JPH0564149U - 用紙給送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送路の搬送ガイド面より繰込ローラを上方
に突出させた構造の用紙供給装置において、原稿紙を原
稿挿入口から挿入してセットしたとき、原稿紙の先端が
繰込ローラに当たって止まることなく、スムーズに搬送
路内に繰込み出来るようにする。 【構成】 搬送路Ａの搬送ガイド面２ａより一部を突出
させて配置された繰込ローラ３よりも手前側に原稿紙検
知センサー１１を設け、この原稿紙検知センサー１１に
よって、原稿紙Ｐの先端を検知したときには、繰込ロー
ラ３と分離ローラ４とを直ちに回動させて、原稿紙Ｐを
分離ローラ４側に搬入させる構造としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ファクシミリ装置などに使用される用紙供給装置の改良に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来、ファクシミリ装置などに使用される用紙供給装置は、図３に示したよう に、その上部の原稿挿入口Ｂから前後方向に平坦な斜面で形成された原稿ガイド ２が備えられ、該原稿ガイド２の搬送面２ａからは繰込ローラ３がその上部を突 出させて配設され、この繰込ローラ３とその前方に設けた分離ローラ４との間に 、原稿ガイド２にセットされた原稿紙Ｐを検知するフィラー付の原稿紙検知セン サー１０を設けた構造となっている。 したがって、このような構造のものでは、原稿紙検知センサー１０が原稿紙Ｐ の先端を検知すると、この検知信号に基づいて繰込ローラ３と分離ローラ４とが 同時に回転して、原稿ガイド２に載置した原稿紙Ｐは繰込ローラ３によって繰り 込まれ、その先端部が分離ローラ４の所まで達したときに、分離ローラ４の上面 と接するようにして配置されている原稿分離パッド５によって、最下面の１枚の 原稿紙Ｐのみが搬送路Ａ内に繰り込まれる。 また、搬送路Ａの更に前方には、読取走査位置検知センサー２１が設けられて おり、この検知センサー２１が原稿紙の先端を検知すると、所定の遅延時間が経 過した後、複数の鏡部１４ａ〜１４ｄとレンズ部１５とによって構成された光学 経路の先に配置されたＣＣＤセンサー１６を駆動して、原稿紙Ｐに記載された画 情報が順次読取走査されて、ファクシミリ送信がなされるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来構造のものでは、繰込ローラ３の上部が原稿ガイド２ の搬送ガイド面２ａより突出しているため、原稿紙Ｐを原稿挿入口Ｂより差し入 れようとしても原稿紙Ｐの先端がこの繰込ローラ３の突出部に当たってスムーズ にセット出来ないことが往々にしてあった。

【０００４】 また、上記した従来構造のものでは、原稿紙Ｐの繰り込みを検知する原稿検知 センサー１０が分離ローラ４と繰込ローラ３との間に配置されているために、原 稿紙Ｐが繰込ローラ３上を乗り越えて原稿紙検知センサー１０で検知されない限 り、繰込ローラ３が回転しない。このため、原稿紙Ｐが繰込ローラ３に当たって 止まったりしていると、原稿紙Ｐの先端が分離ローラ４の所まで完全に繰り込ま れず、原稿ジャムを引き起こすなどの不具合があった。

【０００５】 本考案は上記の問題点を解消するためになされたものであって、原稿紙を原稿 挿入口より挿入した際に、原稿ガイドによって案内された原稿紙の先端が、繰込 ローラに当たって止まることがなく、スムーズに搬送路内に繰り込みできる用紙 給送装置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

以上の目的を達成するためになされた本考案の用紙給送装置は搬送路の搬送ガ イド面より繰込ローラを上方に突出させた構造の改良であって、繰込ローラより も手前側に原稿紙検知センサーを設け、この原稿紙検知センサーによって、原稿 紙先端を検知したときには、繰込ローラと分離ローラとを直ちに回動させること によって、原稿紙を分離ローラ側に搬入させる構造となっている。

【０００７】

【作用】

本考案の用紙給送装置によれば、繰込ローラの手前に原稿紙検知センサーを設 け、この原稿紙検知センサーが原稿紙の先端を検知したときに、繰込ローラと分 離ローラを回転させる構成としているので、原稿紙を原稿挿入口に差入れ、原稿 ガイドにセットするだけで、原稿紙が搬送路内に確実に搬入される。

