JPH0564676A - パチンコ機の打球発射装置 - Google Patents

パチンコ機の打球発射装置

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JPH0564676A
JPH0564676A JP25595591A JP25595591A JPH0564676A JP H0564676 A JPH0564676 A JP H0564676A JP 25595591 A JP25595591 A JP 25595591A JP 25595591 A JP25595591 A JP 25595591A JP H0564676 A JPH0564676 A JP H0564676A
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balls
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 打止め状態における打球の発射を制御して、
打球供給路にパチンコ球が残留しないようにする。 【構成】 打止め制御手段111が打止め状態の制御中
に、打球の発射が指示されると、電源電圧値選定手段1
07はファール値記憶手段113に記憶した電源電圧値
を選定し、これに応じてロータリーソレノイド駆動制御
手段106はロータリーソレノイド44を駆動して、発
射球が全てファール球となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ機において
遊技部内に打球を発射するための打球発射装置に関し、
特に打止め時の打球発射の制御を行う打球発射装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機は、一定の賞球数を排
出するなど、予め定めた一定の条件が成立すると、当該
パチンコ機における遊技を終了させるいわゆる打止めと
していた。そして、打止め条件が成立した場合には、打
球供給装置における打球の供給を停止したり、打球発射
装置の駆動を停止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、打止め状態と
なり、もはや打球の発射ができなくなると、遊技者は打
球供給皿や打球供給路に残ったパチンコ球をパチンコ機
外へ排出するが、その時点で既に球抜きシャッターより
下流の打球供給路や打球発射位置へ供給されている球
は、排出することができない。したがって、打止め状態
となった場合には、数個のパチンコ球が打球供給路に残
ってしまい、残留球は遊技者に返還されず、遊技者は損
をした気分となり遊技の興趣を著しく損ねていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
され、打止め状態において打球供給路に残留したパチン
コ球を遊技者に返還して遊技の興趣を高めようとするも
ので、パチンコ機の遊技部内に打球を発射する発射杆を
駆動するための発射駆動手段と、発射駆動手段による打
球の発射勢を調整する発射勢調整手段と、発射球がファ
ール球となるような発射駆動手段の駆動力に相当する値
を記憶するファール値記憶手段と、一定の条件の成立に
基づき打止めの制御を行うとともに、打止め状態におい
てファール値記憶手段に記憶した値に基づき発射駆動手
段を駆動させる発射打止め制御手段と、からなることを
特徴とする。
【0005】
【作用】ファール値記憶手段には、発射球がファール球
となるような発射駆動手段の駆動力に相当する値、例え
ば、発射駆動手段がロータリーソレノイドからなる場合
には、ロータリーソレノイドへ供給する電圧値が記憶さ
れる。そして、予め定めた一定の条件の成立、例えば賞
球数が一定数に達すると、発射打止め制御手段により打
止め制御を行うとともに、発射駆動手段に供給する電圧
値をファール値記憶手段に記憶したファール電圧値とす
る。したがって、打止め状態において発射される打球
は、全てファール球となり回収することができる。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1に示すパチンコ機1は、機枠2に開閉可能
に取り付けた額縁状の前面枠3に開設した窓部4を後方
から塞ぐように遊技盤5を設け、遊技盤5の下方の開閉
パネル6の表面には打球供給皿7を設け、開閉パネル6
の下方の前面枠3の表面には球貯留皿8を設けるととも
に、球貯留皿8を取り囲むように装飾パネル9を設け、
装飾パネル9には打球発射操作部10の操作ハンドル1
1を設けてある。また、前面枠3の前面には打止め表示
