JPH056132A - 画像形成装置のクリーニング装置及び該装置を用いるクリーニング方法 - Google Patents
画像形成装置のクリーニング装置及び該装置を用いるクリーニング方法Info
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- JPH056132A JPH056132A JP3183149A JP18314991A JPH056132A JP H056132 A JPH056132 A JP H056132A JP 3183149 A JP3183149 A JP 3183149A JP 18314991 A JP18314991 A JP 18314991A JP H056132 A JPH056132 A JP H056132A
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Abstract
ウレタン製のクリーニングブレードを備えた画像形成装
置のクリーニング装置並びに粒径分布の狭い球状トナー
を使用し且つ該クリーニング装置を用いるクリーニング
方法。 【効果】 本装置によると、例え粒径分布の狭い球状ト
ナーを用いた場合でも、ブレードと画像担持体との摩擦
によるブレードの「欠け」の発生が充分防止され、クリ
ーニング不良が大幅に改善される。また、本方法による
と、常時良好なクリーニング性が維持されるので、高品
質画像を長期間安定して得ることができる。
Description
法、静電印刷法等において形成される静電潜像を利用す
る画像形成装置のクリーニング装置及び該装置を用いる
クリーニング方法に関する。
いては、光導電性感光体又は誘電体等よりなる潜像担持
体上に形成された静電潜像を現像するために、現像スリ
ーブ等トナー供給ローラ上でブレード等によって薄層化
され、且つ適当に帯電され微粉末化されたトナーを用い
て現像し、必要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転
写した後、加熱圧力、溶剤蒸気等によって定着し、複写
物が得られる。
としては、大別して乾式現像法と湿式現像法とがある。
前者は更に二成分系現像剤を用いる方法と一成分系現像
剤を用いる方法に二分される。二成分現像方法に属する
ものには、トナーを搬送するキャリアの種類により、鉄
粉キャリアを用いるマグネットブラシ法、ビーズキャリ
アを用いるカスケード法、ファーを用いるファーブラシ
法等がある。
トナー粒子を噴霧状態にして用いるパウダークラウド
法、トナー粒子を直接的に静電潜像面に接触させて現像
する接触現像法(コンタクト現像又はトナー現像)、ト
ナー粒子を静電潜像面に直接接触させず、トナー粒子を
荷電して静電潜像の有する電界により該潜像面に向けて
飛行させるジャンピング現像法、磁性の導電性トナーを
静電潜像面に接触させて現像するマグネドライ法等があ
る。
高画質、高耐久化のために、トナーの小粒径化、シャー
プな粒径分布、充分な着色力及び均一な帯電制御などが
要求されている。即ち、小粒径化は解像力、シャープネ
ス、ハーフトーン再現性、写真再現性などの品質を向上
させる。また、シャープな粒径分布であると、特にハー
フトーン再現性及び写真再現性が良くなり、その上長時
間使用しても現像剤中のトナーの粒径分布が変化しない
ため、画質の安定性と現像剤の長寿命化をもたらす。
を持った粒径分布の狭い小粒径トナーを得ることは容易
ではない。詳しく言うと、従来のトナーの一般的な製造
方法、即ち樹脂、染・顔料、荷電制御剤を溶融混練し、
機械式あるいは空気衝突式の粉砕機にて粉砕、分級を行
なう方法で製造されたトナーにおいては、粒径分布の狭
い小粒径のものを得ようとすると、生産能力や収率が著
しく低下し、コスト高になり、また例え分級を繰り返し
たとしても、得られる粒径分布には限界がある。
ー及びその製造方法に関し、多くの提案がなされてい
る。例えば、着色顔料及び荷電制御剤を内部に含有する
核体粒子を懸濁重合法により形成すること(特公昭51
−14895号、特公昭47−51830号公報)が提
案されているが、この方法は表面に付着する分散安定
剤、界面活性剤等の除去が困難で帯電劣化を起し易く、
また環境変動を起こし易い。また、この方法では、小粒
径で且つ粒径分布の狭いものを安定に製造することが困
難である。
単に得る方法として、特開昭58−106554号、同
61−18965号、同61−275766号公報な
ど、粒径分布の狭い粒子の上に着色剤やトナー特性付与
物質を付着、コーティングさせて、いわゆるコアーシェ
ル構造のトナーを製造しようとする試みが行なわれてい
るが、このような構造のトナーは、着色物質その他が表
面に存在するために電気的特性及び耐久性に劣るという
欠点がある。
子を染料溶液中に浸漬して染着する方法が提案されてい
る(特開昭50−46333号、特開平1−10363
1号、特開昭56−154738号、同61−2284
58号、同63−106667号、同64−90454
号公報等)。このような方法は、製造工程が少ないこと
から好ましい方法ではあるが、いずれも充分に検討が試
されておらず、染料が粒子内で均一に着色されているか
は不明で、しかも上記文献の記載内容の知識だけでは実
用化し得るものではなかった。なお、特開昭61−22
8458号公報では、分散重合で製造した粒子に染料を
付与し、着色する試みが述べられているが、この方法に
よると粒子表面に恒久的に付着させた分散安定剤によ
り、トナーの極性を制御しているため、摩擦帯電性は環
境変動に対し不安定であり、経時安定性も良くないとい
う欠点がある。
トナー像を、紙を主とするシート状の転写材に転写する
工程を繰り返す画像形成装置においては、転写工程ごと
に画像担持体に残るトナーを除去することが必須であ
り、このために残留トナー除去性に優れ、構成が簡単で
コスト的にも有利であることが望まれている。これらの
クリーニング手段としてゴムなどの弾性材料からなるク
リーニングブレードがひろく実用されていることは周知
の事実である。
は、残留トナーの除去機能は優れているものの、転写材
として紙を使用することによって発生する微細な紙片、
ロジン、タルク等の析出物などで画像担持体に付着した
異物の除去性には若干劣るところがあるので、これに対
応すべく、弾性ローラ、マグネットローラ、回転ばねな
どを配し、前記ブレードと相乗して、残留トナー並びに
前述のような異物の除去にある程度の効果を上げてい
る。
ものにおいても、現実にはクリーニング不良を根絶させ
ることは困難であって、特に粒径分布の狭い球形トナー
を用いた場合には、クリーニング不良がしばしば発生す
ることがある。その原因は、種々考えられるが、本発明
者の研究によると、次のことが分かってきた。即ち、ク
リーニングブレードを利用するクリーニング装置におい
