JPH0561997B2 - - Google Patents

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JPH0561997B2
JPH0561997B2 JP58245280A JP24528083A JPH0561997B2 JP H0561997 B2 JPH0561997 B2 JP H0561997B2 JP 58245280 A JP58245280 A JP 58245280A JP 24528083 A JP24528083 A JP 24528083A JP H0561997 B2 JPH0561997 B2 JP H0561997B2
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JP
Japan
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wastewater
liquid
generated
treatment
evaporation
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58245280A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60139383A (ja
Inventor
Yoshiharu Nawamura
Yutaka Takemoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nishihara Environment Co Ltd
Original Assignee
Nishihara Environmental Sanitation Research Corp
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Publication date
Application filed by Nishihara Environmental Sanitation Research Corp filed Critical Nishihara Environmental Sanitation Research Corp
Priority to JP58245280A priority Critical patent/JPS60139383A/ja
Publication of JPS60139383A publication Critical patent/JPS60139383A/ja
Publication of JPH0561997B2 publication Critical patent/JPH0561997B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、し尿、畜ふん等の廃水を処理する
方法に関する。 し尿などの高濃度廃水の処理にあたつては、濃
縮操作の一手法として蒸発手段が従来から適用さ
れている。しかしながら従来の蒸発による濃縮
は、廃水中の浮遊性物質(SS)を含んだままの
状態で行われているために、濃縮液の流動性や、
蒸発装置におけるスケール発生などの問題から、
濃縮度を高くとることができず、し尿の場合で
は、濃縮度は3〜5倍が限度であつた。また一般
にPH調整は行われないので、酸性側で揮散する成
分とアルカリ性側で揮散する成分が違うため、PH
の変動により濃縮水および回収水の成分が変動
し、これらの処理のために複雑な工程が必要とな
る。 この発明は、上記のような従来の欠点を除去す
るためになされたもので、あらかじめ廃水中の浮
遊性を除去し、その後に蒸発濃縮を行うことによ
り、濃縮度を高くしても効率的に運転できるよう
にした廃水処理方法を提供することを目的として
いる。 この発明方法によれば、蒸発濃縮に先立つて、
廃水中に凝集剤を添加したのち脱水する脱水工程
を設けることにより、蒸発濃縮工程における濃縮
液の流動性の低下がなくなり、効果的な蒸発濃縮
が行えるとともに、濃縮液および回収水の処理が
容易になる。また凝集剤として酸性のものを使用
することにより、被濃縮液のPHは確実に酸性側に
保持されることになり、スケールの発生の問題も
解決される。 つぎにこの発明方法の工程を廃水がし尿である
場合について図面を参照して説明する。第1図に
おいて、処理すべきし尿は、まず除渣装置1に導
入され、ここで夾雑物の除去が行われる。これに
よつて後段の各機器の運転が円滑になるととも
に、負荷が低減する。除渣装置1としては、スク
リーンと、し渣を脱水する圧さく機とからなる通
常のものを使用することができ、除渣液体はつぎ
の前ばつ気槽2に送られ、脱水し渣は最終処理工
程であるコンポストまたは焼却炉7に送られる。 前ばつ気槽2としては、通常、し尿処理施設に
は2日程度の貯留設備があるので、これを利用す
ればよい。前ばつ気槽2内におけるばつ気処理に
より、し尿中の有機酸、BOD、NH3−N等が除
去され、後段の処理の負荷低減がはかれ、また水
質の変化が生じてつぎの脱水工程における凝集剤
添率を低くできる効果が得られる。このような前
ばつ気の効果は、廃水がし尿のような高濃度廃水
の場合にとくに顕著である。また前ばつ気槽2か
ら出た排ガスはコンポストまたは焼却炉7に導入
される。 前ばつ気槽2でばつ気処理された液体は、凝集
剤供給管3から供給された凝集剤と混合される。
使用する凝集剤の種類および添加量にとくに制限
はないが、好ましくは、酸性の無機凝集剤(たと
えばFeCl3、ポリ鉄等)とアニオン系の高分子凝
集剤とが併用される。このような酸性凝集剤を使
用すると、凝集液のPHを酸性側に保持することが
できる。 前ばつ気槽2を出た液体と凝集剤との混合物
