JPH0515304U - 積層型偏向電磁石の鉄芯構造 - Google Patents

積層型偏向電磁石の鉄芯構造

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JPH0515304U
JPH0515304U JP6724091U JP6724091U JPH0515304U JP H0515304 U JPH0515304 U JP H0515304U JP 6724091 U JP6724091 U JP 6724091U JP 6724091 U JP6724091 U JP 6724091U JP H0515304 U JPH0515304 U JP H0515304U
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wedge
blocks
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shaped
deflection
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JP6724091U
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Inventor
新一 萬代
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層型偏向電磁石の鉄芯を分割構造とする場
合に各ブロック間のすき間をなくして偏向磁場の乱れを
なくす。 【構成】 主ブロック51〜53を内周方向に開口した
くさび形空隙54〜55を介して電子ビーム軌道34に
沿って配列する。くさび形空隙54〜55内にくさび形
ブロック56,57を収容してすき間をうめる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、シンクロトロン等の粒子加速器に用いられる積層型偏向電磁石の 鉄芯構造に関し、磁場の乱れを防止して高精度の偏向特性が得られるようにした ものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、シンクロトロンは、シンクロトロン放射光(SOR)装置として、超々 LSI回路の作成、医療分野における診断、分子解析、構造解析等様々な分野へ の適用が期待されている。
【0003】 SOR装置の概要を図2に示す。荷電粒子発生装置(電子銃等)10で発生し た電子ビームは線型加速装置(ライナック)12で光速近くに加速され、ビーム 輸送部14の偏向電磁石16で偏向されて、インフレクタ18を介して蓄積リン グ22内に入射される。蓄積リング22に入射された電子ビームは高周波加速空 洞21でエネルギを与えられながら収束電磁石23(垂直方向用)、25(水平 方向用)で収束され、偏向電磁石24で偏向されて蓄積リング22中を回り続け る。偏向電磁石24で偏向される時に発生するSOR光はビームチャンネル26 を通して例えば露光装置28に送られて超々LSI回路作成用の光源等として利 用される。
【0004】 偏向電磁石24は比較的大型なので、通常鉄芯を分割構造として構成している 。従来の偏向電磁石24を図3に平面図で示す。この偏向電磁石24は鉄芯30 が3つのブロック31〜33で構成され、これらを蓄積リング22の電子ビーム 軌道34に沿って配設し、上下の磁極にコイル36,38を巻回している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来の分割方式の鉄芯構造では、重量のあるブロック31〜33をクレーン等 で吊り下げて据え付ける際に互いにぶつからないようにするため、ある程度距離 的な余裕を持ってブロック31〜33を配列する必要があり、このためブロック 31〜33の相互間に50mm程度のすき間41,42が生じていた。このため、 このすき間41,42で偏向磁場に乱れが生じ、偏向特性が均一でなくなり、大 電流蓄積が難しくなっていた。
【0006】 この考案は前記従来の技術における欠点を解決して、鉄芯を分割方式とする場 合のブロック相互のすき間を短縮することを可能にして、偏向磁場の乱れを防止 して高精度の偏向特性が得られるようにした積層型偏向電磁石の鉄芯構造を提供 しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は、複数の主ブロックを内周方向に開口したくさび形空隙を介して所 定の偏向軌道に沿って配設し、この空隙内にくさび形ブロックを収容してなるも のである。
【0008】
【作用】
この考案によれば、くさび形空隙を介して主ブロックを配設するので、主ブロ ックが互いにぶつかることなく容易に配設することができ、その後くさび形ブロ ックをくさび形空隙に挿入することにより、ブロック相互間のすき間をうめるこ とができる。したがって、偏向磁場の乱れが防止され、高精度の偏向特性を得る ことができる。
【0009】
【実施例】