【０００８】

【実施例】

以下、添付図面に従って本考案の用紙給送装置の一実施例を詳述する。 図１は、本考案の用紙給送装置の要部構造を示した断面図である。 図１では、ファクシミリ装置の原稿紙供給装置に適用した例を示しており、フ ァクシミリ装置の上部には、送信すべき原稿紙Ｐを差入れる原稿挿入口Ｂが形成 され、該挿入口Ｂの後方から前方には、原稿紙を載置する原稿ガイド２と搬送ガ イド面２ａとを連続させた傾斜面が形成されている。 原稿ガイド２の終端近傍には、原稿紙Ｐを搬送路Ａ内に繰り込むための繰込ロ ーラ３が、搬送ガイド面２ａからその上部を突出するようにして備えられており 、繰込ローラ３の手前には、原稿ガイド２にセットされた原稿紙の有無を検知す る原稿紙検知センサー１１が備えられている。 ここに、原稿紙検知紙センサー１１は、投光器１１ａと受光器１１ｂとからなり 、原稿紙が原稿挿入口Ｂから挿入されたときに、投光器１１ａから受光器１１ｂ に投光される光が遮断されることによって原稿紙検知信号を出力し、これによっ て繰込ローラ３と分離ローラ４とが同時に回転されるようになっている。

【０００９】 分離ローラ４の上面には、原稿分離パッド５が上方から垂れるように接して配 設されており、これによって繰込ローラ４によって搬送路Ａ内に搬送された複数 枚の原稿紙Ｐのうちの最下面のものだけが分離されて搬送路内に送り込みできる ようにしている。また、上記分離ローラ４の前方には、読取位置検知センサー２ １が備えられており、この検知センサー２１によって原稿紙の先端を検知すると 、所定の遅延時間が経過したときに、ＣＣＤ１６が駆動されて、原稿紙に記載さ れた画情報が読取走査されるようになっている。なお、その他の部分については 図３に示した対応部分と同一符号を付して説明を省略する。

【００１０】 分離ローラ４の前方箇所には、複数の対面する鏡部１４ａ〜１４ｄとレンズ部 １５によって構成された光学路が形成されており、レンズ部１５の先方にはＣＣ Ｄセンサー１６が配置されている。 ＣＣＤ１６の駆動によって読取走査された原稿紙の画情報は、電気信号に変換 されて通信回線を介して送信され、読取走査の終了した原稿紙は搬送路Ａの前方 に設けた繰出しローラ７，９，８によって、ファクシミリ装置前面に形成された 原稿排出口Ｃから外部に排出される構造となっている。

【００１１】 図２は、本考案の用紙給送装置を配備したファクシミリ装置の要部側面断面図 であり、図１と共通する箇所には同一符号を付してある。 この図に示したように、本考案の用紙給送装置は、原稿紙より読取走査された 画情報をファクシミリ送信させるのみならず、相手先のファクシミリ装置から送 信された画像データを受信する機能も備えられており、符号３０は受信した画像 データを記録紙に記録する熱転写フィルムであり、受信された画像データは、サ ーマルヘッド３１面に引き出された熱転写フィルムで記録紙に印字処理される。 また、符号３２は記録紙を熱転写フィルム３０を介してサーマルヘッド３１に接 面するプラテンローラであり、このようにして記録処理されたロール記録紙は、 任意の長さに切断された後、排出ローラ３３，３４によって記録紙の載置台３５ 上に排出されような構造となっている。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の用紙給送装置によれば、原稿紙検知センサーが繰込ローラの手前に設 けられているために、原稿紙を原稿挿入口より差し入れるだけで、原稿紙検知セ ンサーが原稿紙を検知して繰込ローラを回転させるので、原稿紙を搬送路内にス ムーズに繰り込むことができる。 このため、停止している繰込ローラを越して分離ローラまで原稿紙の先端を挿 入させるセット操作が必要とされた従来構造に比して、原稿紙のセットが容易と なり、しかも複数枚の原稿紙をセットする際にも、停止している繰込ローラが最 下面の原稿紙に当たって充分に挿入できずに搬入不良が生じるといった問題も防 止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の用紙給送装置の側面断面図である。

【図２】本考案の用紙給送装置を配備したファクシミリ
装置の要部側面断面図である。

【図３】従来の用紙給送装置の側面断面図である。

【符号の説明】

Ａ 搬送路 Ｂ 原稿挿入口 Ｐ 原稿紙 ２ 原稿ガイド ２ａ 搬送ガイド面 ３ 繰込ローラ ４ 分離ローラ １１ 原稿紙検知センサー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送路の搬送ガイド面より繰込ローラを
   上方に突出させた構造の用紙供給装置において、上記繰
   込ローラよりも手前側に原稿紙検知センサーを設け、こ
   の原稿紙検知センサーによって、原稿紙先端を検知した
   ときには、繰込ローラと分離ローラとを直ちに回動させ
   て、原稿紙を搬送路内に搬入させる構造としたことを特
   徴とする用紙給送装置。