JPH0567782B2 - - Google Patents
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- JPH0567782B2 JPH0567782B2 JP58223940A JP22394083A JPH0567782B2 JP H0567782 B2 JPH0567782 B2 JP H0567782B2 JP 58223940 A JP58223940 A JP 58223940A JP 22394083 A JP22394083 A JP 22394083A JP H0567782 B2 JPH0567782 B2 JP H0567782B2
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- fuel
- pressure
- injection valve
- combustion chamber
- injection
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M69/00—Low-pressure fuel-injection apparatus ; Apparatus with both continuous and intermittent injection; Apparatus injecting different types of fuel
- F02M69/04—Injectors peculiar thereto
- F02M69/041—Injectors peculiar thereto having vibrating means for atomizing the fuel, e.g. with sonic or ultrasonic vibrations
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は、内燃機関の燃焼室内に燃料を直接噴
射する燃料噴射弁に関するものである。
射する燃料噴射弁に関するものである。
従来、燃料室内に燃料を直接噴射するエンジン
があるが(例えば、特開57−62915号公報)、この
種のエンジンでは燃料噴射時期を圧縮行程の後期
に設定しているため、高い圧縮圧力となつている
燃料室内に燃料を噴射することになり、必然的に
高圧型(25〜200Kg/cm2)の噴射弁を用いなけれ
ばならず、燃料噴射の微細制御に限界があり、ま
た燃料供給系が高価になると共に電子制御が極め
て困難であるという欠点があつた。
があるが(例えば、特開57−62915号公報)、この
種のエンジンでは燃料噴射時期を圧縮行程の後期
に設定しているため、高い圧縮圧力となつている
燃料室内に燃料を噴射することになり、必然的に
高圧型(25〜200Kg/cm2)の噴射弁を用いなけれ
ばならず、燃料噴射の微細制御に限界があり、ま
た燃料供給系が高価になると共に電子制御が極め
て困難であるという欠点があつた。
本発明の目的は、燃料噴射の微細制御を可能と
し、さらに燃料供給系の低コスト化および電子制
御化を可能とし得る燃料噴射弁を提供することに
ある。
し、さらに燃料供給系の低コスト化および電子制
御化を可能とし得る燃料噴射弁を提供することに
ある。
本発明は燃料噴射弁の先端に噴射された燃料を
一定期間保持する燃料保持部と、該燃料保持部を
前記燃料噴射から一定期間経過後振動させる超音
波振動子とを設け、該超音波振動子により燃料保
持部内燃料を微粒化して分散させるように構成し
たものである。
一定期間保持する燃料保持部と、該燃料保持部を
前記燃料噴射から一定期間経過後振動させる超音
波振動子とを設け、該超音波振動子により燃料保
持部内燃料を微粒化して分散させるように構成し
たものである。
第1図には、本発明の一実施例が示されてい
る。図において、1はアクセル角度センサ、2は
マイクロコンピユータ、3はクランク角センサ、
4は噴射弁、5は冷却水温センサ、6は空燃比セ
ンサ、7は燃料タンク、8は燃料ポンプ、9は絞
り弁、10は絞り弁アクチユエータ、11はエア
フロメータ(H/W)、12は燃料管、13はプ
レツシヤレギユレータ、14は点火プラグ、15
はイグニツシヨンコイルである。
る。図において、1はアクセル角度センサ、2は
マイクロコンピユータ、3はクランク角センサ、
4は噴射弁、5は冷却水温センサ、6は空燃比セ
ンサ、7は燃料タンク、8は燃料ポンプ、9は絞
り弁、10は絞り弁アクチユエータ、11はエア
フロメータ(H/W)、12は燃料管、13はプ
レツシヤレギユレータ、14は点火プラグ、15
はイグニツシヨンコイルである。
本実施例において、運転者の要求は、アクセル
角度センサ1によつて検出される。この要求は、
マイクロコンピユータ2に入力される。また、ク
ランク角センサ3により検出された回転数もマイ
クロコンピユータ2に入力される。これらの、ア
クセル角度と回転数より、マイクロコンピユータ
2に記憶されているマツプを用いて、燃料量つま
りは、燃焼室内に直接取り付けられた噴射弁4の
噴射量が決定され、出力されるのである。さら
に、マイクロコンピユータ2には、冷却水温セン
サ5と空燃比センサ6の信号も入力されているの
で、噴射弁4の噴射量は、これらふたつの入力値
により補正を加えられた後に出力される。なお、
燃料は、燃料タンク7と燃料ポンプ8を通つて噴
射弁4を供給されている。このときプレツシヤー
