JPH0563173A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0563173A
JPH0563173A JP3244167A JP24416791A JPH0563173A JP H0563173 A JPH0563173 A JP H0563173A JP 3244167 A JP3244167 A JP 3244167A JP 24416791 A JP24416791 A JP 24416791A JP H0563173 A JPH0563173 A JP H0563173A
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JP
Japan
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photoelectric conversion
layer
thin film
electrode
semiconductor
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JP3244167A
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English (en)
Inventor
Shigeru Yamamoto
滋 山本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複数の光電変換素子と複数の薄膜トランジス
タとを同一基板上に積層して成る半導体装置において、
読み取り信号のS/N比を向上させて階調性の向上を図
る。 【構成】 薄膜トランジスタTをスタガ型とすることに
より、光電変換素子Pの光電変換層2aと薄膜トランジ
スタの半導体活性層22bを同一材料から成り且つ同時
に着膜される半導体膜で形成し、光電変換素子Pの光電
変換層2aと薄膜トランジスタの半導体活性層22bと
は各光電気変換素子及び薄膜トランジスタ毎に互に分離
される島状として、各素子間において寄生トランジスタ
の発生を防いでノイズの発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特に
複数の光電変換素子で構成されるセンサ部と、複数の薄
膜トランジスタで構成される電荷転送部とを同一基板上
に形成して成る半導体装置において、薄膜積層工程の簡
略化を図るとともに、ノイズの発生を防止して読み取り
の階調性の向上を図る構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ等には、例えば原稿
等の画像情報を1対1に投影して電気信号に変換する密
着型イメ−ジセンサが使用されている。そして、投影し
た画像を多数の画素に分割し、画素に対応する各光電変
換素子で発生した電荷を薄膜トランジスタ(TFT)で
構成されたスイッチング素子を使って特定のブロック単
位で各配線の配線容量に一時蓄積し、該蓄積による電位
変化等を駆動ICにより時系列的に順次読み出すTFT
駆動型イメ−ジセンサが提案されている。このTFT駆
動型イメ−ジセンサは、TFTによるマトリックス動作
を行なうことにより単一の駆動ICで複数ブロックの光
電変換素子の読み取りが可能となるので、イメ−ジセン
サを駆動する駆動ICの個数を少なくすることができ
る。
【0003】TFT駆動型イメ−ジセンサは、例えば、
その等価回路図を図10に示すように、複数の光電変換
素子Pk,n を一列にライン状に配設し原稿幅と略同じ長
さとしたセンサ部101と、前記各光電変換素子Pk,n
に1:1に対応する個数の薄膜トランジスタTk,n から
成る電荷転送部102と、マトリックス状の多層配線部
103とを具備する半導体装置から構成されている。前
記センサ部101は、K個のブロックの光電変換素子群
に分割され、一つの光電変換素子群を形成するn個の光
電変換素子Pk,n は、フォトダイオ−ドと寄生容量によ
り等価的に表すことができる。各光電変換素子Pk,n は
