JPH0561430U - 防音型エンジン作業機のタンク取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メインケースの内側に設けた載置台の上に載
置するだけで、燃料タンクを固定し、該燃料タンクがメ
インケースの内部で振動するのを防ぐ機構として、側面
鍔部に弾性体グロメットを介装し、また燃料供給口の部
分に燃料供給口挿入弾性体を介装することにより、載置
台とメインケースの内側との間に、燃料タンクを弾性的
に抱持すべく構成したものである。 【構成】 逆Ｕ字型のメインケース１の天井板部分に、
燃料タンク３２の燃料供給口挿入孔１ｃを開口し、また
メインケース１の側面板１ｂ・１ｄの内側に、燃料タン
ク３２の載置台４３・４４を突設し、側面鍔部３２ｂ・
３２ｃを弾性体グロメット４０・４１を介装して前記載
置台４３・４４の上に載置し、燃料供給口３２ａと燃料
供給口挿入孔１ｃとの間には燃料供給口挿入弾性体４２
を介装したのである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はエンジン発電機等の防音型エンジン作業機における、タンク取付構造 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から防音型エンジン作業機のタンク取付構造関する技術は公知とされてい るのである。例えば、実公平２−２９１１号公報に記載の技術の如くである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の防音型エンジン作業機のタンク取付構造においては、メインケ ースの内部の上方に配置した燃料タンクの支持を、下方から載置ブラケットを当 てて、該載置ブラケットをメインケースの内面にボルトにより固定する構成とし ていたのである。故に、該従来技術においては、この燃料タンクの取付に際して 、ボルト締め操作する必要があり、また燃料タンクの底面と載置ブラケットの間 のボルト締めもする必要があり、組立工数が多くなるという不具合があったので ある。本考案においては、メインケースの内側に設けた載置台の上に載置するだ けで燃料タンクを固定し、該燃料タンクがメインケースの内部で振動するのを防 ぐ機構として、側面鍔部に弾性体グロメットを介装し、また燃料供給口の部分に 燃料供給口挿入弾性体を介装することにより、載置台とメインケースの内側との 間に、燃料タンクを弾性的に抱持すべく構成したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の解決すべき課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する手段を説 明する。即ち、フレーム台板５の上に逆Ｕ字型に折曲げ構成したメインケース１ を固定する構成において、該逆Ｕ字型のメインケース１の天井板部分に、燃料タ ンク３２の燃料供給口挿入孔１ｃを開口し、またメインケース１の側面板１ｂ・ １ｄの内側に、燃料タンク３２の載置台４３・４４を突設し、側面鍔部３２ｂ・ ３２ｃを弾性体グロメット４０・４１を介装して前記載置台４３・４４の上に載 置し、燃料供給口３２ａと燃料供給口挿入孔１ｃとの間には燃料供給口挿入弾性 体４２を介装したものである。

【０００５】

【作用】

次に作用を説明する。本考案は以上の如く構成したので、燃料タンク３２を固 定するに際しては、メインケース１の下端を持って、メインケース１の側面板１ ｂ・１ｄの下端を広げ、側面鍔部３２ｂ・３２ｃに弾性体グロメット４０・４１ を介装した状態の燃料タンク３２を挿入し、載置台４３・４４を超えさせるので ある。そして側面板１ｂ・１ｄを元に戻すことにより、燃料タンク３２の上部は 、挿入孔１ｃとの間に燃料供給口挿入弾性体４２が介装され、下方は側面鍔部３ ２ｂ・３２ｃと載置台４３・４４の間に、弾性体グロメット４０・４１が介装さ れるので、防音型エンジン作業機の振動をこれら弾性体により吸収することが出 来るのである。また燃料タンク３２とメインケース１との組立に際して、ボルト の螺装という手間を掛ける必要が無くなるのである。

【０００６】

【実施例】

次に本考案の実施例を説明する。図１は本考案の防音型エンジン作業機の組立 順序を説明する分解斜視図、図２は同じく本考案の防音型エンジン作業機の側面 断面図、図３は本考案の防音型エンジン作業機のタンク取付構造の状態を示すメ インケース１と燃料タンク３２との斜視図、図４はメインケース１に対して燃料 タンク３２を嵌入する前の状態を示す斜視図、図５は燃料タンク３２をメインケ ース１の内側に配置した状態の後面図、図６はメインケース１の側面板１ｂ・１ ｄを広げて、燃料タンク３２を載置台４３・４４の上方まで嵌入しようとする状 態の後面断面図、図７はメインケース１に燃料タンク３２を抱持した状態の後面 図である。

