JP2545687B2 - 成形金型及び粉末成形方法 - Google Patents

成形金型及び粉末成形方法

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JP2545687B2 JP5059490A JP5949093A JP2545687B2 JP 2545687 B2 JP2545687 B2 JP 2545687B2 JP 5059490 A JP5059490 A JP 5059490A JP 5949093 A JP5949093 A JP 5949093A JP 2545687 B2 JP2545687 B2 JP 2545687B2
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昌美 中川
志朗 桑田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェライト磁心等の粉
末圧縮成形を行う成形金型及び粉末成形方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の日の字型フェライト磁心の成形方
法を図5に示す。日の字型フェライト磁心の外形に沿っ
た貫通孔が形成された筒11に、図6に示すような2つ
の貫通孔12が形成された下パンチ13が挿入され、更
にその貫通孔12に心棒14が挿入されている。この心
棒14の斜視図を図7に示す。この下パンチ13と心棒
14を所定位置に保持し、フェライト原料粉末15を充
填し、上パンチ16を挿入してフェライト原料粉末15
を上パンチ16、下パンチ13間で圧縮成形していた。
このとき、心棒14は上パンチ16に形成された貫通孔
17内に挿入される。この成形された日の字型フェライ
ト磁心の斜視図を図8に示す。この日の字型フェライト
磁心は、焼成された後切断されてEI型又はEE型フェ
ライト磁心として使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の日の字型フェラ
イト磁心の成形方法では、中脚部18の成形密度が外脚
部19の成形密度より高く、焼成後図9に示すように、
中脚部の収縮が小さく、外脚部の収縮が大きくなり、背
面部20が凸状に湾曲した形状となっていた。この日の
字型フェライト磁心を切断してE型フェライト磁心21
を得た場合、図10に示すような形状となる。このE型
フェライト磁心21の場合、突き合わせ面22を研磨し
たとき、E型フェライト磁心21が加工テーブル23上
で不安定であり、斜め研磨又は折れ等の品質異状が発生
していた。本発明は、上記の問題点を解決する成形金型
及び成形方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、筒、下パン
チ、上パンチ、及び少なくとも2つの心棒とから構成さ
れる成形金型であって、前記心棒の上端面の筒の外側方
向の綾部の面取り寸法と筒の中心方向の綾部の面取り寸
法とが異なり、筒の中心方向の綾部の面取り寸法の方が
大きいことを特徴とする成形金型である。また本発明
は、筒、下パンチ、上パンチ、及び少なくとも2つの
棒とから構成される成形金型であって、前記心棒の上端
面の綾部に形成された面取りは、少なくとも一部の面取
り寸法が他の面取り寸法より大きいことを特徴とする成
形金型である。また本発明は、矩形の貫通孔を有する
筒、該筒の貫通孔に挿入され、2つの孔を有する日の字
型の上パンチ及び下パンチ、該上パンチ、下パンチの2
つの孔に挿入される2つの心棒を有し、前記上パンチと
下パンチの間にフェライト原料粉末を充填し、圧縮成形
して日の字型フェライト磁心を成形する成形金型であっ
て、前記心棒の上端面の外側綾部と内側綾部とでは面取
り寸法が異なり、外側綾部よりも内側綾部の方が面取り
寸法が大きいことを特徴とする成形金型である。また本
発明は、筒内に下パンチと少なくとも2つの心棒を配置
し、粉末原料を充填し、上パンチと下パンチとの間で圧
縮成形する粉末成形方法において、前記心棒の上端面の
綾部に形成された面取りの大きさを部分的に変更し、該
心棒が上パンチ内に挿入される際の上パンチ内への粉末
原料の流入量を調整し、粉末成形体の成形密度分布の微
調整を行うことを特徴とする粉末成形方法である。
【0005】
【作用】従来の成形金型及び成形方法では、中脚部の成
形密度が外脚部の成形密度より高く、不具合を生じてい
た。つまり、中脚部でのフェライト原料粉末の詰まりが
よいことが原因である。そこで、本発明では心棒の上端
面に形成される面取り寸法を大とすることにより、その
面取り部によりフェライト原料粉末を上パンチ内に逃が
し、成形密度の調整を可能としたものである。
【0006】
【実施例】本発明に係る一実施例の心棒の斜視図を図1
に示す。この心棒1は、上端面の外側綾部の面取り3と
内側綾部の面取り2とが異なり、外側綾部の面取り3は
通常の面取り寸法とし、内側綾部の面取り2を大きな面
取り寸法としたものである。この内側綾部の面取り寸法
は、1.5mmと3.0mmにて行った。このとき、外
側綾部の面取り寸法は、0.2mmであった。この内側
綾部の面取り寸法1.5mmを実施例1とし、3.0m
mを実施例2とする。この実施例1、2の心棒を用いて
日の字型フェライト磁心を成形し、焼成した。このと
き、上パンチ、下パンチ、筒は従来と同一のものを用い
た。この実施例の心棒を用いた成形の様子を図3に示
