JPH0568316B2 - - Google Patents
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- JPH0568316B2 JPH0568316B2 JP61095704A JP9570486A JPH0568316B2 JP H0568316 B2 JPH0568316 B2 JP H0568316B2 JP 61095704 A JP61095704 A JP 61095704A JP 9570486 A JP9570486 A JP 9570486A JP H0568316 B2 JPH0568316 B2 JP H0568316B2
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- grain
- sorting
- grains
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Landscapes
- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、立設した円筒状選別筒内に、円筒体
の外周面に螺旋翼を立設した揚穀螺旋を収嵌した
縦型選別機に関するものである。
の外周面に螺旋翼を立設した揚穀螺旋を収嵌した
縦型選別機に関するものである。
従来、玄米などに混入する小米や砕米を選別す
る選別機は、回転する選別筒を横設する形態であ
つた。このため、この従来型の選別機では設置面
積を広く必要とする欠点があつた。それで、本発
明者らは、上記欠点を解消するために選別筒を立
設することに想到して研究を進めた。その結果、
断面四角状等の筒形フレーム内において、円筒状
の選別筒内に回転する揚穀螺旋を設けて、揚穀螺
旋で選別しようとする玄米などの穀粒を揚送し、
この場送途中で小米や砕米などのくず穀粒を選別
筒外へ抜かして選別すると、従来型の選別機の性
能と略々同じか、それよりも高性能を発揮するこ
とが判明した。
る選別機は、回転する選別筒を横設する形態であ
つた。このため、この従来型の選別機では設置面
積を広く必要とする欠点があつた。それで、本発
明者らは、上記欠点を解消するために選別筒を立
設することに想到して研究を進めた。その結果、
断面四角状等の筒形フレーム内において、円筒状
の選別筒内に回転する揚穀螺旋を設けて、揚穀螺
旋で選別しようとする玄米などの穀粒を揚送し、
この場送途中で小米や砕米などのくず穀粒を選別
筒外へ抜かして選別すると、従来型の選別機の性
能と略々同じか、それよりも高性能を発揮するこ
とが判明した。
ところで、本発明者らが先に開発した前記縦型
の穀粒選別機にあつては、螺旋翼の選別筒に沿う
部分に、揚穀螺旋の回転に伴う遠心力により選別
しようとする穀粒が集合した状態で揚送され、各
穀粒の選別筒との接触機会が少なくなり、選別率
(処理穀粒に含まれる全不良品に対して不良品の
穀粒が選別される割合)が低下するという欠点が
あつた。また前記螺旋翼と選別筒との間の間隙を
広くして、積極的に一部の穀粒を落下させて循環
させ、選別率を良くすることを行つていたが、こ
のような落下する穀粒があると、選別終了時に揚
送されない穀粒が選別筒下部の設置ベース上に多
く残溜することとなる。このため、所定の選別作
業終了後に、前記残粒を取り出して再度、選別作
業を行う必要があり、非能率的でもあつた。
の穀粒選別機にあつては、螺旋翼の選別筒に沿う
部分に、揚穀螺旋の回転に伴う遠心力により選別
しようとする穀粒が集合した状態で揚送され、各
穀粒の選別筒との接触機会が少なくなり、選別率
(処理穀粒に含まれる全不良品に対して不良品の
穀粒が選別される割合)が低下するという欠点が
あつた。また前記螺旋翼と選別筒との間の間隙を
広くして、積極的に一部の穀粒を落下させて循環
させ、選別率を良くすることを行つていたが、こ
のような落下する穀粒があると、選別終了時に揚
送されない穀粒が選別筒下部の設置ベース上に多
く残溜することとなる。このため、所定の選別作
業終了後に、前記残粒を取り出して再度、選別作
業を行う必要があり、非能率的でもあつた。
本発明は従来の前記問題点に鑑みてこれを改良
除去したものであつて、螺旋翼と選別筒との境界
部分へ集合し勝ちな穀粒を、漸次内方へ掻込むこ
とにより、選別率の向上及び残粒の大幅な低減を