各薄膜トランジスタTk,n のドレイン電極にそれぞれ接
続されている。そして、薄膜トランジスタTk,n のソ−
ス電極は、マトリックス状に接続された多層配線部10
3を介して光電変換素子群毎に共通信号線104(n
本)にそれぞれ接続され、更に共通信号線104は駆動
IC105に接続されている。各薄膜トランジスタTk,
nのゲ−ト電極には、ブロック毎に導通するようにゲ−
トパルス発生回路106に接続されている。
【0004】各光電変換素子Pk,n で発生する光電荷は
一定時間、光電変換素子Pk,n の寄生容量と薄膜トラン
ジスタTk,n のドレイン電極・ゲ−ト電極間のオ−バ−
ラップ容量に蓄積された後、薄膜トランジスタTk,n を
電荷転送用のスイッチとして用いてブロック毎に順次多
層配線103の配線容量CL に転送蓄積される。すなわ
ち、ゲ−トパルス発生回路106からゲ−ト信号線Gk
を経由して伝達されたゲ−トパルスφG1が、第1のブロ
ックの薄膜トランジスタT1,1 〜T1,n をオンにし、第
1のブロックの各光電変換素子Pk,n で発生した電荷が
各配線容量CLに転送蓄積される。そして、各配線容量
CL に蓄積された電荷により各共通信号線104の電位
が変化し、駆動IC105内のシフトレジスタSRから
の信号を受けてアナログスイッチSWnを順次オンして
前記電圧値を時系列的に出力線107に抽出する。そし
て、ゲ−トパルスφG2〜φGkにより第2〜第Kのブロッ
クの薄膜トランジスタT2,1 〜T2,n からTk,1 〜Tk,
n までがそれぞれオンすることによりブロック毎に光電
変換素子側の電荷が転送され、順次読み出すことにより
原稿の主走査方向の1ラインの画像信号を得、ロ−ラ等
の原稿送り手段(図示せず)により原稿を移動させて前
記動作を繰り返し、原稿全体の画像信号を得るものであ
る。
【0005】光電変換素子及び薄膜トランジスタは同一
基板上に薄膜積層構造で構成され、光電変換素子の光電
変換層と薄膜トランジスタの半導体活性層は、それぞれ
膜厚は異なるもののアモルファスシリコン等の同一半導
体材料を使用している。そこで、製造工程の簡略化,歩
留りの向上,低価格化等を図るため、同一の半導体膜で
前記光電変換層及び半導体活性層を形成する構造の光電
変換装置が提案されている(特開昭64ー50558号
公報参照)。この光電変換装置は、図9に示すように、
絶縁基板100上にセンサ部101となる光電変換素子
P,電荷転送部102となる薄膜トランジスタT,多層
配線部103を薄膜積層構造により形成し、光電変換素
子Pの光電変換層及び薄膜トランジスタTの半導体活性
層を共通の半導体膜120で、また、光電変換素子Pの
上部電極130a及び薄膜トランジスタTのソース電極
S,ドレイン電極D及び多層配線103の下層配線13
0bを共通の導電性膜で形成している。すなわち、光電
変換素子Pの下部電極11を金属膜の着膜及びパターニ
ングにより形成後、p型a−Si:H層121,イント
リンジックa−Si:H層122,n型a−Si:H層
123,透明導電膜130を順次積層し、透明導電膜1
30及びn型a−Si:H層123をパターニングし
て、光電変換素子Pの上部電極130a,薄膜トランジ
スタTのソース電極S,ドレイン電極D及び多層配線部
103の下層配線130bを形成する。従って、イント
リンジックa−Si:H層122は、光電変換素子Pの
光電変換層及び薄膜トランジスタ素子Tの半導体活性層
となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造の光電変換装置によれば、光電変換素子Pの光電変換
層として基板の全面にわたって着膜されたイントリンジ
ックa−Si:H層122上に、薄膜トランジスタT及
び多層配線部103が形成され、更に隣接するビット間
においても前記イントリンジックa−Si:H層122
が連続しているので、ビット間に寄生トランジスタが生
じてリーク電流による信号のクロストークが発生し、読
