JPH056195Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、バスのシートの背持たれ裏側に取り
つける灰皿に関する。

〔従来の技術〕

従来のこのようなバス用灰皿を第４図を用いて
以下に説明する。

図は斜視図であり、図において、１は枠であ
り、背部１ａと両側部１ｂを有し、この背部１ａ
にはシートの背持たれに取り付け孔１ｃがあけて
あり、両側部１ｂの内側上部には蓋２が開閉可能
に取り付けてあり、その下に灰叩き３が取り付け
てある。さらに灰皿本体４が両側部１ｂの内側下
部に回動可能に支持され、普段は上方に向いてい
る開口４ａが回動させることにより、真下を向い
て中の灰や吸殻が落下して捨てることができるよ
うになつている。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところが、上記の従来技術によると、灰皿本体
は普段は開口が上方を向いていて、中の灰や塵を
捨てるときに回動させることにより、開口を真下
に向けて中のものを捨てることができるが、それ
を取り外して水洗いすることができず、拭き取る
だけの作業となり、中まできれいに洗い落とすこ
とができないという問題があつた。

〔課題を解決する為の手段〕

本考案は、背部と両側部とよりなる枠の両側部
内側に回動可能に灰皿本体を取り付けたバス用灰
皿において、上記枠の背部にロツクピンを一個所
もしくは複数個所に取り付け、スプリングにより
常に内側に付勢してあり、両側部の外側にはそれ
ぞれ係止溝を形成し、この枠を嵌める背部と両側
部とよりなる取り付け枠を別設し、この背部に上
記ロツクピンが係止する係止孔を設け、両側部の
内側にはそれぞれ上記係止溝が嵌合係止する係止
突条を形成し、この取り付け枠をシートの背持た
れの後ろにねじ等で固着し、係止突条に上記枠の
係止溝を嵌合させることによつてその枠を取り付
け、枠の灰皿本体を閉じることにより、ロツクピ
ンを押圧して係止孔にロツクピンを係止して枠を
固定させるようにしたことを特徴とする。

〔作用〕

以上の構成によると、取り付け枠をシートの背
持たれの背面にねじ等で固着し、係止突条に上記
枠の係止溝を嵌合させることによつてその枠を取
り付け、枠の灰皿本体を閉じることにより、ロツ
クピンを押圧して係止孔にロツクピンを係止して
枠を固定させることができて灰皿として使用する
ことができる。

そして、灰皿本体を取り付けた枠を自由に取り
付け枠に着脱することができるために灰皿本体を
水につけて洗浄することができることになり、ま
た、枠を取り付け枠に嵌め、灰皿本体を閉じて使
用可能状態のときにはロツクピンが係止孔に係止
して枠を固定させているために利用者が簡単に枠
を外してしまうようなこともなくなるものであ
る。

〔実施例〕

以下に本考案の一実施例を図面を用いて説明す
る。

第１図は分解斜視図、第２図は灰皿本体を収納
した状態の背面斜視図、第３図は断面図を示し、
図において、５は枠であり、背部５ａと両側部５
ｂを有し、この背部５ａにはロツクピン６が一個
所もしくは複数個所（本実施例では一個所）取り
付けてあり、スプリング７で常にロツクピン６を
内側に付勢していてストツパ５ｄによりロツクピ
ン６が外れないようになつている。

両側部５ｂの上部内側には蓋８が開閉可能に取
り付けてあり、その下に灰叩き９が取り付けてあ
る。さらに灰皿本体１０が下部で回動可能に支持
され、普段は上方に向いている開口１０ａが下方
に回動させることにより、真下を向いて中の灰や
吸殻が落下して捨てることができるようになつて
いる。また、この両側部５ｂの外側には、下端か
ら上方に向けて垂直に係止溝５ｃが形成されてい
る。

１１はシートの背持たれに取り付ける取り付け
枠であり、背部１１ａと両側部１１ｂとからな
り、背部１１ａには上記ロツクピン６の端部が係
止する係止孔１１ｃと背持たれに取り付ける取り
付け孔１１ｄがあけてある。

両側部１１ｂは上記枠５が嵌まる幅となつてお
り、内側に上記枠５の係止溝５ｃが係止する係止
突条１１ｅが突設形成してある。

以上の構成による実施例によると、まず、取り
付け枠１１をシートの背持たれの背面に取り付け
孔１１ｄを介してねじにより取り付ける。

そこで、枠５の灰皿本体１０を開けた状態にし
てロツクピン６をスプリング７の発力によつて枠
５の裏側に突出しないようにしておき、その状態
で両側部５ｂの係止溝５ｃを上記取り付け枠１１
の係止突条１１ｅに合わせて上方から嵌めること
により両者は一体となる。

