JPH0560967U - プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター - Google Patents

プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター

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JPH0560967U
JPH0560967U JP007256U JP725692U JPH0560967U JP H0560967 U JPH0560967 U JP H0560967U JP 007256 U JP007256 U JP 007256U JP 725692 U JP725692 U JP 725692U JP H0560967 U JPH0560967 U JP H0560967U
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piston
cylinder
coil spring
compression coil
wire
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修 徳川
勝夫 滝浦
勝康 小野
培 松木
忍 茂木
俊文 田口
修 川合
辰雄 多田
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/46Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up
    • B60R22/4619Transmission of tensioning power by cable, e.g. using a clutch on reel side
    • B60R22/4623Transmission of tensioning power by cable, e.g. using a clutch on reel side the cable being pulled by mechanical means, e.g. pre-stressed springs, bumper displacement during crash

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリテンショナーの組立て作業時における安
全性を向上させることができ、構造が簡単で組立て性の
良い安価なプリテンショナー付きシートベルト用リトラ
クターを提供する。 【構成】 シリンダー8内に移動可能に案内されるピス
トン21と、該ピストン21をワイヤー22の引張り駆
動方向に付勢する圧縮コイルばね24と、該圧縮コイル
ばね24の付勢力に抗してピストン21を付勢位置に維
持すると共に所定以上の加速度に応動して上記付勢位置
を解除するよう前記ピストン21を保持しているトリガ
ー装置9とによって、一端をリトラクターの巻取り軸6
に係合させたワイヤー22の他端を引張り駆動する駆動
手段7を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、緊急時にリトラクターの巻取り軸にウェビングを巻き込むことによ り、シートベルトの緩みを除去するようにしたプリテンショナーを備えたシート ベルト用リトラクターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の乗員等を座席に安全に保持するためのシートベルト装置は、乗員 のウェビング装着感を低減するためにリトラクターによるウェビングの巻取り力 を低くする傾向があるため、衝突時に大きな力が加わると、どうしてもシートベ ルトの遊びが増え、このようなシートベルトの遊びにより拘束が遅れ、乗員の効 果的及び安全な拘束が行えないことがあった。
【0003】 そこで、緊急時にウェビングを引き込んで緊張することによりシートベルトの 遊びを除去すべく、リトラクターの巻取り軸を巻取り方向へ瞬時に回転させるプ リテンショナーをシートベルト装置に組み込んだものがある。 前記プリテンショナーは、例えばリトラクターの巻取り軸(シャフト)に軸着 したプーリーに掛回した索条体の一端にピストンを連結し、シリンダー内に摺動 可能に受容された前記ピストンに作用する気体の膨張圧力による推力をもって、 索条体に張力を及ぼし、該索条体がリトラクターのシャフトをウェビング巻取り 方向へ引込み駆動することにより、乗員に掛け渡された状態にあるウェビングを 緊急時に引き込むものである。
【0004】 このようなプリテンショナーは、例えばシートベルト不使用時に自動的にウェ ビングを引込む装置であるリトラクターのベース側壁に配設されたワイヤーハウ ジングと、該ワイヤーハウジング内においてシャフトに軸着したプーリーの回り に若干の隙間をもって掛回された索条体であるワイヤーと、該ワイヤーの一端に 連結されたピストンと、該ピストンが摺動可能に受容されるシリンダーと、該シ リンダー内に高圧ガスを供給するガス発生器であるガス発生装置とを有している 。該ガス発生装置は、例えば点火ヒーターと推薬を内蔵しており、衝突センサー からの信号により点火ヒーターが発熱し、その熱により点火薬が発火し、推薬が 着火してガスを発生する。
【0005】 即ち、衝突センサーが車両の衝突を検知して上記シートベルト用プリテンショ ナーが作動を開始すると、先ず、ガス発生装置より発生したガスの膨張圧力によ りシリンダー内のピストンが上方へ駆動され、ワイヤーに対して張力を及ぼす。 その結果として、プーリーに掛回されている部分のワイヤーは、該プーリーの外 周面上に締め付けられる。このため、プーリーに掛回されている部分のワイヤー とプーリーの外周面との間に摩擦係合が生じ、ピストンが更に上方へ駆動される と、シャフトはウェビング巻取り方向へ駆動されるので、乗員に掛け渡された状 態にあるウェビングが引き込まれ、シートベルトの遊びが除去される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の如きプリテンショナーにおいて、前記ワイヤーに張力を 及ぼす駆動手段としてのガス発生装置は、推薬の爆発により発生するガスの圧力 によりピストンを駆動するものなので、組立て等の作業時に危険を伴うものであ り、取扱いに十分気を付けなければならないという問題があった。又、該ガス発 生装置の推薬に電気的に点火し、これを作動させるために衝突センサー等の電気 的感知手段が必要となり、構造が複雑になるという問題があった。
【0007】 そこで、本考案の目的は上記課題を解消することにあり、プリテンショナーの 組立て作業時における安全性を向上させることができ、構造が簡単で組立て性の 良い安価なプリテンショナー付きシートベルト用リトラクターを提供することで ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の上記目的は、一端をリトラクターの巻取り軸に係合させた索条体の他 端を車両衝突時に引張り駆動することにより、巻取り軸をシートベルトの弛みが 除去される方向に回転させるプリテンショナーを備えたシートベルト用リトラク ターであって、前記索条体を引張り駆動する駆動手段が、該索条体の他端部に連 結されてシリンダー内に移動可能に案内されるピストン部材と、該ピストン部材 を索条体の引張り駆動方向に付勢する弾性部材と、該弾性部材の付勢力に抗して ピストン部材を付勢位置に維持すると共に所定以上の加速度に応動して上記付勢 位置を解除するよう前記ピストン部材を保持しているトリガー装置とを有してい ることを特徴とするプリテンショナー付きシ−トベルト用リトラクターにより達 成される。
