JPH0568180A - テレビジヨン受像機の電圧供給回路 - Google Patents

テレビジヨン受像機の電圧供給回路

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JPH0568180A
JPH0568180A JP3256981A JP25698191A JPH0568180A JP H0568180 A JPH0568180 A JP H0568180A JP 3256981 A JP3256981 A JP 3256981A JP 25698191 A JP25698191 A JP 25698191A JP H0568180 A JPH0568180 A JP H0568180A
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JP
Japan
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circuit
voltage
pulse
value
current
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JP3256981A
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English (en)
Inventor
Shigeru Kashiwagi
茂 柏木
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受像管のヒーターや水平AFC回路等、テレ
ビジョン受像機内の水平偏向周期のパルスを使用する回
路の動作を安定化させる電圧供給回路を得る。 【構成】 電流検知トランス18は水平偏向コイル7と
直列に接続されている。整流回路19は2次巻線18b
で発生したパルスVprを整流し、直流電圧Edを得る。
比較回路20は電圧Edと基準電圧Esとを比較し、電
圧Eoを可変負荷回路11に供給する。可変負荷回路1
1は電流Ictの値を変え、鋸波電流Iyを一定値に制御
する。その結果、電流検知トランス18の巻線18hで
発生したパルスVhiも常に一定値となり、受像管14の
ヒーターhに印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、受像管を使用したテレ
ビジョン受像機における受像機内の各部の回路に水平偏
向周期のパルス電圧を供給する、テレビジョン受像機の
電圧供給回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のテレビジョン受像機の電圧
供給回路の一例である。図3において、水平出力トラン
ジスタ1には図示せぬ前段から励振パルスVdが供給さ
れ、水平偏向周期のスイッチング動作を行う。コンデン
サ2〜4は帰線共振コンデンサである。第1及び第2の
ダンパーダイオード5,6は水平出力トランジスタ1と
共働して水平偏向周期のスイッチング動作を行う。そし
て、水平偏向コイル7及びS字補正コンデンサ8には、
このスイッチング動作によって、鋸波電流Iyが流れ、
受像管14のネック部に取り付けられた水平偏向コイル
7が電子ビームを水平方向に偏向する。
【0003】さらに、ダンパーダイオード5,6及びコ
ンデンサ2,3の接続点と接地間には、平滑インダクタ
9と、平滑コンデンサ10と可変負荷回路11との並列
回路とが接続されている。可変負荷回路11は、入力さ
れる制御電圧Eoに応じて内部インピーダンスを変化さ
せ、平滑コンデンサ10から流れる電流Ictの値を加減
する。この電流Ictの値を変えることにより、水平偏向
コイル7に流れる鋸波電流Iyの値を変えることができ
る。例えば、電流Ictを増加させて平滑コンデンサ10
のチャージ、ひいては第2のダンパーダイオード6に並
列に接続された帰線共振コンデンサ3のチャージを減少
させると、水平偏向コイル7の両端の電圧値が増加し、
水平偏向コイル7に流れる鋸波電流Iyのピーク−ピー
ク(pp)値が増加して受像管の画像の水平振幅が増加
することになる。
【0004】以上説明した水平出力トランジスタ1〜可
変負荷回路11は水平出力回路15を形成しており、こ
の図3においては、受像管14のための高圧発生回路と
しても動作している。即ち、12はフライバックトラン
スであって、このフライバックトランス12の1次巻線
12aには上記したスイッチング動作の結果生じたコレ
クタパルスVcが加えられ、その2次巻線12bに高圧
パルスVhvを取り出す。このパルスVhvは高圧整流ダイ