【０００７】 図２において、防音型エンジン作業機の全体的な配置構成を説明する。防音壁 を構成するケースは、上部と前後側面を被覆する逆Ｕ字型のメインケース１と後 面板２と前面板３と、下部のフレーム台板５により構成されている。そして逆Ｕ 字型に構成したメインケース１の側面板１ｂ・１ｄの上部の位置に、載置台４３ ・４４を配置して燃料タンク３２を抱持している。また、該メインケース１の天 井板の部分に挿入孔１ｃを穿設し、該挿入孔１ｃに燃料供給口３２ａを嵌入し、 上方に突出している。また後面板２には排気パイプ１６の吐出口１５と排気室Ｂ からの冷却風吐出口３４が開口されている。

【０００８】 またフレーム台板５の下部に車輪６を枢支し、フレーム台板５の上面に発電機 支持フレーム２７とエンジン支持フレーム２８を突設し、該発電機支持フレーム ２７とエンジン支持フレーム２８の上に、発電機ＤとエンジンＥを、振動防止体 を介して載置している。またフレーム台板５の上に、吸引室仕切板１０と排気室 仕切板９を立設している。そしてフレーム台板５の下方は車輪６により支持して いる。

【０００９】 図２において示す如く、後面板２と排気室仕切板９の間に二次マフラー７を配 置した排気室Ｂを構成し、前面板３と吸引室仕切板１０との間に、吸引室Ａを構 成し該吸引室Ａ内に、エンジンファンケース３０と、エアクリーナ３３の吸引口 を配置している。エンジンＥのエンジンファンケース３０内のファンから吸引さ れた冷却風はエンジンＥのシリンダヘッド及びシリンダの部分を通過して、マフ ラー室１１の内部を通過し、一次マフラー１２を冷却し、排気室Ｂに吐出される 。

【００１０】 そして、後面板２の開口された排出孔３４の部分から外気に吐出される。また 、クランクケースカバー３１の部分に設けられた、発電機Ｄの冷却ファンからの 冷却風は、クランクケースカバー３１の上方の孔からマフラー室１１内に吐出さ れて、該マフラー室１１内を通過して、前述の如く排出孔３４の部分から排出さ れる。

【００１１】 エンジンＥの排気は、マフラー室１１の内部の一次マフラー１２を通過して、 連結ブラケット１３と１４の連結により、フレキシブルパイプ８を介して、排気 室Ｂ内の二次マフラー７に供給されて、後面板２に開口した開口１５に排気パイ プ１６が開口されていることにより、外気に排出される。該二次マフラー７は取 付ブラケット１７・１７により、フレーム台板５の上に固定される。４は操縦パ ネルである。

【００１２】 次に図１において、防音型エンジン作業機の組立順序を説明する。まずフレー ム台板５の発電機支持フレーム２７とエンジン支持フレーム２８の上に、エンジ ンＥと発電機Ｄ及び一次マフラー１２，マフラー室１１を一体化したエンジンモ ジュールを載置固定する。次にフレーム台板５の上に吸引室仕切板１０と排気室 仕切板９を固定する。該吸引室仕切板１０とエンジンＥとの間でエンジンファン ケース３０の部分のシールを行い、またエアクリーナ３３と吸引室仕切板１０の 間でシールをして、冷風はエンジンファンケース３０とエアクリーナ３３のみに 吸引されるように構成する。更に排気室仕切板９の固定に際して、マフラー室１ １と排気室仕切板９との間のシールも確実にして、高温の排気が戻ることの無い ように構成する。

【００１３】 次に操縦パネル４と一体化した前面板３を前部台板１９の部分に固定し、操縦 パネル４を固定する際においては、電気系統を接続し、エンジンＥとの間に操縦 リモコンワイヤ等を連結する。次に一次マフラー１２のブラケット１３の部分に 、二次マフラー７に連結した、フレキシブルパイプ８のブラケット１４の部分を 固定する。また二次マフラー７はブラケット１７の部分でフレーム台板５に固定 する。次に後部の後面板２を後部台板１８に固定する。これらの前面板３と後面 板２もそれぞれ空気の洩れない状態にシールして固定する。

