JPH056515U - 車両用灯具のプロテクタ - Google Patents

車両用灯具のプロテクタ

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JPH056515U
JPH056515U JP5172091U JP5172091U JPH056515U JP H056515 U JPH056515 U JP H056515U JP 5172091 U JP5172091 U JP 5172091U JP 5172091 U JP5172091 U JP 5172091U JP H056515 U JPH056515 U JP H056515U
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JP
Japan
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protector
lens
flange
front lens
appearance
Prior art date
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Pending
Application number
JP5172091U
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English (en)
Inventor
浩一 坂田
房二 久保寺
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Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH056515U publication Critical patent/JPH056515U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用灯具における前面レンズ2のフランジ
2cと、車体外装板4との間に介装されるプロテクタを
改良し、接着操作を必要とせず、しかも前面レンズ2に
対して溶着性を有する材料を用い得るようにし、かつ、
レンズのフランジ2cに塗膜を設けることなく、その外
観を美麗ならしめる。 【構成】 プロテクタ(7,8)を前面レンズ2のフラ
ンジ2cと一体に成形して該フランジ2cの後側の面を
覆う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用灯具の前面レンズと車体外装部材との間に介装されるプロテ クタに係り、特に、レンズ脚の外周部にフランジ状部分を設けた前面レンズと車 体外装部材との間に介装するに好適なプロテクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来例のプロテクタを装着した車両用灯具の要部断面図である。ランプ ハウジング1の前面開口部の周囲に沿ってシール溝1aが形成されている。一方 、前面レンズ2には後方に向かって突出する突条形のレンズ脚2aが一体に連設 され、このレンズ脚2aが前記シール溝1aに挿入されている。上記シール溝1 a内には熱軟化性の接着剤ホットメルト3が注入されていて、レンズ脚2aを気 密に固定している。図示の2bは前面レンズの後面に形成されたプリズムである 。 本考案において前,後の呼称は、灯具の投光方向を前とし、その反対方向を後 とする。この灯具を装着された車両の進行方向とは必ずしも一致しない。添付の 図面においては左方が前方、右方が後方である。本従来例の車両用灯具の前面レ ンズ2は、そのレンズ脚2aの周囲にフランジ状の部分2cが設けられている。 以上のように構成された車両用灯具は、車体の外装板4に設けられた開口に嵌め 合わせ、その周辺部を重ね合わせて装着される。上記の嵌め合わせ部分や重ね合 わせ部分は、構成部材の製作誤差や取付誤差などの関係で必ずしもピッタリとは 合わないので、一般に数ミリメートル程度のクリアランスを設けておき、プロテ クタ5が介装される。 本例のプロテクタ5は、その周囲縁に直角な面による断面形状がほぼコの字状 をなしており、該コの字形の平行2辺部によってレンズのフランジ2cを前後方 向に挟みつけている。上記のプロテクタ5は一般に、柔軟な合成樹脂材料で構成 されるが、これを車体外装板に組付ける作業を容易ならしめるよう、予めレンズ フランジ2cに接着される。このように接着してレンズとプロテクタとを一体的 な組部品にしておくと、車体外装板4に設けた開口に嵌合する操作が容易だから である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
図2に示した従来例のプロテクタにおいては、イ.接着作業に伴う問題と、ロ .プロテクタ用材料の選択に関する自由度の問題と、ハ.レンズフランジ部の外 観が良くないという問題と、が有る。プロテクタ5を成形した後に、これをレン ズフランジ2cに接着しようとすると、多大の労力を要する上に、接着剤の硬化 を待つための時間的なロスを生じ、作業能率を低下させる。その上、接着剤の種 類によっては有害な溶剤蒸気を発散させたりするので、作業環境の保全について 多大の管理コストを要したり、作業者の休息や定期的な健康診断についても格別 の考慮を必要とする。さらに、接着作業に際しては事前処理として接着面の清浄 操作を必要とするのでいっそう材料コスト,労務コストを増加させる。 こうした不具合を解消するため、前面レンズ2の構成材料に対して溶着性を有 する合成樹脂材を用いて、プロテクタ5を一体成形することも考えられる。この 場合、インサート成形法や二色成形法などの公知技術を利用することができる。 しかし乍ら、前面レンズに対して溶着性を有していなければならないという条件 を前提としてプロテクタの材料を選定すると、その選定の自由度が狭められる。 選定の自由度が制約されると、何らかの不利な事項を我慢しなければならなくな る。