す。筒11内に下パンチ13、心棒1を所定位置に保持
し、フェライト原料粉末15を充填した後、上パンチ1
6を挿入して、圧縮成形するものである。この心棒1に
大きな面取りを形成しておくことにより、上パンチ16
が挿入される際、中脚部分のフェライト原料粉末15が
上パンチ16内に逃げ、中脚部分の充填量が少なくな
り、成形密度の調整を行ったものである。この焼成後の
日の字型フェライト磁心の中脚18の寸法B1と外脚1
9の寸法B2(図8に示す)を測定した結果を表1に示
す。この表1の従来例は、面取り寸法を全て0.2mm
としたものであり、又B1、B2寸法は、試料200個
の平均値である。
【0007】
【表1】
【0008】この実施例1、2による日の字型フェライ
ト磁心は、B1<B2であり、その様子を図4に示す。
つまり、中脚18部分は外脚19部分より大きく収縮
し、背面部20が凹状に湾曲した形状となっている。従
来例の場合、ほぼB1=B2であるが、これは平均値で
あり、個々にバラツキを生じている。そのため、図9に
示すような磁心も発生し、上記したような従来の不具合
を生じていた。また、この日の字型フェライト磁心の図
8に示す製品寸法は、A寸法が16mmで、C寸法が
4.2mmである。この実施例によれば、日の字型フェ
ライト磁心を切断して得られたE型フェライト磁心を研
磨する場合、背面部20が凹状に湾曲しているため、安
定した加工ができた。これにより、このE型フェライト
磁心を用いて得られる巻線品のインダクタンスも、その
バラツキを示すσが従来の2/3以下となり、特性も安
定した。本発明に係る別の実施例の心棒の斜視図を図2
に示す。この心棒4は、上端面の綾部の面取りにおい
て、内側の面取り6の一部を大きな面取り5としたもの
であり、外側の面取り7は従来と同様の面取りである。
この実施例によれば、部分的な充填量の調整が可能であ
る。つまり、充填量の調整のため、必要部分の面取り寸
法を変更すれば良いことがわかる。これにより、上記実
施例形状に限ることなく、所望部分の面取り寸法を変更
することにより、充填量の調整が可能となり、粉末成形
体の成形密度の微調整が可能となった。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、粉末成形において心棒
の所定位置の面取り寸法を大とすることにより、成形体
の密度の微調整が行えるものである。また本発明によれ
ば、日の字型フェライト磁心を成形し、焼成した後切断
したE型フェライト磁心を得る場合、E型フェライト磁
心の品質向上及び歩留向上が可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の心棒の斜視図である。
【図2】本発明に係る別の実施例の心棒の斜視図であ
る。
【図3】本発明に係る一実施例の成形工程の説明図であ
る。
【図4】本発明に係る一実施例の日の字型フェライト磁
心の模式図である。
【図5】従来例の成形工程の説明図である。
【図6】従来例の下パンチの斜視図である。
【図7】従来例の心棒の斜視図である。
【図8】日の字型フェライト磁心の斜視図である。
【図9】従来例の日の字型フェライト磁心の模式図であ
る。
【図10】従来例のE型フェライト磁心の模式図であ
る。
【符号の説明】
1、4、14 心棒 2、3、5、6、7 面取り 11 筒 12、17 貫通孔 13 下パンチ 15 フェライト原料粉末 16 上パンチ 18 中脚 19 外脚 20 背面部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒、下パンチ、上パンチ、及び少なくと
    も2つの心棒とから構成される成形金型であって、前記
    心棒の上端面の筒の外側方向の綾部の面取り寸法と筒の
    中心方向の綾部の面取り寸法とが異なり、筒の中心方向
    の綾部の面取り寸法の方が大きいことを特徴とする成形
    金型。
  2. 【請求項2】 筒、下パンチ、上パンチ、及び少なくと
    も2つの心棒とから構成される成形金型であって、前記
    心棒の上端面の綾部に形成された面取りは、少なくとも
    一部の面取り寸法が他の面取り寸法より大きいことを特
    徴とする成形金型。
  3. 【請求項3】 矩形の貫通孔を有する筒、該筒の貫通孔
    に挿入され、2つの孔を有する日の字型の上パンチ及び
    下パンチ、該上パンチ、下パンチの2つの孔に挿入され
    る2つの心棒を有し、前記上パンチと下パンチの間にフ
    ェライト原料粉末を充填し、圧縮成形して日の字型フェ
    ライト磁心を成形する成形金型であって、前記心棒の上
    端面の外側綾部と内側綾部とでは面取り寸法が異なり、
    外側綾部よりも内側綾部の方が面取り寸法が大きいこと
    を特徴とする成形金型。
  4. 【請求項4】 筒内に下パンチと少なくとも2つの心棒
    を配置し、粉末原料を充填し、上パンチと下パンチとの
    間で圧縮成形する粉末成形方法において、前記心棒の上
    端面の綾部に形成された面取りの大きさを部分的に変更
    し、該心棒が上パンチ内に挿入される際の上パンチ内へ
    の粉末原料の流入量を調整し、粉末成形体の成形密度分
    布の微調整を行うことを特徴とする粉末成形方法。
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