JPH0562852A - 異形e型フエライトコアの製造方法 - Google Patents
異形e型フエライトコアの製造方法Info
- Publication number
- JPH0562852A JPH0562852A JP25481291A JP25481291A JPH0562852A JP H0562852 A JPH0562852 A JP H0562852A JP 25481291 A JP25481291 A JP 25481291A JP 25481291 A JP25481291 A JP 25481291A JP H0562852 A JPH0562852 A JP H0562852A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- ferrite core
- modified
- central leg
- thickness direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製品の変形が生じ難く、寸法規格を満たして
製造の歩留りを向上させる。 【構成】 中央脚部12がコア厚み方向に偏在した異形
E型フェライトコアを製造する方法である。中央脚部の
偏在する面20が凹に、それと反対側の面22が凸に湾
曲し、且つ凹面側が凸面側より短い寸法とした形状にフ
ェライト材料を縦押し一体成形し、焼成時の収縮により
前記両面をほぼ平面にする。具体的には、金型の設計に
際して、コア厚み方向中央を設計寸法の基準とし、中央
脚部が偏在する側に中心を持つようにアールRを施す。
製造の歩留りを向上させる。 【構成】 中央脚部12がコア厚み方向に偏在した異形
E型フェライトコアを製造する方法である。中央脚部の
偏在する面20が凹に、それと反対側の面22が凸に湾
曲し、且つ凹面側が凸面側より短い寸法とした形状にフ
ェライト材料を縦押し一体成形し、焼成時の収縮により
前記両面をほぼ平面にする。具体的には、金型の設計に
際して、コア厚み方向中央を設計寸法の基準とし、中央
脚部が偏在する側に中心を持つようにアールRを施す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中央脚部がコア厚み方
向に偏在した異形E型フェライトコアを製造する方法に
関するものである。更に詳しく述べると、成形の時点
で、中央脚部が偏在する方向に湾曲するような成形体と
し、それを焼成する異形E型フェライトコアの製造方法
に関するものである。この異形E型フェライトコアは、
面実装可能な小形トランス用コアなどとして有用であ
る。
向に偏在した異形E型フェライトコアを製造する方法に
関するものである。更に詳しく述べると、成形の時点
で、中央脚部が偏在する方向に湾曲するような成形体と
し、それを焼成する異形E型フェライトコアの製造方法
に関するものである。この異形E型フェライトコアは、
面実装可能な小形トランス用コアなどとして有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】各種電子機器の小型化に伴い、受動部品
なども小型で且つ面実装対応に改良することによって、
実装効率並びに実装密度の向上を図ることが行われてい
る。例えばトランスなどに用いられるE型フェライトコ
アについても、中央脚部がコア厚み方向に偏在した異形
構造が提案されている(実公昭61−20729号公報
参照)。
なども小型で且つ面実装対応に改良することによって、
実装効率並びに実装密度の向上を図ることが行われてい
る。例えばトランスなどに用いられるE型フェライトコ
アについても、中央脚部がコア厚み方向に偏在した異形
構造が提案されている(実公昭61−20729号公報
参照)。
【0003】この種の異形E型フェライトコアは、例え
ば図2に示すように、矩形状のヨーク部10に中央脚部
12と左右の側脚部14,16をフェライト材料で一体
的に成形し焼成したものであり、中央脚部12がコア厚
み方向に偏在している点が特徴である。つまりコア左右
方向に関しては対称であるが、コア厚み方向では非対称
になっている。このような異形構造とすることによっ
て、効率を低下させることなく、トランス形態を小型
化、偏平化できる利点が生じる。
ば図2に示すように、矩形状のヨーク部10に中央脚部
12と左右の側脚部14,16をフェライト材料で一体
的に成形し焼成したものであり、中央脚部12がコア厚
み方向に偏在している点が特徴である。つまりコア左右
方向に関しては対称であるが、コア厚み方向では非対称
になっている。このような異形構造とすることによっ
て、効率を低下させることなく、トランス形態を小型
化、偏平化できる利点が生じる。
【0004】従来、このような異形E型フェライトコア
の成形に用いる金型の設計は、全て製品仕様の中央値を
基準とし、焼成時の収縮率を見込んで製品形状と相似形
となるように行っている。
の成形に用いる金型の設計は、全て製品仕様の中央値を
基準とし、焼成時の収縮率を見込んで製品形状と相似形
となるように行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし実際に異形E型
