JPH0562940U - 封止成形型温度スイッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リードスイッチとリードスイッチに接合した
ワイヤー接続用端子とを樹脂で一体に封止成形した樹脂
成形体と、集熱フィンに固定した感温磁性体と永久磁石
とを組合わせて構成した集熱フィン付きの封止成形型温
度スイッチにおいて、温度スイッチを取付け後、接続し
たワイヤーハーネスの引回し時に、ワイヤー接続用端子
等が他の部品に接触せず、電気的絶縁不良が発生しない
集熱フィン付きの封止成形型温度スイッチを得る。 【構成】 リードスイッチ３の両端にリードスイッチ３
の長さ方向に対し直角方向にワイヤー接続用端子４を接
合し、樹脂で一体に封止成形して集熱フィン６に固定し
た感温磁性体２と永久磁石１とを組合せて、ワイヤー接
続用端子４を集熱フィン６の平坦面に対し直角方向に導
き出した構成とした集熱フィン付きの封止成形型温度ス
イッチとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、温度制御、監視用に使用するリードスイッチと接続用端子を、予め 樹脂で一体に封止成形し、感温磁性体と永久磁石とを組合せ、集熱フィンを取付 けた封止成形型温度スイッチに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の集熱フィン付きの封止成形型温度スイッチ（以下温度スイッチ と称す）は、図２に示すように、リードスイッチ３の両端にリードスイッチの長 さ方向と同一方向にワイヤー接続用端子４を接合して、樹脂で一体に封止成形し た樹脂成形体５を形成し、板状の集熱フィン６の面上に固定したコの字形の感温 磁性体２と、該感温磁性体２の両側に配置したコの字形の永久磁石１の内側中空 部に、前記樹脂成形体５のリードスイッチ３を挿入して組合せ、ワイヤー接続用 端子４を温度スイッチの取付け面となる集熱フィン６の平坦面と平行方向に導き 出した構成になっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の集熱フィン付きの温度スイッチを他の部品に取付けて、ワイヤー接続用 端子にワイヤーハーネスを接続した後に、ワイヤーハーネスを引回した時、ワイ ヤー接続用端子が曲がる場合があり、ワイヤー接続用端子と温度スイッチの取付 け面である集熱フィンとの距離が短いために、温度スイッチを取付けた部品とワ イヤー接続用端子の接触、あるいはワイヤー接続用端子とワイヤーハーネスの接 続箇所が接触して電気的な絶縁不良が発生するという問題点があった。又、絶縁 不良を防止するために、接続用端子とワイヤーハーネスの接続箇所に絶縁テープ で被覆する等の絶縁処理を施さねばならないという余分な組立工数を必要とする という問題点があった。

【０００４】 本考案は、温度スイッチを他の部品に取付けて、ワイヤー接続用端子にワイヤ ーハーネスを接続した後に、ワイヤーハーネスを引回してワイヤー接続用端子が 曲がった時に、接続用端子とワイヤーハーネスの接続箇所に絶縁不良を防止する 絶縁処理を施さずに、ワイヤー接続用端子、及び接続用端子とワイヤーハーネス との接続箇所が温度スイッチを取付けた部品との接触による絶縁不良が発生しな い、集熱フィン付きの温度スイッチを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の温度スイッチはリードスイッチの両端に 、リードスイッチの長さ方向に対して直角方向にワイヤー接続用端子を接合して 、樹脂で一体に封止成形した樹脂成形体を形成し、熱伝導性のよい材質からなる 集熱フィンに固定した、コの字形の感温磁性体と永久磁石の内側中空部に、前記 樹脂成形体のリードスイッチを挿入して組合せ、ワイヤー接続用端子を、温度ス イッチの取付け面となる集熱フィンの平坦面に対して、直角方向に導き出した構 成にした集熱フィン付きの温度スイッチである。

