JPH0562861A - 電解コンデンサ用セパレータ及び電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサ用セパレータ及び電解コンデンサInfo
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- JPH0562861A JPH0562861A JP22449691A JP22449691A JPH0562861A JP H0562861 A JPH0562861 A JP H0562861A JP 22449691 A JP22449691 A JP 22449691A JP 22449691 A JP22449691 A JP 22449691A JP H0562861 A JPH0562861 A JP H0562861A
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- JP
- Japan
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- separator
- electrolytic
- electrolytic capacitor
- thickness
- cloth
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電解液の保持性がよくかつ燃えにくい電解コ
ンデンサを提供する。 【構成】 シランカップリング剤で処理したガラス繊維
の織布又は不織布をセパレーターとする。
ンデンサを提供する。 【構成】 シランカップリング剤で処理したガラス繊維
の織布又は不織布をセパレーターとする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電解コンデンサ用セパレ
ータ及び電解コンデンサに関するものである。
ータ及び電解コンデンサに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】電解コンデンサはアルミニウム、タンタ
ル等の金属箔表面に、誘電体酸化皮膜を形成したものを
陽極に用い、間にセパレータを置いて陰極を対向させて
巻回したものをコンデンサ素子としている。このコンデ
ンサ素子のセパレータに駆動用電解液を含浸し、余分な
電解液を遠心分離などによって除去した後、ケースに収
納し、密封する。セパレータとしては電解液を含浸させ
るために、クラフト紙や多孔プラスチックシートなどが
用いられている。
ル等の金属箔表面に、誘電体酸化皮膜を形成したものを
陽極に用い、間にセパレータを置いて陰極を対向させて
巻回したものをコンデンサ素子としている。このコンデ
ンサ素子のセパレータに駆動用電解液を含浸し、余分な
電解液を遠心分離などによって除去した後、ケースに収
納し、密封する。セパレータとしては電解液を含浸させ
るために、クラフト紙や多孔プラスチックシートなどが
用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この電解コンデンサに
過大な電気的ストレス（電圧など）が加えられると、急
激に発熱し、内圧が上昇して電解液が漏洩し、短絡ある
いは他の電子部品からの火花によってコンデンサ素子に
引火することがあった。そこで、ガラス繊維の織布又は
不織布をセパレータとして用い、難燃化を図った電解コ
ンデンサが提案された。
過大な電気的ストレス（電圧など）が加えられると、急
激に発熱し、内圧が上昇して電解液が漏洩し、短絡ある
いは他の電子部品からの火花によってコンデンサ素子に
引火することがあった。そこで、ガラス繊維の織布又は
不織布をセパレータとして用い、難燃化を図った電解コ
ンデンサが提案された。
【０００４】ところが、ガラス繊維の織布又は不織布
は、電解液の保持性が悪く、所定量の電解液保持させる
ことができないという欠点があった。本発明はガラス繊
維からなる織布又は不織布からなるセパレータの電解液
保持性を改良することを目的とするものである。
は、電解液の保持性が悪く、所定量の電解液保持させる
ことができないという欠点があった。本発明はガラス繊
維からなる織布又は不織布からなるセパレータの電解液
保持性を改良することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラス繊維か
らなる織布又は不織布に、シランカップリング剤による
表面処理を施すことを特徴とするものである。
らなる織布又は不織布に、シランカップリング剤による
表面処理を施すことを特徴とするものである。
【０００６】織布又は不織布は２０〜２００μｍの厚み
として使用する。２０μｍよりも薄いと短絡しやすくな
る。２０μｍよりも薄い場合は、二枚以上重ねて、２０
μｍよりも厚くして使用する。２００μｍより厚いとｔ
ａｎδが大となり、かつ外形が大きくなってしまう。８
０μｍ前後の厚みのものが最も好ましい。電解液の保持
性は、ガラス織布よりもガラス不織布が良好である。ガ
ラス不織布としては、厚み８０μｍのガラスペーパーが
使用される。
として使用する。２０μｍよりも薄いと短絡しやすくな
る。２０μｍよりも薄い場合は、二枚以上重ねて、２０
μｍよりも厚くして使用する。２００μｍより厚いとｔ
ａｎδが大となり、かつ外形が大きくなってしまう。８
０μｍ前後の厚みのものが最も好ましい。電解液の保持
性は、ガラス織布よりもガラス不織布が良好である。ガ
ラス不織布としては、厚み８０μｍのガラスペーパーが
使用される。
【０００７】次に、シランカップリング剤を例示する。
γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリク
ロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
（β−メトキシエトキシ）シラン、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、β−（３，４−エポキシ
シクロヘキシル）エチルトリメトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、Ｎ−β−（アミノエチル）−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピル
トリエトキシシラン、Ｎ−β−（アミノエチル）−β−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン。
γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリク
ロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
（β−メトキシエトキシ）シラン、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、β−（３，４−エポキシ
シクロヘキシル）エチルトリメトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、Ｎ−β−（アミノエチル）−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピル
トリエトキシシラン、Ｎ−β−（アミノエチル）−β−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン。
【０００８】なお、長尺の電極箔を巻回して素子とする
場合は、セパレータは二枚用い、セパレータ１、陽極
箔、セパレータ２、陰極箔のように重ねる。セパレータ
１、２の二枚とも本発明のセパレータを用いれば難燃化
するために最も好ましいが、一方にクラフト紙のように
可燃性のセパレータを用いてもよい。ただし、この場合
は、最外側に本発明のセパレータが位置するようにす
る。また、一枚のセパレータを、ガラス繊維からなる織
布又は不織布を外側に、クラフト紙を内側にする二層構
造としてもよい。
場合は、セパレータは二枚用い、セパレータ１、陽極
箔、セパレータ２、陰極箔のように重ねる。セパレータ
１、２の二枚とも本発明のセパレータを用いれば難燃化
するために最も好ましいが、一方にクラフト紙のように
可燃性のセパレータを用いてもよい。ただし、この場合
は、最外側に本発明のセパレータが位置するようにす
る。また、一枚のセパレータを、ガラス繊維からなる織
布又は不織布を外側に、クラフト紙を内側にする二層構
造としてもよい。
【０００９】
【作用】シランカップリング剤は、分子中に２個以上の
異なった反応基を有しており、一方の反応基（メトキシ
基、エトキシ基など）はガラス表面と反応し、他方の反
応基（ビニル基、エポキシ基、メタクリル基、アミノ
基、メルカプト基など）は有機化合物と親和性が良い。
したがって、シランカップリング剤で処理すると、ガラ
ス表面に有機化合物と親和性の良い被覆が形成され、有
機酸系電解液の保持性がよくなる。
異なった反応基を有しており、一方の反応基（メトキシ
基、エトキシ基など）はガラス表面と反応し、他方の反
応基（ビニル基、エポキシ基、メタクリル基、アミノ
基、メルカプト基など）は有機化合物と親和性が良い。
したがって、シランカップリング剤で処理すると、ガラ
ス表面に有機化合物と親和性の良い被覆が形成され、有
機酸系電解液の保持性がよくなる。
【００１０】
【実施例】実施例１ γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで処理
した厚み８０μｍのガラスペーパーを陽極箔及び陰極箔
と共に巻回し直径３５ｍｍ長さ４０ｍｍの素子とした。
この素子にエチレングリコール９０％１，６デカンジカ
ルボン酸１０％からなる電解液を含浸し、過剰の電解液
を遠心分離によって除去した。遠心分離後の電解液保持
量は１０．７ｇであった。
した厚み８０μｍのガラスペーパーを陽極箔及び陰極箔
と共に巻回し直径３５ｍｍ長さ４０ｍｍの素子とした。
この素子にエチレングリコール９０％１，６デカンジカ
ルボン酸１０％からなる電解液を含浸し、過剰の電解液
を遠心分離によって除去した。遠心分離後の電解液保持
量は１０．７ｇであった。
【００１１】実施例２ γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで処理
した厚み８０μｍのガラスペーパーを２枚重ね、陽極箔
及び陰極箔と共に巻回し直径３５ｍｍ長さ４０ｍｍの素
子とした。この素子に実施例１と同じ電解液を含浸し、
過剰の電解液を遠心分離によって除去した。遠心分離後
の電解液保持量は１３．６ｇであった。
した厚み８０μｍのガラスペーパーを２枚重ね、陽極箔
及び陰極箔と共に巻回し直径３５ｍｍ長さ４０ｍｍの素
子とした。この素子に実施例１と同じ電解液を含浸し、
過剰の電解液を遠心分離によって除去した。遠心分離後
の電解液保持量は１３．６ｇであった。
【００１２】実施例３ γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで処理
した厚み８０μｍガラスペーパーと厚み４０μｍのクラ
フト紙とを重ね、陽極箔及び陰極箔と共に巻回し直径３
５ｍｍ長さ４０ｍｍの素子とした。この素子に実施例１
と同じ電解液を含浸し、過剰の電解液を遠心分離によっ
て除去した。遠心分離後の電解液保持量は１４．２ｇで
あった。
