JPH0566205A - 熱機械分析装置 - Google Patents

熱機械分析装置

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Publication number
JPH0566205A
JPH0566205A JP25699791A JP25699791A JPH0566205A JP H0566205 A JPH0566205 A JP H0566205A JP 25699791 A JP25699791 A JP 25699791A JP 25699791 A JP25699791 A JP 25699791A JP H0566205 A JPH0566205 A JP H0566205A
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JP
Japan
Prior art keywords
sample
fixing frame
thermomechanical analyzer
reference substance
frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP25699791A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Ito
裕二 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Publication date
Application filed by Rigaku Denki Co Ltd, Rigaku Corp filed Critical Rigaku Denki Co Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料の設置が容易であると共に試料位置の再
現性に優れ、かつ測定精度の向上を図ることのできる熱
機械分析装置を提供する。 【構成】 試料10に機械的な力を加えると共に試料1
0の寸法変化に伴って位置変化する検出体8aを備えた
熱機械分析装置において、試料10を配置する支持管9
の内部に、試料10の位置を固定するための試料固定枠
30を設け、試料固定枠30には、試料10を差込むと
共に検出体8aを挿入して試料10に接触させる設置孔
31aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料に機械的力を加え
ると共に雰囲気温度を変化させながら、種々の環境温度
下における試料の熱的性質を測定する熱機械分析装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に上記形式の熱機械分析装置におい
ては、試料に検出体を接触させ、その検出体を介して試
料に押圧力又は引張力を加え、さらに試料に発生した寸
法変化をその検出体の位置変化として取り出している。
従来の熱機械分析装置では、図4に示す如く、円柱状の
支持管40内に試料41と基準物質42を配置し、その
上端にかさ状部材43を介して検出棒44を接触させて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱機械分析装置においては、試料41及び基準物質42
は支持管40のどの部分にもセット可能で位置の再現性
が悪いという問題があった。また、試料位置の再現性が
悪いことに加え、検出棒44も実際に荷重をかけないと
どこにくるか分らないため、荷重をかけた状態で検出棒
をおさえながら試料を支持管にセットし、検出棒の先端
と突き合うようにしていた。しかしながらこの方法で
は、作業が極めて面倒であった。また、試料のすわりが
良くないことから、昇温過程においてずれが生じ、それ
が測定結果にノイズ(段)となって現われることがあっ
た。このため、精度の高い測定ができないという問題が
あった。
【0004】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、試料の設置が容易であると共に
試料位置の再現性に優れ、かつ測定精度の向上を図るこ
とのできる熱機械分析装置を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、試料に機械的な力を加え
ると共に試料の寸法変化に伴って位置変化する検出体を
備えた熱機械分析装置において、前記試料を配置する支
持管の内部に、前記試料の位置を固定するための試料固
定枠を設け、前記試料固定枠には、前記試料を差込むと
共に前記検出体を挿入して前記試料に接触させる設置孔
を設けたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2の熱機械分析装置は、前記
試料固定枠を分割可能な2段構造とし、第1段目の試料
固定枠を試料の寸法より低くし、2段構造とした状態で
試料固定枠が試料の寸法より高くなることを特徴として
いる。
【0007】
【作 用】本発明によれば、支持管内に配置された試料
固定枠の設置孔に試料を差込むことにより、試料の設置
を行なう。試料は、試料固定枠によって常に一定の位置
に位置決めされるので、試料位置の再現性が向上する。
そして、試料のすわりがよくなることから、高精度の測
定が可能となる。
【0008】試料固定枠を2段構造とした場合は、上段
枠を外した状態で、下段枠の設置孔に試料を差込んで試
料を下段枠から一部突出した状態とし、その上から上段
枠を重ねる。これにより、試料の設置及び交換が極めて
容易にできるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明による熱機械分析装置の一実施
例について図面を用いて説明する。図1は一実施例によ
