JP2017003546A - ビーム用超電導偏向電磁石およびそれを用いたビーム偏向装置 - Google Patents
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Abstract
Description
前記ビームの飛行空間を挟むように配設され該ビーム飛行空間に二極磁場を形成する複数対の偏向磁場超電導コイルと、
前記複数対の偏向磁場超電導コイルを外側から固定し該偏向磁場超電導コイルのそれぞれに掛かる電磁力を受け止める複数の偏向磁場コイル支持リングと、
前記ビーム飛行空間から見て前記複数対の偏向磁場超電導コイルよりも遠い位置に配設され該複数対の偏向磁場超電導コイルからの漏洩磁場を低減する少なくとも一対のシールドコイルと、
前記少なくとも一対のシールドコイルを外側から固定し該シールドコイルのそれぞれに掛かる電磁力を受け止める複数のシールドコイル支持リングと、
前記ビーム飛行空間を挟むように配設され、かつ前記偏向磁場超電導コイル、前記偏向磁場コイル支持リング、前記シールドコイル、および前記シールドコイル支持リングを一体化してそれらの相対位置関係を固定し前記超電導偏向電磁石全体の捻れ強度を確保する一対の一体化支持板とを具備し、
前記複数対の偏向磁場超電導コイルの内の第1の対の偏向磁場超電導コイルのそれぞれは、前記一対の一体化支持板の内側(前記ビーム飛行空間の側)の面上に当接して配設され、
前記複数対の偏向磁場超電導コイルの内の第2の対の偏向磁場超電導コイルのそれぞれは、前記一対の一体化支持板の外側(前記ビーム飛行空間と反対側)の面上に当接して配設されていることを特徴とする超電導偏向電磁石、を提供する。
上記の本発明に係る超電導偏向電磁石と、冷凍機とを有し、
前記超電導偏向電磁石は、隣接する前記偏向磁場コイル支持リングの隙間から見える前記偏向磁場超電導コイルの領域を利用して、前記複数対の偏向磁場超電導コイルが前記冷凍機によって伝導冷却されることを特徴とするビーム偏向装置、を提供する。
(i)前記複数の偏向磁場コイル支持リングのそれぞれ、および前記複数のシールドコイル支持リングのそれぞれは、前記ビーム飛行方向に沿って間隔を空けながら離散配置されている。
(ii)前記少なくとも一対のシールドコイルのそれぞれは、前記一対の一体化支持板の外側の面上に当接して配設されている。
(iii)前記複数の偏向磁場コイル支持リングおよび前記複数のシールドコイル支持リングは磁性材料からなり、前記一対の一体化支持板は非磁性材料からなる。
(iv)前記複数対の偏向磁場超電導コイルのそれぞれと、前記複数の偏向磁場コイル支持リングのそれぞれとの間に、偏向磁場コイル支持リング受が介挿されており、前記少なくとも一対のシールドコイルのそれぞれと、前記複数のシールドコイル支持リングのそれぞれとの間に、シールドコイル支持リング受が介挿されている。
(v)前記少なくとも一対のシールドコイルは、超電導コイルである。
(vi)前記第1の対の偏向磁場超電導コイルのそれぞれは、前記ビームの飛行経路の両端領域において前記ビーム飛行空間を阻害しないように、前記一対の一体化支持板の外側方向に屈曲形成されている。
(vii)前記ビーム飛行空間を仕切り・囲むビームダクトを更に具備する。
(viii)前記複数対の偏向磁場超電導コイルは、前記ビームの飛行経路の中心線円弧の中心角が45°以上となるように構成されている。
(ix)隣接する前記シールドコイル支持リングの隙間から見える前記シールドコイルの領域を利用して、前記少なくとも一対のシールドコイルが伝導冷却される。
(x)前記ビーム偏向装置は、回転ガントリーである。
前述したように、粒子線照射装置の回転ガントリーを構成する偏向磁石は、小型化・軽量化が強く求められている。回転ガントリーを小型化するためには、強磁場磁石が必要である。また、該強磁場磁石からの漏洩磁場を抑制するための磁気シールド(例えば、シールド磁石)が必要である。さらに、それら強磁場磁石とシールド磁石とに掛かる強大な電磁力を受け止めるための支持構造体が必要である。