【0009】
【作用】
本考案の上記構成によれば、前記索条体を介してリトラクターの巻取り軸をシ ートベルトの弛みが除去される方向に回転させる駆動源が、コイルばね等の弾性 部材の弾性力である。前記トリガー装置は機械的機構により駆動できるので、衝 突センサー等の電気的感知手段を設ける必要がない。
【0010】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて本考案の一実施例を詳細に説明する。 図1乃至図4に示すプリテンショナー付きシートベルト用リトラクターは、シ ートベルト不使用時に自動的に巻取りリール4にウェビング32を引込む装置で あるリトラクター2と、該リトラクター2の巻取り軸6をウェビング巻取り方向 へ瞬時に回転させることによりシートベルトの緩みを除去するプリテンショナー 1とからなる。
【0011】 前記リトラクター2は、従来のリトラクターと同様に、略コ字状に形成された リトラクターベースの一方のベース側壁に配設され、連結された巻取り軸6をウ ェビング32が巻取られる方向に常時付勢している巻取りバネ装置5と、ウェビ ング32が所定大きさ以上の加速度で引き出されようとすると、巻取り軸6の回 転を阻止してそれ以上ウェビング32が引き出されないようにする緊急ロック機 構3とを有している。
【0012】 前記プリテンショナー1は、ベース側壁を貫通した巻取り軸6の端部に固着さ れたプーリー28と、該プーリー28の回りに若干の隙間をもって巻回される索 条体であるワイヤー22と、これらを覆うワイヤーハウジング30とからなるシ ャフト巻締め機構31と、前記ワイヤー22の一端部を引張り駆動するための駆 動手段7から成る。
【0013】 前記シャフト巻締め機構31を構成するワイヤーハウジング30の隔壁30a と前記プーリー28の外周面との間の半径方向隙間は、前記ワイヤー22の直径 よりかなり大きく、ワイヤー22はプーリー28の外周面とは通常は非係合なの で、通常使用時においてはワイヤー22がシャフト6の回転に干渉することはな い。そして、前記ワイヤー22の自由端は、狭い間隔を以て互いに離された3個 の案内部29a,29b,29cの間で弾性変形されつつ前記隔壁30aの外方 に導かれている。
【0014】 前記駆動手段7は、ワイヤー22の一端に連結されたピストン21と、該ピス トン21が移動可能に受容されるシリンダー8と、該シリンダー8内でピストン 21をワイヤー22の引張り駆動方向(リトラクター上方)へ付勢する弾性部材 である圧縮コイルばね24と、該圧縮コイルばね24の弾性力に抗してピストン 21を付勢位置に維持すると共に所定以上の加速度に応動して上記付勢位置を解 除するよう前記ピストン21を前記シリンダー8に対して離脱可能に保持してい るトリガー装置9とから成る。
【0015】 前記ピストン21は、円柱形部材の中央に貫通孔を設け、これに挿通したワイ ヤー22の一端部を加締め部材23によって加締めることによりワイヤー22の 一端部に結合されており、その外周側面には溝21aが形成されている。前記シ リンダー8内の底部には、内装される圧縮コイルばね24の下端部を支持する支 持部材25が配設されており、その中心部には前記圧縮コイルばね24の内径寸 法より小径のパイプ26が立設されている。該パイプ26は、通常時におけるば ね圧縮状態での圧縮コイルばね24の座屈防止及びばねセット時の位置決め用と して配設されるものである。
【0016】 前記トリガー装置9は、上記シリンダー8の長手方向略中央部に配設されてお り、シリンダー8の側壁に対向して形成された一対の係止孔8aにそれぞれ挿入 されると共に前記溝21aに係合してピストン21のシリンダー長手方向の移動 を規制する一対の係止ボール20と、該係止ボール20がシリンダー8の外側へ 押し出されないようにその外側に配した介在部材19を介して係止ボール20を 保持する円環形状のケーシング10と、慣性体17の動きに応じて前記ケーシン グ10をシリンダー基部方向へ引き下げるためのリンク機構を構成するT型レバ ー14、プレート12,13及びブリッジ27とから成る。
【0017】 前記ブリッジ27は、リトラクターベースから上方へ張り出し、シリンダー8 の外周部を握持するように伸びる略コ字形状の支持部27aの先端部において軸 支ピン16により一対のT型レバー14をそれぞれ揺動自在に軸支している。各 T型レバー14の下端部にはピン18により慣性体17が軸着され、左右両端部 にはそれぞれピン15によりプレート12及びプレート13の一端部が軸着され る。これらプレート12,13の他端部にはそれぞれ長孔12a,13aが形成 されており、前記ケーシング10の下方側に突設された各々の突出ピン11に同 時に嵌装される。
【0018】 前記シリンダー8に嵌挿されたケーシング10は、上記の如きリンク機構によ りシリンダー上下方向へ移動可能に保持されており、その上端部には上方へ広が るテ−パー面を有する一対の保持部10aが形成されている。該保持部10aに は、一端が保持部10aのテ−パー面に対応し、他端が係止ボール20の球面に 対応する介在部材19が装填されており、該介在部材19はケーシング10のシ リンダー上下方向の動きに応じてシリンダー半径方向へ移動可能である。通常時 におるケーシング10は、係止ボール20がシリンダー8の外側へ押し出されて ピストン21との係合を解除しないように、前記介在部材19を支持位置である 半径方向内方側に保持している。
【0019】 従って、上記トリガー装置9はそのリンク機構により、慣性体17の水平方向 の動きに応じてケーシング10をシリンダー下方へ移動させ、係止ボール20の 保持状態を解放することによって、ピストン21の長手方向の移動を規制してい る係止ボール20の係合を解除して駆動手段7を作動させるものである。 即ち、所定の大きさ以上の加速度が生じると、図3及び図4に示すように、ト リガー装置9の慣性体17が水平方向へ移動してケーシング10をシリンダー下 方へ移動させる。すると、介在部材19はシリンダー半径方向外方側へ移動可能 となり、係止ボール20の保持状態が解放されるので、該係止ボール20はシリ ンダー8の外側へ押し出されてピストン21との係合が解除される。該係止ボー ル20による係止状態を解除されたピストン21は、シリンダー長手方向の移動 が可能となるので、駆動手段7が作動する。尚、該トリガー装置9を駆動する為 に必要な加速度は、リンク機構各部の摩擦抵抗力及び慣性体17の質量等により 設定可能である。
【0020】 このように、本考案の駆動手段7は圧縮コイルばね24の弾性力により、ワイ ヤー22を介してリトラクターのシャフト6をシートベルトの弛みが除去される 方向に回転させることができるので、ガス発生装置をワイヤーの駆動源として使 用する必要がなくなる。このため、組立て等の作業時に推薬が爆発するような危 険を生じない。また、上記トリガー装置9は機械的機構により駆動されるので、 衝突センサー等の電気的感知手段を別個に設ける必要がなく、プリテンショナー の構造が簡単になる。