可能にし得るこの種縦型穀粒選別機を提供せんと
するものである。
除去したものであつて、螺旋翼と選別筒との境界
部分へ集合し勝ちな穀粒を、漸次内方へ掻込むこ
とにより、選別率の向上及び残粒の大幅な低減を
可能にし得るこの種縦型穀粒選別機を提供せんと
するものである。
前記問題点を解決するための本発明の手段は、
立設した円筒状選別筒の下端側から上端側にかけ
て穀粒の供給域と篩域と取出域とを形成すると共
に、該円筒状筒内に、円筒体の外周面に螺旋翼を
突設した揚穀螺旋を収嵌して成る縦型穀粒選別機
において、前記穀粒の篩域に相当する螺旋翼上面
の円筒体外周面から離れた周縁部に、外方側が中
心側よりも回転方向側へ前進して位置し、回転に
より穀粒を中心側へ移行させる案内面を備えた突
起体を適宜ピツチで設けるようにしている。
立設した円筒状選別筒の下端側から上端側にかけ
て穀粒の供給域と篩域と取出域とを形成すると共
に、該円筒状筒内に、円筒体の外周面に螺旋翼を
突設した揚穀螺旋を収嵌して成る縦型穀粒選別機
において、前記穀粒の篩域に相当する螺旋翼上面
の円筒体外周面から離れた周縁部に、外方側が中
心側よりも回転方向側へ前進して位置し、回転に
より穀粒を中心側へ移行させる案内面を備えた突
起体を適宜ピツチで設けるようにしている。
第1図乃至第6図の実施例で明らかな如く、螺
旋翼50と選別筒23との境界部分へ集合し勝ち
な穀粒は、突起体51により内方へ掻込まれて分
散し、回転に伴う遠心力により再度選別筒と接触
する。そして、これを繰り返すことで選別され
る。従つて、前記境界部分へ穀粒が集合した状態
で揚送されることがなく、各穀粒の選別筒との接
触機会を多くして選別率の向上を図ることが可能
である。また穀粒が少なくなると、突起体51の
案内面51aに沿つて穀粒が螺旋翼50の内方へ
案内されながら揚送されるので、選別終了時に選
別筒23の下方に残溜する穀粒が著しく少なくな
る。
旋翼50と選別筒23との境界部分へ集合し勝ち
な穀粒は、突起体51により内方へ掻込まれて分
散し、回転に伴う遠心力により再度選別筒と接触
する。そして、これを繰り返すことで選別され
る。従つて、前記境界部分へ穀粒が集合した状態
で揚送されることがなく、各穀粒の選別筒との接
触機会を多くして選別率の向上を図ることが可能
である。また穀粒が少なくなると、突起体51の
案内面51aに沿つて穀粒が螺旋翼50の内方へ
案内されながら揚送されるので、選別終了時に選
別筒23の下方に残溜する穀粒が著しく少なくな
る。
以下に本発明の構成を図面に示す実施例に基づ
いて説明すると次の通りである。
いて説明すると次の通りである。
第1図は本発明の一実施例を示す縦型穀粒選別
機の全体を示す縦断面図である。同図において、
1は断面四角状の筒形フレームで、薄い鉄板で形
成されている。この筒形フレーム1は、その内部
を下方から上方にかけて穀粒の供給域X、篩域
Y、取出域Zに区画されている。2は筒形フレー
ム1の下端左右両側に固着された支枠である。こ
の支枠2の前部側には転動輪3が取り付けられて
おり、後部側には接地台4が取り付けられてい
る。また前記筒形フレーム1の底部から適当な高
さの内部には、設置ベース5が張設されている。
そして、この設置ベース5の裏面には、ミツシヨ
ンケース7と、ミツシヨンケース7の下側に突出
する入力軸8の先端に取付けたプーリ9を伝動回
転するモータ10とからなる伝導機構6が設けら
れている。ミツシヨンケース7の上部側には正転
方向に回転する筒軸11と、該筒軸11の中心を
貫通してゆつくりと逆転する突出軸12とが設け
られ、これらの各軸11,12は前記設置ベース
5の上部に共に突出している。13はモータ10
の出力軸に固着のプーリ、14はベルトである。
15はモータ10の取付枠であり、筒形フレーム
1内に張設されている。
機の全体を示す縦断面図である。同図において、
1は断面四角状の筒形フレームで、薄い鉄板で形
成されている。この筒形フレーム1は、その内部
を下方から上方にかけて穀粒の供給域X、篩域
Y、取出域Zに区画されている。2は筒形フレー
ム1の下端左右両側に固着された支枠である。こ
の支枠2の前部側には転動輪3が取り付けられて
おり、後部側には接地台4が取り付けられてい
る。また前記筒形フレーム1の底部から適当な高
さの内部には、設置ベース5が張設されている。
