JP2004043131A - 自動原稿給送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】気流を利用してスタック性を向上させることができ、機構も簡素で低コストで実現できる信頼性の高い自動原稿給送装置を提供すること。
【解決手段】画像読取後の原稿を1枚ずつ排紙トレイ29に排出してスタックさせる機構を持つ自動原稿給送装置において、排出後の原稿後端に上方から下方に向けて気流を吹き付ける気流吹き付け機構35を具えたことを特徴とする。
【選択図】 図6
【解決手段】画像読取後の原稿を1枚ずつ排紙トレイ29に排出してスタックさせる機構を持つ自動原稿給送装置において、排出後の原稿後端に上方から下方に向けて気流を吹き付ける気流吹き付け機構35を具えたことを特徴とする。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置等に用いられる自動原稿給送装置(ADF)に関し、さらに詳しくは画像読取後の原稿を1枚ずつ排紙トレイに排出してスタックさせる機構を持つADFであって、排出後の原稿後端に気流を作用させる構成を持つ排紙部に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
シートスルー方式のADF等で、排紙部から1枚ずつ連続的に排出される複数の原稿が排紙トレイにスタックされる際に、順狂いや次原稿による押出しによる不揃いなどのスタック不良を防止するために排出された後の原稿の後端が、排紙口から排出された直後に排出口からある程度離れた場所に安定してスタックされることが望ましい。そのための方法としては、原稿後端が1対の排紙ローラのニップを通過する付近で排紙線速を増速あるいは減速したり、排紙直後の原稿後端をスポンジコロや爪で押し出すなど駆動を制御したり直接的に原稿に接する機構によるものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの方法においては、特に薄紙原稿の場合、コシがよわいため排出時に原稿後端付近にたわみが生じ、後端が排紙部のエンドフェンスの途中に引っ掛かって所定の位置まで落下しない場合があったり、原稿を傷めてしまう懸念がある。また、これらの方法を実現する仕組みは、モータ等の別駆動装置およびセンサを用いた複雑な機構および制御であるものが多い。
【0004】
そこでこの発明は、前記のような従来のものが有する問題点を解決し、気流を利用してスタック性を向上させることができ、機構も簡素で低コストで実現できる信頼性の高い自動原稿給送装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、画像読取後の原稿を1枚ずつ排紙トレイに排出してスタックさせる機構を持つ自動原稿給送装置において、排出後の原稿後端に上方から下方に向けて気流を吹き付ける気流吹き付け機構を具えたことを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、気流吹き付け機構が、排紙部の駆動系の機械的動作を気流吹き付けに利用することを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項2において、排紙部が、排紙トレイの近くに上下1対の排紙ローラを有し、該下排紙ローラと同軸に気流吹き付け用ファンが設けられていることを特徴とする。
【0007】
請求項4に記載の発明は、請求項3において、排紙部が、下排紙ローラの下方に排紙トレイとで原稿後端受け入れ用凹所を形成するエンドフェンスを有し、該エンドフェンスにルーバが設けられていることを特徴とする。請求項5に記載の発明は、請求項4において、ルーバが、エンドフェンスを構成する横片と縦片にそれぞれ設けられ、気流が横片のルーバから原稿後端受け入れ用凹所に入り、縦片のルーバから該凹所外に出るようになっていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1はADFの断面図、図2は制御ブロック図である。
【0009】
ADFは、図1,2に示すように被読み取り原稿束をセットする原稿セット部A、セットされた原稿束から1枚ずつ原稿を分離して給送する分離給送部B、給送された原稿を1次突き当て整合する働きと、整合後の原稿を引き出し搬送する働きのレジスト部C、搬送される原稿をターンさせて、原稿面を読みとり側(下方)に向けて搬送するターン部D、原稿の表面画像を、コンタクトガラスの下方より読み取りを行わせる第1読み取り搬送部E、読み取り後の原稿の裏面画像を読み取る第2読み取り搬送部F、表裏の読み取りが完了した原稿を機外に排出する排紙部G、読み取り完了後の原稿を積載保持するスタック部H、これら搬送動作の駆動を行う駆動部材としての各種モータ101〜105、更に、一連の動作を制御するコントローラ(ADF制御部)100、とから構成されている。