【0021】 次に、上記プリテンショナー付きシートベルト用リトラクターの動作について 説明する。 車両の通常走行時状態では、前記シャフト巻締め機構31における ワイヤー22の自由端側はプーリー28の外周面とは非係合なので、ワイヤー2 2がシャフト6の回転に干渉することはなく、シャフト6は自由に回転可能とな っている。従って、ウェビング32を巻取りバネ装置5の付勢力で巻取り可能で あると共に、バネ力に抗してウェビング32を引出し自在となっている。
【0022】 急ブレーキ等のある程度の大きさの減速度が車両に発生すると、乗員が前方に 移動してウェビング32をある程度の加速度で引き出そうとする。この時、リト ラクターの緊急ロック機構3が作動して巻取り軸6の回転をロックする。これに より、ウェビング32の伸び出しは阻止されるが、この程度の加速度では前記ト リガー装置9による係止ボール20の保持状態は解放されることがないので、駆 動手段7は作動しない。
【0023】 一方、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、前 記トリガー装置9の慣性体17が水平方向へ移動してケーシング10をシリンダ ー下方へ移動させ、係止ボール20とピストン21との係合を解除することによ り、駆動手段7が作動する。即ち、圧縮コイルばね24の付勢力によりシリンダ ー8内のピストン21が上方へ駆動され、ワイヤー22に対して張力を及ぼす。 その結果として、前記シャフト巻締め機構31においてプーリー28に掛回され ている部分のワイヤー22は、該ワイヤー22の自由端が案内部29a,29b ,29cによって制動されるから、プーリー28の外周面上に締め付けられる。 このため、プーリー28に掛回されている部分のワイヤー22とプーリー28の 外周面との間に摩擦係合が生じ、ピストン21が更に上方へ駆動されると、シャ フト6はウェビング巻取り方向へ駆動されるので、乗員に掛け渡された状態にあ るウェビング32が引き込まれ、ウェビング32の遊びが除去される。
【0024】 次に、本考案の他の実施例に基づく駆動手段について説明する。 図5に示した駆動手段33は、ワイヤー22の一端に連結されたピストン35 と、該ピストン35が移動可能に受容されるシリンダー36と、該シリンダー3 6内でピストン35をワイヤー22の引張り駆動方向(リトラクター上方)へ付 勢する弾性部材である圧縮コイルばね24と、該圧縮コイルばね24の弾性力に 抗してピストン35を付勢位置に維持すると共に所定以上の加速度に応動して上 記付勢位置を解除するよう前記ピストン35を保持しているトリガー装置34と から成る。
【0025】 前記ピストン35は、円盤状部材の中央に貫通孔を設け、これに挿通したワイ ヤー22の一端部を加締め部材37によって加締めることによりワイヤー22の 一端部に結合されている。 前記トリガー装置34は、上記シリンダー36の長 手方向略中央部に配設されており、シリンダー36に設けた支軸38に回動自在 に軸支される棒状のアーム部材39と、頭部が大きく形成されている一対の慣性 体40a,40bとから成る。前記アーム部材39の一端部はシリンダー36の 側壁に形成された開口36aを挿通して前記加締め部材37に係合し、その他端 部には前記慣性体40aが下方へ垂れ下がるようにして基端部を軸支されている 。そして、基端部がリトラクターに軸支されて上方へ起立状態に伸びる慣性体4 0bの頭部と前記慣性体40aの頭部とを突き合わせ状態とすることにより、通 常使用時、アーム部材39は支軸38を中心とした回転を阻止され、圧縮コイル ばね24の付勢力に抗してピストン35を係止している。
【0026】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 前記トリガー装置34の慣性体40a,40bがそれぞれ慣性により振られ、互 いの頭部による突き合わせ状態が外れるので、アーム部材39は支軸38を中心 に回転し、加締め部材37との係合が解除される。従って、駆動手段33が作動 してシリンダー36内のピストン35は圧縮コイルばね24の付勢力によって上 方へ駆動され、ワイヤー22に対して張力を及ぼす。その結果として、図示しな いシャフト巻締め機構によりリトラクターのシャフトはウェビング巻取り方向へ 駆動されるので、乗員に掛け渡された状態にあるウェビングが引き込まれ、シー トベルトの遊びが除去される。
【0027】 図6は本考案の他の実施例に基づく駆動手段41の要部断面図であり、上記実 施例の駆動手段33におけるトリガー装置34の代わりにトリガー装置42を用 いた変形例である。
【0028】 前記トリガー装置42は、シリンダー36に設けた支軸44に回動自在に軸支 される棒状のアーム部材43と、頭部が大きく形成されると共にベアリング46 が取付けられた慣性体45とから成る。前記アーム部材43の一端部はシリンダ ー36の側壁に形成された開口36aを挿通して前記加締め部材37に係合し、 その他端部は基端部がリトラクターに軸支されて上方へ起立状態に伸びる慣性体 45のベアリング46に当接している。従って、通常時、アーム部材43は支軸 44を中心とした回転を阻止され、圧縮コイルばね24の付勢力に抗してピスト ン35を係止している。
【0029】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 前記トリガー装置42の慣性体45が慣性により振られてベアリング46を回転 させながら揺動する。そこで、圧縮コイルばね24の付勢力に抗する支持力を失 ったアーム部材43は支軸44を中心に回転し、加締め部材37との係合が解除 されるので、駆動手段41が作動する。
【0030】 図7は本考案の他の実施例に基づく駆動手段47の要部断面図であり、ワイヤ ー22の一端に連結されたピストン49と、該ピストン49が移動可能に受容さ れるシリンダー48と、該シリンダー48内でピストン49をワイヤー22の引 張り駆動方向(リトラクター上方)へ付勢する弾性部材である圧縮コイルばね2 4と、該圧縮コイルばね24の弾性力に抗してピストン49を付勢位置に維持す ると共に所定以上の加速度に応動して上記付勢位置を解除するよう前記ピストン 49を保持しているトリガー装置50とから成る。
【0031】 前記トリガー装置50は、シリンダー48に設けた支軸52に長尺部分51a の一端が回動自在に軸支されると共に、その屈曲端部51bに抵抗を減ずるベア リング53が取付けられた略L字形状のアーム部材51から成る。該アーム部材 51は、その長尺部分51aが軸支された端部からシリンダー48の側壁に沿っ て上方へ延び、揺動側に位置する屈曲端部51bがシリンダー48の側壁に形成 された開口48aを挿通して前記ピストン49の円錐状上面の頂部に係合するよ うに配設される。従って、通常時、アーム部材51は圧縮コイルばね24の付勢 力に抗してピストン49を係止している。
【0032】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 アーム部材51は慣性によりベアリング53を回転させながら支軸52を中心に 回転する。そこで、アーム部材51の係合を解除されたピストン49は圧縮コイ ルばね24の付勢力によって上方へ駆動され、駆動手段47が作動する。