み取りの階調性が低下するという問題点があった。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、光電変換素子及び薄膜トランジスタを同一基板上に
形成する場合に、各半導体層として着膜される半導体膜
を共通とするとともに、ノイズの発生を防いで階調性の
向上を図る半導体装置の構造を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するため本発明は、光電変換層を下部電極と上部電極
とで挟んで形成された複数の光電変換素子と、半導体活
性層を有する複数の薄膜トランジスタとを同一基板上に
形成して成る半導体装置において、前記薄膜トランジス
タをスタガ型とすることにより前記光電変換層及び半導
体活性層を同一材料から成り且つ同時に着膜された半導
体膜で形成するとともに、各ビットに対応する光電変換
層と半導体活性層とは互に分離される島状としたことを
特徴としている。
【0009】
【作用】本発明によれば、薄膜トランジスタをスタガ型
とするので、光電変換素子の光電変換層と薄膜トランジ
スタの半導体活性層を同一材料から成り且つ同時に着膜
される半導体膜で形成することができる。また、光電変
換層と半導体活性層とは各光電気変換素子及び薄膜トラ
ンジスタ毎に互に分離される島状としたので、各素子間
において寄生トランジスタの発生を防いでノイズの発生
を防止する。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例について図1及び図2を参
照しながら説明する。光電変換素子Pは、ビット毎に分
離された酸化インジウム・スズ(ITO)等の透明導電
膜から成る下部電極11と、p+ 型水素化アモルファス
シリコン層21a,イントリンジック水素化アモルファ
スシリコン層22a,n+ 型水素化アモルファスシリコ
ン層23aを順次積層しビット毎に分離して成る光電変
換層20aと、ビット毎に分離された金属膜から成る上
部電極31とをガラス等で形成された透明絶縁基板10
0上に形成したサンドイッチ構造で構成されている。各
下部電極11は、シリコン酸化膜(SiOx)から成る
絶縁層40上に帯状に形成された共通電極51に、前記
絶縁層40に穿孔されたコンタクト孔41を介して接続
されている。共通電極51には、絶縁基板100端部
(図示せず)において一定電圧のバイアス電圧が印加さ
れている。下部電極11,光電変換層20a,上部電極
31は、各光電変換素子P毎(ビット毎)に個別に分割
形成され、光電変換層20aを下部電極11と上部電極
31とで挟んだ部分が各光電変換素子Pを構成し、その
集まりが図1の表裏方向(図2の左右方向)に受光素子
アレイを形成している。このように、光電変換層20a
と上部電極31を個別化したのは、光電変換層20aが
共通層であると、特定の光電変換素子Pで起こる光電変
換作用が隣接する光電変換素子Pに対して干渉を起こす
ことがあるので、この干渉を少なくするためである。
【0011】電荷転送部として機能する薄膜トランジス
タTは、イントリンジック水素化アモルファスシリコン
膜で形成された半導体活性層22b上に、一対のオ−ミ
ックコンタクト層23a,23b及び金属膜を互に分離
してソース電極S及びドレイン電極Dを形成し、更にシ
リコン酸化膜(SiOx)から成る絶縁膜40を被覆す
ることによりゲート絶縁膜を形成し、前記ソース電極S
とドレイン電極D間の絶縁膜40上にゲ−ト電極52を
形成して構成される。従って、半導体活性層22b(チ
ャネル部)の上部にゲート電極52が位置するスタガ型
となっている。また、配線52´はゲート電極52にゲ
ートパルスを供給するための引き出し線である。前記光
電変換素子Pと薄膜トランジスタTの各光電変換層20
a,半導体層20bは互に分離するように島状に形成さ
れることにより、各半導体層はシリコン酸化膜(SiO
x)で形成された絶縁膜40により絶縁される。また、
光電変換素子Pの上部電極31は、絶縁膜40に穿孔さ
れたコンタクト孔42,43を介して絶縁膜40上に形