レギユレータ13による燃料圧の補正も行われ
る。
角度センサ1によつて検出される。この要求は、
マイクロコンピユータ2に入力される。また、ク
ランク角センサ3により検出された回転数もマイ
クロコンピユータ2に入力される。これらの、ア
クセル角度と回転数より、マイクロコンピユータ
2に記憶されているマツプを用いて、燃料量つま
りは、燃焼室内に直接取り付けられた噴射弁4の
噴射量が決定され、出力されるのである。さら
に、マイクロコンピユータ2には、冷却水温セン
サ5と空燃比センサ6の信号も入力されているの
で、噴射弁4の噴射量は、これらふたつの入力値
により補正を加えられた後に出力される。なお、
燃料は、燃料タンク7と燃料ポンプ8を通つて噴
射弁4を供給されている。このときプレツシヤー
レギユレータ13による燃料圧の補正も行われ
る。
本システムには、さらに、絞り弁9、絞り弁ア
クチユエータ10、吸入空気流量を検出する熱線
式エアフロメータ(以下H/Wと記す)11が設
けられている。これは、前述の噴射弁4の噴射量
と回転数より、燃焼室内の混合気濃度が、空気過
剰率λが1よりも希薄側、たとえばλ=1.2にな
るようにマイクロコンピユータ2に記憶されてい
るマツプで吸入空気量を制御するためのものであ
る。つまり、マイクロコンピユータ2より出力さ
れた吸入空気量になるように、H/W11の出力
を見ながら絞り弁アクチユエータ10で絞り弁9
を動作させ、閉ループ制御を行うものである。
クチユエータ10、吸入空気流量を検出する熱線
式エアフロメータ(以下H/Wと記す)11が設
けられている。これは、前述の噴射弁4の噴射量
と回転数より、燃焼室内の混合気濃度が、空気過
剰率λが1よりも希薄側、たとえばλ=1.2にな
るようにマイクロコンピユータ2に記憶されてい
るマツプで吸入空気量を制御するためのものであ
る。つまり、マイクロコンピユータ2より出力さ
れた吸入空気量になるように、H/W11の出力
を見ながら絞り弁アクチユエータ10で絞り弁9
を動作させ、閉ループ制御を行うものである。
噴射弁4より燃料が噴射される時の噴射時期
は、噴射弁4の開弁時間つまりは燃料量と、回転
数を基にしたマイクロコンピユータ2内にマツピ
ングされたマツプにより決定され出力される。
は、噴射弁4の開弁時間つまりは燃料量と、回転
数を基にしたマイクロコンピユータ2内にマツピ
ングされたマツプにより決定され出力される。
本システムには、点火プラグ14が設けられて
おり、混合気に火花着火するようになつている。
この時の点火時期は、噴射弁4の噴射量と回転数
より決定され、マイクロコンピユータ2よりイグ
ニツシヨンコイル15を介して点火プラグ14に
出力される。
おり、混合気に火花着火するようになつている。
この時の点火時期は、噴射弁4の噴射量と回転数
より決定され、マイクロコンピユータ2よりイグ
ニツシヨンコイル15を介して点火プラグ14に
出力される。
つまり本システムは、エンジンの各燃焼室ひと
つひとつに、それぞれ噴射弁4と点火プラグ14
が設けられており、各燃焼室に噴射された燃料に
点火プラグ14で着火させるものであり、この噴
射量と噴射時期さらには点火時期をマイクロコン
ピユータ2により各燃焼室ごとに制御するもので
ある。さらには、希薄燃焼を達成するために、絞
り弁9、絞り弁アクチユエータ10、H/W11
を装着し吸入空気量の閉ループ制御を行うもので
ある。
つひとつに、それぞれ噴射弁4と点火プラグ14
が設けられており、各燃焼室に噴射された燃料に
点火プラグ14で着火させるものであり、この噴
射量と噴射時期さらには点火時期をマイクロコン
ピユータ2により各燃焼室ごとに制御するもので
ある。さらには、希薄燃焼を達成するために、絞
り弁9、絞り弁アクチユエータ10、H/W11
を装着し吸入空気量の閉ループ制御を行うもので
ある。
第2図は、本システムのコントロールユニツト
のハードウエアを示した図である。本システムの
制御回路は、MPU,P−ROM,RAM,I/
OLSI,プログラマブルタイマ,H/W駆動回路
および出力回路からなる。このI/OLSIには、
デイジタル入力として、スタータスイツチ、ニユ
ートラルスイツチ、絞り弁アクチユエータ10の
ポテンシヨンメータの出力であるスロツトルスイ
ツチ、さらにアナログ入力として、バツテリ電
圧、水温センサ、空燃比センサ、アクセル角セン
サさらに角度信号としてクランク角センサ、気筒
判別信号、さらにH/Wセンサの各信号が入力さ
れる。なおプログラマブルタイマは、空気流量取
込みタイミングの設定に使用される。またI/
OLSIからは、燃料ポンプの制御、低圧噴射弁
(後述)の制御、振動子(後述)の制御、点火時
期制御用のイグニツシヨンコイル制御、絞り弁ア
クチユエータの各制御に用いられる信号が送出さ
れる。
のハードウエアを示した図である。本システムの
制御回路は、MPU,P−ROM,RAM,I/
OLSI,プログラマブルタイマ,H/W駆動回路
および出力回路からなる。このI/OLSIには、
デイジタル入力として、スタータスイツチ、ニユ
ートラルスイツチ、絞り弁アクチユエータ10の
ポテンシヨンメータの出力であるスロツトルスイ
ツチ、さらにアナログ入力として、バツテリ電
圧、水温センサ、空燃比センサ、アクセル角セン
サさらに角度信号としてクランク角センサ、気筒
判別信号、さらにH/Wセンサの各信号が入力さ
れる。なおプログラマブルタイマは、空気流量取
込みタイミングの設定に使用される。またI/
