JPH0566196B2 - - Google Patents

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JPH0566196B2
JPH0566196B2 JP60020820A JP2082085A JPH0566196B2 JP H0566196 B2 JPH0566196 B2 JP H0566196B2 JP 60020820 A JP60020820 A JP 60020820A JP 2082085 A JP2082085 A JP 2082085A JP H0566196 B2 JPH0566196 B2 JP H0566196B2
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JP
Japan
Prior art keywords
metal
thermoplastic resin
container
wall
resin layer
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Expired - Lifetime
Application number
JP60020820A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61181575A (ja
Inventor
Toyoaki Karakida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KARAKIDA SANGYO KK
YATSUMINE SANGYO KK
Original Assignee
KARAKIDA SANGYO KK
YATSUMINE SANGYO KK
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Publication date
Application filed by KARAKIDA SANGYO KK, YATSUMINE SANGYO KK filed Critical KARAKIDA SANGYO KK
Priority to JP2082085A priority Critical patent/JPS61181575A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、金属製容器の器壁の内面に剥離し
難い熱可塑性樹脂層を形成させて、物理的にも化
学的にも金属製容器の器壁を保護するようにした
器壁内面を強化した金属製容器の製造方法に関す
るものである。
<従来の技術> 金属製容器には種々の用途があるが、一般に次
のような欠点がある。
(1) 器壁を薄くすると力学的な耐久力に欠け、器
壁を厚くすると耐久力は増すが、コストが高く
つき、また重量が増加し不便である。
(2) 金属は酸,アルカリ等の薬品に腐食され錆易
いので、これらが直接器壁に接触する状態では
収納することができない。
この欠点を解決するものとして従来から金属製
容器の器壁の内面を合成樹脂でコーテイングした
製品も存在したが、これらは、単に容器の開口部
から合成樹脂のラテツクス等を器内壁に塗布又は
薄く拡げた後固化させたものに過ぎなかつた。し
たがつて、金属壁に化学的耐性を付与するという
見地からは評価されても、肉厚が薄い金属壁の力
学的耐久力を増すという見地からはほとんど効果
がなく(内壁の洗浄等に際し物理的に弱い)、ま
た開口部の小さい容器の内面に均一な厚さの合成
樹脂層を形成することは不可能であつた。
また、金属壁を合成樹脂でコーテイングする他
の方法としては、粉末ポリエチレンの流動層中に
予め高温に加熱しておいたパイプ等の被塗物(基
材)を浸漬し、粉末ポリエチレンを付着させた
後、流動層から引き上げる、いわゆる流動浸漬塗
装法も知られているが、これは本発明に係る回転
成形法とは全く異なり、複雑な形状を有する容器
内の器壁や、開口部の小さい容器内の器壁をコー
テイングすることは不可能であつた。
さらに、合成樹脂層の素材としては加工性及び
価格からポリオレフイン樹脂が最適であるが、こ
の樹脂は、高分子自体に全く極性が無いので、金
属との接着性が不良で剥離し易く実用にならなか
つた。
<発明が解決しようとする問題点> この発明は、金属と接着性の悪い熱可塑性樹脂
の代りに、最近開発された金属と接着性の良好な
熱可塑性樹脂を使用して金属容器の内壁に平滑な
しかも剥離し難い合成樹脂層を形成することによ
つて、金属製容器の物理的及び化学的耐久性を高
めようとするものである。
<問題点を解決するための手段> すなわち本発明は、金属製容器本体内へ、金属
に対する接着性を付与した熱可塑性樹脂の粉末、
及び前記接着性を付与した熱可塑性樹脂の粉末よ
りも幾分粗く、しかも金属に対する接着性(極
性)を付与しない熱可塑性樹脂の粉末をともに投
入し、その後、前記金属製容器本体を加熱すると
同時にこれを回転することによつて、容器本体の
内壁に、まず接着性を付与した熱可塑性樹脂層を
形成し、次に前記接着性を付与した熱可塑性樹脂
層の上層に接着性を付与しない熱可塑性樹脂層を
重層接着させた、器壁内面を強化した金属製容器
の製造方法を提供する目的をもつて開発したもの
である。
本発明をこのように構成する理由は次の通りで
ある。
(イ) 極性を付与して金属に対する接着性を良好に
した熱可塑性樹脂は高価であるので、器壁との
接着面にだけ薄く使用したい。
(ロ) そのためには、まず極性を付与して金属に対
する接着性を良好にした熱可塑性樹脂のみを投
入して金属壁の表面に接着性を良好にした熱可
塑性樹脂層を形成し、次に無極性の熱可塑性樹
脂をのみを投入して、その上に接着性を付与し
ない熱可塑性樹脂層を形成すれば良い。
(ハ) しかしながら、上記の方法では2工程を要す
るので、微粒子の極性を付与して金属に対する
接着性を良好にした熱可塑性樹脂と、比較的粗