成されたアルミニウム(Al)から成る引き出し配線5
3により薄膜トランジスタTのドレイン電極Dに接続さ
れている。また、薄膜トランジスタTのソ−ス電極Sは
多層配線103の下層配線32に連設され、絶縁膜40
に穿孔されたコンタクト孔44を介して多層配線の上部
配線54に接続されている。また、下層配線32の下側
にも半導体層20bが残され、下層配線32及びソース
電極Sを平坦面で連設できるようにして配線に段差が生
じるのを防止している。また、光電変換素子P、薄膜ト
ランジスタT及び多層配線部103はポリイミド膜から
成る保護層60で被覆されている。
【0012】次に上記半導体装置の製造方法について図
3(a)ないし(d)及び図4(a)(b)を参照して
説明する。まず、検査、洗浄されたガラスから成る透明
絶縁基板100上に、酸化インジウム・スズ(ITO)
をスパッタ法により1000オングストロームの膜厚に
着膜した後にレジストを塗布し、露光及び現像によるフ
ォトリソ工程でレジストパターンを形成し、HCl液に
よるエッチング工程でビット毎に分離した光電変換素子
の下部電極11を形成し、その後レジストを剥離する
(図3(a))。次にアルカリ洗浄を行い、p+ 型水素
化アモルファスシリコン21,イントリンジック水素化
アモルファスシリコン22,n+ 型水素化アモルファス
シリコン23をそれぞれ200オングストローム,50
00オングストローム,1000オングストロームの膜
厚にプラズマCVD法により着膜し、更にモリブデン
(Mo)等の金属膜30を1000オングストロームの
膜厚となるようにスパッタ法により連続着膜する(図3
(b))。金属膜30上にレジストを塗布し、露光及び
現像によるフォトリソ工程でレジストパターンを形成
し、金属膜30及びn+ 型水素化アモルファスシリコン
膜23をこのレジストパターンを用いてエッチングし
て、光電変換素子Pの上部電極31、薄膜トランジスタ
Tのソース電極S及びドレイン電極D、多層配線103
の下層配線32を形成する(図3(c))。金属膜(M
o)30はH3PO4/HNO3/CH3COOHによりウ
エットエッチングし、n+ 型水素化アモルファスシリコ
ン23はSF6/C2ClF5を用いてドライエッチング
することにより、イントリンジック型水素化アモルファ
スシリコン22をエッチングすることなくパターニング
できる。次に、イントリンジック型水素化アモルファス
シリコン22とp+ 型水素化アモルファスシリコン21
を連続的にドライエッチングし、光電変換素子及び薄膜
トランジスタ部分のみ残すとともに光電変換素子Pの光
電変換層20a及び薄膜トランジスタTの半導体層20
bが分離し、更にビット毎に分離するように島状にパタ
ーニングし、ウエットエッチング又はドライエッチング
によりイントリンジック型水素化アモルファスシリコン
22の表面部分を洗浄する(図3(d))。薄膜トラン
ジスタTのゲ−ト絶縁層及び多層配線の層間絶縁膜とな
るシリコン酸化膜(SiOx)をプラズマCVD法によ
り着膜して絶縁膜40とし、光電変換素子Pの上部電極
31と薄膜トランジスタTのドレイン電極Dとを接続す
るためのコンタクト孔42及びコンタクト孔43、ソ−
ス電極Sと上部配線53とを接続するためのコンタクト
孔44を前記絶縁膜40にそれぞれ穿孔する(図4
(a))。次に、アルミニウム(Al)をDCマグネト
ロンスパッタにより全体を覆うように10000オング
ストローム程度の厚さで約150℃程度の温度で着膜
し、所望のパタ−ンを得るためにフッ酸、硝酸、リン
酸、水の混合液を用いたフォトリソエッチング工程でパ
タ−ニングしてレジストを除去する。これにより、共通
電極51、ゲート電極52、配線52´、上部電極31
と薄膜トランジスタTとを接続する引き出し配線53、
上部配線54がそれぞれ形成される(図4(b))。最後
に全体にわたって保護膜としてポリイミド膜(図示せ
ず)を被覆する。
【0013】上記実施例においては、金属膜30にMo
を用いたが、n+型水素化アモルファスシリコンをエッ
