JPH04345800A - 偏向電磁石 - Google Patents

偏向電磁石

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JPH04345800A
JPH04345800A JP3119976A JP11997691A JPH04345800A JP H04345800 A JPH04345800 A JP H04345800A JP 3119976 A JP3119976 A JP 3119976A JP 11997691 A JP11997691 A JP 11997691A JP H04345800 A JPH04345800 A JP H04345800A
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JP
Japan
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magnetic field
iron core
core
generated
eddy current
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Pending
Application number
JP3119976A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yoshiyuki
健 吉行
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷電粒子を加速するた
めに用いられるシンクロトロンや蓄積リングの偏向電磁
石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のブロック構造の偏向電磁
石の斜視図である。同図において、1はブロック構造の
鉄心、2は偏向磁場を鉄心の磁極間に形成するコイルで
ある。大型の偏向電磁石の場合にはブロック構造の鉄心
1の加工性等から同図に示すように上下に2分割して上
部鉄心1a,下部鉄心1bとする場合が多い。次に、偏
向電磁石の作用について説明する。偏向電磁石は、荷電
粒子を加速するシンクロトロンや蓄積リング等において
、粒子ビームを偏向させるために用いられており、複数
個の偏向電磁石を並設して粒子ビームの軌道を円軌道か
それに類似した閉軌道を形成するか、あるいはライナッ
クからシンクロトロンやシンクロトロンから蓄積リング
、ライナックから蓄積リングのビーム輸送系でビームの
軌道を変えるときに利用される。偏向電磁石の上下には
それぞれ同方向に同じ大きさの電流が一周するコイル2
,2が設けられており、この2つのコイル2,2によっ
て上部鉄心1aと下部鉄心1b間に、z方向に一様な強
さをもった磁束を発生させている。このz方向の磁束に
垂直な方向であるx方向に荷電粒子が入射すると、磁場
の力により荷電粒子はx方向とz方向に共に垂直である
y方向に曲げられる。従来のブロック構造の偏向電磁石
、特に交流の偏向電磁石やビームを加速するために磁場
強度を変化させるタイプの偏向電磁石では、磁場の時間
変化という環境にさらされる。このとき、ブロック構造
の鉄心に誘導電圧が発生し、これによって渦電流が流れ
る。図5は渦電流が発生する状態を表わしている。磁場
変化のない電磁石ではコイル電流3が一定であり、それ
によって発生する磁束4も一定である。しかしながら、
磁場変化のある偏向電磁石ではコイル電流3が一定でな
い。例えばコイル電流3が増大する場合を考えると、コ
イル電流3が増大するにつれて磁束4が大きくなり、上
部鉄心1aと下部鉄心1b間の磁場が増加する。 そのとき、電磁誘導の法則によりブロック構造の鉄心内
に電流の変化を妨げる方向に起動力を発生し、これによ
り渦電流5が流れる。この渦電流5そのものが偏向電磁
石本体に悪影響を及ぼすことは殆どないが、この渦電流
5がつくる磁場によって上部鉄心1aと下部鉄心1b間
の磁束密度とその分布が変化すると共に、残留磁場にも
影響を及ぼす。特に、磁場の時間変化率の大きい偏向電
磁石では、上部鉄心1aと下部鉄心1b間の磁場の時間
変化率を大きくして立上げるが、この立上げにほぼ比例
して上部鉄心1aと下部鉄心1b間の磁場が減少してい
く。つまり、急激な立上げが必要な偏向電磁石ほど渦電
流の影響によって所定の磁場の大きさに達しないことに
なり、それだけコイル2,2に大電流,大電圧が必要と
なる。
【0003】また、その渦電流5を抑えるために、鉄心
を、ケイ素鋼板等を積層し積層構造とした偏向電磁石で
は、ケイ素鋼板そのものが高価であるばかりでなく、積
層構造の鉄心組立にも多くの時間や治具などを必要とし
、製作コストを高騰させる原因になると共に、薄いケイ
素鋼板を積み重ねて製作した偏向電磁石であるため、磁
場分布の均一性もブロック構造の場合より劣る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のブロック構造の
