JPH0515305U - 積層型偏向電磁石の鉄芯構造 - Google Patents

積層型偏向電磁石の鉄芯構造

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JPH0515305U
JPH0515305U JP6724191U JP6724191U JPH0515305U JP H0515305 U JPH0515305 U JP H0515305U JP 6724191 U JP6724191 U JP 6724191U JP 6724191 U JP6724191 U JP 6724191U JP H0515305 U JPH0515305 U JP H0515305U
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JP
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iron core
magnetic gap
magnetic field
magnetic
iron
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JP6724191U
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English (en)
Inventor
新一 萬代
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シンクロトロン等に用いられる積層型偏向電
磁石の鉄芯のコスト面と性能面の両立を図る。 【構成】 鉄芯40のうち、磁気ギャップ42に近い部
分44,46,50をけい素鋼板の積層構造で構成して
渦電流の発生による磁気ギャップ42内の磁場の乱れを
抑える。また、磁気ギャップ42から離れている部分5
2,54を鉄ブロックで構成する。鉄ブロックは渦電流
を発生しやすいが、磁気ギャップ42から離れているの
で問題ない。鉄ブロックは安価であるので、その分鉄芯
40全体を大容積にすることができる。鉄芯40全体が
大容積であるため磁気ギャップ42内の磁場の均一性が
得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、シンクロトロン等に用いられる積層型偏向電磁石の鉄芯構造に関 し、コスト面と性能面の両立を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、シンクロトロンは、シンクロトロン放射光(SOR)装置として、超々 LSI回路の作成、医療分野における診断、分子解析、構造解析等様々な分野へ の適用が期待されている。 SOR光装置の概要を図2に示す。荷電粒子発生装置(電子銃等)10で発生 した電子ビームは線型加速装置(ライナック)12で光速近くに加速され、ビー ム輸送部14の偏向電磁石16で偏向されて、インフレクタ18を介して蓄積リ ング22内に入射される。蓄積リング22に入射された電子ビームは高周波加速 空洞21でエネルギを与えられながら収束電磁石23(垂直方向用)、25(水 平方向用)で収束され、偏向電磁石24で偏向されて蓄積リング22中を回り続 ける。偏向電磁石24で偏向される時に発生するSOR光はビームチャンネル2 6を通して例えば露光装置28に送られて超々LSI回路作成用の光源等として 利用される。
【0003】 従来における偏向電磁石24の鉄芯構造を図3に示す。この鉄芯30は磁場の 上昇時における渦電流の発生による磁場の乱れを抑えるため、けい素鋼板32の 積層構造として全体が構成されている。鉄芯30は平面形状が扇形で端面形状が 「コ」字状に形成され、磁気ギャップ34に沿って蓄積リング22(図2)が配 設される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記図2の鉄芯構造では全体がけい素鋼板32の積層構造で構成されているた めコストが高くつく欠点があった。そこで、鉄芯30全体の容積を小さくするこ とによりコストを安くすることも考えられるが、容積を小さくすると磁気ギャッ プ34での磁場の均一性が得られなくなる(磁場精度が悪くなる)欠点があった 。 この考案は、前記従来の技術における問題点を解決して、コスト面と性能面の 両立を図った積層型偏向電磁石の鉄芯構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、磁気ギャップの近傍部分をけい素鋼板の積層構造で構成し、磁気 ギャップから離れた部分を鉄ブロックで構成し、これらを一体化してなるもので ある。
【0006】
【作用】
この考案によれば、磁気ギャップ近傍部分をけい素鋼板の積層構造で構成した ので、渦電流の発生による磁気ギャップでの磁場の乱れを防止できる。また、磁 気ギャップから離れた部分は鉄ブロックで構成したので安価に構成でき、その分 大きな容積を確保することができる。したがって、磁気ギャップにおける磁場の 均一性が得られ、磁場精度が向上する。
【0007】
【実施例】
この考案の一実施例を図1に示す。また、その端面図を図4に示し、正面図を 図5に示す。この積層型偏向電磁石の鉄芯40は、例えば前記図2の偏向電磁石 16,24に使用される。鉄芯40は平面形状が扇形で、端面形状が「コ」字状 に形成されている。この鉄芯40は渦電流の発生により磁気ギャップ42の磁場 48に乱れを生じさせるおそれがある部分(すなわち磁気ギャップ42の近傍部 分)として、磁極44,46および直立部50の全体をけい素鋼板の積層構造で 構成している。また、磁気ギャップ42から離れていて渦電流が発生しても磁場 48に乱れを生じさせるおそれがあまりない水平部52,54は全体を鉄ブロッ クで構成している。けい素鋼板部分44,46,50と鉄ブロック部分52,5 4はこれらをボルト止めで相互に連結したり、全体を型枠にはめ込んで一体化さ れて磁路を構成する。
【0008】 磁気ギャップ42内には真空チャンバー56(図2の蓄積リング22やビーム 輸送部14等)が配置される。磁極44,46にはそれぞれコイル58,60が 巻回されている。そして、これらコイル58,60に励磁電流を流すことにより 磁気ギャップ42中に平行磁場48を発生させ、真空チャンバー56内を通過す る電子ビーム62に偏向力を与える。
【0009】 上記構成によれば、磁気ギャップ42の近傍の磁極44,46および直立部5 0がけい素鋼板の積層構造として構成されているため、渦電流の発生が少なく磁 場48の平行性を乱さない。また、水平部52,54は鉄ブロックで構成されて いるため渦電流を発生しやすいが、磁気ギャップ42から離れているため磁場4 8の平行性を乱すおそれは少ない。そして、鉄ブロックは安価であるため、その 分鉄芯40全体を大きな容積に形成することができ、磁気ギャップ42における 磁場48の均一性を得ることができる。このような平行性および均一性が確保さ れた高精度な磁場48により、電子ビーム62を真空チャンバー56内の中心軌 道に沿って正確に偏向させることができる。
【0010】
【変更例】
前記実施例では、この考案をSOR装置の偏向電磁石に適用した場合について 説明したが、その他各種粒子加速器の偏向電磁石にも適用することができる。
【0011】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、磁気ギャップ近傍部分をけい素鋼板 の積層構造で構成したので、渦電流の発生による磁気ギャップでの磁場の乱れを 防止できる。また、磁気ギャップから離れた部分は鉄ブロックで構成したので安 価に構成でき、その分大きな容積を確保することができる。したがって、磁気ギ ャップにおける磁場の均一性が得られ、磁場精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】SOR装置の概要を示す平面図である。
【図3】従来の偏向電磁石の鉄芯構造を示す斜視図であ
る。
【図4】図1の鉄芯の端面図である。
【図5】図1の鉄芯の正面図である。
【符号の説明】
24 積層型偏向電磁石 40 鉄芯 42 磁気ギャップ 44,46,50 磁気ギャップの近傍部分(けい素鋼
板の積層構造) 52,54 磁気ギャップから離れた部分(鉄ブロッ
ク)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ギャップの近傍部分をけい素鋼板の積
    層構造で構成し、磁気ギャップから離れた部分を鉄ブロ
    ックで構成し、これらを一体化してなる積層型偏向電磁
    石の鉄芯構造。
JP6724191U 1991-07-30 1991-07-30 積層型偏向電磁石の鉄芯構造 Pending JPH0515305U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5134326B1 (ja) * 1968-11-30 1976-09-25
JPS53100016U (ja) * 1977-01-17 1978-08-12
JPH0649055U (ja) * 1992-12-17 1994-07-05 石川 猛 ナンバリングマシンの数字輪ギヤ並びに送りギヤ
JP2005150308A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Toyota Motor Corp 磁心

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