オード13によって直流高圧EHTとなり、この直流高圧
EHTは受像管14の陽極aに加えられる。また、フライ
バックトランス12は、場合によっては3次巻線12c
を持つことがあり、3次巻線12cで得られたパルスV
p1は受像機内各部、例えば水平AFC回路等に供給され
る。さらに、フライバックトランス12はヒーター巻線
12hを備えることがあり、ここで得られたパルスVph
は受像管のヒーターhに加えられ、これを加熱して受像
管を動作させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フライバッ
クトランス12の巻線12c及び12hに生じるパルス
Vp1,Vphは、図4(A)に示すように、水平帰線時間
trを半周期とする正弦波pに、主として2次巻線12
bのリーケージインダクタンスと分布容量で定まる振動
波形qを重畳したものである。受像管14の陽極aには
受像管の明るさに応じて陽極電流Iaが流れるが、この
時、振動波形qの位相及び振幅が陽極電流Iaの値によ
って大きく影響を受ける。すると、巻線12c,12h
のパルスVp1,Vphは、図4(B)に示すように、正弦
波pと振動波形qの関係が変わり、陽極電流Iaがゼロ
の時とその形が大きく異なってしまうことがある。従っ
て、これらのパルス波形Vp1,Vphの実効値も変わって
しまうので、図3に示すように、パルスVphで受像管1
4のヒーターhを点灯した場合、このヒーターhに加わ
る実効電圧値が変化してしまうことになり、受像管14
の寿命に悪い影響を及ぼしていた。
【0006】図5はフライバックトランス12の巻線1
2cのパルスVp1を水平AFC回路の基準波形として使
用した場合を示している。フライバックトランス12の
巻線12cで得たパルスVp1を水平AFC回路16に加
え、前段からの水平同期信号Vsとその位相を比較し、
この両者が一致するような励振パルスVdを水平出力回
路15に加えるようにしたものである。このように構成
すると、水平出力回路15による水平偏向電流(鋸波電
流)Iy及びコレクタパルスVcの周波数及び位相が常
に水平同期信号Vsと一致し、正しい受像画面が得られ
る。
【0007】しかし、図5において、図4を用いて説明
したように、もし陽極電流Iaの値に影響されてパルス
Vp1の位相や振幅が変化したとすると、当然水平AFC
回路16の動作も影響され、励振パルスVdの位相も変
わってしまう。すると、受像画面は、例えば格子縞信号
と中央部が白のウィンドウ信号を受像したとすると、図
6に示すように、上下部分に比べ白部分の多い中央部の
平均陽極電流Iaが増加するため、この部分での水平偏
向電流Iyの位相が変わり、本来直線であるはずの格子
縞信号の縦線が曲がってしまい、また、ウィンドウ部分
も正しい矩形ではなく歪んだ形になってしまうことにな
る。このような現象は実際のテレビジョン画像、特に静
止画をバックにした明るい画像の受像の際、明るい画像
の有無、あるいは位置の変化によって、静止すべき背景
画がくねるので極めて受像品位を悪化させていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1) 1次巻線が水平偏向
コイルと直列に接続された電流検知トランスと、前記電
流検知トランスの2次巻線で得たパルスを整流する整流
回路と、前記整流回路より出力される直流電圧が一定と
なるよう、前記水平偏向コイルに流れる鋸波電流の振幅
を制御する振幅制御回路とを有するテレビジョン受像機
において、前記電流検知トランスに巻回された巻線に発
生するパルス電圧を、水平偏向周期のパルスを使用する
テレビジョン受像機内の回路に供給するよう構成したこ
とを特徴とするテレビジョン受像機の電圧供給回路を提
供し、(2) 前記パルス電圧を、受像管のヒーター電圧と
して用いることを特徴とする(1) 記載のテレビジョン受
像機の電圧供給回路を提供し、(3) 前記パルス電圧を、
水平AFC回路の基準電圧として用いることを特徴とす
る(1)記載のテレビジョン受像機の電圧供給回路を提供
するものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明のテレビジョン受像機の電圧供
給回路について、添付図面を参照して説明する。図1は
本発明のテレビジョン受像機の電圧供給回路の第1実施
例を示す回路図、図2は第2実施例を示す回路図であ
る。なお、図1及び図2において、図3及び図5と同一
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0010】図1において、本発明による水平出力回路
