JPH0563119U - 圧電チップ部品 - Google Patents
圧電チップ部品Info
- Publication number
- JPH0563119U JPH0563119U JP7795391U JP7795391U JPH0563119U JP H0563119 U JPH0563119 U JP H0563119U JP 7795391 U JP7795391 U JP 7795391U JP 7795391 U JP7795391 U JP 7795391U JP H0563119 U JPH0563119 U JP H0563119U
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- Japan
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- exterior plate
- vibration
- piezoelectric substrate
- ceramic exterior
- vibrating
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- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧電チップ部品の電気特性を向上させる。
【構成】 表面に振動電極4が形成された圧電基板2
と、前記振動電極4と相対する主面3a上に振動空間形
成用凹部7が形成されたセラミック外装板3とを備え、
圧電基板2表面にセラミック外装板3が張り付けられた
圧電チップ部品であって、前記セラミック外装板3の主
面3a上には前記振動空間形成用凹部7を囲むか、この
凹部7の間を遮って溝部10,12,15が形成されて
おり、この溝部10,12,15,16に緩衝材11が
充填されている圧電チップ部品。
と、前記振動電極4と相対する主面3a上に振動空間形
成用凹部7が形成されたセラミック外装板3とを備え、
圧電基板2表面にセラミック外装板3が張り付けられた
圧電チップ部品であって、前記セラミック外装板3の主
面3a上には前記振動空間形成用凹部7を囲むか、この
凹部7の間を遮って溝部10,12,15が形成されて
おり、この溝部10,12,15,16に緩衝材11が
充填されている圧電チップ部品。
Description
【0001】
本考案は、振動電極を備えた圧電基板の表面にセラミック外装板を張り付けた 圧電チップ部品に関する。
【0002】
圧電部品においては、他の電子部品と同様にチップ化の要求が高まってきてお り、この要求を満たしたものとして、従来から、図6に示すチップタイプのセラ ミックフィルタがある。このセラミックフィルタ30は圧電基板31の表裏面を セラミック外装板32,32によって封止した構造をしている。セラミック封止 板32は主面32aに振動空間形成用凹部33が設けられており、この振動空間 形成用凹部33は圧電基板31の振動電極34と相対する位置に形成されている 。この振動空間形成用凹部33によって振動電極34の振動空間を確保するよう になっている。
【0003】 なお、図中符号35は圧電基板31に設けられた容量形成用の対向電極、36 はセラミックフィルタ30の周面に形成された外部電極である。
【0004】
ところで、このようなセラミックフィルタにおいては、電気特性を向上させる ために不要振動をダンピングする必要がある。しかしながら、上記従来のチップ タイプのセラミックフィルタ30においては、チップ化するために圧電基板31 表裏面を硬質のセラミック外装板32によって封止しており、そのために不要振 動のダンピングが不十分で電気特性が劣化するという問題があった。
【0005】 電気特性を悪化させる不要振動としては、部品外部から伝わる外部振動、部品 内で発生する振動輻射、および隣接する振動電極34からの振動などが考えられ る。これら不要振動は、圧電基板31を封止したセラミック外装板32が硬質で 振動を伝達しやすいため、ダイレクトに振動電極34に伝えられてしまい、電気 特性を劣化させていた。
【0006】 本考案は上記の問題に鑑みて為されたものであって、不要振動のダンピングを 確実にでき、それによって電気特性の向上を図ることができる圧電チップ部品を 提供することを目的としている。
【0007】
本考案は上記目的を達成するために、第1の考案の圧電チップ部品は、表面に 振動電極が形成された圧電基板と、前記振動電極と相対する主面上に振動空間形 成用凹部が形成されたセラミック外装板とを備え、圧電基板表面にセラミック外 装板が張り付けられた圧電チップ部品であって、前記セラミック外装板の主面上 には前記振動空間形成用凹部を囲んで溝部が形成されており、この溝部に緩衝材 が充填されていることに特徴を有している。