は、つぎに脱水機4に送られ、ここで脱水処理が
行われる。使用する脱水機は、一般的な加圧脱水
機、ベルトプレス、遠心分離機等のいずれであつ
てもよく、ここでSS、T−P、BOD、COD、TK
−N等が脱水ケーキとして分離された、コンポス
トまたは焼却炉に供給される。また脱水分離液
は、次段の蒸発装置5へ移送される。 蒸発装置5としては、熱効率的に有利な多重効
用缶、蒸気再圧縮蒸発缶、ヒートポンプ型蒸発装
置等の中から適当なものを選択する。この蒸発装
置5で行われる蒸発工程では、酸性下で蒸発する
成分、たとえば有機酸等が水とともに蒸発し、濃
縮液側に無機物(T−P、TK−N、NH3−N、
Cl-等)、SS、色度成分、BOD、COD等が捕捉さ
れる。この濃縮液はコンポストまたは焼却炉7に
送られ、蒸発水は凝縮後、処理装置としての逆浸
透装置6に送られる。逆浸透膜装置6は、逆浸透
現像を利用して液体中の主として有機酸を除去す
るためのもので、得られた処理水は水道水と同等
以上の水質を有するために、種々の用水として利
用できる。また濃縮液は、たとえば前ばつ気槽2
に返送されるが、コンポストまたは焼却炉7に送
つて処理してもよい。 また第2図に示すように、逆浸透膜装置6から
の濃縮液を処理するために、通常の活性汚泥法や
生物膜法による生物処理装置8を設けることがで
きる。そして余剰汚泥は脱水機4に、また処理水
は、蒸発装置5にそれぞれ戻される。 さらに第3図に示すように、処理装置としての
逆浸透膜装置6の代りとして前記の生物処理装置
8を設け、余剰汚泥を脱水機4に返送することも
できる。ただし生物処理装置8によつて得られる
処理水の水質は、逆浸透膜装置6の場合よりも劣
るので、用水として利用する必要のない場合に適
する。 実施例 第1図に示した工程にしたがつて、下記の運転
条件でし尿の処理が行われた。 前ばつ気:2日 脱水気:加圧脱水機 凝集剤:FeCl3(38%)15〜20Kg・FeCl338%/
ton・し尿アニオン系高分子凝集剤30g/ton・し
尿 蒸発度:20倍濃縮 逆浸透濃縮度:10倍濃縮 上記の条件で行われた処理の結果を第1表およ
び第2表に示す。第1表の結果は、脱水前に前ば
つ気を行つた場合のものであり、第2表はこの前
ばつ気を行わなかつた場合の結果を示している。
【表】
【表】 なお上記の説明は主として尿の処理についてな
されているが、この発明方法は、畜ふん等の他の
高濃度廃水はもちろん、メツキ工場廃水等を処理
して有価物を回収する場合にも有効である。 以上のようにこの発明方法によれば、処理すべ
き廃水中のSSを脱水処理によつてあらかじめ除
去しておき、その分離液を蒸発によつて濃縮する
ようにしたので、濃縮工程での濃縮度を20倍もし
くはそれ以上に高めても支障なく運転することが
でき、濃縮液量の減少にもとづく後処理工程の負
荷低減が実現できる。また酸性凝集剤を使用する
ことにより、凝集液のPHを酸性側に維持すること
ができ、これによりアルカリ側で揮散する成分は
濃縮液側に封じ込められ、酸性側で揮散する成分
のみが回収水となるので、濃縮水および回収水の
水質はともに安定し、以後の処理工程を著るしく
簡素化することが可能である。 しかもこの発明は、まず最初に、処理すべき廃
水中の夾雑物を除去する除渣処理及び廃水中の有
機酸等を除去する前ばつ気処理といつた前処理を
予め行つてから、その廃水に酸性凝縮剤を添加
し、脱水処理及び濃縮処理を順次行うようにした
ので、脱水処理及び濃縮処理を低負荷で効率よく
行える。そして、濃縮処理後の後処理で、更に処
理水中から有機酸を除去する逆浸透処理及び/又
は余剰汚泥を添加工程を前段に返送する生物処理
を行うようにしたので、回収水の水質を一段と向
上させることができるといつた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明方法の工程の一例を示す系統
図、第2図および第3図はそれぞれ他の工程を示
す系統図である。 1……除渣装置、2……前ばつ気槽、3……凝
集剤供給管、4……脱水機、5……蒸発装置、6
……逆浸透膜装置、7……コンポストまたは焼却
炉、8……生物処理装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 処理すべき廃水中の夾雑物を除去する除渣工
    程と、この除渣工程で生じた除渣液体中の有機酸
    等を除去する前ばつ気工程と、この前ばつ気工程
    で生じた液体に酸性凝集剤を添加する工程と、こ
    の添加工程で生じた液体と酸性凝集剤との混合物
    中の固形物を脱水する工程と、この脱水工程で生
    じた分離液を蒸発によつて濃縮する工程と、この
    蒸発工程で生じた蒸発水中の主として有機酸を除
    去する逆浸透工程及び/又は上記蒸発水から生成
    した余剰汚泥を上記添加工程の前段に返送する生
    物処理工程とを備えていることを特徴とする廃水
    処理方法。
JP58245280A 1983-12-28 1983-12-28 廃水処理方法 Granted JPS60139383A (ja)

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JPH0321392A (ja) * 1989-06-19 1991-01-30 Niigata Eng Co Ltd 凝集剤の添加方法および添加装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58112092A (ja) * 1981-12-25 1983-07-04 Kubota Ltd し尿処理方法

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