OLSIからは、燃料ポンプの制御、低圧噴射弁
(後述)の制御、振動子(後述)の制御、点火時
期制御用のイグニツシヨンコイル制御、絞り弁ア
クチユエータの各制御に用いられる信号が送出さ
れる。
第3図は、第1図における燃焼室の拡大断面図
である。燃料は噴射弁4より燃焼室16に供給さ
れ、点火プラグ14で点火される。
である。燃料は噴射弁4より燃焼室16に供給さ
れ、点火プラグ14で点火される。
第4図は、噴射弁4の構成図であり、燃料は入
口管18より低圧噴射弁17に供給される。そこ
で、コイル19に電圧が印加されると、ボビン2
0がバネ21の力に打ち勝つて上昇し、これに伴
いニードル22も上昇する。この時、燃料は噴出
口23より燃料通路24中に噴射される。この燃
料通路24は燃料で充満しているために、噴射時
の燃圧のためにニードル25がパネル26に抗し
て上昇する。これにより、燃料は噴射口27より
燃料だめ28に噴射される。燃料だめ28を形成
している振動部材29の先端には、バランス孔3
0と噴出孔31が設けられている。燃料だめ28
に噴射された燃料は、一定時間保持された後に、
振動部材29を振動子32により振動させること
により、噴出口31より燃焼室内に噴出される。
この場合、第4図bに示すように、振動部材29
とシリンダブロツク33との接触部34が振動の
節、噴出孔31が設けられている振動部材29の
先端が振動の腹となるように、接触部34より先
端の振動部材29の寸法が決定されている。な
お、燃料通路24を形成する燃料管35と振動部
材29とシリンダブロツク33は、接触部34以
外では接触していない。
口管18より低圧噴射弁17に供給される。そこ
で、コイル19に電圧が印加されると、ボビン2
0がバネ21の力に打ち勝つて上昇し、これに伴
いニードル22も上昇する。この時、燃料は噴出
口23より燃料通路24中に噴射される。この燃
料通路24は燃料で充満しているために、噴射時
の燃圧のためにニードル25がパネル26に抗し
て上昇する。これにより、燃料は噴射口27より
燃料だめ28に噴射される。燃料だめ28を形成
している振動部材29の先端には、バランス孔3
0と噴出孔31が設けられている。燃料だめ28
に噴射された燃料は、一定時間保持された後に、
振動部材29を振動子32により振動させること
により、噴出口31より燃焼室内に噴出される。
この場合、第4図bに示すように、振動部材29
とシリンダブロツク33との接触部34が振動の
節、噴出孔31が設けられている振動部材29の
先端が振動の腹となるように、接触部34より先
端の振動部材29の寸法が決定されている。な
お、燃料通路24を形成する燃料管35と振動部
材29とシリンダブロツク33は、接触部34以
外では接触していない。
第5図は、噴射弁4の先端部の拡大図である。
低圧噴射弁17より燃料が噴射されることによつ
て燃料通路24内の燃料圧が、燃料室内の圧力よ
りも大きくなると、ニードル25がバネ26の下
向きの力に打ち勝つて上昇し、燃料が噴出口27
より燃料だめ28中に噴射される。なお、このニ
ードル25の先端は、圧縮工程になつて燃焼室1
6の圧力が上昇した時にこの燃焼室圧力によつて
閉じる方向に力が加わるように構成されている。
ところで、燃料が燃料だめ28中に噴射された後
に振動部材29の振動により噴出孔31から燃焼
室内に噴射されるのであるが、この際の噴射を容
易にするために燃焼室16と燃料だめ28の圧力
をバランスさせるバランス孔30が設けられてい
る。このバランス孔30により、燃焼室16の圧
力が高まつても燃料だめ28との間に圧力差が生
じなくなり、燃料は噴出孔31よりスムーズに噴
射される。
低圧噴射弁17より燃料が噴射されることによつ
て燃料通路24内の燃料圧が、燃料室内の圧力よ
りも大きくなると、ニードル25がバネ26の下
向きの力に打ち勝つて上昇し、燃料が噴出口27
より燃料だめ28中に噴射される。なお、このニ
ードル25の先端は、圧縮工程になつて燃焼室1
6の圧力が上昇した時にこの燃焼室圧力によつて
閉じる方向に力が加わるように構成されている。
ところで、燃料が燃料だめ28中に噴射された後
に振動部材29の振動により噴出孔31から燃焼
室内に噴射されるのであるが、この際の噴射を容
易にするために燃焼室16と燃料だめ28の圧力
をバランスさせるバランス孔30が設けられてい
る。このバランス孔30により、燃焼室16の圧
力が高まつても燃料だめ28との間に圧力差が生
じなくなり、燃料は噴出孔31よりスムーズに噴
射される。
前述したように、燃料は吸気行程等の燃焼室内
の圧力が低い時に燃料だめ28中に噴射され、あ
る一定時間保持された後に振動により燃焼室16
に噴出されるので、燃料だめ28は燃料を一定時
間保持できる構造になつている。これは、次のよ
うな原理を利用したものである。すなわち、第6
図aに示すように底部に直径dの穴があいた容器
に液体を入れた場合、穴から液体が漏れ出すのに
最低必要な圧力差(P2−P1)minと穴の直径dと
の関係は、液体として水を入れたときは第6図b
の曲線イで示すようなものとなり、ガソリンのと
きは第6図bの曲線ロで示すようなものとなる。
具体的には穴の直径dを1mmとした場合、この穴
部における表面張力に打ち勝つてガソリンを漏出
させるための最低圧力(P2−P1)minは8mmH2O
であり、8mmの水柱で加えた圧力に相当する。ま
た、穴の直径を0.5mmとした場合の最低圧力(P2