【0008】 さらに、第2の考案の圧電チップ部品は、表面の複数箇所に振動電極が形成さ れた圧電基板と、前記振動電極と相対する主面上に振動空間形成用凹部が形成さ れたセラミック外装板とを備え、圧電基板表面にセラミック外装板が張り付けら れた圧電チップ部品であって、前記セラミック外装板の主面上には前記振動空間 形成用凹部の間を遮る溝部が形成されており、この溝部に緩衝材が充填されてい ることに特徴を有している。
【0009】
上記第1の考案の構成によれば、このように構成されたセラミック外装板を圧 電基板に張り付けると、振動電極は緩衝材によって囲まれることになる。そのた め、チップ外部からの振動、およびチップ内部での振動輻射はこの緩衝材によっ て吸収されることになり、振動電極に達することはなくなる。
【0010】 また、第2の考案の構成によれば、このように構成されたセラミック外装板を 圧電基板に張り付けると、各振動電極の間は緩衝材によって遮られることになり 、各振動電極の振動は、この緩衝材に吸収されてしまうので不要振動として隣接 する他の振動電極に達することはなくなる。
【0011】
以下、本考案を図面に示す各実施例に基づいて詳細に説明する。
【0012】 第1実施例 この実施例のセラミックフィルタ1は圧電基板2とセラミック外装板3,3と を備えている。圧電基板2の両面には振動電極4が設けられている。振動電極4 は厚み振動モードを用いる分割電極5,5、および圧電基板2を介して分割電極 5と対向配置されたアース電極6からなっている。これら振動電極4から構成さ れた圧電素子が圧電基板2上に複数(本実施例例では二つ)形成されている。
【0013】 セラミック封止板3は圧電基板2と同等の大きさを備えており、主面3aには 振動空間形成用凹部7が設けられている。振動空間形成用凹部7は振動電極4と 相対する位置に形成されている。つまり、本実施例においては主面3aに二つ並 列に配設されている。そして、セラミック外装板3はその主面3aを圧電基板2 側にして圧電基板2の両面に接着剤Aによって張り付けられている。なお、図中 符号8は圧電基板2に設けられた容量形成用の対向電極、9はセラミックフィル タ1の周面に形成された外部電極である。
【0014】 以上の構造は基本的には従来例と同様である。本実施例の特徴となる構造は以 下に説明するセラミック外装板3の構造である。すなわち、図2に示すように、 このセラミック外装板3は主面3aに溝部10が設けられている。溝部10はセ ラミック外装板3の外側面に沿い、かつ振動電極4による主振動を阻害しない位 置に連続して形成されている。そのため、並列に配設された振動空間形成用凹部 7,7はこの溝部10によってその回りが囲まれている。そして、この溝部10 にシリコンゴムないしウレタンゴムからなる緩衝材11が充填されている。
【0015】 このように構成されたセラミック外装板3を圧電基板2の表裏面に張り付けて おり、振動電極4全体は表裏とも緩衝材11によって周囲が囲まれることになる 。そのため、部品外部からの振動およびセラミックフィルタ1内での振動輻射は この緩衝材11によって吸収されて振動電極4に達することはなくなる。
【0016】 第2実施例 この実施例の構造は、図3に示すように、前記した実施例と基本的には変わら ないため、同一ないし同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略 する。この実施例で特徴となる構造はセラミック外装板3に設けられた溝部12 の位置である。図4に示すように、溝部12は、並列に配設された振動空間形成 用凹部7の間を遮るようにして設けられている。すなわち、溝部12は凹部7の 間にあって、これら凹部7,7に対してほぼ平行に、かつ振動電極4による主振 動を阻害しない位置に配設されている。この溝部12にシリコンゴム、ないしウ レタンゴムからなる緩衝材11が充填されている。
【0017】 このように、振動空間形成用凹部7の間を遮って緩衝材11が配設されている ので、各振動電極4によって生じた振動が隣の振動電極4に伝わって悪影響を及 ぼすことはなくなる。
【0018】 第3実施例 この実施例の構造も上述した実施例と基本的にはかわらず、同一ないし同様の 部分には同一の符号を付している。また、この実施例は上述した第1実施例と第 2実施例とをほぼ組み合わせた構造をしている。すなわち、図5に示すように、 この実施例のセラミック外装板3は、主面3aにおいて外側面に沿った位置に形 成した溝部15と、振動空間形成用凹部7,7の間に形成されて、これら凹部7 ,7の間を遮る溝部16とからなっている。これら溝部15,16は振動電極4 による主振動を阻害しない位置に設けられている。また、これら溝部15,16 は連続した形で設けられておらず、不連続な部分溝部17を断続的につなげた構 造をしている。そして、このように構成された溝部15,16にシリコンゴムな いしウレタンゴムからなる緩衝材11が充填されている。なお、この実施例では 溝部15,16を不連続な部分溝部17の集合体して構成したが、上述の実施例 と同様、互いに連続した溝から溝部15,16を構成したもよいことはいうまで もない。
