JPH0562407A - 磁気記録カートリツジ - Google Patents

磁気記録カートリツジ

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JPH0562407A
JPH0562407A JP22312791A JP22312791A JPH0562407A JP H0562407 A JPH0562407 A JP H0562407A JP 22312791 A JP22312791 A JP 22312791A JP 22312791 A JP22312791 A JP 22312791A JP H0562407 A JPH0562407 A JP H0562407A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic recording
core plate
core
magnetic disk
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Pending
Application number
JP22312791A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Saito
斉藤  均
Ryuji Shirahata
龍司 白幡
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ディスクの回転検出を確実に行うことが
できると共に磁気記録再生装置に対する装着特性を高め
た磁気記録カートリッジを提供する。 【構成】 回転する磁気ディスク11の中心部に設けら
れ且つ磁気記録再生装置の駆動軸16が嵌合するセンタ
ーコア15と、このセンターコア15に一体的に固定さ
れ且つ磁性金属にて形成された環状のコアプレート14
とを具えた磁気記録カートリッジにおいて、前記コアプ
レート14が熱処理を施したフェライト系ステンレス鋼
にて形成されていることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクの回転検
出を確実に行えると共に磁気記録再生装置に対する装着
特性を高めた磁気記録カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像素子や撮像管等の撮像装
置と、磁気記録カートリッジを記録媒体として用いた磁
気記録再生装置とを組み合わせ、被写体をスチル撮影し
てその静止画像情報を回転する磁気ディスクに記録する
一方、テレビジョンシステムやビデオプリンタ等で静止
画像の再生を行うようにした電子式スチルビデオシステ
ムが開発されている。
【0003】この電子式スチルビデオシステムに用いら
れる磁気記録カートリッジは、その外観を表す図1に示
すように、安価で記録容量の比較的大きな可撓性を有す
る磁気ディスク11を開閉自在のシャッター12が組み
込まれた矩形状のジャケット13内に回転可能に収納し
たものであり、実開昭59−17038号公報や実開平
58−56377号公報等で周知の通りである。
【0004】前記ジャケット13内に収納される磁気デ
ィスク11の中央部分の断面構造を表す図2及びそのコ
アプレートの部分を抽出した平面形状を表す図3に示す
ように、磁気ディスク11の中央部分には磁性金属で形
成された環状のコアプレート14が接合されており、こ
のコアプレート14には合成樹脂にて形成されたセンタ
ーコア15が当該コアプレート14を挾み込むようにア
ウトサート成型されている。又、センターコア15の中
央部には、図示しない磁気記録再生装置の駆動軸16が
嵌合し得る挿入孔17が設けられており、この挿入孔1
7には磁気記録再生装置の駆動軸16に対して磁気ディ
スク11を同心状に位置決めするため、それぞれ斜めに
対向する一対の平面にて形成された受け面18及びこれ
ら受け面18に駆動軸16を押圧し得るばね部19が形
成されている。
【0005】なお、センターコア15のアウトサート成
型は、コアプレート14の外周部分を挾み付けるように
上金型と下金型とをセットし、これら上金型及び下金型
の間に形成されたキャビティ内に溶融状態の合成樹脂を
注入することにより行われるようになっている。
【0006】前記コアプレート14は駆動軸16側に設
けたマグネット20により吸引され、これによって磁気
ディスク11が駆動軸16に対して一体的に連れ回りす
るようになっている。又、コアプレート14はその内周
縁部の一部が図1中、上方に折り曲げられ、回転検出用
の折り曲げ部21としてセンターコア15の上端面に露
出状態となっている。この折り曲げ部21は、磁気ディ
スク11の回転位置の検出に用いられるものであり、マ
グネット20からの磁束を磁気記録再生装置に設けられ
た検出コイル22に導く作用を有する。
【0007】つまり、磁気ディスク11が駆動軸16と
共に回転し、折り曲げ部21が上述した検出コイル22
に接近すると、この検出コイル22には磁束が貫通して
所定の信号が発生する。又、上記折り曲げ部21が検出
コイル22から離れると、この信号の発生はなくなる。
このようにして、磁気ディスク11の一回転毎に折り曲
げ部21が検出コイル22のそばを通過し、検出コイル
