JPH056236Y2 - - Google Patents

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JPH056236Y2
JPH056236Y2 JP10624088U JP10624088U JPH056236Y2 JP H056236 Y2 JPH056236 Y2 JP H056236Y2 JP 10624088 U JP10624088 U JP 10624088U JP 10624088 U JP10624088 U JP 10624088U JP H056236 Y2 JPH056236 Y2 JP H056236Y2
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braking
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brake
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自転車用ブレーキ、詳しくは、後輪ハ
ブと共に回転する回転体に制動体を圧接して制動
するごとく成した自転車用ブレーキに関する。
(従来の技術) 従来、此種ブレーキとして、例えば、JIS
D9414に見られるように、ドラムブレーキが知ら
れている。このドラムブレーキは、後輪ハブに、
内周面に制動面をもつた円筒状の回転体を設け
て、この回転体の内側に、前記制動面に圧接する
一対の半円形の制動体を内装する一方、前記後輪
ハブのハブ軸に円板状の固定部材を支持し、この
固定部材の一側部を、支持体を介して自転車のフ
レームに支持し、固定部材の回転を阻止する一
方、前記固定部材に、前記各制動体の一端を枢支
すると共に、前記各制動体の他端縁間に介装する
カムをもつた操作体を枢支してこの操作体に操作
ワイヤを取付け、該ワイヤを、自転車のハンドル
バーに設けるブレーキレバーの操作により引き操
作して、前記制動体を回転体の制動面に圧接し、
制動を行う如く構成されている。
(考案が解決しようとする課題) 所が、従来におけるドラムブレーキなどの自転
車用ブレーキは、自転車のハンドルバーに設ける
ブレーキレバーを握ることにより前記ワイヤを引
張つて制動を行うものであるため、制動時の操作
力には限界があり、急制動時などにおいては所定
の制動距離内での制動が行えない場合が生ずるの
である。
本考案は以上の問題点に鑑み考案したもので、
目的は、簡単な構造で、制動時の操作力が限界と
なるときの制動力よりも大きい制動力を得ること
ができるようにするものである。
(課題を解決するための手段) しかして、本考案は、自転車の後輪ハブと共に
回転する回転体1と、この回転体1に対接する制
動体2と、この制動体2を前記回転体1に圧接す
る方向に操作する操作体4をもつ固定部材3とを
備え、操作ワイヤWの引き操作により前記制動体
2を回転体1に圧接して制動を行うようにしたブ
レーキであつて、前記固定部材3を自転車のフレ
ームに支持する支持体6を設けて、この支持体6
に前記固定部材3を、前記回転体1の回転方向に
一定範囲揺動可能に支持し、前記制動体2の回転
体1への圧接時、前記回転体1に従動して揺動す
るごとく成すと共に、前記操作体4を、前記固定
部材3の前記従動時における揺動方向と反対方向
の操作で前記制動体2が回転体1に圧接するよう
に前記固定部材3に取付けているものである。
操作ワイヤの引き操作により操作体4を動作さ
せ、制動体2を回転体1に圧接して制動すること
ができるのであつて、前記操作体4を備えた固定
部材3は、自転車のフレームに支持する支持体6
を介して前記回転体1の回転方向に一定範囲揺動
可能に支持されていて、前記制動体の回転体への
圧接時、前記回転体1に従動して揺動する如く構
成されていると共に、前記操作体4は、前記固定
部材3の前記従動時における揺動方向と反対方向
の操作で前記制動体2が回転体1に圧接するよう
に前記固定部材3に取付けられているため、前記
制動体2を回転体1に圧接して制動するとき、前
記回転体1の回転が、前記制動体2及び操作体4
を介して固定部材3に作用し、この固定部材3が
前記回転体1に従動して揺動することになり、こ
の固定部材3の揺動に伴い前記操作ワイヤが、制
動時の操作力が限界となるときのストローク以上
に引張られることになり、結果的に操作ワイヤを
引張つて制動したのと同じになるため、前記制動
力を、制動時の操作力が限界となるときの制動力
以上に大きくすることができるのである。
(実施例) 第1図に示したブレーキは、内拡式ドラムブレ