図1は、本発明に係る超電導偏向電磁石の一例を示す全体斜視模式図および部分切り出し斜視模式図である。図1に示した超電導偏向電磁石100は、重粒子線用の偏向電磁石であり、定格二極磁場強度2.8 T(テスラ)、ビーム飛行空間の横断面寸法210 mm×210 mm、ビーム飛行経路の中心線円弧の半径2.4 m、該ビーム飛行経路の中心線円弧の中心角90°、全体重量200 tとなるように設計されている。また、ビーム飛行経路の中心線円弧から3 m離れた位置での漏洩磁場が1 G(ガウス)未満となるように設計されている。なお、回転ガントリーの小型化のためには、ビーム飛行経路の中心線円弧の中心角が45°以上の偏向磁石が必要とされている。
図2は、本発明の超電導偏向電磁石で用いる第1の対の偏向磁場超電導コイルを構成する第1偏向磁場超電導コイルの一例を示す全体斜視模式図および拡大斜視模式図である。図2に示したように、第1偏向磁場超電導コイル11-1(11-2も同様)は、ビーム飛行空間10の側壁(内周側壁、外周側壁)を形成するように円弧状に曲げられた扁平コイルであり、かつビーム飛行経路の両端領域(円弧状コイルの両端領域)において、ビーム飛行空間10を阻害しないようにビーム飛行空間10から外れる方向に屈曲形成されているコイルである。また、第1偏向磁場超電導コイル11-1には、コイル巻線や該コイル巻線を巻き付けたボビン(図示せず)を保護するため、偏向磁場コイル支持リング13で支持・固定される箇所に偏向磁場コイル支持リング受11aが配設されていることが好ましい。
図3は、本発明の超電導偏向電磁石で用いる第2の対の偏向磁場超電導コイルを構成する第2偏向磁場超電導コイルの一例を示す全体斜視模式図および拡大斜視模式図である。図3に示したように、第2偏向磁場超電導コイル12-1(12-2も同様)は、ビーム飛行空間10の蓋(第1の対の偏向磁場超電導コイル11による側壁の蓋)を形成するように円弧状に曲げられた扁平コイルである。また、第1偏向磁場超電導コイル11-1と同様に、第2偏向磁場超電導コイル12-1にも、コイル巻線や該コイル巻線を巻き付けたボビン(図示せず)を保護するため、偏向磁場コイル支持リング13で支持・固定される箇所に偏向磁場コイル支持リング受12aが配設されていることが好ましい。
図4は、本発明の超電導偏向電磁石で用いるシールドコイルの一例を示す全体斜視模式図および拡大斜視模式図である。図4および図1に示したように、シールドコイル14-1(14-2も同様)は、第1・第2偏向磁場超電導コイル11-1,12-1からの漏洩磁場を低減するためのコイルであり、第1・第2偏向磁場超電導コイル11-1,12-1を取り囲むように円弧状に曲げられた扁平コイルである。また、第1・第2偏向磁場超電導コイル11-1,12-1と同様に、シールドコイル14-1にも、コイル巻線や該コイル巻線を巻き付けたボビン(図示せず)を保護するため、シールドコイル支持リング15で支持・固定される箇所にシールドコイル支持リング受14aが配設されていることが好ましい。シールドコイル14-1は、第1・第2偏向磁場超電導コイル11-1,12-1と反対方向の磁場を発生するように構成される。
図5は、本発明の超電導偏向電磁石で用いる偏向磁場コイル支持リングおよびシールドコイル支持リングの例を示す平面模式図である。図5および図1に示したように、偏向磁場コイル支持リング13は、一体化支持板16と共に偏向磁場超電導コイル11,12を外側から支持・固定するリング状板材であり、シールドコイル支持リング15は、一体化支持板16と共にシールドコイル14を外側から支持・固定するリング状板材である。
図6は、本発明の超電導偏向電磁石で用いる一体化支持板の一例を示す平面模式図である。図6に示したように、一体化支持板16-1(16-2も同様)は、ビーム飛行経路に沿った円弧状板材であり、円弧の内周側端と外周側端とには、偏向磁場コイル支持リング13が係合するスリット16aが形成されている。
