JPH0435009A - ロ型フェライトコア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、コイルやノイズフィルタ、トランス等の磁心
として用いられる口型フェライトコアに関する。

［従来の技術］ コイルやノイズフィルタ、トランス等の磁心としては、
従来より口型フェライトコアが多く用いられている。第
５図は従来の標準的な口型フェライトコアの斜視図であ
り、中心脚１ａと側脚２ａが平行に配置され、これらの
磁脚のそれぞれ両端側がヨーク部４ａにより互いに連結
されている。

これらの口型フェライトコアを小型トランス等に組み込
む場合、第５図に仮想線で示すように、前記口型フェラ
イトコアの中心脚１ａに、コイルボビン５ａが挿嵌され
、該コイルボビンを回転させながらコイルが巻回される
。

近年、電子機器への小形化の要求が高まり、これらの電
子機器に用いられるコイルやノイズフィルタ、小型トラ
ンスや、これらの磁心として用いられる口型フェライト
コアについても、小形化への対応が強く求められ、これ
までにも種々の提案がなされている。

第６図は先に提案された他の口型フェライトコアを示す
斜視図である。コイルボビン等に組み込まれた際の外径
寸法は、高さ方向についてはコイルボビンの高さで律則
されるが、横幅については、側脚およびヨーク部の厚み
に律則されるため、側脚２ｂおよびヨーク部４ｂをそれ
ぞれ縦方向に偏平にすることにより、横方向の外径寸法
を小型化することができ有利である。

次に、従来のフェライトコアの製造方法について説明す
る。まず、磁気材料粉末にバインダーを加えて造粒する
。次に、乾式成型プレスの型枠内に前記造粒粉末を充填
し、上型および下型により加圧成型して成型体を得る。

得られた成型体を高温で焼成して、所望寸法の焼結フェ
ライトコアを得る。

ここで、上記成型工程に用いられる成型手段について説
明する。まず、第７図は、従来の一般的な口型コアの成
型に用いられる単動型プレスの金型部分の要部を示すも
ので、第７図（ａ）は型枠の平面図であり、第７図（ｂ
）は同金型要部のＢ−Ｂ断面図である。型枠３０と下型
３１とで構成される凹部内に造粒粉末３３を充填し、第
７図（ｂ）に示すように上型３２で加圧するものである
。

一方、第８図は、複雑な形状の口型コアの成型に用いら
れる複動型プレスの金型部分の要部を示すもので、第８
図（ａ）は型枠４０の平面図であり、第８図（ｂ）は同
金型要部のＣ−Ｃ断面図である。

上記複動型プレスの場合、上型４２の加圧面４２ａに対
応する下型４１の加圧面を複数に分割して構成し、分割
された各加圧面４１ａ、４１ｂを個別に動作させること
ができ、これにより成型体各部に応じた造粒粉末充填量
および加圧条件を設定することが可能な構造になってい
る。

上記前者の単動型プレスの特徴は、横断面が高さ方向で
等しい成型体については、各部の密度が均一な成型体が
得られ、また動作が単純なために、成型装置が小型で簡
易な構造となり、かつ成型速度が速いという利点があり
、大量生産に適している。一方、後者の複動型プレスは
、横断面が高さ方向で異なる成型体についても各部の密
度差の小さい成型体が得られるという利点がある。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、前記従来の口型フェライトコアのうち、第５
図に示されるように、横断面が高さ方向で等しい形状の
口型フェライトコアについては、前者の単動型プレスを
用いて大量生産が可能なため低コストで製造できるが、
第６図に示されるように、側脚およびヨーク部を高さ方
向に偏平させた構造の口型フェライトコアを単動型プレ
スで成型しようとすると、前記各磁脚の成型密度とヨー
ク部の成型密度との間に大きな差異が生じ、各磁脚とヨ
ーク部との境界部分にクラックが生じたり、あるいは磁
気特性が低下する等の問題点が発生していた。このため
、後者の複動型プレスを用いて成型しなければならず、
装置の複雑化、大型化、およびこれに伴う成型工程のス
ピードダウン等が否めなかった。

