JPH0565716U - バン型車両の背面泥付着防止用整流板 - Google Patents

バン型車両の背面泥付着防止用整流板

Info

Publication number
JPH0565716U
JPH0565716U JP1655692U JP1655692U JPH0565716U JP H0565716 U JPH0565716 U JP H0565716U JP 1655692 U JP1655692 U JP 1655692U JP 1655692 U JP1655692 U JP 1655692U JP H0565716 U JPH0565716 U JP H0565716U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
van
muddy water
plate
vehicle
straightening vane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1655692U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2571012Y2 (ja
Inventor
努 藤本
徳之 三宅
敦 新沼
克治 酒井
洋八郎 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp, Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP1992016556U priority Critical patent/JP2571012Y2/ja
Publication of JPH0565716U publication Critical patent/JPH0565716U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2571012Y2 publication Critical patent/JP2571012Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バン型車両の背面が自らの走行ではね上げた
泥水の付着によって汚れるのを防止する。 【構成】 後輪4後方の車両下部に、路面に対して前上
がり(角度θ)に傾斜した整流板5を取付ける。この整
流板5は、車体のフレーム6にステー7を介して角度不
変に固定されており、飛散しようとする泥水をたたき落
として絶対量を減少させると共に、バン1の後方に形成
される渦の位置を後方へ移動させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、濡れた路面を走行するバン型車両の背面が、自らの走行ではね上げ た泥水の付着によって汚れないようにする、バン型車両の背面泥付着防止用整流 板に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば荷台に大型バンを装架したトラック(以下バン型トラック)やバスな どのように、背面に略垂直な壁面を有するバン型車両は、濡れた路面を走行する 時に自らの走行ではね上げた泥水が付着して背面を汚していた。このような背面 の汚れは、1)美観を損う点、2)後方視界を妨げる点、3)洗車に手間がかか る点などの厄介な問題を生み、泥付着に対する有効な対策の開発は、バン型車両 の商品力を向上させる上で重要な課題となっている。
【0003】 そこで、バンの背面に対する従来の泥付着対策を簡単に図示して説明すると、 たとえばバン1の背面周囲にキャビティ2を設けたり(図9)、あるいはバン1 の背面下方へ連続するタレゴム3を取付けたり(図10)するものがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の対策によれば、それなりの効果はあるものの、 必ずしも十分なものではなかった。すなわち、図11に示す走行試験結果によれ ば、キャビティ2を設けた対策では、対策なしのオリジナル形状(図11(a) )と比較してバン1の背面周辺部に付着する泥は減少するものの、背面中心部ま では効果が及ばない(図11(b))。また、タレゴム3を取付けた対策では、 バン1の背面上部に付着する泥は減少するものの、他の部分全体まで効果が及ぶ ものではなかった(図11(c))。なお、図11はバン1の背面を示す正面図 で、各斜線部が泥付着部である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前述の課題を解決するもので、背面に略垂直な壁面が形成されるバ ン型車両の車体床下でかつ後輪の後方に取付けられ、車体前方から後方へ向けて 下がる前上がりの傾斜面を形成したことを特徴とするバン型車両の背面泥付着防 止用整流板である。
【0006】
【作用】
前述の手段によれば、タイヤにはね上げられてミスト状になった泥水の多くは 、整流板に当って水滴となり、整流板から自重で路面上に落下する。このため、 バン背面まで飛散する泥水の絶対量が減少し、バン背面への付着は防止される。 なお、整流板を前上がりに傾斜させて取付た方が、はね上げられた泥水の流路を 効率よく遮断し、かつ、床下と整流板との間を流れる気流がバン後方に形成され る渦を後方へ追いやるなどの理由により、水平又は後上がりに傾斜させたものよ り泥水の付着防止作用は高い。
【0007】
【実施例】
本考案によるバン型車両の背面泥付着防止用整流板の一実施例を図面に基づい て説明する。
【0008】 図1(a)は、バン型トラックの背面部概要を示す斜視図であって、バン1の 背面周囲(下辺を除く)にはキャビティ2が設けられ、さらに、後輪4後方の車 両下部には、路面に対して前上がりに傾斜した整流板5が取付けられている。こ の整流板5は、図1(b)に示す如く、車体のフレーム6にステー7を介して角 度不変に固定され、その傾斜角度は、水平面に対して前上がりのθとしてある。 この傾斜角度θは、それほど大きくする必要はなく、0度以上17度程度までが 好ましい。また、整流板5の材質としては、鉄板の他にも樹脂成形板などを使用 でき、その断面形状としては、図1に示した単純な平板だけでなく、たとえば図 2(a)〜(c)に示したように、車体前方から後方へ向けて下がる傾斜面を形 成するものがよい。なお、図2(d)に示したように、平板を三重(二重又は四 重以上も可)に並べて配設したものであってもよい。