ランプ12、補給表示ランプ13、金枠開放表示ランプ
14、オーバーフロー表示ランプ15、ロック表示ラン
プ16、発射表示ランプ17等の表示ランプが設けてあ
る。
【0007】図2に示すように、操作ハンドル11の上
方の装飾パネル9には、ロックスイッチ18と微調整ス
イッチ19とが設けてある。ロックスイッチ18は、遊
技者が選定した打球の飛距離調整値を後述する飛距離記
憶手段に記憶させたり、当該記憶を解除するためのスイ
ッチであり、操作する毎に設定、解除を交互に繰り返す
トグルスイッチとなっている。
【0008】飛距離調整値を記憶手段に記憶させるに
は、操作ハンドル11を回動して遊技部内に発射された
打球が入賞口(図示せず)に入賞し易い回動位置を選定
し、ロックスイッチ18を操作する。ロックスイッチ1
8の操作により、その時点の飛距離調整手段による調整
値が、電気的制御装置等に設けられた飛距離記憶手段に
記憶される。例えば、飛距離調整手段を可変抵抗器23
で構成し、発射駆動手段をロータリーソレノイド44で
構成した場合には、可変抵抗器23で調整された、ロー
タリーソレノイド44に供給される電圧値が飛距離記憶
手段に記憶されることになる。そして、再度ロックスイ
ッチ18を操作すると、飛距離記憶手段に記憶された記
憶が解除され、操作ハンドル11の回動に伴い打球の飛
距離が変化するようになる。
【0009】微調整スイッチ19は、上記した飛距離記
憶手段に記憶された調整値を微調整するためのスイッチ
で、一組のアップスイッチ19aとダウンスイッチ19
bとからなる。例えば、調整値が発射駆動手段に供給す
る電圧値の場合には、アップスイッチ19aを一回操作
する毎に電圧値が1段階ずつ上昇し、反対にダウンスイ
ッチ19bを一回操作する毎に電圧値が1段階ずつ下降
する。パチンコ機1へ供給される電圧は、パチンコ機1
の駆動状況や賞態様の発生状況により変化する。そこ
で、この微調整スイッチ19により、供給電圧の変化に
伴う打球の飛距離の変動を微調整することができる。ま
た、とりあえず大まかに飛距離を調整して、ロックスイ
ッチ18を操作することにより飛距離記憶手段に調整値
を記憶させ、微調整スイッチ19によりさらに細かな飛
距離調整を行うこともできる。
【0010】打球発射操作部10は図3、図4、図5に
示すように、操作ハンドル11と、操作ハンドル11の
操作軸20の先端に取り付けたカム21と、カム21の
軸孔22に取り付けた、カム21の回転に伴って作動す
る飛距離調整手段である可変抵抗器23と、カム21の
回転により作動するスイッチ押圧部材24と、スイッチ
押圧部材24によりオンオフする起動スイッチ25とか
らなる。
【0011】操作ハンドル11は、前方握持部26と、
後方握持部27と、前方握持部26と後方握持部27と
の間に回転可能に取り付けた発射勢調整部28とからな
る。後方握持部27からは中空の取付部29が延設して
あり、取付部29の中空内に発射勢調整部28から延設
した操作軸20を挿通してある。この取付部29の先端
側の外周には、ねじ部30が設けてある。また、発射勢
調整部28は、バネによりパチンコ機1前面から見て左
回りに付勢されている。
【0012】操作ハンドル11を装飾パネル9に取り付
けるには、装飾パネル9の表面から、装飾パネル9に開
設したハンドル取付孔31に取付部29を挿通して、装
飾パネル9の裏面に突出したねじ部30に丸ナット32
を取り付ければよい。そして、操作軸20の先端にカム
21を取り付け、カム21の軸孔22に可変抵抗器23
の作動軸33が取り付けてある。また、可変抵抗器23
は、ビス等により装飾パネル9の裏面に突設した可変抵
抗器取付部34に取り付けられる。
【0013】したがって、操作ハンドル11を回動する
と、操作軸20に取り付けたカム21が回動するととも
に、可変抵抗器23の作動軸33が回動し、可変抵抗器
23の抵抗値が変化する。これに応じて、後述する発射
駆動手段であるロータリーソレノイド44へ供給する電
圧値が変化し、打球発射杆43の発射勢を調整すること
ができる。
【0014】装飾パネル9の裏面のカム21の回動範囲
内には、カム21の先端が接触するようにスイッチ押圧
部材24が揺動可能に設けてある。このスイッチ押圧部
材24は、断面略L字状の部材で、軸孔を有する軸受部
35から、押圧部36と単発部37とが延設してある。
そして、押圧部36の先端側には押圧突起38が、単発
部37の先端には単発ボタン39が設けてある。
【0015】スイッチ押圧部材24を装飾パネル9に取
り付けるには、装飾パネル9の側面に開設した単発ボタ
ン孔40に単発ボタン39を位置させ、装飾パネル9の
