JPH0564554A - 繊維性食品及びその製造法 - Google Patents

繊維性食品及びその製造法

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JPH0564554A
JPH0564554A JP3301358A JP30135891A JPH0564554A JP H0564554 A JPH0564554 A JP H0564554A JP 3301358 A JP3301358 A JP 3301358A JP 30135891 A JP30135891 A JP 30135891A JP H0564554 A JPH0564554 A JP H0564554A
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water
shape
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coagulant
product
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JP3301358A
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English (en)
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Nobuhisa Kawano
信久 川野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンニャクマンナン(以下Kmと称す)が主
原料のこんにゃくは、Km重量の約40倍量の水を使用
する。使用水にKmが膨潤して溶解し、硬質ゲルを生成
する為、使用水が少量では凝固剤の添加、及び成形が不
可能となる。従ってKmの不可逆的ゲルを活用する分野
は、高水分(98%)のこんにゃくのみで食用方法も限
られており、食生活多様化の現状に対応できない欠点を
改善する為、水の使用量を従来法の半量以下とし、然も
任意形状の成形を可能にして繊維性食品として食用範囲
の拡大を図る。 【構成】 Km1重量部に対し、水18重量部以下を注
加撹拌し、これに凝固剤を添加し、次いで任意形状に成
形する。成形は型枠に充填、又は型抜き、又は平盤上で
圧延し、任意形状に裁断した成形物を加熱してゲルを完
成し、これを常温空気中に取り出し放冷して、表面付着
水を気化することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンニャクマンナンの
特性を活用する繊維性食品及びその製造法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】コンニャクマンナン(以下「Km」と称
す)の特性である水分包括能を活用する食品には、我が
国唯一のこんにゃくがある。即ち、Kmは40倍量以上
の水分を包括して膨潤し、弾性ゲルを形成する。その製
品は腐敗防止の目的から、アルカリ水(pH11.〜1
3.)に浸漬する。また、該膨潤物に凝固剤を添加した
糊状物を、プラスチックの袋に詰めて加熱しゲル化した
製品も、離水の発現からアルカリ水に濡れ、共に腐敗防
止の役割を果たしているが、アルカリ水の離水は特有の
嫌忌臭を伴い、製品を劣化する。さらに食用時には、水
洗いや、煮沸などアク抜きと称する事前処理の手間を要
するなど、現代食生活に不適合な欠点があった。然し
て、市販のこんにゃくに見る如く、Km重量の40倍量
に及ぶ多量の水を使用しなければ、Kmの膨潤により水
和ゲルが急速に進み、以後は凝固剤の添加や成型が不可
能となり、作業性を失うなどの問題点があった。そのた
め、他に類例がないKmの包括能も、多量の水を原料と
するこんにゃく以外の食品には活用されず、今日に至っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】Kmの粒子は水和膨潤
が進むにつれて失われ、ガラス状の構造となり、不可逆
的ゲルを形成する。従って、Kmに対する膨潤水の量が
凡そ37倍を境に、多い場合は軟性、少ない場合は硬性
の水和ゲルとなり、水分使用量がこの限界を大きく超え
て多い、又は少ない場合、いずれも成形不能となり、特
に水分使用量が少ない場合は、作業性も不能である。こ