そして、この設置ベース5の裏面には、ミツシヨ
ンケース7と、ミツシヨンケース7の下側に突出
する入力軸8の先端に取付けたプーリ9を伝動回
転するモータ10とからなる伝導機構6が設けら
れている。ミツシヨンケース7の上部側には正転
方向に回転する筒軸11と、該筒軸11の中心を
貫通してゆつくりと逆転する突出軸12とが設け
られ、これらの各軸11,12は前記設置ベース
5の上部に共に突出している。13はモータ10
の出力軸に固着のプーリ、14はベルトである。
15はモータ10の取付枠であり、筒形フレーム
1内に張設されている。
前記筒形フレーム1内の設置ベース5上には、
揚穀筒16が立設されている。この揚穀筒16の
中心部には、前記突出軸12が配置されている。
また、この揚穀筒16の上端部の内壁面は、少し
外方へ拡大するよう径大部ロとなしてあり、その
上端部にはフランジ部ハが形成されている。17
は揚穀螺旋で、筒柱の外周に螺旋翼50が形成さ
れた構造となつており、前記揚穀筒16内に下端
側が挿通され、前記筒軸11に揚穀螺旋17の内
筒部をフランジ18を介して止着している。また
前記突出軸12の上端側には、回転軸19が着脱
自在に連結されている。この回転軸19の上端
は、揚穀螺旋17の上端よりも更に突出させてあ
り、上・下2段の角軸部ニ,ホを形成している。
そして、この角軸部ホに段付軸筒20を止着して
これにベアリング21を嵌合し、更にこのベアリ
ング21を揚穀螺旋17に止着のメタル22で包
合ならしめている。
揚穀筒16が立設されている。この揚穀筒16の
中心部には、前記突出軸12が配置されている。
また、この揚穀筒16の上端部の内壁面は、少し
外方へ拡大するよう径大部ロとなしてあり、その
上端部にはフランジ部ハが形成されている。17
は揚穀螺旋で、筒柱の外周に螺旋翼50が形成さ
れた構造となつており、前記揚穀筒16内に下端
側が挿通され、前記筒軸11に揚穀螺旋17の内
筒部をフランジ18を介して止着している。また
前記突出軸12の上端側には、回転軸19が着脱
自在に連結されている。この回転軸19の上端
は、揚穀螺旋17の上端よりも更に突出させてあ
り、上・下2段の角軸部ニ,ホを形成している。
そして、この角軸部ホに段付軸筒20を止着して
これにベアリング21を嵌合し、更にこのベアリ
ング21を揚穀螺旋17に止着のメタル22で包
合ならしめている。
23は、揚穀筒16の上部側に回転自在に立設
された選別筒である。この選別筒23の上部側と
下部側には、網や目抜部分が形成されない下部回
転揚穀筒部23aと、上部回転揚穀筒部23bが
形成され、これらの上下中間部分に選別せんとす
る穀粒の大きさよりもやや小さな網あるいは目抜
鉄板部が形成されている。下部回転揚穀筒部23
aは事実上、穀粒の供給域Xを形成するものであ
り、また中間の網あるいは目抜鉄板部は篩域Y
を、上部回転揚穀筒部23bは取出域Zをそれぞ
れ形成するものである。更に、選別筒23の天井
部は傘状枠23cで閉塞(蓋)されている。この
傘状枠23cは、前記回転軸19の角軸部ニに嵌
合する嵌合片24を一体的に設けることで、前記
揚穀螺旋17の外周にこれを包込むようにして取
り付けられている。一方、上記選別筒23の下方
側にあつては、その下端を外側上方へ折返して、
この部分が前記揚穀筒16の径大部ロ内へ嵌合す
るように取り付けられている。25はシールで、
フエルト材やゴム材等の上面に耐摩耗性のナイロ
ン織布を重ねた構造となし、これを前記揚穀筒1
6の径大部ロ内に嵌合し、外周縁部を環状押さえ
板(図示せず)で押さえている。そして、押さえ
板をビス等で揚穀筒16に固着している。
された選別筒である。この選別筒23の上部側と
下部側には、網や目抜部分が形成されない下部回
転揚穀筒部23aと、上部回転揚穀筒部23bが
形成され、これらの上下中間部分に選別せんとす
る穀粒の大きさよりもやや小さな網あるいは目抜
鉄板部が形成されている。下部回転揚穀筒部23
aは事実上、穀粒の供給域Xを形成するものであ
り、また中間の網あるいは目抜鉄板部は篩域Y
を、上部回転揚穀筒部23bは取出域Zをそれぞ
れ形成するものである。更に、選別筒23の天井
部は傘状枠23cで閉塞(蓋)されている。この
傘状枠23cは、前記回転軸19の角軸部ニに嵌
合する嵌合片24を一体的に設けることで、前記