そこで、本発明の目的は、成形体各部の成形密度が均一
で、クラック等が生じることなく、かつ外径寸法が小さ
く、さらに簡易な設備で安価に製造することが可能な口
型フェライトコアを提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本発明の口型フェライトコア
は、中心脚と、これに平行に配置された側脚と、前記中
心脚の両端側と前記側脚の両端側とを互いに連結するヨ
ーク部とからなる口型フェライトコアにおいて、前記中
心脚、側脚、及びヨーク部の、それぞれの下面が同一面
上に配置されるとともに、前記中心脚の上面から、前記
ヨーク部の上面のうちの前記中心脚の軸方向延長部分に
亙って連続的に、前記側脚の上面よりも低く構成された
構造を有する。

［作用］ 本発明においては、中心脚〈側脚、及びヨーク部の、そ
れぞれの下面が同一面上に配置されるとともに、前記中
心脚の上面から、前記ヨーク部の上面のうちの前記中心
脚の軸方向延長部分に亙って連続的に、前記側脚の上面
よりも低く構成された構造を有するため、側脚部分の横
方向への突出寸法が抑えられる。

また、上記構造を有するため、単動型プレス等を用いて
予め各部の成型密度が均一な成型体を得た後、回転円板
形グラインダーや回転ベルト形すンダー等の簡易で一般
的な切削加工手段で切削加工して、容易に成型体を得る
ことができる。

［実施例］ 次に、第１図ないし第４図を参照しつつ、本発明の口型
フェライトコアを説明する。第１図は本発明の口型フェ
ライトコアの第１の実施例を示す斜視図であり、また第
２図（ａ）は第１図に示された口型フェライトコアの平
面図、第２図（ｂ）は、同フェライトコアのＡ−Ａ断面
図である。第１図、第２図（ａ）および第２図（ｂ）に
示される通り、中心脚１１ａと側脚１２ａとが平行に配
置され、これらの磁脚のそれぞれ両端側がヨーク部１４
ａにより互いに連結されている。さらに、前記中心脚１
１ａ１側脚１２ａ１及びヨーク部１４ａの、それぞれの
下面が同一面１６ａ上に配置されるとともに、前記中心
脚の上面１７ａから、前記ヨーク部の上面のうちの前記
中心脚１１ａの軸方向延長部分に亙って連続的に、前記
側脚の上面１８ａよりも低く構成されるとともに、前記
中心脚の上面１７ａから、前記側脚の上面１８ａ側への
立ち上がり部１９ａが、曲面に設定され、第２図（ｂ）
に示されるように、側脚部分の横方向への突出寸法が抑
えられている。

これにより、外径寸法の小さなコイルやノイズフィルタ
、トランス等を提供することができる。

次に、同実施例の口型フェライトコアの製造工程につい
て説明する。第３図（ａ）および（ｂ）は、同実施例の
製造工程の要部を示す斜視図である。

まず、単動式プレスを用いて、略口型の成型体１０ａ１
すなわち、中心脚１１ａ１側脚１２ａおよびこれらのそ
れぞれ両端側を連結するヨーク部１４ａが、それぞれ等
しい高さに成型される。次に第３図（ｂ）に示すように
、前記成形体に、外周面の縁部に曲面加工が施された回
転円板型グラインダー２０の切削面２０ｂを接触させた
状態で相対移動させることにより切削加工が施され、第
１図に示すように中心脚１１ａの上面１７ａから前記ヨ
ーク部の上面のうちの前記中心脚１１ａの軸方向延長部
分に亙って連続的に、前記側脚の上面１８ａよりも低く
設定された成型体が得られる。さらにこの切削加工にお
いて、グラインダーの切削加工面の形状に応じて、中心
脚１１ａの上面１７ａから側脚の上面１８ａ側への立ち
上がり部１９ａが、曲面に構成される。この成形体を焼
成することにより、本発明の口型フェライトコアが得ら
れる。

上記実施例に示される通り、本発明の口型フェライトコ
アを成型する場合には、単動型プレスと一般的な切削加
工手段とを単に組み合わせればよく、製造工程において
はこれらの工程を連続して配置でき、従来の複動型プレ
スを用いた場合に比べてコア成型工程のスピードアップ
がはかれる。

なお、本実施例ではコアの加圧成型手段として単動型プ
レスを用いたが、本発明はこれに限定するものではなく
、さらに量産性に優れた湿式押出し成形機等で口形断面
を有する長尺の成型体を得た後、所定の寸法にカットす
ることも可能であり、切削加工手段としても、本実施例
では回転円板型グラインダーを用いたが、本発明はこれ
に限定するものではなく、回転ベルト型サングー等、一
般的な種々の切削加工手段を用いることが可能である。