【0033】 図8は本考案の他の実施例に基づく駆動手段54の要部断面図であり、ワイヤ ー22の一端に連結されたピストンロッド56と、該ピストンロッド56が移動 可能に受容されるシリンダー55と、該シリンダー55内でピストンロッド56 をワイヤー22の引張り駆動方向(リトラクター上方)へ付勢する弾性部材であ る圧縮コイルばね24と、該圧縮コイルばね24の弾性力に抗してピストンロッ ド56を付勢位置に維持すると共に所定以上の加速度に応動して上記付勢位置を 解除するよう前記ピストンロッド56を保持しているトリガー装置58とから成 る。
【0034】 前記ピストンロッド56は、ワイヤー22が結合されると共に圧縮コイルばね 24の端部を受けるピストン部56aと、該ピストン部56aから上方へ延びる と共にシリンダー55の上端壁に形成された開口55aを貫通した端部にベアリ ング57が取付けられたロッド部56bとから成る。
【0035】 前記トリガー装置58は、シリンダー55に設けた支軸60に長尺部分59a の一端が回動自在に軸支された略L字形状のアーム部材59から成る。該アーム 部材59は、その長尺部分59aが軸支された端部からシリンダー55の側壁に 沿って上方へ延び、揺動側に位置する屈曲端部59bの端部が前記ピストンロッ ド56上端部のベアリング57に係合するように配設される。従って、通常時、 アーム部材59は圧縮コイルばね24の付勢力に抗してピストンロッド56を係 止している。
【0036】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 アーム部材59は慣性により支軸60を中心に回転する。そこで、アーム部材5 9の係合を解除されたピストンロッド56は圧縮コイルばね24の付勢力によっ て上方へ駆動され、駆動手段54が作動する。
【0037】 図9は本考案の他の実施例に基づく駆動手段61の要部断面図であり、ワイヤ ー22の一端に連結されたピストン63と、該ピストン63が移動可能に受容さ れるシリンダー62と、該シリンダー62内でピストン63をワイヤー22の引 張り駆動方向(リトラクター上方)へ付勢する弾性部材である圧縮コイルばね2 4と、該圧縮コイルばね24の弾性力に抗してピストン63を付勢位置に維持す ると共に所定以上の加速度に応動して上記付勢位置を解除するよう前記ピストン 63を保持しているトリガー装置66とから成る。
【0038】 前記シリンダー62内には、内装される圧縮コイルばね24の下端部を支持す る支持部62aが設けられており、その中心部にはワイヤー22が挿通される開 孔62bが形成されている。そして、前記支持部62aにより画成されたシリン ダー62の下方に後述するトリガー装置66が配設されている。
【0039】 前記トリガー装置66は、ワイヤー22の中間部に固着された係合部材65と 、シリンダー62に設けた支軸68に回動自在に軸支される略T字形状のレバー 部材67と、支軸64に軸支されて回動可能な略L字形状の慣性体69とから成 る。前記レバー部材67はシリンダー62の側壁に形成された開口62cを挿通 して前記係合部材65に係合する係止部67aを有している。前記慣性体69は 、当接部69aを介してレバー部材67の揺動側端を支持し、その回転を阻止す る方向に引張りばね70により付勢されている。従って、通常時、レバー部材6 7は支軸68を中心とした回転を阻止され、圧縮コイルばね24の付勢力に抗し てピストン63を係止している。
【0040】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 前記トリガー装置66の慣性体69が慣性により振られて引張りばね70の付勢 力に抗して揺動し、当接部69aがレバー部材67の揺動側端から外れる。そこ で、圧縮コイルばね24の付勢力に抗する支持力を失ったレバー部材67は支軸 68を中心に回転し、係合部材65との係合が解除されるので、駆動手段61が 作動する。
【0041】 図10は本考案の他の実施例に基づく駆動手段71の要部断面図であり、ワイ ヤー22の一端に連結されたピストン73と、該ピストン73が移動可能に受容 されるシリンダー72と、該シリンダー72内でピストン73をワイヤー22の 引張り駆動方向(リトラクター上方)へ付勢する弾性部材である圧縮コイルばね 24と、該圧縮コイルばね24の弾性力に抗してピストン73を付勢位置に維持 すると共に所定以上の加速度に応動して上記付勢位置を解除するよう前記ピスト ン73を保持しているトリガー装置75とから成る。
【0042】 前記トリガー装置75は、シリンダー72に設けた支軸82に回動自在に軸支 される略T字形状のレバー部材74と、支軸77に軸支されて回動可能な略L字 形状のアーム部材76と、加速度感知手段78とから成る。前記レバー部材74 はシリンダー72の側壁に形成された開口72aを挿通して前記ピストン73に 係合する係止部74aを有している。前記アーム部材76は、当接部76aを介 してレバー部材74の揺動側端を支持し、その回転を阻止する方向に引張りばね 81により付勢されており、支軸77から下方側へ延びる長尺部分76bの端部 近傍には加速度感知手段78が配設されている。該加速度感知手段78は、永久 磁石80により前記アーム部材76と離間して吸着保持されている転動体79を 有している。従って、通常時、レバー部材74は支軸82を中心とした回転を阻 止され、圧縮コイルばね24の付勢力に抗してピストン73を係止している。 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、前 記加速度感知手段78の転動体79が永久磁石80による吸着力に反してアーム 部材76側へ移動する。該転動体79により長尺部分76bを押圧されたアーム 部材76は、引張りばね81の付勢力に抗して揺動し、当接部76aがレバー部 材74の揺動側端から外れる。そこで、圧縮コイルばね24の付勢力に抗する支 持力を失ったレバー部材74は支軸82を中心に回転し、ピストン73との係合 が解除されるので、駆動手段71が作動する。
【0043】 図11(a)は本考案の他の実施例に基づく駆動手段83の要部断面図であり 、図11(b)は図11(a)における駆動手段83のB−B断面矢視図である 。
【0044】 駆動手段83は、ワイヤー22の一端に連結されたピストン85と、該ピスト ン85が移動可能に受容されるシリンダー84と、該シリンダー84内でピスト ン85をワイヤー22の引張り駆動方向(リトラクター上方)へ付勢する弾性部 材である圧縮コイルばね24と、該圧縮コイルばね24の弾性力に抗してピスト ン85を付勢位置に維持すると共に所定以上の加速度に応動して上記付勢位置を 解除するよう前記ピストン85を保持しているトリガー装置86とから成る。
【0045】 前記トリガー装置86は、シリンダー84に設けた支持部材89の貫通孔88 aに挿通されるシャフト部88aを有する慣性体88と、該シャフト部88aの 貫通端部に長尺部分87aの一端が軸支される略L字形状のアーム部材87とか ら成る。該アーム部材87は、その長尺部分87aが軸支された端部からシリン ダー84の側壁に沿って上方へ延び、揺動側に位置する屈曲端部87bがシリン ダー84の側壁に形成された開口84aを挿通して前記ピストン85の外周側面 に形成された溝85aに係合するように配設される。前記慣性体88は、圧縮コ イルバネ90の付勢力によりシャフト部88aの貫通端部が前記アーム部材87 の軸支孔87cを軸支する方向に付勢されている。従って、通常時、アーム部材 87は圧縮コイルばね24の付勢力に抗してピストン85を係止している。