揚穀螺旋17の外周にこれを包込むようにして取
り付けられている。一方、上記選別筒23の下方
側にあつては、その下端を外側上方へ折返して、
この部分が前記揚穀筒16の径大部ロ内へ嵌合す
るように取り付けられている。25はシールで、
フエルト材やゴム材等の上面に耐摩耗性のナイロ
ン織布を重ねた構造となし、これを前記揚穀筒1
6の径大部ロ内に嵌合し、外周縁部を環状押さえ
板(図示せず)で押さえている。そして、押さえ
板をビス等で揚穀筒16に固着している。
而して、第4図に示す如く、選別筒23の篩域
Yに対応する部分の螺旋翼50は、円筒体17a
に対して、外周縁部が下り勾配となるべく、20〜
30度傾斜して取り付けられている。これは、選別
筒23の内周面に接する穀粒を多くするためであ
る。また第2図及び第6図に示すように、前記螺
旋翼50の少なくとも選別筒23の周壁が凹凸に
形成された篩域Yにおける縁部に沿う上面には、
適宜ピツチをもつて突起体51が断続的に突出し
て形成されている。第2図乃至第4図の実施例に
あつては、螺旋翼50の一部を切起して掻込み体
51を形成している。第6図の実施例にあつて
は、耐摩耗性に優れたウレタンゴム等の弾性体5
2を、螺旋翼50に穿設した嵌合孔55へ嵌め込
むことで突起体51を形成している。これら突起
体51は、共に回転方向Aに対して穀粒が掻き集
められて中心側へ向かう案内面51aを形成して
いる。つまり、突起体51の外方側が中心側より
も回転方向側へ前進して位置する。弾性体を利用
する実施例の場合は、その突出高さを代えること
及び取り替えが容易である。
Yに対応する部分の螺旋翼50は、円筒体17a
に対して、外周縁部が下り勾配となるべく、20〜
30度傾斜して取り付けられている。これは、選別
筒23の内周面に接する穀粒を多くするためであ
る。また第2図及び第6図に示すように、前記螺
旋翼50の少なくとも選別筒23の周壁が凹凸に
形成された篩域Yにおける縁部に沿う上面には、
適宜ピツチをもつて突起体51が断続的に突出し
て形成されている。第2図乃至第4図の実施例に
あつては、螺旋翼50の一部を切起して掻込み体
51を形成している。第6図の実施例にあつて
は、耐摩耗性に優れたウレタンゴム等の弾性体5
2を、螺旋翼50に穿設した嵌合孔55へ嵌め込
むことで突起体51を形成している。これら突起
体51は、共に回転方向Aに対して穀粒が掻き集
められて中心側へ向かう案内面51aを形成して
いる。つまり、突起体51の外方側が中心側より
も回転方向側へ前進して位置する。弾性体を利用
する実施例の場合は、その突出高さを代えること
及び取り替えが容易である。
ところで、突起体51を設けた理由は、選別筒
23の網目部と螺旋翼50との境界部分に遠心力
によつて集合し勝ちな穀粒を内方へ掻込んで分散
させ、該境界部分の間隙から穀粒が順次下方へ落
下するのを防止すると共に、各穀粒の選別筒23
との接触機会を多くし、優れた選別率(処理穀粒
に含まれる全不良品量に対する不良品穀粒の選別
される割合)を得んとするものである。このよう
な目的の下にあつては、突起体51の個数とその
高さが、得られる効果に大きく影響する。すなわ
ち、突起体51の個数は多い程に、また高さは高
い程に穀粒の掻込む量は増加する。然しながら、
突起体51の個数と高さは、ある範囲を超える
と、穀粒との接触による負荷抵抗が増加し、その
結果、モータ10の回転数が低下して処理能力の
低下を来すので、ある範囲内で設定することが必
要である。加えて、突起体51の設置個数と高さ
は相関関係にあり、例えば個数が少ない場合は高
さを高くすればよく、また個数が多い場合は高さ
を低く設定すればよい。これらのことを勘案して
本発明者らが実験を繰り返した結果、最も効率の
良い個数と高さの態様は、高さの低い掻込み体5
1を数多く設定することであつた。参考までに、
その具体例を説明すると、米や麦を50俵/時間の
割合で処理する選別機にあつては、突起体51の
高さを2〜5mmとし、回転接線方向と案内面51
aとの角度αを20〜30度とし、個数を螺旋翼50
の1ピツチあたり10〜16個設置した場合が最も効
率的であつた。もちろん、突起体51の高さと個
数は、選別機の処理能力に応じて適宜定め得るも
ので、螺旋翼50は傾斜させることなく、水平で
あつてもよい。第6図に示す突起体51は、この
ような高さ設定に際し、弾性体52の嵌め込み状
