JPH0566655U - 後処理装置の受液槽構造 - Google Patents

後処理装置の受液槽構造

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JPH0566655U JP1324692U JP1324692U JPH0566655U JP H0566655 U JPH0566655 U JP H0566655U JP 1324692 U JP1324692 U JP 1324692U JP 1324692 U JP1324692 U JP 1324692U JP H0566655 U JPH0566655 U JP H0566655U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後処理装置の剥離・除去行程における洗浄液
の受液槽内にフィルタを設けて、マスタープレート表面
の非画像部の感光層の剥離・除去作業を確実に行い得る
よう構成した後処理装置の受液槽構造を得るにある。 【構成】 製版機により露光・現像・定着を経て製作さ
れたマスタープレートの非画像部の感光層を洗い落して
印刷用の画像形成したマスタープレートX2 を製作する
後処理装置であって、上記後処理装置には、非画像部の
感光層を膨湿させる膨湿部Aと、剥離・除去する剥離部
Bと、水洗いする洗浄部Cとを備え、上記剥離部Bにマ
スタープレートX2 の表面を払拭するブラシ35を設け
ると共に、上記剥離部Bの洗浄液を受ける受液槽9の内
部にフィルタ15を設置したことを特徴とするものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、製版機により露光・現像・定着を経て製作されたマスタープレート 上に残っている非画像部の感光層を剥離・除去して印刷用の画像形成したマスタ ープレートを製作する後処理装置の受液槽構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、製版機により印刷用画像形成したマスターを製作する場合、印刷形態、 印刷枚数及び給紙方式等の各種条件によって、シート状の酸化亜鉛マスター(Z nOマスターと略称す)及びアルミ板を基板とするの有機感光体マスタープレー ト(OPCマスタープレートと略称す)が選択され、各マスターごとに帯電を行 った後、露光ステージに同マスターを移送し、同露光ステージで原稿像を潜像化 した後、潜像を顕像化する排出側搬送系に送られ、現像、定着行程を経て排出ト レーに取出される。
【0003】 ここで、マスターがZnOマスタープレートの場合には、製版機で製版された ままの状態で印刷機に送られるが、特に、アルミ板等を基板とするOPCマスタ ープレートの場合には、マスタープレート表面の非画像部の感光層を、適正温度 に管理された処理液により洗い落すことにより、所望の印刷用の画像形成したマ スタープレートを得ることができる。すなわち、非画像部の感光層を洗い落す処 理液の温度管理が極めて厳密であるから、製版機で製版された画像形成したマス タープレートを後処理装置に送り、第1の膨湿行程で温度管理された処理液スプ レーにより非画像部の感光層を膨湿状態とし、次いで第2の剥離行程で洗浄液を スプレーしながら、マスタープレートの表面を払拭するブラシにより非画像部の 感光層を剥離・除去した後に、第3の洗浄行程で洗浄液による水洗いを行って良 質の画像形成したマスタープレートを得ることができるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、従来の後処理装置における剥離行程では、液槽の洗浄液をマス タープレートの表面にスプレーしながら循環させると共に、ブラシを回転させて 膨湿した非画像部の感光層を剥離・除去しているので、洗浄液が飛散してマスタ ープレート及び周囲を汚したり、洗浄液内にゴミや剥離粕が混入し、さらには洗 浄液内に含まれた気泡がそのまま循環してマスタープレート表面上にスプレーさ れるので、剥離・除去行程における洗浄効果が劣る等、良質の画像形成したマス ターを得ることができないという問題があった。