超電導偏向電磁石100は、ビーム飛行空間10を仕切り・囲むビームダクト17を具備することが好ましい(後述する図7B〜図8参照)。ビームダクト17は、超電導偏向電磁石100を収容するクライオスタットの一部を構成してもよいし、クライオスタットと別の部材であってもよい。ビーム飛行空間10内の二極磁場を阻害しないように、ビームダクト17は非磁性材料からなることが好ましい。なお、ビームダクト17の外周には、熱侵入を抑制するための輻射シールド17aが配設されていることが好ましい(後述する図7B〜図7E参照)。
必須の構成部材ではないが、超電導偏向電磁石100は、ビーム飛行経路の磁場を補整・調整する磁場補整機構(例えば、トリムコイル、シムコイル)(図示せず)を具備していてもよい。該磁場補整機構の配設位置に特段の限定はなく、例えば、偏向磁場超電導コイル11,12とビームダクト17との間に配設することができる。
つぎに、超電導偏向電磁石100の組立手順について、一例を示しながら説明する。
図7Aは、本発明の超電導偏向電磁石の組立手順1を示す断面模式図である。図7Aに示したように、例えば図示しない作業台の上に置いた第2偏向磁場超電導コイルの一つ(例えば12-2)の上面の上に(図7Aにおける上方の面上に)、一体化支持板の一つ(例えば16-2)を当接させて仮止めする。なお、仮止めの方法に特段の限定はなく、従前の方法を適宜利用できる(以降の仮止めも同様)。
図7Bは、本発明の超電導偏向電磁石の組立手順2を示す断面模式図である。図7Bに示したように、一体化支持板16-2の上面の上に(図7Bにおける上方の面上に)、第1偏向磁場超電導コイルの一つ(例えば11-2)とビームダクト17(輻射シールド17a付き)とを当接させて仮止めする。このとき、第1偏向磁場超電導コイル11-2は、その端部の屈曲方向が第2偏向磁場超電導コイル12-2の側となるように配設される(図1参照)。
図7Cは、本発明の超電導偏向電磁石の組立手順3を示す断面模式図である。図7Cに示したように、第1偏向磁場超電導コイル11-2の上面の上に(図7Cにおける上方の面上に)ぴったりと重なるように、対になる第1偏向磁場超電導コイル11-1を当接させて仮止めする。このとき、第1偏向磁場超電導コイル11-1は、その端部の屈曲方向が第1偏向磁場超電導コイル11-1の上面の側(図7Aにおける上方)となるように配設される(言い換えると、第2偏向磁場超電導コイル12-2における端部の屈曲方向と反対側、図1参照)。
図7Dは、本発明の超電導偏向電磁石の組立手順4を示す断面模式図である。図7Dに示したように、第1偏向磁場超電導コイル11-1の上面の上に(図7Dにおける上方の面上に)一体化支持板16-2と対になる一体化支持板16-1を当接させて仮止めし、一体化支持板16-1の上面の上に第2偏向磁場超電導コイル12-2と対になる第2偏向磁場超電導コイル12-1を当接させて仮止めする。なお、第1偏向磁場超電導コイル11-1の上面の上に一体化支持板16-1を配設する前に、一体化支持板16-1と第2偏向磁場超電導コイル12-1とを予め組み合わせておいてもよい。
図7Eは、本発明の超電導偏向電磁石の組立手順5を示す断面模式図である。図7Eに示したように、偏向磁場コイル支持リング13を一体化支持板16のスリット16aに挿入しながら、偏向磁場コイル支持リング13で偏向磁場超電導コイル11,12を外側から固定する。偏向磁場コイル支持リング13の組込方法および偏向磁場超電導コイル11,12の固定方法に特段の限定はないが、例えば、偏向磁場コイル支持リング13を2分割のコの字状部品構成とし、該構成部品のそれぞれをスリット16aに挿入して係合した後、締結ピン(図示せず)で締結・一体化する組込・固定方法が挙げられる。