態を上下方向に反転させる等して、螺旋翼50の
上面側より突出する高さH1,H2等を適宜選択で
きるようにしたものである。
23の網目部と螺旋翼50との境界部分に遠心力
によつて集合し勝ちな穀粒を内方へ掻込んで分散
させ、該境界部分の間隙から穀粒が順次下方へ落
下するのを防止すると共に、各穀粒の選別筒23
との接触機会を多くし、優れた選別率(処理穀粒
に含まれる全不良品量に対する不良品穀粒の選別
される割合)を得んとするものである。このよう
な目的の下にあつては、突起体51の個数とその
高さが、得られる効果に大きく影響する。すなわ
ち、突起体51の個数は多い程に、また高さは高
い程に穀粒の掻込む量は増加する。然しながら、
突起体51の個数と高さは、ある範囲を超える
と、穀粒との接触による負荷抵抗が増加し、その
結果、モータ10の回転数が低下して処理能力の
低下を来すので、ある範囲内で設定することが必
要である。加えて、突起体51の設置個数と高さ
は相関関係にあり、例えば個数が少ない場合は高
さを高くすればよく、また個数が多い場合は高さ
を低く設定すればよい。これらのことを勘案して
本発明者らが実験を繰り返した結果、最も効率の
良い個数と高さの態様は、高さの低い掻込み体5
1を数多く設定することであつた。参考までに、
その具体例を説明すると、米や麦を50俵/時間の
割合で処理する選別機にあつては、突起体51の
高さを2〜5mmとし、回転接線方向と案内面51
aとの角度αを20〜30度とし、個数を螺旋翼50
の1ピツチあたり10〜16個設置した場合が最も効
率的であつた。もちろん、突起体51の高さと個
数は、選別機の処理能力に応じて適宜定め得るも
ので、螺旋翼50は傾斜させることなく、水平で
あつてもよい。第6図に示す突起体51は、この
ような高さ設定に際し、弾性体52の嵌め込み状
態を上下方向に反転させる等して、螺旋翼50の
上面側より突出する高さH1,H2等を適宜選択で
きるようにしたものである。
前記揚穀筒16のフランジ部ハには、ローラ2
7が軸承されている。このローラ27は、選別筒
23の下部回転揚穀筒部23a外周に一体的に設
けたリング28を受け止めるためのものである。
揚穀筒16の背面側には、穀粒投入口29が穿設
されており、これには筒形フレーム1の外側部に
形成されるホツパー30が連通するようになされ
ている。31は下部仕切ベースである。この下部
仕切ベース31には、筒形フレーム1の下側部分
の内壁面に止着され、選別筒23の外周接近部を
上方へ折曲形成した集穀溝46が形成されてい
る。また32は、下部回転揚穀筒部23aの外周
側に取り付けられた錐形状フランジであり、前記
下部仕切ベース31の集穀溝46へ入り込むよう
に配置されている。前記錐形状フランジ32に
は、掻送具33が取り付けられており、集穀溝4
6の溝底面にその下面が接近するように配置され
ている。34はくず穀粒排出口である。この排出
口34は、縦型フレーム1に形成された樋35に
連通している。
7が軸承されている。このローラ27は、選別筒
23の下部回転揚穀筒部23a外周に一体的に設
けたリング28を受け止めるためのものである。
揚穀筒16の背面側には、穀粒投入口29が穿設
されており、これには筒形フレーム1の外側部に
形成されるホツパー30が連通するようになされ
ている。31は下部仕切ベースである。この下部
仕切ベース31には、筒形フレーム1の下側部分
の内壁面に止着され、選別筒23の外周接近部を
上方へ折曲形成した集穀溝46が形成されてい
る。また32は、下部回転揚穀筒部23aの外周
側に取り付けられた錐形状フランジであり、前記
下部仕切ベース31の集穀溝46へ入り込むよう
に配置されている。前記錐形状フランジ32に
は、掻送具33が取り付けられており、集穀溝4
6の溝底面にその下面が接近するように配置され
ている。34はくず穀粒排出口である。この排出
口34は、縦型フレーム1に形成された樋35に
連通している。
前記筒形フレーム1の上側部分の内壁面には、
集穀溝47を備えた上部仕切ベース36が設けら
れている。37は上部回転揚穀筒部23bの外周
側に取り付けられた錐形状のフランジであり、3
8は該フランジ37に取り付けられた掻送具であ
る。尚、上部仕切ベース36と錐形状フランジ3
7及び掻送具38の関係は、前記の下部仕切ベー