れらは、Kmの水和膨潤が進行する時間における膨潤状
態と、その膨潤物に凝固剤が接触して開始するゲル誘導
期において、化学反応に時間差が存在するとの知見か
ら、使用水分を従来の半量以下に抑えても、なお任意自
在の形状に成形することが可能な製造方法を、問題点解
決の課題として研究を続けた。
【0004】
【課題を解決する手段】Km、1重量部に対し、水、約
25重量部以下、好ましくは約18重量部以下を注加撹
拌し、糊状を呈した時点で、凝固剤懸濁液を添加して平
衡状態とし、次いで任意に成型する。この場合、Kmと
他の副食材の混合使用であっても、使用水は、Kmに対
し約25倍量以下であり、好ましくは14〜18倍量で
ある。また、上記方法により凝固剤を添加して平衡状態
とした糊状物は、Kmの膨潤時間が延長されるため、水
の使用量が従来法の半分以下であっても、任意形状に成
形することができる。即ち、水和撹拌に次いで凝固剤懸
濁液を添加した糊状物を、任意形状の型枠に充填、又は
型抜きして成形する。又は平盤上に延ばし、任意形状に
裁断して、棒状、糸状、紐状、短冊状、多角形状、楕円
形状、球状、ダイス状等に成形して加熱し、凝固した成
形物を常温空気中に取り出して放冷し、表面付着水を気
化して非水浴のゲル物とする製造方法であり、主原料が
Kmであるにも拘らず、これまでにない形状の成形物を
容易に再現する。本発明に関するKmは、コンニャク芋
から製造されるものであればよく、その種類、及び製造
法、品質等級、その他区別なく使用することができる。
さらに、本発明の成形物とは、Kmの水和物に、凝固剤
を添加する前の膨潤を必要としないゲル物である。ま
た、凝固剤の選定及び使用方法は、ゲル形成に有効且つ
必要なアルカリ剤の中から1種を単独に、または2種以
上を別々に添加し、或は2種以上を組み合わせ、溶液ま
たは懸濁液として使用することができる。さらに、Km
と共に使用する副原料は、本発明の工程上支障なくゲル
を達成する範囲内においては、必要に応じて使用するこ
とができる。
【0005】
【作用】Kmに対する水の使用量が、従来の半分以下と
少量であるにも拘らず、凝固剤の添加時期が、Kmの膨
潤前であるため、凝固剤は容易に平衡状態となり、凝固
剤の使用量も従来の半量以下で十分に目的を達成し、特
有の嫌忌臭を解消し、さらに離水現象も解消した。然
も、ゲル誘導のテンポが遅いため、作業性を簡便化し、
これまでにない成形を可能にした。該成形物のゲル完成
は加熱によって終了する。
【0006】
【実施例】以下に実施例を挙げ、さらに詳細に説明す
る。 実施例1 (細い棒状片) Km70重量%、澱粉20重量%、グアガム10重量%
の粉体原料に、海草粉末(1mmφ)を着色に使用し
た。使用水はKmの15倍量(凝固剤の懸濁水を含む)
使用し、凝固剤はKmに対し2.2重量%を1%懸濁液
にして添加した。次に仕様を説明する。Km420g、
澱粉120g、グアガム60g、合計600gに海草ヒ
ジキ粉末(茶褐色)5gを添加し、水5.4lを注加撹
拌して糊状物とし、これに水酸化カルシウムの1%懸濁
液0.93lを添加して約2分間撹拌した。該懸濁液は
容易に平衡状態となり再び糊状物となった。次いで該糊
状物を、平盤上で押し延ばし約2mmの厚さにして、長
い辺を150mm、短い辺を5mmの長方形に裁断し、
これを手回し切り出しロール(番手JIS・8〜17)
により、連続的にカットして、約90℃の熱水に投入
し、約20分間加熱して、細い棒状片(長さ5mm、径
2mm)の成形ゲルを完成し、これを金網上に取り出し
て放冷し、表面付着水を気化した後、150gを計量し
て耐熱性プラスチック袋に入れて封印した。その52袋
を、レトルトFo4により熱処理して、常温90日品質
安定の細い棒状片を得た。このものは、野菜サラダの材
料として、そのまま使用する。食感はダイコン、ゴボウ
のスライス片と類似している。なお、スライスカットの
形状を変えたり、また着色なども任意自在である。 実施例2 (スライスした肉様片) Km80重量%、小麦粉20重量%の粉体原料に、パプ
リカ粉末(1mmφ)を紅麹菌色素と着色に使用した。
使用水をKmの18倍量使用した。凝固剤は実施例1と
同じ仕様である。次に仕様を説明する。Km160g、
小麦粉40g、合計200gに、パプリカ粉末5gを加
えた粉体原料に、紅麹菌色素10mlを添加した水2.