る熱機械分析装置の斜視図である。この実施例は、いわ
ゆる差動天秤を用いた熱機械分析装置に本発明を適用し
た実施例である。
【0010】この差動天秤式の熱機械分析装置は、機枠
1に固定された2本の支柱2a,2bと、支柱2a,2
bの上端に設けられた支持ブロック3a,3bに回転自
在に支持された2本の主ビーム4a及び4bとを有して
いる。主ビーム4a,4bは、それぞれ支持ブロック3
a,3bの両側に延びており、その一方の先端に検出側
ブロック5a,5bが、そして他方の先端にトランス側
ブロック6a,6bがそれぞれ回転自在に取り付けられ
ている。
【0011】検出側ブロック5a,5bの下面には、円
柱状の取付けチップ7が傾動可能に設けられており、そ
の取付けチップ7の下端に検出体としての検出棒8a,
8bがそれぞれ固定状態で連結されている。検出棒8
a,8bの下方には有底の支持管9が位置固定に配置さ
れており、その支持管9内に測定対象である円柱状の試
料10(図2)と、熱的に安定である例えばSiO
2(石英)、Al23(アルミナ)からなる基準物質2
5とを位置固定する試料固定枠30が載置されている。
支持管9の材質には、SiO2(石英)、Al23(ア
ルミナ)又は大荷重用にはSUS等が用いられる。ま
た、試料固定枠30には、高温域まで使用可能で熱伝導
の良い材質が用いられる。
【0012】試料固定枠30は、図2に示すように、円
柱状の下段枠30aと上段枠30bからなり、それぞれ
2本の設置孔31aと31bが設けられている。下段枠
30aと上段枠30bの設置孔31aと31bは、重ね
合わせた状態で1本に連通するように設けてある。下段
枠30aは支持管9の底に固定されており、上段枠30
bはその下段枠30a上面に取外し可能に重ねられてい
る。また、試料固定枠30には、試料10及び基準物質
25の温度を検出するための熱電対35が設けてある。
【0013】下段枠30aと上段枠30bの設置孔31
a,31bの内径は、上記試料10及び基準試料25の
外径よりも僅かに大きく形成されている。また、下段枠
30aの高さは、試料10及び基準物質25の長さより
短く形成してある。検出棒8a,8bは、試料固定枠3
0の上段枠30bの設置孔31a,31bの上部から挿
入され、図2に示す如くそれぞれ試料10及び基準物質
25の上端に接触している。
【0014】試料固定枠30に試料10及び基準物質2
5を設置する際には、図3に示すように、上段枠30b
を外した状態で、設置孔31a及び31bにそれぞれ試
料10と基準物質25を差込む。その場合、試料10と
基準物質25は、下段枠30aから一部突出した状態と
なる。この状態で、その上から上段枠30bを重ねる。
その後、上段枠30bの設置孔31a,31bから検出
棒8a,8bを挿入して、試料10及び基準物質25の
上端に接触させる。また、試料10及び基準物質25の
交換を行なう場合は、上段枠30bを外せば、上述のよ
うに試料10と基準物質25は、下段枠30aから一部
突出しているので、それを抜取って新たな試料10と基
準物質25を設置孔31a,31bに差込めばよい。
【0015】主ビーム4bの右側先端には重錘皿11が
固定されており、その皿上に重錘12が載置されてい
る。検出棒8bは、重錘12の重量で基準物質25を押
し付けている。試料10には、図示しない電磁荷重付加
装置によって荷重が付加される。
【0016】支持管9のまわりには、ヒータ13が配設
されており、このヒータ13の作用により試料10及び
基準物質25の雰囲気温度が上昇、すなわち変化する。
【0017】主ビーム4aの左側先端に回転自在に取り
付けられたトランス側ブロック6aの下方には、差動ト
ランス14が設けられている。この差動トランス14
は、トランス側ブロック6aの下面に固定されたコア1
5と、そのコア15を取り囲むコイル16とによって構
成されている。またコア15は、トランス側ブロック6
aの下面に固定されていて自重によって下方へ垂下し
て、いわゆる宙吊りの状態となっている。コア15の下
端には重錘22が固定されている。この重錘22の働き
により、コア15はより一層確実に常に鉛直方向に沿っ
て伸びるように垂下する。また、コイル16は、主ビー
ム4bの左端に回転自在、すなわち宙吊りの状態で取り
付けられている。
【0018】コイル16には、所定値の電流が流される
と共に、その電流値の変化を検出できる電流検出器18
が電気的に接続されている。また、主ビーム4a,4b
の回転支点である支持ブロック3a,3bと検出側ブロ
ック5a,5bとの間であって、主ビーム4a,4bの
上下両側には、白金合金、タングステン等によって形成
されたワイヤ19及び20が張設されている。各ワイヤ
19,20の両端は支持ブロック3a,3b及び検出側
ブロック5a,5bに固着または回転自在に連結されて
いる。
【0019】本熱機械分析装置は、以上のように構成さ
れているので、ヒータ13によって温度変化雰囲気下に
置かれ、さらに検出棒8a及び8bによって荷重が加え
られている試料10と基準物質25との間に寸法差が発
生すると、検出棒8a,8bが上下動し、それに応じて
主ビーム4a,4bが支持ブロック3a,3bの回転支
点21を中心に回転揺動する。
【0020】支持ブロック3a,3bと検出側ブロック
5a,5bとの間の上下両側にはワイヤ19,20が張
設されており、これらのワイヤ19,20、支持ブロッ
ク3a,3b、そして検出側ブロック5a,5bによっ
て、いわゆる四節リンク機構が構成されている。従っ
て、上記のように主ビーム4a,4bが回転揺動する
際、検出側ブロック5a,5b及びそれと一体な検出棒
8a,8bは常に支持ブロック3a,3b、従って支柱
2a,2bに対して平行移動する。これにより、検出棒