また、本実施例では切削加工をフェライトコアの未焼成
成型体の時点で行ったが、本発明はこれに限定するもの
ではなく、該成型体を一旦仮焼した後、或いは焼成して
焼結体フェライトにした後でも可能である。

次に、本発明の他の実施例になる口型フェライトコアに
ついて説明する。第４図は同フェライトコアを示す斜視
図であり、前記第１の実施例と同様、中心脚１１ｂと側
脚１２ｂとが平行に配置され、これらの磁脚の両端側が
ヨーク部１４ｂにより互いに連結されている。さらに、
前記中心脚１１ｂ１側脚１２ｂ１及びヨーク部１４ｂの
、それぞれの下面が同一面上に配置されるとともに、前
記中心脚の上面１７ｂから、前記ヨーク部の上面のうち
の前記中心脚１１ｂの軸方向延長部分に亙って連続的に
、前記側脚の上面１８ｂよりも低く構成されるとともに
、前記中心脚の上面１１ｂから前記側脚の上面１８ｂ側
への立ち上がり部１９ｂが鈍角に設定された構造を有す
る。

また、上記２つの実施例に示されるように、前記中心脚
の上面から前記側脚の上面側への立ち上がり部が、曲面
あるいは鈍角に設定された構造を有することにより、切
削加工時あるいは切削加工後において、前記立ち上がり
部からクラックが発生しにくく、また、前記の如き一般
的な切削加工手段を用いて連続して切削作業を行う際に
、前記立ち上がり部に対応する切削手段の切削面の稜部
の、摩耗等による変形が少ない。これにより、磁気特性
に優れ、また、外観不良が生じにくい構造の口型フェラ
イトコアが得られる。

［発明の効果コ 本発明によれば、成型体各部の成型密度が均一で、クラ
ック等が生じることなく、側脚部分の横方向への突出寸
法を抑えて、コイルボビンへ組み込んだ際の小形化が可
能な口型フェライトコアを提供することができる。

また、本発明によれば、単動型プレス等を用いて予め各
部の成型密度が均一な成型体を得た後、回転円板形グラ
インダーや回転ベルト形サングー等の簡易で一般的な切
削加工手段で切削加工して成型体を得ることができるの
で、簡易な設備で安価に製造することが可能な口型フェ
ライトコアを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明における口型フェライトコアの第１の実
施例を示す斜視図、第２図（ａ）および（ｂ）はそれぞ
れ同フェライトコアの平面図および断面図、第３図（ａ
）および（ｂ）はそれぞれ同フェライトコアの成型工程
の要部を説明するための斜視図、第４図は本発明におけ
る口型フェライトコアの他の実施例を示す斜視図、第５
図及び第６図はそれぞれ従来の口型フェライトコアを示
す斜視図、第７図（ａ）および（ｂ）はそれぞれ、従来
の一般的な口型フェライトコアの成型工程に用いられる
金型部分の要部を示す平面図および断面図、第８図（ａ
）および（ｂ）はそれぞれ、複雑な形状の口型フェライ
トコアの成型工程に用いられる金型部分の要部を示す平
面図および断面図である。 １１ａ、１１ｂ　０・・・・・・Φ串中心脚１２ａ、　
１２ｂ・・・・・・・・・側脚１４ａ、　１４ｂ　　・
拳・・・・・・争ヨーク部１５ａ、１５ｂ １６ａ　　・　ｅ １７ａ、１７ｂ １８ａ、１８ｂ １９ａ、１９ｂ ・コイルボビン ・コア下面 ・中心脚上面 ・側脚上面 ・立ち上がり部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 中心脚と、これに平行に配置された側脚と、前記中心脚
   の両端側と前記側脚の両端側とを互いに連結するヨーク
   部とからなる口型フェライトコアにおいて、前記中心脚
   、側脚、及びヨーク部の、それぞれの下面が同一面上に
   配置されるとともに、前記中心脚の上面から、前記ヨー
   ク部の上面のうちの前記中心脚の軸方向延長部分に亙っ
   て連続的に、前記側脚の上面よりも低く構成されたこと
   を特徴とする口型フェライトコア。