ーキであつて、内周面に制動面1aをもち、自転
車の後輪ハブHにおけるハブ鍔より外方のハブ胴
H1に固定する回転体1の制動面1a内側に、該
制動面に対接する円弧状の接触面をもつた一対の
制動体2を内装すると共に、前記後輪ハブHのハ
ブ軸H2に固定部材3を支持する一方、前記固定
部材3に、前記各制動体2の一端を枢支すると共
に、前記各制動体2の他端縁間に介装するカム4
1をもつた操作体4を枢支し、この操作体4に操
作ワイヤWの一端を取付けて、該ワイヤWを、自
転車のハンドルバーに設けるブレーキレバーの操
作により引き操作して、前記制動体2を回転体1
の制動面に圧接し、制動を行う如く構成したもの
であつて、前記操作体4は、枢支軸5を介して枢
支し、その先端部に前記ワイヤの一端をワイヤ受
け10を介して係止しており、又、前記枢支軸5
の端部に前記カム41を設けている。又、前記制
動体2間には、これら制動体2を離反方向に付勢
するリターンばね(図示せず)を設けている。
又、前記回転体1は、円筒状の制動部11と、
該制動部11の一端から半径方向内方に延びる円
板状の支持部12と、この支持部12の中心部に
設ける円筒状のボス部13とから成り、このボス
部13を前記ハブ胴H1に取付けている。
しかして、第1〜4図に示した実施例では、前
記固定部材3を、後輪ハブHのハブ軸H2に挿通
する貫通孔をもつた円板部31とこの円板部31
の一側から半径方向外方に延びる腕部32とによ
り形成して、前記円板部31を前記ハブ軸H2
回転自由に支持すると共に、前記腕部32を自転
車のフレームFに支持する支持体6を設けて、こ
の支持体6に、前記固定部材3の腕部32を、前
記回転体1の回転方向に一定範囲揺動可能に支持
し、前記制動体2の回転体1への圧接時、前記回
転体1に従動して前記一定範囲内で揺動するごと
く成すと共に、前記操作体4を、前記固定部材3
の前記従動時における揺動方向と反対方向の操作
で前記制動体2が回転体1に圧接するように前記
枢支軸5を介して前記固定部材3に取付けたので
ある。
以上の構成において、前記固定部材3の腕部3
2は、前記円板部31のハブ軸H2への支持位置
を中心として揺動可能に支持するのであつて、前
記支持体6を、前記フレームFに固定する固定部
61と、該固定部61に対し外方に突出し、前記
ハブ軸H2と平行な支持軸62とにより形成する
と共に、前記腕部32に、固定部材3の揺動方向
に延びる遊動孔33を設けて、この遊動孔33に
前記支持軸62を挿入し、この支持軸62と前記
遊動孔33における長さ方向一端面との間の隙間
S相当分を前記固定部材3の揺動量とするのであ
る。又、前記支持体6と前記腕部32との間に
は、前記腕部32を常時回転体1の正回転方向と
逆方向に付勢する押圧ばね7を介装して、固定部
材3の非制動時における揺動を阻止すると共に、
前記腕部32に、前記支持軸62と当接して腕部
32の支持軸62に対する揺動範囲を調整する調
整ねじ8を設けている。
又、前記支持体6には、アウター受け9を螺着
し、このアウター受け9に、前記ワイヤWを案内
するアウター筒0の一端を支持している。
しかして、以上の構成において、自転車が前進
方向に走行中、即ち、前記回転体1の第1図矢印
X方向への正回転時に制動を行う場合は、自転車
のハンドルバーに設けたブレーキレバーを把持し
て前記操作ワイヤWを引張ることにより行うので
あつて、前記ワイヤWの引張により操作体4が枢
支軸5を中心として前記回転体1の正回転方向と
逆方向に揺動すると共に、カム41を介して一対
の制動体2が回転体1の制動面方向に揺動し、こ
れら制動体2が前記制動面に圧接され、前記回転
体1の回転に、前記ブレーキレバーに入力する操
作力が限界となるまでの制動力を与えることがで
きるのである。このとき、前記回転体1の回転
が、前記各制動体2及び操作体4を介して固定部
材3に作用し、この固定部材3が、前記支持体6
と腕部32との間の揺動量だけ前記押圧ばね7に
抗して回転体1の正回転方向に従動し、この固定
部材3の従動に伴い前記ワイヤWが、前記ブレー
キレバー操作による引張方向と反対方向(第1図
矢印Y方向)に引張られることになる。即ち、ブ
レーキレバーが、入力する操作力が限界となる位
置に停止した状態で操作ワイヤWのみが引張られ
ることになるのであつて、この操作ワイヤWの引
張ストローク分だけ操作ワイヤWを引張つて制動
したのと同じ結果になるため、前記回転体1に大
きな制動力を与えることができるのである。つま
り、ブレーキレバーを、入力限界以上に操作しな
くとも、前記回転体1の回転を利用して、操作力
が限界となるときの制動力よりも大きい制動力を