−P1)minは15mmH2O程度である。従つて、燃料
だめ28の容程を3c.c.程度に大きくしてもバラン
ス孔30によつて圧力がバランスし、噴出孔31
から燃料だめ28内の燃料が漏れ出すことはな
い。
の圧力が低い時に燃料だめ28中に噴射され、あ
る一定時間保持された後に振動により燃焼室16
に噴出されるので、燃料だめ28は燃料を一定時
間保持できる構造になつている。これは、次のよ
うな原理を利用したものである。すなわち、第6
図aに示すように底部に直径dの穴があいた容器
に液体を入れた場合、穴から液体が漏れ出すのに
最低必要な圧力差(P2−P1)minと穴の直径dと
の関係は、液体として水を入れたときは第6図b
の曲線イで示すようなものとなり、ガソリンのと
きは第6図bの曲線ロで示すようなものとなる。
具体的には穴の直径dを1mmとした場合、この穴
部における表面張力に打ち勝つてガソリンを漏出
させるための最低圧力(P2−P1)minは8mmH2O
であり、8mmの水柱で加えた圧力に相当する。ま
た、穴の直径を0.5mmとした場合の最低圧力(P2
−P1)minは15mmH2O程度である。従つて、燃料
だめ28の容程を3c.c.程度に大きくしてもバラン
ス孔30によつて圧力がバランスし、噴出孔31
から燃料だめ28内の燃料が漏れ出すことはな
い。
燃料だめ28内の燃料はこのような原理によつ
て一定時間保持される。
て一定時間保持される。
第7図は噴出孔31の穴数と微粒化流量、処理
時間の関係を説明する図であつて、同図aに示す
ように振動によつて噴出孔31から噴出した燃料
量を微粒化流量とすると、振動子32に印加され
る回路出力と微粒化流量との関係は、同図bのよ
うになる。これによると、回路出力が増加し、穴
数が多くなるほど、単位時間当りの微粒化流量が
増加することがわかる。また、同図cには、回路
出力と1c.c.のガソリンを噴出するのに要する時間
との関係を示しているが、これによると、回路出
力が増加するほど、また穴数が多くなるほど処理
時間が減少していることがわかる。
時間の関係を説明する図であつて、同図aに示す
ように振動によつて噴出孔31から噴出した燃料
量を微粒化流量とすると、振動子32に印加され
る回路出力と微粒化流量との関係は、同図bのよ
うになる。これによると、回路出力が増加し、穴
数が多くなるほど、単位時間当りの微粒化流量が
増加することがわかる。また、同図cには、回路
出力と1c.c.のガソリンを噴出するのに要する時間
との関係を示しているが、これによると、回路出
力が増加するほど、また穴数が多くなるほど処理
時間が減少していることがわかる。
以上に示した第6図および第7図の関係によ
り、噴出孔31の穴径を小さくしてその数を多く
した方が、燃料保持微粒化流量、処理時間に関し
て有利であることが明確である。このため、本発
明の噴射弁4の噴出孔31は、複数個の穴を設け
た構成にしている。
り、噴出孔31の穴径を小さくしてその数を多く
した方が、燃料保持微粒化流量、処理時間に関し
て有利であることが明確である。このため、本発
明の噴射弁4の噴出孔31は、複数個の穴を設け
た構成にしている。
第8図は燃料が噴出孔31より出て微粒化され
るところの原理を示す図であつて、同図aに示す
ように振動部材29に振動を与えると、これに接
触している燃料にも振動が伝わる。すると、燃料
は同図bに示すように、表面張力で孔31から出
るのをふせがれていたが、振動部材29が振動し
て燃料も振動することにより、燃料の見かけの慣
性力が増加し、これが表面張力に打ち勝つて噴出
孔31の下方へ流れるようになる。その後、同図
bの斜線部36に達したときに振動部材29に生
じている表面波により、励磁されて微粒化され
る。
るところの原理を示す図であつて、同図aに示す
ように振動部材29に振動を与えると、これに接
触している燃料にも振動が伝わる。すると、燃料
は同図bに示すように、表面張力で孔31から出
るのをふせがれていたが、振動部材29が振動し
て燃料も振動することにより、燃料の見かけの慣
性力が増加し、これが表面張力に打ち勝つて噴出
孔31の下方へ流れるようになる。その後、同図
bの斜線部36に達したときに振動部材29に生
じている表面波により、励磁されて微粒化され
る。
第9図に、イ燃焼室圧力、ロ低圧噴射弁17の
開弁時期、ハ振動子32の振動時期、ニ点火時期
を示している。低圧噴射弁17は、燃焼室圧力が
低い吸気行程か圧縮工程の初期に開弁し、この開
弁時間で燃料を計量する。その後、一定時間燃料
を保持した後に振動子32を圧縮行程の中・後期
に振動させて燃料を噴出させ、その直後に点火プ
ラグ14により点火される。この場合、振動部材
29は点火後も第9図ハの破線で示すように振動
させておき、燃焼を促進させる。第9図ホには低
圧噴射弁17が開弁しているときの燃焼室16の
様子を示しており、ここでは燃焼室16内に燃料
は噴射されていない。第9図ヘには、振動子32
が振動していて、燃料が燃焼室16に噴出されて
いるときの様子を示しており、ここでは点火直前
に燃料を噴出させることにより、点火プラグ近傍
に燃料噴霧を集中させて成層燃焼を可能にしてい
る。このため、振動子32の振動時期は、ある一
定の短かい時間に行われる。
開弁時期、ハ振動子32の振動時期、ニ点火時期
を示している。低圧噴射弁17は、燃焼室圧力が
低い吸気行程か圧縮工程の初期に開弁し、この開
弁時間で燃料を計量する。その後、一定時間燃料