チングすることなくエッチングでき、且つ抵抗値が低い
材料、例えばクロム(Cr),チタン(Ti)を用いる
ことができる。また、ゲート絶縁膜となる絶縁膜40は
窒化シリコン(SiNx)でもよい。
【0014】本実施例によれば、薄膜トランジスタTを
スタガ型とすることにより、光電変換素子Pの光電変換
層20aのイントリンジック型水素化アモルファスシリ
コン22aと、薄膜トランジスタTの半導体活性層22
bとを同一の半導体膜で兼ねているので、CVDの着膜
工程が1回で済むために製造工程の簡略化を図ることが
できる。光電変換素子Pと薄膜トランジスタT、隣接す
る光電変換素子P及び薄膜トランジスタT同士の半導体
層20a,20bが島状に分離されているため、寄生ト
ランジスタの発生を防ぎ、読取信号のS/N比を向上さ
せることができる。また、図9に示した従来例による構
造によれば、n+ 型水素化アモルファスシリコン層12
3側から光が入射することとなり、ホールの移動度が小
さいアモルファスシリコンの性質のために、感度が低
く、動作速度が遅いという問題点があった。上記実施例
によれば、下部電極11を透明電極とし、p+ 型水素化
アモルファスシリコン層21a側から原稿面からの反射
光が入射する構造としたので、光電変換素子Pを構成す
るフォトダイオードの応答速度を速くして読取速度の高
速化を図ることができる。
【0015】本発明の第2の実施例について図5及び図
6を参照しながら説明する。光電変換素子Pは、ビット
毎に分離されたタンタル(Ta)等の金属膜から成る下
部電極11´と、ビット毎に分離して成るイントリンジ
ック型水素化アモルファスシリコンで形成された光電変
換層(イントリンジック型水素化アモルファスシリコン
層)22aと、ビット毎に分離された酸化インジウム・
スズ(ITO)等の透明導電膜から成る上部電極31´
とを絶縁基板100上に形成したサンドイッチ構造のシ
ョットキー型フォトダイオードで構成されている。各下
部電極11´は、絶縁層40上に帯状に形成された共通
電極51に、前記絶縁層40に穿孔されたコンタクト孔
41を介して接続されている。共通電極51には、絶縁
基板100端部(図示せず)において一定電圧のバイア
ス電圧が印加されている。下部電極11´,光電変換層
22a,上部電極31´は、各光電変換素子P毎(ビッ
ト毎)に個別に分割形成され、光電変換層22aを下部
電極11´と上部電極31´とで挟んだ部分が各光電変
換素子Pを構成し、その集まりが図1の表裏方向(図2
の左右方向)に受光素子アレイを形成している。このよ
うに、光電変換層22aと上部電極31´を個別化した
のは、光電変換層22aが共通層であると、特定の光電
変換素子Pで起こる光電変換作用が隣接する光電変換素
子Pに対して干渉を起こすことがあるので、この干渉を
少なくするためである。
【0016】電荷転送部として機能する薄膜トランジス
タTは、イントリンジック型水素化アモルファスシリコ
ン膜で形成された半導体活性層22b上に、n+ 型水素
化アモルファスシリコンから成る一対のオ−ミックコン
タクト層23a,23b及び金属膜を互に分離してソー
ス電極S及びドレイン電極Dを形成し、更にシリコン酸
化膜(SiOx)から成る絶縁膜40を被覆することに
よりゲート絶縁膜を形成し、前記ソース電極Sとドレイ
ン電極D間にゲ−ト電極52を形成して構成される。従
って、半導体活性層22b(チャネル部)の上部にゲー
ト電極52が位置するスタガ型となっている。また、配
線52´はゲート電極52にゲートパルスを供給するた
めの引き出し線である。前記光電変換素子Pと薄膜トラ
ンジスタTの各光電変換層22a,半導体活性層22b
は互に分離するように島状に形成されることにより、各
半導体層はシリコン酸化膜(SiOx)から成る絶縁膜
40により絶縁される。また、光電変換素子Pの上部電
極31´は、絶縁膜40に穿孔されたコンタクト孔4
2,43を介して絶縁膜40上に形成されたアルミニウ
ム(Al)から成る引き出し配線53により薄膜トラン
ジスタTのドレイン電極Dに接続されている。また、薄