この考案の一実施例を図1に平面図で示す。これは、前記図2のSOR装置の 偏向電磁石24にこの考案を適用したものである。この偏向電磁石24の鉄芯5 0は、蓄積リング22の電子ビーム軌道34(偏向軌道)に沿って3つのfブロ ック51〜53を具えている。これら主ブロック51〜53相互間には内周方向 に開口したくさび形空隙54,55が形成されている。くさび形ブロック54, 55の外周側のすき間は50mm程度以上あれば、主ブロック51〜53を相互に ぶつからせることなく配列することができる。くさび形空隙54,55にはくさ び形ブロック56,57が収容されてこの空隙54,55をうめて、鉄芯50全 体を構成している。鉄芯50を構成する各ブロック51〜53,56,57はそ れぞれ基礎65上で架台66に支持され、必要に応じてボルト等で相互に連結さ れている。鉄芯50の磁極61,62にはコイル63,64が巻回され、これら に励磁電流を供給することにより、磁極61,62間の磁気ギャップ59に上下 方向の磁場を生じさせて蓄積リング22内を周回している電子ビームに内心方向 の偏向力を与える。
【0010】 各ブロック51〜53,56,57は例えばけい素鋼板の積層構造として構成 されている。くさび形ブロック56,57は例えば図4に示すように形状の異な るけい素鋼板71〜75を積層して構成されている。主ブロック51〜53のう ちくさび形ブロック56,57に対向する面も同様に構成されている。
【0011】 図1の偏向電磁石24の製造工程の一例を図5に示す。 主ブロック51〜53をクレーン等で吊り下げてくさび形空隙54,55 を介して電子ビーム軌道34に沿って配列する。空隙54,55があるので主ブ ロック51〜53を相互にぶつからせることなく容易に配列できる。配列した各 ブロック51〜53を架台66に固定する。続いて、くさび形空隙54,55内 にくさび形ブロック56,57をクレーン等で吊り下げて収容する。くさび形ブ ロック56,57は主ブロック51〜53よりも体積が非常に小さく軽いので取 扱い操作が楽であり、空隙54,55が狭くても容易に収容することができる。 この時主ブロック51〜53に多少ぶつかっても、くさび形ブロック56,57 は軽いので主ブロック51〜53を壊したり動かしたりすることはない。くさび 形ブロック56,57を収容したらこれらを架台66に固定する。また必要に応 じて各ブロック51,56,52,57,53を相互に連結する。
【0012】 このようにして、ほとんどすき間を生じることなく鉄芯50ができ上り、 最後に磁極61,62にコイル63,64を巻回す。
【0013】 以上で偏向電磁石24が完成する。このようにしてでき上った偏向電磁石 24は鉄芯50が分割構造にかかわらずすき間がほとんど生じていないので、偏 向区間全体で磁場の乱れがなく均一な偏向磁場が得られ、大電流蓄積が可能とな る。
【0014】
【変更例】
前記実施例では、この考案を蓄積リング22の偏向電磁石に適用した場合につ いて説明したが、ビーム輸送部14の偏向電磁石16やその他各種粒子加速器の 偏向電磁石に適用することができる。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、くさび形空隙を介して主ブロックを 配設するので、主ブロックが互いにぶつかることなく容易に配設することができ 、その後くさび形ブロックをくさび形空隙に挿入することにより、ブロック相互 間のすき間をうめることができる。したがって、偏向磁場の乱れが防止され、高 精度の偏向特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す平面図およびA−A
矢視図である。
【図2】SOR装置の概要を示す平面図である。
【図3】従来の分割形鉄芯を有する偏向電磁石の平面図
である。
【図4】図1のくさび形ブロック56,57の構成図で
ある。
【図5】図1の偏向電磁石の製造工程の一例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
24 積層型偏向電磁石 34 電子ビーム軌道(偏向軌道) 50 鉄芯 51,52,53 主ブロック 54,55 くさび形空隙 56,57 くさび形ブロック

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の主ブロックを内周方向に開口したく
    さび形空隙を介して所定の偏向軌道に沿って配設し、こ
    の空隙内にくさび形ブロックを収容してなる積層型偏向
    電磁石の鉄芯構造。
JP6724091U 1991-07-30 1991-07-30 積層型偏向電磁石の鉄芯構造 Pending JPH0515304U (ja)

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JPH0515304U true JPH0515304U (ja) 1993-02-26

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015144846A (ja) * 2008-05-22 2015-08-13 エゴロヴィチ バラキン、ウラジミール 荷電粒子癌治療システムの一部としての荷電粒子ビーム加速方法及び装置
JP2017003546A (ja) * 2015-06-16 2017-01-05 株式会社日立製作所 ビーム用超電導偏向電磁石およびそれを用いたビーム偏向装置

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