JPH0566279B2 - - Google Patents

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JPH0566279B2
JPH0566279B2 JP61080395A JP8039586A JPH0566279B2 JP H0566279 B2 JPH0566279 B2 JP H0566279B2 JP 61080395 A JP61080395 A JP 61080395A JP 8039586 A JP8039586 A JP 8039586A JP H0566279 B2 JPH0566279 B2 JP H0566279B2
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JP
Japan
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fibers
fiber bundle
resin
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parallel
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Akio Ito
Shizuyuki Miki
Makoto Ooya
Takeshi Teranishi
Kunio Ozaki
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Pilot Ink Co Ltd
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Pilot Ink Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、繊維製高空隙ペン体に関するもので
あり、詳細には顔料インキや高粘性のインキを潤
沢に流出させると共にソフトな筆記感と持久性を
満足させる繊維製高空隙ペン体及びその製造方法
に関する。
従来の技術 顔料インキや高粘性のインキを流出させる繊維
製ペン体に関し、従来より諸種の提案がなされて
いる。例えば、熱可塑性繊維の繊維束の外周を熱
加工して、繊維の外周部のみを溶融密着させて膜
状壁を成形し、内部を柔軟な繊維状となした構造
(実公昭36−18027号公報)や熱固定性のある繊維
からなるスライバーをその構成繊維の熱固定温度
に保たれた型を通過させることにより、外形を賦
形した後、樹脂液を全体に含浸させて、繊維束の
全体を樹脂加工する試み(特開昭52−923号公報)
等がある。
本発明が解決しようとする問題点 本発明は、高粘性インキや顔料粒子の分散イン
キを潤沢にムラなく持続して流出させると共に、
ソフトな筆記感と持久性を兼備した繊維製高空隙
ペン体を提供しようとするものである。
前記実公昭36−18027号公報のペン先は、ソフ
トな筆記感と持久性を満足させるとしても、外郭
の膜状壁は非通気性の固着層であるから、それ自
体はインキの導出ないし保持機能を有していな
い。このことはインキの導出に有効な毛細間隙ス
ペースを減少させることに加えて、この種のペン
体を取りつける筆記具構造が、ペン体の後部に装
着した弁部材の開弁作動により、後方のインキ貯
留部のインキをペン体方向に流出させるタイプの
筆記具(顔料インキの系では、通常、適用されて
いる)である場合、ペン体の側周面からのインキ
の導入がないので、インキの供給量の不足を起こ
しがちであり、潤沢なインキ流出性を満足させな
い。又、特開昭52−923号公報によるペン体は、
繊維束の全体を樹脂加工して、高空隙を保持せん
とするものであるから、繊維に対する樹脂付着量
を全体に抑制した構成が余儀なくされる。斯くし
て、実用時における筆圧や長期使用により外周部
に亀裂を生じ易く、実用面でしばしば問題を生じ
させていた。
本発明は前記の如き不具合を解消する、繊維製
の高空隙ペン体及びその製造方法を提供しようと
するものである。
問題点を解決するための手段及び作用 本発明繊維ペン体を図面(第1図乃至第2図)
について説明する。
本発明の繊維製ペン体1は、概ね長手方向に引
き揃えられた捲縮性の連続長繊維からなる平行繊
維束21の外周部の繊維が樹脂加工により結着さ
れてなる環状表皮部3を有する、気孔率約60〜90
%の棒状体片の一端部を先細状に研削したペン体
であつて、前記表皮部3には、軸方向に平行な少
なくとも3個の凹部31が軸心に点対称位置に配