膜トランジスタTのソ−ス電極Sは、絶縁膜40に穿孔
されたコンタクト孔44を介して多層配線の上部配線5
4に接続され、上部配線54は絶縁膜40に穿孔された
コンタクト孔45を介して多層配線の下部配線12に接
続されている。また、光電変換素子P、薄膜トランジス
タT及び多層配線部103はポリイミド膜から成る保護
層60で被覆されている。
【0017】次に上記半導体装置の製造方法について図
7(a)ないし(d)及び図8(a)ないし(h)を参
照して説明する。まず、検査、洗浄された絶縁基板10
0上に、タンタル(Ta)をスパッタ法により1000
オングストロームの膜厚に着膜した後にレジストを塗布
し、露光及び現像によるフォトリソ工程でレジストパタ
ーンを形成し、エッチング工程でビット毎に分離した光
電変換素子Pの下部電極11´及び多層配線部103の
下層配線12を形成し、その後レジストを剥離する(図
7(a))。次にアルカリ洗浄を行い、イントリンジッ
ク水素化アモルファスシリコン22,n+ 型水素化アモ
ルファスシリコン23をそれぞれ1.2μm,1000
オングストロームの膜厚にプラズマCVD法により着膜
し、更にクロム(Cr)等の金属膜30を1000オン
グストロームの膜厚となるようにスパッタ法により連続
着膜する(図7(b))。金属膜30上にレジストを塗
布し、露光及び現像によるフォトリソ工程でレジストパ
ターンを形成し、金属膜30及びn+ 型水素化アモルフ
ァスシリコン膜23をこのレジストパターンを用いてエ
ッチングして、オーミックコンタクト層23b上に薄膜
トランジスタTのソース電極S及びドレイン電極Dを形
成する(図7(c))。金属膜(Cr)30は硝酸セリ
ウムアンモニウム+過塩素酸+H2Oの混合液によりウ
エットエッチングし、n+ 型水素化アモルファスシリコ
ン23はSF6/C2ClF5を用いてドライエッチング
することにより、イントリンジック型水素化アモルファ
スシリコン22をエッチングすることなくパターニング
できる。次に、酸化インジウム・スズ(ITO)を全面
にスパッタ法により着膜し、700オングストロームの
膜厚の透明導電膜30´を形成する(図7(d))。透
明導電膜30´上にレジストを形成し、フォトリソ法に
よりレジストパターンを形成後、HClでエッチングし
て光電変換素子Pの上部電極31´を形成する(図8
(a))。次に、イントリンジック型水素化アモルファ
スシリコン22をドライエッチングし、光電変換素子及
び薄膜トランジスタ部分のみ残すとともに光電変換素子
及び薄膜トランジスタの各光電変換層22a,半導体活
性層22bが分離し、更にビット毎に分離するように島
状にパターニングし、ウエットエッチング又はドライエ
ッチングによりイントリンジック型水素化アモルファス
シリコン22の表面部分を洗浄する(図8(b))。薄
膜トランジスタTのゲ−ト絶縁層及び多層配線の層間絶
縁膜となるシリコン酸化膜(SiOx)をプラズマCV
D法により3000オングストロームの膜厚に着膜して
絶縁膜40とし、光電変換素子Pの上部電極31´と薄
膜トランジスタTのドレイン電極Dとを接続するための
コンタクト孔42及びコンタクト孔43、ソ−ス電極S
と上部配線53とを接続するためのコンタクト孔44を
それぞれ穿孔する(図8(c))。次に、アルミニウム
(Al)をDCマグネトロンスパッタにより全体を覆う
ように10000オングストローム程度の厚さで約15
0℃程度の温度で着膜し、所望のパタ−ンを得るために
フッ酸、硝酸、リン酸、水の混合液を用いたフォトリソ
エッチング工程でパタ−ニングしてレジストを除去す
る。これにより、共通電極51、ゲート電極52、配線
52´、上部電極31´と薄膜トランジスタTとを接続
する引き出し配線53、上部配線54がそれぞれ形成さ
れる(図8(h))。最後に全体にわたって保護膜として
ポリイミド膜(図示せず)を被覆する。
【0018】上記実施例においては、金属膜30にCr
を用いたが、n+型水素化アモルファスシリコンをエッ