ス31と、錐形状フランジ32と、掻送具33と
の場合と同じ構成であり、ここでの説明は省略す
る。また前記上部回転揚穀筒部23bには、穀粒
排出口39が設けられている。該穀粒排出口39
は、揚穀螺旋17で揚送された穀粒を外部へ排出
するための排出口である。上部仕切ベース36の
上方側にあつて、筒形フレーム1の上部側には、
仕上穀粒排出口40が開口されている。41は縦
型フレーム1の上部側に取り付けられた貯溜タン
クである。該タンク41の下部側は、ホツパー状
になされており、開閉用の弁42が設けられてい
る。貯溜タンク41は、前記仕上穀粒排出口40
に連通している。
集穀溝47を備えた上部仕切ベース36が設けら
れている。37は上部回転揚穀筒部23bの外周
側に取り付けられた錐形状のフランジであり、3
8は該フランジ37に取り付けられた掻送具であ
る。尚、上部仕切ベース36と錐形状フランジ3
7及び掻送具38の関係は、前記の下部仕切ベー
ス31と、錐形状フランジ32と、掻送具33と
の場合と同じ構成であり、ここでの説明は省略す
る。また前記上部回転揚穀筒部23bには、穀粒
排出口39が設けられている。該穀粒排出口39
は、揚穀螺旋17で揚送された穀粒を外部へ排出
するための排出口である。上部仕切ベース36の
上方側にあつて、筒形フレーム1の上部側には、
仕上穀粒排出口40が開口されている。41は縦
型フレーム1の上部側に取り付けられた貯溜タン
クである。該タンク41の下部側は、ホツパー状
になされており、開閉用の弁42が設けられてい
る。貯溜タンク41は、前記仕上穀粒排出口40
に連通している。
尚、前記実施例では、選別筒23が回転するよ
うにしているが、回転しないように固定したもの
であつても、穀粒の選別は可能である。
うにしているが、回転しないように固定したもの
であつても、穀粒の選別は可能である。
次に上述の如く構成された実施例選別機の動作
態様を説明する。
態様を説明する。
まず、モータ10によつてミツシヨンケース7
の入力軸8を伝動回転すると、設置ベース5上に
突出する筒軸11と突出軸12とが互いに逆転
し、揚穀螺旋17が正転方向(第2図及び第3図
の矢符A方向)へ、選別筒23が反転方向へ回転
する。この状態で、投入用ホツパー30に選別せ
んとする穀粒、例えば籾摺機で摺られた直後の玄
米を供給する。供給された玄米は、揚穀筒16と
揚穀螺旋17との間に入り、該揚穀螺旋17で選
別筒23の上部に揚送され、穀粒流出口39から
外部へ排出される。このようにして玄米が揚穀螺
旋17と選別筒23との間を揚送されるとき、小
米や青米あるいは砕米などのくず米は選別筒23
の網目あるいは抜孔を通つて選別筒23の外側へ
抜出る。そして、この抜出たくず米は、前述した
下部仕切ベース31の集穀溝46で受け取られ回
収される。集穀溝46に回収されたくず米は、掻
送具33によつて掻き集められ、くず穀粒排出口
34から機外へ排出される。
の入力軸8を伝動回転すると、設置ベース5上に
突出する筒軸11と突出軸12とが互いに逆転
し、揚穀螺旋17が正転方向(第2図及び第3図
の矢符A方向)へ、選別筒23が反転方向へ回転
する。この状態で、投入用ホツパー30に選別せ
んとする穀粒、例えば籾摺機で摺られた直後の玄
米を供給する。供給された玄米は、揚穀筒16と
揚穀螺旋17との間に入り、該揚穀螺旋17で選
別筒23の上部に揚送され、穀粒流出口39から
外部へ排出される。このようにして玄米が揚穀螺
旋17と選別筒23との間を揚送されるとき、小
米や青米あるいは砕米などのくず米は選別筒23
の網目あるいは抜孔を通つて選別筒23の外側へ
抜出る。そして、この抜出たくず米は、前述した
下部仕切ベース31の集穀溝46で受け取られ回
収される。集穀溝46に回収されたくず米は、掻
送具33によつて掻き集められ、くず穀粒排出口
34から機外へ排出される。
ところで、前述の如く、揚送される穀粒は、揚
穀螺旋17の回転による遠心力により、選別筒2
3と接触するべく外方へ飛ばされ、選別筒23の
網目部等と接触して選別される。このため、揚送
される穀粒は、揚穀螺旋17と選別筒23との境
界部分に集合堆積する。この集合状態にあつて
は、選別筒23と接触する穀粒は、選別筒23に
面している一部の穀粒のみとなり、多くの穀粒は
ダンゴ状態であるので接触することは多く望めな