ては、画像担持体表面にブレードが密接したときにブレ
ードの摩擦係数が大きい場合、画像担持体上で所謂ステ
ィックスリップをおこすため、画像担持体とブレードの
接触点に応力が集中する結果、ミクロレベルで観察する
とブレード先端は横方向に伸縮振動が発生し、そのため
応力に対する緩和量が小さい材料であると、そこに容易
に亀裂が入り、クラックの原因になる。クラックが入り
はじめると、応力は一気にその部分に集中するようにな
り、そこからブレードは「欠け」はじめる。一度ブレー
ドが欠けると、画像担持体上に残存したトナーはその部
分からすり抜け、クリーニング不良が発生する。
分布の狭い球状トナーを使用した場合には、ブロードな
粒径分布を有する不定形トナーを使用した場合と比べる
と、トナーと画像担持体間及びトナー同士間に働く付着
力が非常に大きい。(本発明者の実験によると前者の付
着力は後者の付着力の2〜3.5倍に達する。)しか
も、この付着力はトナーが小粒径化するにつれて増加す
る。
用した場合には、画像担持体上に残留したトナーを除去
する際に、ブロードな粒径分布を有する不定形トナーを
使用した場合と比べて、ブレードには大きな応力が加わ
ることが予想される。そのため、外部応力に対して大き
な応力緩和力を有するブレードでないと、ブレードは応
力に耐えきれずに破壊が起こる、即ち「欠け」が発生す
ると考えられる。
べくなされたものであって、クリーニングブレードを利
用するクリーニング装置において、例え粒径分布の狭い
球状トナーを用いた場合であっても、ブレードと画像担
持体との摩擦によるブレードの「欠け」の発生が防止さ
れ、常時良好なクリーニング特性を示すクリーニング装
置を提供することを目的とする。
ハーフトーン再現性、写真再現性に優れた高品質の画像
を得ることを可能とする画像形成プロセスにおけるクリ
ーニング方法を提供することを目的とする。
た結果、特定量以上の応力緩和力を持ったポリウレタン
製のクリーニングブレードを有するクリーニング装置が
上記目的に適合することを見出し、本発明を完成するに
至った。
担持体に圧接して画像担持体上の残留物及び残留トナー
を除去するためのクリーニングブレードを備えた画像形
成装置のクリーニング装置において、前記クリーニング
ブレードが少なくともウレタン結合を有する有機材料か
らなり、しかも該ブレード材料の応力に対する緩和量が
30%以上であることを特徴とする画像形成装置のクリ
ーニング装置が提供される。
担持体上に形成された潜像を現像し、しかる後、転写、
クリーニングする画像形成プロセスにおけるクリーニン
グ方法において、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径
(Dp)の比〔Dv/Dp〕が1.00〜1.20の範
囲にある球状トナーを使用すると共に、前記のクリーニ
ング装置を用いることを特徴とするクリーニング方法が
提供される。
ついて説明すると、一般的な水平方向に張力をかける引
張試験機において、任意の距離まで試験する材料を引張
った後、張力を解放すると、このとき材料に緩和する性
質がある場合は、元の状態に戻ろうとして材料が見かけ
上縮む挙動を示す。この現象が応力に対する緩和現象で
ある。本発明においては、JIS K7113プラスチ
ックの引張試験方法に基づき、一定の引張応力を加えた
後、応力を解放したときの歪み量に対する「回復した
量」の割合を、応力に対する緩和量と定義する。
リーニングブレードを応力に対する緩和量が30%以上
であるポリウレタンで構成することによって、粒径分布
の狭い球状トナーを用いた場合でも、ブレードと画像担
持体との摩擦によってブレードに「欠け」の発生するこ
とが防止され、常時良好なクリーニング性が発揮され
る。即ち、粒径分布の狭い球状トナーを用いた場合、従
来のクリーニングブレードを有するクリーニング装置で
は、画像担持体やブレード自体の損傷が短期間で発生
し、クリーニング不良が発生したが、本発明では、ブレ
ード材料の応力緩和量が従来使用されているもののそれ
よりも大きい材料を使用することによって、上記欠点が
解決され、常時良好なクリーニング性が維持できるもの
となる。
緩和量が30%未満であるクリーニングブレードでは、
短期間の使用で歪に耐えられなくなり、亀裂が発生し、
「欠け」が生じ、クリーニング不良を生じるようにな
る。
成する材料、即ちポリウレタン(詳しくは少なくともウ
レタン結合を有する有機化合物)は、よく知られている
ようにイソシアネート化合物とポリオール化合物との反
応によって得られるが、本発明においては公知の原料が
すべて使用できる。ただ、応力に対する緩和量が30%
以上であるポリウレタンを得るという観点からは、ポリ
オール化合物としては、架橋点間距離が長い化合物が好
ましい。架橋点間距離が長い化合物とは、ポリオール中
のOH基が隣合うOH基との間にメチレン鎖のようなス
ペーサーを有する化合物であり、この場合5個以上の炭
素原子が存在することが好ましい。このとき、炭素原子
は炭素又は水素と結合するメチレン鎖であると更に好ま
しい。架橋点間距離が短いと、応力緩和量が30%以下
のポリウレタンが生成され易くなる。
としては、トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイ
ソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネー
ト、トリジンジイソシアネート、キシレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート等が挙げられる。
ーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリル
ポリオール、エポキシポリオール等が挙げられ、例えば
アクリルポリオールを構成する原料モノマーとしては、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソ
プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプ
ロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブ
チル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸ラウリ
ル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン
酸、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸
ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリルアミド、
