JPH0570218B2 - - Google Patents

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JPH0570218B2
JPH0570218B2 JP59172586A JP17258684A JPH0570218B2 JP H0570218 B2 JPH0570218 B2 JP H0570218B2 JP 59172586 A JP59172586 A JP 59172586A JP 17258684 A JP17258684 A JP 17258684A JP H0570218 B2 JPH0570218 B2 JP H0570218B2
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signal
circuit
track
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Kentaro Odaka
Hiroshi Sugiki
Yoshimoto Oomura
Takashi Oomori
Makoto Yamada
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Sony Corp
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Publication of JPH0570218B2 publication Critical patent/JPH0570218B2/ja
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は例えば映像信号やオーデイオ信号を
PCM信号化し、これを単位時間ずつ回転ヘツド
により記録媒体上に1本ずつの斜めのトラツクと
して記録し、これを再生する場合等に用いて好適
なデイジタル信号の再生装置に関する。
背景技術とその問題点 ヘリカルスキヤン型の回転ヘツド装置によつ
て、磁気テープ上に映像信号やオーデイオ信号を
単位時間分毎に1本ずつの斜めトラツクを形成し
て記録し、これを再生する場合に、映像信号やオ
ーデイオ信号をPCM化して記録再生することが
考えられている。これはPCM化すれば高品位の
記録再生ができるからである。
この場合において、再生時、記録トラツク上を
正しく回転ヘツドが走査するようにするトラツキ
ング制御は、従来は、固定の磁気ヘツドによつて
テープの幅方向の一端側に記録されているコント
ロール信号を上記固定ヘツドで再生し、この再生
コントロール信号と回転ヘツドの回転位相とが一
定位相関係となるようにすることにより行つてい
るのが通常である。
しかし、この方法ではトラツキング制御用に特
に固定の磁気ヘツドを設けなければならない。
このような固定の磁気ヘツドを設けることは、
記録再生装置を小型化したい場合に、その取付場
所等の関係で不都合を来たす。
そこで、この固定ヘツドを用いずに再生用回転
ヘツドの再生出力のみを利用してその回転ヘツド
のトラツキング制御を行う方法が、本出願人によ
つて、先に提案された。
この方法は、PCM信号は時間軸の圧縮・伸長
が容易であり、したがつて、アナログ信号のよう
に信号を常に時間的に連続されて記録再生する必
要はなく、そこで、1本のトラツクに領域を分け
てこのPCM信号と、これとは別個の信号を記録
することが容易にできることに着目してなされた
ものである。
すなわち、PCM信号を時間軸圧縮して複数個
の回転ヘツドによつて斜めにトラツクをガードバ
ンドを形成しない状態で記録媒体上に形成して記
録する際に、各トラツクの長手方向にPCM信号
とは記録領域として独立にトラツキング用パイロ
ツト信号を複数個記録し、再生時、走査幅がトラ
ツクの幅より広い回転ヘツドによつて記録トラツ
クを走査し、回転ヘツドが走査中のトラツクの両
隣りのトラツクからのパイロツト信号の再生出力
によつて回転ヘツドのトラツキングを制御するも
のである。
そして、このトラツギング用パイロツト信号を
記録、再生する際の基準となる信号は、共に、回
転ヘツドの回転駆動用モータの回転に同期して得
られる回転ヘツドの回転位相を示す30Hzのパルス
信号PGが使用されている。
ところが、このように再生時も、トラツキング
用パイロツト信号を再生する際の検出位置基準と
してPG信号を使用すると、装置の機械的経時変
化や温度変化等により、PG信号の基準位置がず
れ、再生時に一種のトラツキング誤差の定常量
(オフセツト)として現われる。
このために、再生時、記録時と同様のタイミン
グでトラツキング用パイロツト信号を再生し、回
転ヘツドを制御することが困難となり、特に機器
相互間の互換性がとれなくなる不都合がある。
また、PG信号を基準にしてヘツドの1回転期
間にわたりトラツキング用パイロツト信号の再生
出力を得るサンプリングパルスを形成するように
しているので、その誤差分が積分されたかたちで
増大していわゆるジツタの影響を受け、サンプリ
ングパルスの位置がずれてくる不都合がある。
また、回転ヘツド方式の記録再生装置では、ト
ラツキング制御を考えるとき、ノーマル再生だけ
ではなく、テープ速度を記録時とは異ならせる可
変速再生の場合を考慮しなければならない。
発明の目的 この発明は、斯る点に鑑み、ノーマル再生時は
勿論変速再生時において、装置の機械的経時変化
や温度変化或いはジツタの影響を受けることな
く、トラツキング用パイロツト信号を確実に再生
して回転ヘツドを正しく制御し、機器相互間の互
換性を図ることができると共に複数の再生速度を
切換えて再生を行う際の回路構成を簡略化できる
デイジタル信号の再生装置を提供するものであ
る。
発明の概要 この発明は、デイジタル信号を複数個の回転ヘ
ツドによつて斜めのトラツクをガードバンドを形
成しない状態で記録媒体上に形成して記録し、こ
れを再生する方法において、上記各トラツクの長
手方向に上記デイジタル信号とは記録領域として
独立にトラツキング用パイロツト信号を複数個記
録すると共に隣接トラツクの上記パイロツト信号
の中央付近に始端を有し且つアジマスロスの比較
的多い周波数を有する複数個の位置出し信号を少
くとも上記パイロツト信号の記録時間より短かく
なるように夫々記録し、再生時、走査幅が上記ト
ラツクの幅より広い回転ヘツドによつて上記記録
トラツクを走査する際に、上記位置出し信号に応
じてパルス信号を形成し、このパルス信号の期間
中上記回転ヘツドが走査中の関連するトラツクか
ら上記パイロツト信号を検出し、この検出出力に
よつて上記回転ヘツドのトラツキング制御を行う
と共に上記位置出し信号がある一定区間で検出さ
れず且つ上記デイジタル信号(PCM信号)のエ
ラー量が或る規定量より大きいか又は上記回転ヘ
ツドからの再生出力レベルが或る規定量以下のと
きは上記検出出力に代えて一定の電位により上記
回転ヘツドのトラツキング制御を行うように構成
したもので、これにより、装置の機械的経時変化
や温度変化或いはジツタに何等影響されることな
く、確実にトラツキング用パイロツト信号を再生
して回転ヘツドのトラツキング制御を行うことが
でき、機器相互間の互換性を図ることができる。
また、複数の再生速度を切換えて再生を行う際の
回路構成を簡略化できる。
実施例 以下、この発明の一実施例を第1図〜第11図
に基づいて詳しく説明する。
第1図は本実施例の回路構成を示すもので、こ
こでは、この発明に直接関係するトラツキング用
パイロツト信号及び消去用信号を記録し、これを
ノーマル再生と変速再生例えば2倍速及び3倍速
を切換えて再生する回路構成のみを示しており、
記録情報である例えばPCM信号の記録、再生の
回路構成に付いては省略されている。
同図において、1A,1Bは回転ヘツド、2は
記録媒体としての磁気テープである。回転ヘツド
1A及び1Bは、第2図に示すように、等角間
隔、つまり180度の各間隔を保つてドラム3の周
辺部に配置される。一方、磁気テープ2がテープ
案内ドラム3の周辺のその180度角範囲よりも狭
い例えば90度角範囲にわたつて巻き付けられる。
そして、回転ヘツド1A及び1Bが1秒間に30回
転の割合で矢印4Hの方向に回転させられるとと
もにテープ2が矢印4Tで示す方向に所定の速度
で走行されて、回転ヘツド1A及び1Bにより磁
気テープ2上に、第3図に示すような斜めの1本
ずつの磁気トラツク5A,5Bが例えばいわゆる
重ね書きの状態で形成されるようにされる。すな
わち、ヘツドギヤツプの幅(走査幅)Wはトラツ
ク幅よりも大きくされている。この場合、ヘツド
1A及び1Bのギヤツプの幅方向はその走査方向
に直交する方向に対して互いに異なる方向となる
ようにされる。つまり、いわゆるアジマス角が異
なるようにされる。
そして、2個の回転ヘツド1A,1Bがテープ
2に対して共に対接しない期間(これはこの例で
は90個の角範囲分の期間である)が生じ、この期
間を利用して記録時は冗長データの付加、再生時
は訂正処理等をするようにすれば装置の簡略化が
図れる。
6はトラツキング用パイロツト信号Pを発生す
る発振器であつて、パイロツト信号Pは、例えば
その周波数0はアジマスロスの比較的多い値、す
なわちアジマスロスの効く周波数例えば二百kHz
程度とされ、且つ、比較的高レベルで記録され
る。なお、このパイロツト信号Pの周波数は、ト
ラツキング位相ずれ対パイロツト再生出力の直線
性が保証できれば、むしろアジマスロスの比較的
少ない周波数である方が好ましい。また、6Aは
パイロツト信号の消去用信号Eを発生する発振器
であつて、消去用信号Eは、以前に記録されてい
たテープに、後に、これに重ねて前の記録情報を
消去しつつ新たな記録をなすとき、記録トラツク
が必ず前の記録トラツクと一致するとはかぎらな
いから前に記録されていたパイロツト信号を消去
する必要があるため使用されるもので、その周波
1は、パイロツト信号の周波数0とは実用的に
離れた例えば700kHz前後のものであつて、かつ、
アジマスロスの比較的多い周波数とされる。ま
た、その記録レベルもパイロツト信号Pを実用上
消去できるものとされる。そして、この消去用信
号Eがこの発明ではパイロツト信号の位置を検出
するための位置出し信号として使用される。
また、6Bは上述の消去用信号Eとは別な消去
用信号E0を発生する発振器であつて、この消去
用信号E0は、これによりパイロツト信号P及び
消去用信号Eを重ね書きしたとき、これ等信号P
及びEの消去率が高いものが好ましく、その周波
2としては例えば2MHz程度のものが使用され