8a,8bは常に鉛直方向に延びる状態で平行移動す
る。
【0021】主ビーム4a,4bが上記のように回転揺
動すると、主ビーム4a,4bの左端に回転自在に取り
付けられたトランス側ブロック6a,6bが上下方向へ
往復移動する。トランス側ブロック6aと6bが移動す
ることにより、試料10と基準物質25との間の寸法差
が、コア15とコイル16との間の相対的な位置変化と
なって現われる。この時、コイル16に対するコア15
の相対位置の変化により、コイル16に流れる電流に変
化が生じ、その変化が電流検出器18によって検出され
る。こうして、主ビーム4の回転揺動量、すなわち試料
10の寸法変化量がコイル16を流れる電流の変化量と
して取り出される。
【0022】本実施例では、試料10と基準物質25を
上記のような試料固定枠30の設置孔31a,31bに
挿入して位置させ、検出棒8a,8bを設置孔31a,
31bを介して試料及び基準物質に接触させるようにし
たので、試料と基準物質を常に一定の決った位置に設置
することができ位置の再現性を極めて良くすることがで
きる。また、簡単な作業で検出棒8a,8bを正確に試
料及び基準物質に突き合わせることができる。
【0023】試料10の交換に際しても、試料固定枠3
0の上段枠30bを外した状態にすることにより、簡単
に交換作業を行なうことができる。さらに、試料固定枠
30に熱伝導の良い材質を用いれば、試料10と基準物
質25の温度差が少なくなり、測定精度が向上する。熱
電対35を試料固定枠30に設けたことで、試料温度表
示の確度も向上する。
【0024】以上、好ましい実施例をあげて本発明を説
明したが、本発明はその実施例に限定されるものではな
い。例えば、上記実施例では、差動天秤を用いた熱機械
分析装置に本発明を適用したが、いわゆる単一天秤を用
いた熱機械分析装置に適用することも可能である。その
場合は、試料固定枠30には、試料のみを挿入する設置
孔を設ける。また、試料固定枠30を、下段枠30aと
上段枠30bの2段構造とした場合を示したが、1段構
造としてもよいことはいうまでもない。1段構造とした
場合には、試料固定枠30の高さを試料及び基準試料の
長さよりも大きくする。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、試
料固定枠の設置孔に試料を差込むことにより、試料の設
置が容易となり、かつ試料位置の再現性が向上する。ま
た、試料のすわりがよくなることから、昇温過程におい
てずれが生じたりせず、精度の高い測定が可能となる。
【0026】請求項2の熱機械分析装置によれば、試料
固定枠を2段構造とし、下段の高さを試料の長さより小
さくしたので、試料の設置及び交換が極めて容易に行な
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を差動天秤方式の熱機械分析装置に適用
した場合の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の熱機械分析装置の支持管と試料固定枠の
断面図である。
【図3】試料固定枠の上段枠を外した状態の断面図であ
る。
【図4】従来の熱機械分析装置における試料の設置構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
2a,2b 支柱 3a,3b 支持
ブロック 4a,4b 主ビーム 5a,5b 検出
側ブロック 8a,8b 検出棒 9 支持管 10 試料 13 ヒータ 19,20 ワイヤ 25 基準試料 30 試料固定枠 30a 下段枠 30b 上段枠 31a,31b
設置孔 35 熱電対

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に機械的な力を加えると共に試料の
    寸法変化に伴って位置変化する検出体を備えた熱機械分
    析装置において、 前記試料を配置する支持管の内部に、前記試料の位置を
    固定するための試料固定枠を設け、 前記試料固定枠には、前記試料を差込むと共に前記検出
    体を挿入して前記試料に接触させる設置孔を設けたこと
    を特徴とする熱機械分析装置。
  2. 【請求項2】 前記試料固定枠を分割可能な2段構造と
    し、第1段目の試料固定枠を前記試料の寸法より低く
    し、2段構造とした状態で試料固定枠が前記試料の寸法
    より高くしなることを特徴とする請求項1の熱機械分析
    装置。
JP25699791A 1991-09-09 1991-09-09 熱機械分析装置 Pending JPH0566205A (ja)

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JP25699791A JPH0566205A (ja) 1991-09-09 1991-09-09 熱機械分析装置

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JP25699791A JPH0566205A (ja) 1991-09-09 1991-09-09 熱機械分析装置

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JPH0566205A true JPH0566205A (ja) 1993-03-19

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JP25699791A Pending JPH0566205A (ja) 1991-09-09 1991-09-09 熱機械分析装置

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