偏向電磁石では、シンクロトロンやビーム加速を行う蓄
積リングのように荷電粒子のエネルギーが増大するにつ
れて磁場強度を大きくしなければならない装置に対して
は、上記した渦電流の影響を受けるので必要以上の電圧
,電流を供給しなければならないばかりでなく、立上げ
時間が早い場合には磁場強度の立上げが追従し得ないこ
とも起こり得る。一方、渦電流の問題を解決した積層構
造の偏向電磁石は製作コストが高くなるだけでなく、磁
場分布が均一でないという問題が残る。
【0005】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは鉄心をブロック構造と
しながら発生する渦電流を小さくなるように抑えると共
に、積層構造の鉄心で問題となっている磁場分布の不均
一性をなくし、製作コストも安価にする偏向電磁石を提
供することにある。 [発明の構成]
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブロック構造
とした鉄心にコイルを巻装し、磁極間に偏向磁場を発生
させる偏向電磁石において、磁束の方向と平行で、かつ
偏向させる荷電粒子の方向と垂直な面に平行するスリッ
トを鉄心に設けたものである。
【0007】
【作用】ブロック構造の鉄心にスリットを設けているの
で、磁極間に生ずる偏向磁場の成分を軸方向に分割し、
磁場変化が起きた際の電磁誘導による誘導電圧が発生し
ても、それによって発生する渦電流の通路をスリットに
よって切断するため、全体に発生する渦電流をゼロにし
、スリットで分割した部分にのみ小さな渦電流を閉じ込
める。これにより、偏向磁場の大きさを低減させていた
渦電流による磁場成分を低く抑えることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の一実施例を示す斜視図である
。同図において、10はブロック構造の鉄心で上下に2
分割された上部鉄心10aと下部鉄心10bで構成され
、この上部鉄心10aと下部鉄心10bにはそれぞれ偏
向磁場を形成するコイル2,2が巻装されている。また
、上部鉄心10aと下部鉄心10bにはそれぞれ磁束の
方向と平行でかつ偏向電磁石内を通過する粒子ビームに
垂直な面に平行な方向に複数個(同図には5個を示す)
のスリット11a,11bを設ける。ただし、鉄心の構
造上上部鉄心10a,下部鉄心10bは、それぞれ単一
のブロック体から加工して1つの鉄心を形成するために
、上部鉄心10aには上部端、下部鉄心10bには下部
端にスリットを設けないで一体構造のままとし、単一ブ
ロックとして機械的強度を保持させる。
【0009】次に、以上のように構成された実施例の作
用を説明する。粒子ビームを加速するシンクロトロンや
蓄積リングでは、粒子のエネルギーに応じて磁場強度を
変化させなければならない。磁場強度を変化させるため
にはコイルの電圧と電流を変化させなければならないが
、通常のブロック構造の鉄心を有する偏向電磁石では上
述したように磁場強度の変化時に電磁誘導により渦電流
が生じ、磁場を立上げるときには通常の磁場とは逆方向
の誘導磁場が発生し、磁場強度を低下させてしまう。 そこで、スリット11a,11bによって鉄心の磁場分
布を粒子ビームの軸方向に複数個に分割することにより
、電磁誘導による誘導電圧は上部鉄心1aと下部鉄心1
bの両側に発生するが、誘導電圧による電流の流れる通
路をスリット11a,11bで切断するので、偏向電磁
石の鉄心全体に渦電流が流れるのを防ぐことができる。 ただし、誘導電圧は発生するのでスリットとスリットで
分割された各々の部分では渦電流が発生する。しかしな
がら、狭い空間に渦電流が閉じ込められるために渦電流
の強さそのものは小さく、したがって、渦電流により発
生する磁場も小さくなるので、コイル2,2によって発
生する偏向磁場の大きさを変え、また分布の均一性をな
くす磁場成分を相当小さく抑えることができる。
【0010】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、種々変形実施できる。図2は、本発
明の他の実施例を示す斜視図だる。この実施例は、1つ
の偏向電磁石による偏向角度が大きい場合に用いられる
。同図において、12は鉄心で上下に2分割された上部
鉄心12aと下部鉄心12bで構成され、この上部鉄心
12aと下部鉄心12bにはそれぞれ複数個のスリット
13a,13bが設けられている。スリット13a,1
3bは、各々の角度が異なるが常に粒子ビームの進行方
向と垂直となる平面に位置するように配置される。した
がって、ビーム軸が曲線になっても常にビーム軸方向に
対してスリット13a,13bによって偏向磁場が分割
されるように構成することにより、渦電流の通路を切断
して渦電流の強さを小さくし、渦電流による誘導磁場成