22にはパルス状の信号が周期的に発生することとな
る。
【0008】従って、この周期的に発生する信号を基準
として駆動軸16と磁気ディスク11との相対的な回転
位相を検出でき、磁気ディスク11に記録された情報の
読み出し開始位置を判別することが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】静止画信号の記録再生
を互換性良く行うためには、図1〜図3に示す如き磁気
ディスク11に記録された情報の読み出し開始位置を正
確に判別する必要があり、検出コイル22が折り曲げ部
21の通過を正確に検出することが極めて重要となる。
【0010】ところで、図1〜図3に示す如き磁気記録
カートリッジ23の磁気ディスク11に接合されるコア
プレート14である磁性金属としては、例えば米国特許
第4,616,278号に開示されているパーマロイや、
米国特許第4,630,156号に開示されている軟磁性
鉄板等も知られているが、これらは錆や強度等の点で問
題があるため、一般的には米国特許第4,868,701
号に開示されている磁性ステンレス鋼が広く使用されて
いる。
【0011】しかしながら、従来の磁性ステンレス鋼は
その磁気特性が必ずしも良好ではなく、マグネット20
と駆動軸16に形成されるコア受け面24との位置関係
が寸法誤差等により不適切となった場合や、何らかの原
因で駆動軸16に対して磁気ディスク11が正常に装着
されない場合には、マグネット20によるコアプレート
14の磁気吸着が不充分となり、検出コイル22による
折り曲げ部21の検出不良を発生することがあった。
【0012】又、駆動軸16に対して磁気ディスク11
が正常に装着されている場合でも、マグネット20から
コアプレート14を介して検出コイル22に流れる磁束
が余り大きくないことに加え、駆動軸16を駆動する図
示しないモータ(以下、スピンドルモータと呼称する)
からの漏れ磁束がコアプレート14を横切って検出コイ
ル22に到達し、折曲部21の正確な検出を阻害するこ
とと相俟って折り曲げ部21の検出不良を誘発する虞が
あった。
【0013】そこで、上述したスピンドルモータからの
漏れ磁束を遮蔽して誤った信号の検出を防止するため、
コアプレート14の中心穴径を小さくしたり、検出コイ
ル22を折り曲げ部21に極力近づけるようにしたり、
或いは折り曲げ部21に代えて第二のマグネットをセン
ターコア15に埋設する方法等が提案されいるが、これ
らの構造を採用しようとしても、既に各部の寸法等が規
格化されている磁気記録カートリッジ23の設計上、無
理な点が多々発生するため、実用化することができな
い。
【0014】又、駆動軸16に対する磁気ディスク11
の位置決めを確実にするため、マグネット20の上端面
と駆動軸16のコア受け面24とを同一平面となるよう
に設定し、マグネット20とコアプレート14との間隔
を狭めることも考えられているが、マグネット20の平
面度をコア受け面24と同程度に高める必要が生ずるた
め、技術的及びコスト的に困難である。
【0015】
【発明の目的】本発明は、磁気ディスクの回転検出を確
実に行うことができると共に磁気記録再生装置に対する
装着特性を高めた磁気記録カートリッジを提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、磁性ステ
ンレス鋼の磁気特性の改良について鋭意研究の結果、磁
気ディスクの回転検出を確実に行うと共に磁気記録再生
装置に対する装着特性を高めるためには、環状をなす磁
性金属板の軟磁気特性を向上させる必要があることを見
出した。
【0017】そこで、本発明では磁性金属板としてフェ
ライト系ステンレス鋼板を使用し、センターコアに一体
成型するための所定形状に加工した後に熱処理したもの
が優れた軟磁気特性を有することから、本発明による磁
気記録カートリッジは、回転する磁気ディスクの中心部
に設けられ且つ磁気記録再生装置の駆動軸が嵌合するセ
ンターコアと、このセンターコアに一体的に固定され且
つ磁性金属にて形成された環状のコアプレートとを具え
た磁気記録カートリッジにおいて、前記コアプレートが
熱処理を施したフェライト系ステンレス鋼にて形成され
ていることを特徴とするものである。
【0018】なお、本発明に用いられるフェライト系ス
テンレス鋼としては、SUS405,SUS410L,S
US430,SUS430F,SUS430LX,SUS
434,SUS436L,SUS444,SUS447J
1,SUSXM27等を挙げることができるが、これら
の内でSUS430及びSUS444が耐蝕性や耐熱性
等の点で他のフェライト系ステンレス鋼よりも好適であ
り、特にクロムを18%含有するSUS430が耐蝕性
及び耐熱性に優れていることに加え、安価であることか
ら、より好ましいと言える。
【0019】又、最終形状に加工する前の磁性金属板に
対して熱処理を施した場合、その後の加工によって磁性
金属板の軟磁気特性か悪化するため、最終形状に加工し
た磁性金属板に対して熱処理を施すことが望ましい。
【0020】ここで、熱処理温度が650℃以下の場
合、磁気特性の向上が余り見込めない上に脆性の発生や
耐蝕性の劣化も伴うため、熱処理温度は650℃以上に