【0046】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 前記トリガー装置86の慣性体88は慣性により圧縮コイルばね90の付勢力に 抗して移動し、シャフト部88aがアーム部材87の軸支孔87cから抜ける。 そこで、支軸を失ったアーム部材87は脱落し、ピストン85の係止が解除され るので、駆動手段83が作動する。
【0047】 図12(a)は本考案の他の実施例に基づく駆動手段91の要部断面図であり 、図12(b)は図12(a)における駆動手段91のC−C断面矢視図である 。
【0048】 駆動手段91は、ワイヤー22の一端に連結されたピストン93と、該ピスト ン93が移動可能に受容されるシリンダー92と、該シリンダー92内でピスト ン93をワイヤー22の引張り駆動方向(リトラクター上方)へ付勢する弾性部 材である圧縮コイルばね24と、該圧縮コイルばね24の弾性力に抗してピスト ン93を付勢位置に維持すると共に所定以上の加速度に応動して上記付勢位置を 解除するよう前記ピストン93を保持しているトリガー装置94とから成る。
【0049】 前記シリンダー92内には、内装される圧縮コイルばね24の下端部を支持す る支持部92aが設けられており、その中心部にはワイヤー22が挿通される開 孔92bが形成されている。そして、前記支持部92aにより画成されたシリン ダー92の下方に後述するトリガー装置94が配設されている。
【0050】 前記トリガー装置94は、ワイヤー22の中間部に固着された係合部材95と 、シリンダー92に設けた支軸98に回動自在に軸支される略T字形状のアーム 部材96と、上方端に慣性体99が回転可能に取付けられた支持手段100とか ら成る。前記アーム部材96は、一端がシリンダー92に設けた支軸98に回動 自在に軸支される第1の部材96aと、該第1の部材96aの他端部に長手方向 中間部を回動自在に軸支される第2の部材96bとから成る。第2の部材96b の一端部はシリンダー92の側壁に形成された開口92cを挿通して前記係合部 材95に係合し、他端部は慣性体99の凹部99aに係合している。前記支持手 段100は、揺動自在に立設された基体103の先端に配設した慣性体99を介 して第2の部材96bの他端部を支持することにより、アーム部材96が圧縮コ イルばね24の付勢力に抗してピストン93を係止している。
【0051】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 ベアリング102を介して軸支されている前記基体103は、慣性により振られ 、ベアリング101を介して支持している前記慣性体99を回転させながら揺動 するので、第2の部材96bが凹部99aから外れる。そこで、圧縮コイルばね 24の付勢力に抗する支持力を失ったアーム部材96は、第1の部材96a及び 第2の部材96bの各軸支部が回転し、係合部材95との係合が解除されるので 、駆動手段94が作動する。
【0052】 図13は本考案の他の実施例に基づく駆動手段104の要部断面図であり、ワ イヤー22の一端に連結されたピストン107と、該ピストン107が移動可能 に受容されるシリンダー105と、該シリンダー105内でピストン107をワ イヤー22の引張り駆動方向(リトラクター上方)へ付勢する弾性部材である圧 縮コイルばね24と、該圧縮コイルばね24の弾性力に抗してピストン107を 付勢位置に維持すると共に所定以上の加速度に応動して上記付勢位置を解除する よう前記ピストン107を保持しているトリガー装置109とから成る。
【0053】 前記トリガー装置109は、シリンダー105の側壁に対向して形成された一 対の開口105aに挿通され、支持部106に両端部を支持された糸108と、 先端に刃物111が取付けられた永久磁石からなる慣性体110と、該慣性体1 10の外周部を覆う円環状の永久磁石112とから成る。前記糸108は、ピス トン107の上面に形成された溝107aを通るようにして両端を支持されてお り、ピストン107は該糸108の張力により付勢位置に保持されている。前記 慣性体110は、それ自身の磁力と永久磁石112の磁力との反発力によって、 先端の刃物111が対向する糸108と離間する方向に付勢力が働くように配設 されており、前記糸108と刃物111とは離れている。
【0054】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 前記慣性体110は永久磁石112との反発力に抗してシリンダー105側へ移 動する。慣性体110が所定以上シリンダー105側へ移動すると、今度は永久 磁石112との間に吸引力が働き、慣性体110にはシリンダー105側へ移動 させようとする付勢力が作用する。そこで、シリンダー105側へ付勢された慣 性体110は、その先端に取付けられた刃物111により前記糸108を切断す る。糸108を切断されたピストン107は、圧縮コイルばね24の付勢力によ って上方へ移動し、駆動手段104が作動する。
【0055】 図14は本考案の他の実施例に基づく駆動手段113の要部断面図であり、ワ イヤー22の一端に連結されたピストン115と、該ピストン115が移動可能 に受容されるシリンダー114と、該シリンダー114内でピストン115をワ イヤー22の引張り駆動方向(リトラクター上方)へ付勢する弾性部材である圧 縮コイルばね24と、該圧縮コイルばね24の弾性力に抗してピストン115を 付勢位置に維持すると共に所定以上の加速度に応動して上記付勢位置を解除する よう前記ピストン115を保持しているトリガー装置118とから成る。
【0056】 前記トリガー装置118は、ピストン115の上部に回動自在に軸支されたア ーム部材116と、永久磁石からなる慣性体119と、該慣性体119の外周部 を覆う円環状の永久磁石120とから成る。一端部をピストン115に軸支され た前記アーム部材116の他端部には、切り欠き部116aが設けられており、 シリンダー114の側壁に形成された開口114aから突出した該切り欠き11 6aはシリンダー114の外側でシャフト117に係合している。従って、アー ム部材116は圧縮コイルばね24の付勢力に抗してピストン115を係止して いる。前記慣性体119は、それ自身の磁力と永久磁石120の磁力との反発力 によって、シリンダー114と離間する方向に付勢力が働くように配設されてお り、前記アーム部材116とは離間している。
【0057】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 前記慣性体119は永久磁石120との反発力に抗してシリンダー114側へ移 動する。慣性体119が所定以上シリンダー114側へ移動すると、今度は永久 磁石120との間に吸引力が働き、慣性体119にはシリンダー114側へ移動 させようとする付勢力が作用する。そこで、シリンダー114側へ付勢された慣 性体119の先端は、切り欠き部116aが形成されたアーム部材116の端部 に衝突する。慣性体119が衝突したアーム部材116は、シャフト117との 係合を解除されてシリンダー内方へ揺動する。そして、アーム部材116による 支持力を失ったピストン115は、圧縮コイルばね24の付勢力によって上方へ 移動し、駆動手段113が作動する。