を保持した後に振動子32を圧縮行程の中・後期
に振動させて燃料を噴出させ、その直後に点火プ
ラグ14により点火される。この場合、振動部材
29は点火後も第9図ハの破線で示すように振動
させておき、燃焼を促進させる。第9図ホには低
圧噴射弁17が開弁しているときの燃焼室16の
様子を示しており、ここでは燃焼室16内に燃料
は噴射されていない。第9図ヘには、振動子32
が振動していて、燃料が燃焼室16に噴出されて
いるときの様子を示しており、ここでは点火直前
に燃料を噴出させることにより、点火プラグ近傍
に燃料噴霧を集中させて成層燃焼を可能にしてい
る。このため、振動子32の振動時期は、ある一
定の短かい時間に行われる。
次に、低圧噴射弁17に作用する燃料圧力の補
正について説明する。第10図aは、イ燃焼室1
6内圧力、ロ吸気管内圧力、第10図bには、ハ
排気弁の開度、ニ吸気弁の開度f/fmaxをそれ
ぞれ示しているが、吸気行程の中期から圧縮行程
の前期の100゜〜120゜B.BDC〜20゜〜60゜A.BDCの間
は、燃焼室内圧力イは吸気管内圧力ロとほぼ等し
くなつている。このときは、吸気弁による圧力損
失分だけ異なつているのみであり、しかもこの圧
力損は非常に小さいため、この期間において両者
はほぼ等しいと考えてよい。ゆえに、低圧噴射弁
17で燃料を噴射する場合には、吸気管内の圧力
を測定して、燃料圧補正を行えばよいことがわか
る。
正について説明する。第10図aは、イ燃焼室1
6内圧力、ロ吸気管内圧力、第10図bには、ハ
排気弁の開度、ニ吸気弁の開度f/fmaxをそれ
ぞれ示しているが、吸気行程の中期から圧縮行程
の前期の100゜〜120゜B.BDC〜20゜〜60゜A.BDCの間
は、燃焼室内圧力イは吸気管内圧力ロとほぼ等し
くなつている。このときは、吸気弁による圧力損
失分だけ異なつているのみであり、しかもこの圧
力損は非常に小さいため、この期間において両者
はほぼ等しいと考えてよい。ゆえに、低圧噴射弁
17で燃料を噴射する場合には、吸気管内の圧力
を測定して、燃料圧補正を行えばよいことがわか
る。
第11図はプレツシヤレギユレータ13の構造
の一例を示す図であつて、ここではスプリング室
37に吸気管負圧(絞り弁後流)を導き、燃料圧
を吸気管負圧に対して常に一定圧力差(例えば3
Kg/cm2)になるように保持し、噴射量の計量精度
をあげるように構成している。すなわち、燃料圧
が吸気管負圧に対して一定圧以上の圧力差になる
と、ダイヤフラム38を押し上げ余分な燃料はリ
ターンパイプ39を通り燃料タンク7にもどさ
れ、一定圧が差が保たれるように構成している。
の一例を示す図であつて、ここではスプリング室
37に吸気管負圧(絞り弁後流)を導き、燃料圧
を吸気管負圧に対して常に一定圧力差(例えば3
Kg/cm2)になるように保持し、噴射量の計量精度
をあげるように構成している。すなわち、燃料圧
が吸気管負圧に対して一定圧以上の圧力差になる
と、ダイヤフラム38を押し上げ余分な燃料はリ
ターンパイプ39を通り燃料タンク7にもどさ
れ、一定圧が差が保たれるように構成している。
第12図は振動子32を第9図ハに示したよう
にパルス的に振動させるための回路の一例を示す
図であつて、40はサイリスタ、41はダイオー
ドである。ここでは、外部からの同期パルスによ
りサイリスタ40が導通状態になり、コンデンサ
42に充電された電荷を放電するが、次にサイリ
スタ40は逆バイアスされて不導通になるため、
この後はコンデンサ42、抵抗43、コイル4
4、振動子32で形成される供給回路で振動子3
2は自由振動をするようになる。V1は12〜15V
の直流電圧であり、V2はトランスを介して与え
られる高電圧である。
にパルス的に振動させるための回路の一例を示す
図であつて、40はサイリスタ、41はダイオー
ドである。ここでは、外部からの同期パルスによ
りサイリスタ40が導通状態になり、コンデンサ
42に充電された電荷を放電するが、次にサイリ
スタ40は逆バイアスされて不導通になるため、
この後はコンデンサ42、抵抗43、コイル4
4、振動子32で形成される供給回路で振動子3
2は自由振動をするようになる。V1は12〜15V
の直流電圧であり、V2はトランスを介して与え
られる高電圧である。
第13図は燃料系、点火系の制御内容を示すフ
ローチヤートであつて、初めに運転者の要求とし
てのアクセル開度θaとエンジン回転数Nがマイク
ロコンピユータ2に取込まれる。そこで、θaとN
を基に第14図aに示すようなマツプより低圧
噴射弁17の開弁時間Tfが検索され、この後こ
のTfとNを基に第14図(b)のマツプから吸入
空気量Qaが検索され、このQaに対応して絞り弁
アクチユエータ10が駆動される。この時実際の
QaがH/W11で測定され、QaとQa′とが比較さ
れ、その差がなくなるように絞り弁アクチユエー
タ10が駆動される。なお、このときのマツプ
は、開弁時間Tfに相当する燃料量に対して例え
ばλ=1.2となるように吸入空気量Qaがマツピン
グされている。
ローチヤートであつて、初めに運転者の要求とし
てのアクセル開度θaとエンジン回転数Nがマイク
ロコンピユータ2に取込まれる。そこで、θaとN
を基に第14図aに示すようなマツプより低圧
噴射弁17の開弁時間Tfが検索され、この後こ
のTfとNを基に第14図(b)のマツプから吸入
空気量Qaが検索され、このQaに対応して絞り弁
