JPH0561369A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写材担持体の汚れに応じて清掃を行なう機
能を備えた画像形成装置を提供する。 【構成】 転写材担持体の表面の汚れ状態を検出するた
めの手段と、この検出手段からの信号を受けて清掃手段
の駆動を制御する制御手段とを配設することで現実の汚
れ状態に応じた清掃装置を具備した画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は転写材担持体の清掃手段
を有する画像形成装置に関し、特に転写材担持体の汚れ
に応じて清掃を行ない、常に高品位の画像を提供できる
画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は転写材担持体としての転写ドラ
ム、転写ローラ、搬送ローラ等の清掃はあらかじめモデ
ル的に装置の使用状態を想定し、この時の転写材担持体
の汚れ度合を対応づけ、これを装置の動作プログラムに
対応させて定間隔で清掃装置を動作させていた。

【０００３】このように、転写材担持体を定期的に清掃
するのは、これら転写材担持体としての転写ドラム、転
写ローラ等が汚れていると感光ドラムと転写材を介さな
い状態で接触する場合があり、この時感光ドラム上のカ
ブリ又は現像可視像がこれらに転写されることによって
悪影響が生ずるからである。

【０００４】また、この汚れは次に転写材が転写ドラ
ム、転写ローラに接触する場合に転写材の接触面に転移
し、画像の品位を損なうことになる。さらに、転写材を
転写ドラムに静電的に吸着して保持する形式の装置にあ
っては、その保持力が低下し、転写時の転写ずれ、転写
像のこすれ、あるいは転写トナーによる機内の汚染、転
写材の搬送不良（ジャム）などの不具合が生じることに
なる。

【０００５】ところで、従来は上述したように、現実の
転写材担持体の汚れとは関係なく、予め想定されたプロ
グラムにより清掃装置が該担持体表面を清掃するように
なっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし斯かる従来技術
にあっては、モデル的使用状態を想定した場合の汚れ状
態に清掃装置の動作が対応しているため、現実にこれよ
り厳しい使用状態には対応しきれず出力画像の品位を低
下させる場合がある。

【０００７】また、この状態を回避するため、より厳し
い状態を想定して清掃装置を動作させた場合には、転写
材担持体の寿命が短かくなったり、無駄なエネルギーの
消費につながるといった問題を有している。

【０００８】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、転
写材担持体の表面の汚れ状態を検出するための手段と、
この検出手段からの信号を受けて清掃手段の駆動を制御
する制御手段とを配設することで現実の汚れ状態に応じ
た清掃装置を具備した画像形成装置を提供することにあ
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、像担持体上に潜像を形成し、こ
れを現像装置で可視像化した後、転写材担持体上の転写
材に画像形成を行なうと共に、上記転写材担持体上の汚
れを防止するため清掃手段を有する画像形成装置におい
て、上記転写材担持体の表面の状態を検出する汚れ検出
手段と、上記汚れ検出手段による信号を受け、必要に応
じて、上記清掃手段の駆動を制御して上記転写材担持体
上の清掃を行なわせる制御手段とを設けたことを特徴と
する。

【００１０】より好ましくは前記像担持体上に適正画像
を得るための基準潜像を形成し、この潜像を前記現像装
置により現像した後、前記転写像担持体上に転写し、濃
度検出手段を上記転写担持体に対向して配設して、画像
形成条件を制御して画像形成を行なう機能を備えた画像
形成装置であって上記濃度検出手段を転写担持体の清掃
用検出手段と兼用した構成である。

【００１１】

【作用】而して転写材担持体の汚れを検出手段が検出
し、その信号に応じて制御手段が清掃手段を制御して駆
動する。

【００１２】

【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。まず、図１により本発明の第１実施例をカラーの
画像形成装置に適用した場合について説明する。

【００１３】同図により、全体構成を簡単に説明する
と、１は像担持体としての感光ドラムで、１ａはその回
転軸である。２は帯電器で公知のコロナ放電装置、導電
性ローラ、導電性刷子などが採用されている。

【００１４】３は露光器で、３ａはその光線束を示して
いる。上記露光器３は通常のレンズ光学系からのアナロ
グ露光装置、発光ダイオードアレー、液晶シャッターア
レー、レーザー走査露光装置などが用いられている。