【0058】 図15(a)は本考案の他の実施例に基づく駆動手段121の要部断面図であ り、図15(b)は図15(a)における駆動手段121のD−D断面矢視図で ある。前記駆動手段121は、ワイヤー22の一端に連結されたピストン123 と、該ピストン123が移動可能に受容されるシリンダー122と、該シリンダ ー122内でピストン123をワイヤー22の引張り駆動方向(リトラクター上 方)へ付勢する弾性部材である圧縮コイルばね24と、該圧縮コイルばね24の 弾性力に抗してピストン123を付勢位置に維持すると共に所定以上の加速度に 応動して上記付勢位置を解除するよう前記ピストン123を前記シリンダー12 2に対して離脱可能に保持しているトリガー装置126とから成る。
【0059】 前記トリガー装置126は、上記シリンダー122の側壁に対向して形成され た一対の係止孔122aにそれぞれ挿入されると共にピストン123の外周側面 に形成された溝123aに係合してピストン123のシリンダー長手方向の移動 を規制する一対の係止ボール125と、該係止ボール125がシリンダー122 の外側へ押し出されないように保持する円環形状のケーシング124とから成る 。
【0060】 前記シリンダー122に嵌挿され、その鍔部122bに支持されたケーシング 124は、該シリンダー122の周りを回転可能に保持されており、その半径方 向外方には慣性部124aを有している。又、該ケーシング124の内周面には 、前記係止ボール125がそれぞれシリンダー122の外側へ逃げることができ るように、二対の凹部124bが形成されている。同一円周上に配設されたこれ ら凹部124bは、ケーシング124のシリンダー周りの回転に応じて係止ボー ル125をシリンダー半径方向へ移動可能である。通常時におるケーシング12 4は、係止ボール125がシリンダー122の外側へ押し出されてピストン12 3との係合を解除しないように、その支持位置である半径方向内方側に保持して いる。
【0061】 即ち、所定の大きさ以上の加速度が生じると、トリガー装置126のケーシン グ124がその慣性部124aの慣性によりシリンダー周りを回転する。そして 、凹部124bが係止ボール125の外側に位置することによって、該係止ボー ル125はシリンダー半径方向外方側へ移動可能となる。そこで、係止ボール1 25はシリンダー122の外側へ押し出されてピストン123との係合が解除さ れる。該係止ボール125によるによる係止状態を解除されたピストン123は 、シリンダー長手方向の移動が可能となるので、駆動手段121が作動する。
【0062】 図16(a),(b)は本考案の他の実施例に基づく駆動手段127の要部断 面図である。
【0063】 駆動手段127は、ワイヤー22の一端に連結されたピストン129と、該ピ ストン129が移動可能に受容されるシリンダー128と、該シリンダー128 内でピストン129をワイヤー22の引張り駆動方向(リトラクター上方)へ付 勢する弾性部材である圧縮コイルばね24と、該圧縮コイルばね24の弾性力に 抗してピストン129を付勢位置に維持すると共に所定以上の加速度に応動して 上記付勢位置を解除するよう前記ピストン129を保持しているトリガー装置1 30とから成る。
【0064】 前記トリガー装置130は、シリンダー128に設けた支軸133に回動自在 に軸支される第1のアーム部材131と、シリンダー下方へ伸びる第1のアーム 部材131の揺動端に軸支された略L字形状の第2のアーム部材132と、これ らアーム部材の軸支部135に取付けられた慣性体134とから成る。L字形に 屈曲された第2のアーム部材132の自由端部は、シリンダー128の側壁に形 成された開口128aを挿通して前記ピストン129の上面に係合するように配 設される。従って、通常時、前記第1のアーム部材131と前記第2のアーム部 材132とは、図16(a)に示すように、互いに一直線上に突っ張った状態で 軸支されており、圧縮コイルばね24の付勢力に抗してピストン129を係止し ている。
【0065】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 図16(b)に示すように、前記トリガー装置130の慣性体134が慣性によ り車両前方へ移動し、前記第1のアーム部材131と前記第2のアーム部材13 2とをその軸支部135においてくの字状に屈曲させるので、第2のアーム部材 132の自由端部とピストン129との係合が解除される。そして、第2のアー ム部材132による支持力を失ったピストン129は、圧縮コイルばね24の付 勢力によって上方へ移動し、駆動手段127が作動する。
【0066】 図17(a)は本考案の他の実施例に基づく駆動手段136の要部断面図であ り、図17(b)は図17(a)における駆動手段136のE−E断面矢視図で ある。前記駆動手段136は、ワイヤー22の一端に連結されたピストン138 と、該ピストン138が移動可能に受容されるシリンダー137と、該シリンダ ー137内でピストン138をワイヤー22の引張り駆動方向(リトラクター上 方)へ付勢する弾性部材である圧縮コイルばね24と、該圧縮コイルばね24の 弾性力に抗してピストン138を付勢位置に維持すると共に所定以上の加速度に 応動して上記付勢位置を解除するよう前記ピストン138を保持しているトリガ ー装置142とから成る。
【0067】 前記トリガー装置142は、一端部にそれぞれ切り欠き部140a,141a が形成された一対のプレート部材140,141と、シリンダー137の外周部 に配設された一対の慣性体143,144とから成る。前記プレート部材140 ,141は、ピストン138の上方で交差させた互いの切り欠き部140a,1 41aにピン139を挿入し、その先端部をピストン138の上面に当接させて いる。前記慣性体143,144は、それぞれ円環状体を二分割した半円環状体 であり、シリンダー137を挟んでシリンダー半径方向に移動可能に配設される と共に、圧縮コイルばね145のバネ力によりそれぞれシリンダー内方側へ付勢 されている。これら慣性体143,144の内周面には凹部143a,144a が形成されており、互いに対向するようにシリンダー137の側壁に形成された 開口137aを挿通してシリンダーの外方へ突出した前記プレート部材140, 141の後端部がこの凹部143a,144aに係止されている。従って、通常 時、プレート部材140,141は圧縮コイルばね24の付勢力に抗してピスト ン138を係止している。
【0068】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 前記慣性体143,144の何れか一方が圧縮コイルばね145の付勢力に抗し てシリンダー半径方向外方へ移動する。すると、これら慣性体143,144の 凹部143a,144aに係止されてピストン138の移動を規制している上記 一対のプレート部材140,141の支持バランスが崩れので、これらプレート 部材140,141は圧縮コイルばね24の付勢力に抗してピストン138を支 持することが出来なくなる。そして、プレート部材140,141による支持力 を失ったピストン138は、圧縮コイルばね24の付勢力によって上方へ移動し 、駆動手段136が作動する。
