JPH0560658A - エンジンテストシステムのエンジン制御装置 - Google Patents

エンジンテストシステムのエンジン制御装置

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JPH0560658A
JPH0560658A JP22083191A JP22083191A JPH0560658A JP H0560658 A JPH0560658 A JP H0560658A JP 22083191 A JP22083191 A JP 22083191A JP 22083191 A JP22083191 A JP 22083191A JP H0560658 A JPH0560658 A JP H0560658A
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JP
Japan
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engine
torque
throttle opening
speed
output
Prior art date
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Pending
Application number
JP22083191A
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English (en)
Inventor
Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
Toshimitsu Maruki
利光 丸木
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意のエンジン及び試験条件にも線形化スケ
ジューリングを容易にする。 【構成】 エンジンの負荷にダイナモメータを結合し、
スロットル開度制御系によってスロットル開度を制御し
てエンジンの試験を行うエンジンテストシステムにおい
て、エンジン特性等をノミナル値化した最小次元オブザ
ーバによってスロットル開度指令を補正することによ
り、任意エンジン及び試験条件にもオブザーバの特性に
ノミナル値化した制御状態を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイナモメータによる
エンジンテストシステムにおいて、エンジン特性をノミ
ナル値化するエンジン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイナモメータは、車両のエンジンや動
力伝達系の性能試験や耐久試験を室内で行うことを可能
とし、エンジンの試験には例えば図2に示すシステム構
成にされる。試験対象となるエンジン1の出力軸は結合
軸2を介して動力吸収手段としてのダイナモメータ3に
結合される。
【0003】エンジン1及びダイナモメータ3は試験内
容に応じて下記表の制御組合せがなされる。
【0004】
【表1】
【0005】図示ではエンジン1の速度制御とダイナモ
メータ3のトルク制御の場合を示し、速度コントローラ
4によるエンジン1の速度制御とトルクコントローラ5
によるダイナモメータ3のトルク制御を行う。
【0006】エンジン1の速度制御は、速度検出器6の
検出速度と設定速度Nsとの比較によりスロットルコン
トローラ7にスロットル開度θを指令し、コントローラ
7とアクチェータ8によるスロットル制御が行われる。
【0007】上述の構成になるエンジン試験装置は、図
3に示す等価ブロック構成になる。図中、要素A〜Eは
エンジンの速度制御系を示し、Aは速度コントローラ4
が持つ比例積分要素、Bはスロットル開度制御系7,8
が持つ開度制御遅れ要素、Cはスロットル開度θに対す
るエンジン1の出力トルク特性、Dはエンジン1とダイ
ナモメータ2等が持つ慣性を合わせた試験装置の慣性要
素、Eは速度検出器6が持つ一次遅れ要素である。これ
ら要素における各記号は次の通りである。
【0008】Ke、Te:速度コントローラのゲインと
時定数 Ks、Ts:開度制御系のゲインと時定数 J :試験装置の慣性 Kv、Tv:速度検出器のゲインと時定数 次に、要素F〜Iはダイナモメータ4のトルク制御系を
示し、Fはトルク制御系が持つ比例積分要素、Gはトル
ク制御系のマイナループになる電流制御系が持つ電流制
御遅れ要素、Hはダイナモメータの電動機の電流−トル
ク変換要素、Iはダイナモメータのトルク検出器が持つ
一次遅れ要素である。これら要素における各記号は次の
通りである。
【0009】Kd、Td:トルク制御系のゲインと時定
数 Kc、Tc:電流制御系のゲインと時定数 Kt :電動機の電流−トルク変換係数 Kl、Tl:トルク検出器のゲインと時定数 このような等価ブロックにおいて、エンジン1の出力ト