る。
7,7A及び7Bは記録波形発生回路であつ
て、後述されるパルスPGに関連した遅延信号の
アツジ例えば立下りを検出するエツジ検出回路8
A,8Bからの夫々出力に応答し、発生回路7及
び7Aは発振器6及び6Bからのパイロツト信号
に基づき、1トラツク当り何個のパイロツト信号
P及び消去用信号E0を如何ような配列で挿入す
るかに応じて所定時間tp(tpは各パイロツト信号
及び消去用信号E0の記録時間、但し消去用信号
E0の1つの記録領域当りの記録時間はトラツク
5Aでは連続して時間tp、トラツク5Bでは離間
した2箇所の時間を合わして時間tpとする)を有
するパイロツト信号P及び消去用信号E0を、ま
た発生回路7Bは発振器6Aからの消去用信号E
に基づき、1トラツク当り何個の消去用信号Eを
如何ような配列で挿入するかに応じて所定時間1/
2tpを有する消去用信号Eを、所定間隔T1で発生
する。8Fは発生回路7,7A及び7Bの出力を
論理的に処理するオア回路である。9は回転ヘツ
ド1A及び1Bを切換えるためのスイツチ回路で
あつて、タイミング信号発生回路10からの切換
信号S1(第4図A)によつて切換えられる。この
タイミング信号発生回路10には、パルス発生器
11からの回転ヘツド1A,1Bの回転駆動用モ
ータ12の回転に同期して得られる回転ヘツド1
A,1Bの回転位相を示す30HzのパルスPGが供
給されている。また、パルスPGにタイミング信
号発生回路10からの30Hzのパルスとが位相サー
ボ回路13に供給されて、サーボ出力によりモー
タ12の回転位相が制御される。
タイミング信号発生回路10からの切換信号S1
により切換えられたスイツチ回路9からのパイロ
ツト信号等は、アンプ14A又は14Bで増幅さ
れた後夫々スイツチ回路15A又は15Bの接点
R側を介して回転ヘツド1A又は1Bに供給さ
れ、磁気テープ2上に記録される。スイツチ回路
15A及び15Bは記録時は接点R側に接続さ
れ、再生時にはP側に切換えられる。
また、タイミング信号発生回路10からの出力
信号S2(第4図C)が遅延回路16に供給され、
こゝで回転ヘツド1A,1Bとパルス発生器11
の取付位置の間隔等に相当した遅延がなされた
後、エツジ検出回路8Aの入力側に供給されてパ
イロツト信号の記録基準としてのエツジ例えば立
ち下りが検出される。なお、遅延回路16で遅延
された信号S3(第4図D)の立下りは一回転期間
中の最初のヘツドがテープに当接する時間と一致
するようになされている。
また、17A,17B,17C,17D及び1
7Eは夫々遅延時間T1(1トラツク上に記録され
るパイロツト信号P、消去用信号E及びE0
夫々間隔に相当する時間)、T2(2T1)、T(ヘツド
の半回転期間に相当する時間)、tp及び1/2tpを有
する遅延回路である。遅延回路16からの信号S3
(第4図D)が夫々遅延回路17A〜17Cに供
給される。遅延回路17Aからの信号S4(第4図
E)はエツジ検出回路8Aに供給され、遅延回路
17Bからの信号S5(第4図F)はエツジ検出回
路8Bに供給され、遅延回路17Cからの信号S6
(第4図G)は直接エツジ検出回路8Bに供給さ
れると共に、夫々遅延回路17A及び17Bで時
間T1及びT2だけ遅延されて信号S7(第4図H)及
び信号S8(第4図I)としてエツジ検出回路8B
及び8Aに供給される。
エツジ検出回路8A及び8Bからの信号S9(第
4図J)及び信号S10(第4図K)は夫々遅延回路
17D及び17Eで時間tp及び1/2tp遅延されて
信号S11(第4図L)及び信号S12(第4図M)にな
る。信号S11はオア回路8Cの一入力端に供給さ
れると共に遅延回路17Eで時間1/2tp遅延され
て信号S13(第4図N)となる。この信号S13はオ
ア回路8Dの一入力端に供給されると共に遅延回
路17Eで時間1/2tp遅延されて信号S14(第4図
O)となり、この信号S14はオア回路8Eの一入
力端に供給されると共に遅延回路17Eで時間1/
2tp遅延されて信号S15(第4図P)となり、オア
回路8Dの他入力端に供給される。
また、信号S12とオア回路8Eの他入力端に供
給されると共に遅延回路17Dで時間tp遅延され
て信号S16(第4図Q)となり、この信号S16はオ
ア回路8Dの別な他入力端に供給されると共に更
に遅延回路17Dで時間tp遅延されて信号S17(第
4図R)となり、オア回路8Cの他入力端に供給
される。
オア回路8C,8D及び8Eからの信号S18(第
4図S)、信号S19(第4図T)及び信号S20(第4
図U)は夫々記録波形発生回路7,7A及び7B
に実質的にゲート信号として供給され、発生器
6,6B及び6Aからの夫々パイロツト信号P、
消去信号E0及びEが記録波形発生回路7,7A
及び7Bを介してオア回路8Fの出力側に合成信
号S21(第4図V)として取り出される。
18A,18Bは再生時、スイツチ回路15
A,15Bが接点P側に切り換えられた時対応す
る回転ヘツド1A,1Bからの再生出力が供給さ
れるアンプであつて、これ等のアンプ18A,1
8Bの各出力はスイツチ回路19に供給される。
スイツチ回路19は、タイミング信号発生回路1
0からの30Hzの切換信号S1′(第5図A、第6図
A及び第7図A)により記録時と同様にヘツド1
Aのテープ当接期間を含む半回転期間と、ヘツド
1Bのテープ当接期間を含む半回転期間とで交互
に切換えられる。
20はスイツチ回路19からの再生出力よりパ
イロツト信号Pのみを取り出すための通過中心周
波数0の狭帯域のバンドパスフイルタ、21は応
当特性を良くするため、フイルタ20の出力をピ
ーク値をホールドするためのピークホールド回
路、22はホールドされているピーク値をサンプ
リングし、ホールドするためのサンプリングホー
ルド回路、23はピークホールド回路21及びサ
ンプリングホールド回路22の各出力を比較する
比較回路例えば差動アンプ、24は差動アンプ2
3からの比較誤差信号をサンプリングホールドす
るためのサンプリングホールド回路であつて、こ
れ等のサンプリングホールド回路22,24は、
実質的には後述されるように、ノーマル再生時に
は現在走査中のトラツクに隣接する両隣りのトラ
ツクの各両端部分及び中央部分又2倍速再生時に
は現在走査中のトラツクの中央部分か端部、更に
3倍速再生時にはその走査中のトラツクに隣接す
る両隣りのトラツクの中央部分か両端部分に記録
されている各パイロツト信号のクロストークをサ
ンプリングし、ホールドするように働く。そし
て、サンプリングホールド回路24の出力がトラ
ツキング制御信号としてスイツチ回路25を介し
て出力端子26に取り出されるようになされてい
る。
また、サンプリングホールド回路22,24用
のサンプリングパルス等を形成するために、スイ
ツチ回路19の出力側に再生出力する消去用出力
Eのみを取り出すための通過中心周波数1の狭帯
域のバンドパスフイルタ29が設けられ、その出
力SE(第5図K、第6図I、第7図K)は比較回
路を用いた波形整形回路30で波形整形されて信
号S22(第5図L、第6図J、第7図L)となる。
31は波形整形回路30からの信号の立ち上り
を検出するための立ち上り検出回路であつて、後
述されるように、ヘツドの半回転期間毎に消去用
信号の立ち上りが検出される。検出回路31の出
力は、複数個のゲート回路331,332,333
334,335及び336に供給され、そのゲート
信号としては例えばカウンタを用いたウインド信
号発生回路34からのウインド信号SW1〜SW6(第
5図C〜H)が使用される。ウインド信号発生回
路34は、タイミング信号発生回路10からの出
力信号S2に応答してクロツク端子42からのクロ
ツクをカウントし、少なくとも上述の信号S22
両端縁をカバーし得る所定幅のウインド信号を複
数個の再生モードに応じて発生する。
すなわち、ウインド信号発生回路34は、モー
ド設定回路32よりノーマル再生モード設定の指
令信号を受けると、ウインド信号SW1〜SW6を順
次発生し、また、2倍速再生モード設定の指令信
号を受けると、ウインド信号SW2,SW5または
SW3,SW4のみを発生し、更に3倍速再生モード
設定の指令信号を受けると、ウインド信号SW2
SW5又はSW1,SW3とSW4,SW6)のみを発生する。
従つて、ゲート回路331〜336の各出力側に
は、これ等のウインド信号SW1〜SW6の期間内に
入つた信号S22のエツジのみが導出されて、オア
回路35の出力側に出力信号S23(第5図M、第6
図K、第7図M)として取り出され、実質的にス
タートパルスとして例えばカウンタを用いた遅延
回路36の一方の入力側に供給される。
また、複数個の遅延時間設定回路38及び39
が設けられ、設定回路38は、2倍速及び3倍速
再生時信号S23の発生時点よりパイロツト信号を
実質的にサンプリング開始するまでの遅延時間ta
を設定し、設定回路39は、2倍速再生時、信号
S23の発生時点よりパイロツト信号の実質的なサ
ンプリング時点までの遅延時間tbを設定する。
このようにして設定回路38及び39で設定さ
れる各遅延時間は、遅延時間設定選択器37にお
いて、ウインド信号発生回路34からのウインド
信号SW1〜SW6により選択されて遅延回路36の
他方の入力側に供給される。従つて、カウンタで
ある遅延回路36は信号S23をスタートパルスと
して遅延が必要でない場合は直接、また遅延が必
要であればその設定された時間だけクロツク端子
42からのクロツクをカウントし、カウント終了
時点でその出力側に狭幅の信号S24(第5図N、第
6図L及び第7図N)を発生する。
43は例えばカウンタを用いたパルス発生回路
であつて、遅延回路36からの信号S24をトリガ
パルスとしてクロツク端子42からのクロツクを
カウントし、ノーマル再生時及び3倍速再生時
(の第1の方法)では所定間隔で一対のパルスPi
(第5図O、第7図O)を、また、2倍速再生時
及び3倍速再生時(の第2の方法)では一対のパ
ルスPiのうちの1つ(第6図M,P、第7図R)
を、検出しようとする各パイロツト信号に対応し
て発生する。このパルスPiはピークホールド回路
21に供給されると共に例えばD型フリツプフロ
ツプ回路等を用いたサンプリングパルス発生回路
44に供給される。
サンプリングパルス発生回路44はパルスPiに
応答して、サンプリングパルスSP1,SP2をサン
プリングホールド回路22及び24に対して発生
する。
また、51はサンプリングパルスSP2が供給さ
れ、これに対応してトラツキング用パイロツト信