【0019】 このように構成されたセラミック外装板3を圧電基板2の両面に張り付けるこ とにより、振動電極4全体は緩衝材11によって周囲が囲まれることになるとと もに、振動電極4の間は緩衝材11によって遮られることになる。そのため、部 品外部からの振動、部品内での振動輻射、および隣接する振動電極4からの振動 はこの緩衝材11によって吸収されて振動電極4に達することはなくなる。
【0020】
以上のように、本考案によれば、第1、第2の考案ともに、セラミック外装板 に溝部を形成してこの溝部に緩衝材を充填することにより、セラミック外装板に 不要振動のダンピング効果を持たせるようにした。したがって、第1の考案によ れば、部品外部から伝わってくる振動、および部品内部で発生する振動輻射とい った不要振動をダンピングすることができるようになった。また、第2の考案に よれば、隣接する振動電極から伝わってくる不要振動をダンピングすることでき るようになった。
【0021】 そのため、これら不要振動に起因する電気特性の劣化、たとえばスプリアス特 性の悪化、を防止することができるようになり、圧電チップ部品の電気特性が改 善できた。
【図1】本考案の第1実施例の内部構造を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】第1実施例のセラミック外装板の構造を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】本考案の第2実施例の内部構造を示す断面図で
ある。
ある。
【図4】第2実施例のセラミック外装板の構造を示す斜
視図である。
視図である。
【図5】第3実施例におけるセラミック外装板の構造を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図6】従来例の内部構造を示す断面図である。
2 圧電基板 3 セラミック外装板 7 振動空間形成用凹部 10 溝部 11 緩衝材 12 溝部 15 溝部 16 溝部
Claims (2)
- 【請求項1】 表面に振動電極(4)が形成された圧電
基板(2)と、前記振動電極(4)と相対する主面(3
a)上に振動空間形成用凹部(7)が形成されたセラミ
ック外装板(3)とを備え、圧電基板(2)表面にセラ
ミック外装板(3)が張り付けられた圧電チップ部品で
あって、 前記セラミック外装板(3)の主面(3a)上には前記
振動空間形成用凹部(7)を囲んで溝部(10,15)
が形成されており、この溝部(10,15)に緩衝材
(11)が充填されていることを特徴とする圧電チップ
部品。 - 【請求項2】 表面の複数箇所に振動電極(4)が形成
された圧電基板(2)と、前記振動電極(4)と相対す
る主面(3a)上に振動空間形成用凹部(7)が形成さ
れたセラミック外装板(3)とを備え、圧電基板(2)
表面にセラミック外装板(3)が張り付けられた圧電チ
ップ部品であって、 前記セラミック外装板(3)の主面(3a)上には前記
振動空間形成用凹部(7)の間を遮る溝部(12,1
6)が形成されており、この溝部(12,16)に緩衝
材(11)が充填されていることを特徴とする圧電チッ
プ部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7795391U JPH0563119U (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 圧電チップ部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7795391U JPH0563119U (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 圧電チップ部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0563119U true JPH0563119U (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=13648377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7795391U Pending JPH0563119U (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 圧電チップ部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0563119U (ja) |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP7795391U patent/JPH0563119U/ja active Pending
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