フェライトコアを製作すると、例えば図3においてコア
端部の厚みT1 寸法は規格に入るが、コア全体の厚みT
2 は規格外れとなる不良がしばしば発生する。これはコ
ア焼成時に図3に示すようにコアが湾曲変形するためで
ある。
フェライトコアを製作すると、例えば図3においてコア
端部の厚みT1 寸法は規格に入るが、コア全体の厚みT
2 は規格外れとなる不良がしばしば発生する。これはコ
ア焼成時に図3に示すようにコアが湾曲変形するためで
ある。
【0006】本発明の目的は、上記のような従来技術の
欠点を解消して、製品の変形が生じ難く、寸法規格を満
たして歩留りが向上するような異形E型フェライトコア
の製造方法を提供することである。
欠点を解消して、製品の変形が生じ難く、寸法規格を満
たして歩留りが向上するような異形E型フェライトコア
の製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、中央脚部がコ
ア厚み方向に偏在した異形E型フェライトコアを製造す
る方法において、中央脚部の偏在する面が凹に湾曲し、
それと反対側の面が凸に湾曲し、且つ凹面側が凸面側よ
り短い寸法とした異形E型形状にフェライト材料を縦押
し一体成形し、焼成時の収縮により前記両面をほぼ平面
にする異形E型フェライトコアの製造方法である。
ア厚み方向に偏在した異形E型フェライトコアを製造す
る方法において、中央脚部の偏在する面が凹に湾曲し、
それと反対側の面が凸に湾曲し、且つ凹面側が凸面側よ
り短い寸法とした異形E型形状にフェライト材料を縦押
し一体成形し、焼成時の収縮により前記両面をほぼ平面
にする異形E型フェライトコアの製造方法である。
【0008】具体的には、金型の設計に際して、コア厚
み方向中央を設計寸法の基準とし、中央脚部が偏在する
側に中心を持つようにアール(R)を施す。
み方向中央を設計寸法の基準とし、中央脚部が偏在する
側に中心を持つようにアール(R)を施す。
【0009】
【作用】異形E型フェライトコアの場合、成形はその形
状的な理由により、通常、縦押し成形となる。この縦押
し成形では、図4のBのようなコア縦方向の密度調整は
可能であるが、図4のAのようなコア厚み方向の密度調
整は行えない。そのため従来の製造方法では、図3にお
いて、コア厚み方向での上部密度と下部密度の差が大き
く、焼成時に下部収縮の割合に対して上部収縮が小さく
なり、そのため図3に示すような方向に湾曲変形する。
状的な理由により、通常、縦押し成形となる。この縦押
し成形では、図4のBのようなコア縦方向の密度調整は
可能であるが、図4のAのようなコア厚み方向の密度調
整は行えない。そのため従来の製造方法では、図3にお
いて、コア厚み方向での上部密度と下部密度の差が大き
く、焼成時に下部収縮の割合に対して上部収縮が小さく
なり、そのため図3に示すような方向に湾曲変形する。
【0010】本発明では、アールを施し、中央脚部の偏
在する面が凹に湾曲し、それと反対側の面が凸に湾曲し
た形状に一体成形している。そのため体積的には中央脚
部が偏在する側が小さく、反対側が大きい。成形密度は
逆に、中央脚部が偏在する側が大きく、反対側が小さ
い。そのため焼成すると、両方の効果が相殺されてほぼ
同等に焼成収縮し、コアは湾曲変形せず、寸法規格に入
り易くなる。
在する面が凹に湾曲し、それと反対側の面が凸に湾曲し
た形状に一体成形している。そのため体積的には中央脚
部が偏在する側が小さく、反対側が大きい。成形密度は
逆に、中央脚部が偏在する側が大きく、反対側が小さ
い。そのため焼成すると、両方の効果が相殺されてほぼ
同等に焼成収縮し、コアは湾曲変形せず、寸法規格に入
り易くなる。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係る異形E型フェライトコア
の製造方法を示す説明図であり、Aは成形時の状態を、
Bは焼成後の状態をそれぞれ表している。異形E型フェ
ライトコア自体の基本構造は前述した従来例と同様であ
るから、説明を簡略化するため対応する部分には同一符
号を付す。ここで本発明の特徴は、中央脚部12の偏在
する面20が凹に湾曲し、それと反対側の面22が凸に
湾曲し、且つ凹面側が凸面側よりも短い寸法とした異形
E型形状形状となるようにフェライト材料を縦押し一体
成形する点である。
の製造方法を示す説明図であり、Aは成形時の状態を、
Bは焼成後の状態をそれぞれ表している。異形E型フェ
ライトコア自体の基本構造は前述した従来例と同様であ
るから、説明を簡略化するため対応する部分には同一符
号を付す。ここで本発明の特徴は、中央脚部12の偏在
する面20が凹に湾曲し、それと反対側の面22が凸に
湾曲し、且つ凹面側が凸面側よりも短い寸法とした異形
E型形状形状となるようにフェライト材料を縦押し一体
成形する点である。
【0012】具体的には、金型の設計に際して、コア厚
み方向中央を設計寸法の基準とし、中央脚部12が偏在
する側に中心Oを持つようにアールを施す。即ちコア厚
み方向中央寸法Lに対して面22の寸法をL1 、面20
の寸法をL2 とした時、L1 >L>L2 とする。例えば