設されており、前記凹部31における繊維に対す
る樹脂付着量が他の表皮部3より大であることを
特徴とするものである。
前記において繊維束21は、捲縮性の連続長繊
維の平行繊維束、即ちトウ形態のもの、或いは捲
縮加工フイラメント糸であり、単繊維繊度が3〜
30デニールのポリエステル、ポリアミド、アクリ
ル、ポリオレフイン、ビニロン、塩化ビニール系
繊維等が有効である。
前記本発明に適用の繊維は、連続長繊維且つ捲
縮性であるから、繊維間には連続した多数の微細
な毛細管間隙をもつ高気孔率の、適宜な弾性感を
もつ芯部2を形成させることができる。
環状表皮部3は、前記繊維束21の外周部の繊
維を樹脂加工により結着してなり、内層の繊維束
(芯部2)の外殻として外形を一定に保持すると
共に筆記圧に耐える剛性と持久性を付与するため
に機能し、本発明では殊に外周面軸方向に伸びる
る3個以上の凹部31の配設を要件とする。
前記凹部31は、凹部31における繊維に対す
るる樹脂付着量を他の表皮部より大に構成し、更
に外周面軸方向に平行に等間隔に配設されてお
り、環状表皮部3をバランスよく補強して剛性と
持久性を効果的に増強させるために機能する。
尚、芯部2には、必要に応じて僅かの量の樹脂
を付着させて繊維に適宜の剛性を付与することが
できる。
前記構成の本発明の繊維ペン体は、次の方法に
より製造される。
熱固定性のある繊維群より選ばれた、捲縮性の
連続長繊維からなる平行繊維束21を前記繊維の
熱固定温度に保たれた、成形ダイ4(具体的には
孔壁に少なくとも3個の軸方向に平行な内向凸条
41を軸心に点対称位置に設けた構造:第3図〜
第5図参照)を通過させ、この際の孔壁による狭
圧で繊維束21の外周部に軸方向に平行な少なく
とも3個の凹部を有する外周面形状に賦形した
後、前記繊維束の外周部に樹脂液を付着させ、溶
剤分を揮散させ、樹脂を硬化させ、前記繊維束の
外周部に前記凹部31における繊維に対する樹脂
付着量が他の外周部の繊維より大である環状表皮
部3を形成して、内層の繊維束(芯部2)を一体
被覆した連続棒状体を得る。
前記工程は、引き取り装置と連動して緊張状態
で一連的に行われる。前記により成形された連続
棒状体は、自動切断機により所定寸法にカツトさ
れた後、先細状に研削され、ペン体として供され
る。
前記において、熱固定性のある繊維とは、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリオレフイン、アクリ
ル、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニール等
の繊維であり、熱固定温度とは、アイロンがけ温
度〜軟化温度の領域の温度である。又、繊維束2
1は、前記繊維の捲縮性加工フイラメントを集束
したもの或いはトウ形態のものが有効である。
繊維束21の外周部への樹脂液の付着は、スプ
レー或いはデイツピング等の手段により連続的に
行うことができる。尚、バインイダー樹脂として
は、フエノール樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂等が用
いられ、溶剤に希釈して樹脂液が構成される。
本発明における環状表皮部3の肉厚は、ペン体
の外径寸法や目的に応じて多様に設定できるが、
0.12〜2mm程度の範囲で実用性を満足させること
ができる。又、凹部31は、一般的には毛細管サ
イズの大きさであるが、外径の大きさとの関連
で、さらに広い溝幅のものでも有効である。
環状表皮部3における凹部31は、前記の如く
構成されているので、樹脂加工時における繊維の
外周部に付着する樹脂液が毛細管力により集中、
或いは一時的な貯液状態となつて、溶剤分を揮散
させることにより、斯くして他の表皮部の繊維に
対する樹脂付着量より大な凹部31の形成に寄与
する。
以下に製造の具体例を記載する。
ポリエステル繊維の捲縮加工糸(全繊度:4400
デニール、フイラメント数:220)を7本集束し
て、これを約240℃に加熱した成形ダイ4〔孔径
4.6mmφの孔壁に等間隔をおいて、6個所に内向
凸条41(先端が面取りされた0.3mm高さの凸条)
を配設した構造のもの)〕を通過させ、軸方向の
凹部31を外側周部に予備形成し、次いで外側周
部に樹脂加工液(縮合反応により、ポリウレタン
を生成するトリレンジイソシアネートとポリオー
ルの混合液:固形分約10%、希釈溶媒として酢酸
エチル使用)をスプレーにより付着させた後、加
熱乾燥ボツクス〔全長約1m:温度160〜170℃〕
を通過させて、溶剤分を揮散させると共に樹脂硬