【0010】
前記のような構成のADFにおいて、読み取りを行う原稿束1をセットするのは、可動原稿テーブル3を含む原稿テーブル2上で、原稿面を上向きの状態でセットする。更に原稿束1の巾方向を図示しないサイドガイドによって搬送方向と直行する方向の位置決めを行う。原稿のセットは、セットフィラ4とセットセンサ5により検知され、インターフェース(I/F)107により本体制御部111に送信される。更に原稿テーブル面に設けられた原稿長さ検知センサ30又は31(反射型センサ又は原稿1枚にても検知可能なアクチェータ・タイプのセンサが用いられる)により原稿の搬送方向長さの概略が判定される(少なくとも同一原稿サイズの縦か横かを判断可能なセンサ配置が必要)。
【0011】
可動原稿テーブル3は、底板上昇モータ105により図1に示すa、b方向に上下動可能な構成になっている。原稿が可動原稿テーブル3上にセットされたことをセットフィラ4とセットセンサ5により検知すると、底板上昇モータ105が正転して原稿束の最上面がピックアップローラ7と接触するように可動原稿テーブル3を上昇させる。ピックアップローラ7は、ピックアップモータ101によりカム機構で図1に示すc、d方向に動作されるとともに、可動テーブル3が上昇し可動テーブル上の原稿上面により押されてc方向に上がり、テーブル上昇検知センサ8によりその上限が検知されるようになっている。
【0012】
本体操作部108より図示しないプリントキーが押下され、本体制御部111からI/F107を介してコントローラ100に原稿給紙信号が送信されると、ピックアップローラ7は給紙モータ102の正転によりコロが回転駆動し、原稿テーブル2上の数枚(理想的には1枚)の原稿をピックアップする。回転方向は、最上位の原稿を給紙口に搬送する方向である。給紙ベルト9は給紙モータ102の正転により給紙方向に駆動され、リバースローラ10は給紙モータ102の正転により給紙と逆方向に回転駆動され、最上位の原稿とその下の原稿を分離して、最上位の原稿のみを給紙できる構成となっている。
【0013】
さらに詳しく説明すると、リバースローラ10は給紙ベルト9と所定圧で接し、給紙ベルト9との直接接しているとき、又は原稿1枚を介して接している状態では給紙ベルト9の回転につられて反時計方向につれ回りし、原稿が万が一2枚以上給紙ベルト9とリバースローラ10の間に侵入したときは連れ回り力がトルクリミッタのトルクよりも低くなるように設定されており、リバースローラ10は本来の駆動方向である時計方向に回転し、余分な原稿を押し戻す働きをし、重送が防止される。
【0014】
給紙ベルト9とリバースローラ10との作用により1枚に分離された原稿は給紙ベルト9によって更に送られ、突き当てセンサ11によって先端が検知され、更に進んで停止しているプルアウトローラ12に突き当たる。その後、突き当てセンサ11の検知から所定量定められた距離送られ、結果的にはプルアウトローラ12に所定量撓みを持って押し当てられた状態で給紙モータ102を停止させることにより給紙ベルト9の駆動が停止する。このときピックアップローラ7は原稿先端が突き当てセンサ11を検知すると、ピックアップモータ101を回転させることでピックアップローラ7を原稿上面から退避させ、原稿を給紙ベルト9の搬送力のみで送る。
【0015】
前記のような動作により、原稿先端は上下1対のプルアウトローラ12のニップに進入し、先端の整合(スキュー補正)が行われる。プルアウトローラ12は、前記スキュー補正機能を有するとともに、分離後にスキュー補正された原稿を中間ローラ14まで搬送するためのローラで、給紙モータ102の逆転により駆動される。またこのとき(給紙モータ102逆転時)、プルアウトローラ12と中間ローラ14は駆動されるが、ピックアップローラ7と給紙ベルト9は駆動されていない。原稿幅センサ13は奥行き方向に複数個並べられ、プルアウトローラ12により搬送された原稿の搬送方向に直行する幅方向のサイズを検知する。
【0016】
また、原稿の搬送方向の長さは原稿の先端後端を突き当てセンサ11で読み取ることにより、モータパルスから原稿の長さを検知する。プルアウトローラ12及び中間ローラ14の駆動によりレジスト部Cからターン部Dに原稿が搬送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を読取り、搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定して、原稿を読取り部へ送り込む処理時間の短縮が図られている。原稿先端が読取り入口センサ15により検出されると、上下1対の読取り入口ローラ16のニップに原稿先端が進入前に原稿搬送速度を読取り、搬送速度と同速にするために減速を開始すると同時に、読取りモータ103を正転駆動して読取り入口ローラ16、読取り出口ローラ23、密着イメージセンサ(CIS)出口ローラ27を駆動する。
【0017】
原稿の先端をレジストセンサ17にて検知すると、所定の搬送距離をかけて減速し、読取り位置20の手前で一時停止するとともに、本体制御部111にI/F107を介してレジスト停止信号を送信する。続いて本体制御部111より読取り開始信号を受信すると、レジスト停止していた原稿は読取り位置20に原稿先端が到達するまでに所定の搬送速度に立上がるように増速されて搬送される。読取りモータ103のパルスカウントにより検出された原稿先端が読取り部に到達するタイミングで、本体制御部111に対して第1面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が第1読取り部33を原稿後端が抜けるまで送信される。
【0018】
片面原稿読取りの場合には、読取り搬送部Eを通過した原稿は第2読取り部25を経て排紙部Gへ搬送される。この際、排紙センサ24により原稿の先端を検知すると、排紙モータ104が正転駆動して排紙ローラ28を反時計方向に回転させる。また、排紙センサ24による原稿の先端検知からの排紙モータパルスカウントにより、原稿後端が上下1対となっている排紙ローラ28と後記排紙従動コロ(下排紙ローラ)のニップから抜ける直前に排紙モータ駆動速度を減速させて、排紙トレイ29上に排出される原稿が飛び出さないように制御される。
【0019】
両面原稿読取りの場合には、排紙センサ24にて原稿先端を検知してから読取りモータ103のパルスカウントにより、第2読取り部25に原稿先端が到達するタイミングで第2読取り部25に対してコントローラ100から副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が読取り部を原稿後端が抜けるまで送信される。第2読取りローラ26は第2読取り部25における原稿の浮きを抑えると同時に、第2読取り部25におけるシェーディングデータを取得するための基準白部を兼ねるものである。
【0020】
読取りが行われた原稿は排紙部Gに搬送され、排紙ローラ28および排紙従動コロ40により排紙トレイ29へ排出される。排紙部Gには、原稿の排出に際して該排出後の原稿後端に上方から下方に向けて気流を吹き付けて排出原稿のスタック性を高めるための気流吹き付け機構35が設けられている。気流吹き付け機構35としてこの実施の形態ではファン40aを使用している。すなわち、図3〜6に示すように排紙従動コロ40の軸上に気流発生源であるファン40aを同軸に設置し、排紙従動コロ40の下方に設けているエンドフェンス41の横片にルーバ41a、縦片にルーバ41bを設けている。図3における排紙ローラ28、排紙従動コロ40、ファン40aのA矢視図を図4に示す。この図のようにファン40aは排紙従動コロ40の軸上に該コロに挟まれるように配置されている。また、排紙従動コロ40、ファン40aの斜視図を図5に示す。
【0021】
図6に示すように排紙動作が行なわれる際に、排紙ローラ28の回転に従動して排紙従動コロ40が回転すると、ファン40aが回転して気流を発生させる。この気流は太矢印で示すようにエンドフェンス41の横片に設けられたルーバ41aを通って排紙トレイ29とで形成する原稿後端受け入れ用凹所36に入り、ここで排紙されてくる排紙原稿後端に吹き付けて排紙原稿後端を細矢印で示すように排紙トレイ29の底部まで落とした後、縦片のルーバ41bから該凹所外のエンドフェンス41の裏側に出る。前記のように気流吹き付け機構35は気流発生のための専用駆動部を設置していないし、またその制御も行っていない。気流発生のためのファン40aは排紙従動コロ40に組込まれており、全てひとまとまりの排紙ユニットとして取り扱うことが可能となっている。
【0022】
図1,2において6は底板ホームポジションセンサで、原稿セットを検知している状態から検知しなくなったとき、可動原稿テーブル3が下降するが、この下降時に可動原稿テーブル3を検知してその下降を停止する。18はスケール、19は読取ローラ、21は読取ガラス、22はスケール、32は白色ガイド板、106は操作部108と本体制御部111のインターフェースである。
【0023】
前記実施の形態で示したファン40aは気流吹き付け機構35の好ましい一例を示したにすぎず、ファン以外の機構を排除するものではない。また、気流吹き付け角度も図示のようでなくともよく、多少斜め上方からに吹き付けてもよい。さらに、エンドフェンス41に設けたルーバ41a,41bも一つの設計例にすぎず、実施に際しては他の設計としてもよいとともに、場合によっては必ずしも設けなくともよい。
【0024】
【発明の効果】
請求項1ないし5に記載された発明は、気流吹き付け機構により排出後の原稿後端に上方から下方に向かって気流を吹き付けるので、原稿後端を排紙トレイ上にスムーズに安定してスタックさせることができて、スタック性を向上させることができ、従来、特に薄紙原稿で発生しやすかった種々の問題、たとえばエンドフェンスでの後端残りを低減することができる効果がある。しかも、複雑な機構および制御を用いないので、前記の効果を簡素、低コストで、高信頼性の機構により実現することができる。請求項2ないし5に記載された発明は、気流吹き付け機構を排紙部の排紙ユニットとして1つにまとまったユニットにすることができるので、省スペースを図ることができ、またユニットの取り扱いが便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示すADFの断面図である。
【図2】同上の制御ブロック図である。
【図3】排紙部の部分拡大図である。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】排紙従動コロとファンの斜視図である。
【図6】排紙部の作用説明図である。
【符号の説明】
28 排紙ローラ
29 排紙トレイ
35 気流吹き付け機構
36 原稿後端受け入れ用凹所
40 排紙従動コロ
40a ファン
41 エンドフェンス
41a,41b ルーバ
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置等に用いられる自動原稿給送装置(ADF)に関し、さらに詳しくは画像読取後の原稿を1枚ずつ排紙トレイに排出してスタックさせる機構を持つADFであって、排出後の原稿後端に気流を作用させる構成を持つ排紙部に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
シートスルー方式のADF等で、排紙部から1枚ずつ連続的に排出される複数の原稿が排紙トレイにスタックされる際に、順狂いや次原稿による押出しによる不揃いなどのスタック不良を防止するために排出された後の原稿の後端が、排紙口から排出された直後に排出口からある程度離れた場所に安定してスタックされることが望ましい。そのための方法としては、原稿後端が1対の排紙ローラのニップを通過する付近で排紙線速を増速あるいは減速したり、排紙直後の原稿後端をスポンジコロや爪で押し出すなど駆動を制御したり直接的に原稿に接する機構によるものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの方法においては、特に薄紙原稿の場合、コシがよわいため排出時に原稿後端付近にたわみが生じ、後端が排紙部のエンドフェンスの途中に引っ掛かって所定の位置まで落下しない場合があったり、原稿を傷めてしまう懸念がある。また、これらの方法を実現する仕組みは、モータ等の別駆動装置およびセンサを用いた複雑な機構および制御であるものが多い。
【0004】
そこでこの発明は、前記のような従来のものが有する問題点を解決し、気流を利用してスタック性を向上させることができ、機構も簡素で低コストで実現できる信頼性の高い自動原稿給送装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、画像読取後の原稿を1枚ずつ排紙トレイに排出してスタックさせる機構を持つ自動原稿給送装置において、排出後の原稿後端に上方から下方に向けて気流を吹き付ける気流吹き付け機構を具えたことを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、気流吹き付け機構が、排紙部の駆動系の機械的動作を気流吹き付けに利用することを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項2において、排紙部が、排紙トレイの近くに上下1対の排紙ローラを有し、該下排紙ローラと同軸に気流吹き付け用ファンが設けられていることを特徴とする。
【0007】
請求項4に記載の発明は、請求項3において、排紙部が、下排紙ローラの下方に排紙トレイとで原稿後端受け入れ用凹所を形成するエンドフェンスを有し、該エンドフェンスにルーバが設けられていることを特徴とする。請求項5に記載の発明は、請求項4において、ルーバが、エンドフェンスを構成する横片と縦片にそれぞれ設けられ、気流が横片のルーバから原稿後端受け入れ用凹所に入り、縦片のルーバから該凹所外に出るようになっていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1はADFの断面図、図2は制御ブロック図である。
【0009】
ADFは、図1,2に示すように被読み取り原稿束をセットする原稿セット部A、セットされた原稿束から1枚ずつ原稿を分離して給送する分離給送部B、給送された原稿を1次突き当て整合する働きと、整合後の原稿を引き出し搬送する働きのレジスト部C、搬送される原稿をターンさせて、原稿面を読みとり側(下方)に向けて搬送するターン部D、原稿の表面画像を、コンタクトガラスの下方より読み取りを行わせる第1読み取り搬送部E、読み取り後の原稿の裏面画像を読み取る第2読み取り搬送部F、表裏の読み取りが完了した原稿を機外に排出する排紙部G、読み取り完了後の原稿を積載保持するスタック部H、これら搬送動作の駆動を行う駆動部材としての各種モータ101〜105、更に、一連の動作を制御するコントローラ(ADF制御部)100、とから構成されている。
【0010】
前記のような構成のADFにおいて、読み取りを行う原稿束1をセットするのは、可動原稿テーブル3を含む原稿テーブル2上で、原稿面を上向きの状態でセットする。更に原稿束1の巾方向を図示しないサイドガイドによって搬送方向と直行する方向の位置決めを行う。原稿のセットは、セットフィラ4とセットセンサ5により検知され、インターフェース(I/F)107により本体制御部111に送信される。更に原稿テーブル面に設けられた原稿長さ検知センサ30又は31(反射型センサ又は原稿1枚にても検知可能なアクチェータ・タイプのセンサが用いられる)により原稿の搬送方向長さの概略が判定される(少なくとも同一原稿サイズの縦か横かを判断可能なセンサ配置が必要)。
【0011】
可動原稿テーブル3は、底板上昇モータ105により図1に示すa、b方向に上下動可能な構成になっている。原稿が可動原稿テーブル3上にセットされたことをセットフィラ4とセットセンサ5により検知すると、底板上昇モータ105が正転して原稿束の最上面がピックアップローラ7と接触するように可動原稿テーブル3を上昇させる。ピックアップローラ7は、ピックアップモータ101によりカム機構で図1に示すc、d方向に動作されるとともに、可動テーブル3が上昇し可動テーブル上の原稿上面により押されてc方向に上がり、テーブル上昇検知センサ8によりその上限が検知されるようになっている。
【0012】
本体操作部108より図示しないプリントキーが押下され、本体制御部111からI/F107を介してコントローラ100に原稿給紙信号が送信されると、ピックアップローラ7は給紙モータ102の正転によりコロが回転駆動し、原稿テーブル2上の数枚(理想的には1枚)の原稿をピックアップする。回転方向は、最上位の原稿を給紙口に搬送する方向である。給紙ベルト9は給紙モータ102の正転により給紙方向に駆動され、リバースローラ10は給紙モータ102の正転により給紙と逆方向に回転駆動され、最上位の原稿とその下の原稿を分離して、最上位の原稿のみを給紙できる構成となっている。
【0013】
さらに詳しく説明すると、リバースローラ10は給紙ベルト9と所定圧で接し、給紙ベルト9との直接接しているとき、又は原稿1枚を介して接している状態では給紙ベルト9の回転につられて反時計方向につれ回りし、原稿が万が一2枚以上給紙ベルト9とリバースローラ10の間に侵入したときは連れ回り力がトルクリミッタのトルクよりも低くなるように設定されており、リバースローラ10は本来の駆動方向である時計方向に回転し、余分な原稿を押し戻す働きをし、重送が防止される。
【0014】
給紙ベルト9とリバースローラ10との作用により1枚に分離された原稿は給紙ベルト9によって更に送られ、突き当てセンサ11によって先端が検知され、更に進んで停止しているプルアウトローラ12に突き当たる。その後、突き当てセンサ11の検知から所定量定められた距離送られ、結果的にはプルアウトローラ12に所定量撓みを持って押し当てられた状態で給紙モータ102を停止させることにより給紙ベルト9の駆動が停止する。このときピックアップローラ7は原稿先端が突き当てセンサ11を検知すると、ピックアップモータ101を回転させることでピックアップローラ7を原稿上面から退避させ、原稿を給紙ベルト9の搬送力のみで送る。
【0015】
前記のような動作により、原稿先端は上下1対のプルアウトローラ12のニップに進入し、先端の整合(スキュー補正)が行われる。プルアウトローラ12は、前記スキュー補正機能を有するとともに、分離後にスキュー補正された原稿を中間ローラ14まで搬送するためのローラで、給紙モータ102の逆転により駆動される。またこのとき(給紙モータ102逆転時)、プルアウトローラ12と中間ローラ14は駆動されるが、ピックアップローラ7と給紙ベルト9は駆動されていない。原稿幅センサ13は奥行き方向に複数個並べられ、プルアウトローラ12により搬送された原稿の搬送方向に直行する幅方向のサイズを検知する。
【0016】
また、原稿の搬送方向の長さは原稿の先端後端を突き当てセンサ11で読み取ることにより、モータパルスから原稿の長さを検知する。プルアウトローラ12及び中間ローラ14の駆動によりレジスト部Cからターン部Dに原稿が搬送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を読取り、搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定して、原稿を読取り部へ送り込む処理時間の短縮が図られている。原稿先端が読取り入口センサ15により検出されると、上下1対の読取り入口ローラ16のニップに原稿先端が進入前に原稿搬送速度を読取り、搬送速度と同速にするために減速を開始すると同時に、読取りモータ103を正転駆動して読取り入口ローラ16、読取り出口ローラ23、密着イメージセンサ(CIS)出口ローラ27を駆動する。
【0017】
原稿の先端をレジストセンサ17にて検知すると、所定の搬送距離をかけて減速し、読取り位置20の手前で一時停止するとともに、本体制御部111にI/F107を介してレジスト停止信号を送信する。続いて本体制御部111より読取り開始信号を受信すると、レジスト停止していた原稿は読取り位置20に原稿先端が到達するまでに所定の搬送速度に立上がるように増速されて搬送される。読取りモータ103のパルスカウントにより検出された原稿先端が読取り部に到達するタイミングで、本体制御部111に対して第1面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が第1読取り部33を原稿後端が抜けるまで送信される。
【0018】
片面原稿読取りの場合には、読取り搬送部Eを通過した原稿は第2読取り部25を経て排紙部Gへ搬送される。この際、排紙センサ24により原稿の先端を検知すると、排紙モータ104が正転駆動して排紙ローラ28を反時計方向に回転させる。また、排紙センサ24による原稿の先端検知からの排紙モータパルスカウントにより、原稿後端が上下1対となっている排紙ローラ28と後記排紙従動コロ(下排紙ローラ)のニップから抜ける直前に排紙モータ駆動速度を減速させて、排紙トレイ29上に排出される原稿が飛び出さないように制御される。
【0019】
両面原稿読取りの場合には、排紙センサ24にて原稿先端を検知してから読取りモータ103のパルスカウントにより、第2読取り部25に原稿先端が到達するタイミングで第2読取り部25に対してコントローラ100から副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が読取り部を原稿後端が抜けるまで送信される。第2読取りローラ26は第2読取り部25における原稿の浮きを抑えると同時に、第2読取り部25におけるシェーディングデータを取得するための基準白部を兼ねるものである。
【0020】
読取りが行われた原稿は排紙部Gに搬送され、排紙ローラ28および排紙従動コロ40により排紙トレイ29へ排出される。排紙部Gには、原稿の排出に際して該排出後の原稿後端に上方から下方に向けて気流を吹き付けて排出原稿のスタック性を高めるための気流吹き付け機構35が設けられている。気流吹き付け機構35としてこの実施の形態ではファン40aを使用している。すなわち、図3〜6に示すように排紙従動コロ40の軸上に気流発生源であるファン40aを同軸に設置し、排紙従動コロ40の下方に設けているエンドフェンス41の横片にルーバ41a、縦片にルーバ41bを設けている。図3における排紙ローラ28、排紙従動コロ40、ファン40aのA矢視図を図4に示す。この図のようにファン40aは排紙従動コロ40の軸上に該コロに挟まれるように配置されている。また、排紙従動コロ40、ファン40aの斜視図を図5に示す。