N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルア
ミド、グリシジルメタクリレート、スチレン、ビニルト
ルエン、酢酸ビニル、アクリロニトリル等が挙げられ
る。
ーニング装置を備えた画像形成装置及びそれを用いる画
像形成方法について説明する。
た画像形成装置(レーザプリンタ)の内部機構の概略構
成を示す。図中1はレーザプリンタの装置本体、2は装
置本体1に装填した給紙カセットである。
ト2内に用紙Pを繰り出しローラ11で繰り出し、次の
給紙ローラ12でレジストローラ対13へ給送する。レ
ジストローラ対13は、そこに突き当る前記用紙Pをタ
イミングをとってドラム状の画像担持体(感光体)14
の下側に搬送する。感光体14は、図中時計方向に回転
駆動し、その際、表面を帯電チャージャ15により帯電
し、且つレーザ光学系16からのレーザ光を照射して静
電潜像を形成する。その潜像は、現像装置17を通ると
きトナーにより可視像化する。その可視像は、前記感光
体14下側に搬送されてきた前記用紙Pに転写チャージ
ャ18により転写する。そして、転写した用紙Pを分離
チャージャ19により感光体14から静電気的に分離
し、搬送ベルト20で定着装置21へ搬送する。定着装
置21では、用紙P上の可視像を定着した後、装置本体
1外部へ排出する。
ーニング装置22によってトナー紙粉を除去し、更に除
電ランプ23で除電した後、前記帯電チャージャ15で
再び帯電する。
リーニング装置の一例は、例えば図2で示される。クリ
ーニング装置22は、ケーシング25の内部にクリーニ
ング室26を形成し、そのクリーニング室26にトナー
回収コイル27、フリッカ28、ファーブラシ29、ク
リーニングブレード30を図中下側から上側に向って、
感光体14の回転方向へ順次配置されている。なお、フ
ァーブラシ29は、金属製の軸芯32と、その軸芯32
の外周に放射状に設けたアクリルカーボン等の導電繊維
33で構成され、またファーブラシ29とトナー回収コ
イル27との間に設けられたフリッカ28は、シャフト
34とコイルばね35とで構成されている。
記したように、応力に対する緩和量が30%以上である
ポリウレタンからなり、作動時には感光体14の表面と
ほぼ直角に当接する。即ち、作動時には、クリーニング
ブレード30の先端部30aが感光体14に押し付けら
れて摺接し、感光体14表面に付着しているトナー等を
掻き取る。一方、停止時には同ブレード先端部30aが
感光体14から離れる。
30a下面には、補助ブレード31が当てられている。
補助ブレード31は、クリーニングブレード30に付着
したトナー等を掻き落すもので、マイラフィルム等から
なり、アームを介してケーシング25に固着されてい
る。
ーブラシ29が矢印方向に回転し、ファーブラシ29の
導電繊維33が感光体14に摺接して、感光体14表面
に付着しているトナー等を掻き取る。そのファーブラシ
29の導電繊維33に、外周から内部にフリッカ28の
シャフト34が摺接すると共に、コイルばね35がそれ
以上内部に食込んで摺接して導電繊維33に付着したト
ナー等を除去する。ファーブラシ29から落ちたトナー
等は、トナー回収コイル27側へ流れ落ちる。
クリーニング方法は、体積平均粒径(Dv)と個数平均
粒径(Dp)の比〔Dv/Dp〕が1.00〜1.20
の範囲にある球状トナーを使用し、しかも前記のクリー
ニング装置を用いることを特徴とする。
記のような粒径分布の狭い球状トナーを使用することに
より、解像力、シャープネス、ハーフトーン再現性、写
真再現性などに優れた高品質の画像を得ることができ、
しかも上記のトナーを用いても、上記クリーニング装置
ではブレードに「欠け」が発生せず、常時良好なクリー
ニング性が維持されるので、かぶりのない高品質画像を
長期間安定して得ることができる。
ついて詳しく説明する。本発明の方法においては、体積
平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dp)の比〔Dv/
Dp〕が1.00〜1.20の範囲にある球状トナー、
即ち該範囲にある樹脂粒子を母体粒子としたトナーが使
用される。この樹脂粒子を得るには、親水性有機液体中
に該有機液体に溶解する高分子分散剤を加え、更にこれ
に前記有機液体には溶解するが、生成する重合体は前記
有機液体にて膨潤するか若しくはほとんどが溶解しない
ビニル単量体の少なくとも一種を加えて重合するという
方法を採用することが好ましい。該方法によると、体積
平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dp)の比が1.0
0≦(Dv/Dp)≦1.20の範囲にあり、しかも通
常Dvが1〜10μmである樹脂粒子(以下これを樹脂
粒子Aと呼ぶ)が容易に得られる。
らかじめ、目的の粒子径よりは小さいが粒度分布の狭い
重合体を利用して、前記の系にて成長させる反応を採用
することもできる。成長反応に利用する単量体は、種粒
子を製造したものと同じ単量体でもまた別の単量体でも
良いが、重合体は親水性有機液体に溶解してはならな
い。
応時に用いる単量体の希釈剤として用いる親水性有機液
体としては、例えばメチルアルコール、エチルアルコー
ル、変性エチルアルコール、イソプロピルアルコール、
n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ter
t−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、t
ert−アミルアルコール、3−ペンタノール、オクチ
ルアルコール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノー
ル、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルア
ルコール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレ
ングリコール等のアルコール類;メチルセロソルブ、セ
ロソルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロソル
ブ、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル等のエーテルアルコール類などが挙げられる。
これらの有機液体は、単独で若しくは二種以上の混合物
で用いることができる。
ル類以外の有機液体で、上述のアルコール類及びエーテ
ルアルコール類と併用することで、有機液体の生成重合
体粒子に対して溶解性をもたせない条件下で種々SP値
を変化させ、重合条件を変え、生成される粒子の大き
さ、種粒子同士の合一及び新粒子の発生を抑制すること
が可能である。この場合の併用する有機液体としては、