ルクτeとダイナモメータ3の出力(吸収)トルクτd
の差が試験装置の慣性Jを持つ積分要素Dの速度Nとし
て表れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の等価ブロックに
おいて、エンジン1の出力特性(要素C)は、スロット
ル開度θと回転数Nの関数f(N,θ)から出力トルク
τeが τe=f(N,θ) と表されるが、該特性は非線形性を有する。
【0011】このため、図3の制御装置構成のままでは
試験条件の変化(例えば回転数や開度領域の変化)によ
ってエンジンの速度制御性能が著しく変化し、応答性能
等の仕様を満足しない場合が生じる。
【0012】そこで、エンジン速度制御系の比例定数
(ゲインKe)を試験条件に応じて可変させることでエ
ンジン性能に線形性を得る線形化手法がある。しかし、
この手法では試験準備としてエンジン1の特性を把握
し、試験内容に応じたゲインを設定できるようにしてお
くというスケジューリングを必要とし、試験効率を著し
く低下させる問題があった。
【0013】即ち、試験にはエンジンを交換する都度線
形化補償の調整を必要とすると共に制御ゲインの調整も
必要とする。
【0014】本発明の目的は、任意のエンジン及び試験
条件にも線形化スケジューリングを容易にしたエンジン
制御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題の解決
を図るため、試験対象となるエンジンの負荷にダイナモ
メータを結合し、スロットル開度制御系によってエンジ
ンのスロットル開度を制御して該エンジンの各種試験を
行うエンジンテストシステムにおいて、エンジンの回転
数Nとスロットル開度θを変数とする線形化したエンジ
ン特性関数f(N,θ)によってエンジンの出力トルク
を推定するエンジン特性推定要素と、エンジンの慣性負
荷を持ってエンジンの回転数Nから該慣性負荷によるト
ルクを求める回転数−トルク変換要素と、前記エンジン
特性推定要素の推定出力から前記回転数−トルク変換要
素の出力を減算したトルク及びエンジン回転数Nから前
記スロットル開度の指令値を補正する補正値θcを得る
補正値演算要素とを備えたことを特徴とする。
【0016】
【作用】上記構成になる本発明によれば、エンジン特性
を線形化した関数f(N,θ)としてトルク出力を推定
し、この推定値及びエンジンの慣性負荷によるトルクも
含めてスロットル開度を補正することにより、エンジン
特性のノミナル値化を行い、エンジンの変更にもノミナ
ル値化したエンジン特性によって線形化ゲインのスケジ
ューリングを1回行うことで済むようにする。また、速
度制御系等の制御ゲインの調整も1回で済むようにす
る。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す等価ブロック
図である。同図が図3と異なる部分は、破線ブロックで
示すオブザーバを設けた点にある。オブザーバは要素P
〜Uを具え、コントローラ4内に演算手段として付加さ
れる。
【0018】Pは積分要素Dからの速度Nに対して速度
検出器が持つ一次遅れを発生する一次遅れ要素である。
Qは要素Dからの速度Nを微分し、これに試験装置の慣
性J(測定値又は推定値)を乗算することで慣性負荷に
加えられたトルク分を求める回転数−トルク変換要素で
ある。
【0019】Rはスロットル開度制御系のゲインKsと
時定数Tsの推定値(記号に山印を付して示す)を有
し、スロットル開度制御系が持つ一次遅れを発生する一
次遅れ要素である。Sはスロットル開度θと回転数Nか
らエンジン特性Cを推定するエンジン特性推定要素、T
は要素Cの出力と要素Qの出力の偏差になるエンジン1
の出力トルクτeの推定値にゲインKnと時定数Tnを
持つオブザーバの一次遅れ要素、Uはエンジン1の出力
トルクの推定値と実速度検出値Nからスロットル開度補
正値θcを求める補正値演算要素である。
【0020】なお、要素Pは試験装置が速度制御系を持
つ場合には要素Eの出力から回転数を引出すことで省略
できる。
【0021】エンジン特性推定要素Sによるエンジン特
性の推定及び補正値演算要素Uの演算を説明する。
【0022】エンジン特性は、過去のデータより最小二
乗法によってトルク出力τeがNA車の場合には
【0023】
【数1】
【0024】のように表される。従って、要素Sは
(1)式の線形化した関数f(N,θ)に従ってスロッ
トル開度θと回転数Nからエンジン出力トルクτeを推
定する。このとき、係数a1〜a3、b1〜b3、c1〜c3
は過去のデータから予め設定される。
【0025】次に、エンジン出力トルクτeの推定値に
要素Qによる算出トルクを減算した出力トルク推定値か
ら補正値演算要素Uによりスロットル開度補正値θcを
