JPH0565713A - 水膨張止水材 - Google Patents

水膨張止水材

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JPH0565713A
JPH0565713A JP22893291A JP22893291A JPH0565713A JP H0565713 A JPH0565713 A JP H0565713A JP 22893291 A JP22893291 A JP 22893291A JP 22893291 A JP22893291 A JP 22893291A JP H0565713 A JPH0565713 A JP H0565713A
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JP
Japan
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water
swelling
sealed
expansion
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP22893291A
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English (en)
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Yutaka Kobayashi
豊 小林
Yukio Sato
幸男 佐藤
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ThreeBond Co Ltd
Original Assignee
ThreeBond Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着力に優れ、かつ膨張倍率を所望の値まで
大きくするこできる水膨張止水材を提供する。 【構成】 水膨張倍率のそれぞれ異なる水膨張材を前記
水膨張倍率が順次大となるよう多層構造に積層形成し、
前記水膨張倍率が最小となる水膨張材の一面を相対向す
る一対の被シール面の内一方に接着して成ることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対の被シール面間に
配置され、両被シール面間の一方から侵入した水を吸収
して水膨張することにより、両被シール面間をシールす
ることができる水膨張止水材に関する。
【0002】
【従来の技術】一対の被シール面間に配置され、両被シ
ール面間の一方から侵入した水を吸収して水膨張するこ
とにより、両被シール面間をシールすることができる水
膨張止水材としては、例えば地中に投設される鋼矢板相
互の接触面をシールする水膨張止水材の例がある。
【0003】具体例を示すと、実開昭62−14862
9(鋼管矢板の防水構造)は、鋼管矢板の突起部表面又
は受部内面の全部又は一部を水膨潤性物質によって被覆
することにより、複雑な継手構造を設けなくともよく、
しかも単純な構造と水膨潤性物質の使用との組合せによ
り高い止水性が得られるというものである。
【0004】また、実公昭64−432(鋼矢板の止水
構造)は、鋼矢板接合部の凹部に、水膨潤性シール材を
密嵌し、シール材の背面にサポート板を固着することに
より、鋼矢板の接合部の漏水を防止するというものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来よりの被シール面間のシール方式は、いずれも
止水材が適切とされていなかったため、シール性が不良
であるか、施工性が悪い等の問題点があった。
【0006】一般に水膨張止水材はその一面を被シール
面に接着することにより安定したシール効果を発揮でき
る。また水膨張止水材の水膨張倍率は、2〜60倍とい
うように自由に調節できるのであるが、水膨張倍率を余
り多きくすると接着性が保たれず、被シール面に接着さ
れた水膨張止水材の接着面の近くで凝集破壊を起こし止
水性能が悪化する。
【0007】然るに、実開昭62−148629では、
水膨張性物質を被シール面の全部または一部に被覆する
ので、矢板打ち込み時にその一部が剥れ、その部分にお
いてシール破壊が生じ、確実なシール性を保障できな
い。また、実公昭64−432では、サポート板を必須
とし、これに水膨張材を接着し、これを矢板間に密嵌し
なければならないので水膨張倍率に限界があると共にそ
の施工性に問題がある。つまり、水膨張倍率を高くしす
ぎると接着破壊を生じシール性が悪化する。また、サポ
ートに取付けた水膨張シール材は水に漏れるとすぐ膨張
してしまうので矢板投設後すぐサポート板を取付けねば
ならず、水中施工であることも起因して施工性が悪い。
【0008】これら矢板に限らず、接着層を要する従来
の止水材は、水膨張倍率に限界があり、用途が限定され
たり、十分な止水性能を発揮できない等の問題点があっ
た。
【0009】そこで、本発明は、接着層を要する水膨張
止水材において、その膨張倍率を所望の値とすることが
でき、種々の用途において十分な止水効果を発揮するこ
とができる水膨張止水材を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、特許請求の範囲に記載の通りの水膨張止水
材である。水膨張止水材は溝内に埋め込む形としても良
い。
【0011】
【作用】本発明の水膨張止水材では、接着面から遠ざか
るに従って次第に水膨張倍率を高くして全体水膨張倍率
を高くするので、接着面に接着された水膨張倍率の適切
化により接着層の凝集破壊を防止しつつも止水材全体の
水膨張倍率を所望の値まで高くすることにより十分なシ
ール性を得ることができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る水膨張止水材
の断面構造を示す説明図である。図示のように、本例の
水膨張止水材1は、A,B2層から成り、被シール面
2,3の内一方に設けられた溝4内に配設され、第1層