図7Fは、本発明の超電導偏向電磁石の組立手順6を示す断面模式図である。図7Fに示したように、一対の一体化支持板16-1,16-2の外側の面上に(ビームダクト17と反対側の面上に)、一対のシールドコイル14-1,14-2のそれぞれを当接させて仮止めする。
図7Gは、本発明の超電導偏向電磁石の組立手順7を示す断面模式図である。図7Gに示したように、シールドコイル支持リング15でシールドコイル14と一体化支持板16とを挟み込みながら、シールドコイル14と一体化支持板16とを外側から固定する。シールドコイル支持リング15の組込方法およびシールドコイル14の固定方法に特段の限定はないが、例えば、シールドコイル支持リング15を2分割のコの字状部品構成とし、該構成部品のそれぞれでシールドコイル14と一体化支持板16とを挟み込んで係合した後、締結ピン(図示せず)で締結・一体化する組込方法が挙げられる。
前述したように、超電導偏向電磁石100は、定格二極磁場強度2.8 T、ビーム飛行空間(例えば、ビームダクト17)の横断面寸法210 mm×210 mm、ビーム飛行経路の中心線円弧の半径2.4 m、該ビーム飛行経路の中心線円弧の中心角90°、該ビーム飛行経路の中心線円弧から3 m離れた位置での漏洩磁場1 G未満、となるように設計されている。そのような諸元の下で、各電磁石コイルに働く電磁力と該電磁力を受け止める支持構造体の設計思想とについて、つぎに説明する。
上で説明した本発明の偏向電磁石を用いることにより、軽量化に適したビーム偏向装置を提供することができる。ただし、本発明の偏向電磁石は、超電導コイルを用いていることから、超電導状態に遷移させるため極低温に冷却する必要がある。該超電導コイルの冷却方法としては、冷媒(例えば、液体ヘリウム)を用いた浸漬冷却でもよいが、ビーム偏向装置として粒子線照射装置の回転ガントリーを考慮すると、冷却系統構造の簡素化(それによる軽量化)の観点から冷凍機を用いた伝導冷却の方が好ましい。
11…偏向磁場超電導コイル、11-1,11-2…第1偏向磁場超電導コイル、
11a…偏向磁場コイル支持リング受、
12…偏向磁場超電導コイル、12-1,12-2…第2偏向磁場超電導コイル、
12a…偏向磁場コイル支持リング受、
13…偏向磁場コイル支持リング、
14,14-1,14-2…シールドコイル、14a…シールドコイル支持リング受、
15…シールドコイル支持リング、
16,16-1,16-2…一体化支持板、16a…スリット、
17…ビームダクト、17a…輻射シールド、
200…ビーム偏向装置、
21…クライオスタット、21a…輻射シールド、
22…冷凍機、22-1…1段目コールドヘッド、22-2…2段目コールドヘッド、
23…冷熱分配機、23-1…伝導冷却パス。
Claims (12)
- ビームの飛行方向を偏向するための超電導偏向電磁石であって、
前記ビームの飛行空間を挟むように配設され該ビーム飛行空間に二極磁場を形成する複数対の偏向磁場超電導コイルと、
前記複数対の偏向磁場超電導コイルを外側から固定し該偏向磁場超電導コイルのそれぞれに掛かる電磁力を受け止める複数の偏向磁場コイル支持リングと、
前記ビーム飛行空間から見て前記複数対の偏向磁場超電導コイルよりも遠い位置に配設され該複数対の偏向磁場超電導コイルからの漏洩磁場を低減する少なくとも一対のシールドコイルと、
前記少なくとも一対のシールドコイルを外側から固定し該シールドコイルのそれぞれに掛かる電磁力を受け止める複数のシールドコイル支持リングと、
前記ビーム飛行空間を挟むように配設され、かつ前記偏向磁場超電導コイル、前記偏向磁場コイル支持リング、前記シールドコイル、および前記シールドコイル支持リングを一体化してそれらの相対位置関係を固定し前記超電導偏向電磁石全体の捻れ強度を確保する一対の一体化支持板とを具備し、
前記複数対の偏向磁場超電導コイルの内の第1の対の偏向磁場超電導コイルのそれぞれは、前記一対の一体化支持板の内側(前記ビーム飛行空間の側)の面上に当接して配設され、