号の位置出し信号がドラムの1回転中何回検出さ
れるかを計測するための計測回路、52はドラム
の1回転中に対応してトラツク(2トラツク分)
には何箇所位置出し信号が記録されているかに応
じたN値(本実施例では1トラツク当り3個所記
録されているのでN値は6となる)を設定してお
くための設定回路、53は計測回路51の計測値
と設定回路52のN値の一致を検出するための一
致検出回路であつて、この一致検出回路53は計
測値とN値が一致すると信号S27(第9図F)を発
生する。この信号S27はD型フリツプフロツプ回
路54の入力端子Dに供給される。
55はタイミング信号発生回路10からの切換
え信号S1′を1/2分周するための分周回路であつ
て、その出力側には出力S2′(第9図B)が得ら
れる。56は信号S2′のエツヂを検出するための
エツジ検出回路であつて、その出力側には狭幅の
信号S25(第9図D)が得られる。この信号S25
フリツプフロツプ回路54のクロツク端子にラツ
チパルスとして供給される。57は信号S25を所
定量遅延して信号S26(第9図E)を得る遅延回路
であつて、信号S26はフリツプフロツプ回路54
のリセツト端子Rにリセツトパルスとして供給さ
れると共に計測回路51へクリア信号として供給
される。
58はPCM信号のエラー量を計測するための
計測回路であつて、計測結果が訂正可能なエラー
量の最大値より小さいと低レベルL、大きいと高
レベルHとなる出力を発生し、この出力はD型フ
リツプフロツプ回路59の入力端子Dに供給され
る。なお、このフリツプフロツプ回路59のラツ
チパルス及びリセツトパルスは夫々信号S25及び
S26が使用される。フリツプフロツプ回路54の
反転出力S28(第9図G)と、フリツプフロツプ回
路59の出力はアンド回路60に供給され、この
アンド回路60の出力がスイツチ回路25の切換
え制御信号として使用される。すなわち、後述さ
れるようにスイツチ回路25は、制御信号が一方
のレベル例えば高レベルHの時、つまり位置出し
信号がある一定区間で所定量検出され且つPCM
信号のエラー量が訂正可能なエラー量の最大値よ
り小さいときは接点a側に接続されて、サンプリ
ングホールド回路24よりトラツキング制御信号
を出力端子26へ取り出して通常の動作を行う
も、制御信号が他方のレベル例えば低レベルLの
時、つまり位置出し信号がある一定区間で所定量
検出され且つPCM信号のエラー量が訂正可能な
エラー量の最大値より大きいときは接点b側に接
続されて、端子61より一定の電位Vccを出力端
子26へ取り出し、これをトラツキング制御信号
としてキヤプスタンサーボ系へ与え、走査中のヘ
ツドを強制的に正常なトラツキング状態にせしめ
る。
次に、第1図の回路動作を第4図〜第9図の信
号波形を参照し乍ら説明する。
先ず、記録時には、回転ヘツド1A,1Bの回
転位相を示すパルス発生器11からのパルスPG
に応答して、タイミング信号発生回路10からの
第4図Cに示すような信号S2が発生され、この信
号S2は遅延回路16で所定時間TRだけ遅延され、
もつてその出力側には第4図Dに示すような信号
S3が出力される。この信号S3は上述の如く直接及
び遅延回路17A,17Bを介してエツジ検出回
路8Aに供給され、こゝでそのエツジ(立ち下
り)が検出され、このエツジに同期してその出力
側に第4図Jに示すような狭幅の信号S9が発生さ
れる。また、遅延回路17B,17C及び17A
からの信号S5,S6及びS7がエツジ検出回路8Bに
供給され、こゝでそのエツジ(立ち下り)が検出
され、このエツジに同期してその出力側に第4図
Kに示すような信号S10が発生される。信号S9
S10が夫々遅延回路17D及び17Eに供給され
て、上述の如き遅延がなされ(第4図L〜R参
照)、この結果オア回路8C〜8Eの出力側には、
第4図S〜Uに夫々示すような信号S18〜S20が取
り出され、これ等の信号S18,S19及びS20によつ
て、実質的にヘツド1A,1Bによるパイロツト
信号P、消去用信号E0及び消去用信号Eの記録
開始基準が夫々決められる。
信号S18,S19及びS20は夫々記録波形発生回路
7,7A及び7Bに供給され、記録波形発生回路
7は、供給された信号S18に同期して発振器6か
らのパイロツト信号Pを第4図Sに示すような所
定間隔をもつて所定時間tpだけ通すようになり、
また、記録波形発生回路7Aは、供給された信号
S19に同期して発振器6Bからの消去用信号E0
第4図Tに示すような所定間隔をもつて実質的に
所定時間tpだけ通すようになり、更に、記録波形
発生回路7Bは、供給された信号S20に同期して
発振器6Aからの消去用信号Eを第4図Uに示す
ような所定間隔をもつて所定時間1/2tpだけ通す
ようになる。
記録波形発生回路7,7A及び7Bからの出力
信号はオア回路8Fで加算され、もつてその出力
側には第4図Vに示すような信号S21が取り出さ
れる。
因みにこのとき、例えばヘツド1Bが第3図に
おけるトラツク5B2を記録している場合を考え
ると、第4図Sにおける信号S18の第1、第2及
び第3図パルスは夫々パイロツト信号PA2,PA4
びPA6に対応し、第4図Tにおける信号S19の第
1、第2及び第3パルスは、消去用信号EA2,EA4
の両側及び消去用信号EA6の1側に夫々隣接する
消去用信号E0に対応し、また、第4図Uにおけ
る信号S20の第1、第2及び第3パルスは夫々上
記E0に隣接する消去用信号EA2,EA4及びEA6に対
応し、これ等各信号の配列に対応した信号すなわ
ちPA2,E0,EA2,E0とPA4,E0,EA4,E0とEA6
E0,PA6の合成信号が夫々グループ毎にオア回路
8Fの出力側に取り出されることになる。
また、例えばヘツド1Aが第3図におけるトラ
ツク5A2を記録している場合を考えると、第4
図Sにおける信号S18の第1、第2及び第3パル
スは夫々パイロツト信号PB2,PB4及びPB6に対応
し、第4図Tにおける信号S19の第1、第2及び
第3パルスは、消去用信号EB2,EB4の一側及び消
去用信号EB6の両側に夫々隣接する消去用信号E0
に対応し、また、第4図Uにおける信号S20の第
1、第2及び第3パルスは夫々上記E0に隣接す
る消去用信号EB2,EB4及びPB6に対応し、これ等
各信号の配列に対応した信号すなわちEB2,E0
PB2とEB4,E0,PB4とPB6,E0,EB6,E0の合成信
号が夫々グループ毎にオア回路8Fの出力側に取
り出されることになる。
一方、タイミング信号発生回路10からは、パ
ルス発生器11からのパルスPGに応答して第4
図Aに示すような切換信号S1が発生されており、
この信号S1は回転ヘツド1A,1Bの回転に同期
しており、第4図A及びBに示すように、信号S1
がハイレベルであるヘツドの半回転期間tA内にお
いてヘツド1Aがテープ2に当接し、信号S1がロ
ーレベルである半回転期間tB内においてヘツド1
Bがテープ2に当接するような関係とされる。そ
して、スイツチ回路9は切換信号S1により、期間
tAでは図の状態に、期間tBでは図の状態とは逆の
状態に、夫々切換えられ、ヘツド切換えがなされ
る。
従つて、オア回路8Fの出力側に得られた信号
S21は、スイツチ回路9が図の状態とは逆の状態
にあるときは、アンプ14B及びスイツチ回路1
5BのR側を通つてヘツド1Bへ供給され、期間
tB内のヘツド1Bのテープ2への当接期間の始
め、中央及び終りで、第3図に示すように、トラ
ツク5Bの長手方向の中心位置から等距離l(T1
相当)だけ離れたトラツク5Bの長手方向の両端
部分に設けられたトラツキング用信号の記録領域
AT1及びAT2に夫々時間tp+1/2tp+1/2tp+1/2tp
1/2tp+tp+tpの間記録され、更にトラツク5Bの
中央部分に設けられた同様の記録領域AT3に時間
tp+1/2tp+1/2tp+1/2tpの間記録される。
一方スイツチ回路9が図の状態にあるときは、
信号S21は、アンプ14A及びスイツチ回路15
AのR側を通つてヘツド1Aへ供給され、期間tA
内のヘツド1Aのテープ2への当接期間の始め、
中央及び終りで、同図に示すように、トラツク5
Aの長手方向の中心位置から等距離l(T1相当)
だけ離れたトラツク5Aの長手方向の両端部分に
設けられた上述同様の記録領域AT1及びAT2
夫々時間1/2tp+tp+tpとtp+1/2tp+1/2tp+1/2tp
の間記録され、更にトラツク5Aの中央部分に設
けられた同様の記録領域AT3に夫々時間1/2tp+tp
+tpの間記録される。
また、こら等のパイロツト信号及び消去用信号
が記録される時間以外では、図示せずも1本のト
ラツクとして記録すべき1セグメント部分のオー
デイオPCM信号が、期間tAではアンプ14Aを
通じてヘツド1Aに供給され、期間tBではアンプ
14Bを通じてヘツド1Bに供給されて夫々各ト
ラツク5A,5Bの上述したパイロツト信号の記
録領域以外の記録領域AP1及びAP2に記録される。
次に以上のように記録された信号の再生につい
て説明する。
この再生時においても、モータ12には記録時
と同様にして位相サーボ回路13によりドラム位
相サーボがかけられている。
先ず、ノーマル再生時においては、回転ヘツド
1A及び1Bによりテープ2から取り出された信
号は、夫々スイツチ回路15Aの接点P側とアン
プ18A及びスイツチ回路15Bの接点P側とア
ンプ18Bを介してスイツチ回路19に供給され
る。このスイツチ回路19はタイミング信号発生
回路10からの第5図Aに示すような30Hzの切換
信号S1′により記録時と同様にヘツド1Aのテー
プ当接期間を含む半回転期間tAと、ヘツド1Bの
テープ当接期間を含む半回転期間tBとで交互に切
り換えられる。したがつて、このスイツチ回路1
9からは第5図Iのような1セグメントずつの間
欠的なPCM信号SRが得られ、これが図示せずも
再生プロセツサに供給されてもとのPCM信号に
復調され、更にデコーダに供給されてブロツク同
期信号によりブロツク毎のデータが検出されると
ともに誤り訂正、デ・インターリーブ等の処理が
なされ、D/Aコンバータでアナログオーデイオ
信号に戻されて出力側に導出される。
トラツキングコントロールは次のようにしてな
される。
今、例えばヘツド1Bが第3図において一点鎖
線をもつて示すようなトラツク5B2を含む走査
幅Wの範囲を走査するとすると、ヘツド1Bはこ
のトラツク5B2の両隣りのトラツク5A2,5A1
にまたがつて走査し、第3図に示すように領域
AT1においてはトラツク5B2のパイロツト信号