した厚み８０μｍガラスペーパーと厚み４０μｍのクラ
フト紙とを重ね、陽極箔及び陰極箔と共に巻回し直径３
５ｍｍ長さ４０ｍｍの素子とした。この素子に実施例１
と同じ電解液を含浸し、過剰の電解液を遠心分離によっ
て除去した。遠心分離後の電解液保持量は１４．２ｇで
あった。
【００１３】比較例 厚み８０μｍのクラフト紙を陽極箔及び陰極箔と共に巻
回し直径３５ｍｍ長さ４０ｍｍの素子とした。この素子
に実施例１と同じ電解液を含浸し、過剰の電解液を遠心
分離によって除去した。遠心分離後の電解液保持量は１
３．８ｇであった。
回し直径３５ｍｍ長さ４０ｍｍの素子とした。この素子
に実施例１と同じ電解液を含浸し、過剰の電解液を遠心
分離によって除去した。遠心分離後の電解液保持量は１
３．８ｇであった。
【００１４】次に、各実施例及び比較例のコンデンサ素
子について燃焼性を調べた。その結果は次のとおりであ
った。 実施例１及び２の素子：１０回接炎で着火しない。 実施例３の素子、ガラスペーパーを外側：５回の接炎で
着火、３秒で消火。 実施例３の素子、ガラスペーパーを内側：３回の接炎で
着火、３秒で消火。 比較例の素子：１回の接炎で着火、自然消火しない。
子について燃焼性を調べた。その結果は次のとおりであ
った。 実施例１及び２の素子：１０回接炎で着火しない。 実施例３の素子、ガラスペーパーを外側：５回の接炎で
着火、３秒で消火。 実施例３の素子、ガラスペーパーを内側：３回の接炎で
着火、３秒で消火。 比較例の素子：１回の接炎で着火、自然消火しない。
【００１５】燃焼性の評価方法は次のとおりである。コ
ンデンサ素子を４５度傾斜させて、バーナを近づけたと
きに、その上端から１５ｍｍ上方に位置するように固定
する。このコンデンサ素子にブタンガスを燃料とし、炎
の長さを１５ｍｍに調整したバーナを５秒間近づける。
これを３秒間隔で繰り返す。バーナを近づけたときに着
火した場合、１０秒以内に自然消火するか否かを観察す
る。
ンデンサ素子を４５度傾斜させて、バーナを近づけたと
きに、その上端から１５ｍｍ上方に位置するように固定
する。このコンデンサ素子にブタンガスを燃料とし、炎
の長さを１５ｍｍに調整したバーナを５秒間近づける。
これを３秒間隔で繰り返す。バーナを近づけたときに着
火した場合、１０秒以内に自然消火するか否かを観察す
る。
【００１６】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
によれば、難燃性があり、かつ電解液保持性の良好な電
解コンデンサを得ることができる。
によれば、難燃性があり、かつ電解液保持性の良好な電
解コンデンサを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 竜太郎 栃木県芳賀郡二宮町久下田1065番地 日立 エーアイシー株式会社芳賀工場内
Claims (2)
- 【請求項１】 ガラス繊維からなる織布又は不織布に、
シランカップリング剤による表面処理を施してなる電解
コンデンサ用セパレータ。 - 【請求項２】 請求項１記載のセパレータを用いた電解
コンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22449691A JPH0562861A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 電解コンデンサ用セパレータ及び電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22449691A JPH0562861A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 電解コンデンサ用セパレータ及び電解コンデンサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0562861A true JPH0562861A (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=16814711
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22449691A Pending JPH0562861A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 電解コンデンサ用セパレータ及び電解コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0562861A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008211063A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
| KR20150023247A (ko) | 2012-05-30 | 2015-03-05 | 니혼라이프라인 가부시키가이샤 | 전극 카테터 |
-
1991
- 1991-09-05 JP JP22449691A patent/JPH0562861A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008211063A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
| KR20150023247A (ko) | 2012-05-30 | 2015-03-05 | 니혼라이프라인 가부시키가이샤 | 전극 카테터 |
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