Aの一面は溝4の底部に接着されている。接着層を符号
5で示す。
【0013】第1層Aと第2層Bとを構成する水膨張材
は、天然ゴム(NR)、合成ゴム、しいてはクロロプレ
ンゴム等のゴムをベースとして、これにポリウレタン、
デンプン、合成品LPUA、エチレンオキサイド、ポリ
アクリル酸ソーダ等の吸水剤と、タルク、炭酸カルシウ
ム等のフィラーと、その他のバインダー、加硫剤を混錬
し、加流して得られる。
【0014】接着層5を構成する接着剤としては、エポ
キシ樹脂が最適であるが特にこれに限定されず被着面と
水膨張止水材に接着するものであれば良い。接着剤とし
てエポキシ樹脂を用いる場合、その組成としてエポキシ
樹脂と、硬化剤と、タルク、シリカ等のフィラーと、R
GA等揺変剤の組合せから成ることが挙げられる。
【0015】以上の構成において、吸水剤の量を適量配
合することによりA,B2層の各水膨張率を2−60倍
の範囲で任意に変化させることができるが、本例では、
A相の水膨張率を3倍、B相の水膨張率を9倍とした。
【0016】この結果、図1に示す水膨張止水材1で
は、接着層5を破壊せぬままA相を3倍程度に、B相を
9倍程度まで水膨張させることができ、被シール面2,
3を完全にシールすることができる。層AまたはBの水
膨張倍率をそれぞれ5または15倍以上とすると接着層
の凝集破壊、または層間剥離が生じ好ましくない。
【0017】具体例を示すと、矢板の接合部に溝を切
り、図1に示すように水膨張止水材1を接着すると、被
シール面2,3間に水膨張物質が充満し、完全にシール
することができる。しかも、溝4を設けているので、矢
板相互の摩擦によって水膨張止水材1の一部が破損する
恐れもない。因みに、この場合、層を一層とすると、接
着層5の破壊を免れるためには、例えば水膨張倍率を3
倍以下としなければならず、水膨張倍率が不足して隙間
dが大きいときにはシール洩れを生ずる恐れがある。
(上記A層,B層の膨張倍率はA層,B層を積層する前
の倍率であり、実際に積層体とした場合の膨張倍率は単
独の場合より小さくなることはいうまでもない。) 各層A,Bの体積比は、50:50〜5:95の範囲で
調整できるが、好ましくは30:70〜10:90であ
る。これら比較を変化させることにより止水材全体の水
膨張倍率を変化させることができる。水膨張材A,Bは
加流接着とするのが普通であるが、各層を個別に成形加
工したのち、ゴム系接着剤を用いて接着することもでき
る。
【0018】各層A,Bの形状は必ずしも平板状である
必要はなく、止水材1を台形状としたり、または逆台形
状としたり、また相互をアリ溝結合としたりすることが
できる。
【0019】また、上記実施例では、2層の例で示した
が、3層以上としても良いこと勿論である。この場合、
接着層5に接着される層の水膨張倍率を2〜5として接
着層5が凝集破壊することがないようにし、各層が水膨
張によってそれぞれ分離することのないよう、前記接着
層5から離れるに従って水膨張倍率を大きくしてゆけば
良い。この場合にも、水膨張によって層が分離しないた
めには、適宜加流接着したり、または接着剤を用いて接
着したり、あるいはアリ溝等によって結合すれば良い。
いずれにしても、各層が水膨張したとき、これら結合手
段によって層間分離しないことが条件である。
【0020】また、上記実施例では、溝4内に水膨張止
水材1を配置したが、これは被シール面2の移動によっ
て水膨張止水材1を破損させないためであり、この恐れ
がない場合には被シール面3の表面上に接着しても良い
こと勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上の通り、本発明は特許請求の範囲に
記載の通りの水膨張止水材であるので、接着面を基準と
して均一に水膨張させることができ、しかも接着面から
遠ざかるに従って次第に水膨張倍率を高くして止水材全
体の水膨張倍率を高くするので、接着層の凝集破壊を防
止しつつ十分なシール性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る水膨張止水材の断面構
造を示す説明図。
【符号の説明】
1 水膨張止水材 2,3 被シール面 4 溝 5 接着層 A 第1層 B 第2層 d 隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水膨張倍率のそれぞれ異なる水膨張材を
    前記水膨張倍率が順次大となるよう多層構造に積層形成
    し、前記水膨張倍率が最小となる水膨張材の一面を相対
    向する一対の被シール面の内一方に接着剤を用いて接着
    して成ることを特徴とする水膨張止水材。
JP22893291A 1991-09-09 1991-09-09 水膨張止水材 Pending JPH0565713A (ja)

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JP22893291A JPH0565713A (ja) 1991-09-09 1991-09-09 水膨張止水材

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JP22893291A JPH0565713A (ja) 1991-09-09 1991-09-09 水膨張止水材

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JPH0565713A true JPH0565713A (ja) 1993-03-19

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ID=16884120

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JP22893291A Pending JPH0565713A (ja) 1991-09-09 1991-09-09 水膨張止水材

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