裏面に突設した押圧部材軸41を軸受部35の軸孔22
に挿通すればよい。そして、カム21は、常態ではスイ
ッチ押圧部材24の押圧部36と接触し、押圧部36を
上方へ回動させている。また、この状態では、単発ボタ
ン39は装飾パネル9の側面から突出していない。
【0016】装飾パネル9の裏面には、押圧部材24の
押圧部36の先端により作動するように、起動スイッチ
25が設けてある。この起動スイッチ25は、常態では
バネの付勢により下方へ向かって開くように回動してい
るスイッチ片42を有する。そして、常態では、スイッ
チ片42には押圧部材24の押圧突起38が当接してい
て、カム21に押された押圧部36の押圧突起38によ
り、バネの付勢に抗して上方へ向かって閉じるように押
し上げられている。そして、この状態では、起動スイッ
チ25はオフとなっている。
【0017】一方、バネの付勢に抗して発射勢調整部2
8を回動すると、操作軸20の先端に取付けたカム21
が回動し、カム21の先端が押圧部36から離れる。す
ると、押圧部36により上方へ向かって閉じるように押
し上げられていたスイッチ片42は、バネの付勢により
下方へ向かって開くように回動し、起動スイッチ25が
オンとなるとともに、押圧部36がスイッチ片42に押
されて下方へ回動する。また、この状態では、単発ボタ
ン39は装飾パネル9の側面から突出している。
【0018】したがって、単発ボタン39を押すと、押
圧部36が上方へ向かって回動し、押圧突起38がスイ
ッチ片42を上方へ向かって押し上げ、起動スイッチ2
5がオフとなる。一方、単発ボタン39から手を離す
と、押圧部36が戻り回動して、起動スイッチ25がオ
ンとなる。打球発射杆43を駆動するロータリーソレノ
イド44等の打球発射装置は、図6、図7に示すように
前面枠3に取付けるベース基盤45のほぼ中央に取付け
てある。そして、ロータリーソレノイド44の回転軸4
6に打球発射杆43を取付けるとともに、ベース基盤4
5の上側および一側に、打球発射杆43の揺動範囲を規
制するストッパー47が取付けてある。
【0019】また、ベース基盤45の他側には、発射制
御装置取付孔48を開設して、発射制御装置49をワン
タッチの取付部材50で取付けるとともに、ベース基盤
45から上方に向かって、発射レール51を取付けるた
めの発射レール取付部52を延設してある。また、ベー
ス基盤45の四隅には前面枠3に取付けるための取付孔
53を開設するとともに、周辺部に位置決孔54を開設
してある。上記した取付部材50は、取付孔53に挿通
した後、頭部を押し込むと先端部が拡径して、取付孔5
3に取付けることができ、頭部を引っ張ると先端部が元
に戻り、取付孔53から引き抜くことができるものであ
る。
【0020】一方、前面枠3の下隅部には、ベース基盤
45を取付けるための取付ボス部55と、位置決孔54
に挿通する位置決突起56とが設けてあり、ロータリー
ソレノイド44が対向する位置には、筒状のソレノイド
収納部57が設けてある。また、前面枠3には一対の板
状の壁材58を立設して、ロータリーソレノイド44や
発射制御装置49の電気的配線を収納するための配線収
納部59とし、配線収納部59の一端側に配線挿通孔6
0を開設してある。
【0021】したがって、ベース基盤45を前面枠3に
取付けるには、位置決突起56を位置決孔54に挿通し
てベース基盤45の取付け位置を決定し、ロータリーソ
レノイド44や発射制御装置49の配線を配線収納部5
9内に収納し、配線の先端を配線挿通孔60に挿通し、
取付孔53と取付ボス部55とにワンタッチの取付部材
50を一連に挿通して、取付部材50の頭部を押し込め
ばよい。上記した発射制御装置49やベース基盤45
は、ワンタッチの取付部材50により取付けてあるの
で、容易に着脱することができる。
【0022】尚、上記した実施例では飛距離調整手段に
可変抵抗器23を利用したが、飛距離調整手段はこれに
限られず、発射駆動手段の駆動力を変更できるものなら
ばどのようなものでもよい。例えば、図8に示すよう
に、操作ハンドル11の回動に伴い回動する回転角度検
出器であるロータリーエンコーダ61を利用し、ロータ
リーエンコーダ61をローパスフィルタ62を介して電
気的制御装置のCPU63に連絡し、CPU63ではロ
ータリーエンコーダ61の回転角度から駆動力を演算し
て発射駆動手段に指示を与えるようにしてもよい。ま
た、図9に示すように、操作ハンドル11の回動に伴い
回動する円盤64の周方向に光透過率のそれぞれ異なる
複数の光透過窓65を設け、該円盤64に光検出器であ
るcdsセル66を臨ませLED67からの光を検出さ