い。このため、単一の穀粒の選別筒23との接触
機会が少なくなり、処理穀粒に含まれる全不良品
量に対する不良品穀粒の選別される割合が低下す
る。また選別筒23と揚穀螺旋17との境界部分
の僅かの間隙から、集合状態の穀粒が少量ずつで
はあるけれども下方へ順次落下し、選別終了時に
揚送されず残溜する穀粒が多く発生する。本発明
では、前記螺旋翼50に形成した突起体51で集
合状態の穀粒を、内方へ掻込んで分散させること
で、前記選別率の低下の問題を解決している。内
方へ掻込まれた穀粒は、分散状態から再び遠心力
により選別筒23へ飛ばされて網目部等と接触す
る。以後はこれを繰り返して揚送され、選別され
る。このため、前記集合状態で揚送される場合に
比較して単一の穀粒の選別筒23との接触機会が
著しく増加し、優れた選別率が得られる。
穀螺旋17の回転による遠心力により、選別筒2
3と接触するべく外方へ飛ばされ、選別筒23の
網目部等と接触して選別される。このため、揚送
される穀粒は、揚穀螺旋17と選別筒23との境
界部分に集合堆積する。この集合状態にあつて
は、選別筒23と接触する穀粒は、選別筒23に
面している一部の穀粒のみとなり、多くの穀粒は
ダンゴ状態であるので接触することは多く望めな
い。このため、単一の穀粒の選別筒23との接触
機会が少なくなり、処理穀粒に含まれる全不良品
量に対する不良品穀粒の選別される割合が低下す
る。また選別筒23と揚穀螺旋17との境界部分
の僅かの間隙から、集合状態の穀粒が少量ずつで
はあるけれども下方へ順次落下し、選別終了時に
揚送されず残溜する穀粒が多く発生する。本発明
では、前記螺旋翼50に形成した突起体51で集
合状態の穀粒を、内方へ掻込んで分散させること
で、前記選別率の低下の問題を解決している。内
方へ掻込まれた穀粒は、分散状態から再び遠心力
により選別筒23へ飛ばされて網目部等と接触す
る。以後はこれを繰り返して揚送され、選別され
る。このため、前記集合状態で揚送される場合に
比較して単一の穀粒の選別筒23との接触機会が
著しく増加し、優れた選別率が得られる。
このような選別が終了し、前記穀粒排出口39
から排出される仕上米は、一部が直接貯溜タンク
41へは飛ね出され、残りが上部仕切ベース36
の集穀溝47で受け取られる。そして、掻送具3
8で掻き集められ、仕上穀粒排出口40から貯留
タンク41内へ排出される。然る後は、ホツパー
41の開閉弁42を制御することにより、所定の
袋へ選別された良品の穀粒が供給される。なお、
ホツパー41の下方には、秤量器が配置されてお
り、前記袋への良品穀粒の供給は定量ずつ行われ
る。
から排出される仕上米は、一部が直接貯溜タンク
41へは飛ね出され、残りが上部仕切ベース36
の集穀溝47で受け取られる。そして、掻送具3
8で掻き集められ、仕上穀粒排出口40から貯留
タンク41内へ排出される。然る後は、ホツパー
41の開閉弁42を制御することにより、所定の
袋へ選別された良品の穀粒が供給される。なお、
ホツパー41の下方には、秤量器が配置されてお
り、前記袋への良品穀粒の供給は定量ずつ行われ
る。
以上説明したように本発明にあつては、本出願
人が先に開発した縦型穀粒選別機の螺旋翼と選別
筒との境界部分に集合する穀粒を内方へ掻込んで
分散させ、再度選別筒へ接触させることができ、
これを繰り返して穀粒の揚送を行うので、集合状
態にある一粒々々の穀粒は選別筒と必ず接触する
機会が得られるようになり、一定の処理量に対し
て得られる良品中に含まれる不良品が少なくな
る。また前記境界部分に穀粒の集合状態が得られ
ないので、当該境界部分の間隙から穀粒が順次下
方へ落下して選別終了時に穀粒が残溜するという
問題もない。従つて、本発明の縦型穀粒選別機に
あつては、非常に優れた選別率が得られると共
に、残溜穀粒が無くなるものである。
人が先に開発した縦型穀粒選別機の螺旋翼と選別
筒との境界部分に集合する穀粒を内方へ掻込んで
分散させ、再度選別筒へ接触させることができ、
これを繰り返して穀粒の揚送を行うので、集合状
態にある一粒々々の穀粒は選別筒と必ず接触する
機会が得られるようになり、一定の処理量に対し
て得られる良品中に含まれる不良品が少なくな
る。また前記境界部分に穀粒の集合状態が得られ
ないので、当該境界部分の間隙から穀粒が順次下
方へ落下して選別終了時に穀粒が残溜するという
