JPH0914199A - 高圧水発生装置 - Google Patents

高圧水発生装置

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JPH0914199A
JPH0914199A JP7186686A JP18668695A JPH0914199A JP H0914199 A JPH0914199 A JP H0914199A JP 7186686 A JP7186686 A JP 7186686A JP 18668695 A JP18668695 A JP 18668695A JP H0914199 A JPH0914199 A JP H0914199A
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vibration
pump
duct
pressure water
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JP7186686A
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Inventor
Yukiaki Nagata
幸明 永田
Masanori Kanemitsu
雅則 金三津
Koichi Ito
光一 伊東
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Sugino Machine Ltd
Original Assignee
Sugino Machine Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来より騒音低減効果の大きい防音手段を備
えた高圧水発生装置を得る。 【構成】 防音チャンバーの吸気口及び排気口に各々防
音チャンバー内で2つ以上の緩衝壁を有する複数回の折
返ダクトとして一体形成された消音吸気ダクトおよび消
音排気ダクトを設けることにより吸気口及び排気口から
漏れようとする振動音が各ダクト通過中に減衰され、高
圧水発生装置全体の騒音が従来に比べて大幅に低減され
る。さらに、吐出配管の防音壁貫通部に防振スリーブを
介装することによって吐出配管から防音壁に伝達される
ポンプの振動も減衰される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧水発生装置に関す
るものであり、特に、高圧水発生装置に原動機およびポ
ンプからなるポンプユニットによる騒音を低減する手段
を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】高圧水を使用した洗浄作業においては、
高圧水発生装置に備えられた原動機とポンプとからなる
ポンプユニットの作動によって騒音が発生する。このポ
ンプユニットの作動によって発生する騒音は通常85〜
90dB(A)/1m(この単位は1m離れた地点での騒音測定
値を示すもの)である。
【0003】従って、高圧水発生装置が、防音設備のな
い工場などの屋内や、トラック等に車載された状態で屋
外にて作動されると、装置周辺での騒音が問題となる。
そこで、架台上に固定されたポンプユニットを覆うよう
に防音材からなる防音カバーを設置するなどの騒音低減
手段が設けられている。このような騒音低減手段として
防音カバーが設置された高圧水洗浄装置を従来の高圧水
発生装置の一例として図3に示す。
【0004】この高圧水洗浄装置では、図3(a)に示
すように、タンク113に収納されている水が、防音カ
バー101内に設置されたポンプ110に給水配管を介
して吸入され、原動機(111)によって作動されたポ
ンプ110によって加圧され、吐出配管介をして防音カ
バー101の外の洗浄ガン116まで送られる。洗浄ガ
ン116まで送られた高圧水はその噴出口から噴射され
る。
【0005】実際には、給水配管は防音壁を貫通する固
定配管115aとその両端(防音カバー101内外)に
連結されているフレキシブルホース114aから構成さ
れており、同様に、吐出配管は防音壁を貫通する固定配
管115bとその両端に連結されているフレキシブルホ
ース114bから構成されている。
【0006】また、ポンプユニットを覆う防音カバー1
01には、図3(b)に示すように、吸気口102と排
気口103が設けられ、換気ダクトが構成されている。