ヘキサン、オクタン、石油エーテル、シクロヘキサン、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類;四塩化
炭素、トリクロルエチレン、テトラブロムエタン等のハ
ロゲン化炭化水素類;エチルエーテル、ジメチルグリコ
ール、トリオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル
類;メチラール、ジエチルアセタール等のアセタール
類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサン等のケトン類;ぎ酸ブチル、酢
酸ブチル、プロビオン酸エチル、セロソルブアセテート
等のエステル類;ぎ酸、酢酸、プロピオン酸等の酸類;
ニトロプロペン、ニトロベンゼン、ジメチルアミン、モ
ノエタノールアミン、ピリジン、ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルホルムアミド等の硫黄、窒素含有有機化合
物類;その他水も含まれる。
SO4イオン(−2価)、NO2イオン(−1価)、PO
4イオン(−3価)、Clイオン(−1価)、Naイオ
ン(+1価)、Kイオン(+1価)、Mgイオン(+2
価)、Caイオン(+2価)、その他の無機質イオンが
存在した状態で重合を行なっても良い。また、重合開始
時、重合途中、重合末期とそれぞれ混合溶媒の種類及び
組成を変化させ、生成する重合体粒子の平均粒径、粒径
分布、乾燥条件などを調節することができる。
製造時に使用される高分子分散剤の適当な例としては、
例えばアクリル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル
酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸、フマール酸、マレイン酸又は無水マレイン酸等の酸
類;水酸基を含有するアクリル系単量体、例えばアクリ
ル酸β−ヒドロキシエチル、メタクリル酸β−ヒドロキ
シエチル、アクリル酸β−ヒドロキシプロピル、メタク
リル酸β−ヒドロキシプロピル、アクリル酸γ−ヒドロ
キシプロピル、メタクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、
アクリル酸3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、メタ
クリル酸3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチ
レングリコールモノアクリル酸エステル、ジエチレング
リコールモノメタクリル酸エステル、グリセリンモノア
クリル酸エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステ
ル、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミド等;ビニルアルコール又はビニルアルコ
ールとのエーテル類、例えばビニルメチルエーテル、ビ
ニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテル等;ビニ
ルアルコールとカルボキシ基を含有する化合物のエステ
ル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビ
ニル等;アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセト
ンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合物;
アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライド等の酸
クロライド類;ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビ
ニルイミダゾール、エチレンイミン等の窒素原子又はそ
の複素環を有するものなどのホモポリマー又は共重合体
系;ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシプロピレン
アルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、
ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウ
リルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリル
フェニルエステル、ポリオキシエチレンノニルフェニル
エステルなどのポリオキシエチレン系;並びにメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロースなどのセルロース類が挙げられる。
−メチルスチレン、ビニルトルエン等のベンゼン核を有
するもの、その誘導体又はアクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、アクリルアミド等のアクリル酸若しくはメ
タクリル酸誘導体などの共重合体;更には、架橋性モノ
マー例えばエチレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジメタクリレート、メタクリ酸アリ
ル、ジビニルベンゼンなどとの共重合体も使用可能であ
る。
有機液体、目的とする重合体粒子の種及び種粒子の製造
か成長粒子の製造により適宜選択されるが、特に重合体
粒子同士の合一を主に立体的に防ぐ意味で、重合体粒子
表面への親和性、吸着性が高く、しかも親水性有機液体
への親和性、溶解性の高いものが選ばれる。また、立体
的に粒子同士の反発を高めるために、分子鎖がある程度
の長さのもの、好ましくは、分子量が1万以上のものが
選ばれる。しかし、あまり分子量が高いと、液粘度の上
昇が著しく、操作性、撹拌性が悪くなり、生成重合体の
粒子表面への析出確率のばらつきを与えるため注意を要
する。また、先に挙げた高分子分散剤の単量体を一部、
目的とする重合体粒子を構成する単量体に共存させてお
くことも、安定化には効果がある。
ト、鉄、ニッケル、アルミニウム、銅、錫、鉛、マグネ
シウム等の金属又はその合金(特に粒径1μm以下のも
のが好ましい);酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、酸化
亜鉛、酸化チタン、酸化硅素などの酸化物の無機化合物
微粉体;高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、燐酸
エステル等の陰イオン界面活性剤;アルキルアミン塩、
アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導
