JPH056800U - リング型粒子加速器 - Google Patents
リング型粒子加速器Info
- Publication number
- JPH056800U JPH056800U JP5999591U JP5999591U JPH056800U JP H056800 U JPH056800 U JP H056800U JP 5999591 U JP5999591 U JP 5999591U JP 5999591 U JP5999591 U JP 5999591U JP H056800 U JPH056800 U JP H056800U
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- Japan
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- particle accelerator
- deflection
- space
- ring
- iron core
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 粒子加速器リングの配設空間の形状が不規則
な形状をしている場合にも、配設空間のスペースを有効
に利用して配設できるようにする。 【構成】 粒子加速器リング34の配設空間36は、コ
ンクリート等の放射線遮蔽壁38,39,40で囲まれ
た不規則な三角形状をしている。粒子加速器リング34
はこの配設空間36の形状に合わせた略々三角形状をし
ている。粒子加速器リング34の3つの偏向部41,4
2,43は曲率半径rが同じで、偏向角度θ1 〜θ3 が
異なっている。各偏向部41〜43には全偏向角度にわ
たって偏向電磁石48がそれぞれ配設されている。偏向
電磁石48の鉄芯は鉄芯単位構造50を偏向角度分並べ
て構成されている。
な形状をしている場合にも、配設空間のスペースを有効
に利用して配設できるようにする。 【構成】 粒子加速器リング34の配設空間36は、コ
ンクリート等の放射線遮蔽壁38,39,40で囲まれ
た不規則な三角形状をしている。粒子加速器リング34
はこの配設空間36の形状に合わせた略々三角形状をし
ている。粒子加速器リング34の3つの偏向部41,4
2,43は曲率半径rが同じで、偏向角度θ1 〜θ3 が
異なっている。各偏向部41〜43には全偏向角度にわ
たって偏向電磁石48がそれぞれ配設されている。偏向
電磁石48の鉄芯は鉄芯単位構造50を偏向角度分並べ
て構成されている。
Description
【0001】
この考案は、シンクロトロン等のリング型粒子加速器に関し、非周期性リング 形状を実現して、建屋形状等の配設空間形状に制約がある場合にも設置できるよ うにしたものである。
【0002】
近年、シンクロトロンは、シンクロトロン放射光(SOR)装置として、超々 LSI回路の作成、医療分野における診断、分子解析、構造解析等様々な分野へ の適用が期待されている。 シンクロトロン放射光装置の概要を図2に示す。荷電粒子発生装置(電子銃等 )10で発生した電子ビームは線型加速装置(ライナック)12で光速近くに加 速され、ビーム輸送部14の偏向電磁石16で偏向されて、インフレクタ18を 介して蓄積リング22内に入射される。蓄積リング22に入射された電子ビーム は高周波加速空洞21でエネルギを与えられながら収束電磁石23(垂直方向用 )、25(水平方向用)で収束され、偏向電磁石24で偏向されて蓄積リング2 2中を回り続ける。偏向電磁石24で偏向される時に発生するシンクロトロン放 射光はビームチャンネル26を通して例えば露光装置28に送られて超々LSI 回路作成用の光源等として利用される。蓄積リング22からは四方に放射線が出 されるので、蓄積リング22はコンクリート等の放射線遮蔽壁で囲まれた空間内 に配設されている。
【0003】 上記の蓄積リング22等従来の粒子加速器リングの形状は、正多角形または丸 形であり、偏向電磁石配置には周期性があった。
【0004】
前記従来の正多角形または丸形のリング形状では、コンクリート等の放射線遮 蔽壁で囲まれた配設空間の形状が四角形や円形であればよいが、例えば図3に示 すような不規則な三角形状等の配設空間30に対しては、小さな粒子加速器リン グ32しか入らず、配設空間30のスペースを有効に利用することができなかっ た。
【0005】 この考案は、上述の点に鑑みてなされたもので、配設空間形状が不規則な形状 をしている場合にも、配設空間のスペースを有効に利用できるようにしたリング 型粒子加速器を提供しようとするものである。
【0006】
この考案は、偏向角度が相互に異なる偏向部を有する粒子加速器リングを有し 、この粒子加速器リングの各偏向部の曲率半径を同一に形成し、これと同一の曲 率半径に形成された偏向電磁石の鉄芯の単位構造を、前記各偏向部にそれぞれの 偏向角度に応じた数分並べて配置してなるものである。
【0007】
この考案によれば、粒子加速器リングに偏向角度が相互に異なる偏向部を形成 したので、偏向電磁石配置の周期性が崩されて不規則な形状の粒子加速器リング が実現され、これにより配設空間の形状が不規則であってもこれに合わせた粒子 加速器リング形状が実現され、配設空間のスペースを有効に利用することができ る。また、偏向角度が異なっても偏向の曲率半径は同じなので、鉄芯の単位構造 を用意し、それを並べる数により必要な偏向角度を得ることができるので、様々 な偏向角度に対して同一種類の鉄芯単位構造を使用することができ、設置工事が 容易であるとともに、コストも安くてすむ。
【0008】
この考案の一実施例を図1に平面図で示す。粒子加速器リング34の配設空間 36は、コンクリート等の放射線遮蔽壁38,39,40で囲まれた不規則な三 角形状をしている。粒子加速器リング34はこの配設空間36の形状に合わせた 略々三角形状をしている。線型加速器等の入射器は、例えばリング34の内周側 の空間49または外周側の空間51を利用して配設することができる。
【0009】 粒子加速器リング34の3つの偏向部41,42,43は曲率半径rが同じで 、偏向角度θ1 〜θ3 が異なっている。