例えば、前面レンズがアクリル樹脂もしくはポリカボネートである場合、溶 着性を問わなければ旭化成工業株式会社製のタフテックS2952を使用するこ とが出来るが、前面レンズに対して溶着性を有することを条件に入れると、上記 タフテックS2952は使用できなくなる。前面レンズ(アクリルもしくポリカ ボネート)に対する溶着性を有する類似品を探すと、例えば三井デュポンポリケ ミカル株式会社製のアルクリン2060BKが有るが、外観に光沢が無いなどの 何らかの面の不利を甘受しなければならない。さらに、図2の従来例のプロテク タ5の付近を矢印E方向から見ると、プロテクタ5の縁や、車体外装板4の縁な どが見えて外観が良くないので、塗膜6が設けられている。本考案は上述の事情 に鑑みて為されたもので、組付作業に際して接着操作を必要とせず、しかも、レ ンズ材料に対しての溶着性を有しない材料でプロテクタを構成することができ、 しかもレンズフランジ部付近の外観を改善することのできる、レンズフランジ部 を有する車両用灯具のプロテクタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案は、車両用灯具の前面レンズのフランジ状 部分と車体外装部材との間に介装される柔軟な合成樹脂製のプロテクタにおいて 、上記プロテクタを、前面レンズに対して熱溶着性を有する合成樹脂材料により 該前面レンズと一体に成形するとともに、上記のプロテクタによって前記フラン ジ状部分の後面側の全部を覆ったことを特徴とする。
【0005】
【作用】
上記の構成よりなる車両用灯具のプロテクタは、その組み付けに接着操作を必 要としないので作業が容易であり、接着に伴う作業環境に関する問題など生じる おそれが無い。そして、プロテクタがレンズフランジ部の後面を覆っているので 、この付近を前方から見たとき、車体外装板の縁などが外見に現われないので外 観を損わない。前記の構成では、プロテクタの材料が前面レンズに対して熱溶着 性が良いことを条件としているので、プロテクタの材料選定に制約を受ける。し かし乍ら、前記の構成においてレンズフランジの後面を覆っている部分のプロテ クタは、該レンズフランジを透して前方から視認されるので、プロテクタ材料に 光沢が無くてもレンズフランジの表面反射によって光沢感を与えられ、外観が良 い。
【0006】
【実施例】
図1(A)は本考案に係るプロテクタの1実施例を装着した車両用灯具の要部 断面図である。この実施例は、図2に示した従来例に本考案を適用して改良した ものであって、図2と同一の図面参照符号を付したものは前記従来例におけると 同様ないし類似の構成部分である。本例のプロテクタ7は、前面レンズ2の構成 材料(本例ではアクリル)に対して熱溶着性を有する合成樹脂(本例では三井デ ュポンポリケミカル株式会社製のアルクリン2060BK)を用いて、前面レン ズ2を金型(図示せず)に入れてインサート成形法により一体成形してある。本 例のプロテクタ7は、レンズフランジ2c外周部を挟みつける断面コの字状の部 分7aと、上記コの字状部の平行2辺の内のフランジ後面側の部分を内側へ、レ ンズ脚2aの根本まで延伸せしめた延長部7bとを一体に連設した構造である。 図1(A)の構成を図2(従来例)と比較して明らかなように、本例においては 従来例(図2)におけるような塗膜6を設ける必要が無い。しかも前記延長部7 bを矢印E方向から見ると、レンズフランジ2cを透して見るので光沢感が与え られ、外観が改善される。図1(B)は上記と異なる実施例を示す。本例のプロ テクタ8はコの字状部8aと延長部8bとよりなり、かつ、上記コの字状部8a は黒色の合成樹脂材料で、延長部8bは白色の合成樹脂材料で、いわゆる多色成 形法を適用してレンズフランジ2cと一体に成形してある。本例(図1,B)に よっても、前例(図1・A)と同様の効果が得られる上に、延長部8bが白色で あり光沢感を与えられるので一層外観が美麗である。
【0007】
【考案の効果】
本考案を適用すると、前面レンズに対して溶着性を有しない材料を用いて構成 したプロテクタが、接着操作を必要とせずにレンズと強固に結合される。このた め、組付作業のコストが安価で、しかもレンズフランジに塗膜を設けることなく 美麗な外観が得られる。
【提出日】平成3年9月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 図2に示した従来例のプロテクタにおいては、イ.接着作業に伴う問題と、ロ .プロテクタ用材料の選択に関する自由度の問題と、ハ.レンズフランジ部の外 観が良くないという問題と、が有る。プロテクタ5を成形した後に、これをレン ズフランジ2cに接着しようとすると、多大の労力を要する上に、接着剤の硬化 を待つための時間的なロスを生じ、作業能率を低下させる。その上、接着剤の種 類によっては有害な溶剤蒸気を発散させたりするので、作業環境の保全について 多大の管理コストを要したり、作業者の休息や定期的な健康診断についても格別 の考慮を必要とする。さらに、接着作業に際しては事前処理として接着面の清浄 操作を必要とするのでいっそう材料コスト,労務コストを増加させる。 こうした不具合を解消するため、前面レンズ2の構成材料に対して溶着性を有 する合成樹脂材を用いて、プロテクタ5を一体成形することも考えられる。この 場合、インサート成形法や二色成形法などの公知技術を利用することができる。 しかし乍ら、前面レンズに対して溶着性を有していなければならないという条件 を前提としてプロテクタの材料を選定すると、その選定の自由度が狭められる。 選定の自由度が制約されると、何らかの不利な事項を我慢しなければならなくな る。例えば、前面レンズがアクリル樹脂もしくはポリカボネートである場合、 溶着性を問わなければ三井デュポンケミカル株式会社製のアルクリン2060B を使用することが出来るが、前面レンズに対して溶着性を有することを条件に 入れると、上記アルクリン6020BKは使用できなくなる。前面レンズ(アク リルもしくポリカボネート)に対する溶着性を有する類似品を探すと、例え ば旭化成工業株式会社製のタフチックS2952が有るが、外観に光沢が無いな どの何らかの面の不利を甘受しなければならない。さらに、図2の従来例のプロ テクタ5の付近を矢印E方向から見ると、プロテクタ5の縁や、車体外装板4の 縁などが見えて外観が良くないので、塗膜6が設けられている。本考案は上述の 事情に鑑みて為されたもので、組付作業に際して接着操作を必要とせず、しかも 、レンズ材料に対しての溶着性を有する材料でプロテクタを構成することができ 、しかもレンズフランジ部付近の外観を改善することのできる、レンズフランジ 部を有する車両用灯具のプロテクタを提供することを目的とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【実施例】