チングすることなくエッチングでき、且つ抵抗値が低い
材料、例えばモリブデン(Mo),チタン(Ti)を用
いることができる。Moの場合、ITOのエッチングの
際に塩酸によりエッチングされるが、n+ 型水素化アモ
ルファスシリコンと反応したシリサイド層は残り、十分
低抵抗でありソース,ドレイン電極として機能する。ま
た、ゲート絶縁膜となる絶縁膜40は窒化シリコン(S
iNx)でもよい。
【0019】本実施例によれば、第1の実施例と同様
に、薄膜トランジスタTをスタガ型とすることにより、
光電変換素子Pの光電変換層22aと、薄膜トランジス
タTの半導体活性層22bとを同一の半導体膜(イント
リンジック型水素化アモルファスシリコン22)で兼ね
ているので、CVDの着膜工程が2回で済むために製造
工程の簡略化を図ることができ、また、光電変換素子P
と薄膜トランジスタTの各半導体層が島状に分離されて
いるため、寄生トランジスタの発生を防ぎ、読取信号の
S/N比を向上させることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、光電変換素子Pと薄膜
トランジスタT、隣接する光電変換素子P及び薄膜トラ
ンジスタT同士の各半導体層が島状に分離されているた
め、寄生トランジスタの発生を防いでリーク電流の発生
を抑え、読取信号のS/N比を向上させることができ、
その結果、読み取り信号の階調性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す半導体装置の断面説
明図である。
【図2】 本発明の一実施例を示す半導体装置の平面説
明図である。
【図3】 (a)乃至(d)は本発明の一実施例に係る
半導体装置の一部製造プロセスを示す断面説明図であ
る。
【図4】 (a)乃至(b)は本発明の一実施例に係る
半導体装置の一部製造プロセスを示す断面説明図であ
る。
【図5】 本発明の他の実施例を示す半導体装置の断面
説明図である。
【図6】 本発明の他の実施例を示す半導体装置の平面
説明図である。
【図7】 (a)乃至(d)は本発明の他の実施例に係
る半導体装置の一部製造プロセスを示す断面説明図であ
る。
【図8】 (a)乃至(d)は本発明の一実施例に係る
半導体装置の一部製造プロセスを示す断面説明図であ
る。
【図9】 従来のイメージセンサの断面説明図である。
【図10】 マトリックス駆動型のイメージセンサの等
価回路図である。
【符号の説明】
11…下部電極、 20a…光電変換層、 22b…半
導体活性層、31…上部電極、 52…ゲート電極、
D…ドレイン電極、 S…ソース電極、 P…光電変換
素子、 T…薄膜トランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換層を下部電極と上部電極とで挟
    んで形成された複数の光電変換素子と、半導体活性層を
    有する複数の薄膜トランジスタとを同一基板上に形成し
    て成る半導体装置において、前記薄膜トランジスタをス
    タガ型とすることにより前記光電変換層及び半導体活性
    層を同一材料から成り且つ同時に着膜された半導体膜で
    形成するとともに、各ビットに対応する光電変換層と半
    導体活性層とは互に分離される島状としたことを特徴と
    する半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010067762A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Mitsubishi Electric Corp 光電変換装置、及びその製造方法
WO2018189999A1 (ja) * 2017-04-11 2018-10-18 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像素子、積層型撮像素子及び固体撮像装置

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