【0069】 図18(a)は本考案の他の実施例に基づく駆動手段146の要部断面図であ り、図18(b)はその部分側面図である。ワイヤー22の一端に連結されたピ ストン148と、該ピストン148が移動可能に受容されるシリンダー147と 、該シリンダー147内でピストン148をワイヤー22の引張り駆動方向(リ トラクター上方)へ付勢する弾性部材である圧縮コイルばね24と、該圧縮コイ ルばね24の弾性力に抗してピストン148を付勢位置に維持すると共に所定以 上の加速度に応動して上記付勢位置を解除するよう前記ピストン148を保持し ているトリガー装置152とから成る。
【0070】 前記シリンダー147内には、内装される圧縮コイルばね24の下端部を支持 する支持部147aが設けられており、その中心部にはワイヤー22が挿通され る開孔147bが形成されている。そして、前記支持部147aにより画成され たシリンダー147の下方には、対向する側壁に一対の開口147cが形成され 、後述するトリガー装置152が配設されている。
【0071】 前記トリガー装置152は、ワイヤー22の中間部に固着された係合部材14 8と、シリンダー147に嵌挿される円環形状のケーシング149と、一対のプ レート部材153と、前記ケーシング149に係合する一対の脚部150aを有 し水平方向に移動自在に保持されている慣性体150とから成る。前記ケーシン グ149は、圧縮コイルばね151のバネ力によりシリンダー上方へ付勢される と共に、該ケーシング149の下端縁が開口147cの上縁部よりもシリンダー 下方側に位置するように、慣性体150の脚部150aによりシリンダー上方へ の移動を規制されている。また、前記脚部150aが係合するケーシング149 の上端縁には、該脚部150aの先端が入り込む一対の凹部149aが形成され ている。一対の前記プレート部材153は、各々下方端部が係合部材148の上 部に当接させられ、上方端部が前記開口147cの上縁部及びケーシング149 の内周面に係合させられて、略V字形状に配設されている。従って、通常時、ケ ーシング149は、各プレート部材153の上方端部がシリンダー147の外側 へ押し出されて外れないように保持しており、各プレート部材153は圧縮コイ ルばね24の付勢力に抗してピストン148を係止することができる。
【0072】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 前記トリガー装置152の慣性体150が慣性により移動し、脚部150aの先 端が前記凹部149aの位置まで移動する。すると、ケーシング149は圧縮コ イルばね151の付勢力により上方に押し上げられ、各プレート部材153の上 方端部との係合が解除される。ケーシング149による上方端部の保持状態が解 除されたプレート部材153は、圧縮コイルばね24の付勢力に抗してピストン 148を支持することが出来なくなる。そして、プレート部材153による支持 力を失ったピストン148は、圧縮コイルばね24の付勢力によって上方へ移動 し、駆動手段146が作動する。
【0073】 図19(a),(b)は本考案の他の実施例に基づく駆動手段154の要部断 面図である。 駆動手段154は、ワイヤー22の一端に連結されたピストン156と、該ピ ストン156が移動可能に受容されるシリンダー155と、該シリンダー155 内でピストン156をワイヤー22の引張り駆動方向(リトラクター上方)へ付 勢する弾性部材である圧縮コイルばね24と、該圧縮コイルばね24の弾性力に 抗してピストン156を付勢位置に維持すると共に所定以上の加速度に応動して 上記付勢位置を解除するよう前記ピストン156を保持しているトリガー装置1 59とから成る。
【0074】 前記シリンダー155内には、内装される圧縮コイルばね24の下端部を支持 する支持部155aが設けられており、その中心部にはワイヤー22が挿通され る開孔155bが形成されている。そして、前記支持部155aにより画成され たシリンダー155の下方には、後述するトリガー装置159が配設されている 。
【0075】 前記トリガー装置159は、ワイヤー22の中間部に固着された係合部材16 0と、シリンダー155の側壁に形成した開口155dの近傍に設けた支軸15 8に回動自在に軸支されるレバー部材161及び慣性体157とから成る。レバ ー部材161は、図19(a)に示すように、その一端部に設けた長孔161a を介して支軸158に軸支されると共に、揺動端部がシリンダー155の内側壁 に突設された張り出し部155cとの間に係合部材160を挟持している。前記 慣性体157には、前記レバー部材161に係合する突起157aが設けられて おり、該突起157aは慣性体157の揺動に応じてレバー部材161を回転さ せることができ、通常時これらは離間している。そこで、慣性体157と非係合 なレバー部材161は、圧縮コイルばね24の付勢力に抗してピストン156を 係止することができる。
【0076】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 図19(b)に示すように、前記トリガー装置159の慣性体157が慣性によ り揺動し、その突起157aを介してレバー部材161を回転させるので、該レ バー部材161の揺動端部と係合部材160との係合が解除される。そして、レ バー部材161による支持力を失ったピストン156は、圧縮コイルばね24の 付勢力によって上方へ移動し、駆動手段154が作動する。
【0077】 図20は本考案の他の実施例に基づく駆動手段166の要部断面図である。 駆動手段166は、ワイヤー22の一端に連結されたピストン163と、該ピ ストン163が移動可能に受容されるシリンダー162と、該シリンダー162 内でピストン163をワイヤー22の引張り駆動方向(リトラクター上方)へ付 勢する弾性部材である圧縮コイルばね24と、該圧縮コイルばね24の弾性力に 抗してピストン163を付勢位置に維持すると共に所定以上の加速度に応動して 上記付勢位置を解除するよう前記ピストン163を保持しているトリガー装置1 67とから成る。
【0078】 前記シリンダー162内には、内装される圧縮コイルばね24の下端部を支持 する支持部162aが設けられており、その中心部にはワイヤー22が挿通され る開孔162bが形成されている。そして、前記支持部162aにより画成され たシリンダー162の下方には、後述するトリガー装置167が配設されている 。
【0079】 前記トリガー装置167は、ワイヤー22の中間部に固着された円盤状の係合 部材168と、シリンダー162の側壁に形成した開口162cの近傍に設けた 支軸164に回動自在に軸支される慣性体165とから成る。慣性体165は、 その中間部に設けた長孔165bを介して支軸164に軸支されると共に、前記 係合部材168の側面に沿って上方へ延びる上方端部165aが前記係合部材1 68の上側縁に係合しており、圧縮コイルばね24の付勢力に抗してピストン1 63を係止している。
