツジ検出回路、20,
29はバンドパスフイルタ、21,61はピーク
ホールド回路、22,24,62はサンプリング
ホールド回路、23は減算器、25はスイツチ回
路、30は波形整形回路、31は立ち上り検出回
路、32はモード設定回路、331〜336はゲー
ト回路、34はウインド信号発生回路、37は遅
延時間設定選択器、38,39は遅延時間設定回
路、43,63はパルス発生回路、44はサンプ
リングパルス発生回路、65は基準信号発生回
路、66は割算器、67は乗算器である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 デイジタル信号が時間軸圧縮されて複数個の
    回転ヘツドによつて斜めのトラツクにガードバン
    ドを形成しない状態で記録された記録媒体よりデ
    イジタル信号を再生するデイジタル信号の再生装
    置のトラツキング制御回路において、隣接するト
    ラツクのトラツキング用パイロツト信号をパルス
    信号によりサンプリングするサンプリング手段
    と、サンプリングされた隣接するトラツクのトラ
    ツキング用パイロツト信号の差をとる減算手段
    と、該減算手段の出力を駆動系に伝送する伝送系
    と、再生されたトラツキング用パイロツト信号の
    レベルの最大値を検出する検出手段と、該検出手
    段の出力信号により基準信号を割算する割算手段
    とを備え、該割算手段の出力に応じて上記伝送系
    の増幅率を増加調整し、サーボ利得が一定となる
    ようにしたことを特徴とするトラツキング制御回
    路。
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