吸気口102付近および排気口103付近には、ポンプ
ユニットとの間にポンプ110から発生する音の振動を
減衰させるための緩衝壁(104、105)が防音カバ
ー101と一体的に設けられている。
【0007】このような防音カバーが設けられた高圧水
発生装置では、防音カバーの防音壁にポンプからの音が
吸収され、さらに、緩衝壁によって換気ダクトの開口部
から直接外部へ内部の音が漏れることがなく、75dB
(A)/1mまで騒音を低減することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は道路の補修洗浄、ビル壁メンテナンス洗浄、上下水道
洗浄など高圧水洗浄の需要が増加しており、トラック等
に高圧水発生装置を搭載してオフィス街だけでなく住宅
街で、しかも夜間に使用されることも頻繁となってきて
いる。
【0009】このような状況においては、上記の如き従
来の防音カバーを用いた防音手段による騒音の低減レベ
ルでは不十分である。即ち、従来の防音カバーでは内部
の騒音を効果的に遮断することができず外部へ漏らして
しまうためである。これは、まず、換気ダクトの開口部
(吸気口、排気口)付近の緩衝壁だけでは、ポンプから
の音を減衰しきれないのが原因である。
【0010】さらにポンプからの高圧水を外部へ吐出す
るための配管部(図3(a)における固定配管115
b)を介してポンプの振動が防音カバーの防音壁に伝わ
り、これが放射音となってしまうのも騒音値を上げる原
因となっている。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑み、従来より騒
音低減効果の大きい防音手段を備えた高圧水発生装置を
得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る高圧水発生装置では、原動機によって作動されるポ
ンプを備えたポンプユニットと、このポンプユニットを
収容した防音チャンバーと、防音チャンバーの防音壁を
貫通してポンプ吸入口に接続された給水配管と、ポンプ
で加圧された高圧水を噴出側へ吐出するために防音壁を
貫通してポンプ吐出口に接続された吐出配管とを備えた
高圧水発生装置であって、前記防音チャンバーは内部を
換気するための吸気口と排気口を備え、前記吸気口に
は、防音チャンバー内で2つ以上の緩衝壁を有する複数
回の折り返しダクトとして一体形成された消音吸気ダク
トが設けられ、前記排気口には、防音チャンバー内で2
つ以上の緩衝壁を有する複数回の折り返しダクトとして
一体形成された消音排気ダクトが設けられたものであ
る。
【0013】また、請求項2に記載の発明に係る高圧水
発生装置では、請求項1に記載の高圧水発生装置におい
て、前記吐出配管の防音壁貫通部には、吐出配管から防
音壁に伝達されるポンプの振動を減衰するための防振ス
リーブが介装されているものである。
【0014】また、請求項3に記載の発明に係る高圧水
発生装置では、請求項1に記載の高圧水発生装置におい
て、前記ポンプユニットが、防音チャンバーの底面に対
して防振材を介して支持されているものである。
【0015】
【作用】本発明の高圧水発生装置においては、原動機に
よって作動されるポンプを備えたポンプユニットにて高
圧水が発生する。このポンプユニットを収容した防音チ
ャンバーには、内部を換気するための吸気口と排気口が
備えられており、吸気口には、防音チャンバー内で2つ
以上の緩衝壁を有する複数回の折り返しダクトとして一
体形成された消音吸気ダクトが設けられていると共に、
排気口には、防音チャンバー内で2つ以上の緩衝壁を有
する複数回の折り返しダクトとして一体形成された消音
排気ダクトが設けられている。
【0016】このような構成においては、ポンプユニッ
トから発生し、吸気口および排気口から外へ漏れようと
する音は、各々、消音吸気ダクト、消音排気ダクトを通
過した後にそれぞれの開口部に到達する。即ち、音の振
動は複数回の折り返しダクトを構成する2つ以上の緩衝
壁によってその振動が吸収、減衰されつつ開口部に向か
うこととなる。
【0017】従って、騒音の原因となる吸気口および排
気口から防音チャンバーの外へ漏れようとする音は、単
に吸気口および排気口の近傍にそれぞれ1つの緩衝壁を
設けただけの場合に比べれば大幅に減衰されるため、従
来の防音カバーを備えた高圧水発生装置よりも騒音は低
減する。
【0018】また、本発明の高圧水発生装置では、給水