PA2と、両隣りのトラツク5A2のパイロツト信号
PB2及びトラツク5A1のパイロツト信号PB1とを
再生し、領域AT3においてはトラツク5B2のパイ
ロツト信号PA4と、両隣りトラツク5A2のパイロ
ツト信号PB4及びトラツキング5A1のパイロツト
信号PB3とを再生し、領域AT2においては両隣り
のトラツク5A2のパイロツト信号PB6及びトラツ
ク5A1のパイロツト信号PB5と、トラツク5B2
パイロツト信号PA6とを再生する。このときスイ
ツチ回路19からのヘツド1Bの再生出力は通過
中心周波数F0の狭帯域のバンドパスフイルタ2
0に供給されて、第5図Jに示すようにその出力
SFとしてはパイロツト信号のみが取り出され、こ
れがピークホールド回路21に供給される。
また、スイツチ回路19の出力SRがバンドパス
フイルタ29に供給され、こゝで周波数1の第5
図Kに示すような消去用信号SEが取り出される。
この信号は波形整形回路30に供給されて第5図
Lに示すような信号S22とされ、その後立ち上り
検出回路31に供給され、こゝでその立ち上りが
検出されてゲート回路331〜336に供給され
る。
また、ウインド信号発生回路34からは、タイ
ミング信号発生回路10からの第5図Bに示すよ
うな信号S2に応答して、第5図C〜Hに示すよう
なウインド信号SW1〜SW6が順次発生されてゲー
ト回路331〜336にゲート信号として供給され
ており、従つて、これ等ゲート回路の出力側に
は、ウインド信号SW1〜SW6の各期間中に入つた
信号のみが実質的に取り出され、結果としてゲー
ト回路331〜336の出力側にあるオア回路35
の出力側には、第5図Mに示すように、信号S22
すなわち消去用信号SE(期間tB中ではDA2,EA4
EA6、期間tA中ではEB2,EB4,EB6)の始端に一致
した狭幅の信号S23が得られる。
この信号S23は遅延回路36に供給される。と
ころが、このノーマル再生時には信号S23はサン
プリングしようとするパイロツト信号の中央付近
に一致しているので遅延する必要はなく、従つて
この時選択器37による遅延回路36に対する遅
延時間の設定はなされず、遅延回路36は、第5
図Nに示すように、信号S23に一致した信号S24
順次発生する。
この信号S24はパルス発生回路43に供給され、
ここで信号S24に基づいて第5図Oに示すように、
検出しようとする各パイロツト信号に対応した一
対のパルスPiが形成され、サンプリングパルス発
生回路44及びピークホールド回路21に供給さ
れる。そして、サンプリングパルス発生回路44
からは、一対のパルスPiに基づいて、第5図P及
びQに示すようなサンプリングパルスSP1及び
SP2が発生されて、夫々サンプリングホールド回
路22及び24に供給される。
このようにして得られたパルスPiがピークホー
ルド回路21に供給されると共にこのパルスPiに
基づいて形成されたサンプリングパルスSP1及び
SP2が夫々サンプリングホールド回路22及び2
4に供給されることになる。
従つて、ヘツド1Bでトラツク5B2を走査中
には、第5図からも明らかなように、パルスPiの
第1のパルスPi1は矢印4T(第3図)で示す移送
方向とは逆側の隣接トラツク5A2のパイロツト
信号PB2,PB4及びPB6のクロストークをピークホ
ールド回路21においてピークホールドする状態
となり、このときのピークホールド回路21の出
力がサンプリングホールド回路22に供給され、
こゝで第1のパルスPi1の立ち下りで発生される
サンプリングパルスSP1によりサンプリングさ
れ、進み位相のトラツキング信号として差動アン
プ23の一方の入力端に供給される。
また、パルスPiの第2のパルスPi2はテープ移
送方向側の隣接トラツク5A1のパイロツト信号
PB1,PB3及びPB5のクロストークをピークホール
ド回路21においてピークホールドする状態とな
り、このときのピークホールド回路21の出力が
差動アンプ23の他方の入力端に遅れ位相のトラ
ツキング信号として供給される。したがつて、差
動アンプ23はパイロツト信号PB2とPB1、PB4
PB3、PB6とPB5のクロストークに夫々対応したト
ラツキング信号を順次比較する。そして差動アン
プ23からの比較誤差信号がサンプリングホール
ド回路24に供給され、こゝで第2のパルスPi2
の立ち下りで発生されるサンプリングパルスSP2
によりサンプリングされる。したがつて、このサ
ンプリングホールド回路24からは差動アンプ2
3への両入力の差がトラツキング制御信号として
得られ、これがスイツチ回路25の接点a側を介
して出力端子26より図示しないがキヤプスタン
モータに供給されてセープの移送量が制御され
て、差動アンプ23への両入力のレベル差が零、
つまり、ヘツド1Bがトラツク5B2を走査する
とき、両側の2本のトラツク5A2及び5A1にそ
れぞれ同じ量だけまたがるように制御される。す
なわち、ヘツド1Bのギヤツプの幅方向の中心位
置がトラツク5B2の中心位置に一致して走査す
るように制御される。
また、その他のトラツクに付いても同様に行わ
れ、例えばトラツク5A2をヘツド1Aが走査す
るときは、第5図の右側部分に示すように、その
両隣りのトラツク5B3及び5B2のパイロツト信
号PA7,PA8、PA11及びPA2,PA4,PA6のクロスト
ークが得られるからこの等を上述同様ピークホー
ルド回路21で順次ピークホールドし、サンプリ
ングパルス発生回路44からサンプリングホール
ド回路22に供給されるサンプリングパルスSP1
によりパイロツト信号PA7,PA9,PA11のクロスト
ークをサンプリングしてトラツキング信号を得、
これを次段の差動アンプ23に供給すると共にパ
イロツト信号PA2,PA4,PA6のクロストークに対
応するピークホールド回路21よりの出力を供給
し、こゝで、パイロツト信号PA7とPA2、PA9
PA4、PA11のPA6のクロストークに夫々対応したト
ラツキング信号を比較し、その比較誤差信号をサ
ンプリングホールド回路24に供給されるサンプ
リングパルスSP2でサンプリングすることによ
り、ヘツド1Aに対するトラツキング制御信号を
得ることができる。
また、同様にしてトラツク5B3をヘツド1B
が走査するときには、第3図に示すように、その
両隣りのトラツク5A3及び5A2のパイロツト信
号PB7,PB9,PB11及びPB2,PB4,PB6のクロスト
ークが得られるから、パイロツト信号PB7,PB8
PB11のクロストークをサンプリングパルスSP1
サンプリングし、差動アンプ23で、パイロツト
信号PB7とPB2、PB9とPB4、PB11とPB6のクロスト
ークに夫々対応したトラツキング信号を比較し、
その比較誤差信号を最終的にサンプリングパルス
SP2でサンプリングすることにより、ヘツド1B
に対するトラツキング制御信号を得ることができ
る。
次に、2倍速再生時においては、第3図に破線
TDで示すような位置を回転ヘツドのギヤツプ幅
の中心が通るように走査する。つまり、記録時ア
ジマス角の異なる2個の回転ヘツドで形成された
隣接する2本の記録トラツク5A,5Bの一方例
えばトラツク5Bを各回転ヘツド1A,1Bのテ
ープ当接期間の前半で走査し、他方例えばトラツ
ク5Aをその後半で走査するようにする。
このような走査の仕方で、回転ヘツド1A及び
1Bによりテープ2から取り出された信号は、
夫々スイツチ回路15Aの接点P側とアンプ18
A及びスイツチ回路15Bの接点P側とアンプ1
8Bを介してスイツチ回路19に供給される。こ
のスイツチ回路19はタイミング信号発生回路1
0からの第6図Aに示すような30Hzの切換信号
S1′により記録時と同様にヘツド1Aのテープ当
接期間を含む半回転期間tAと、ヘツド1Bのテー
プ当接期間を含む半回転期間tBとで交互に切り換
えられる。したがつて、このスイツチ回路19か
らは第6図Gのような1セグメントずつの間欠的
なPCM信号SRが得られ、これが図示せずも再生
プロセツサに供給されてもとのPCM信号に復調
され、更にデコーダに供給されてブロツク同期信
号によりブロツク毎のデータが検出されるととも
に誤り訂正、デ・インターリーブ等の処理がなさ
れ、D/Aコンバータでアナログオーデイオ信号
に戻されて出力側に導出される。
トラツキングコントロールは次のようにしてな
される。
今、例えばヘツド1Bが第3図において2本の
トラツク5A1,5B3にまたがつて破線TDで示す
ような方向に走査するとすると、ヘツド1Bは第
3図に示すように領域AT1においてはトラツク5
B3のパイロツト信号PA7と、トラツク5B2のパイ
ロツト信号PA2及びトラツク5A2のパイロツト信
号PB2とを再生し、領域AT3においてはトラツク
5B3のパイロツト信号PA9と、トラツク5B2のパ
イロツト信号PA4と、トラツク5A2のパイロツト
信号PB4とを再生し、領域AT2においてはトラツ
ク5A3のパイロツト信号PB11、トラツク5A2
パイロツト信号PB6と、トラツク5B3のパイロツ
ト信号PA11とを再生する。このときスイツチ回路
19からのヘツド1Bの再生出力は通過中心周波
0の狭帯域のバンドパスフイルタ20に供給さ
れて、第6図Hの左側部分に示すようにその出力
SFとしてはパイロツト信号のみが取り出され、こ
れがピークホールド回路21に供給される。
また、例えばトラツク5A3と5B4の2本のト
ラツクを第3図に破線TDで示すような方向にヘ
ツド1Aが走査するときは、同図に示す領域AT1
においてはトラツク5B4のパイロツトPA8と、ト
ラツク5B3のパイロツト信号PA7及びトラツク5
A3のパイロツト信号PB7とを再生し、領域AT3
おいてはトラツク5B4のパイロツト信号PA10と、
トラツク5B3のパイロツト信号PB9とを再生し、
領域AT2においてはトラツク5A4のパイロツト信
号PB12、トラツク5A3のパイロツト信号PB11及び
トラツク5B4のパイロツト信号PA12とを再生す
る。このとき、スイツチ回路14からのヘツド1
Aの再生出力はバンドパスフイルタ20に供給さ
れて、第6図Hの右側部分に示すようにその出力
SFとしてはパイロツト信号のみが取り出され、こ
れが、同時にピークホールド回路21に供給され
る。
また、スイツチ回路19の出力SRがバンドパス
フイルタ29に上述同様供給され、こゝで第6図
Iに示すような消去用信号SE(期間tB中では代表
的にはEA7,EA9,EA11、期間tA中では代表的には
EB7,EB9,EB11)が取り出される。この信号SE
波形整形回路30に供給されて第6図Jに示すよ