得ることができるのである。従つて、急制動時な
どにおいても所定の制動距離内での制動が行える
のである。
又、調整ねじ8を操作して固定部材3の揺動量
を調整することにより、最大制動力を任意に調整
することができるのである。
尚、以上説明した実施例では、円板部31と腕
部32とから成る固定部材3を用い、この固定部
材3の円板部31をハブ軸H2に対し回転自由と
し、前記腕部32を支持体6に一定範囲揺動可能
に支持したが、前記固定部材3は、その他、前記
支持体6を前記ハブ軸H2側に延長して、この延
長部に一定範囲揺動可能に支持してもよいのであ
つて、固定部材3の形状及び支持体の形状は特に
限定されるものではない。
又、固定部材3を一定範囲揺動可能に支持する
手段として、支持体6に支持軸62を設けると共
に、固定部材3に遊動孔33を設けたが、その反
対に設けてもよいのであり、又、前記支持体6
に、前記腕部32の先端部分を一定範囲揺動可能
に受け入れる遊動孔を設けてもよいのであつて、
その構成は特に限定されるものでない。
又、以上の実施例では、操作体4に操作ワイヤ
Wを取付けると共に、支持体6にアウター筒0を
支持したが、その他、操作体4にアウター筒0を
支持すると共に、前記支持体6に操作ワイヤWを
取付けて、自転車のハンドルバーに設けるブレー
キレバーの操作により、前記アウター筒0を押圧
して、このアウター筒0を操作ワイヤWに対し移
動させて、結果的に、前記操作ワイヤWが引き操
作されたように構成し、前記操作体4を操作する
ようにしてもよいのである。
又、以上の実施例では、内拡式ドラムブレーキ
について説明したが、本考案のブレーキは、外締
式ドラムブレーキ、或は、複数個の転動体から成
る制動体と該制動体を回転体の半径方向に移動さ
せるカム面をもつた操作体とを備えたドラム形式
のブレーキであつてもよいのであつて、その構造
は特に限定されるものでない。
(考案の効果) 以上の如く本考案は、制動体2を回転体1に圧
接する方向に操作する操作体4をもつ固定部材3
を自転車のフレームに支持する支持体6を設け
て、この支持体6に前記固定部材3を、前記回転
体1の回転方向に一定範囲揺動可能に支持し、前
記制動体2の回転体1への圧接時、前記回転体1
に従動して揺動するごとく成すと共に、前記操作
体4を、前記固定部材3の前記従動時における揺
動方向と反対方向の操作で前記制動体2が回転体
1に圧接するように前記固定部材3に取付けたの
で、制動時の操作力が限界となる操作力を入力す
ることにより、前記回転体1の回転を利用して前
記制動力が限界となるときの制動力よりも大きい
制動力を得ることができるのである。従つて、急
制動時などにおいても所定の制動距離内での制動
が行えるのである。
しかも、固定部材3を、自転車のフレームに支
持する支持体6に対し一定範囲揺動可能に支持す
ればよいのであるから、構造が非常に簡単であ
り、安価に提供できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案ブレーキを自転車に装着した状
態での一実施例を示す一部切欠正面図、第2図は
その縦断側面図、第3図はブレーキのみの正面
図、第4図は作動状態を示す説明図である。 1……回転体、2……制動体、3……固定部
材、4……操作体、6……支持体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 自転車の後輪ハブと共に回転する回転体1と、
    この回転体1に対接する制動体2と、この制動体
    2を前記回転体1に圧接する方向に操作する操作
    体4をもつ固定部材3とを備え、操作ワイヤWの
    引き操作により前記制動体2を回転体1に圧接し
    て制動を行うようにしたブレーキであつて、前記
    固定部材3を自転車のフレームに支持する支持体
    6を設けて、この支持体6に前記固定部材3を、
    前記回転体1の回転方向に一定範囲揺動可能に支
    持し、前記制動体2の回転体1への圧接時、前記
    回転体1に従動して揺動するごとく成すと共に、
    前記操作体4を、前記固定部材3の前記従動時に
    おける揺動方向と反対方向の操作で前記制動体2
    が回転体1に圧接するように前記固定部材3に取
    付けていることを特徴とする自転車用ブレーキ。
JP10624088U 1988-08-10 1988-08-10 Expired - Lifetime JPH056236Y2 (ja)

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