【0005】 本考案は、上記従来構造の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ ろは、後処理装置の剥離・除去行程における洗浄液の受液槽内にウレタンフォー ム等のフィルタを設けて、マスタープレート表面の非画像部の感光層の剥離・除 去作業を確実に行い得るよう構成した後処理装置の受液槽構造を得るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本考案は、製版機により露光・現像・定着を経て 製作されたマスタープレートの非画像部の感光層を洗い落して印刷用の画像形成 したマスタープレートを製作する後処理装置であって、上記後処理装置には、非 画像部の感光層を膨湿させる膨湿部と、剥離・除去する剥離部と、水洗いする洗 浄部とを備え、上記剥離部にマスタープレートの表面を払拭するブラシを設ける と共に、上記剥離部の洗浄液を受ける受液槽の内部にフィルタを設置したことを 特徴とするものである。
【0007】
【作用】
このような構成に基づいて、本考案による後処理装置の受液槽構造によれば、 製版機により製版されたアルミ板を基板とする有機感光体マスタープレートの表 面に残っている非画像部の感光層を後処理装置により洗い落して印刷用の画像形 成したマスタープレートを製作する場合、後処理装置の剥離・除去行程に使用さ れる循環中の洗浄液が、受液槽内に設置したフィルタにより濾過されるので、洗 浄液スプレー中に発生する気泡やゴミ及び剥離粕等が除去される。また、ブラシ の回転により飛散した洗浄液が受液槽の内壁に衝突してあたりに飛び散りマスタ ープレートを汚す等の弊害が抑えられるため、非画像部の感光層の剥離・洗浄が 確実に行われて、良質の画像形成したマスタープレートを得ることができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】 図1は本考案の実施例を示す後処理装置の一部破断した概略構成図であり、後 処理装置1はマスタープレートX2 が一定の速度で搬送される移動方向に、処理 液スプレーによりマスタープレート表面の非画像部の感光層を剥離しやすいよう に膨湿させる膨湿部Aと、膨湿されたマスタープレート表面を洗浄して非画像部 の感光部を剥離・除去する剥離部Bと、マスタープレート表面を水洗いして仕上 げる洗浄部Cとを備えている。
【0010】 上記膨湿部A、剥離部B、洗浄部Cの各入口部および出口部には、それぞれマ スタープレートX2 の進行方向両端部を上下より挟持して搬送する駆動ローラと 従動ローラとからなる上下一対の搬送ローラ2、3、4、5、6、7が設置され ている。また、上記膨湿部A、剥離部B、洗浄部Cの下方には、それぞれ所定の 容積を有する受液槽8、9、10が設置されており、各受液槽8、9、10内に は、それぞれ所定の処理液が満たされる。
【0011】 上記膨湿部Aの受液槽8の底部に接続されたパイプ11は、ポンプ12を介し て複数本に分岐され、マスタープレートX2 の上方に配置したスプレーパイプ1 3a,13b,13cに導かれている。上記スプレーパイプ13a,13b,1 3cは、それぞれマスタープレートX2 の幅方向に伸びており、マスタープレー トX2 の表面全体に均等に処理液が散布されるように配列されている。また、膨 湿部Aの受液槽8内に満たされる処理液は温度管理が厳密であるため、常に一定 温度に保持する必要があり、受液槽8内にヒータ14が設置されている。このヒ ータ14の温度管理は、スプレーパイプ13a,13b,13cから噴出される 処理液の温度を検出することによってコントロールする必要があるために、スプ レーパイプ13bに、噴出されている処理液の温度を直接検出する液温検出部が 設置されている。
【0012】 また、上記剥離部Bの受液槽9の底部に接続されたパイプ25は、タンク26 内に連通しており、このタンク26より再びポンプ27を介して複数本に分岐さ れ、マスタープレートX2 の上方に配置したスプレーパイプ28a,28bに導 かれている。上記スプレーパイプ28a,28bは、それぞれマスタープレート X2 の幅方向に伸びており、タンク26を経て洗浄液がスプレーパイプ28a, 28bよりマスタープレートX2 の表面全体に均等に散布されるように配列され ている。
【0013】 さらに、上記洗浄部Cの受液槽10の底部に接続されたパイプ30は、ポンプ 31を介してマスタープレートX2 の上方に配置したスプレーパイプ32に導か れ、受液槽10内の洗浄液がスプレーパイプ32よりマスタープレートX2 の表 面全体に均等に散布されるようになっている。
【0014】 一方、上記剥離部Bに設けられた駆動パイプ37の外周には、図2に示すよう に、ブラシ35が取り付けられている。このブラシ35は、例えば、ポリプロピ レン等の材質からなる多数本のフィラメントを撚りあげて所定の太さの撚糸35 aを形成し、これをパイル織りし、パイルを切断して得た帯状パイル布を駆動パ イプ37に螺旋状に巻付けて接着したものである。したがって、上記ブラシ35 の毛先は柔軟性に優れており、マスタープレートX2 の表面に傷をつけることな く、かつ、長期に渡って安定的に膨湿されたマスタープレートX2 の表面を払拭 して、非画像部の感光層を剥離・除去することができるようになっている。