体、イミダゾリン等のアミン塩型や、アルキルトリメチ
ルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム
塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジ
ウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニ
ウム等の四級アンモニウム塩型の陽イオン界面活性剤;
脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体等の非イオ
ン界面活性剤;例えば、アラニン型[例えばドデシルジ
(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチ
ル)グリシン]等のアミノ酸型やベタイン型の両性界面
活性剤を併用しても、生成重合体粒子の安定性及び粒径
分布の改良を更に高めることができる。
量は、目的とする重合体粒子形成用の重合性単量体の種
類によって異なるが、通常は親水性有機液体に対し、
0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%である。
高分子分散剤の濃度が低い場合には、生成する重合体粒
子は比較的大粒径のものが得られ、濃度の高い場合に
は、小粒径のものが得られるが、10重量%を越えて用
いても小粒径化への効果は少ない。
加される無機微粉末、顔料、界面活性剤は、種粒子の製
造の際に必要であるのはもちろんであるが、成長反応の
際に粒子同士の合一を防ぐ目的で、添加するビニル単量
体溶液や種粒子分散液に存在させて重合を行なってもよ
い。
と重合体粒子表面に平衡を保って分配された高分子分散
剤によって安定化されるが、未反応のビニル単量体が親
水性有機液体中にかなり存在する場合は、いくぶん膨潤
された粘着性を持ち、高分子分散剤の立体的反発力に打
ち勝って凝集してしまう。更に、極端に親水性有機液体
に対して単量体の量が多い場合は、生成する重合体が完
全に溶解してしまい、重合がある程度進行しないと析出
してこない。この場合の析出の状態は、粘着性の高い塊
状物を形成する様式をとる。従って、粒子を製造する時
の単量体の親水性有機液体に対する量は、おのずと制限
されることになり、親水性有機液体の種類によって多少
異なるが、単量体/親水性有機液体比がおよそ1以下、
好ましくは1/2以下が適当である。
機液体に溶解可能なものであり、例えばスチレン、o−
メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,
4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−
tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレ
ン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレ
ン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレ
ン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p
−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレンなどのス
チレン類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチ
ル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル
酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−
エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル
酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタ
クリル酸ジエチルアミノエチルなどのα−メチル脂肪酸
モノカルボン酸エステル類;アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸若しく
はメタクリル酸誘導体;塩化ビニル、塩化ビニリデン、
臭化ビニル、弗化ビニルなどのハロゲン化ビニル類など
からなる単独又は相互の混合物及びこれらを50重量%
以上含有し、これらと共重合し得る単量体との相互の混
合物を意味する。
ット性を高める為に、重合性の二重結合を二個以上有す
るいわゆる架橋剤の存在下に重合させたものであっても
良い。好ましく用いられる架橋剤としては、ジビニルベ
ンゼン、ジビニルナフタレン及びそれらの誘導体である
芳香族ジビニル化合物、その他エチレングリコールジメ
タクリレート、ジエチレングリコールメタクリレート、
トリエチレングリコールメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、アリルメタクリレート、
tert−ブチルアミノエチルメタクリレート、テトラ
エチレングリコールメタクリレート、1,3−ブタンジ
オールジメタクリレートなどのジエチレン性カルボン酸
エステル、N,N−ジビニルアニリン、ジビニルエーテ
ル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンなど全ての
ジビニル化合物および三個以上のビニル基を持つ化合物
が挙げられ、これらは単独又は混合物等で用いられる。
重合反応を引き続いて行なった場合には、成長する重合
体粒子の内部が架橋さたものとなる。また、一方で成長
反応に用いるビニル単量体溶液に上記の架橋剤を含有さ
せた場合には、粒子表面が硬化された重合体が得られ
る。
子量を調節することを目的として、連鎖移動定数の大き
な化合物を共存させて重合を行なってもよい。例えば、
メルカプト基を持つ低分子化合物や四塩化炭素、四臭化
炭素等が挙げられる。
例えば2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)な
どのアゾ系重合開始剤、ラウリルパーオキシド、ベンゾ
イルパーオキシド、tert−ブチルパーオクトエート
などの過酸化物系重合開始剤、過硫酸カリウムのような
過硫化物系開始剤あるいはこれにチオ硫酸ナトリウム、
アミンなどを併用した系が用いられる。なお、重合開始
剤濃度は、ビニル単量体100重量部に対して0.1〜
10重量部が好ましい。
体粒子の目標平均粒径、目標粒径分布に合わせて、親水
性有機液体中の高分子分散剤及びビニル単量体の濃度及
び配合比が決定される。一般に粒子の平均粒径を小さく
しようとするならば、高分子分散剤の濃度を高く、ま