【０００６】 即ち本考案は、リードスイッチとリードスイッチに接合したワイヤー接続用端 子とを樹脂で一体に封止成形した樹脂成形体と、集熱フィンに固定した感温磁性 体と永久磁石とを組合わせて構成した集熱フィン付きの封止成形型温度スイッチ において、封止成形型温度スイッチの取付け面となる集熱フィンの平坦面に対し て、ワイヤー接続用端子を直角方向に導き出した構成にしたことを特徴とする集 熱フィン付きの封止成形型温度スイッチである。

【０００７】

【作用】

上記のように構成した本考案の温度スイッチを温度を検知する他の部品に取付 け、ワイヤー接続用端子にワイヤーハーネスを接続した後に、ワイヤーハーネス を引回し、ワイヤー接続用端子が曲がった時に、温度スイッチの他の部品への取 付け面となる集熱フィンの平坦面に対して、ワイヤー接続用端子が直角方向に導 き出されているために、ワイヤー接続用端子と温度スイッチの取付け面との距離 が長くなるので、ワイヤー接続用端子、及びワイヤー接続用端子とワイヤーハー ネスの接続箇所が他の部品に接触せず、絶縁不良が発生することはない。又、熱 伝導性のよい材質からなる集熱フィンを温度スイッチの取付け面に取付けている ために、熱応答性に優れた温度スイッチとなる。

【０００８】

【実施例】

本考案の実施例を図面を参照して説明する。図１は、本考案の温度スイッチの 組立てを示す斜視図である。図１において、リードスイッチ３の両端にリードス イッチ３の長さ方向に対して直角方向にワイヤー接続用端子４を接合し、樹脂で 一体に封止成形して、樹脂成形体５を形成しアルミニウム等からなる板状の両端 を垂直に折曲げた集熱フィン６に固定したコの字形の感温磁性体２と、該感温磁 性体２の両側に配置したコの字形の永久磁石１の内側中空部に、前記樹脂成形体 ５のリードスイッチ３を挿入して組合せ、ワイヤー接続用端子４を温度スイッチ の取付け面となる集熱フィン６の平坦面に対して直角の方向に導き出している。 又、樹脂成形体５と集熱フィン６の組合せは、樹脂成形体５に設けた凸部７を集 熱フィン６の垂直に折曲げた部分に設けた穴８にはめ込んで組合わせる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。温度スイッチを他の部品に取付け、ワイヤー接続用端子にワイヤ ーハーネスを接続した後に、ワイヤーハーネスを引回しワイヤー接続用端子が曲 がった時に、温度スイッチの取付け面となる集熱フィンの平坦面に対して、ワイ ヤー接続用端子が直角方向に導き出されているために、温度スイッチの取付け面 とワイヤー接続用端子との距離が長くなるので、ワイヤー接続用端子、及びワイ ヤー接続用端子とワイヤーハーネスの接続箇所が他の部品と接触せず、ワイヤー 接続用端子とワイヤーハーネスの接続箇所に絶縁不良を防止する絶縁処理を施さ ずとも、絶縁不良の発生しない、又集熱フィンによる熱応答性に優れた温度スイ ッチを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の集熱フィン付きの封止成形型温度スイ
ッチの組立てを示す斜視図。

【図２】従来の集熱フィン付きの封止成形型温度スイッ
チの組立てを示す斜視図。

【符号の説明】

１ 永久磁石 ２ 感温磁性体 ３ リードスイッチ ４ ワイヤー接続用端子 ５ 樹脂成形体 ６ 集熱フィン ７ 凸部 ８ 穴

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リードスイッチとリードスイッチに接合
   したワイヤー接続用端子とを樹脂で一体に封止成形した
   樹脂成形体と、集熱フィンに固定した感温磁性体と永久
   磁石とを組合わせて構成した集熱フィン付きの封止成形
   型温度スイッチにおいて、封止成形型温度スイッチの取
   付け面となる集熱フィンの平坦面に対して、ワイヤー接
   続用端子を直角方向に導き出した構成にしたことを特徴
   とする集熱フィン付きの封止成形型温度スイッチ。