せ、円盤64の回転角度に対応するように発射駆動手段
に駆動力を指示するようにしてもよい。
【0023】打球発射操作部10へ打球を供給する打球
供給装置68を図10から図13に示す。打球供給装置
68を有する打球供給枠69は、開閉パネル6の裏面に
設けてあり、本体70とカバー部材71とからなる。本
体70には、ほぼ中程に打球供給皿7の球を取り込むた
めの球取入口73が開口してあり、球取入口73の上部
と一側部を囲むようにケース73を設け、他側部には上
部球通路片74を設けてある。また、ケース73の下部
には、球取入口73の下方に向かって突出片75を突出
してある。
【0024】一方、カバー部材71には、ほぼ中程に球
を打球発射部76(図7)へ導出するための球取出口7
7が開口してあり、下方隅部には球抜き口78が開口し
てある。そして、球取出口77の一側部と下部を囲むよ
うに下部球通路片79を設けるとともに、球抜き通路片
80を設けてある。この球抜き通路片80は、球抜き口
78の一側部まで延長していて、下部球通路片79と合
流して、球抜き口78へ向かって下り傾斜する球抜き通
路81を形成している。また、カバー部材71には、本
体70のケース73に設けた突出片75の下方に位置す
るように、シャッター載置部82が設けてあり、突出片
75とシャッター載置部82の間隔内に球抜きシャッタ
ー83を摺動可能に取り付けてある。この球抜きシャッ
ター83は、バネ等により付勢されていて、常には下部
球通路片79に向かって突出している。
【0025】そして、上記したケース73と、上部球通
路片74と、球抜きシャッター83と、下部球通路片7
9とにより打球供給路84を形成している。また、ケー
ス73には、こぼれ球回収口85が開設してあり、こぼ
れ球回収口85の下方には、こぼれ球回収口85に向か
って下り傾斜するこぼれ球回収樋86が設けてある。そ
して、こぼれ球回収口85は球抜き通路81に臨んでお
り、金枠を開閉した際に生じるこぼれ球を回収する。
【0026】打球供給路84の下端には、上部球通路片
74と下部球通路片79との間に位置するように、球送
り部材87を回動可能に臨ませてある。この球送り部材
87は、一端に断面が略コ字状をした球受部88を有
し、他端には軸孔89を形成するとともに、軸孔89の
下方に磁石片90を取り付けてある。
【0027】本体70には、球送り部材87の軸孔89
に挿通する回動軸91が立設してあり、カバー部材71
の回動軸91に対向する位置にはボス部92が設けてあ
る。また、本体70の回動軸91の側方には、電磁石9
3が取り付けてある。
【0028】そして、カバー部材71を取り外した状態
で、球送り部材87の軸孔89に回動軸91を挿通し
て、カバー部材71を本体70に取り付けると、回動軸
91の先端部がボス部92に嵌入し、球送り部材87を
打球供給枠69に取り付けることができる。
【0029】磁石片90と電磁石93とは、常には、電
磁石93が消磁していて、磁石片90が電磁石93の鉄
芯に引き寄せられ、電磁石93が励磁すると、磁石片9
0と電磁石93が反発しあうように設けられている。
【0030】したがって、球送り部材87は、常には、
自重と磁石片90が電磁石93の鉄芯に引き寄せられる
力により下方に回動している。この状態では、球受部8
8の下面が下部球通路片79上に載り、球受部88が球
取出口77に臨むとともに、球受部88の上面の先端部
が打球供給路84内に位置して、球の流下を阻止してい
る。
【0031】一方、電磁石93が励磁すると、磁石片9
0と電磁石93が反発しあい、球送り部材87が上方に
回動する。この状態では、球受部88の上面が上部球通
路片74に当接し、球受部88が打球供給路84内に位
置して、球を1個、球受部88内に取り込む。そして、
電磁石93が再び消磁すると、球送り部材87は、自重
と、磁石片90が電磁石93の鉄芯に引き寄せられる力
とにより、下方に回動し、球受部88内に保持した球を
球取出口77から打球発射部76に供給する。上記した
動作を繰り返すことにより、打球供給路84内の球を打
球発射部76へ1個宛供給することができる。
【0032】図14にパチンコ機1の裏面を示す。パチ
ンコ機1の上部には賞球タンク94を設け、賞球タンク
94には賞球流下樋95が接続してあり、賞球流下樋9
5の下端部がパチンコ機1の前面に設けた打球供給皿7
とオーバーフロー樋96に連絡している。そして、この
オーバーフロー樋96は球貯留皿8に連絡していて、上
部にはオーバーフロー検出器97が設けてある。
【0033】オーバーフロー樋96は、打球供給皿7に
打球が充満した場合に、賞球を球貯留皿8に流下させる
