JPH056812U - 空芯コイル - Google Patents
空芯コイルInfo
- Publication number
- JPH056812U JPH056812U JP8262891U JP8262891U JPH056812U JP H056812 U JPH056812 U JP H056812U JP 8262891 U JP8262891 U JP 8262891U JP 8262891 U JP8262891 U JP 8262891U JP H056812 U JPH056812 U JP H056812U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core coil
- coil
- air
- electrode
- power loss
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
〔目的〕表面実装型空芯コイルの電極部における周回電
流による電力損失を無くし、電極部における電力損失を
抑制して空芯コイルの品質係数Qの低下を抑制する。 〔構成〕コイル1に連続する裸線の周回部からなる電極
部2,3に周回方向の断線用切欠部4,5を設ける。 〔効果〕電極部の周回部に電流が流れないのでその電力
損失をなくし電極部の電力損失を少なくして空芯コイル
のQの低下を抑制できる。
流による電力損失を無くし、電極部における電力損失を
抑制して空芯コイルの品質係数Qの低下を抑制する。 〔構成〕コイル1に連続する裸線の周回部からなる電極
部2,3に周回方向の断線用切欠部4,5を設ける。 〔効果〕電極部の周回部に電流が流れないのでその電力
損失をなくし電極部の電力損失を少なくして空芯コイル
のQの低下を抑制できる。
Description
【0001】
本考案は、電子機器用のプリント基板に表面実装される空芯コイルに関する。
【0002】
電子機器にはプリント基板にコンデンサ、抵抗、コイル等の電子部品を搭載し たプリント基板実装部品が多く用いられている。このような部品の例えば空芯コ イルをプリント基板に搭載するには、コイル部の両端の導線を接線方向に延長し かつ裸線にしてこれをリード線とし、これをプリント基板のスルーホール等には んだ付けすることも行われるが、このような空芯コイルをプリント基板に自動的 に実装しようとするとリード線をスルーホールに正確に位置決めして挿入するこ とが難しいので、コイル部の両端に裸線の巻回部を連続して設け、これを電極と してプリント基板のはんだ付けランドにはんだ付けする、いわゆる表面実装型搭 載方法も多く行われている。
【0003】 このように表面実装できる空芯コイルとしては、実開昭63−70116号公 報に記載されているものが知られているが、これは図5に示すようにエナメル線 を螺旋状に巻回したコイル部aと、その両端のエナメル塗装を剥がし導体を露出 (裸線)したはんだめっき部b、bとを有するものである。
【0004】
しかしながら、このような構造の空芯コイルは、はんだめっき部b、bの導体 が電気的にショートした構造となる。これを略図で示すと、図6のようになり、 閉線部分のショートリングが形成されることになる。この状態ではんだめっき部 b、bに図示省略したプリント基板のはんだ付けランドから図のように電流を流 すと、ショートリングの閉回路で電力を消費し、空芯コイルの品質係数Qを低下 させてしまうという課題があった。
【0005】 本考案の目的は、Qを低下させない表面実装型空芯コイルを提供することにあ る。
【0006】
本考案は、上記課題を解決するために、絶縁被覆線が螺旋状に巻回されたコイ ル部と、このコイル部の両端にこのコイル部に連続して裸線を周回させた電極部 を有する空芯コイルにおいて、電極部の少なくとも1ケ所に周回方向の断線用切 欠部を設けた空芯コイルを提供するものである。
【0007】
電極部に周回方向の断線用切欠部を設けたので、空芯コイルは模式図で示せば 図2のようになり、電極内では周回方向に電流が流れないのでその部分の電力損 失をなくして電極における電力消費を少なくすることができる。これにより空芯 コイルのQを向上できる。
【0008】
次に本考案の実施例を説明する。 実施例1 図1に示すように、1は例えばポリウレタン線が螺旋状に巻回されることによ り形成されたコイル部てあり、このコイル部1の両端の巻回部は溶融はんだに浸 漬されることによりポリウレタンの被覆膜が剥離して裸線になり、これにはんだ が付着した電極部2、3が形成されている。電極部2には両側に切欠部4、4、 電極部3には前記切欠部4、4に対応する位置に切欠部5、5がそれぞれ形成さ れ、電極部の裸線はその周回方向が断線されている。
【0009】 この際電極部の裸線は、例えば図に示すように端部から2巻までは完全な裸線 とし、3巻目はその一部を裸線とすることにより、図示省略したプリント基板の 一対のはんだ付けランドに電極部2及び3のそれぞれ切欠部4、4及び5、5の 間をはんだ付けすると、はんだ付けランドから流入した電流が一方のはんだ付け ランドに接触している電極部を通して3巻目の裸線に流れ、ついでコイル部1を 流れて、電極部3の端部から3巻目の裸線を通して他方のはんだ付けランドに接 触している電極部2を通してこのはんだ付けランドに流れる。
【0010】 この実施例1の空芯コイルと、上記切欠部4、4及び5、5を設けなかった以 外は同じように作成した従来の空芯コイル(コイル部はポリウレタン平線を6巻 したもので、L=22nH)のQの周波数f特性を図3に示す。実線が実施例1 、点線が従来の空芯コイルのQを示す。 図3から分かるように、300MHzにおけるQ(最大値)は実施例1の空芯 コイルが27、従来例の空芯コイルが16であり、前者が後者のものより56% 向上したことがわかる。
