JPH0566593U - 音響機器のパネル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】音響機器本体の前面側に設けられた装着部に対
して着脱自在となっているパネル装置において、音量調
整の操作性がよく、音響機器本体からの取り外し状態で
はツマミ部がパネル面から突出しないようにしたパネル
装置を提供することにある。 【構成】音響機器本体２の前面側に設けられた装着部２
１に対して着脱自在となっているパネル装置１におい
て、パネル装置１に配置されるボリューム部Ｂを回転ツ
マミ３とし、該回転ツマミのロータリーエンコーダ３２
の背面側にプッシュプッシュ機構Ｓを配置して、ツマミ
部３１がパネル面から出没自在になるように構成したも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は音響機器のパネル装置に係り、特に、音響機器本体の前面側に形成さ れた装着部に対して、着脱自在に形成された音響機器のパネル装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、特に海外向け仕様のカーオーディオ等の音響機器においては、盗難 防止のために、音響機器本体の前面側に形成された装着部に対して、パネル部が 着脱自在となるように形成されている、所謂テフトプロテクティングシャーシ機 能（以下、ＴＰＣ機能と記す）を有する音響機器がある。 図４はこのような従来の音響機器の全体斜視図であり、図において、２は音響 機器本体であって、前面側にはパネル装置１の装着部２１が形成されていてパネ ル装置１は着脱自在となっており、パネル装置１には、ボリューム部Ｂ、表示部 ４、操作部５等が配置されている。そして、ボリューム部Ｂは、パネル装置１を 薄型にするという目的から、２個配置された平面ツマミ６のうち、一方を押すと 音量が上がり、他方を押すと音量が下がるアップダウン式の電子ボリュームが採 用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来のパネル装置１においては、ボリューム部Ｂがプッシュ 式であるため、音量の微調整が困難であり、しかも、音量を大幅に調整する場合 にはツマミを連続して押すか押し続けなくてはならないため、運転中の操作とし ては面倒であった。 また、平面ツマミは概して小型のものであり、運転中に音量を調整する場合に 、運転者は必ずしもボリューム部Ｂを目視しながら調整するわけではないから調 整操作に不自由な面があり、時には運転に支障を来す場合もあった。

【０００４】 本考案の目的は、音量調整の操作性に優れ、しかもパネル面からの突出部を可 及的少なくすることができて、特にＴＰＣ機能を有する音響機器に適用して有効 なパネル装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る音響機器のパネル装置は、音響機器本体の前面側に設けられた装 着部に対して着脱自在となっているパネル装置において、このパネル装置に配置 されるボリューム部を回転ツマミとし、しかもツマミ部がパネル面から出没自在 となるように構成したものである。 ツマミ部を出没させる機構としては、回転ツマミのロータリーエンコーダの背 面側にプッシュプッシュ機構を配置する。

【０００６】

【作用】

パネル装置に配置されているボリュームツマミが回転ツマミであるから微細な 音量調整ができ、運転中の操作も容易である。音響機器本体からパネル装置を取 り外す場合には、回転ツマミのツマミ部を押し込んでパネル装置内に埋没させる ことにより、ツマミ部がパネル面から突出することもなく、持ち運びに便利であ る。パネル装置を音響機器本体に取り付けた場合には、ツマミ部を押すことによ りツマミ部がパネル面から突出し、通常状態で操作することができる。

【０００７】

【実施例】

本考案に係る音響機器のパネル装置の実施例を図１〜図３に基づいて説明する 。図１は全体の斜視図、図２はツマミ部の動きを示すパネル装置の側面図、図３ はボリューム部の構成を示すパネル部の断面側面図である。なお、図４に示す従 来のものと同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。

【０００８】 図において、Ｂはボリューム部であり、パネル部１内部に配置されたロータリ ーエンコーダ３２と、ロータリーエンコーダ３２の回転軸に取付けられた回転ツ マミ３とにより構成されている。 ロータリーエンコーダ３２の背面側には、押し込み操作によって凸部３３がロ ータリーエンコーダ３２内に収納され、再度の押し込みによって凸部３３が突出 するプッシュプッシュ機構Ｓが設けられ、該凸部３３の先端はパネル装置１の背 面側に当接している。

【０００９】 上記の構成により、ツマミ部３１を押すと凸部３３はロータリーエンコーダ３ ２に収納されてツマミ部３１はパネル装置１内に収納され、また、収納状態のツ マミ部３１を再度押すと凸部３３はロータリーエンコーダ３２から突出してツマ ミ部３１をパネル装置１の前面から突出させることとなる。 従って、パネル装置１を装着部２１から取り外す場合には、ツマミ部３１を押 してパネル装置１内に収納し、パネル装置１のパネル面からツマミ部が突出しな いようでき、持運びに便利である。 パネル装置１を装着部２１に装着した場合には、収納状態のツマミ部３１を押 してツマミ部３１をパネル装置１から突出させる。 実施例においては、最も小型のロータリーエンコーダ３２（全長２７ｍｍ）を 使用し、凸部３３の長さを８ｍｍとした。また、パネル装置の厚さを３５ｍｍと し、ツマミ部３１の厚さを８ｍｍとした。これによりツマミ部３１を完全にパネ ル装置１内に収納することができた。 なお、上記プッシュプッシュ機構Ｓとして、プッシュプッシュスイッチを用い て、ツマミ部３１が突出することによりオンとなると共にツマミ部３１が埋没す るとオフとなるようにすることにより、ツマミ部３１を電源スイッチに兼用させ ることができるのは勿論である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案に係る音響機器のパネル装置によれば、パネル装置に配置されているボ リュームツマミが回転ツマミであるから微細な音量調整ができ、運転中の操作も 容易である。また、音響機器本体からパネル装置を取り外す場合には、回転ツマ ミのツマミ部を押し込んでパネル装置内に埋没させることにより、ツマミ部がパ ネル面から突出することもなく、持ち運びに便利である。そしてパネル装置を音 響機器本体に取り付けた場合には、ツマミ部を押すことによりツマミ部がパネル 面から突出し、通常状態で操作することができる。 従って、特にＴＰＣ機能を有する音響機器に適用してきわめて有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る音響機器のパネル装置を示す斜視
図。

【図２】ボリューム部の構成を示すパネル部の断面側面
図。

【図３】ツマミ部の動きを示すパネル装置の側面図。

【図４】従来のＴＰＣ機能を有する音響機器の斜視図。

【符号の説明】

１はパネル装置 ２は音響機器本体 ２１は装着部 ３は回転ツマミ ３１はツマミ部 ３２はロータリーエンコーダ Ｂはボリューム部 Ｓはプッシュプッシュ機構

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 音響機器本体（２）の前面側に設けられ
   た装着部（２１）に対して着脱自在となっているパネル
   装置（１）において、 パネル装置（１）に配置されるボリューム部（Ｂ）が回
   転ツマミ（３）であり、該回転ツマミはツマミ部（３
   １）がパネル面から出没自在になっていることを特徴と
   する音響機器のパネル装置。
2. 【請求項２】 ツマミ部（３１）を出没させる機構が回
   転ツマミ（３）のロータリーエンコーダ（３２）の背面
   側にプッシュプッシュ機構（Ｓ）を配置したものである
   ことを特徴とする請求項１記載の音響機器のパネル装
   置。