図1(A)は本考案に係るプロテクタの1実施例を装着した車両用灯具の要部 断面図である。この実施例は、図2に示した従来例に本考案を適用して改良した ものであって、図2と同一の図面参照符号を付したものは前記従来例におけると 同様ないし類似の構成部分である。本例のプロテクタ7は、前面レンズ2の構成 材料(本例ではアクリル)に対して熱溶着性を有する合成樹脂(本例では旭化成 工業株式会社製のタフチックS2952 )を用いて、前面レンズ2を金型(図示 せず)に入れてインサート成形法により一体成形してある。本例のプロテクタ7 は、レンズフランジ2c外周部を挟みつける断面コの字状の部分7aと、上記コ の字状部の平行2辺の内のフランジ後面側の部分を内側へ、レンズ脚2aの根本 まで延伸せしめた延長部7bとを一体に連設した構造である。図1(A)の構成 を図2(従来例)と比較して明らかなように、本例においては従来例(図2)に おけるような塗膜6を設ける必要が無い。しかも前記延長部7bを矢印E方向か ら見ると、レンズフランジ2cを透して見るので光沢感が与えられ、外観が改善 される。図1(B)は上記と異なる実施例を示す。本例のプロテクタ8はコの字 状部8aと延長部8bとよりなり、かつ、上記コの字状部8aは黒色の合成樹脂 材料で、延長部8bは白色の合成樹脂材料で、いわゆる多色成形法を適用してレ ンズフランジ2cと一体に成形してある。本例(図1,B)によっても、前例( 図1・A)と同様の効果が得られる上に、延長部8bが白色であり光沢感を与え られるので一層外観が美麗である。図示を省略するが更に異なる実施例として、 図1(B)における白色延長部に相当する部分を適宜の有色合成樹脂材料で構成 することも出来る。例えば車体外装板4と色調を揃えれば外観が整い、商品価値 が高くなる
【提出日】平成3年10月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【考案の効果】
本考案を適用すると、前面レンズに対して溶着性を有する材料を用いて構成し たプロテクタが、接着操作を必要とせずにレンズと強固に結合される。このため 、組付作業のコストが安価で、しかもレンズフランジに塗膜を設けることくなく 美麗な外観が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)はそれぞれ本考案に係るプロテ
クタの1実施例を示す断面図
【図2】従来例のプロテクタを装着した車両用灯具の要
部断面図
【符号の説明】
1…ランプハウジング、2…前面レンズ、2a…レンズ
脚、2b…プリズム、2c…フランジ、2d…透孔、3
…ホットメルト、4…車体外装板、5…従来例のプロテ
クタ、6…塗膜、7,8…実施例のプロテクタ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 車両用灯具の前面レンズのフランジ状部
    分と車体外装部材との間に介装される柔軟な合成樹脂製
    のプロテクタにおいて、上記プロテクタを、前面レンズ
    に対して熱溶着性を有する合成樹脂材料により該前面レ
    ンズと一体に成形するとともに、上記のプロテクタによ
    っての前記フランジ状部分の後面側の全部を覆ったこと
    を特徴とする、車両用灯具のプロテクタ。
JP5172091U 1991-07-04 1991-07-04 車両用灯具のプロテクタ Pending JPH056515U (ja)

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JP5172091U JPH056515U (ja) 1991-07-04 1991-07-04 車両用灯具のプロテクタ

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JP5172091U JPH056515U (ja) 1991-07-04 1991-07-04 車両用灯具のプロテクタ

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JPH056515U true JPH056515U (ja) 1993-01-29

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ID=12894728

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS624961U (ja) * 1985-06-25 1987-01-13
JPS6443980A (en) * 1987-08-11 1989-02-16 Yazaki Corp Electric contact maker

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS624961U (ja) * 1985-06-25 1987-01-13
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