求める。この演算は、前記(1)式を使用して回転数N
と出力トルク推定値τeから補正値θcを求める。
【0026】前述の(1)式において、x=1/sin
θ、A=A(N)、B=B(N)、C=C(N)とおく
と、
【0027】
【数2】
【0028】となる。このうち、第1象限のみを考える
と、(B2−4AC≧0)となって(3)式は
【0029】
【数3】
【0030】となる。また、
【0031】
【数4】
【0032】とすると、出力トルク推定値τeは τe=x+α ………(6) となり、前述のx=1/sinθを代入すると、
【0033】
【数5】
【0034】として求められ、αに前述の(2)式及び
(5)式で求めた値を代入した演算によってスロットル
開度補正値θcを求めることができる。
【0035】従って、オブザーバはスロットル開度指令
θsが与えられる要素Bから回転数Nと発生する要素D
までを推定しており、この推定出力になるスロットル開
度補正値θcをスロットル開度指令θsに加えることに
より、エンジン1(要素C)の出力特性が要素Sのエン
ジン特性(前述の(1),(2)式)にノミナル値化さ
れ、同時に試験装置の慣性J及びスロットル開度制御系
(要素B)の特性もノミナル値化される。
【0036】これにより、エンジン1が任意のものに変
更される場合にも線形化ゲインのスケジューリングが1
回で済む。即ち、速度制御系の制御ゲイン調整を一度行
うだけで任意のエンジンに対して対応でき、また、線形
化補償もオブザーバの要素Sの関数f(N,θ)に対し
て一度行うだけで任意のエンジンに対応できる。また、
オブザーバによるノミナル値化により、エンジン1は試
験条件の変化(回転数や開度領域)にも応答性能等が著
しく変化することなく、ダイナモメータ3の制御性能と
の違いによるトルク外乱を排除できる。
【0037】なお、実施例ではエンジンの速度制御に適
用する場合を示すが、スロットル開度制御は勿論、吸気
圧制御,トルク制御に適用して同等の作用効果を得るこ
とができる。
【0038】
【発明の効果】以上のとおり、本発明はエンジン特性等
を最小次元オブザーバで推定し、この推定値から求める
補正値によりスロットル開度指令を補正するオブザーバ
を設けるため、エンジン特性や慣性負荷などのノミナル
値化によって任意のエンジン及び試験条件に対して線形
化した1回のスケジューリングで済むし、速度制御系等
の制御系ゲイン調整も1回にして安定した試験ができ
る。ひいては、試験効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の等価ブロック図。
【図2】エンジン試験装置の構成図。
【図3】従来の等価ブロック図。
【符号の説明】
P…一次遅れ要素、Q…回転数−トルク変換要素、R…
一次遅れ要素、S…エンジン特性推定要素、T…オブザ
ーバの一次遅れ要素、U…補正値演算要素。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験対象となるエンジンの負荷にダイナ
    モメータを結合し、スロットル開度制御系によってエン
    ジンのスロットル開度を制御して該エンジンの各種試験
    を行うエンジンテストシステムにおいて、エンジンの回
    転数Nとスロットル開度θを変数とする線形化したエン
    ジン特性関数f(N,θ)によってエンジンの出力トル
    クを推定するエンジン特性推定要素と、エンジンの慣性
    負荷を持ってエンジンの回転数Nから該慣性負荷による
    トルクを求める回転数−トルク変換要素と、前記エンジ
    ン特性推定要素の推定出力から前記回転数−トルク変換
    要素の出力を減算したトルク及びエンジン回転数Nから
    前記スロットル開度の指令値を補正する補正値θcを得
    る補正値演算要素とを備えたことを特徴とするエンジン
    テストシステムのエンジン制御装置。
JP22083191A 1991-09-02 1991-09-02 エンジンテストシステムのエンジン制御装置 Pending JPH0560658A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006132961A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Ono Sokki Co Ltd スロットル制御装置
JP2021507251A (ja) * 2017-12-22 2021-02-22 アー・ファウ・エル・リスト・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング テストベンチを作動させるための方法

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