5lを注加撹拌し糊状物とし、次に水酸化カルシウム1
%懸濁液400mlを添加し、実施例1と同様になった
糊状物を平盤上で、厚さ約4mmに押し延し、30mm
×25mmの矩形に裁断した。次いで該裁断物を、圧延
間隔を3mmに調整した回転ロール機をとおして圧延
し、約90℃の熱水中で約20分間加熱してゲルを完成
し、以下実施例1と同様に処理して、120g入り25
袋のスライスした肉様片を得た。このものは、表面の見
かけが肉様を呈し、然も肉片に類似した食感である。 実施例3 (肉様の重層ゲル) 肉の赤身に、白い脂肪分を配した肉様の重層ゲル仕様を
示す。 原料A群(脂肪様の部分) Km24g(80重量%)、加工澱粉3g(10重量
%)、卵白末3g(10重量%)、合計30gの粉体原
料に、水をKmの18倍量(凝固剤懸濁用含む)430
ml計量し、内370mlを注加撹拌して、これに水酸
化カルシウム1%懸濁液60mlを添加し糊状物とし
た。 原料B群(赤身部分と白色部分の合成) Km32g(80重量%)、小麦粉4g(10重量
%)、卵黄末4g(10重量%)、合計40gの粉体原
料に、水480mlに紅麹菌色素20mlを添加して赤
色にした500mlを注加撹拌し、これに水酸化カルシ
ウム1%懸濁液80mlを添加し平衡状態にした糊状物
を、金型枠(5mm×60mm×160mm)に3mm
〜7mmの厚さに敷き、次にこの上に、A群の白い糊状
物を2mm〜5mmに重ねて敷き詰め、これを繰り返し
重層成型した金型枠2個を、90℃の熱水で30分間加
熱してゲルを完成し、次に常温空気中に取り出して放冷
した後、4mm×45mm×60mmにカットして、圧
延間隔を3mmに調整した回転ロール機をとおした成形
物を、実施例1と同様に処理して、90g入り13袋を
収得した。このものは、肉の赤身に白い脂肪が、不均等
に調和した形状を呈し、食感も肉様である。 実施例4 (クラゲ様の硬質片) Km85重量%、澱粉10重量%、アビセル繊維5重量
%の粉体原料に、使用水をKmの15倍量使用し、凝固
剤はKmに対し2.5%を1%懸濁液にして添加した。
次に仕様を説明する。Km34g、ワキシ澱粉4g、ア
ビセル繊維2g、合計40gに水425mlを注加撹拌
して糊状物とし、水酸化カルシウム1%懸濁液85ml
を添加して撹拌し、以下実施例2と同様の方法で、厚さ
約2mmに裁断して、圧延幅1.5mmに調整の回転ロ
ール機をとおした後、熱水中で加熱して完成したゲル
物、90g入り6袋をレトルト処理し、クラゲ様の硬質
片を得た。このものは、緩やかな波状を呈し、硬質のコ
リコリする食感を有した。
【0007】
【発明の効果】本発明の繊維性食品及びその製造法は、
Kmを主原料とするにも拘らず、こんにゃく製品とは全
く異なる物性、形状を完成した。即ち、凝固剤の添加時
期を、使用水にKmが膨潤する前としたため、Kmに対
する水の使用量を、従来法の半分以下に減少してなお、
凝固剤が容易に平衡状態となり、糊状物の状態で押し延
ばしや圧延した後、スライス、細い棒状にカットさらに
回転ロールによる圧延等の仕様から、任意自在の成形が
可能となった。また該糊状物を任意形状の型枠に充填
し、その内部に調味済の物、又は液汁や果汁、その他を
含ませるなどによる新規な弾性ゲルも実現した。さらに
本発明の効果は、水溶性繊維であるKmを、ダイエタリ
ーファイバー摂取の機能的役割を果たす必須の副食材と
して、今日の食生活多様化に対応する志向性、利便性な
ども補うに至り、その経済的効果は大である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンニャクマンナンを主原料とする糊状物
    を、任意形状の型枠に充填、又は型抜き、又は裁断して
    棒状、糸状、紐状、短冊状、多角形状、楕円形状、球
    状、ダイス状に成形することを特徴とする繊維性食品。
  2. 【請求項2】コンニャクマンナンを単独に及び/又は副
    原料と共に水中撹拌しながら凝固剤を添加して糊状物と
    し、任意形状の型枠に充填、又は型抜き、又は平盤上で
    圧延した後、任意形状に裁断、及び/又は成形して加熱
    し、凝固した成形物を常温空気中で放冷して、表面付着
    水を気化することを特徴とする「請求項1」に記載の繊
    維性食品の製造法。
JP3301358A 1991-09-04 1991-09-04 繊維性食品及びその製造法 Pending JPH0564554A (ja)

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JP3301358A JPH0564554A (ja) 1991-09-04 1991-09-04 繊維性食品及びその製造法
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