前記複数対の偏向磁場超電導コイルの内の第2の対の偏向磁場超電導コイルのそれぞれは、前記一対の一体化支持板の外側(前記ビーム飛行空間と反対側)の面上に当接して配設されていることを特徴とする超電導偏向電磁石。 - 請求項1に記載の超電導偏向電磁石において、
前記複数の偏向磁場コイル支持リングのそれぞれ、および前記複数のシールドコイル支持リングのそれぞれは、前記ビーム飛行方向に沿って間隔を空けながら離散配置されていることを特徴とする超電導偏向電磁石。 - 請求項1又は請求項2に記載の超電導偏向電磁石において、
前記少なくとも一対のシールドコイルのそれぞれは、前記一対の一体化支持板の外側の面上に当接して配設されていることを特徴とする超電導偏向電磁石。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の超電導偏向電磁石において、
前記複数の偏向磁場コイル支持リングおよび前記複数のシールドコイル支持リングは、磁性材料からなり、
前記一対の一体化支持板は、非磁性材料からなることを特徴とする超電導偏向電磁石。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の超電導偏向電磁石において、
前記複数対の偏向磁場超電導コイルのそれぞれと、前記複数の偏向磁場コイル支持リングのそれぞれとの間に、偏向磁場コイル支持リング受が介挿されており、
前記少なくとも一対のシールドコイルのそれぞれと、前記複数のシールドコイル支持リングのそれぞれとの間に、シールドコイル支持リング受が介挿されていることを特徴とする超電導偏向電磁石。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の超電導偏向電磁石において、
前記少なくとも一対のシールドコイルは、超電導コイルであることを特徴とする超電導偏向電磁石。 - 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の超電導偏向電磁石において、
前記第1の対の偏向磁場超電導コイルのそれぞれは、前記ビームの飛行経路の両端領域において前記ビーム飛行空間を阻害しないように、前記一対の一体化支持板の外側方向に屈曲形成されていることを特徴とする超電導偏向電磁石。 - 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の超電導偏向電磁石において、
前記ビーム飛行空間を仕切り・囲むビームダクトを更に具備することを特徴とする超電導偏向電磁石。 - 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の超電導偏向電磁石において、
前記複数対の偏向磁場超電導コイルは、前記ビームの飛行経路の中心線円弧の中心角が45°以上となるように構成されていることを特徴とする超電導偏向電磁石。 - 超電導偏向電磁石を用いたビーム偏向装置であって、
請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の超電導偏向電磁石と、冷凍機とを有し、
前記超電導偏向電磁石は、隣接する前記偏向磁場コイル支持リングの隙間から見える前記偏向磁場超電導コイルの領域を利用して、前記複数対の偏向磁場超電導コイルが前記冷凍機によって伝導冷却されることを特徴とするビーム偏向装置。 - 請求項10に記載のビーム偏向装置において、
隣接する前記シールドコイル支持リングの隙間から見える前記シールドコイルの領域を利用して、前記少なくとも一対のシールドコイルが前記冷凍機によって伝導冷却されることを特徴とするビーム偏向装置。 - 請求項10又は請求項11に記載のビーム偏向装置において、
前記ビーム偏向装置が回転ガントリーであることを特徴とするビーム偏向装置。
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