アクチユエータ10が駆動される。この時実際の
QaがH/W11で測定され、QaとQa′とが比較さ
れ、その差がなくなるように絞り弁アクチユエー
タ10が駆動される。なお、このときのマツプ
は、開弁時間Tfに相当する燃料量に対して例え
ばλ=1.2となるように吸入空気量Qaがマツピン
グされている。
次に、開弁時間Tfと回転数Nを基に第14図
cに示すマツプにより低圧噴射弁17の噴射用
開始時期Tiojが検索される。なお、第14図cで
は、開弁時期TiojをクランクアングルのB.TDC゜
で表しており、“進”とはTDCより前に開始時期
が移動することを表し、“遅”とはTDCに近づく
ことを表している。このようにして求められた
TfとTiojは、低圧噴射弁17に対応する制御信号
として出力されるが、この場合のTfとTiojは燃料
噴射が第10図bのホで示した期間に開始し、終
了するように決定される。次に開弁時間Tfと回
転数Nを基に第14図dに示すようなマツプよ
り振動子32の振動開始時期TPZが、また振動子
32に出力される回路出力WPZが第14図eのマ
ツプより検索され、振動子32に対し駆動信号
が印加される。この場合、振動開始時期TPZに関
しては、前述したように、成層燃焼を達成させる
ために所定の時期にしかも短期間に燃料の霧化を
行わなければならないので、その自由度は少な
く、TfとNにより大きく左右されないように定
められている。このため、燃料量が増加した場合
には、第14図eのマツプに示したように、振
動子32への出力WPZを大きくすることにより単
位時間当りの微粒化流量を増加して対処するよう
に構成されている。なお、このときの振動子32
への出力WPZとは、周波数の増減でも電力量(ワ
ツト数)の増減でも良い。最後に、開弁時間Tf
と回転数Nを基にして第14図fのマツプより
点火時期Tigoが検索され、イグニツシヨンコイル
が駆動される。この場合の点火時期Tigoは、燃料
噴射時期の後期がその直後になるように決定され
る。
cに示すマツプにより低圧噴射弁17の噴射用
開始時期Tiojが検索される。なお、第14図cで
は、開弁時期TiojをクランクアングルのB.TDC゜
で表しており、“進”とはTDCより前に開始時期
が移動することを表し、“遅”とはTDCに近づく
ことを表している。このようにして求められた
TfとTiojは、低圧噴射弁17に対応する制御信号
として出力されるが、この場合のTfとTiojは燃料
噴射が第10図bのホで示した期間に開始し、終
了するように決定される。次に開弁時間Tfと回
転数Nを基に第14図dに示すようなマツプよ
り振動子32の振動開始時期TPZが、また振動子
32に出力される回路出力WPZが第14図eのマ
ツプより検索され、振動子32に対し駆動信号
が印加される。この場合、振動開始時期TPZに関
しては、前述したように、成層燃焼を達成させる
ために所定の時期にしかも短期間に燃料の霧化を
行わなければならないので、その自由度は少な
く、TfとNにより大きく左右されないように定
められている。このため、燃料量が増加した場合
には、第14図eのマツプに示したように、振
動子32への出力WPZを大きくすることにより単
位時間当りの微粒化流量を増加して対処するよう
に構成されている。なお、このときの振動子32
への出力WPZとは、周波数の増減でも電力量(ワ
ツト数)の増減でも良い。最後に、開弁時間Tf
と回転数Nを基にして第14図fのマツプより
点火時期Tigoが検索され、イグニツシヨンコイル
が駆動される。この場合の点火時期Tigoは、燃料
噴射時期の後期がその直後になるように決定され
る。
第15図は、振動部材29の先端を多孔質の部
材45で構成した他の実施例を示すもので、多孔
質のため燃料だめ28と燃焼室16の圧力はバラ
ンスしており、燃料も漏れることなく保持され
る。さらに、振動させたときには部材45の全面
から燃料が微粒化されて噴出するものとなる。
材45で構成した他の実施例を示すもので、多孔
質のため燃料だめ28と燃焼室16の圧力はバラ
ンスしており、燃料も漏れることなく保持され
る。さらに、振動させたときには部材45の全面
から燃料が微粒化されて噴出するものとなる。
第16図は、噴射弁4をデイーゼル機関に応用
した例を示す図であり、燃料は燃焼室16内に直
接噴射されて圧縮着火される。第17図はこのと
きの噴射弁4の制御パターンを示す図であり、イ
は燃焼室内圧力、ロは低圧噴射弁17の開弁時
期、ハは振動子32の振動時期を示している。こ
こでも噴射弁17の開弁時期は、吸気行程中期か
ら圧縮工定前期の間になつており、振動子32は
圧縮工程の後期に振動が開始され、燃焼中も続け
て振動させられて燃焼を促進させている。なお、
ニは噴射弁17の開弁時期における燃焼室16の
様子を示す図であり、この状態では燃料は燃焼室
16内には存在しない。第17図ホは、振動子3
2の振動時期における燃焼室16のこの状態では
燃料は燃焼室16に噴射され圧縮着火される。
した例を示す図であり、燃料は燃焼室16内に直
接噴射されて圧縮着火される。第17図はこのと
きの噴射弁4の制御パターンを示す図であり、イ
は燃焼室内圧力、ロは低圧噴射弁17の開弁時
期、ハは振動子32の振動時期を示している。こ
こでも噴射弁17の開弁時期は、吸気行程中期か
ら圧縮工定前期の間になつており、振動子32は
圧縮工程の後期に振動が開始され、燃焼中も続け
て振動させられて燃焼を促進させている。なお、