【0009】 以下、上述した整流板5の作用を図3により説明すると、濡れた路面を走行し てタイヤがはね上げた泥水はミスト状となって後方へ飛散するが、その大部分は 後輪4後方の整流板5に当たってたたき落とされる。すなわち、整流板5はミス ト状の泥水飛散ルートを遮断する位置にあり、これに当った泥水はミスト状から 水滴となって自重で路面上に落下する。このため、バン1の背面まで飛散する泥 水の絶対量は大幅に減少する。
【0010】 また、整流板5の傾斜角度θを前上がりとしたことにより、整流板5のたたき 落としを逃れた泥水は、整流板5を通過した時点で水平より下向きの流れとなっ ていることに加えて、バン1の床下と整流板5との間を流れる気流によって後方 へ追いやられる方向の力を受けるなどの理由により、図3に実線8で示す如く、 バン1の後方へ流されてしまう。すなわち、従来(整流板なし)はバン1後方に 形成される気流の渦(図3に破線9で表示)に導かれた泥水がバン背面に付着し ていたもので、この渦の形成位置が全体的にバン1後方へ移動することにより、 バン背面への泥水の付着が防止される。なお、一点鎖線10で示した流れは、整 流板5の傾斜角度θを前下がりに設定した場合を示しており、バン1全面に泥水 の付着が生じる。
【0011】 このように、本考案の整流板を取付けることにより、バン1の背面に付着する 泥水は大幅に減少するが、燃費等に影響するCd値は若干悪化することになる。 しかし、傾斜角度θを水平に近づけたり、あるいはキャビティ2と併用したりす ることにより、この問題は解消できる。
【0012】 さて、上述した整流板5の他の実施例を図4ないし図7に示して説明する。
【0013】 図4は、後輪4後方の車体下部にスペアタイヤ11が取付けられる場合を示す もので、タイヤ格納用の凹部5aを形成した整風板5を使用している。ここでは 、スペアタイヤ11が露出するように凹部5aを床下側に形成してあるが、整風 板5とスペアタイヤ11との位置を上下逆にすれば(凹部5aは路面側に形成) 、整風板5をスペアタイヤカバーとしても利用できる。また、凹部5aを形成す るかわりに、スペアタイヤ11のスペース分だけ貫通孔を穿設した整風板を使用 してもよい。
【0014】 図5は、整流板5の重さを利用してフレーム6のダイナミックダンパとしても 機能させるようにしたもので、整流板5をフレーム6に固定するブラケット12 には、ゴムやばねなどの弾性部材13を介在させてある。これにより、バン1内 の荷物が受ける走行振動を低減させることもできる。なお、整流板5に適当な重 さのおもりを付加してチューニングが可能なことは言うまでもない。
【0015】 図6及び図7は、整流板が路面上の突起物と干渉した場合の衝撃吸収構造例を 示したもので、図6の第1構造例においては、図5の場合と略同様に、整流板5 を支持する4本のブラケット12の各々にばねなどの弾性部材13を介在させて いる。従って、衝撃吸収機能だけでなくダイナミックダンパとしての機能も合せ もつ整流板5となる。また、第2構造例として図7に示した整流板5は、後端部 5bと本体5cとが別体になっており、両者はシャフト5dによって連結されて いる。このシャフト5dにはばね5eが介在しており、該ばね5eは、後端部5 bが本体5cに対して直線状になるように常に付勢している。そして、前上がり のため最も低い位置にある後端部5bが路面上の突起物と干渉すると、後端部5 bはばね5eの付勢に抗して矢印14の方向へ持ち上げられ、この衝撃力を吸収 して復帰する。
【0016】
【考案の効果】
前述した本考案によれば、後輪後方の車体床下に整流板を取付けるだけの簡単 な構造でバン背面の泥水付着を防止でき、バン型車両(バス等も含む)の商品力 向上に大きな効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図で、(a)はバン型
トラックの背面部を示す斜視図、(b)は側面図であ
る。
【図2】整流板の他の断面形状例を示す図である。
【図3】整流板の作用を説明するための図である。
【図4】整流板にスペアタイヤ格納部を設けた実施例を
示す図である。
【図5】整流板にダイナミックダンパ機能を追加した実
施例を示す図である。
【図6】路面突起部との干渉による衝撃の吸収機能を追
加した場合の第1構造例の図である。
【図7】路面突起部との干渉による衝撃の吸収機能を追
加した場合の第2構造例の図である。
【図8】オリジナル形状のバン型トラックを示す斜視図
である。
【図9】バン背面の周囲にキャビティを設けた従来対策
を示す図である。
【図10】バン背面の下方にタレゴムを取付けた従来対
策を示す図である。
【図11】泥付着の試験結果を示す図で、(a)はオリ
ジナル形状(無対策車)、(b)はキャビティを設けた
場合、(c)はタレゴムを取付けた場合を各々示してい
る。
【符号の説明】
1 バン 2 キャビティ 5 整流板 6 フレーム 7 ステー θ 傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 新沼 敦 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)考案者 酒井 克治 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)考案者 渡部 洋八郎 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】背面に略垂直な壁面が形成されるバン型車
    両の車体床下でかつ後輪の後方に取付けられ、車体前方
    から後方へ向けて下がる前上がりの傾斜面を形成したこ
    とを特徴とするバン型車両の背面泥付着防止用整流板。
JP1992016556U 1992-02-20 1992-02-20 バン型車両の背面泥付着防止用整流板 Expired - Lifetime JP2571012Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992016556U JP2571012Y2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 バン型車両の背面泥付着防止用整流板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992016556U JP2571012Y2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 バン型車両の背面泥付着防止用整流板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0565716U true JPH0565716U (ja) 1993-08-31
JP2571012Y2 JP2571012Y2 (ja) 1998-05-13