ための球流下路である。上記したオーバーフロー検出器
97は、例えばマイクロスイッチからなり、打球供給皿
7及び球貯留皿8に賞球が充満し、オーバーフロー樋9
6内にも賞球が充満してくると、賞球を検出してオンと
なり、オーバーフロー信号を発信する。
【0034】また、賞球流下樋95の途中には、賞球タ
ンク94の球の貯留状態を検出し、球が不足している場
合には賞球の補給を促すための第1球不足検出器98
と、球整列部の球の有無を検出する第2球不足検出器9
9と、入賞球に対応した賞球を排出するための賞球排出
装置100が設けてある。また、遊技盤5面の入賞口に
入賞した打球が集合する入賞球集合樋101の下部には
入賞球検出器102が設けてあり、入賞球検出器102
からの球検出信号に基づき、上記した賞球排出装置10
0が賞球を排出する。
【0035】図15、図16に前面枠3と、前面枠3に
開閉可能に取り付けた金枠103を示してある。前面枠
3にはフォトセンサからなる金枠開放センサ104が設
けてあり、金枠103にはこの金枠開放センサ104に
対向する位置に検知片105が設けてある。したがっ
て、金枠103を閉じた状態では検知片105が金枠開
放センサ104に検知されており、電気的制御装置は金
枠103が閉塞状態にあることを了知している。一方、
金枠103を開けると、検知片105が金枠開放センサ
104に検知されなくなるので、電気的制御装置は金枠
103が開放状態にあることを了知することができる。
【0036】図17に電気的制御装置のうち打球の発射
に関する部分の概略構成図を示す。発射駆動手段である
ロータリーソレノイド44には、ロータリーソレノイド
駆動制御手段106から駆動制御信号が入力されてい
る。このロータリーソレノイド駆動制御手段106には
ロータリーソレノイド44に供給する電圧値を選定する
ための電源電圧値選定手段107と、ロータリーソレノ
イド44の駆動タイミングを制御するためのタイミング
制御手段108とが接続されている。
【0037】電源電圧値選定手段107には、発射勢調
整手段である可変抵抗器23からのダイアル電源電圧値
と、発射ロック制御手段109からのロック信号と、ロ
ックスイッチ18を操作した場合に飛距離記憶手段11
0に記憶されたロック記憶値と、打止め制御手段111
からの打止め信号と、電源電圧の初期値を設定するため
の初期値変更手段112からの初期値信号と、ファール
値記憶手段113に記憶された発射球をファール球とす
るための電源電圧値であるファール電源電圧値とが入力
されるとともに、タイミング制御手段108からのタイ
ミング信号が入力されている。
【0038】ファール値記憶手段113は例えばRAM
等の記憶装置からなる。そして、ファール値記憶手段1
13にファール電源電圧値を記憶させるには、例えば、
各遊技機毎に操作ハンドルを操作して実際に打球を発射
し、打球がファール球となるような電源電圧値を計測
し、設定スイッチ(図示せず)を操作して該電源電圧値
を記憶させればよい。
【0039】タイミング制御手段108には、タッチ検
出手段114からの発射信号と、オーバーフロー制御手
段115からのオーバーフロー信号と、金枠制御手段1
16からの金枠信号とが入力されている。タイミング制
御手段108は、上記したロータリーソレノイド駆動制
御手段106と電源電圧値選定手段107の他に、打球
供給装置駆動制御手段117と、発射表示制御手段11
8とにタイミング信号を送信している。
【0040】打球供給装置駆動制御手段117は、タイ
ミング制御手段108からのタイミング信号を受けて打
球供給装置68の球送り電磁石93の駆動を制御する。
また、発射表示制御手段118は、タイミング制御手段
108からのタイミング信号を受けて発射表示ランプ1
7の表示を制御する。
【0041】上記したタッチ検出手段114には、起動
スイッチ25が連絡していて、遊技者等が操作ハンドル
11等に設けたタッチプレート119に接触すると、起
動スイッチ25が能動化し、起動スイッチ25の能動状
態で起動スイッチがオンとなると、起動信号をタッチ検
出手段114に送信する。また、タッチ検出手段114
には発射終了制御手段120が連絡している。そして、
タッチ検出手段114からの発射信号の受信が中断する
と、電源電圧値選定手段107にファール球信号を送信
し、これに応じて電源電圧値選定手段107ではファー
ル値記憶手段113に記憶した電源電圧値により発射球
をファール球とする。
【0042】上記した発射ロック制御手段109には、
ロックスイッチ18が連絡していて、調整値のロックお
よび解除を制御している。そして、発射ロック制御手段