【００１４】 以上の如く、フレーム台板５の上に後面板２と排気室仕切板９と吸引室仕切板 １０と前面板３を固定した状態で、上方から燃料タンク３２を抱持した状態のメ インケース１を被覆し、フレーム台板５と後面板２と前面板３に固定する。そし てメインケース１の側面に開口したメンテナンス孔１ａより手を挿入して、燃料 タンク３２と燃料ポンプの部分及び、ノズルからの戻りパイプを燃料タンク３２ に連結する。

【００１５】 次に図３より図６において、メインケース１に対する燃料タンク３２の取付方 法について説明する。逆Ｕ字型のメインケース１の内部に、燃料タンク３２は抱 持するだけで固定するというのが、本考案の要部である。即ち、燃料タンク３２ の上方への移動の固定は、メインケース１の天井板により行う。また燃料タンク ３２の左右への移動の阻止は、側面板１ｂ・１ｄにより行う。また、前後への移 動阻止は、挿入孔１ｃに挿入した燃料供給口３２ａにより行う。また下方への移 動は載置台４３・４４に載置した側面鍔部３２ｂ・３２ｃの部分により行うこと が出来るのである。これにより、逆Ｕ字型のメインケース１の内側に抱持した燃 料タンク３２は、メインケース１に対してボルトにより螺着することなく固定す ることが可能となったのである。

【００１６】 具体的な構成について説明すると。メインケース１の側面板１ｂ・１ｄの内側 には載置台４３・４４を溶接固定している。またメインケース１の天井板の部分 には挿入孔１ｃを穿設し、該挿入孔１ｃに燃料供給口挿入弾性体４２を嵌挿して いる。該燃料供給口挿入弾性体４２は燃料供給口３２ａの側に嵌挿しても良いも のである。また燃料タンク３２の左右の位置に側面鍔部３２ｂ・３２ｃを突出し 、該側面鍔部３２ｂ・３２ｃに弾性体グロメット４０・４１を介装している。該 燃料供給口挿入弾性体４２の部分を載置台４３・４４の上に載置するのである。 また本実施例においては、弾性体グロメット４０・４１は側面鍔部３２ｂ・３２ ｃに嵌挿したが、逆に弾性体グロメット４０・４１を載置台４３・４４に嵌挿し ても良いものである。燃料タンク３２の下面には、マフラー室１１の上部と燃料 タンク３２との干渉を回避する為の段部３２ｄが構成されている。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、 メインケース１と燃料タンク３２との間は、燃料供給口挿入弾性体４２と弾性体 グロメット４０・４１を介装して、弾性的に抱持したので、ボルトの螺着による 組立作業をする必要が無くなったのである。故に、組立分解が簡単に出来るので ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の防音型エンジン作業機の組立順序を説
明する分解斜視図。

【図２】同じく本考案の防音型エンジン作業機の側面断
面図。

【図３】本考案の防音型エンジン作業機のタンク取付構
造の状態を示すメインケース１と燃料タンク３２との斜
視図。

【図４】メインケース１に対して燃料タンク３２を嵌入
する前の状態を示す斜視図。

【図５】燃料タンク３２をメインケース１の内側に配置
した状態の後面図。

【図６】メインケース１の側面板１ｂ・１ｄを広げて、
燃料タンク３２を載置台４３・４４の上方まで嵌入しよ
うとする状態の後面断面図。

【図７】メインケース１に燃料タンク３２を抱持した状
態の後面図である。

【符号の説明】

１ メインケース １ａ メンテナンス孔 １ｂ，１ｄ 側面板 １ｃ 挿入孔 ３２ 燃料タンク ３２ａ 燃料供給口 ３２ｂ・３２ｃ 側面鍔部 ４０，４１ 弾性体グロメット ４２ 燃料供給口挿入弾性体 ４３，４４ 載置台

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フレーム台板５の上に逆Ｕ字型に折曲げ
   構成したメインケース１を固定する構成において、該逆
   Ｕ字型のメインケース１の天井板部分に、燃料タンク３
   ２の燃料供給口挿入孔１ｃを開口し、またメインケース
   １の側面板１ｂ・１ｄの内側に、燃料タンク３２の載置
   台４３・４４を突設し、側面鍔部３２ｂ・３２ｃを弾性
   体グロメット４０・４１を介装して前記載置台４３・４
   ４の上に載置し、燃料供給口３２ａと燃料供給口挿入孔
   １ｃとの間には燃料供給口挿入弾性体４２を介装したこ
   とを特徴とする防音型エンジン作業機のタンク取付構
   造。