【００１５】また、図で４１〜４３はカラー現像のため
の複数の現像器でそれぞれ異る色調の現像剤が投入され
ている。これら現像器４１〜４３は磁気刷子現像、プロ
ジェクション現象、タッチダウン現象などの形式が採用
できる。

【００１６】５は転写材担持体としての転写ドラムで５
ａはその回転軸である。この転写ドラム５の構成は導電
性ゴムを表層に有している導電性ドラム、又は導電性ゴ
ム上に絶縁 層を形成したものなどが用いられる。

【００１７】また、５１は転写ドラムに転写のための電
界を与える転写バイアス電源で、５２は転写ドラムから
転写材７を分離するための分離爪である。６はクリーニ
ング器で、ファー刷子クリーナー、ゴムブレートクリー
ナー等で構成される。

【００１８】５３は上記転写ドラム５の周面に対向して
配される、本発明に係る清掃手段としてのクリーニング
器で図示せぬ駆動源を有して上記転写ドラム５の周面に
対して接離可能に配設されている。転写ドラム５に接触
する部分は上記クリーニング器と同様ファー刷子、ゴム
ブレードなどが採用される。

【００１９】やはり、上記転写ドラム５の周面に対向し
て配されている５４は、汚れ検知手段としてのセンサ
で、照射光源と受光素子で構成される。照射光源として
白熱ランプ、発光ダイオードなどが、受光素子としてｃ
ｄｓセル、フォトダイオード、などを採用することがで
きる。

【００２０】上記センサ５４は転写ドラム５上の濃度を
検知するためのもので、鮮明な画像を得るための手段及
び転写ドラム５の汚れを検出手段として兼用される。

【００２１】すなわち、作像工程の前段階または作像工
程と作像工程の間などの適時、画像濃度測定用パターン
（以下濃度パッチ）が転写材７の対応する領域外に形
成、転写され上記濃度検出センサ５４によって測定さ
れ、この値が演算装置５６によって演算処理され、所期
の画像濃度が得られるよう画像形成条件が制御されるよ
うになっている。そのために、上記濃度検出センサ５４
は転写ドラム５上に転写材７及び濃度パッチのない状態
の転写ドラム５の濃度を測定し、この値を基準値として
演算装置５６によって比較演算されるようになってい
る。

【００２２】一方、同時に濃度検出センサ５４は汚れ検
出用にも機能し、演算装置５６を介して、該センサ５４
の信号は制御手段としての駆動制御装置５５に入力され
る。

【００２３】この信号に基づきクリーニング器５３の駆
動を制御して、転写ドラムの汚れに応じて、転写ドラム
５の周面を清掃することができる。

【００２４】以上のような構成を有する本実施例装置に
あっては、感光ドラム１は矢印Ａの方向に定速回転し、
帯電器２によって帯電され、露光器３による光線束３ａ
によって記録情報に対応した静電潜像が形成される。次
いで現像器４１によって現像可視化され転写ドラム５上
の転写材７に転写バイアス電源５１による転写電界によ
って転写される。転写材７は転写ドラム５に対して吸気
吸着、静電吸着、あるいは転写材の先端を挟むグリッパ
等の機械的吸着手段などで吸着されている。転写部で転
写されずに感光ドラム１上に残った現像剤はクリーニン
グ器６によって感光ドラム１から除去される。

【００２５】次いで再び帯電器２によって帯電され、露
光器３によって第２の記録情報に対応した光線束３ａが
照射され第２の静電潜像が形成される。さらに、現像器
４２によって前回と異なる色調の現像剤によって現像可
視化される。転写ドラム５上の転写材７に前回の像に重
ねて転写される。以下同様の作像動作によって現像器４
３によって第３の記録情報に対応した可視像が更に異の
現像剤によって形成され転写材７に重ねて転写される。
必要ならば第４の色調の像形成、転写も行なわれる。最
終転写を施こされた転写材７は分離爪５２によって転写
ドラム５から剥離され次の工程（定着工程）へ搬送され
る。

【００２６】このように、画像形成が繰り返されるに従
って転写ドラムが汚れたときは、濃度検出センサ５４に
よって検出され、制御装置５５の制御に基づいてクリー
ニング器５３が駆動されて転写ドラム５が清掃される。

【００２７】図２は本発明の第２実施例として単色の画
像形成装置に適用した例を示している。

【００２８】４は現像器、５０は転写ローラ、５０ａは
その軸を示している。他の基本構成は上述した第１実施
例と同様である。同一の部分に同一の符号を付して説明
する。

【００２９】感光ドラム１は矢印Ａの方向に定速回転
し、帯電器２によって帯電され、露光器３による光線束
３ａによって記録情報に対応した静電潜像が形成され
る。次いで現像器４によって現像可視化され、転写ロー
ラ５０によって加圧、電界付与されている転写材７に転
写される。転写部で転写されずに感光ドラム１上に残っ
た現像剤はクリーニング器６によって感光ドラム１上か
ら除去される。以下同様の工程で画像形成が順次行なわ
れる。

【００３０】作像工程の前段階又は作像工程と作像工程
の間などの適時のタイミングで濃度パッチが転写材７の
対応する領域以外に形成され、転写ローラ５０に転写さ
れ、濃度検出センサ５４によって測光され、この値が演
算装置５６によって演算処理され、所期の画像濃度が得
られるように画像形成条件が制御される。

【００３１】又濃度検知センサ５４は転写ローラ５０上
の濃度パッチのない状態の濃度測定をし、この値を演算
装置５６によって基準値と比較演算し、基準値を越えた
場合、クリーニング器５３を駆動制御装置５５によって
駆動し転写ローラ５０を清掃する。

【００３２】上述した実施例では、画像濃度のためのセ
ンサを汚れ検出用にも兼用したが、もちろん独立の検出
手段として配設してもよい。また、例えば図３，図４に
示すような配設の変形例が考えられる。

【００３３】図３において、５４ａ〜５４ｃは汚れ検出
センサで、転写ドラム５の軸方向に間隔を置いて配置さ
れている。これによってより広い領域の汚れ測定を行う
ことができる。

【００３４】図４において５８は汚れ検出センサ５４の
支持台、５９は回転ネジを示している。支持台５４は回
転ネジと噛み合いこれに対応したメネジが形成されてい
る。

【００３５】回転ネジ５９の回転によって転写ドラム５
の軸方向に移動しながら広い領域をキメ細かく汚れ測定
を行うことができる。

【００３６】上述の説明では転写材担持体として回転体
状の転写ドラムとローラについて実施例を説明したが、
あらゆる種類の転写材担持体、例えばベルト状の担持体
にも応用が可能である。

【００３７】

【発明の効果】本発明は以上の構成及び作用から成るも
ので、転写材担持体上の汚れを検出する手段及び清掃手
段を制御する手段を配設することにより、汚れ状態に応
じて転写材担持体を清掃することができ、常に汚れのな
い高品位の画像形成が可能な画像形成装置として提供す
ることができる。

【００３８】さらに、転写材担持体の寿命も長くなり、
少ないエネルギ消費で目的を達成することができ、転写
材の安定搬送及び装置内の汚れ防止も達成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る画像形成装置の概要
構成を示す図。

【図２】同第２実施例装置の概要構成を示す図。

【図３】検出手段の配置変更例を示す図。

【図４】他の配置変更例を示す図。

【符号の説明】

１ 像担持体（感光ドラム） ４１，４２，４３ 現像装置 ５ 転写材担持体（転写ドラム） ７ 転写材 ５３ 清掃手段（クリーニング器） ５４ 汚れ検出手段（濃度検出センサ） ５５ 制御手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 像担持体上に潜像を形成し、これを現像
   装置で可視像化した後、転写材担持体上の転写材に画像
   形成を行なうと共に、上記転写材担持体上の汚れを防止
   するため清掃手段を有する画像形成装置において、 上記転写材担持体の表面の状態を検出する汚れ検出手段
   と、 上記汚れ検出手段による信号を受け、必要に応じて、上
   記清掃手段の駆動を制御して上記転写材担持体上の清掃
   を行なわせる制御手段とを設けたことを特徴とする画像
   形成装置。
2. 【請求項２】 前記像担持体上に適正画像を得るための
   基準潜像を形成し、この潜像を前記現像装置により現像
   した後、前記転写像担持体上に転写し、濃度検出手段を
   上記転写担持体に対向して配設して、画像形成条件を制
   御して画像形成を行なう機能を備えた画像形成装置であ
   って上記濃度検出手段を転写担持体の清掃用検出手段と
   兼用したことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装
   置。