うな信号S22とされ、その後立ち上り検出回路3
1に供給され、こゝでその立ち上りが検出されて
ゲート回路331〜336に供給される。
また、2倍速再生時にはモード設定回路32か
らの設定指令信号によりウインド信号発生回路3
4からは、第6図C及びFに示すようなウインド
信号SW2及びSW5が発生されてゲート回路332
び335にゲート信号として供給されており、従
つてゲート回路332及び335の出力側には、ウ
インド信号SW2及びSW5の期間中に入つた信号S22
の立ち上りのみが実質的に取り出され、結果とし
てゲート回路332及び335の出力側にあるオア
回路35の出力側には、第6図Kに示すように、
信号S22の立ち上りに夫々一致した狭幅の信号S23
が得られる。
この信号S23は遅延回路36に供給される。ま
た、この時選択器37において遅延時間設定回路
38が選択されて遅延時間taが遅延回路36に対
して設定される。遅延回路36は、期間tB中で
は、第6図Lの左側部分に示すように、信号S23
より時間taだけ遅延した信号S24を発生し、期間tA
では第6図Lの右側部分に示すように、信号S23
に一致した信号S24を発生する。
この信号S24はパルス発生回路43に供給され、
ここで信号S24に基づいて第6図Mに示すように、
検出しようとする各パイロツト信号に対応したパ
ルスPiが形成され、サンプリングパルス発生回路
44及びピークホールド回路21に供給される。
なお、この2倍速再生時では、期間tB及びtA
両期間すなわちヘツドの1回転期間で始めて1つ
のトラツキングエラー信号を得るようにしてい
る。
そこで、こゝでは、例えば期間tBではパルス発
生回路43からのパルスPiの第1のパルスPi1
より走査中のトラツクの中央領域で最後に現われ
るパイロツト信号、つまりヘツド1Bがトラツク
5A2と5B3にまたがつて走査する時は第6図H
及びMに示すようにトラツク5A2のパイロツト
信号PB4のクロストークをピークホールド回路2
1でピークホールドし、一方期間tAではパルス発
生回路43からのパルスPiの第2のパルスPi2
より走査中のトラツクの中央領域で最初に現われ
るパイロツト信号、つまりヘツド1Aがトラツク
5A3と5B4にまたがつて走査する時は第6図H
及びMに示すようにトラツク5B4のパイロツト
信号PA10のクロストークをピークホールドするよ
うにする。
従つて、このモードではパルス発生回路43は
ヘツドの一方の走査期間例えば期間tBではパルス
Piの第1のパルスPi1のみを発生し、ヘツドの他
方の走査期間例えば期間tAではパルスPiの第2の
パルスPi2のみを発生するようにする。
そして、上述の如く例えばベツド1Bが2本の
トラツク5A2、5B3にまたがつて走査するとき
は、領域AT3におけるパイロツト信号PB4のクロ
ストークがパルス発生回路43のパルスPiの第1
のパルスPi1(第6図M)でピークホールド回路2
1においてピークホールドされ、この時のピーク
ホールド回路21の出力がサンプリングパルス発
生回路44からのサンプリングパルスSP1(第6
図N)によりサンプリングホールド回路22にお
いてサンプリングされてノーマル再生時のトラツ
キングエラー信号との極性を同じくするために、
差動アンプ23の他方の入力端に供給される。
また、ヘツド1Aが2本のトラツク5A3と5
B4の2本のトラツクにまたがつて走査するとき、
領域AT3におけるパイロツト信号PA10のクロスト
ークがパルス発生回路43のパルスPiの第2のパ
ルスPi2(第6図M)でピークホールド回路21に
おいてピークホールドされ、この時のピークホー
ルド回路21の出力が差動アンプ23の一方の入
力端に供給される。
そして、この時の差動アンプ23からの比較誤
差信号(トラツキングエラー信号)がサンプリン
グホールド回路24においてサンプリングパルス
発生回路44からのサンプリングパルスSP2(第
6図O)によりサンプリングされ、トラツキング
G信号としてスイツチ回路25の接点a側を介し
て出力端子26に導出される。
この導出された制御信号はキヤプスタンモータ
に供給されてテープの移送量が制御されて、差動
アンプ23の両入力のレベル差が零、つまり、ヘ
ツド1Bがトラツク5A2と5B3、またヘツド1
Aがトラツク5A3と5B4の夫々2本のトラツク
にわたつて走査するとき、第3図に破線TDで示
すような走査軌跡を回転ヘツドが描くように制御
される。
なお、上述の2倍速再生時においては、走査中
のトラツクの中央領域に記録されているパイロツ
ト信号のクロストークを利用する場合であるが、
第6図P〜Rに示すように、走査中のトラツクの
端部に記録されているパイロツト信号のクロスト
ークを利用してもよい。
例えば、期間tBでは走査中のトラツクの終り領
域で最後に現われるパイロツト信号PA11のクロス
トークを、ピークホールド回路21において、第
6図Pに示すようなパルスPiの第1のパルスPi1
でピークホールドし、一方期間tAでは走査中のト
ラツクの始め領域で最後に現われるパイロツト信
号PB7のクロストークを、ピークホールド回路2
1において、第6図Pに示すようなパルスPiの第
2のパルスPi2でピークホールドするようにする。
そして期間tBで、ピークホールド回路21の出
力を、サンプリングホールド回路22において、
サンプリングパルス発生回路44からの第6図Q
に示すようなサンプリングパルスSP1によりサン
プリングしてノーマル再生時と同様差動アンプ2
3の一方の入力端に供給し、一方期間tAで、ピー
クホールド回路21の出力を差動アンプ23の他
方の入力端に供給し、この時の差動アンプ23か
らの比較誤差信号(トラツキングエラー信号)
を、サンプリングホールド回路24において、サ
ンプリングパルス発生回路44からの第6図Rに
示すようなサンプリングパルスSP2によりサンプ
リングし、これをトラツキング制御信号として出
力端子26側へ導出するようにする。
なお、この際には、モード設定回路32からの
設定指令信号により、ウインド信号発生回路34
からは、第6図D及びEに示すようなウインド信
号SW3及びSW4を発生させて、これ等の信号SW3
びSW4の期間中に入つた信号S22の立ち上りのみを
取り出し、オア回路35の出力側に信号S23(第6
図K)を得るようにする。
また、このとき、選択器37では、設定回路3
9を選択して遅延時間tbを遅延回路36に対して
設定し、その出力側に信号S23より時間tbだけ遅
延した信号S24(第6図L)を発生し、これをパル
ス発生回路43に供給し、上述の第6図Pに示す
ようなパルスPiを得るようにする。
また、3倍速再生時においては、隣接するトラ
ツク5A,5Bがアジマス角の異なるものであつ
ても、3トラツクピツチで回転ヘツド1A,1B
が交互に走査するから、2倍速の場合のようにヘ
ツドがアジマスの異なるトラツクを走査すること
にならない。そこで、この例では第3図に二点鎖
線TTで示すような走査軌跡を回転ヘツドが描く
ように制御する。
今、例えばヘツド1Bが第3図において二点鎖
線TTをもつて示すようなトラツク5B3を含む走
査幅Wの範囲を走査するとすると、ヘツド1Bは
このトラツク5B3の両隣りのトラツク5A3,5
A2にまたがつて走査し、第3図に示すようにき
ょういきAT1においてはトラツク5B3のパイロツ
ト信号PA7と、両隣りのトラツク5A3のパイロツ
ト信号PB7及びトラツク5A2のパイロツト信号
PB2とを再生し、領域AT2においては両隣りのト
ラツク5A3のパイロツト信号PB11及びトラツク
5A2のパイロツト信号PB6と、トラツク5B3のパ
イロツト信号PA11とを再生する。このときスイツ
チ回路19からのヘツド1Bの再生出力は通過中
心周波数0の狭帯域のバンドパスフイルタ20に
供給されて、第7図Jに示すようにその出力SF
してはパイロツト信号のみが取り出され、これが
ピークホールド回路21に供給される。
また、スイツチ回路19の出力SRがバンドパス
フイルタ29に上述同様供給され、こゝで第7図
Kに示すような消去用信号SE(代表的にはEA7
EA9,EA11)が取り出される。この信号SEは波形
整形回路30に供給されて第7図Lに示すような
信号S22とされ、その後立ち上り検出回路31に
供給され、こゝで、その立ち上りが検出されてゲ
ート回路331〜336に供給される。
また、3倍速再生時にはモード設定回路32か
らの設定指令信号によりウインド信号発生回路3
4からは、第7図D及びGに示すようなウインド
信号SW2及びSW5が発生されてゲート回路332
び335にゲート信号として供給されており、従
つて、これ等ゲート回路の出力側には、ウインド
信号SW2及びSW5の各期間中に夫々入つた信号S22
の立ち上りのみが実質的に取り出され、結果とし
てゲート回路332及び335の出力側にあるオア
回路35の出力側には、第7図Mに示すように、
信号S22の立ち上りに一致した狭幅の信号S23が得
られる。
この信号S23は遅延回路36に供給される。と
ころが、この場合ノーマル再生時同様信号S23
サンプリングしようとするパイロツト信号の中央
付近に一致しているので遅延する必要はなく、従
つてこの時選択器37による遅延回路36に対す
る遅延時間の設定はなされず、遅延回路36は、
第7図Nに示すように、信号S23に一致した信号
S24を発生する。
この信号S24はパルス発生回路43に供給され、
ここで信号S24に基づいて第7図Oに示すように、
検出しようとする各パイロツト信号に対応した一
対のパルスPiが形成され、サンプリングパルス発
生回路44及びピークホールド回路21に供給さ
れる。そして、サンプリングパルス発生回路44
からは、一対のパルスPiに基づいて第7図P及び
Qに示すようなサンプリングパルスSP1及びSP2
が発生されて、夫々サンプリングホールド回路2
2及び24に供給される。
従つて、ヘツド1Bでトラツク5B3を走査中
には、第7図からも明らかなように、パルスPiの
第1のパルスPi1は矢印4T(第3図)で示す移送
方向とは逆側の隣接トラツク5A3のパイロツト
信号PB9のクロストークをピークホールド回路2
1においてピークホールドする状態となり、この
ときのピークホールド回路21の出力がサンプリ
ングホールド回路22に供給され、こゝで第1の
パルスPi1の立ち下りで発生されるサンプリング
パルスSP1によりサンプリングされ、進み位相の
トラツキング信号としてノーマル再生時と同様差
動アンプ23の一方の入力端に供給される。