109は上記した電源電圧値選定手段107の他に微調
整制御手段121と、ロック表示制御手段122とにロ
ック信号を送信している。
【0043】微調整制御手段121は、発射ロック制御
手段109からのロック信号を受信するとともに、微調
整スイッチ19からの微調整信号を受信し、これらの信
号とダイアル電源電圧値とによりロック記憶値を決定
し、電源電圧値選定手段107に送信する。また、発射
ロック制御手段109からのロック信号を受信したロッ
ク表示制御手段122は、ロック表示ランプ16を制御
して、ロック表示を行う。
【0044】上記したオーバーフロー制御手段115に
は、オーバーフロー樋96に設けたオーバーフロー検出
器97と、遊技状態検出手段である役物制御回路123
が連絡している。そして、普通遊技や特別遊技などの遊
技状態に応じてオーバーフロー制御を行う。また、オー
バーフロー制御手段115には、オーバーフロー表示制
御手段124が連絡していて、オーバーフロー状態にお
いてオーバーフロー表示ランプ15を制御してオーバー
フロー表示を行う。
【0045】上記した金枠制御手段116には、前面枠
3に設けた金枠開放センサ104と、役物制御回路12
3とが連絡している。そして、普通遊技や特別遊技など
の遊技状態に応じて金枠開放表示の制御を行う。また、
金枠制御手段116には、金枠開放表示制御手段125
が連絡していて、金枠開放状態において金枠開放表示ラ
ンプ14を制御して金枠開放表示を行う。
【0046】上記した打止め制御手段111には、管理
装置126が連絡している。そして、管理装置126か
らの打止め指令信号を受信すると、電源電圧値選定手段
107に打止め制御信号を送信して、電源電圧値選定手
段107ではファール値記憶手段113に記憶した発射
球をファール球とするための電源電圧値であるファール
電源電圧値を選択し、ロータリーソレノイド駆動制御手
段106によりロータリーソレノイド44の駆動を制御
して、発射球が全てファール球となるようにする。管理
装置126から打止め指令信号を発信する条件は、例え
ば賞球数が一定数に達したこと等である。また、打止め
表示制御手段127にも打止め制御信号を送信し、打止
め制御信号を受信した打止め表示制御手段127は、打
止め表示ランプ12を制御して打止め表示を行う。
【0047】打止め制御手段111は、補給制御手段1
28にも打止め制御信号を送信している。この補給制御
手段128は、球不足検出器98からの補給信号を受信
して補給要求信号を管理装置126に送信するととも
に、補給表示制御手段128に補給制御信号を送信す
る。補給制御信号を受信した補給表示制御手段128
は、補給表示ランプ13を制御して補給表示を行う。打
止め状態における打球の発射を制御する発射打止め制御
手段は、上記した打止め制御手段111と、電源電圧値
選定手段107と、ファール値記憶手段113と、ロー
タリーソレノイド駆動制御手段106とからなる。
【0048】図18は、起動スイッチ25と球送り用電
磁石93とロータリーソレノイド4と発射表示ランプ1
7との動作タイミングを示すタイミングチャートであ
る。起動スイッチ25が能動状態でオンになると、打球
供給装置68の球送り用電磁石93が一定の時間間隔毎
にオンとなりパチンコ球を打球発射部76へ供給する。
そして、打球供給装置68の球送り動作に関連して、ロ
ータリーソレノイド44が一定の時間間隔毎にオンとな
り打球を遊技部内へ発射する。
【0049】そして、打止め信号の立ち上がりを検出す
ると、打止め表示ランプ12が点灯するとともに、ロー
タリーソレノイド44に供給される電源電圧値がファー
ル値記憶手段113に記憶された電源電圧値となり、打
止め状態において発射される打球は必ずファール球とな
る。
【0050】図19から図30のフローチャートによ
り、上記したパチンコ機1の電気的制御装置における処
理を説明する。処理がスタートすると、先ず、ロータリ
ーソレノイド44と、球送り電磁石93と、後述する各
フラグとをリセットする。そして、打止め処理、オーバ
ーフロー処理、金枠処理、補給処理を行い、金枠フラグ
がセットされていないか、またはオーバーフローフラグ
がセットされていないと、タッチ検出処理を行う。一
方、金枠フラグがセットされているか、またはオーバー
フローフラグがセットされていると、タッチ検出処理を
スキップし、発射処理、発射ロック処理、発射表示処理
を行う。以下、各処理について説明する。
【0051】打止め処理では、打止め信号の立ち上がり
を検出すると、打止めフラグをセットして、打止め表示
ランプ12を点灯する。一方、打止め信号の立ち下がり