問題もない。従つて、本発明の縦型穀粒選別機に
あつては、非常に優れた選別率が得られると共
に、残溜穀粒が無くなるものである。
第1図乃至第5図は本発明の第1の実施例に係
るものであり、第1図は縦型穀粒選別機の全体を
示す縦断面図、第2図は揚穀螺旋の一部を示す斜
視図、第3図は同平面図、第4図は螺旋翼と突起
体との関係を示す縦断面図、第5図は同縦断面側
面図、第6図は第2の実施例を示す突起体の部分
断面斜視図である。 X……供給域、Y……篩域、Z……取出域、1
……筒形フレーム、23……選別筒、50……螺
旋翼、17……揚穀螺旋、51……突起体。
るものであり、第1図は縦型穀粒選別機の全体を
示す縦断面図、第2図は揚穀螺旋の一部を示す斜
視図、第3図は同平面図、第4図は螺旋翼と突起
体との関係を示す縦断面図、第5図は同縦断面側
面図、第6図は第2の実施例を示す突起体の部分
断面斜視図である。 X……供給域、Y……篩域、Z……取出域、1
……筒形フレーム、23……選別筒、50……螺
旋翼、17……揚穀螺旋、51……突起体。
Claims (1)
- 1 立設した円筒状選別筒内に、円筒体の外周面
に螺旋翼を突設した揚穀螺旋を収嵌した縦型穀粒
選別機において、前記穀粒の篩域に相当する螺旋
翼上面の円筒体外周面から離れた周縁部に、外方
側が中心側よりも回転方向側へ前進して位置し、
回転により穀粒を中心側へ移行させる案内面を備
えた突起体を適宜ピツチで設けたことを特徴とす
る縦型穀粒選別機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9570486A JPS62250979A (ja) | 1986-04-24 | 1986-04-24 | 縦型穀粒選別機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9570486A JPS62250979A (ja) | 1986-04-24 | 1986-04-24 | 縦型穀粒選別機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62250979A JPS62250979A (ja) | 1987-10-31 |
JPH0568316B2 true JPH0568316B2 (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=14144889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9570486A Granted JPS62250979A (ja) | 1986-04-24 | 1986-04-24 | 縦型穀粒選別機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62250979A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012020269A (ja) * | 2010-07-12 | 2012-02-02 | Technica Machinery Kk | 破袋機 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61138574A (ja) * | 1984-12-11 | 1986-06-26 | 株式会社 サタケ | 竪型選別装置の螺旋搬送装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6287788U (ja) * | 1985-11-22 | 1987-06-04 |
-
1986
- 1986-04-24 JP JP9570486A patent/JPS62250979A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61138574A (ja) * | 1984-12-11 | 1986-06-26 | 株式会社 サタケ | 竪型選別装置の螺旋搬送装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62250979A (ja) | 1987-10-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |