JPH0563936U - 自動車用ドアウエザストリップの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車ドアのドアフレーム上枠部の外周に取
付けられるドアウエザストリップであって、その側端部
がドアフレーム上枠部の車外側の側面を覆うウエザスト
リップにおいて、ドアフレーム上枠部の端部とドアフレ
ーム縦枠部の上端とが接続する個所の見栄えを良好なら
しめることである。 【構成】 ドアウエザストリップ３の取付基部３１をド
アフレーム上枠部２Ａの係止部に係止せしめるととも
に、側端部３２とドアフレーム上枠部２Ａの側面に係止
せしめ、ドアフレーム縦枠部２Ｂの上部では取付基部３
１をクリップ６によりドアフレーム上枠部２Ａに固定
し、取付基部３１をクリップ頭部６１で押付けることに
より、ドアフレーム縦枠部２Ｂの上部外面に接する側端
部３２の上記外面への密着性をよくして、上記外面から
の浮き上がりを防止した。

Description

【考案の詳細な説明】

本考案は自動車用ドアウエザストリップ、特に車体のドア開口のルーフサイド と対向するドアフレームの上枠部の外周に沿って取付けられるドアウエザストリ ップの取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図２に示すような自動車ドア１において、ドアフレーム２の上枠部２Ａの外周 には、これと対向する車体のドア開口のルーフサイド（図示略）との間をシール するドアウエザストリップ（以下、単にウエザストリップという）が取付けられ ている。そして、このウエザストリップとして、その取付基部の車外側の側端部 でドアフレーム２の上枠部２Ａの車外側の側面を包被するようにしたものがある 。

【０００３】 即ち、図３ないし図５に示すように、ウエザストリップ３は取付基部３１およ びシールリップ３３ａ、３３ｂを備えており、取付基部３１は中央部で上枠部２ Ａの外周面に突設した係合突起２１に係着され、取付基部３１の側端部３２は上 枠部２Ａの側面２２を被覆し、側端部３２の端縁３２１が上枠部２Ａの端縁にこ れを包むように引掛け係着されている。なお、ドアフレーム２の内面側にはガラ スラン４が組付けられている。

【０００４】 ところが、ドアフレーム２の上枠部２Ａの後端部は比較的幅の広い縦枠部２Ｂ （図２）の上端と接続している。このため、縦枠部２Ｂの上端部ではウエザスト リップ３の側端部３２は引っ掛りがなく不安定であり、浮き上がりが生じて見栄 えが損なわれる。

【０００５】 そこで、縦枠部２Ｂにその外面を覆うガーニッシュ５を取付け、このガーニッ シュ５の上端でウエザストリップ３の側端部３２の端縁３２１を上から押える構 造としている。ガーニッシュ５を設けることは、その分、コスト高となるととも に、ガーニッシュ５の縦枠部２Ｂへの合せ作業に可成りの手数を要する。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、上記のようなガーニッシュを必要とせず、低コストかつ作業 容易な手段で、ドアフレーム縦枠部上端部でのウエザストリップの取付状態を安 定ならしめる、ウエザストリップの取付構造を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、図１に示すように、取付基部３１の車外側の側端部３２がドアフレ ーム２の上枠部２Ａの側面に、これを包むように係着されるドアウエザストリッ プ３において、ドアフレーム２の上枠部２Ａの端部が縦枠部２Ｂの上端と接続す る位置デ、ウエザストリップ３の取付基部３１を、これを上から押付ける頭部６ １を有するクリップ６にて上枠部２Ａの端部に固定したことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

ウエザストリップ３の端部では取付基部３１がクリップ６の頭部６１で押付け られ固定されているから、側端部３２は浮き上がりなく縦枠部２Ｂの外面に密着 する。また、クリップ６はワンタッチで取付けることができ、作業性がよい。

【０００９】

【実施例】

図１（Ａ）に示すように、自動車フロントドアのドアフレーム２の上枠部２Ａ の外周にはウエザストリップ３が取付けてあり、上枠部２Ａおよび縦枠部２Ｂの 内側には一連にガラスラン４が取付けてある。ウエザストリップ３は取付基部３ １と、これから上方へ突出する２条のシールリップ３３ａ、３３ｂを備えている 。取付基部３１の車外側の側端部３２は下方へ延出している。

【００１０】 一方、ドアフレーム２の上枠部２Ａの外周上面には車内寄りの位置に突起２１ が突設されている。ウエザストリップ３の基部３１はその裏面に形成した溝によ り上記突起２１に嵌合されている。また側端部３２は、上枠部２Ａの側面２２を 覆い、端縁３２１が上枠部２Ａの端縁に引っ掛け係止せしめてある。

【００１１】 ドアフレーム上枠部２Ａの後端は縦枠部２Ｂの上端と接続している。上枠部２ Ａの側面部２２の端縁はその後端で縦枠部２Ｂの外壁前縁とコーナ状に接続して いる。ウエザストリップ３の側端部３２の端縁３２１は上枠部２Ａの側面部端縁 と、縦枠部２Ｂの前縁に至るまで係着しており、ドアフレーム縦枠部２Ｂの上端 に位置する部分ではウエザストリップ３の側端部３２は縦枠部外面と当接してい る。

【００１２】 図１（Ａ）およびそのＢ−Ｂ線に沿う断面を示す図２（Ｂ）のように、ウエザ ストリップ３の取付基部３１は、縦枠部２Ｂの上端位置で、クリップ６により上 枠部２Ａに固定せしめてある。クリップ６の頭部６１は、ウエザストリップ３の 外周上面に密着する段形としてあり、下段部分６１ｂは上段部分６１ａよりも長 くしてある。クリップ６はその脚部６２をウエザストリップ３の取付基部３１お よびドアフレーム上枠部２Ａの外周上面に設けた孔に押し込むことで、ワンタッ チで取付けることができる。これにより下段部分６１ａは、ウエザストリップ３ の取付基部３１を、外側のシールリップ３３ａの内側に沿う位置で押付け固定す る。本考案はリヤドアにも適用できる。

【００１３】

【考案の効果】

しかして本考案の取付構造によれば、ウエザストリップ３の端部において、取 付基部３１はクリップ６によって押付け固定されているから、ドアフレーム縦枠 部２Ｂの上部外面と接するウエザストリップ３の側端部３２は安定して上記外面 に密着し、浮き上がりが生じることがない。従って従来のように浮き上がり防止 のためのガーニッシュをドアフレーム縦枠部に取付ける必要がなく、コストの軽 減および作業性の向上に貢献する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のドアウエザストリップ取付構造の要部
の外観および断面を示す図である。

【図２】本考案のドアウエザストリップ取付構造が適用
される自動車ドアの正面図である。

【図３】従来のドアウエザストリップ取付構造の要部斜
視図である。

【図４】図３のIV−IV線断面図である。

【図５】図３のＶ−Ｖ線断面図である。

【符号の説明】

２ ドアフレーム ２Ａ 上枠部 ２Ｂ 縦枠部 ２１ 係止部 ２２ 側面 ３ ドアウエザストリップ ３１ 取付基部 ３２ 側端部 ３３ａ、３３ｂ シールリップ ５ ガーニッシュ ６ クリップ ６１ クリップ頭部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車体のルーフサイドと対向するドアフレ
   ームの上枠部の外周に沿って取付けられるドアウエザス
   トリップであって、取付基部が上記上枠部の外周に形成
   した係止部に係着され、取付基部の車外側の側端部が上
   記上枠部の車外側の側面を包被するドアウエザストリッ
   プにおいて、ドアフレームの縦枠部の上端に接続する上
   記の上枠部の端部で、上記取付基部を上記端部にクリッ
   プにて固定したことを特徴とする自動車用ドアウエザス
   トリップの取付構造。 【０００１】