た、平均粒径を大きくしようとするならば、高分子分散
剤の濃度が低く設定される。一方、粒径分布を非常に鋭
くしようとするならば、ビニル単量体濃度を低く、ま
た、比較的広い分布でも良い場合は、ビニル単量体濃度
は高く設定される。
分子分散剤を完全に溶解した後、一種又は二種以上のビ
ニル単量体、重合開始剤、その他必要に応じて無機微粉
末、界面活性剤、染料、顔料等を添加し、30〜300
rpmの通常の撹拌にて、好ましくはなるべく低速で、
しかもパドル型よりもタービン型の撹拌翼を用いて、槽
内の流れが均一になるような速度で撹拌しながら、用い
た開始剤の分解速度に対応した温度にて加熱し、重合す
ることによって行なわれる。なお、重合初期の温度が生
成する粒径に大きな影響を与えるため、単量体を添加し
た後に温度を重合温度まで上げ、開始剤を小量の溶媒に
溶解して投入するのが望ましい。重合の際には、窒素ガ
ス、アルゴンガス等の不活性気体にて、反応容器内の空
気中酸素を充分に追い出す必要がある。若し、酸素パー
ジが不充分であると、微粒子が発生し易い。
時間の重合時間が必要であるが、所望の粒子径、粒子径
分布の状態で重合を停止させたり、また重合開始剤を順
次添加したり、高圧下で反応を行なうことにより、重合
速度を速めることができる。重合終了後は、そのまま染
着工程に用いても良いし、沈降分離、遠心分離、デカン
テーションなどの操作により、不必要な微粒子、残存モ
ノマー、高分子分散剤などを除いた後に、重合体スラリ
ーとして回収し、染着を行なっても良い。ただ、高分子
分散剤を除去しない方が、染着系の安定性が高く、不要
な凝集が抑制される。
続いて常法により染着される。染着法としては、任意の
方法が採用されるが、特に好ましいのは次の方法であ
る。即ち、樹脂粒子を溶解しない有機溶媒中に樹脂粒子
を分散し、この前後に前記溶媒中に染料を溶解した後、
該染料を樹脂粒子中に浸透させて着色し、その後、前記
溶媒を除去して染着トナーを得る方法において、染料と
して、前記染料の前記有機溶媒に対する溶解度〔D1〕
及び前記樹脂粒子の樹脂に対する前記染料の溶解度〔D
2〕の関係が、〔D1〕/〔D2〕≦0.5(特に好まし
くは〔D1〕/〔D2〕≦0.2)となる染料を選択使用
するという方法であり、この方法によると、樹脂粒子の
深部まで染料が浸透(拡散)したトナーを効率良く製造
することができる。
5℃の温度で測定されたものと定義される。また、染料
の樹脂中への溶解度とは、染料の溶媒中への溶解度と全
く同じ定義であり、樹脂中に染料が相溶状態で含有させ
ることができる最大量を意味する。この溶解状態あるい
は染料の析出状態の観察は、顕微鏡を用いることにより
容易に行なうことができる。なお、樹脂に対する染料の
溶解性を知るには、上記した直接観察による方法の代わ
りに、間接的な観察方法によっても良い。この方法は、
樹脂と溶解度係数が近似する液体、即ち、樹脂をよく溶
解する溶媒を用い、この溶媒対する染料の溶解度を、樹
脂に対する溶解度として定めるものである。
オン染料等の水溶性染料は、環境変動が大きい恐れがあ
り、又トナーの抵抗が低くなり、転写率が劣化する恐れ
があるので、バット染料、分散染料、油溶性染料の使用
が好ましく、特に油溶性染料が好ましい。なお、所望の
色調に応じて数種の染料を併用することもできる。染着
される染料と樹脂粒子との比率(重量)は、着色度に応
じて任意に選択されるが、通常は樹脂粒子100重量部
に対して、染料1〜50重量部が好ましい。
ル、エタノール等のアルコール類を使用し、樹脂粒子と
してSP値9程度のスチレン/アクリル系樹脂を使用し
た場合、使用し得る染料としては、例えば、以下のよう
な染料が挙げられる。 C.I. SOLVENT YELLOW(6,9,17,31,35,100,102,103,105) C.I. SOLVENT Orange(2,7,13,14,66) C.I. SOLVENT RED(5,16,17,18,19,22,23,143,145,146,1
49,150,151,157,158) C.I. SOLVENT VIOLET(31,32,33,37) C.I. SOLVENT BLUE(22,63,78,83〜86,91,94,95,104) C.I. SOLDENT GREEN(24,25) C.I. SOLDENT Brown(3,9)等。
竪染SOT染料Yellow-1,3,4、Orange-1,2,3、Scarlet-1、
Red-1,2,3、Brown-2、Blue-1,2、Violet-1、Green-1,2,
3、Black-1,4,6,8やBASF社のsudan染料、Yellow-140,15
0、Orange-220、Red-290,380,460、Blue-670や三菱化成
社のダイアレジン、Yellow-3G,F,H2G,HG,HC,HL、Orange
-HS,G、Red-GG,S,HS,A,K,H5B、Violet-D、Blue-J,G,N,
K,P,H3G,4G、Green-C、Brown-Aやオリエント化学社のオ
イルカラー、Yellow-3G,GG-S,#105、Orange-PS,PR,#20
1、Scarlet-#308、Red-5B、Brown-GR,#416、Green-BG,#
502、Blue-BOS,IIN、Black-HBB,#803,EE,EX、住友化学
工業社のスミプラスト、ブルーGP,OR、レッドFB,3B、イ
エローFL7G,GC、日本化薬社のカヤロン、ポリエステル
ブラックEX-SH300、カヤセットRed-BのブルーA-2R等を
使用することができる。もちろん、染料は樹脂粒子と染
着時に使用する溶媒の組合せで適宜選択されるため、上
記例に限られるものではない。
有機溶媒としては、使用する樹脂粒子が溶解しないも
の、あるいは若干の膨潤をきたすもの、具体的には有機
溶媒の溶解性パラメーター〔SP値〕と使用する樹脂粒
子の〔SP値〕との差が1.0以上、好ましくは2.0
以上のものが使用される。例えば、スチレン/アクリル
系樹脂に対しては、〔SP値〕が高いメタノール、エタ
ノール、n−プロパノール等のアルコール系か、あるい
は〔SP値〕が低いn−ヘキサン、n−ヘプタン等を使
用する。もちろん〔SP値〕の差があまりに大きすぎる
と、樹脂粒子に対する濡れが悪くなり、樹脂粒子の良好
な分散が得られないため、〔SP値〕差は2〜5が好ま
しい。
機溶媒中に樹脂粒子を分散させた後、液温度を樹脂粒子
のガラス転移温度以下に保持、撹拌することが好まし
い。これにより、樹脂粒子の凝集を防ぎ、染着すること
が可能となる。撹拌の方法は市販されている撹拌機、例
えばホモミキサー、マグネチックスタラー等を用いて撹
拌すればよい。
ラリー、つまり有機溶媒中に重合樹脂粒子が分散してい
る状態の溶液に、染料を直接添加して前記の条件にて加
熱撹拌してもよい。加熱温度がガラス転移温度超過の場