17は図3おける水平出力回路15に、水平偏向コイル
7の回路に新たに電流検知トランス18,整流回路1
9,比較回路20を加えるものである。この回路動作に
ついて説明する。まず、電流検知トランス18の1次巻
線18aは水平偏向コイル7及びS字補正コンデンサ8
に直列に挿入されている。このようにすると、この1次
巻線18aの両端にはパルスViが発生し、このパルス
Viのゼロ−ピーク値は、水平偏向の帰線時間が一定で
ある限り、水平偏向コイル7に流れる鋸波電流Iyのp
p値に比例する。すると、その2次巻線18bに発生す
るパルスVpr及びこれを整流回路19で整流して得た直
流電圧Edの値も、電流Iyのpp値に比例することに
なる。
【0011】そして、直流電圧Edは比較回路20に入
力される。比較回路20は直流電圧Edと基準電圧Es
とを比較し、その比較結果で電圧Eoを可変負荷回路1
1に加えることにより、電流Ictの値を変え、結果とし
て水平偏向コイル7に流れる鋸波電流Iyの値を制御す
る。即ち、比較回路20及び可変負荷回路11は振幅制
御回路を構成している。このように構成すると、もし電
源電圧Ebの変動、回路素子のドリフト等、何らかの原
因により鋸波電流Iyの値が標準値よりずれようとする
場合は、これを元に戻すような作用が働き、回路動作が
安定になる。
【0012】例えば、もし鋸波電流Iyの値が設定値よ
り大きくなると、電流検知トランス18の2次巻線18
bに発生するパルス電圧Vprの値が大きくなり、それを
整流した結果の直流電圧Edの値が基準電圧Esの値を
越えようとする。すると、比較回路20の出力電圧Eo
は急変し、可変負荷回路11に作用して電流Ictの値を
減少させるように働く。これは前述したように、水平偏
向コイル7に流れる鋸波電流Iyを減少させ、ひいては
パルスVprが減少方向に働くことになるから、結局直流
電圧Edの値は基準電圧Esの値を越えることはできず
一定となり、変動しない。従って、鋸波電流Iyの値は
常に一定に保たれることになる。もし、鋸波電流Iyの
値を調整の必要上変える場合は、基準電圧Esの値を変
えて行うことになる。
【0013】以上述べたように、図1に示す回路におい
ては、鋸波電流Iyの値、ひいては電流検知トランス1
8に発生するパルス電圧、例えばVprの値は、常に一定
であることが保証される。従って、この電流検知トラン
ス18にさらに適性な実効値を持つパルスVhiを発生す
るような巻線18hを設け、このパルスVhiを受像管1
4のヒーターhに印加するようにすれば、ヒーターhは
常に一定の実効値電圧で加熱されることになる。また、
パルスVprは、前述のように、帰線時間さえ一定なら必
ず鋸波電流Iyのpp値に比例し、水平偏向の繰り返し
周波数には無関係である。従って、受像機が多種の水平
偏向周波数に対応するような、いわゆるマルチ型受像機
の場合でも、図1に示す回路は一定の鋸波電流Iyを流
し、同時に受像管14のヒーターhには一定実効値のパ
ルスVprが加わり、回路は問題なく動作する。
【0014】本発明による図1の回路においては、図3
の回路のように、受像管画面の明るさ、即ち陽極電流I
aの値によってヒーターhに加わる電力が変わってしま
うことはないから、常に適正値で加熱され、受像管14
の寿命に悪影響を及ぼすことはない。また、陽極電流I
aによる高圧EHTの低下を補償するために、回路の電源
電圧Ebの値を陽極電流Iaの値に応じて変化させる場
合でも、図1の回路においてはヒーターhの加熱状態は
影響されない。勿論、図1の回路においても、基準電圧
Esの値を越えて水平偏向コイル7に流れる鋸波電流I
yを調整する場合は、パルス電圧Vhiの値も変わってし
まう。しかし、この調整は本来鋸波電流Iyの値を受像
管の画面を丁度規定値に偏向するに要する値にするもの
であって、その調整後の数値が大きくばらつくことはな
い。従って、パルスVhiの実効値のばらつきは十分余裕
をもって規格値内に収めることが可能である。
【0015】次に、図2を用いて本発明の第2実施例に
ついて説明する。図2においては、図1に示す電流検知
トランス18にさらに巻線18cを加えて電流検知トラ
ンス180としたものである。そして、巻線18cに発
生するパルスVpaを先に図5を用いて説明した水平AF
C回路16に加え、水平AFC回路16の比較信号とし
て使用する。すると、この水平AFC回路は、鋸波電流
Iyの位相及び周波数が入力する水平同期信号Vsに一
致するように波形Vdを出力し、この波形Vdを水平出
力回路17に加える。この時、やはり電流検知トランス
180の巻線18cに発生するパルスVpaは一定になる
