JPS5851578B2 - コンクリ−トジヨイント部に使用する止水板 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコンクリートジヨイント部の止水施工に使用す
るための止水板に関するものである。

従来、土木工事、建築工事の構造躯体に釦いて漏水の発
生し易いコンクリートジヨイント部、例えば構造躯体の
伸縮目地部或は構造体の水平部と垂直部との取合い個所
等には漏水を防止するために止水板又はこれに類する物
体が用いられているが主として止水板が多く用いられて
いる。

しかしながら、従来一般的に用いられている止水板は加
硫ゴム又は合成樹脂を素材とした単体であった。

それであるからとの止水板はコンクリート接着する機能
を全く有して釦らず、したがってコンクリートと接合さ
せるためには板の表層構造に凹凸又は鉤状の突起物を設
け、これをコンクリート中に喰込寸せて物理的に接合さ
せるようにしなげればならなかった。

ところがこのような従来の止水板の場合、コンクリート
打設時に止水板の凹凸部や突起が邪魔にｉってコンクリ
ートの構造躯体内部への流入が完全に行なわれずに空隙
を生じ易く、そのためにこの空隙部分から漏水し易い欠
点があった。

なか、その他の漏水の原因として従来の止水板は前記の
ようにコンクリートとの接着機能を有して釦ら彦いため
に土木、建築構造体が外部又は内部要因により挙動した
とき止水板とコンクリートの界面が剥離、分離し易いこ
とであってこのように従来の止水板は漏水防止には末だ
完全ではなかった。

本発明はこれらの欠点を除去したものであって、その発
明は止水板の片面に接着性を持たせた接着層を形成し、
コンクリートとの接着を効果的にするとともに接着面を
接合させることにより複数個の板の連続した止水板とな
して漏水箇所に応じた止水施工ができるようにした止水
板の改良である。

即ち本発明は合成樹脂又は加硫ゴムを素材とした板体の
片面を平面にして、この面上にブチル再生ゴムを主材と
する粘弾性を有する非加硫ブチルゴムをあらかじめ装着
した止水板とし、これを構造躯体の規模に応じて初析又
は接続して止水施工するものであって、との止水板を図
面について説明するとつぎのとかりである。

第１図に釦いて１は加硫ゴム又は合成樹脂を素材とした
止水生体板であってその片面は図面に示すように平面に
しである。

２はこの平面上に装着したブチル再生ゴムを主材とする
非加硫ブチルゴムよりなる粘着性接着層である。

止水板ａはこの主体板１と接着層２とによって構成され
る。

３は必要により接着層２を覆ってこれを保護し、使用時
剥離するようにした保護紙である。

第２図はこの止水板ａを接続し、これを長尺板体にした
例である。

尚第１図に示した如く主体板１の中央部に中空部４を有
し外方板すを膨曲１〜た主体板１を二重に構成する。

使用に際しての止水板の切断は単に刃物を用いて適宜希
望の個所から切断すれば良く、オた止水板の接続につい
ては片面が平面状でかつ非加硫ブチルゴムを主体とする
粘着性接着層が装着されているから第２図に示すように
平面側の接着層２同志を一部重ねて圧着緊結して接着さ
せることにより長尺板体の止水板として容易に得られる
。

このようにしてつられた止水板をコンクリートジヨイン
ト部に埋設し、コンクリートと接着させるのである。

止水板平面側の接着層は十分な接着性を有しているから
これを１個使用する場合は勿論、接続して長尺板体にし
たものでも、その重合接続部分を除く接着層面がコンク
リートに接着するので接着は板全面に亘り均等である。

而してとの止水板相互の接続は、この接続部分に平行な
方向の引剥し変位の発生が殆んどなく、埋設部位に釦い
ては尚更皆無であるから片面接着であっても接着層の接
着力で十分保持力を有しているばかりでなく、主体板が
伸び弾性を有する材質であると共に、片面接着であるこ
とがかえってコンクリートの凝固に際してその歪を吸収
して止水板の破壊を防ぐ効果もある。

又接続作業は止水板の連続した長尺板体を得るために施
す場合は勿論、建設作業中に於いて構造躯体の水平部と
垂直部との取合せ個所に訃いても容易に行なうことがで
きる。

との止水板の設置によりジヨイント部は水圧に耐えると
ともに止水板片側の接着層がコンクリートと粘着接着し
ているために透水を遮断する機能が果せるので止水は確
実である。

そＬ２て接着層面の反対面はコンクリート中に埋設せら
れるからジヨイント部分の動きに対し充分な投錨効果と
しての役割がなされる上に主体板中央に設けた中空二重
構造によりコンクリート打継き工程後、この部分に少々
の離間が生じても接着層側の主体板が切り離れても、反
対側の膨曲した主体板が切れる１での離間に対しては止
水効果を失うことがないので漏水を生じることはない。

而して本発明の止水板の粘着性接着層を構成する組成物
の配合例とモルタルとの粘着性の性能を示すと下表のと
卦りである。

上記表に示すように止水板の接着層は再生ゴムを主材と
して補強剤、充填剤、粘着剤、軟化剤等を配したもので
あるから粘着体はポルトランドセメント混和物のコンク
リート又はモルタルが水和１、て軟化が進行すると共に
コンクリートと接着し、モルタル養生の日数が増すに従
って一層強力に接着するものである。

本発明は以上のように伸び弾性を有する合成樹脂又は加
硫ゴムからなる主体板の片面を平面に形威し、この面に
粘弾性を有する非加硫ブチルゴムを主体とする粘着性接
着層を装着した止水板であるから接着層によるコンクリ
ートとの接着は強固であり、特に凹凸等の突起を必要と
せず、捷たこの接着層の一部重合により長尺板体の止水
板が容易に得られる。

しかも止水施工法としては接着層の一部重合接着による
連続した長尺板体の止水板或は所望大きさの切断止水板
が容易に得られることにより、漏水個所の規模に応じた
止水板設置が連続した接着層とコンクリートとの粘着、
接着状態にして施され、且つこの接着はコンクリート又
はモルタルが水和して硬化が進行するに伴って強固なも
のであり、止水構造体の表層とコンクリートの界面の剥
離、分離等の現象は発生せず通水、漏水の防止は完全で
あり、外部又は内部要因により構造体が挙動した場合１
／ｌ−いても接着層の伸び能力が犬であるから接着層が
コンクリートと接着した１１該挙動に追従するので界面
からの破壊が全く起らず、これにより充分止水機能が保
持される特徴を具備するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はいずれも本発明に係る止水板の例で
あって、第１図はその単位体の正面図、第２図は単位体
を接続して長尺板体にした止水板の側面図である。 １・・・・・・主体板、２・・・・・・粘着性接着板、
ａ・・・・・・止水板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 伸び弾性を有する合成樹脂又は加硫ゴムからなる主
   体板の片面を平面に形成し、この平面全面に粘弾性を有
   す梼［加硫ブチルゴムを主体とする粘着性接着層を装着
   すると共に、前記主体板の反対面中央に外方板を膨隆形
   威し、この外方板肉に主体板の長手方向に開口する中空
   部を形成させたことを特徴とするコンクリートジヨイン
   ト部に使用する止水板。