JPH056507B2 - - Google Patents

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JPH056507B2
JPH056507B2 JP12945987A JP12945987A JPH056507B2 JP H056507 B2 JPH056507 B2 JP H056507B2 JP 12945987 A JP12945987 A JP 12945987A JP 12945987 A JP12945987 A JP 12945987A JP H056507 B2 JPH056507 B2 JP H056507B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
rubber
fluororesin
manufacturing
adhesive
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP12945987A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63293045A (ja
Inventor
Tsutomu Takehana
Yoshiharu Tanaka
Yutaka Shimoda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
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Publication date
Application filed by Nichias Corp filed Critical Nichias Corp
Priority to JP12945987A priority Critical patent/JPS63293045A/ja
Publication of JPS63293045A publication Critical patent/JPS63293045A/ja
Publication of JPH056507B2 publication Critical patent/JPH056507B2/ja
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  • Gasket Seals (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、弗素樹脂被覆Oリングの製造法の改
良に関するものである。
[従来の技術] 従来、食品工業の容器や配管等に使用されるゴ
ム製Oリングにあつては、食品の匂いが染み付く
のを防止するため、四弗化エチレン樹脂のような
非粘着、耐浸透性、洗浄性等に優れた物性を具備
している弗素樹脂の薄いフイルム状外皮でゴム製
Oリングを被履するものが用いられている。
そして、上記弗素樹脂被履Oリングの製造法と
しては、弗素樹脂からなる断面U形のリング状フ
イルムを作り、その内周面に接着性付与のための
表面処理を施し、断面U形のリング状フイルム内
に接着剤を介してゴム製Oリングを入れて包み込
んで接着固定する方法が知られている。
しかしながら、上記弗素樹脂被覆Oリングの製
造法においては、外皮となる弗素樹脂のリング状
フイルムをゴム製Oリングの径寸法に合わせてお
かないと、Oリングをピツタリと包み込めないの
で、リング状フイルムには寸法精度が要求され
る。また、弗素樹脂の場合には、接着剤の接着力
だけでは、ゴム製Oリングへの一体化が十分でな
く、剥離するおそれがある。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、弗素樹脂被覆Oリングの製造法にお
いて、外皮となる弗素樹脂のリング状フイルムに
寸法精度を持たせなくても、Oリングにピツタリ
と包み込めると共に外皮とOリングとの接着力を
強化することのできる製造方法を提供することを
主たる目的としているものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、上記の目的を達成するため、常法に
よつて弗素樹脂の環形シート素材を作り、この環
形シート素材を、その内側に挿入した治具の拡
開・回転操作によつて円筒形素材に変形加工し、
この円筒形素材の内周面または外周面に接着性付
与の表面処理を施し、これを未加硫状態のゴムO
リング素材の内側または外側に同心状に位置づけ
し、表面処理面とゴム製Oリング素材との間に接
着剤を塗布して包み込んだ状態で熱処理を施し、
次にそれを型枠に入れて加熱成形することを特徴
としているものである。
[作 用] 前記製造法においては、弗素樹脂の環形シート
素材を拡開して円筒形素材に変形加工すると、シ
ート素材中に展延による引つ張り応力が発生し、
それが残留しているが、前記熱処理が行われたと
き、前記応力は除去され、その際に生ずる戻り収
縮力により、Oリング素材を包み込んでいる円筒
形素材はOリング素材を強く把持し、接着剤によ
る接着力によつて固定される。
[発明の具体例] ゴム製Oリングを被覆するための弗素樹脂は
PTFE、PFE、EPE、ETFE、PVOF等を任意に
選択使用できるもので、この弗素樹脂で被覆用の
外皮を作るには、まず常法によつて第1図に示す
ような弗素樹脂の環形シート素材1a(厚さ50μ
〜300μ)を製作し、次に第2図に示すように、
環形シート素材1aの円形開口内に回転治具の複
数本の支棒2を挿入し、この支棒2で環形シート
素材1aを支持した状態で回転しながら、各支棒
を半径方向に移動して拡開させ、第3図に示す円
筒形素材1bに変形加工する。この変形加工によ
つて、円筒形素材1bの内径は環形シート素材1
aより拡大し、厚さは薄くなる(シート素材厚み
の約1/2)。この円筒形素材1bの内周面には、後
記する目的で、接着性付与のための表面処理を施
す。この表面処理としては、金属ナトリウム+液
体アンモニウム法、あるいは金属ナトリウム+テ
トラヒドロクラレ法などがある。接着剤はハイパ
ロン系接着剤がよい。
一方、ゴムOリングとしては、NBR、SBR、
EPTウレタンゴム等のゴム材を押し出し機にて
丸棒状に押し出し成形した未加硫の棒体を第4図
及び第5図に示すようにリング状に湾曲して突き
合わせてリング素材3とする。
次に、第6図に示すように、上記リング素材3
の外側を囲続する部位に、表面処理面に接着剤を
塗布した前記弗素樹脂の円筒形素材1bを同心状
に位置づけし、第7図に示すように、内側に包み
込み、熱風(200℃〜250℃)を短時間(10〜15
秒)吹き付けて熱処理(アニール処理)を行い、
外皮1cを形成する。
上記熱処理により、前記円筒形素材1bに内在