合は、樹脂粒子同士の融着が生じてしまう。
は、特に限定はされないが、濾別した後に風乾あるいは
濾別した後に減圧乾燥、あるいは濾別しないで直接減圧
乾燥すればよい。本発明において濾別した後に風乾又は
減圧乾燥して得られた着色粒子は、凝集は殆どなく、投
入した樹脂粒子の粒度分布をほとんど損なわないで再現
する。
帯電性を向上させるため、トナー粒子に荷電制御剤を含
ませることが好ましく、その方法としては次のようなも
のがある。即ち、 (1)樹脂粒子の染着工程において、有機溶媒中に染料
と共に荷電制御剤を溶解させておくことにより、染着後
有機溶剤を除去した後にその樹脂粒子表面部分に荷電制
御装を残留付着させる。 (2)染着後の乾燥した樹脂粒子の表面に、荷電制御剤
粒子を機械的に打ち込み処理する。なお、打ち込みの
際、補助的に加熱してもよい。この場合、荷電制御剤粒
子の大きさは、1μm以下とすることにより、樹脂粒子
表面に、特に現像剤中で容易に離脱しない程度に、強固
に打ち込まれる。
は、現像手段によってトナーに要求される帯電量が異な
るので、任意に選択される。通常は着色樹脂粒子100
重量部に対し、0.1〜50重量部が好ましい。0.1
重量部未満では、帯電コントロールの効果があまりにも
小さく、逆に50重量部を越えると定着性に悪影響を及
ぼす。
樹脂粒子と荷電制御剤をあらかじめ混合しておき、次に
機械的エネルギーを与える。混合方法はボールミル、V
ブレンダー、ヘンシェル等どのようなものでもよい。機
械的エネルギーを与える方法としては、高速で回転する
羽根によって混合物に衝撃力を加える方法、高速気流中
に混合物を投入し粒子を加速させ、粒子同士又は粒子を
適当な衝突板に衝突させる方法等がある。具体的な装置
としては、オングミル(ホソカワミクロン社)、I式ミ
ル(日本ニューマチック工業)で通常の粉砕の場合よ
り、粉砕エアー圧力を下げた装置、ハイブリダイゼイシ
ョン−システム(奈良機械製作所)、自動乳鉢などが挙
げられる。
挙げられる。ニグロシン、炭素数2〜16のアルキル基
を含むアジン系染料(特公昭42−1627号公報)、
塩基性染料〔例えば、C.I.Basic Yellow 2(C.I.4100
0)、C.I.Basic Yellow 3、C.I.Basic Red 1(C.I.4516
0)、C.I.Basic Red 9(C.I.42500)、C.I.Basic Violet1
(C.I.42535)、C.I.Basic Violet 3(C.I.42555)、C.I.Ba
sicViolet 10(C.I.45170)、 C.I.BasicViolet 14(C.I.4
2510)、C.I.Basic Blue 1(C.I. 42025)、C.I.Basic Blu
e 3(C.I.51005)、C.I. BasicBlue 5(C.I.42140)、C.I.B
asic Blue 7(C.I.42595)、C.I.Basic Blue 9(C.I.5201
5)、C.I.Basic Blue24(C.I.52030)、C.I.Basic Blue25
(C.I.52025)、C.I.Basic Blue 26(C.I.44045)、C.I.Bas
ic Green 1(C.I.42040)、C.I.Basic Green4(C.I.4200
0)〕など、これらの塩基性染料のレーキ顔料、(レーキ
化剤としては、燐タングステン酸、燐モリブデン酸、燐
タングステンモリブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、
没食子酸、フェリシアン化物、フェロシアン化物な
ど)、C.I.Sovent Black 3(C.I.26150)、ハンザイエロー
G (C.I.11680)、C.I.Mordlant Black 11、C.I.Pigment
Black1、ベンゾルメチル-ヘキサデシルアンモニウムク
ロライド、デシル-トリメチルアンモニウムクロライ
ド、あるいはジブチル又はジオクチルなどのジアルキル
チン化合物、ジアルキルチンボレート化合物、グアニジ
ン誘導体、アミノ基を含有するビニル系ポリマー、アミ
ノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、特
公昭41−20153号、同43−27596号、同4
4−6397号、同45−26478号に記載されてい
るモノアゾ染料の金属錯塩。特公昭55−42752
号、特公昭58−41508号、特公昭58−7384
号、特公昭59−7385号に記載されているサリチル
酸、ジアルキルサリチル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン
酸のZn,Al,Co,Cr,Fe等の金属錯体、スル
ホン化した銅フタロシアニン顔料など。
おいては、再結晶、粉砕、乳化などの手段により微粒化
された比較的Tgの高い微小粒子、例えばPMMA(ポ
リメチルメタクリレート)、PTFE(ポリテトラフル
オロエチレン)、PVDF(ポリ弗化ビニリデン)等の
サブミクロンの微粒子を打ち込むことも可能である。ま
た、本発明で使用されるトナーにおいては、ポリオレフ
ィン、脂肪酸エステル、脂肪酸金属塩、高級アルコール
類、パラフィンワックス類等の離型剤をトナー表面に打
ち込み処理することもできる。打ち込み処理を施す場
合、荷電制御剤の打ち込みと同時に処理しても、前後に
分けて処理しても良い。
は、トナー粒子に添加剤を含有させることができる。こ
の場合の添加剤としては、酸化チタン粒子、疎水性シリ
カ粒子、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム
など公知の微粒子が用いられる。混合方法としては、V
ブレンダー、ボールミルなどの一般的な混合装置を使用
すればよい。
リーニングブレードを使用するものであるが、他のクリ
ーニング手段、例えばファーブラシクリーニング、マグ
ブラシクリーニング、ウェブクリーニングなどと併用す
ることも、もちろん可能である。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下に示す部及び%はいずれも重量基準である。
体粒子を製造した。即ち、撹拌翼、冷却器を取り付けた
三つ口フラスコにメタノール320部を入れ、ポリビニ
ルピロリドン(平均分子量4万)6.4部を小量ずつ撹
拌しながら添加し、完全に溶解させた。更に、以下の組
成のものを添加し、完全に溶解させた。 スチレン 25.6部 n−ブチルメタクリレート 6.4部 2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 0.2部
スでパージし、1時間放置した。60℃±0.1℃の恒
温水槽中で、200rpmの撹拌速度で撹拌しながら重