ニは噴射弁17の開弁時期における燃焼室16の
様子を示す図であり、この状態では燃料は燃焼室
16内には存在しない。第17図ホは、振動子3
2の振動時期における燃焼室16のこの状態では
燃料は燃焼室16に噴射され圧縮着火される。
第18図は、燃料を噴射弁4で吸気管の吸気ポ
ート46に噴射する場合の例を示す図であり、第
19図はその制御パターンを示す図である。この
場合、イ,ロ,ハ,ニの記号は第9図と同じこと
を示し、噴射時期ロは吸気行程中に終了し、振動
時期ハは噴射と同時に燃料が微粒化されるように
決定されている。また、点火時期ニは圧縮行程の
後期に決定されている。第19図ホに噴射時期の
様子を示しているが、噴射時期は吸気行程後期に
行われるため、噴射された燃料は燃焼室16の上
部に偏在するようになる。第19図ヘは点火時期
における様子であり、この時燃料は点火プラグの
近くに集中するようになる。
ート46に噴射する場合の例を示す図であり、第
19図はその制御パターンを示す図である。この
場合、イ,ロ,ハ,ニの記号は第9図と同じこと
を示し、噴射時期ロは吸気行程中に終了し、振動
時期ハは噴射と同時に燃料が微粒化されるように
決定されている。また、点火時期ニは圧縮行程の
後期に決定されている。第19図ホに噴射時期の
様子を示しているが、噴射時期は吸気行程後期に
行われるため、噴射された燃料は燃焼室16の上
部に偏在するようになる。第19図ヘは点火時期
における様子であり、この時燃料は点火プラグの
近くに集中するようになる。
以上のように、低圧噴射弁によつて燃焼室内の
圧力が低い時に燃料保持部に燃料を噴射して保持
しておくため、計量部は低い燃料圧に耐え得るも
ので良く噴射弁の構成が簡単となつてコストを低
減させられる。また、保持された燃料を圧縮行程
の後期に超音波振動子の振動により微粒化して燃
焼室内に分散させるため、燃焼室内における燃料
噴霧の制御を正確に行うことができる。
圧力が低い時に燃料保持部に燃料を噴射して保持
しておくため、計量部は低い燃料圧に耐え得るも
ので良く噴射弁の構成が簡単となつてコストを低
減させられる。また、保持された燃料を圧縮行程
の後期に超音波振動子の振動により微粒化して燃
焼室内に分散させるため、燃焼室内における燃料
噴霧の制御を正確に行うことができる。
以上の説明から明らかなように本発明によれ
ば、燃焼室内直接噴射型エンジンにおいて、燃料
供給系の低圧化、低コスト化が可能となり、さら
に超音波振動子との組合せにより燃料噴霧の微細
制御が可能となり、成層燃焼が実現でき、燃費の
大幅な低減を図れるなどの優れた効果がある。
ば、燃焼室内直接噴射型エンジンにおいて、燃料
供給系の低圧化、低コスト化が可能となり、さら
に超音波振動子との組合せにより燃料噴霧の微細
制御が可能となり、成層燃焼が実現でき、燃費の
大幅な低減を図れるなどの優れた効果がある。
第1図は本発明が適用されるエンジンの構成の
一実施例を示す図、第2図は制御系のブロツク
図、第3図は第1図における燃焼室の拡大断面
図、第4図は噴射弁の一実施例を示す断面構成
図、第5図は第4図の噴射弁先端部の拡大断面
図、第6図は噴射弁における燃料だめの原理を説
明する図、第7図は噴射弁における噴出孔の穴数
と微粒化流量および処理時間の関係を説明するた
めの図、第8図は燃料微粒化の原理を説明するた
めの図、第9図は燃焼室圧力や噴射弁開弁時期な
どの制御パターンを示す図、第10図は噴射弁に
作用する燃料圧力の補正について説明するための
図、第11図はプレツシヤレギユレータの構造の
一例を示す図、第12図は振動子を駆動する回路
の一例を示す図、第13図は燃料系および点火系
の制御内容を示すフローチヤート、第14図は燃
料系および点火系の制御に用いる各種マツプを示
す図、第15図は噴射弁の振動部材の他の実施例
を示す拡大断面図、第16図は本発明の噴射弁を
デイーゼル機関に適用した例を示す図、第17図
はその制御パターンを示す図、第18図は吸気ポ
ートに噴射する場合の例を示す図、第19図はそ
の制御パターンを示す図である。 4…噴射弁、13…プレツシヤレギユレータ、
16…燃焼室、17…低圧噴射弁、18…入口
管、19…コイル、20…ボビン、21…ばね、
22,25…ニードル、23…噴出口、24…燃
料通路、28…燃料だめ、29…振動部材、30
…バランス孔、31…噴出孔、32…振動子、3
3…シリンダブロツク。
一実施例を示す図、第2図は制御系のブロツク
図、第3図は第1図における燃焼室の拡大断面
図、第4図は噴射弁の一実施例を示す断面構成
図、第5図は第4図の噴射弁先端部の拡大断面
図、第6図は噴射弁における燃料だめの原理を説
明する図、第7図は噴射弁における噴出孔の穴数
と微粒化流量および処理時間の関係を説明するた
めの図、第8図は燃料微粒化の原理を説明するた
めの図、第9図は燃焼室圧力や噴射弁開弁時期な
どの制御パターンを示す図、第10図は噴射弁に
作用する燃料圧力の補正について説明するための
図、第11図はプレツシヤレギユレータの構造の
一例を示す図、第12図は振動子を駆動する回路
の一例を示す図、第13図は燃料系および点火系
の制御内容を示すフローチヤート、第14図は燃
料系および点火系の制御に用いる各種マツプを示
す図、第15図は噴射弁の振動部材の他の実施例
を示す拡大断面図、第16図は本発明の噴射弁を
デイーゼル機関に適用した例を示す図、第17図
はその制御パターンを示す図、第18図は吸気ポ