【0015】 また、上記剥離部Bにおける受液槽9の底部内面には、図3及び図4に示すよ うに、例えばウレタンフォーム等のように比較的メッシュの粗いフィルタ15が ほぼ全面に設置されており、洗浄液のスプレー中に発生する気泡やゴミ及び剥離 粕等が濾過されると共に、ブラシ35の回転により飛散した洗浄液が受液槽9の 内壁に衝突して周囲に飛び散る等の弊害を抑えるように構成されている。このフ ィルタ15には、受液槽9の底部に相当する一部に切除部15a,及び15bが 形成されておる。そして、切除部15aにパイプ25の入口部25aを臨ませ、 受液槽9内に受けた洗浄液が溢れないようにしている。なお、上記フィルタ15 は、ウレタンフォームに限定するものではなく、適正な材料を選択することがで きる。
【0016】 図示実施例による後処理装置の受液槽構造は、以上のような構成であるから、 有機感光体マスタープレートX2 の表面に膨湿した非画像部の感光層が、ブラシ 35の回転により払拭されるので、マスタープレートX2 の表面に傷をつけるこ とがなく剥離・除去することができる。ここで、後処理装置の剥離・除去行程に おける洗浄液の受液槽9内の底面にウレタンフォーム等のフィルタ15が設置さ れているので、循環中の洗浄液が、受液槽内に設置したフィルタにより濾過され るので、洗浄液スプレー中に発生する気泡やゴミ及び剥離粕等が除去される。ま た、ブラシの回転により飛散した洗浄液が受液槽の内壁に衝突して飛び散る等の 弊害を抑えることができる。
【0017】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案による後処理装置の受液槽構造では、製版 機により製作された、アルミ板を基板とする有機感光体マスタープレート表面の 非画像部の感光層を後処理装置により洗い落して印刷用の画像形成したマスター プレートを製作する場合、後処理装置の膨湿部でマスタープレートの表面に膨湿 した非画像部の感光層等がブラシの回転により払拭されるので、マスタープレー ト表面に傷をつけることなく、かつ、長期に渡って安定的に良質の印刷用の画像 形成したマスタープレートを製作することができる。また、剥離・除去行程にお ける洗浄液の受液槽内の底面にウレタンフォーム等のフィルタが設置されている ので、循環中の洗浄液が濾過されて洗浄液スプレー中に発生する気泡やゴミ及び 剥離粕等が除去されると共に、ブラシの回転により飛散した洗浄液が受液槽の内 壁に衝突して飛び散る等の弊害を抑えることができるので、非画像部の感光層の 剥離・洗浄が確実に行われて、良質の画像形成したマスタープレートを得ること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す後処理装置の一部破断し
た概略構成図
【図2】本考案によるブラシの詳細を示す断面図
【図3】本考案による後処理装置の受液槽構造を示す拡
大断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【符号の説明】
1 後処理装置 9 受液槽 15 フィルタ 25 パイプ 35 ブラシ A 膨湿部 B 剥離部 C 洗浄部 X2 マスタープレート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製版機により露光・現像・定着を経て製
    作されたマスタープレートの非画像部の感光層を洗い落
    して印刷用の画像形成したマスタープレートを製作する
    後処理装置であって、上記後処理装置には、非画像部の
    感光層を膨湿させる膨湿部と、剥離・除去する剥離部
    と、水洗いする洗浄部とを備え、上記剥離部にマスター
    プレートの表面を払拭するブラシを設けると共に、上記
    剥離部の洗浄液を受ける受液槽の内部にフィルタを設置
    したことを特徴とする後処理装置の受液槽構造。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002341130A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Dainippon Printing Co Ltd 樹脂膜除去装置およびその方法

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