配管が防音チャンバーの防音壁を貫通してポンプ吸入口
に接続され、吐出配管がポンプで加圧された高圧水を噴
出側へ吐出するために防音壁を貫通してポンプ吐出口に
接続されており、請求項2に記載したように、この吐出
配管の防音壁貫通部に防振スリーブを介装することによ
ってさらに騒音を低減することができる。
【0019】即ち、吐出配管の防音壁貫通部に防振スリ
ーブが介装されているために、吐出配管から防音壁に伝
達されるポンプの振動は減衰される。よって、伝達され
た振動による防音チャンバーからの放射音の発生はここ
ではほぼ回避される。
【0020】以上のように、本発明によれば、吸気口お
よび排気口から外へ漏れる音だけでなく、防音チャンバ
ーからの放射音が従来に比べて低減されるため、装置周
辺における騒音が従来に比べてさらに改善される。
【0021】また、請求項3に記載したように、防音チ
ャンバー内に収容されるポンプユニットを、防音チャン
バーの底面に対して防振材を介して支持するようにすれ
ば、防音チャンバーの底面に伝達されるポンプの振動が
減衰でき、伝達された振動に起因する防音チャンバーか
らの放射音がさらに低減され、装置全体の騒音の低減に
寄与する。
【0022】この場合、ポンプユニットが固定載置され
た架台を防振材を介して支持する構成としても、ポンプ
ユニットを構成するポンプや原動機などの各機器を直
接、防振材を介して支持する構成としても良い。
【0023】また、本発明の防音チャンバーの防音壁
や、緩衝壁、ポンプユニットを支持する防振材は、従来
より一般的に防振、吸音用に使用されている防振材料、
例えば、金属ばね、防振ゴム、コルク、フェルト、多孔
質材、グラスウール、などの弾性体を用いることができ
る。
【0024】
【実施例】以下に本発明を実施例をもって説明する。本
発明の一実施例による高圧水発生装置として高圧水洗浄
装置を図1に示す。本実施例の洗浄装置は、図1(a)
に示すように、洗浄用の水が収納されているタンク13
と、原動機(11)によって作動されるポンプ10を含
むポンプユニットが中に収容されている防音チャンバー
1と、高圧水を噴出する洗浄ガン16と、防音チャンバ
ー1の防音壁8を貫通してポンプ10の吸入口(不図
示)に接続された給水配管14および、ポンプ10で加
圧された高圧水を洗浄ガン16へ送るために防音壁8を
貫通してポンプ10の吐出口(不図示)に接続された吐
出配管15とから構成されている。
【0025】このような構成において、タンク13内か
ら給水配管14を介して防音チャンバー1内のポンプ1
0に吸入された水は、原動機11によって作動されてい
るポンプ10によって加圧される。この高圧水は吐出配
管15を介して防音チャンバー1の外の洗浄ガン16ま
で送られ、洗浄ガン16の噴出口から噴射され、洗浄に
用いられる。
【0026】防音チャンバー1内には、図1(b)の給
水および吐出の配管系を省略した断面図に示すように、
エンジンまたはモータなどの原動機11と、該原動機1
1によって作動されるポンプ10とを含むポンプユニッ
トが底面上に固定載置されている。
【0027】さらに、防音チャンバー1には、吸気口2
と防音チャンバー1内に2つの緩衝壁(6a,6b)が
一体形成されてなる複数回の折り返しダクトとしての吸
気ダクト4、および排気口3と防音チャンバー内1に2
つの緩衝壁(7a,7b)が一体形成されてなる複数回
の折り返しダクトとしての排気ダクト5と、さらに吸気
口ダクト4側に設けられた強制冷却ファン9とによって
換気ダクトが構成されている。この強制冷却ファン9を
備えた換気ダクトによって防音チャンバー1内部の冷却
が行なわれる。
【0028】ポンプ10の稼働時には、ポンプ10から
発生する振動音は、吸気口2および排気口3から防音チ
ャンバー1の外へ漏れようとする。しかしながら本実施
例においては、振動音が吸気口2および排気口3へ到達
するには、各々吸気ダクト4および排気ダクト5を通過
しなければならない。前述したように、これら吸気ダク
ト4および排気ダクト5は、吸音・防振効果を有する緩
衝壁で構成されているため、振動音はダクト内を通過し
つつこれら緩衝壁に衝突して減衰されていき、吸気口2
および排気口3から外へ出る際には非常に小さくなって
いる。即ち、吸気ダクト4および排気ダクト5は、それ
ぞれ消音ダクトとして働いている。
【0029】防音チャンバー1の防音壁8は、防振ゴム
およびグラスウールなどの吸音材からなる中間層8X
に、防音チャンバー1の内壁面となる多孔質板8Y と外
壁面となる鋼板8Z とを中間層8X を挟むように積層し
て形成したものである。また、吸気ダクト4および排気
ダクト5を構成する緩衝壁(6a,6b,7a,7b)
は、防音チャンバー1内に一体形成されたものであり、
防音壁8と連続的に形成された防振ゴムおよびグラスウ
ールなどの吸音材からなる中間層8X に、多孔質板8Y
が積層されたものである。
【0030】さらに、本実施例においては、図1(a)
のAで示した、吐出配管15の防音壁8を貫通する部分
には、図1(c)の拡大図に示すように、防振スリーブ
17を介装した。この防振スリーブ17は、吐出配管1
5の外周面に当接する最内周の防振ゴム層18とその外
周の吸音スポンジ層19および最外周で防音壁8に当接
する鋼管20との積層構造を持つ。
【0031】このように、吐出配管15の防音壁8貫通
部分に防振スリーブ17を介装することによって、ポン
プ10からの高圧水の吐出に伴って吐出配管15を伝わ
ってくるポンプ10の振動Bは、該貫通部分で防振スリ
ーブ17の防振ゴム層18および吸音スポンジ層19に
よって減衰、吸収される。従って、吐出配管15の貫通
部分から防音壁8へ伝達される振動は僅かなものであ
り、伝達された振動に起因する防音チャンバー1の放射
音はこのような防振スリーブ17が備えられていない従
来のものに比べて小さくなる。
【0032】以上のように、本実施例においては、騒音
の原因となる吸気口2および排気口3から外へ漏れる振
動音だけでなく、吐出配管15から伝達される振動によ
る防音チャンバー1自体からの放射音が、従来に比べ大
幅に低減されるため、装置全体の騒音が従来より改善さ
れた。
【0033】例えば、本実施例の装置において、ポンプ
10を高圧水の吐出圧力140kgf/cm2 、流量170 l
/minの条件で稼働させた時、装置周辺の騒音レベルは6
5dB(A)/1mであった。これは、同条件における従来の防
音カバーを用いた高圧水発生装置周辺の騒音限界であっ
た75dB(A)/1mに対して大幅に低減されている。
【0034】なお、ここでは、防振スリーブ17の防音
壁8貫通方向の長さDを、防音壁8の厚さdの約2.5
倍とした。これは、ポンプ音のうち防振スリーブ17の
防振ゴム層18および吸音スポンジ層19を直接透過し
た後の放射音P2 を、防音壁8を透過した後の放射音P
1 と同程度に減衰させるためである。
【0035】即ち、騒音の壁による透過損失TLO (dB)
は、壁の面密度をm(kg/m2) 、周波数をf(Hz)とする
と、TLO =18 log10(mf)−44という式で表せ
る。この式より、異なる材質からなる2種の壁について
互いに同等の透過損失を得るには、双方の壁の面密度を
等しくすれば良いことがわかる。
【0036】ここで、防音壁8の比重が0.37g/cm
3 、防振スリーブ17の防振材(防振ゴム層18および
吸音スポンジ層19)の比重が0.15g/cm3 であった
とき、0.37/0.15≒2.5となることから、こ
の時防振スリーブ17の防振材の騒音透過方向の肉厚
(防振スリーブ17の防音壁8貫通方向の長さ)Dを防
音壁8の厚さdの約2.5倍にすることによって、防振
スリーブ17での騒音の透過損失を防音壁8の透過損失
と同程度にすることができる。
【0037】高圧水発生装置に用いられる防音壁として
は、本実施例のように、外板に鋼板等の金属を使用した
比較的比重の大きいものが用いられる。これは、先に列
記した防振ゴム等の一般的防振材料の比重の2〜3倍、
或はそれ以上と考えられるので、本発明においては、防
振スリーブの防音壁貫通方向の長さを、防音壁の2〜3
倍以上とすることが、防振スリーブ17の防振材を透過
した放射音を、防音壁を透過した放射音と同程度以上に
減衰されたものとすることができるので望ましい。
【0038】このように、防振スリーブの長さは、用い
た防振材および防音壁の比重によって適宜設定すればよ
いが、防振スリーブを長くすることは、吐出配管、即ち
高圧ホースを長い領域に亘って支持できることにもな
り、これによって防振スリーブに用いられる防振ゴムな
どの防振材のつぶれやへたりが、狭い範囲で高圧ホース
を支持する場合に比べて軽減され、防振スリーブによる
防振効果の劣化が小さくなる。
【0039】また、給水配管14は従来と同様に、防音
壁8貫通部の固定配管14aとその両端に連結されたフ
レキシブルホース14bから構成されているが、吐出配
管15については、防音壁8貫通部もフレキシブルホー
スのままであっても、給水配管14と同様に防音壁8貫
通部は固定配管としてその両端にフレキシブルホースを
連結する構成としても良く、いずれの場合でも、防音壁
8貫通部の防振スリーブ17による防振・吸音効果は変
わらない。
【0040】なお、給水配管14のポンプ10の給水口
に接続されたフレキシブルホース14bには、内圧力が
ほとんど加わらず、ホースの可撓性が失われないため、
ホース自身が持つ防振、吸音効果によって、フレキシブ
ルホース14bを介して防音壁8へ伝わるポンプ10か
らの振動音はすでに十分減衰されており、給水配管14
については必ずしも防振スリーブを設けることなどを考
慮する必要はない。
【0041】次に、本発明の他の実施例として、防音チ
ャバー内においてポンプユニットを防振材を介して底面
上に設置する場合を図2に示す。本実施例においては、
防音チャンバー内におけるポンプユニットの設置状態以
外は図1に示した高圧水洗浄装置と同一構成(防音壁2
8の積層構造も含む)を持つものであり、ここでは防音
チャンバー外の構成は省略する。
【0042】図2の防音チャンバー21の断面図(給水
および吐出の配管系は省略)に示すように、防音チャン
バー21には、吸気口22と防音チャンバー21内に2
つの緩衝壁(26a,26b)が一体形成されてなる折
り返しダクトとしての吸気ダクト24、および排気口2
3と防音チャンバー内21に2つの緩衝壁(27a,2
7b)が一体形成されてなる折り返しダクトとしての排
気ダクト25、さらに吸気口ダクト24側に設けられた
強制冷却ファン29によって換気ダクトが構成されてい
る。この強制冷却ファン29を備えた換気ダクトによっ
て防音チャンバー21内部の冷却が行なわれる。
【0043】本実施例では、防音チャンバー21内に
は、エンジンまたはモータなどの原動機31と、該原動
機31によって作動されるポンプ20が固定載置されて
いる架台32が、底面上に防振ゴム33を介して支持さ
れている。
【0044】このような防音チャンバー21において
は、ポンプ20が作動し振動音が発生しても、まず、吸
気口22および排気口23から外へ漏れようとする振動
音は、それぞれ吸気ダクト24および排気ダクト25を
通過しつつ緩衝壁(26a,26b,27a,27b)
に衝突し、減衰・吸音されるため、防音チャンバー21
外へ漏れる騒音は小さくなる。
【0045】また、ここでは、図1(c)と同様に吐出
配管の防音壁貫通部に介装された防振スリーブ(不図
示)によって吐出配管から防振壁へポンプ30の振動の
伝達が減衰されるのに加えて、ポンプ30を含むポンプ
ユニットが固定載置されている架台32が防振ゴム33
を介して防音チャンバー21底面上に支持されており、
防音チャンバー21の底部に伝達されるポンプ20の振
動が防振ゴム33によって減衰し、防音チャンバー21
へ伝達する振動はさらに小さくなるため、防音チャンバ
ー21自体から発する放射音も減少し、さらなる騒音の
低減に寄与している。
【0046】ここでは、ポンプユニットは架台32に載
置され、この架台32が防振ゴム33によって防音チャ
ンバー21底面上に支持される構成としたが、ポンプユ
ニットを構成するポンプ30や原動機31等の機器が直
接防振ゴム33によって支持される構成としても構わな
い。ただし、防振ゴム33によって機器が良好に支持さ
れるには、振動により支持部位のずれが生じないよう固
定支持とするのが普通であるので、架台32を介した方
が設置が容易であり、望ましい。
【0047】ここで、ポンプユニットを支持するのに用
いる防振材としては、防振ゴムに限られるものではな
く、一般的に防振、吸音用に使用されている防振材料、
例えば、金属ばね、防振ゴム、コルク、フェルト、多孔
質材、グラスウール、スポンジなどの弾性体だけでな
く、防振・吸音効果を有する材質であれば広く使用可能
である。防音壁(8,28)や防振スリーブ17に用い
る防振・吸音材についても同様に、上記の如き種々の防
振材料を用いることができる。
【0048】なお、ポンプを作動させるための原動機と
してエンジンを使用する場合には、ラジエターを排気ダ
クトの通路上に配置すれば、ラジエター専用の冷却ファ
ンを省くことができる。
【0049】また、上記実施例においては、いずれも、
吸気ダクトおよび排気ダクトを構成する緩衝壁はそれぞ
れ2つずつとしたが、本発明はこれに限定するものでは
なく、さらに多くの緩衝壁を設けることによって各ダク
トの折り返し回数を多くし、ダクト長を長く設定しても
良い。ダクト折り返し回数が多くダクト長が長い程、振
動音がより減衰・吸音され、騒音の低減が促進される。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、ポンプを
含むポンプユニットが収容される防音チャンバーの吸気
口および排気口に、各々2つ以上の緩衝壁を有する複数
回の折り返しダクトとして消音吸気ダクトおよび消音排
気ダクトを設けることにより、吸気口および排気口から
防音チャンバー外へ漏れようとするポンプの振動音を低
減させることができ、従来の高圧水発生装置よりも騒音
を低減することができるという効果がある。
【0051】さらに、ポンプの吐出口に接続された吐出
配管の防音チャンバーの防音壁貫通部に防振スリーブを
介装することによって、吐出配管から防音壁に伝達され
るポンプの振動を減衰させて防音チャンバーからの放射
音を低減させ、従来の高圧水発生装置よりも騒音をさら
に低減することができる。
【0052】また、ポンプユニットを防振材を介して防
音チャンバーの底面上に支持する構成とすることによっ
て、ポンプユニットから音チャンバー底部へ伝達される
ポンプの振動が減衰されるので、さらに防音チャンバー
からの放射音を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧水発生装置の一実施例としての高
圧水洗浄装置を示す概略構成図であり、(a)は装置全
体の構成図、(b)は防音チャンバー部分の断面図、
(c)は防音壁の吐出配管貫通部Aの拡大断面図であ
る。
【図2】本発明の他の実施例による高圧水洗浄装置の防
音チャンバー部分の概略断面図である。
【図3】従来技術による高圧水発生装置の一例としての
高圧水洗浄装置を示す概略構成図であり、(a)は装置
全体の構成図、(b)は防音チャンバー部分の概略断面
図である。
【符号の説明】
1,21:防音チャンバー 2,22:吸気口 3,23:排気口 4,24:吸気ダクト 5,25:排気ダクト 6a,6b,7a,7b,26a,26b,27a,2
7b:緩衝壁 8,28:防音壁 9,29:冷却ファン 10,30:ポンプ 11,31:原動機 13:タンク 14:給水配管 15:吐出配管 16:洗浄ガン 17:防振スリーブ 18:防振ゴム層 19:吸音スポンジ層 20:鋼管 A:給水配管15の防音壁8貫通部 d:防音壁8の厚さ D:防振スリーブ17の長さ P1 :防音壁8を透過した(減衰)後の放射音 P2 :防振スリーブ17の防振材を透過した(減衰)後
の放射音 32:架台 33:防振ゴム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機によって作動されるポンプを備え
    たポンプユニットと、このポンプユニットを収容した防
    音チャンバーと、防音チャンバーの防音壁を貫通してポ
    ンプ吸入口に接続された給水配管と、ポンプで加圧され
    た高圧水を噴出側へ吐出するために防音壁を貫通してポ
    ンプ吐出口に接続された吐出配管とを備えた高圧水発生
    装置であって、 前記防音チャンバーは内部を換気するための吸気口と排
    気口を備え、 前記吸気口には、防音チャンバー内で2つ以上の緩衝壁
    を有する複数回の折り返しダクトとして一体形成された
    消音吸気ダクトが設けられ、 前記排気口には、防音チャンバー内で2つ以上の緩衝壁
    を有する複数回の折り返しダクトとして一体形成された
    消音排気ダクトが設けられていることを特徴とする高圧
    水発生装置。
  2. 【請求項2】 前記吐出配管の防音壁貫通部には、吐出
    配管から防音壁に伝達されるポンプの振動を減衰するた
    めの防振スリーブが介装されていることを特徴とする請
    求項1に記載の高圧水発生装置。
  3. 【請求項3】 前記ポンプユニットが、防音チャンバー
    の底面に対して防振材を介して支持されていることを特
    徴とする請求項1に記載の高圧水発生装置。
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