【0011】 なお,Qの測定にはHP4191A(ヒューレットパッカーズ社製)を使用し た。
【0012】 実施例1は円筒型コイルであったが、図4に示すように、コイル部6、その両 端の電極部7、8を角筒状に形成し、電極部7及び8の対応する隣接する2面の それぞれの中央に切欠部9、9及び10、10を設けても良い。 このようにしても電極部7、8の裸線は周回方向が断線されているので、図示 省略したプリント基板のはんだ付けランドに切欠部のない面の電極部をはんだ付 けすると、その電極部内にはショートした周回回路がないので、この周回部分に おける電力損失を無くし電極内の電力損失を少なくしてコイル部に電流を流すこ とができる。したがってこの空芯コイルのQも向上させることができる。
【0013】
本考案によれば、空芯コイルの両端の電極部に裸線の周回部を設け、これに周 回方向の断線用切欠部を設けたので、電極部において電流が周回することがない 。そのため電極部における電力損失が小さくなり、空芯コイルのQの低下を抑制 できる。
【図1】本考案の一実施例の空芯コイルの斜視図であ
る。
る。
【図2】上記実施例の空芯コイルの模式図である。
【図3】上記実施例及び比較例の空芯コイルのQ−f特
性測定曲線である。
性測定曲線である。
【図4】本考案の他の実施例の空芯コイルの斜視図であ
る。
る。
【図5】従来の空芯コイルの斜視図である。
【図6】従来の空芯コイルの模式図である。
1、6 コイル部 2、3、7、8 電極部 4、5、9、10 切欠部
フロントページの続き (72)考案者 千明 慶 東京都台東区上野6丁目16番20号太陽誘電 株式会社内
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 絶縁被覆電線が螺旋状に巻回されたコイ
ル部と、このコイル部の両端にこのコイル部に連続して
裸線を周回させた電極部を有する空芯コイルにおいて、
電極部の少なくとも1ケ所に周回方向の断線用切欠部を
設けた空芯コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8262891U JPH056812U (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 空芯コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8262891U JPH056812U (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 空芯コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH056812U true JPH056812U (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=13779716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8262891U Pending JPH056812U (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 空芯コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH056812U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002101764A1 (fr) * | 2001-06-06 | 2002-12-19 | Kunifumi Komiya | Self de filtrage et son procede de fabrication |
JP2011091419A (ja) * | 2010-12-07 | 2011-05-06 | Kunifumi Komiya | コイルフィルタ及びその製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5012919A (ja) * | 1973-05-16 | 1975-02-10 | ||
JPS58199135A (ja) * | 1982-05-15 | 1983-11-19 | 松下電工株式会社 | 建築用板の製造方法 |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP8262891U patent/JPH056812U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5012919A (ja) * | 1973-05-16 | 1975-02-10 | ||
JPS58199135A (ja) * | 1982-05-15 | 1983-11-19 | 松下電工株式会社 | 建築用板の製造方法 |
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---|---|---|---|---|
WO2002101764A1 (fr) * | 2001-06-06 | 2002-12-19 | Kunifumi Komiya | Self de filtrage et son procede de fabrication |
JP2011091419A (ja) * | 2010-12-07 | 2011-05-06 | Kunifumi Komiya | コイルフィルタ及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19950606 |