している引つ張り応力は除去され、その際に生じ
る収縮力により、リング素材3を包み込んでいる
円筒形素材1bはリング素材を強く把持する外皮
1cとなり、接着剤の接着力によつて固定され
る。また、前記熱処理により、外皮1cの厚さ
は、環形シート素材1aに近い厚さに戻される。
次に、上記外皮突きリング素材3を、第8図に
示すように、金型4に入れて加熱成型(プレス温
度160℃〜170℃、15分〜20分)を行う。この加熱
成型処理で、ゴムリング素材3は加硫され、同時
に外皮1cのリング素材3に対する把持力は強化
される。この加熱成型処理によつて、弗素樹脂被
覆のゴムOリングが完成する。
前記円筒形素材1bによるリング素材3の包み
込みは、リング素材3の内側から行つてもよい。
いずれの包み込みにおいても、円筒形素材1bの
包み込み端間に被覆のない若干の隙間が残される
が、この隙間のない反対側を接液面となるように
使い分ければよいので、それが使用上の支障とは
ならない。
第9図は、前記弗素樹脂被履Oリングをヒンジ
式構造の飲料水運搬容器に使用した例である。図
面中、5は容器本体、6は蓋体、Aは前記弗素樹
脂被覆Oリングであつて、ここでは前記第7図の
ように、内側に被覆のない隙間を残したタイプの
Oリングが使用されている。
[実施例] 常法によつて形成したFEPシート(100μ)か
ら環形シート素材(内径39mm、外径92mm)を打ち
抜き、この環形素材を回転(90r.p.m)させなが
ら、内径側から引き伸ばして円筒形素材となり、
その内面に接着性付与のためのエツチング処理を
施し、そこにハイパロン系接着剤(ケムロツク
#252)を塗布して風乾(1時間)した。
一方、ゴム押し出し成形機(温度70℃、圧力
90゜Kg/cm2)にて、EPTゴムを直径6.5mmの丸棒状
に押し出し、この未加硫のゴム棒を円形の治具に
合わせて裁断成型し、治具に沿つて成型されてい
る環状ゴムの上に、接着剤を塗布した前記円筒形
素材を外側にしてそわせ、それに熱風(250℃)
を10〜20秒吹きかけて環状ゴムの内側に向けて包
み込ませ包みこませた円筒形素材の両端を仕上治
具にて切り、切り口を揃えたあと、プレス型枠に
入れ、165℃(±5℃)の温度で15分(±5分)
加熱し、プラス型枠から取り出してOリングの内
側に出たバリを切り取つて製品とした。
[発明の効果] 以上に述べたように、本発明方法によれば、弗
素樹脂の薄い環形シート素材を治具による拡開回
転操作で円筒形素材に変形加工し、この円筒形素
材で未加硫のOリング素材を包み込み、接着剤の
使用のもとで熱処理を施し、そのあと型に入れて
加熱成形するものであるから、Oリング素材の弾
性を損なわない薄い弗素樹脂の外皮で被覆したO
リングを容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明による弗素樹脂被覆Oリングの製
作工程を示すもので、第1図は弗素樹脂の環形シ
ート素材の平面図、第2図は治具を用いて拡開回
転される状態の断面図、第3図は拡開による変形
加工で形成された円筒形素材の一部切断側面図、
第4図はOリング素材の一部切断側面図、第5図
は平面図、第6図は円筒形素材でOリング素材に
包み込む前の状態の縦断側面図、第7図は包み込
んだ状態の縦断側面図、第8図は金型による加熱
成型時の縦断側面図、第9図はOリングを装着し
た容器要部の一部切断側面図である。 1a……弗素樹脂の環形シート素材、1b……
変形加工後の円筒形素材、1c……外皮、2……
治具、3……ゴムOリング素材、4……金型、5
……容器、6……蓋体、A……弗素樹脂被履Oリ
ング。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 弗素樹脂の環形シート素材を、その内側に挿
    入した治具の拡開回転操作によつて円筒形素材に
    変形加工し、円筒形素材の内周面または外周面に
    接着性付与の表面処理を施し、これを未加硫状態
    のゴムOリング素材の内側または外側に同心状に
    位置づけし、表面処理面とゴムOリング素材との
    間に接着剤を塗布してゴムOリング素材を包み込
    んだ状態で熱処理を施し、次にそれを型枠に入れ
    て加熱成型することを特徴とする弗素樹脂被履O
    リングの製造法。 2 環形シート素材に、厚さ50〜500μの四弗化
    エチレン樹脂シートを用いる特許請求の範囲第1
    項記載の製造法。 3 熱処理として、200℃〜250℃の熱風を10秒〜
    15秒吹き付ける特許請求の範囲第1項記載の製造
    法。 4 型枠による加熱処理に金型を用い、160℃で
    15分加熱する特許請求の範囲第1項記載の製造
    法。
JP12945987A 1987-05-26 1987-05-26 弗素樹脂被覆oリングの製造法 Granted JPS63293045A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12945987A JPS63293045A (ja) 1987-05-26 1987-05-26 弗素樹脂被覆oリングの製造法

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JP12945987A JPS63293045A (ja) 1987-05-26 1987-05-26 弗素樹脂被覆oリングの製造法

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Publication Number Publication Date
JPS63293045A JPS63293045A (ja) 1988-11-30
JPH056507B2 true JPH056507B2 (ja) 1993-01-26

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JP12945987A Granted JPS63293045A (ja) 1987-05-26 1987-05-26 弗素樹脂被覆oリングの製造法

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JP2004094165A (ja) * 2002-09-04 2004-03-25 Tokai Rika Co Ltd 表示シート及びその製造方法

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JPS63293045A (ja) 1988-11-30

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