合を開始した。加熱後15分すると、液は白濁し始め、
20時間重合後も白濁した安定な分散液であった。一部
サンプリングしてガスクロマトグラフィーで、内部標準
法による測定を行なった結果、重合率は92%であるこ
とが確認された。
2000rpmで遠心分離すると、重合体粒子は完全に
沈降し、上部の液は透明であった。上澄み液を除き、新
たにメタノール200部を加え、1時間撹拌洗浄した。
遠心分離しメタノールで洗浄する操作を繰り返し、濾過
した。濾別したものを、50℃にて24時間減圧乾燥
し、95%の収率で白色粉末のスチレン/n−ブチルメ
タクリレート共重合体粒子を得た。得られた粒子は体積
平均粒径Dv=7.40μm、Dv/Dp=1.07
(個数平均粒径6.92μm)であった。また、Tgは6
5℃であった。
ック803(オリエント化学社)1.0部を加熱溶解し
た後、冷却し1μmフィルターで濾別し、染料溶液を作
成した。続いて、該濾液に前記の共重合体粒子24部を
加えて分散させ、50℃で1時間加熱撹拌した。その
後、分散液を室温まで冷却し濾別したのち、50℃で2
4時間減圧乾燥し、着色樹脂粒子を得た。
3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩3部と
をオースターブレンダーで5分間撹拌したのち、ハイブ
リダイゼーションシステムNHS−1(奈良機械製作所
製)にて回転数7000rpmで5分間処理して、トナ
ーを得た。
を用いて測定したところ、−19.6(μC/g)であ
った。
量化合物とスペーサ一部分を有するポリエステル系ポリ
オール(隣合うOH基間の炭素数が7個)とを等モル配
合し、完全架橋する条件下で成形して、クリーニングブ
レードを作製した。得られたブレードの応力に対する緩
和量を、下記の方法により測定したところ、35%であ
った。
K7113プラスチックの引張試験方法を用いた。測定
には2号形試験片を使用した。方法は室温にて一定の引
張応力をかけた後、応力を解放し歪み量に対する「回復
した量」を測定した。この歪み量に対する「回復した
量」の割合を、応力に対する緩和量とした。
社製IMAGIO−420にセットし、製造例で得られ
たトナーを用いて画像を形成したところ、細線再現性が
良好でハーフトーンの鮮やかな、鮮明画像が得られ、ク
リーニング不良はまったく見られなかった。
量化合物とスペーサー部分を有するアクリル系ポリオー
ル(隣合うOH基間の炭素数が12個)とを等モル配合
し、完全架橋する条件下で成形して、クリーニングブレ
ードを作製した。得られたブレードの応力に対する緩和
量を、実施例1と同様にして測定したところ、66%で
あった。
社製IMAGIO−420にセットし、製造例で得られ
たトナーを用いて画像を形成したところ、細線再現性が
良好でハーフトーンの鮮やかな、鮮明画像が得られ、ク
リーニング不良はまったく見られなかった。
ードを、リコー社製IMAGIO−420にセットし、
製造例で得られたトナーを用いて5000枚画像を形成
したところ、スジ状のクリーニング不良が発生した。
装置は、クリーニングブレードが少なくともウレタン結
合を有する有機材料からなり、しかも該ブレード材料の
応力に対する緩和量が30%以上であるものとしたこと
から、本装置によると、例え粒径分布の狭い球状トナー
を使用した場合でも、ブレードと画像担持体との摩擦に
よるブレードの「欠け」の発生が充分防止され、クリー
ニング不良が大幅に改善される。
積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dp)の比〔Dv
/Dp〕が1.00〜1.20の範囲にある球状トナー
を使用し、且つ請求項1記載のクリーニング装置を使用
するという構成にしたことから、解像力、シャープネ
ス、ハーフトーン再現性、写真再現性などに優れた高品
質の画像を得ることができ、しかも上記のトナーを用い
ても上記クリーニング装置ではブレードに「欠け」が発
生せず、常時良好なクリーニング性が維持されるので、
かぶりのない高品質画像を長期間安定して得ることがで
きる。
置の内部機構を示す概略構成図である。
略構成図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 画像担持体と、該担持体に圧接して画像
担持体上の残留物及び残留トナーを除去するためのクリ
ーニングブレードを備えた画像形成装置のクリーニング
装置において、前記クリーニングブレードが少なくとも
ウレタン結合を有する有機材料からなり、しかも該ブレ
ード材料の応力に対する緩和量が30%以上であること
を特徴とする画像形成装置のクリーニング装置。 - 【請求項2】 トナーにより画像担持体上に形成された
潜像を現像し、しかる後、転写、クリーニングする画像
形成プロセスにおけるクリーニング方法において、体積
平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dp)の比〔Dv/
Dp〕が1.00〜1.20の範囲にある球状トナーを
使用すると共に、前記請求項1記載のクリーニング装置
を用いることを特徴とするクリーニング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18314991A JP3181320B2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 画像形成装置のクリーニング装置、該装置を用いるクリーニング方法及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JPH056132A true JPH056132A (ja) | 1993-01-14 |
JP3181320B2 JP3181320B2 (ja) | 2001-07-03 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP18314991A Expired - Fee Related JP3181320B2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 画像形成装置のクリーニング装置、該装置を用いるクリーニング方法及び画像形成装置 |
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-
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- 1991-06-26 JP JP18314991A patent/JP3181320B2/ja not_active Expired - Fee Related
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