分を低く抑えることができる。
【0011】図3は、本発明のさらに異なる他の実施例
を示す斜視図である。この実施例は、図1に示した実施
例に対しスリットを設ける位置を変えたものである。同
図において、14は鉄心で上下に2分割された上部鉄心
14aと下部鉄心14bで構成され、この上部鉄心14
aと下部鉄心14bにはそれぞれ複数個のスリット15
a,15bが設けられている。スリット15a,15b
は、図1に示した実施例のようにスリット11a,11
bを設けない部分が上下端ではなく、偏向ビームの内側
と外側をスリットを設けない部分としてしている。この
構成では、鉄心14の一端(同図の左側)は渦電流の流
れる通路がつながっているが、他端(同図の右側)は端
部までスリット15a,15bがあるので閉回路にはな
らず、渦電流がスリットを越えて流れることはない。し
たがって、渦電流による誘導磁場成分を上述した各実施
例と同様に低く抑えることができる。
【0012】さらに、図1に示した実施例は大型の偏向
電磁石を対象とし鉄心を上下に2分割して構成したが、
小型の偏向電磁石の場合には鉄心を上下に2分割するこ
となく単一のブロック構造とし、これにスリットを設け
るようにしてもよい。また、鉄心に設けるスリットを、
図1に示した実施例と図3に示した実施例を合せたよう
な形状、すなわち鉄心の外周をすべて残すようにして設
けても同様の効果が得られる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、鉄
心にスリットを設けて渦電流の発生する領域を小さく分
割しているので、偏向磁場の立上げ時に渦電流によって
発生する逆磁場を小さくし、ビームエネルギーに応じた
磁場の発生を容易にして制御を容易とし、鉄心をブロッ
ク構造として製作コストを低減した偏向電磁石を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】本発明の他の実施例を示す斜視図。
【図3】本発明のさらに異なる他の実施例の斜視図。
【図4】従来の偏向電磁石を示す斜視図。
【図5】本発明に関連する渦電流の発生を示す説明図。
【符号の説明】
2…コイル、10,12,14…鉄心、10a,12a
,14a…上部鉄心、10b,12b,14b…下部鉄
心、11a,11b,13a,13b,15a,15b
…スリット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ブロック構造とした鉄心にコイルを巻
    装し、磁極間に偏向磁場を発生させる偏向電磁石におい
    て、磁束の方向と平行でかつ偏向させる荷電粒子の方向
    と垂直な面に平行するスリットを前記鉄心に設けたこと
    を特徴とする偏向電磁石。
JP3119976A 1991-05-24 1991-05-24 偏向電磁石 Pending JPH04345800A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3119976A JPH04345800A (ja) 1991-05-24 1991-05-24 偏向電磁石

Applications Claiming Priority (1)

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JP3119976A JPH04345800A (ja) 1991-05-24 1991-05-24 偏向電磁石

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JPH04345800A true JPH04345800A (ja) 1992-12-01

Family

ID=14774847

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3119976A Pending JPH04345800A (ja) 1991-05-24 1991-05-24 偏向電磁石

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JP (1) JPH04345800A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017003546A (ja) * 2015-06-16 2017-01-05 株式会社日立製作所 ビーム用超電導偏向電磁石およびそれを用いたビーム偏向装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017003546A (ja) * 2015-06-16 2017-01-05 株式会社日立製作所 ビーム用超電導偏向電磁石およびそれを用いたビーム偏向装置

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