ートに噴射する場合の例を示す図、第19図はそ
の制御パターンを示す図である。 4…噴射弁、13…プレツシヤレギユレータ、
16…燃焼室、17…低圧噴射弁、18…入口
管、19…コイル、20…ボビン、21…ばね、
22,25…ニードル、23…噴出口、24…燃
料通路、28…燃料だめ、29…振動部材、30
…バランス孔、31…噴出孔、32…振動子、3
3…シリンダブロツク。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 内燃機関の燃焼室内に燃料を直接噴射する燃
料噴射弁において、先端に噴射された燃料を一定
期間保持する燃料保持部と、該燃料保持部を前記
燃料噴射から一定期間経過後に振動させる超音波
振動子とを設け、該超音波振動子により燃料保持
部内燃料を微粒化して分散させるように構成した
ことを特徴とする燃料噴射弁。 2 前記燃料保持部に保持部内圧力と保持部外圧
力とをバランスさせる連通孔が設けられているこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の燃
料噴射弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22394083A JPS60116848A (ja) | 1983-11-28 | 1983-11-28 | 燃料噴射弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22394083A JPS60116848A (ja) | 1983-11-28 | 1983-11-28 | 燃料噴射弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60116848A JPS60116848A (ja) | 1985-06-24 |
JPH0567782B2 true JPH0567782B2 (ja) | 1993-09-27 |
Family
ID=16806081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22394083A Granted JPS60116848A (ja) | 1983-11-28 | 1983-11-28 | 燃料噴射弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60116848A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2596481Y2 (ja) * | 1991-07-30 | 1999-06-14 | 三洋電機株式会社 | テレビジョン受像機 |
DE4409848A1 (de) * | 1994-03-22 | 1995-10-19 | Siemens Ag | Vorrichtung zur Zumessung und Zerstäubung von Fluiden |
WO1995025601A1 (de) * | 1994-03-22 | 1995-09-28 | Siemens Aktiengesellschaft | Vorrichtung zur zumessung und zerstäubung von fluiden |
JP2002130087A (ja) | 2000-10-23 | 2002-05-09 | Toyota Motor Corp | 筒内噴射式内燃機関用燃料噴射弁 |
FR2816009B1 (fr) * | 2000-10-27 | 2003-05-16 | Renault | Clapet de securite pour systeme de delivrance dosee de fluides |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS541719A (en) * | 1977-06-07 | 1979-01-08 | Toyota Motor Corp | Fuel atomizing and distributing device |
JPS56146054A (en) * | 1980-03-21 | 1981-11-13 | Siemens Ag | Fuel injection nozzle for internal combustion engine |
-
1983
- 1983-11-28 JP JP22394083A patent/JPS60116848A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS541719A (en) * | 1977-06-07 | 1979-01-08 | Toyota Motor Corp | Fuel atomizing and distributing device |
JPS56146054A (en) * | 1980-03-21 | 1981-11-13 | Siemens Ag | Fuel injection nozzle for internal combustion engine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60116848A (ja) | 1985-06-24 |
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