【0080】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、 前記トリガー装置167の慣性体165が前記係合部材168の下側縁との当接 部165cを支点として揺動するので、上方端部165aと係合部材168との 係合が解除される。そして、上方端部165aによる支持力を失ったピストン1 63は、圧縮コイルばね24の付勢力によって上方へ移動し、駆動手段166が 作動する。
【0081】 尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の主旨に基づいて 種々の形態を採り得ることは勿論である。例えば、駆動手段の駆動力は上記の如 き圧縮コイルばねに限らず、引張りコイルばね等の他の弾性部材を用いることが できる。また、索条体の張力によりリトラクターの巻取り軸を巻き込み方向に回 転させるシャフト巻締め機構も上記の如き形式に限定されるものではなく、種々 の形式を用いることができる。
【0082】
【考案の効果】
本考案のプリテンショナー付きシ−トベルト用リトラクターによれば、索条体 を介してリトラクターの巻取り軸をシートベルトの弛みが除去される方向に回転 させる駆動手段の駆動源が、コイルばね等の弾性部材の弾性力なので、組立て等 の作業時に推薬が爆発するような危険を生じない。また、そのトリガー装置も機 械的機構により駆動されるので、衝突センサー等の電気的感知手段を別個に設け る必要がなく、プリテンショナーの構造が簡単になる。
【0083】 従って、プリテンショナーの組立て作業時における安全性を向上させることが でき、構造が簡単で組立て性の良い安価なプリテンショナー付きシートベルト用 リトラクターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に基づくプリテンショナー付
きシートベルト用リトラクターの正面図である。
【図2】図1に示したプリテンショナー付きシートベル
ト用リトラクターの要部破断側面図である。
【図3】図1に示したトリガー装置の部分拡大図であ
る。
【図4】図3に示したトリガー装置のA−A断面矢視図
である。
【図5】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分断
面図である。
【図6】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分断
面図である。
【図7】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分断
面図である。
【図8】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分断
面図である。
【図9】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分断
面図である。
【図10】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分
断面図である。
【図11】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分
断面図である。
【図12】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分
断面図である。
【図13】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分
断面図である。
【図14】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分
断面図である。
【図15】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分
断面図である。
【図16】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分
断面図である。
【図17】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分
断面図である。
【図18】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分
断面図である。
【図19】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分
断面図である。
【図20】本考案の他の実施例に基づく駆動手段の部分
断面図である。
【符号の説明】
1 プリテンショナー 2 リトラクター 3 緊急ロック機構 4 巻取りリール 5 巻取りバネ装置 6 巻取り軸 7 駆動手段 8 シリンダー 9 トリガー装置 10 ケーシング 11 突出ピン 12 プレート 13 プレート 14 T型レバー 15 ピン 16 軸支ピン 17 慣性体 18 ピン 19 介在部材 20 係止ボール 21 ピストン 22 ワイヤー 23 加締め部材 24 圧縮コイルばね 25 支持部材 26 パイプ 27 ブリッジ27 28 プーリー 30 ワイヤーハウジング 31 シャフト巻締め機構 32 ウェビング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 茂木 忍 神奈川県藤沢市湘南台2−33−4 (72)考案者 田口 俊文 神奈川県平塚市黒部ケ丘3−30 (72)考案者 川合 修 神奈川県藤沢市辻堂新町1−2−3−104 (72)考案者 多田 辰雄 神奈川県藤沢市湘南台5−30−1

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端をリトラクターの巻取り軸に係合さ
    せた索条体の他端を車両衝突時に引張り駆動することに
    より、巻取り軸をシートベルトの弛みが除去される方向
    に回転させるプリテンショナーを備えたシートベルト用
    リトラクターであって、前記索条体を引張り駆動する駆
    動手段が、該索条体の他端部に連結されてシリンダー内
    に移動可能に案内されるピストン部材と、該ピストン部
    材を索条体の引張り駆動方向に付勢する弾性部材と、該
    弾性部材の付勢力に抗してピストン部材を付勢位置に維
    持すると共に所定以上の加速度に応動して上記付勢位置
    を解除するよう前記ピストン部材を保持しているトリガ
    ー装置とを有していることを特徴とするプリテンショナ
    ー付きシ−トベルト用リトラクター。
JP007256U 1992-01-27 1992-01-27 プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター Pending JPH0560967U (ja)

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FR9300747A FR2686560A1 (fr) 1992-01-27 1993-01-26 Enrouleur de ceinture de securite avec dispositif de pre-tension.
DE4302059A DE4302059A1 (ja) 1992-01-27 1993-01-26
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