化させる。前記工程は引き取り機により20cm/分
の速度で一連的に引き取ることによつて達成され
る。かくして得られた連続棒状成形体は、繊維束
の外周部の繊維が樹脂加工されて、周面軸方向に
平行な6条の等間隔に配置された凹部31をもつ
環状表皮部3が一体形成されており、内層の繊維
束(芯部2)は実質的に樹脂加工されていない。
前記成形体は、自動研削機により6cm長さにカ
ツトされ、一端部を先細状に研削してペン体1と
なし実用に供される。(第1図、第2図参照) 前記ペン体1は、外径4.6mmφ、気孔率約70%、
環状表皮部3の肉厚0.5mm、凹部31の深さ0.3mm
であり、前記凹部31は軸心に点対称位置に6個
形成されており、凹部31における繊維に対する
樹脂付着量は、他の表皮部の約40%増となつてい
る。
発明の効果 本発明のペン体1は、連続長繊維の捲縮状繊維
からなる平行繊維束21を用い、該繊維束21の
外周部の繊維の樹脂加工により、環状表皮部3を
形成して外殻となした構造であり、殊に環状表皮
部3に該表皮部と一体の3個以上の凹部31を略
等間隔に設け、凹部位置の樹脂付着量を大となし
て、表皮部をバランスよく補強して剛性と持久性
を与えることができる。かくして、肉薄の環状表
皮部3の形成を可能となして、ペン体の外径に対
する芯部の占有容積を必要最大限に確保し、芯部
2の繊維の絡み合いによる、多数の微細な毛細間
隙からなる高気孔性と相まつて、インキ流出性と
持久性を共に満足させる。
さらに、本発明における環状表皮部3は、実公
昭36−18027号公報に例示される如き、非通気性
の膜状壁ではなく、それ自体毛細間隙を有すると
共に内層の芯部2と連通しており、芯部2と共働
してインキ流出性の面で有効に機能する。
さらに加えて、冒頭に記載した如き弁機構を備
えた筆記具にあつては、開弁作動によりインキ貯
留部より流出させたインキをペン体の後端面のみ
ならず、側周面(環状表皮部3)よりり導入で
き、かくして、顔料インキや粘稠なインキを用い
る筆記用具のペン体として実用性を満足させる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明繊維ペン体の斜視図、第2図
は、第1図のA−A線横断面図、第3図は、成形
ダイの一部を切欠いた斜視図、第4図は、第3図
のB−B線、第5図は第3図のC−C線の各横断
面図である。 1……ペン体、2……芯部、21……繊維束、
3……環状表皮部、31……凹部、4……成形ダ
イ、41……内向凸条。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 概ね長手方向に引き揃えられた捲縮性の連続
    長繊維からなる平行繊維束の外周部の繊維が樹脂
    加工により結着されてなる環状表皮部を有する、
    気孔率約60〜90%の棒状体片の一端部を先細状に
    研削したペン体であつて、前記表皮部には、軸方
    向に平行な少なくとも3個の凹部が軸心に点対称
    位置に配設されており、前記凹部における繊維に
    対する樹脂付着量が他の表皮部より大であること
    を特徴とする繊維製高空隙ペン体。 2 熱固定性のある繊維群より選ばれた、捲縮性
    の連続長繊維からなる平行繊維束を前記繊維の熱
    固定温度に保たれた成形ダイを通過させて、特定
    の外形状に賦形した後、樹脂加工により繊維を固
    着して成形される連続棒状体を所定の寸法に切断
    し、少なくとも一端を研削して先細状とする繊維
    製ペン体の製造方法において、前記成形ダイが孔
    壁に少なくとも3個の軸方向に平行な内向凸条を
    軸心に点対称位置に設けた構造であり、前記繊維
    束を前記孔を通過させ、この際の孔壁による狭圧
    で繊維束の外周部に軸方向に平行な少なくとも3
    個の凹部を有する外周面形状に賦形した後、前記
    繊維束の外周部に樹脂液を付着し、溶剤分を揮散
    させ、樹脂を硬化させ、前記繊維束の外周部に前
    記凹部における繊維に対する樹脂付着量が他の外
    周部の繊維より大である環状表皮部を形成するこ
    とを特徴とする繊維製高空隙ペン体の製造方法。
JP61080395A 1986-04-08 1986-04-08 繊維製高空隙ペン体及びその製造方法 Granted JPS62236796A (ja)

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