【0010】 各偏向部41〜43には全偏向角度にわたって偏向電磁石48がそれぞれ配設 されている。偏向電磁石48の鉄芯は鉄芯単位構造50を偏向角度分並べて構成 されている。この鉄芯単位構造50は、図4に拡大して示すように、リング34 の偏向部41,42,43と同じ曲率半径rを有し、単位偏向角度θ0 分の長さ に形成されている。
【0011】 各偏向部41,42,43ではこの鉄芯単位構造50を複数個並べて必要な偏 向角度θ1 〜θ3 を得ている。一例として、偏向部41の拡大図を図5に示す。 ここでは、鉄芯単位構造50を7個並べて必要な偏向角度θ1 を得ている。この 鉄芯にはコイル54が全体に巻き回されて、偏向電磁石48を構成している。偏 向部41からはその接線方向にビームチャンネル55が引き出され、SOR光5 7が出射される。
【0012】
前記実施例では鉄芯単位構造50を密着させて配列したが、図6のように間隔 をあけて配列することもできる。この場合、粒子加速器リング34は鉄芯単位構 造50内の位置34aでは曲率半径rで円弧状に形成され、鉄芯単位構造50, 50間の位置34bでは直線に形成されている。コイル54は各鉄芯単位構造5 0ごとに個々に巻回されている。
【0013】 また、前記実施例では図1に示す三角状の配設空間36に配設する場合につい て説明したが、その他各種配設空間の形状に合わせて様々な偏向部の数やリング 形状に形成することかできる。
【0014】 また、この考案は、電子シンクロトロン以外の各種粒子加速器にも適用するこ とができる。
【0015】
以上説明したように、この考案によれば、粒子加速器リングに偏向角度が相互 に異なる偏向部を形成したので、偏向電磁石配置の周期性が崩されて不規則な形 状の粒子加速器リングが実現され、これにより配設空間の形状が不規則であって もこれに合わせた粒子加速器リング形状が実現され、配設空間のスペースを有効 に利用することができる。また、偏向角度が異なっても偏向の曲率半径は同じな ので、鉄芯の単位構造を用意し、それを並べる数により必要な偏向角度を得るこ とができるので、様々な偏向角度に対して同一種類の鉄芯単位構造を使用するこ とができ、設置工事が容易であるとともに、コストも安くてすむ。
【図1】この考案の一実施例を示す平面図である。
【図2】SOR装置の概要を示す平面図である。
【図3】不規則形状の配設空間に従来の粒子加速器リン
グを配設した状態を示す平面図である。
グを配設した状態を示す平面図である。
【図4】図1の鉄芯単位構造50の構造を示す拡大斜視
図である。
図である。
【図5】図1の偏向部分41の拡大図である。
【図6】偏向部分における鉄芯単位構造の他の配列例を
示す平面図である。
示す平面図である。
34 粒子加速器リング 41,42,43 偏向部 50 鉄芯単位構造 θ1 ,θ2 ,θ3 偏向角度 r 曲率半径
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 偏向角度が相互に異なる偏向部を有する
粒子加速器リングを有し、 この粒子加速器リングの各偏向部の曲率半径を同一に形
成し、 これと同一の曲率半径に形成された偏向電磁石の鉄芯の
単位構造を、前記各偏向部にそれぞれの偏向角度に応じ
た数分並べて配置してなるリング型粒子加速器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5999591U JPH056800U (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | リング型粒子加速器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5999591U JPH056800U (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | リング型粒子加速器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH056800U true JPH056800U (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=13129264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5999591U Pending JPH056800U (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | リング型粒子加速器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH056800U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4846418U (ja) * | 1971-10-01 | 1973-06-18 | ||
JPS4996223U (ja) * | 1972-12-07 | 1974-08-20 | ||
CN108289367A (zh) * | 2018-01-25 | 2018-07-17 | 中国科学院上海应用物理研究所 | 一种医用质子同步加速器 |
-
1991
- 1991-07-04 JP JP5999591U patent/JPH056800U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4846418U (ja) * | 1971-10-01 | 1973-06-18 | ||
JPS4996223U (ja) * | 1972-12-07 | 1974-08-20 | ||
CN108289367A (zh) * | 2018-01-25 | 2018-07-17 | 中国科学院上海应用物理研究所 | 一种医用质子同步加速器 |
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