そこで、灰皿本体１０を閉じることにより開口
１０ａは上を向き、ロツクピン６は灰皿本体１０
の背面で押されて枠５の裏側に突出して取り付け
枠１１の係止孔１１ｃに係止し、枠５は取り付け
枠１１に係止固定することになる。したがつて、
取り付け枠１１に枠５を係止固定し、灰皿本体１
０を閉じた状態では枠５を取り付け枠１１から引
き抜こうとしても引き抜くことはできず、固定状
態を保持することができる。

つぎに、灰皿本体１０を洗浄する場合は、灰皿
本体１０を前に倒して開口１０ａを下方に向ける
と中の灰や吸殻は下に落ち、その回動によつて同
時に灰皿本体１０がロツクピン６を押圧しなくな
るためにスプリング７の発力によつて取り付け枠
１１の係止孔１１ｃからロツクピン６が抜けて枠
５の固定状態が開放される。

これによつて枠５の装着時とは逆に枠５を上に
スライドさせることにより、係止溝５ｃが取り付
け枠１１の係止突条１１ｅに沿つて移動して取り
付け枠１１から枠５を抜き取ることができる。

このようにして抜き取つた枠５に一体になつて
いる灰皿本体１０は水につけて自由に洗浄するこ
とができることになる。

灰皿本体１０を洗浄した枠５を再び取り付け枠
１１に取り付けるのは上記の通りである。

なお、上記実施例では枠５に係止溝５ｃを形成
し、取り付け枠１１に係止突条１１ｅを形成した
が、係止溝と係止突条はどちらに形成してもよ
く、枠５に係止突条を形成し、取り付け枠１１に
係止溝を形成してもまつたく同様である。

〔考案の効果〕

以上詳細に説明した本考案によると、背部と両
側部とよりなる枠の両側部内側に回動可能に灰皿
本体を取り付けたバス用灰皿において、上記枠の
背部にロツクピンを一個所もしくは複数個所に取
り付け、スプリングにより常に内側に付勢してあ
り、両側部の外側にはそれぞれ係止溝を形成し、
この枠を嵌める背部と両側部とよりなる取り付け
枠を設け、この背部に上記ロツクピンが係止する
係止孔を設け、両側部の内側にはそれぞれ上記係
止溝が嵌合係止する係止突条を形成し、この取り
付け枠をシートの背持たれの後ろにねじ等で取り
付け、係止突条に上記枠の係止溝を嵌合させるこ
とによつて枠を取り付け、枠の灰皿本体を閉じる
ことにより、ロツクピンを押圧して係止孔に係止
して枠を固定させるようにしたことにより、灰皿
本体を取り付けた枠を自由に取り付け枠に着脱す
ることができるために灰皿本体を水につけて洗浄
することができることになる。

また、枠を取り付け枠に嵌め、灰皿本体を閉じ
て使用可能状態のときにはロツクピンが係止孔に
係止して枠を固定させているために利用者が簡単
に枠を外してしまうようなことがなくなる効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例を示す分解斜視図、第２図は灰
皿本体を収納した状態の背面斜視図、第３図は断
面図、第４図は従来例を示す蓋と灰皿本体を開け
た状態の斜視図。 ５……枠、５ａ……背部、５ｂ……両側部、６
……ロツクピン、７……スプリング、１０……灰
皿本体、１１……取り付け枠、１１ａ……背部、
１１ｂ……両側部、１１ｃ……係止孔、１１ｅ…
…係止突条。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 背部と両側部とよりなる枠の両側部内側に回動
   可能に灰皿本体を取り付けたバス用灰皿におい
   て、 上記枠の背部にロツクピンを一個所もしくは複
   数個所に取り付け、スプリングにより常に内側に
   付勢してあり、両側部の外側にはそれぞれ係止溝
   を形成し、 この枠を嵌める背部と両側部とよりなる取り付
   け枠を別設し、この背部に上記ロツクピンが係止
   する係止孔を設け、両側部の内側にはそれぞれ上
   記係止溝が嵌合係止する係止突条を形成し、この
   取り付け枠をシートの背持たれの後ろにねじ等で
   固着し、 係止突条に上記枠の係止溝を嵌合させることに
   よつてその枠を取り付け、枠の灰皿本体を閉じる
   ことにより、ロツクピンを押圧して係止孔にロツ
   クピンを係止して枠を固定させるようにしたこと
   を特徴とするバス用灰皿。