製品寸法(焼成後の寸法)で厚み方向中央寸法に相当す
る長さが15mm程度の場合、L1 −L2 =0.2mm程度
になるように金型設計を行う。
み方向中央を設計寸法の基準とし、中央脚部12が偏在
する側に中心Oを持つようにアールを施す。即ちコア厚
み方向中央寸法Lに対して面22の寸法をL1 、面20
の寸法をL2 とした時、L1 >L>L2 とする。例えば
製品寸法(焼成後の寸法)で厚み方向中央寸法に相当す
る長さが15mm程度の場合、L1 −L2 =0.2mm程度
になるように金型設計を行う。
【0013】このようにアールを施して湾曲させ、コア
両面で寸法補正を行った金型を用いて縦押し成形をする
と、焼成時の収縮変形が湾曲を修正する方向に生じ、コ
ア両面がほぼ平面になって、焼成品は正規の寸法にな
る。
両面で寸法補正を行った金型を用いて縦押し成形をする
と、焼成時の収縮変形が湾曲を修正する方向に生じ、コ
ア両面がほぼ平面になって、焼成品は正規の寸法にな
る。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記のように成形品を、中央脚
部の偏在する面が凹となるように湾曲させ、且つ凹面側
が凸面側より短い寸法としたから、焼成後に湾曲が修正
され、コア両面が平面となり、正規の寸法に入り易くな
る。そのため製造の歩留りは大幅に向上する。
部の偏在する面が凹となるように湾曲させ、且つ凹面側
が凸面側より短い寸法としたから、焼成後に湾曲が修正
され、コア両面が平面となり、正規の寸法に入り易くな
る。そのため製造の歩留りは大幅に向上する。
【図1】本発明方法の説明図。
【図2】異形E型フェライトコアの一例を示す斜視図。
【図3】従来の異形E型フェライトコア焼成品の説明
図。
図。
【図4】異形E型フェライトコアの成形時の状態を示す
説明図。
説明図。
10 ヨーク部 12 中央脚部 14 側脚部 16 側脚部
Claims (1)
- 【請求項1】 中央脚部がコア厚み方向に偏在した異形
E型フェライトコアを製造する方法において、中央脚部
の偏在する面が凹に湾曲し、それと反対側の面が凸に湾
曲し、且つ凹面側が凸面側より短い寸法とした異形E型
形状にフェライト材料を縦押し一体成形し、焼成時の収
縮により前記両面をほぼ平面にすることを特徴とする異
形E型フェライトコアの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25481291A JPH0562852A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 異形e型フエライトコアの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25481291A JPH0562852A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 異形e型フエライトコアの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562852A true JPH0562852A (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=17270227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25481291A Pending JPH0562852A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 異形e型フエライトコアの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0562852A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003069641A1 (de) * | 2002-02-15 | 2003-08-21 | Siemens Aktiengesellschaft | Herstellverfahren der oberflächengeometrie von elektromagneten |
-
1991
- 1991-09-04 JP JP25481291A patent/JPH0562852A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003069641A1 (de) * | 2002-02-15 | 2003-08-21 | Siemens Aktiengesellschaft | Herstellverfahren der oberflächengeometrie von elektromagneten |
US7328498B2 (en) | 2002-02-15 | 2008-02-12 | Siemens Aktiengesellschaft | Method for producing the surface geometry of solenoids |
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