設定する必要があり、実用的には850℃を上限とする
のが好ましい。又、熱処理時間はコアプレートとなる磁
性金属板の寸法に依存するが、一般的には0.5〜2時
間が妥当である。更に、その熱処理の雰囲気としては、
ごく一般的な空気や窒素、或いはアルゴン等の不活性ガ
ス等、何れでも良い。
【0021】
【作用】熱処理を施した軟磁気特性の良好なフェライト
系ステンレス鋼を用いて磁気ディスクのコアプレートを
構成したことにより、マグネットの吸着力が向上して強
力な磁束が折り曲げ部から検出コイル側に流れる。又、
駆動軸を駆動するモータからの漏れ磁束がコアプレート
に沿って曲げられ、この漏れ磁束は検出コイルに対して
遮断された状態となる。
【0022】これにより、折り曲げ部からの強力な磁束
のみが検出コイル側に流れることとなる。
【0023】
【実施例】厚さが0.5mmのフェライト系ステンレス鋼
板(SUS430)を用いて図3に示す如きコアプレー
ト14の形状に打ち抜いたものを作成し、これを700
℃の気中温度にて1時間の熱処理を施した。こうして得
られたコアプレート14の磁気特性を、熱処理を施さな
かったものと比較して測定したところ、下記表1に示す
如き結果が得られた。
【0024】
【表1】
【0025】これから明らかなように、本実施例による
コアプレート14は最大透磁率μma x及び磁束密度B10
が大きく、保持力Hcが小さくて優れた軟磁気特性を示
していることが判る。
【0026】次に、これらのコアプレート14を使用し
て図2に示す如きセンターコア15をアウトサート成型
後、コアプレート14の上面に磁気ディスク11を貼り
付け、これを図1に示す如きジャケット13内に収納し
て磁気記録カートリッジ23とした。これらの磁気記録
カートリッジ23をフジックススチルビデオプレーヤP
3(富士写真フィルム株式会社製)にて記録再生を行っ
たところ、熱処理を行ったコアプレート14を使用した
本実施例の磁気記録カートリッジ23は正常に静止画の
再生ができたが、熱処理を施さなかったコアプレート1
4を使用した磁気記録カートリッジ23では、磁気ディ
スク11の回転検出異常による再生画の乱れを発生する
のが認められた。
【0027】
【発明の効果】本発明の磁気記録カートリッジによる
と、コアプレートを構成する磁性金属として熱処理を施
した軟磁気特性に優れるフェライト系ステンレス鋼を採
用したので、マグネットによる吸着力が従来のものより
も大きくなり、磁気記録再生装置の駆動軸に対して磁気
ディスクを強力に磁気吸着することができる。
【0028】又、駆動軸を駆動するモータからの漏れ磁
束も軟磁気特性の向上したコアプレートによって確実に
遮断される結果、折り曲げ部を流れる磁束が強力になっ
たことと相俟って磁気ディスクの回転検出をより確実に
行うことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる磁気記録カートリッジの外観を
表す斜視図である。
【図2】その磁気ディスクの中央部の断面図である。
【図3】そのコアプレートの平面図である。
【符号の説明】
11は磁気ディスク、12はシャッター、13はジャケ
ット、14はコアプレート、15はセンターコア、16
は駆動軸、17は挿入孔、18は受け面、19はばね
部、20はマグネット、21は折り曲げ部、22は検出
コイル、23は磁気記録カートリッジ、24はコア受け
面である。
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する磁気ディスクの中心部に設けら
    れ且つ磁気記録再生装置の駆動軸が嵌合するセンターコ
    アと、このセンターコアに一体的に固定され且つ磁性金
    属にて形成された環状のコアプレートとを具えた磁気記
    録カートリッジにおいて、前記コアプレートが熱処理を
    施したフェライト系ステンレス鋼にて形成されているこ
    とを特徴とする磁気記録カートリッジ。
  2. 【請求項2】 650〜850℃で0.5〜2時間の熱
    処理であることを特徴とする請求項1に記載した磁気記
    録カートリッジ。
JP22312791A 1991-09-03 1991-09-03 磁気記録カートリツジ Pending JPH0562407A (ja)

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JP22312791A JPH0562407A (ja) 1991-09-03 1991-09-03 磁気記録カートリツジ

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS495821A (ja) * 1972-05-10 1974-01-19
JPH02236880A (ja) * 1989-03-10 1990-09-19 Hitachi Maxell Ltd 光情報記録ディスク

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS495821A (ja) * 1972-05-10 1974-01-19
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19971014