また、パルスPiの第2のパルスPi2はテープ移
送方向側の隣接トラツク5A2のパイロツト信号
PB4のクロストークをピークホールド回路21に
おいてピークホールドする状態となり、このとき
のピークホールド回路21の出力が差動アンプ2
3の他方の入力端に遅れ位相のトラツキング信号
として供給される。従つて、差動アンプ23はパ
イロツト信号PB9とPB4のクロストークにそれぞれ
対応したトラツキング信号を比較する。そして差
動アンプ23からの比較誤差信号がサンプリング
ホールド回路24に供給され、こゝで第2のパル
スPi2の立ち下りで発生されるサンプリングパル
スSP2によりサンプリングされる。
したがつて、このサンプリングホールド回路2
4からは、差動アンプ23への両入力の差がトラ
ツキング制御信号として得られ、これがスイツチ
回路25の接点a側を介して出力端子26より図
示しないがキヤプスタンモータに供給されてテー
プの移送量が制御されて、差動アンプ23への両
入力のレベル差が零、つまり、中央の領域AT3
パイロツト信号PB9とPB4を用いてヘツド1Bが第
3図に二点鎖線TTで示すような走査軌跡を描く
ように制御される。
また、その他のトラツクに付いても同様に行わ
れ、例えばトラツク5B3より3トラツク後のト
ラツク5A4をヘツド1Aが第3図の二点鎖線TT
の如く走査するときは、第7図Jの右側部分に示
すように、トラツク5A4のパイロツト信号PB8
PB10,PB12と、その両隣りのトラツク5B5及び5
B4のパイロツト信号PB13,PB15,PB17及びPB8
PB10,PB12のクロストークが得られるから等のう
ち両隣りのトラツク5B5及び5B4のの中央部分
(領域AT3)に記録されているパイロツト信号PA15
及びPA10のクロストークをピークホールド回路2
1で順次ピークホールドし、サンプリングパルス
発生回路44からサンプリングホールド回路22
に供給されるサンプリングパルスSP1によりパイ
ロツト信号PA15のクロストークをサンプリングし
てトラツキング信号を得、これを次段の差動アン
プ23に供給すると共にパイロツト信号PA10のク
ロストークに対応したピークホールド回路21よ
りの出力を供給し、こゝで、パイロツト信号PA15
とPA10のクロストークに夫々対応したトラツキン
グ信号を比較し、その比較誤差信号をサンプリン
グホールド回路24に供給されるサンプリングパ
ルスSP2でサンプリングすることにより、ヘツド
1Aに対するトラツキング制御信号を得ることが
できる。
なお、上述の3倍速再生時においては、走査中
のトラツクの中央領域に記録されているパイロツ
ト信号のクロストークを利用する場合であるが、
第7図R〜Tに示すように、走査中のトラツクの
端部に記録されているパイロツト信号のクロスト
ークを利用してもよい。
例えば、期間tBでは走査中のトラツクの始め及
び終り領域で夫々最後及び最初に現われるパイロ
ツト信号PB2及びPB11のクロストークをピークホ
ールド回路21において第7図Rに示すようなパ
ルスPiの第1のパルスPi1及び第2のPi2でピーク
ホールドし、一方期間tAでは走査中のトラツクの
始め及び終り領域で夫々2番目に現われるパイロ
ツト信号PA8及びPA17のクロストークを、ピーク
ホールド回路21において、第7図Rに示すよう
なパルスPiの第1のパルスPi1及び第2のPi2でピ
ークホールドするようにする。
そして期間tBで、ピークホールド回路21の出
力(パイロツト信号PB2に対応)を、サンプリン
グホールド回路22においてサンプリングパルス
発生回路44からの第7図Sに示すようなサンプ
リングパルスSP1によりサンプリングして、ノー
マル再生時のトラツキングエラー信号との極性を
同じにするため、差動アンプ23の他方の入力端
に供給し、また、パイロツト信号PB11に対応した
ピークホールド回路21の出力を差動アンプ23
の一方の入力端に供給し、この時の差動アンプ2
3からの比較誤差信号(トラツキングエラー信
号)を、サンプリングホールド回路24におい
て、サンプリングパルス発生回路44からの第7
図Tに示すようなサンプリングパルスSP2により
サンプリングし、これをトラツキング制御信号と
して出力端子26側へ導出するようにする。ま
た、期間tAにおいてもパイロツト信号PA8及び
PA17に対して同様の動作を行う。
なお、この際には、モード設定回路32からの
設定指令信号により、ウインド信号発生回路34
からは、第7図C,E及びF,Hに示すようなウ
インド信号SW1,SW3及びSW4,SW6を発生させて、
これ等のウインド信号の期間中に入つた信号S22
の立ち上りのみを取り出し、オア回路35の出力
側に信号S23(第7図M)を得るようにする。
また、このとき、選択器37では、設定回路3
8を選択して遅延時間taを遅延回路36に対して
設定し、その出力側に信号S23より時間taだけ遅
延した信号S24(第7図N)を発生し、これをパル
ス発生回路43に供給し、上述の第7図Rに示す
ようなパルスPiを得るようにする。
また、本実施例では、上述の如く消去用信号E
の周波数1をアジマスロスの比較的多い値に予め
選定して記録するようにしているので、ヘツドか
らはそのアジマスと走査中のトラツクのアジマス
との関係は無視できなくなり、アジマスが異なれ
ば、つまり走査中のトラツクよりずれて隣接トラ
ツクに入るようになるとそれだけ消去用信号Eの
クロストーク成分は低減されたものとなる。
そこで、本実施例では、ヘツドのトラツクずれ
量が所定範囲内では、上述の如くトラツクずれ量
に応じたトラツキングエラー出力を検出してトラ
ツキング制御を行う通常の動作を行い、このトラ
ツクのずれ量が所定範囲を越すと、制御量をある
一定の電位Vccに固定し、これによつて強制的に
ヘツドをトラツキング制御するようにする。この
ときの比較対象となる基準値(波形整形回路30
としての比較回路の基準値)は、ヘツドが同アジ
マスのトラツクを走査している時の隣接トラツク
の消去用信号E(逆アジマス)の再生出力と、ヘ
ツドが逆アジマスのトラツクを走査している時の
隣接トラツクの消去用信号E(同アジマス)の再
生出力のうち、レベルの高い方の再生出力より大
きくなるように最小値を決定し、ヘツドが同アジ
マスのトラツクを走査している時のそのトラツク
の消去用信号Eの再生出力より小さくなるように
最大値を決定し、この最小値と最大値の範囲の任
意の所に基準値を設定するようにする。
更に、この基準値の設定に付いて詳述するに、
通常ジツタ等の影響を考慮しないでこの基準値を
設定するには、例えば第3図において、ヘツド1
Bがトラツク5B2をジヤストトラツキングで走
査する際に、最大値が同アジマスの消去用信号
EA2の再生出力より小さく、また最小値が隣接ト
ラツク5A2又は5A1の逆アジマスの消去用信号
EB2又はEB1の再生出力より大きく且つヘツド1B
が1トラツク分ずれて逆アジマスのトラツク5
A2又は5A1をジヤストトラツキングで走査する
時の隣接トラツク5B3又は5B2の消去用信号EA7
又はEA2(共に同アジマス)の再生出力又は隣接ト
ラツク5B2又は5B1の消去用信号EA2又はEA1(共
に同アジマス)の再生出力より大きくなるよう決
め、この最大値と最小値の範囲内で基準値を設定
すればよい。
ところが、例えばジツタ等の影響があると、本
実施例の如く消去用信号Eの記録時間が少くとも
パイロツト信号Pの記録時間より短かくないと
(本実施例では1/2tp相当)、走査中のトラツクに
隣接する両トラツクの消去用信号Eが一部重複し
てしまい、消去用信号Eの始端を検出できないの
で、セルフクロツクを形成出来ず、トラツキング
制御に誤動作を生じるおそれがある。
例えばジツタ等の影響により消去用信号EA7
終端部と消去用信号EA2の始端部が重複するよう
な関係になると、ヘツド1Bが1トラツク分ずれ
て逆アジマスのトラツク5A2をジヤストトラツ
キングで走査したときに同アジマスである消去用
信号EA7とEA2の再生出力の加算されたものが検出
されることになる。従つて、上述の如く基準値の
最小値の条件の1つであるEA7又はEA2の再生出力
より大きくなるように決めても誤動作の原因とな
り、よつて、この場合、最小値は少くとも上述の
消去用信号EA7とEA2の再生出力の加算値より大き
くする必要があり、それだけ、波形整形回路30
における基準値を設定する範囲が狭くなることに
なる。
そこで、本実施例では、上述の如く消去用信号
Eの記録の仕方を、その始端が隣接トラツクのパ
イロツト信号Pの中央付近に位置するようにする
と共に少くとも終端が当該パイロツト信号Pの終
端付近で終るようにする、つまり消去用信号Eの
記録時間が、少くともパイロツト信号Pの記録時
間より短かくなるようにして、上述の消去用信号
E同士の重複を避けているわけである。従つて、
本実施例では、これ等重複した消去用信号E同士
の重複をも考慮した基準値の設定をする必要がな
くなり、最小値の方を広くとれるので、たとえジ
ツタ等の影響があつても、基準値の設定範囲を大
きくとれることになる。
因みに、本実施例では、基準値の最小値は、ヘ
ツドが同アジマスのトラツクを走査している時の
隣接トラツクの消去用信号E(逆アジマス)の再
生出力と、ヘツドが1トラツク分ずれて逆アジマ
スのトラツクを走査している時の隣接トラツクの
消去用信号E(同アジマス)の再生出力のうち、
レベルの高い方の再生出力より大きくなるように
決定し、最大値は上述同様決定してやればよい。
なお、時間1/2tp内のジツタの影響は機械的に
十分吸収し得るようにしておく。
従つて、検出される消去用信号Eのクロストー
ク出力が、この基準値を越えるようであれば、上
述の如く信号S23が発生されて、これに基づいて
サンプリングパルスSP1,SP2が形成されるも、
基準値以下であればもはやヘツドは逆トラツクを
走査中で信号S23は発生されず、従つてサンプリ
ングパルスSP1,SP2も形成されない。
そこで、本実施例では基準値と、訂正可能な
PCM信号のエラー量の最大値とを境にして、消
去用信号Eのクロストーク出力がこの値以下であ
れば、もはやヘツドは大幅にトラツクずれを起こ
していると見倣し、強制的にヘツドを正しい位置
へシフトしてやるようにする。
この動作を行うのが第1に示す計測回路51以
降の回路である。
先ず、この回路動作の概略を第8図のフローチ
ヤートを参照して説明する。
ステツプ(イ)で再生モードになると、ステツプ(ロ)
にすゝみ、位置出し信号がドラムの1回転中に規