粒子で無極性の熱可塑性樹脂とを金属製容器内
にともに投入した後、金属製容器本体を加熱す
ると同時にこれを回転すれば、まず微粒子の極
性を付与して金属に対する接着性を良好にした
熱可塑性樹脂のみが金属壁に付着して、その上
に無極性の熱可塑性樹脂層を形成させることが
できるからである。すなわち、1回の回転加熱
のみで済ませることができるからである。
この発明において、金属に対する接着性を付
与した熱可塑性樹脂とは次のような樹脂(高分
子化合物)である。
(1) エチレン−アクリル酸共重合体(EAA) エチレンとアクリル酸との高圧ラジカル共重合
反応により製造され、その分子構造はメチル鎖の
中にランダムにカルボキシル基が配置されたもの
である。
(2) 無水マレイン酸グラフトポリオレフイン ポリオレフイン主鎖に無水マレイン酸をグラフ
ト重合することにより得られ、その構造はポリオ
レフイン主鎖にペンダントに、無水マレイン酸が
配置されている。
(3) アイオノマー エチレンと不飽和カルボン酸(メタクリル酸,
アクリル酸)の共重合体を金属塩(Na,Zn)で
部分的に、あるいは完全に中和した樹脂である。
この発明において、加熱・回転工程を1工程省
略できる理由は、微粒子の粉末は粗粒子の粉末に
比較して、器壁から伝達される熱により先に溶融
して器壁と接着し、その後粗粒子が溶融して接着
重層するためである。
この発明に係る器壁内面を強化した金属製容器
の製造方法は、金属製容器自体が、回転成形方法
における型枠の役目をするので、金属製容器本体
は高温に加熱されている。したがつて、容器の外
壁に塗料を予め塗布しておけば、成形中に焼付も
同時に行うことができるという利点もある。
<実施例> 「実施例 1」 内面処理(サンドペーパーで磨いた後、トルエ
ンで拭う)したブリキ製の5ガロン缶の内部へ80
〜100メツシユの接着性ポリエチレン(三井化学
株式会社NR106)300gと40〜50メツシユ残の中
密度ポリエチレンの粉末(三井化学株式会社製
2540K)を900g投入し、常法により260℃で15分
間加熱回転(自転及び公転)した後、冷却してポ
リエチレン樹脂による器壁内面強化金属製容器を
得た。
「実施例 2」 予じめ清浄処理(サンドペーパー又はサンドブ
ラスト処理した後、トルエンで拭う。)を行つた
ブリキ製板で成形した開口部の小さい5ガロン缶
の内部へ80〜100メツシユの接着性ポリエチレン
(三井化学株式会社製NR106)300gと40〜50メ
ツシユ残の中密度ポリエチレンの粉末(三井化学
株式会社製2540K)を900g投入し、常法により
260℃で12分間加熱回転(自転及び公転)した。
その後冷却してポリエチレン樹脂による器壁内面
強化金属製容器を得た。
<発明の効果> 以上のようにこの発明に係る器壁内面を強化し
た金属製容器の製造方法による効果は次のとおり
である。
(1) 内壁から剥離し難い熱可塑性樹脂層でコーテ
イングされた金属製容器を容易易に得ることが
できる。入口が小さく複雑な形状の容器であつ
ても容易に成形できる。
(2) この容器は内容物が金属と全く接触しないの
で、酸,アルカリ,その他の腐食性薬剤の容器
としてきわめて優れている。
(3) この容器は、内壁が熱可塑性樹脂層で保護さ
れているので外側の金属部分(板)の溶接を必
ずしも従来の金属製容器のように強固にする必
要がなく、低い温度の溶接や部分溶接(スポツ
ト溶接)であつても使用することができるので
容器の変形を防止することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属製容器本体内へ、金属に対する接着性を
    付与した熱可塑性樹脂の粉末及び前記接着性を付
    与した熱可塑性樹脂の粉末よりも幾分粗く、しか
    も金属に対する接着性(極性)を付与しない熱可
    塑性樹脂の粉末をともに投入し、その後、前記金
    属製容器本体を加熱すると同時にこれを回転し
    て、容器本体の内壁に、接着性を付与した熱可塑
    性樹脂層を形成するとともに、前記接着性を付与
    した熱可塑性樹脂層を上属に接着性を付与しない
    熱可塑性樹脂層を重層接着することを特徴とする
    器壁内面を強化した金属製容器の製造方法。
JP2082085A 1985-02-07 1985-02-07 器壁内面を強化した金属製容器の製造方法 Granted JPS61181575A (ja)

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JP2082085A JPS61181575A (ja) 1985-02-07 1985-02-07 器壁内面を強化した金属製容器の製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS61181575A JPS61181575A (ja) 1986-08-14
JPH0566196B2 true JPH0566196B2 (ja) 1993-09-21

Family

ID=12037669

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JP2082085A Granted JPS61181575A (ja) 1985-02-07 1985-02-07 器壁内面を強化した金属製容器の製造方法

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IT1256235B (it) * 1992-12-23 1995-11-29 Himont Inc Processo per rivestire la superficie interna di contenitori metallici con materiali poliolefinici

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