を検出すると、打止めフラグをリセットして、打止め表
示ランプ12を消灯する。
【0052】オーバーフロー処理では、オーバーフロー
信号の立ち上がりを検出すると、オーバーフロー表示ラ
ンプ15を点滅して、オーバーフロー状態となったこと
を警告する。そして、通常遊技中、すなわち補助遊技お
よび大当たり遊技が行われていない場合には、発射オフ
フラグと、オーバーフローフラグとをセットするととも
に、オーバーフロー表示ランプ15を点灯する。
【0053】一方、補助遊技中か、大当たり遊技中で所
定時間が経過するまでの間、本実施例では大当たりのウ
エイトタイムが開始するまでの間は上記した処理は行わ
ない。尚、大当たり遊技中であっても所定時間経過後は
上記した処理を行う。すなわち、大当たりが発生してい
る場合にオーバーフロー状態となっても、ウエイトタイ
ムが開始するまでは打球の発射を停止させない。そし
て、オーバーフロー信号の立ち下がりを検出すると、オ
ーバーフローフラグをリセットし、オーバーフロー表示
ランプ15を消灯して、タッチ検出手段114の状態を
判断する。ここで、タッチ出力がHiの場合には、タッ
チフラグをセットする。
【0054】金枠処理では、金枠開放信号の立ち上がり
を検出すると、金枠開放表示ランプ14を点滅して、金
枠開放状態となったことを警告する。そして、通常遊技
中、すなわち補助遊技および大当たり遊技が行われてい
ない場合には、発射オフフラグと、金枠フラグとをセッ
トするとともに、金枠表示ランプ15を点灯する。
【0055】一方、補助遊技中か、大当たり遊技中で所
定時間が経過するまでの間、本実施例では大当たりのウ
エイトタイムが開始するまでの間は上記した処理は行わ
ない。尚、大当たり遊技中であっても所定時間経過後は
上記した処理を行う。すなわち、大当たりが発生してい
る場合に金枠開放状態となっても、ウエイトタイムが開
始するまでは打球の発射を停止させない。そして、金枠
開放信号の立ち下がりを検出すると、金枠フラグをリセ
ットし、金枠開放表示ランプ14を消灯して、タッチ検
出手段114の状態を判断する。ここで、タッチ出力が
Hiの場合には、タッチフラグをセットする。
【0056】補給処理では、補給信号の立ち上がりを検
出すると、補給表示ランプ13を点灯し、打止めフラグ
をセットし、管理装置126に対して補給要求信号を送
信する。そして、補給信号の立ち下がりを検出すると、
補給表示ランプ13を消灯する。尚、打止めフラグをセ
ットする処理は、管理装置126において行ってもよ
い。
【0057】タッチ検出処理では、タッチフラグがセッ
トされていると、タッチフラグをリセットし、発射オン
フラグの状態を調べる。ここで発射オンフラグがリセッ
ト状態であると、球送りフラグをセットし、球送り電磁
石をオンにし、球送りタイマをスタートさせ、発射オン
フラグをセットし、発射オフフラグをリセットする。一
方、発射オンフラグがセットされていると上記した処理
は行わない。一方、タッチフラグがセットされていない
場合に、タッチ検出信号の立ち上がりを検出すると、上
記した発射フラグの状態判断以下の処理を行う。そし
て、タッチ検出信号の立ち下がりを検出すると、発射オ
フフラグをセットする。
【0058】発射処理では、発射オンフラグがセットさ
れている場合で、間隔フラグがセットされていると間隔
処理を行い、球送りフラグがセットされていると球送り
処理を行い、ロータリーフラグがセットされているとロ
ータリー処理を行う。そして、上記した各フラグがセッ
トされていないと、発射ソレノイドをオンにして、発射
タイマをスタートさせ、ロータリーフラグをセットす
る。
【0059】間隔処理では、間隔タイマがタイムアップ
していると、間隔フラグをリセットし、発射オフフラグ
と、打止めフラグと、ロックフラグがセットされていな
い場合にはダイアル電源電圧値を選定する。一方、発射
オフフラグと打止めフラグがセットされている場合に
は、ファール電源電圧値を選定し、前記フラグとともに
ロックフラグもセットされている場合には、ロック記憶
値を選定する。
【0060】球送り処理では、球送りタイマがタイムア
ップしている場合に、球送り電磁石93をオフにし、球
送りフラグをリセットし、間隔フラグをセットし、間隔
タイマをスタートさせる。
【0061】ロータリー処理では、発射タイマがタイム
アップしている場合に、ロータリーソレノイド44をオ
フにしロータリーフラグをリセットする。そして、発射
オフフラグの状態を判断し、発射オフフラグがセットさ
れていると、発射オンフラグと発射オフフラグをリセッ
トする。ここで、タッチ検出出力がHiの場合にはタッ