定量だけ正常に検出されているか否かを検出し、
正常に検出されていると、ステツプ(ハ)にすゝむ。
ステツプ(ハ)では通常のトラツキング動作に入り、
トラツキングエラーの出力に基づいてトラツキン
グ制御を行う。
ステツプ(ロ)において位置出し信号が規定量だけ
検出されないと、更にステツプ2にすゝみ、こゝ
でPCM信号のエラー量が規定量すなわち訂正可
能なエラー量の最大値より大きいか否かを判断
し、規定量より小さいとステツプ(ハ)にすゝんで通
常のトラツキング動作に入るも、規定量より大き
いとステツプ(ホ)にすゝんで、強制的に一定の電位
Vccにトラツキングエラーを固定してヘツドのト
ラツキング制御を行う。
こゝで、位置出し信号が規定量だけ検出されな
い場合として、位置出し信号の部分のみがドロツ
プアウト等で欠落して検出されない場合と、大幅
にトラツクずれが生じ、脱トラツクとなつて検出
されない場合とが考えられる。従つて、単にステ
ツプ(ロ)で位置出し信号が規定量検出されたか否か
の判断だけで、トラツキング制御の動作を切換え
るようにすると、トラツキングは略々正常になさ
れているにも拘らず、位置出し信号の部分のみの
欠落でトラツキング制御は強制的に一定の電位
Vccにトラツキングエラーを固定してしまう誤動
作をするおそれがある。そこで、この発明では、
上述の如く、位置出し信号が規定量だけ検出され
ないときは、更にステツプ2にすゝんで、PCM
信号のエラー量が規定量すなわち訂正可能なエラ
ー量の最大値より大きいか否か、つまりオントラ
ツクか脱トラツクかの判断し、大きいと、こゝで
始めて大幅にトラツクずれが生じ、脱トラツクの
状態にあると着倣し、ステツプ(ホ)にすゝんで、強
制的に一定の電位Vccにトラツキングエラーを固
定してトラツキング制御を行うようにするわけで
ある。
さて、トラツキング制御がトラツキングエラー
を一定の電位Vccに固定して行われている状態
で、ステツプ(ヘ)において、位置出し信号がドラム
の1回転中何回検出されるか、その検出回数Nを
判断し、本実施例ではドラムの1回転に対応する
2トラツク当り6箇所位置出し信号が記録されて
いるので、結局6回位置出し信号が検出されると
(N=N0)、正常な検出であるので、トラツキン
グエラーを一定の電位Vccに固定する状態を解除
し、ステツプ(ハ)にすゝんで、通常のトラツキング
動作に入る。一方、6回位置出し信号が検出され
ないと(N≠N0)、未だトラツキングは脱トラツ
ク状態にあるので、ステツプ(ホ)に戻り、トラツキ
ングエラーを一定の電位Vccに固定する状態を持
続する。
次に計測回路51以降の回路動作を第9図を参
照し乍ら説明する。
サンプリングパルス発生回路44からの第9図
Cに示すようなサンプリングパルスSP2が計測回
路51に供給されて順次計測され、この計測結果
が一致検出回路53に供給される。一致検出回路
53はドラムの1回転期間(tB,tAの両期間相
当)中の計測結果が予め設定回路52に設定され
ているドラムの1回転期間中に発生されるべき正
規の位置出し信号の回数N値、すなわちこゝでは
6個の一致すると、その出力側に第9図Fに示す
ような信号S27を発生する。この信号S27はフリツ
プフロツプ回路54の入力端子Dに供給される。
また、タイミング信号発生回路10からの第9
図Aに示すような信号S1′が分周器55で1/2分周
されて第9図Bに示すような信号S2′とされ、こ
の信号S2′のエツヂがエツヂ検出回路56で検出
され、その出力側に第9図Dに示すような狭幅の
信号S25が得られる。この信号S25がフリツプフロ
ツプ回路54のクロツク端子に供給され、これに
よつて信号S27がラツチされ、フリツプフロツプ
回路54の反転出力端子の出力S28は、第9図
Gに示すように、図面上の第1回転(第9図の左
側部分)以前の回転で脱トラツク状態で高レベル
に維持されていたものが、このラツチの時点で低
レベルに反転する。また、信号S25が遅延回路5
7に供給されて第9図Eに示すように所定量遅延
された信号S26となり、これによつて計測回路5
1がクリアされると共にフリツプフロツプ回路5
4がリセツトされる。
信号S28が低レベルに反転したことにより、ア
ンド回路60のゲートが閉じてその出力は低レベ
ルとなり、これによつてスイツチ回路25は接点
a側に接続され、出力端子26には、サンプリン
グホールド回路24側よりのトラツキング制御信
号が導出される。つまり、通常のトラツキング制
御動作が行われる。
また、計測回路58においてPCM信号のエラ
ー量が計測され、そのエラー量が訂正可能なエラ
ー量の最大値より小さいと、低レベルの信号がフ
リツプフロツプ回路59の入力端子Dに供給さ
れ、これが信号S25によりラツチされ、フリツプ
フロツプ回路59の出力端子Qには低レベルの信
号が得られる。従って、この場合もアンド回路6
0はそのゲートを閉じ、その低レベルの出力によ
つてスイツチ回路25が接点a側に接続され、通
常のトラツキング制御動作が行われる。
一方、一致検出回路53において、計測回路5
1の計測結果が設定回路52のN値と一致しない
と、一致検出回路53の出力信号S27は低レベル
となり、これがフリツプフロツプ回路54におい
て信号S25によりラツチされ、もつてフリツプフ
ロツプ回路54の反転出力端子の出力は高レベ
ルとなる。
また、計測回路58においてPCM信号のエラ
ー量が訂正可能なエラー量の最大値より大きくな
ると、その出力側に高レベルの信号が得られ、こ
れがフリツプフロツプ回路59において信号S25
によりラツチされ、もつてフリツプフロツプ回路
59の出力端子Qの出力は高レベルとなる。
この結果、アンド回路60のゲートが開いてそ
の出力が高レベルとなり、これによつてスイツチ
回路25が接点b側に切換えられ、出力端子26
には端子61より一定の電位Vccをもつた信号が
導出され、この信号が図示せずもキヤプスタンサ
ーボ系に供給され、トラツキング制御がなされ
る。
例えば一定の電位Vccが正の場合、キヤプスタ
ンサーボ系を介してテープの送りは早目られるの
で、実質的にヘツドは自己のアジマスに対応した
次のトラツクに移つて正常なトラツキング動作を
行い、また電位Vccが0の場合、テープの送りは
遅くさせられるので、実質的にヘツドは現在走査
中のトラツクに引き戻されるような形となり、こ
れによつて正常なトラツキング動作に入つてゆく
ことになる。
このようにして、本実施例では、位置出し信号
が一定区間で正常な検出数で検出されたときスイ
ツチ回路25を接点a側に切換えて通常のトラツ
キング制御動作を行い、位置出し信号がある一定
区間で検出されず且つPCM信号のエラー量が訂
正可能なエラー量の最大値より大きいときスイツ
チ回路25を接点b側に切換えて一定の電位Vcc
にトラツキングエラーを固定するようにしたの
で、脱トラツクの誤判定の確率が少なくなる。
また、パイロツト信号の消去用信号Eをアジマ
スロスの比較的多い周波数のものとし、これをパ
イロツト信号の位置出し信号として兼用するよう
にしたので、いわゆるセルフクロツクの抜き出し
の回路構成が簡略化されると共にその性能をも向
上できる。
また、本実施例では、再生時、トラツクの記録
されている消去用信号Eの再生出力の始端を実質
的に基準としてパイロツト信号を検出してサンプ
リングパルスを自己発生する、つまり、サンプリ
ングパルスとしてのセルフクロツクを実質的にト
ラツクパターンから発生するようにしたので、オ
フセツトの如きパルスPGを基準とした場合の悪
影響がなくなる。
また、各ヘツドの走査期間毎に上述の如くサン
プリングパルスを発生してトラツキング位置を検
出する、つまりサンプリングパルスとしてのセル
フクロツクを各ヘツドが実質的にトラツクパター
ン上でその都度発生し、1トラツク夫々トラツキ
ング位置を検出するので、ジツタの影響もなくな
る。
更に各再生モードにおいて、パイロツト信号の
検出位置は、実質的にそ消去用信号Eのエツジを
利用するか、またはこのエツジからの遅延時間を
切換えてやればよいので、大部分の回路構成を共
通化できる。
さらにパイロツト信号の位置を検出する消去用
信号Eの始端が隣接するトラツクのパイロツト信
号の中央付近に位置するような記録の仕方を行つ
ているので、わざわざ消去用信号Eの始端を上記
パイロツト信号の中央付近に位置させるべく遅延
を行うような回路等が不要となり、それだけ回路
構成が簡略化される。また消去用信号Eの記録時
間は少くともパイロツト信号Pの記録時間より短
くなるようにしているので、隣接するトラツクの
消去用信号Eが所定の間隔をもつて保持され、従
つてジツタ等の影響で記録された消去用信号Eが
実質的に隣接トラツク間で重複するようなことが
なく、もつて波形整形回路30における基準値の
設定範囲に余裕をもたせることができる。
第10図はこの発明の他の実施例を示すもの
で、同図において、第1図と対応する部分には同
一符合を付し、その詳細説明は省略する。
本実施例では、オン・トラツクか脱トラツクの
判定基準の条件として、位置出し信号が或る一定
区間で検出されるか否かと云うことは上述の実施
例同様であるが、もう一つの条件であるPCM信
号のエラー量が規定量より大きいか否かに代えて
ヘツドからの再生出力のレベルが或る規定量以下
であるか否かを判断するようにする。従つて本実
施例の動作を第8図のフローチヤートに即して考
えると、ステツプ2の所が、ヘツドからの再生出
力のレベルが或る規定量以下であるか、と変る以
外は、上述の実施例と全く同様のフローチヤート
を考えればよい。
第10図において、62はスイツチ回路19の
出力SRを検波するエンベロープ検波回路、63は
エンベロープ検波回路62の出力S29(第11図
F)と、基準電源64からの基準値を比較する比
較回路であつて、この比較回路63はエンベロー
プ検波出力が基準値より大きい場合、すなわちオ
ン・トラツク状態では高レベルの出力S30(第11
図G)を発生し、エンベロープ検波出力が基準値
以下の場合、すなわち脱トラツク状態では低レベ
ルの出力を発生する。なお、基準電源64の基準
値は脱トラツク時のヘツドからの再生出力のレベ
ルより大きく、オン・トラツク時のヘツドからの
再生出力のレベルより小さくなるように設定され
る。
65,65は比較回路63の出力側に設けられ
た一対のD型フリツプフロツプ回路であつて、フ
ロツプ回路65にはタイミング信号発生回路10
からの信号S2(第11図D)を遅延回路67で期
間tBの略々中央部分に相当する位置まで遅延され
た信号S31(第11図H)がラツチパルスとして供