ので、図3に示す従来例のように、フライバックトラン
ス12の巻線12cで得たパルスVp1を水平AFC回路
16に加えた場合と異なり、画像が図6に示すような歪
を起こすことがない。
【0016】以上、第1及び第2実施例においては、電
流検知トランス18(180)の巻線に発生するパルス
を他の回路に利用する例として、ヒーター加熱用及び水
平AFC用の2つを例示した。テレビジョン受像機にお
いては水平偏向周期のパルスを使用する例は他にもあ
り、例えば、帰線消去回路、ペデスタルクランプ回路、
キードAGC回路等種々考えられる。これらはいずれも
従来フライバックトランスの巻線から得たパルスを使用
していた。しかし、水平偏向周期のパルスを本発明に従
って電流検知トランス18(180)の巻線から取るよ
うにし、かつ、この巻線の一部のパルス電圧値をフィー
ドバックして水平偏向電流を一定化するようにすれば、
上記の各回路に供給する水平偏向周期のパルスが安定化
し、受像機の性能向上に寄与できることは勿論である。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のテ
レビジョン受像機の電圧供給回路は上述の如く構成され
てなるので、受像管の陽極電流、回路の電源電圧、ある
いは水平偏向周波数の変動に左右されず、常に一定のパ
ルス電圧を供給することができ、このパルス電圧を水平
偏向周期のパルスを使用するテレビジョン受像機内の各
部に供給すれば、回路動作を安定化することができる。
また、そのパルス電圧を受像管のヒーター電圧として用
いれば、ヒーターは適正値で加熱され、受像管の寿命に
悪影響を及ぼすことがなく、水平AFC回路の基準電圧
として用いれば、水平AFC動作の安定化に寄与する
等、実用上極めて優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す回路図である。
【図2】第2実施例を示す回路図である。
【図3】従来例を示す回路図である。
【図4】図3の動作説明用波形図である。
【図5】従来例を示す回路図である。
【図6】従来の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
7 水平偏向コイル 12 フライバックトランス 14 受像管 16 水平AFC回路 18,180 電流検知トランス 19 整流回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】本発明による図1の回路においては、図3
の回路のように、受像管画面の明るさ、即ち陽極電流I
aの値によってヒーターhに加わる電力が変わってしま
うことはないから、常に適正値で加熱され、受像管14
の寿命に悪影響を及ぼすことはない。また、陽極電流I
aによる高圧EHTの低下を補償するために、回路の電
源電圧Ebの値を陽極電流Iaの値に応じて変化させる
場合でも、図1の回路においてはヒーターhの加熱状態
は影響されない。勿論、図1の回路においても、基準電
圧Esの値を変えて水平偏向コイル7に流れる鋸波電流
Iyを調整する場合は、パルス電圧Vhiの値も変わっ
てしまう。しかし、この調整は本来鋸波電流Iyの値を
受像管の画面を丁度規定値に偏向するに要する値にする
ものであって、その調整後の数値が大きくばらつくこと
はない。従って、パルスVhiの実効値のばらつきは十
分余裕をもって規格値内に収めることが可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次巻線が水平偏向コイルと直列に接続さ
    れた電流検知トランスと、 前記電流検知トランスの2次巻線で得たパルスを整流す
    る整流回路と、 前記整流回路より出力される直流電圧が一定となるよ
    う、前記水平偏向コイルに流れる鋸波電流の振幅を制御
    する振幅制御回路とを有するテレビジョン受像機におい
    て、 前記電流検知トランスに巻回された巻線に発生するパル
    ス電圧を、水平偏向周期のパルスを使用するテレビジョ
    ン受像機内の回路に供給するよう構成したことを特徴と
    するテレビジョン受像機の電圧供給回路。
  2. 【請求項2】前記パルス電圧を、受像管のヒーター電圧
    として用いることを特徴とする請求項1記載のテレビジ
    ョン受像機の電圧供給回路。
  3. 【請求項3】前記パルス電圧を、水平AFC回路の基準
    電圧として用いることを特徴とする請求項1記載のテレ
    ビジョン受像機の電圧供給回路。
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