【0021】
図6に示すように排紙動作が行なわれる際に、排紙ローラ28の回転に従動して排紙従動コロ40が回転すると、ファン40aが回転して気流を発生させる。この気流は太矢印で示すようにエンドフェンス41の横片に設けられたルーバ41aを通って排紙トレイ29とで形成する原稿後端受け入れ用凹所36に入り、ここで排紙されてくる排紙原稿後端に吹き付けて排紙原稿後端を細矢印で示すように排紙トレイ29の底部まで落とした後、縦片のルーバ41bから該凹所外のエンドフェンス41の裏側に出る。前記のように気流吹き付け機構35は気流発生のための専用駆動部を設置していないし、またその制御も行っていない。気流発生のためのファン40aは排紙従動コロ40に組込まれており、全てひとまとまりの排紙ユニットとして取り扱うことが可能となっている。
【0022】
図1,2において6は底板ホームポジションセンサで、原稿セットを検知している状態から検知しなくなったとき、可動原稿テーブル3が下降するが、この下降時に可動原稿テーブル3を検知してその下降を停止する。18はスケール、19は読取ローラ、21は読取ガラス、22はスケール、32は白色ガイド板、106は操作部108と本体制御部111のインターフェースである。
【0023】
前記実施の形態で示したファン40aは気流吹き付け機構35の好ましい一例を示したにすぎず、ファン以外の機構を排除するものではない。また、気流吹き付け角度も図示のようでなくともよく、多少斜め上方からに吹き付けてもよい。さらに、エンドフェンス41に設けたルーバ41a,41bも一つの設計例にすぎず、実施に際しては他の設計としてもよいとともに、場合によっては必ずしも設けなくともよい。
【0024】
【発明の効果】
請求項1ないし5に記載された発明は、気流吹き付け機構により排出後の原稿後端に上方から下方に向かって気流を吹き付けるので、原稿後端を排紙トレイ上にスムーズに安定してスタックさせることができて、スタック性を向上させることができ、従来、特に薄紙原稿で発生しやすかった種々の問題、たとえばエンドフェンスでの後端残りを低減することができる効果がある。しかも、複雑な機構および制御を用いないので、前記の効果を簡素、低コストで、高信頼性の機構により実現することができる。請求項2ないし5に記載された発明は、気流吹き付け機構を排紙部の排紙ユニットとして1つにまとまったユニットにすることができるので、省スペースを図ることができ、またユニットの取り扱いが便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示すADFの断面図である。
【図2】同上の制御ブロック図である。
【図3】排紙部の部分拡大図である。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】排紙従動コロとファンの斜視図である。
【図6】排紙部の作用説明図である。
【符号の説明】
28 排紙ローラ
29 排紙トレイ
35 気流吹き付け機構
36 原稿後端受け入れ用凹所
40 排紙従動コロ
40a ファン
41 エンドフェンス
41a,41b ルーバ
Claims (5)
- 画像読取後の原稿を1枚ずつ排紙トレイに排出してスタックさせる機構を持つ自動原稿給送装置において、排出後の原稿後端に上方から下方に向けて気流を吹き付ける気流吹き付け機構を具えたことを特徴とする自動原稿給送装置。
- 気流吹き付け機構が、排紙部の駆動系の機械的動作を気流吹き付けに利用する請求項1記載の自動原稿給送装置。
- 排紙部が、排紙トレイの近くに上下1対の排紙ローラを有し、該下排紙ローラと同軸に気流吹き付け用ファンが設けられている請求項2記載の自動原稿給送装置。
- 排紙部が、下排紙ローラの下方に排紙トレイとで原稿後端受け入れ用凹所を形成するエンドフェンスを有し、該エンドフェンスにルーバが設けられている請求項3記載の自動原稿給送装置。
- ルーバが、エンドフェンスを構成する横片と縦片にそれぞれ設けられ、気流が横片のルーバから原稿後端受け入れ用凹所に入り、縦片のルーバから該凹所外に出るようになっている請求項4記載の自動原稿給送装置。
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-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002204328A patent/JP2004043131A/ja not_active Withdrawn
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