給され、フリツプフロツプ回路66には信号S2
遅延回路68で期間tAの略々中央部分に相当する
位置まで遅延された信号S32(第11図I)がラツ
チパルスとして供給される。また、これ等のフリ
ツプフロツプ回路65及び66のリセツトパルス
としては遅延回路57からの信号S26(第11図
C)が使用される。
69はフリツプフロツプ回路65及び66の出
力側に設けられたゲート回路例えばアンド回路で
あつて、このアンド回路69の一方の入力端には
フリツプフロツプ回路65の反転出力S33(第11
図J)が供給され、その他方の入力端にはフリツ
プフロツプ回路66の反転出力S34(第11図K)
が供給される。そして、アンド回路69の出力は
フリツプフロツプ回路59の入力端子Dに供給さ
れる。その他の構成は、第1図同様である。
次にこの部分の回路動作を、第11図を参照し
乍ら説明する。
いま、スイツチ回路19から第11図Eに示す
ようなヘツドからの再生出力SRが検波回路62に
供給されると、こゝでエンベロープ検波されてそ
の出力側には第11図Fに示すような信号S29
得られる。この信号S29は比較回路63に供給さ
れ、こゝで基準電源64からの基準値Thと比較
され、信号S24のレベルが基準値Thより大きい
と、つまりオン・トラツク状態であると、比較回
路63の出力側には第11図Gに示すような波形
整形された信号S30が得られ、フリツプフロツプ
回路65,66の入力端子Dに供給される。
また、タイミング信号発生回路10からの第1
1図Dに示すような信号S2が遅延回路67及び6
8に供給され、これ等の出力側には夫々第11図
H及びIに示すような信号S31及びS32が得られ
る。これ等の信号S31及びS32は夫々フリツプフロ
ツプ回路65及び66のクロツク端子に供給さ
れ、これによつて、信号S30がラツチされ、この
結果フリツプフロツプ回路65及び66の各反転
出力端子には、夫々第11図J及びKに示すよ
うにラツチされた時点で高レベルより低レベルに
反転する信号S33及び34が得られる。なお、これ
等の信号S33及びS34が低レベルに反転する前の高
レベルの状態は、図面上第1回転(第11図の左
側部分)以前の回転で脱トラツクになつた状態が
維持されていることを意味している。
信号S33,S34が低レベルになるとアンド回路6
9のゲートは閉じ、その出力は低レベルとなる。
これがフリツプフロツプ回路59の入力端子Dに
供給され、エツヂ検出回路56からの第11図B
に示すような信号S25によりラツチされ、それま
で高レベルにあつたフリツプフロツプ回路59の
出力S35は第11図Lに示すように低レベルに反
転する。すると、アンド回路60のゲートは閉
じ、その出力が低レベルとなるので、スイツチ回
路25は接点a側に接続され、通常のトラツキン
グ制御の動作が行われる。なお、フリツプフロツ
プ回路65,66及び59は遅延回路57からの
第11図Cに示すような信号S26が印加された時
点でリセツトされる。
一方エンベロープ検波回路62からの信号S29
のレベルが基準値Th以下であると、つまり、脱
トラツク状態であると、比較回路63からの信号
S30は低レベルであり、これがフリツプフロツプ
回路65及び66に供給されて夫々信号S31及び
S32によりラツチされるも、フリツプフロツプ回
路65及び66の各反転出力端子の出力S33
びS34は共に高レベルに維持されたまゝである。
従つて、アンド回路69のゲートが開いて高レベ
ルの出力がフリツプフロツプ回路59に供給さ
れ、これが信号S25によりラツチされてフリツプ
フロツプ回路59の出力S35は高レベルとなる。
このような脱トラツク状態では位置出し信号に
関連して得られるフリツプフロツプ回路54から
の信号S28も、上述の如く高レベルにあるので、
この結果アンド回路60のゲートが開き、その高
レベルの出力によりスイツチ回路25が接点b側
に切換えられ、出力端子26には端子61より一
定の電位Vccをもつた信号が導出され、この信号
がキヤプスタンサーボ系に供給され、トラツキン
グ制御がなされる。
このようにして、本実施例では、位置出し信号
が一定区間で正常な検出数で検出されたときスイ
ツチ回路25を接点a側に切換えて通常のトラツ
キング制御動作を行い、位置出し信号がある一定
区間で検出されず且つヘツドからの再生出力のレ
ベルが規定量以下のときスイツチ回路25を接点
b側に切換えて一定の電位Vccにトラツキングエ
ラーを固定するようにしたので、脱トラツクの誤
判定の確率が少なくなる。また、その他の作用効
果に付いても上述の実施例と同様に得ることがで
きる。
なお、上述の実施例は回転ヘツド装置としてヘ
ツド角間隔よりも狭い角範囲にわたつてテープを
巻き付けて記録・再生する特殊のものであるが、
通常のようにヘツド角間隔と同じ角範囲にテープ
を巻き付けるようにする回転ヘツド装置を用いる
場合にもこの発明が適用できることは勿論であ
る。
また、パイロツト信号等が記録される中央領域
AT3を削除してこの部分にもPCM信号を記録して
もよく、その場合、両端のパイロツト信号を利用
してトラツキング制御を行えばよいので問題はな
い。
発明の効果 上述の如くこの発明によれば、回転ヘツドによ
つて記録トラツクを走査する際に、隣接トラツク
のパイロツト信号の中央付近にその始端を有し、
且つパイロツト信号の記録時間より短かくなるよ
うに記録されているアジマスロスの比較的多い周
波数を有する消去用信号Eの始端を基準としてこ
のパイロツト信号を検出するパルス信号を形成
し、その検出出力に基づくトラツキング制御信号
によつて回転ヘツドのトラツキング制御を行うと
共に位置出し信号がある一定区間で検出されず且
つデイジタル信号(PCM信号)のエラー量が或
る規定量より大きいか又はヘツドからの再生出力
レベルが或る規定量以下のときは、或る一定の電
位に制御量を固定して回転ヘツドのトラツキング
制御を行うようにしたので、装置に機械的経時変
化や温度変化或いはジツタがあつても、何等それ
等の影響を受けることなく、再生時に、記録時と
装置が異なつてもノーマル再生時又は変速再生時
におけるトラツキング制御を精度良く行うことが
でき、機器相互間の互換性を図ることができる。
また、トラツキング制御用のパイロツトの位置
を検出するための消去用信号Eが隣接するパイロ
ツト信号の中央付近に始端を有するように記録さ
れているので、斯る始端をパイロツト信号の中央
付近に位置するように遅延させる回路等が不要と
なり、それだけ回路構成が簡略化される。
更に消去用信号Eの記録時間は少くともパイロ
ツト信号Pの記録時間より短かくなるようにな
し、隣接するトラツクの消去用信号E同士が所定
の間隔をもつて離間されるようにしているので、
隣接するトラツクの消去用信号Eが隣接して記録
される場合より、波形整形回路30における基準
値の設定範囲を拡大でき、またジツタの影響も軽
減される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す回路構成
図、第2図は第1図で使用される回転ヘツド装置
の一例を示す図、第3図はこの発明の記録トラツ
クパターンの概要を示す図、第4図は第1図にお
ける記録動作の説明に供するための信号波形図、
第5図は第1図におけるノーマル再生動作の説明
に供するための信号波形図、第6図は第1図にお
ける2倍速再生動作の説明に供するための信号波
形図、第7図は第1図における3倍速再生動作の
説明に供するための信号波形図、第8図はこの発
明の要部の説明に供するためのフローチヤート、
第9図はこの発明の要部の説明に供するための信
号波形図、第10図はこの発明の他の実施例を示
す回路構成図、第11図は第10図の再生動作の
説明に供するための信号波形図である。 1A,1Bは回転磁気ヘツド、2は磁気テー
プ、6はパイロツト信号の発振器、6A,6Bは
消去用信号の発振器、7,7A,7Bは記録波形
発生回路、16,17A〜17E,36,57,
67,68は遅延回路、8A,8B,56はエツ
ジ検出回路、20,29はバンドパスフイルタ、
21はピークホールド回路、22,24はサンプ
リングホールド回路、23は差動アンプ、25は
スイツチ回路、30は波形整形回路、31,56
は立ち上り検出回路、32はモード設定回路、3
1〜336はゲート回路、34はウインド信号発
生回路、37は遅延時間設定選択器、38,39
は遅延時間設定回路、43はパルス発生回路、4
4はサンプリングパルス発生回路、51,58は
計測回路、52は設定回路、53は一致検出回
路、54,59,65,66はD型フリツプフロ
ツプ回路、62はエンベロープ検波回路、63は
比較回路である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数個の回転ヘツドによつてテープ状の記録
    媒体上に形成される斜めのトラツクに記録された
    デイジタル信号と、上記各トラツクに上記デイジ
    タル信号とは記録領域として独立に記録されたト
    ラツキング用パイロツト信号と、隣接するトラツ
    クの上記パイロツト信号の中央付近に記録された
    上記パイロツト信号と異なる周波数を有する位置
    出し信号を再生するデイジタル信号の再生装置に
    おいて、 上記トラツク上の信号を再生するための走査幅
    が上記トラツクの幅より広い回転ヘツドと、 上記回転ヘツドにより再生された信号より上記
    デイジタル信号を再生するデイジタル信号再生手
    段と、 上記回転ヘツドにより再生された信号より上記
    位置出し信号を再生する位置出し信号再生手段
    と、 上記再生された位置出し信号に応じてパルス信
    号を形成するパルス信号形成手段と、 上記パルス信号に応じて両側の隣接トラツクか
    ら再生される上記パイロツト信号のレベルを比較
    し比較誤差信号を出力する比較手段と、 上記比較誤差信号により上記回転ヘツドのトラ
    ツキング制御を行う手段と、 上記位置出し信号が或る一定区間で検出されず
    且つ上記デイジタル信号のエラー量が或る規定量
    より大きい場合、又は上記位置出し信号が或る一
    定区間で検出されず且つ上記回転ヘツドから再生
    出力レベルが或る規定量以下の場合は上記比較誤
    差信号を一定の電位に代える手段とを備えたこと
    を特徴とするデイジタル信号の再生装置。
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