チフラグをセットする。一方、発射オフフラグがセット
されていないと、球送りフラグをセットし、球送り電磁
石93をオンにし、球送りタイマをスタートさせる。
【0062】発射ロック処理では、ロック信号の立ち上
がりを検出するとロックフラグをセットし、ロック表示
ランプ16を点灯し、その時点の発射電源電圧値をロッ
ク記憶値として飛距離記憶手段110に記憶する。そし
て、ロック信号の立ち下がりを検出すると、ロックフラ
グをリセットし、ロック表示ランプ16を消灯する。ま
た、微調整スイッチ19のアップ信号の立ち上がりを検
出すると、ロック記憶値に「1」を加算し、ダウン信号
の立ち上がりを検出すると、ロック記憶値から「1」を
減算する。発射表示処理では、発射オンフラグがセット
されていると、発射表示ランプ17を点灯する。一方、
発射オンフラグがセットされていない場合には、発射表
示ランプ17を消灯する。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ファール
値記憶手段と発射打止め制御手段とを設け、発射打止め
制御手段が打止め状態の制御を開始すると、発射駆動手
段の駆動力はファール値記憶手段に記憶されたファール
値となり、発射されるパチンコ球は全てファール球とな
る。したがって、打止め状態となり打球発射装置へのパ
チンコ球の供給が停止されても、打球供給路に残留した
打球は、全てファール球として発射され回収する事がで
きるので、遊技者は数個の残留球を回収できずに損をし
た気分となる事がなく、遊技の興趣を損ねることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の斜視図である。
【図2】前面枠の下方の一部を示す斜視図である。
【図3】打球発射操作部を裏側から見た斜視図である。
【図4】打球発射操作部の裏面図である。
【図5】打球発射操作部の一部欠截した側面図である。
【図6】打球発射装置の分解斜視図である。
【図7】打球発射装置の正面図である。
【図8】飛距離調整手段の他の実施例の説明図である。
【図9】飛距離調整手段の他の実施例の説明図である。
【図10】打球供給装置の斜視図である。
【図11】打球供給装置の分解斜視図である。
【図12】打球供給装置の裏面図である。
【図13】打球供給装置の裏面図である。
【図14】パチンコ機の裏面図である。
【図15】前面枠と金枠の斜視図である。
【図16】前面枠の斜視図である。
【図17】電気的制御装置の概略ブロック図である。
【図18】打球発射のタイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【図19】パチンコ機における処理を示すフローチャー
トである。
【図20】パチンコ機における処理を示すフローチャー
トである。
【図21】パチンコ機における処理を示すフローチャー
トである。
【図22】パチンコ機における処理を示すフローチャー
トである。
【図23】パチンコ機における処理を示すフローチャー
トである。
【図24】パチンコ機における処理を示すフローチャー
トである。
【図25】パチンコ機における処理を示すフローチャー
トである。
【図26】パチンコ機における処理を示すフローチャー
トである。
【図27】パチンコ機における処理を示すフローチャー
トである。
【図28】パチンコ機における処理を示すフローチャー
トである。
【図29】パチンコ機における処理を示すフローチャー
トである。
【図30】パチンコ機における処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 パチンコ機 23 可変抵抗器 44 ロータリーソレノイド 106 ロータリーソレノイド駆動制御手段 107 電源電圧値選定手段 111 打止め制御手段 113 ファール値記憶手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ機の遊技部内に打球を発射する
    発射杆を駆動するための発射駆動手段と、 発射駆動手段による打球の発射勢を調整する発射勢調整
    手段と、 発射球がファール球となるような発射駆動手段の駆動力
    に相当する値を記憶するファール値記憶手段と、 一定の条件の成立に基づき打止めの制御を行うととも
    に、打止め状態においてファール値記憶手段に記憶した
    値に基づき発射駆動手段を駆動させる発射打止め制御手
    段と、 からなることを特徴とするパチンコ機の打球発射装置。
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