Family

ID=11919561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992016556U Expired - Lifetime JP2571012Y2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 バン型車両の背面泥付着防止用整流板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2571012Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6099743A (ja) * 1983-11-02 1985-06-03 Takata Kk 自動ロツク式シ−トベルトリトラクタ−と該シ−トベルトリトラクタ−を用いた緊急時ロツク式シ−トベルトリトラクタ−

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6099743A (ja) * 1983-11-02 1985-06-03 Takata Kk 自動ロツク式シ−トベルトリトラクタ−と該シ−トベルトリトラクタ−を用いた緊急時ロツク式シ−トベルトリトラクタ−

Also Published As

Publication number Publication date
JP2571012Y2 (ja) 1998-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111376999B (zh) 汽车的导流板结构
ATE303282T1 (de) Schmutzfänger für kraftfahrzeuge
JP7155880B2 (ja) 自動車のデフレクタ構造
JP2019166985A (ja) 車体下面構造
JPH0565716U (ja) バン型車両の背面泥付着防止用整流板
JP2018058489A (ja) 整流装置
JP4227003B2 (ja) 自動車の床下整流構造
WO2020196159A1 (ja) バンパスカート
JPS6229656Y2 (ja)
JP7004246B2 (ja) 車両のマッドガード構造
JPS5915738Y2 (ja) キヤブオ−バ型トラツク車のホイ−ルエプロン構造
JPH0724312Y2 (ja) 車両の泥はね防止装置
JPH10305784A (ja) 車体前部構造
JP2016128275A (ja) 自動車の下部構造
CN210310212U (zh) 汽车底盘防护装置及汽车
JP4468533B2 (ja) トラックの整流装置
JP2019166988A (ja) 車体下面構造
JPS6134217Y2 (ja)
CN209080016U (zh) 一种整体式防飞溅轮罩
JPS6335850Y2 (ja)
JP2020044970A (ja) マッドガード構造
JP3649003B2 (ja) エアクリーナダクト構造
JP2541853Y2 (ja) 自動車用バンパの汚損防止構造
JPH081181Y2 (ja) リヤエンジンバスにおける泥除け構造
JP2023076863A (ja) 車両下部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970729

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980106